JPS6360796B2 - - Google Patents

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JPS6360796B2
JPS6360796B2 JP8709481A JP8709481A JPS6360796B2 JP S6360796 B2 JPS6360796 B2 JP S6360796B2 JP 8709481 A JP8709481 A JP 8709481A JP 8709481 A JP8709481 A JP 8709481A JP S6360796 B2 JPS6360796 B2 JP S6360796B2
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mol
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は合成樹脂エマルジヨンを主剤とする新
規な接着剤特に紙用接着剤に関する。 紙用接着剤として使用される合成樹脂エマルジ
ヨンの調製に際しては、樹脂の種類によつてその
方法は多少異なるが、いずれの場合も乳化剤ある
いは保護コロイドの使用が不可欠である。例えば
酢酸ビニル、アクリル酸エステル、塩化ビニル等
のビニル系重合体のエマルジヨンを調製するに
は、前記単量体を乳化剤あるいは保護コロイドの
存在下に乳化重合することが行われ、又ポリエス
テル樹脂エマルジヨン、エポキシ樹脂エマルジヨ
ン、シリコン樹脂エマルジヨン等の調製には、乳
化剤あるいは保護コロイドを溶解した水溶液中
に、溶液状あるいは溶融状の上記樹脂を滴下、撹
拌してエマルジヨン化したり、あるいは上記溶融
樹脂中に乳化剤、保護コロイドの水溶液を滴下撹
拌してエマルジヨン化することが行われる。その
際の代表的な乳化剤あるいは保護コロイドとして
ノニオン性界面活性剤やアニオン性界面活性剤が
単独であるいは混合されて使用されたり、ポリビ
ニルアルコール(PVA)が用いられているが、
界面活性剤系の使用では得られるエマルジヨンの
機械安定性等の点で問題が多いため、PVA系の
使用が主流となつている。しかしてPVAとして
平均ケン化度が88モル%程度の部分ケン化型を用
いる場合は、構造粘性が大きく、且つ粘度の温度
依存性が小さく、凍結安定性あるいは低温時の放
置安定性が良好なエマルジヨンが得られるが耐水
性が不足し、一方平均ケン化度が99モル%程度の
完全ケン化型を用いる場合は、耐水性が大きく、
かつ構造粘性指数の小さいエマルジヨンが得られ
るが粘度の温度依存性が大きく凍結安定性や低温
時の放置安定性は劣ることが知られており、エマ
ルジヨンの用途に応じてそれぞれ使いわけられて
いる。 しかしながら、技術革新にともなつて近時は上
記に述べた如き性質のエマルジヨンのみでは満足
出来ず、部分ケン化型PVAを使用したエマルジ
ヨンと完全ケン化型PVAを使用したエマルジヨ
ンとの両者の性能を兼ね備えたエマルジヨン、即
ち、適度の構造粘性指数を有し、且つ耐水性に優
れ、粘度の温度依存性が小さく凍結安定性、低温
時の放置安定性の良好なエマルジヨンが要請され
ている。 かかる性能を備えたエマルジヨンを得るために
は、部分ケン化PVAと完全ケン化PVAとの混合
使用が考えられるが、この場合、それぞれの
PVAが有する特徴が相殺され、むしろそれぞれ
のPVAが有する欠点が顕在化する場合が多い。 しかるに本発明者らはエマルジヨンのこれらの
諸特性を同時に満足しうる乳化剤あるいは保護コ
ロイドについて、種々検討を重ねたところアセト
アセチル化PVAを乳化剤あるいは保護コロイド
として用いることによつてエマルジヨン特性の優
れたものが得られ、紙用の接着剤として極めて有
用であることを見い出し、本発明を完成するにい
たつた。 本発明によれば以下の如き顕著な効果が得られ
る。 1)エマルジヨンの低温放置安定性、凍結融解
安定性と同時に、皮膜の耐水性も向上する。2)
低濃度でも高粘度を有するエマルジヨンが得られ
る。3)架橋剤(アルデヒド類、アミン類、金属
塩類等)との併用によつて耐水化がより容易に強
化できる。4)PVAを乳化剤として用いる場合
と同処法で用いることができ、さらに界面活性剤
と併用するなど巾広く使用しうる。5)粘土鉱物
との凝集性に優れているため、粘土鉱物を併用す
ることにより強度の耐水性が発揮される。6)当
該エマルジヨンを含む廃水処理はクレー等による
凝集沈殿により容易になしうる。 本発明で使用するアセトアセチル化PVAは
PVAとジケテンとを反応させて得られる。(化学
反応式は
【式】で示される。) 例えばPVAを酢酸溶媒中に分散させておき、
これにジケテンを添加する方法、PVAをジメチ
ルホルムアミド、またはジオキサンなどの溶媒に
あらかじめ溶解しておき、これにジケテンを添加
する方法である。またPVAにジケテンガスまた
は液状ジケテンを直接々触させてアセトアセチル
化PVAを得る方法も採り得る。ここで使用する
PVAはポリ酢酸ビニルをケン化したもののみば
かりでなく、カルボキシル基、アミド基、ニトロ
基、カルボン酸エステル基、炭化水素残基、スル
ホン酸(塩)基等で少量変性されたPVAも使用
可能である。 アセトアセチル化PVAの平均ケン化度、平均
重合度は特に制限はないが、保護コロイドとして
の効果の点から、残存酢酸基が0.1〜15モル%、
平均重合度が500〜2600の範囲が好ましい。アセ
トアセチル基の含有量は0.05〜25モル%好ましく
は1〜15モル%の範囲が適当である。0.05モル%
以下ではエマルジヨンの耐水性、安定性、増粘性
への寄与が少なく好ましくなく、一方15モル%以
上ではエマルジヨンが破壊されて均質なエマルジ
ヨンが得難くなる。 本発明のアセトアセチル化PVA含有合成樹脂
エマルジヨンを調製するには、アセトアセチル
化PVAを乳化剤あるいは保護コロイドとして単
量体を乳化重合する、合成樹脂の溶液あるいは
溶融液をアセトアセチル化PVAの存在下で後乳
化する、任意の方法で得られた合成樹脂エマル
ジヨンにアセトアセチル化PVAを添加してより
安定なエマルジヨンを製造する、以上3つのケー
スが挙げられる。以下、各ケースについて具体的
に説明する。 乳化重合による方法 この方法は通常ビニル系化合物の重合体エマル
ジヨンを製造する場合に好適に実施される。乳化
重合に際しては、水、アセトアセチル化PVAお
よび重合触媒の存在下にビニル系化合物を一時又
は連続的に添加して、加熱、撹拌する如き通常の
乳化重合法が実施し得る。アセトアセチル化
PVAの使用量は重合体固形分に対して0.1〜30重
量%好ましくは2〜20重量%程度が適当である。
2重量%以下では充分な効果が得られず、20重量
%以上では使用量の割には効果が増大しない。該
アセトアセチル化PVAはエマルジヨン重合の開
始時、途中、終了後のいずれの時点においても添
加可能であるが、通常は重合の開始時、又は途中
で添加される。 本方法で用いられるビニル系化合物としては、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸エ
ステル、メタアクリル酸エステル、塩化ビニル、
塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタアクリ
ロニトリル、スチレン、エチレン、プロピレン、
グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、グリシジルジビニルエーテル、グリシジル
ビニルエーテル等のグリシジル基含有化合物、N
―メチロールアクリルアミド、N―メチロールメ
タクリルアミド等のメチロール基含有化合物及び
それらのアルコキシ基含有誘導体、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド等のカルボン酸アミド、ア
クリル酸、メタクリル酸等のカルボン酸、ジビニ
ルアジペート、ジビニルサクシネート、トリアリ
ルシアヌレート、ジアリルフマレート、トリアリ
ルシトレート、ジアリルマレート、ビニルバーサ
テートなどがあげられ、これらの単独重合あるい
は共重合である。なかんずく酢酸ビニル単独ある
いは酢酸ビニルを主体とした共重合が好適であ
る。N―メチロール基、グリシジル基を含有する
ビニル系化合物を使用すると、自己架橋型のエマ
ルジヨンが製造出来、耐水性の良好な接着剤の調
製が可能である。 乳化重合触媒としては通常の乳化重合に用いら
れる触媒を用いる。特にレドツクス触媒が好まし
く、具体的に例示すると過酸化水素とホルムアル
デヒド・亜鉛スルホキシレート、グリオキザー
ル・亜鉛スルホキシレート、グリオキシル酸・亜
鉛スルホキシレート、過酸化水素、過硫酸アンモ
ニウム、または過硫酸カリウムとメタ重亜硫酸ナ
トリウム、重亜硫酸ナトリウム、硫酸第一鉄、ジ
メチルアニリン、ホルムアルデヒド亜鉛スルホキ
シレートあるいはホルムアルデヒドナトリウムス
ルホキシラートとの組合せがあげられる。 またノニオン界面活性剤、イオン界面活性剤も
アセトアセチル化PVAと併用しうる。さらに他
の乳化剤、例えばPVA、セルロース誘導体(カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロースなど)、ポリアクリ
ル酸誘導体、(無水)マレイン酸―ビニルエーテ
ル共重合体、(無水)マレイン酸―酢酸ビニル共
重合体、酢酸ビニル―(メタ)アリルスルホン酸
(塩)共重合体ケン化物なども適宜併用できる。
その他通常の乳化重合で用いられる種々の添加
剤、調整剤なども適宜使用できる。 後乳化による方法 この方法は、乳化重合によつては製造出来にく
い合成樹脂エマルジヨンを調製する場合に好適に
実施される。 この方法はアセトアセチル化PVAを水に溶解
し、これに溶液状あるいは溶融状の樹脂を滴下し
撹拌するか、溶融状態の樹脂中にアセトアセチル
化PVAの水溶液を滴下し撹拌すればよい。エマ
ルジヨン化に当り加熱等の必要は特にないが、必
要であれば45〜85℃程度に加熱すれば良い。乳化
する物質には特に限定はなくエポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂、尿素―ホルマリン初期縮合物、フエノ
ール―ホルムアルデヒド初期縮合物、アルキツド
樹脂、ポリエステル樹脂、ケテンダイマー、シリ
コン樹脂、ワツクス、ポリプロピレン、ポリエチ
レン等が挙げられる。 アセトアセチル化PVAの使用量としては要求
されるエマルジヨンの樹脂分等によつて多少異な
るが、通常乳化対象物に対して0.1〜30重量%好
ましくは1〜25重量%程度の範囲から選択され
る。必要とあれば該樹脂と共にポリオキシエチレ
ン―アルキルエーテル型、ポリオキシエチレン―
アルキルフエノール型、多価アルコールエステル
型等の非イオン性活性剤、又は高級アルキルアミ
ン塩等のカチオン性活性剤を適宜併用することも
できる。又これらの活性剤は乳化対象物の方に混
合しておくことも可能である。 後添加による方法 この方法は任意の方法で得られた合成樹脂エマ
ルジヨンにアセトアセチル化PVAを添加して、
安定性をより向上させたり、増粘の目的で実施さ
れる。 対象となるエマルジヨンにはスチレン/ブタジ
エン系エマルジヨン、シス―1,4ポリイソプレ
ンエマルジヨン、クロロプレンエマルジヨン、ア
クリロニトリル/ブタジエンエマルジヨン、ビニ
ルピリジンエマルジヨン、メチルメタクリレー
ト/ブタジエンエマルジヨン、ポリウレタンエマ
ルジヨン、アクリルエステル系エマルジヨン、酢
酸ビニル系エマルジヨン、エチレン/酢酸ビニル
系エマルジヨン、塩化ビニル系エマルジヨン、ポ
リスチレンエマルジヨン、ポリエチレンエマルジ
ヨン、シリコーンエマルジヨン、ポリブテンエマ
ルジヨン、チオコールエマルジヨンなどがあげら
れる。 エマルジヨンにアセトアセチル化PVAを添加
する場合、該PVAを水溶液としてから添加する
時にはエマルジヨンを室温にて、撹拌しながらこ
れに該水溶液を添加するだけでよいが、該PVA
の粉末を添加する時には、エマルジヨンを撹拌し
ながら該粉末を添加し、60〜80℃に加温すれば短
時間で均一な混合が終了するので好ましい。アセ
トアセチル化PVAの使用量はおよそエマルジヨ
ン固型分に対して0.1〜30重量%好ましくは0.1〜
10重量%の範囲である。アセトアセチル化度の小
さいアセトアセチル化PVAを用いる場合は、添
加量を多目にし、アセトアセチル化度の大きいア
セトアセチル化PVAを用いる場合は少目で増粘
等の効果がでる。即ち増粘効果、安定性向上効果
はアセトアセチル化度と添加量にほぼ比例する。
従つてこれらの関係を理解した上で、アセトアセ
チル化度と添加量を適宜目的に応じて選択するこ
とが望ましい。 かくして、、で得られるエマルジヨンは
そのままあるいは必要に応じて更に可塑剤、高沸
点溶剤等の造膜助剤、クレー、炭酸カルシウム、
カオリン、珪藻土等の体質顔料、酸化チタン等の
有色顔料、防腐剤、防虫剤、防錆剤、増粘剤、等
を適宜配合して使用される。特に、金属化合物
(ベリリウム、ジルコニウム、チタニウム、クロ
ム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、バリウ
ム、ストロンチウム、アルミニウム、ビスマス、
アンチモン、コバルト、鉄、ニツケル等の酸化
物、水酸化物、塩基性塩、酸性塩、中性塩、アミ
ン複合体等)、ホルムアルデヒド、グリオキザー
ル、尿素又はメラミンのジメチロール化物、イソ
シアネート系化合物等の硬化剤の併用は一段と耐
水接着力を向上させる効果がある。好ましい金属
化合物としては、酢酸亜鉛、酸化亜鉛、亜鉛グリ
シネート、硝酸クロム、チタニル硫酸、炭酸亜
鉛、塩化アルミニウム、安息香酸亜鉛、亜鉛サリ
チレート、亜鉛グリコレート、水酸化カルシウ
ム、酸化マグネシウム、チタニウムラクテート等
が挙げられる。 又増粘等を目的として水溶性高分子物質を添加
することも可能である。その添加量は通常エマル
ジヨンに対して固形分換算で5〜500%の範囲が
適当である。かかる水溶性高分子物質としては
PVA、デン粉、CMC、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カゼイン等が挙げられ、これらは水溶液
状あるいは粉末状のまま等任意の形態で混合し得
る。 本発明の紙用接着剤は紙管等の紙同志は勿論の
こと、紙と木材、紙とプラスチツク等、任意の接
着が可能である。 又高粘度であり高速機械塗布による接着が可能
で又、耐水性もすぐれているので、耐水段ボール
の接着に有用である。 本発明の接着剤を用いて段ボールを製造する際
において、接着部分に対する接着剤の供給量は通
常固形分重量が8〜25g/m2程度となるように調
整するのが適当である。接着剤を供給された中芯
は接着すべき相手のライナーと重ね合されたのち
加熱ロールなどによつて加熱されあるいは望まし
くは同時に加圧されて接着が完了するが、その際
の加熱加圧条件は通常ロールの温度100〜200℃、
圧力2〜7Kg/cm2程度の範囲内から選択せられ
る。 該接着剤にはPVA系樹脂(好ましくは冷水不
溶、温水可溶の粉末状)を併用するのが有利であ
る。その際接着温度においてPVA系樹脂に作用
していちじるしい増粘効果を呈しうるような化合
物、たとえば硼酸、硼砂などを添加するときは、
さらに初期接着力が向上し、かつ紙層内部への樹
脂の浸透が抑制されるので、その添加が望まし
い。さらに必要に応じて澱粉粉末、クレー、炭酸
カルシウム、珪藻土などの増量剤、顔料、または
炭酸アルカリ、燐酸アルカリ等のPH調節剤、尿素
―、メラミン―ホルムアルデヒド初期縮合物、N
―メチロール基含有化合物、グリオキザール、ジ
アルデヒド澱粉等の耐水化剤、エチレングリコー
ル、グリセリン等のPVAに有効な可塑剤などを
適宜配合してもよい。 次に実施例によつて本発明を具体的に説明す
る。尚例中「部」又は「%」とあるのは「重量
部」、「重量%」を表わす。 実施例 1 平均重合度1700、残存酢酸基1モル%、アセト
アセチル化度2.3モル%のアセトアセチル化PVA
を用いて以下の如くして紙用接着剤エマルジヨン
を得た。 撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計を備
えたセパラプルフラスコに水131.3部、上記
PVA11.5部及び酢酸ビニルモノマー10部を仕込
み、撹拌しながらフラスコ内の温度を60℃に上げ
た。その間窒素ガスでフラスコ内を置換しながら
10%H2O2水2ml、10%酒石酸3mlを添加して重
合を開始した。初期重合を30分間行ない、残りの
酢酸ビニルモノマー90部を3時間かけて滴下し、
全モノマーを仕込み、後70℃で1時間熟成した後
冷却した。得られたエマルジヨンは流動性の良好
なものであつた。第1表に諸特性を示した。 対照例 1 実施例1において用いたアセトアセチル化
PVAに替えて、通常のPVA(平均重合度1700、
残存酢酸基1モル%)を用いて、実施例1と同様
にしてエマルジヨンを得た。第1表にエマルジヨ
ンの諸特性を示した。 実施例 2 平均重合度1800、残存酢酸基12モル%、アセト
アセチル化度1.6モル%のアセトアセチル化PVA
を用いて以下の如くしてエマルジヨンを得た。 実施例1と同様の装置にて、水155.5部、該
PVA7.0部、酢酸ビニールモノマー10部を用い、
他は実施例と同様にして初期重合を行なつた。以
後残りの酢酸ビニルモノマー90部を2時間をかけ
て滴下し、終了後75℃で1時間熟成した後冷却し
た。第1表に諸特性を示した。 対照例 2 実施例2において用いたアセトアセチル化
PVAに替えて、通常のPVA(平均重合度1800、
残存酢酸基12モル%)を用いて、実施例2と同様
にしてエマルジヨンを得た。第1表にエマルジヨ
ンの諸特性を示した。 実施例 3 平均重合度1400、残存酢酸基1モル%、アセト
アセチル化度5.9モル%のアセトアセチル化PVA
を用いて以下の如くしてエマルジヨンを得た。 上記PVA11.0部、エマルゲン950(ポリオキシ
エチレンノニルフエノールエーテル、花王石ケン
製)0.5部、酢酸ビニルモノマー70部、ブチルア
クリレート30部、水101.5部を前記同様の装置に
仕込み、過硫酸アンモニウムの5%水溶液5ml、
重亜硫酸ソーダの5%水溶液5mlを加え、窒素ガ
ス雰囲気下、40〜50℃で30分間、80〜85℃で3時
間乳化重合を行なつた。第1表に諸特性を示し
た。 対照例 3 実施例3において用いたアセトアセチル化
PVAに替えて、平均重合度1400、残存酢酸基1
モル%のPVAを用いたほかは実施例と同様にし
てエマルジヨンを得た。第1表に諸特性を示し
た。 実施例 4 平均重合度1800、残存酢酸基1モル%、アセト
アセチル化度3.5モル%のアセトアセチル化PVA
を用いて以下の如くしてエチレン/酢ビ/塩ビ共
重合エマルジヨンをえた。 重合用オートクレーブに水100部と、上記
PVA8部を装入し、内温を65℃に上昇してPVA
を溶解し、ついでエチレンを圧入して30Kg/cm2
保ち、内温を75℃に上昇し、40部の塩化ビニルと
45部の酢酸ビニルと過硫酸アンモンの5%水溶液
8部を5時間にわたつて滴下して乳化重合を行な
い、エチレン圧を常圧に戻し、さらに1時間熟成
したのち、濃度50%に調整した。 第1表に諸特性を示した。 実施例 5 実施例4と同じアセトアセチル化PVAを用い
て以下の如くして、酢ビ/ベオバ(α―位で分岐
したカルボン酸のビニルエステル:シエル化学の
商品名)共重合エマルジヨンをえた。 重合用溶器に水100部と、上記PVA8部を装入
し、内温を65℃に上昇してPVAを溶解し、さら
に75℃に昇温し、ついでベオバ50部と酢酸ビニル
50部と過硫酸アンモンの5%水溶液8部を同時
に、3.5時間にわたつて滴下して乳化重合を行な
い、さらに1時間熟成したのち、濃度を50%に調
整した。第1表に諸特性を示した。 実施例 6 実施例4と同じアセトアセチル化PVAを用い
て、以下の如くして、ブチルアクリレート/スチ
レン共重合エマルジヨンをえた。 実施例5の製法において、単量体をブチルアク
リレート60部、スチレン40部に変え、連鎖移動剤
としてドデシルメルカプタン0.2部を添加した以
外は同様にして濃度50%のエマルジヨンをえた。
第1表に諸特性を示した。
【表】
【表】 実施例 7 エチレン―酢酸ビニル共重合体エマルジヨン
(樹脂分50%、粘度530cps)100部に重合度1700、
残存酢酸基1モル%、アセトアセチル化度5.4モ
ル%のアセトアセチル化PVAを2.5部添加混合し
た。このエマルジヨンの特性値を第2表に示す。 実施例 8〜13 酢酸ビニル樹脂エマルジヨン(樹脂分50%、粘
度7400cps)100部に重合度1700、残存酢酸基1モ
ル%、アセトアセチル化度2.3モル%のアセトア
セチル化PVAを実施例8では1部、実施例9で
は2部、実施例10では6部添加混合した。また上
記エマルジヨン100部に重合度1800、残存酢酸基
12モル%、アセトアセチル化度1.6モル%のアセ
トアセチル化PVAを実施例11では1部、実施例
12では2部、実施例13では6部添加混合した。得
られたエマルジヨンの特性を第2表に示した。 比較例 4〜6 実施例7においてPVA(重合度1700、残存酢酸
基1モル%)を用いたほかは同様にした場合を比
較例4、実施例9においてPVA(重合度1700、残
存酢酸基1モル%)を用いたほかは同様にした場
合を比較例5、実施例12においてPVA(重合度
1800、残存酢酸基12モル%)を用いたほかは同様
にした場合を比較例6として、夫々のエマルジヨ
ン特性を第2表に示した。
【表】 実施例 14 重合度500、残存酢酸基1.3モル%、アセトアセ
チル化度2.3モル%のアセトアセチル化PVAを製
造した。 50℃の温水31.0gに上記PVAを4.0g溶解し、
次いで予め約50℃に加熱したエピコート828(シエ
ル・ケミカル社製、液状ビスフエノールA型エポ
キシ樹脂)65gを徐々に加えながら高速ミキサー
で激しくかきまぜてエポキシ樹脂エマルジヨンを
得た。エマルジヨンの性質を第3表に示す。 対照例 7 上記PVAに代えて、残存酢酸基1.3モル%、重
合度500のPVAを使用した以外は実施例14と同一
の実験をした。その結果も第3表に示す。 実施例 15 重合度1700、残存酢酸基1.9モル%、アセトア
セチル化度3モル%のアセトアセチル化PVA8部
を水82部に溶解し、65℃に保つた。 次にあらかじめ溶融したヘキサデシルケテンダ
イマーを徐々に滴下し、ホモジナイザーでエマル
ジヨン化し、ケテンダイマーエマルジヨンを得
た。エマルジヨンの性能を第3表に示す。 対照例 8 上記PVAに代えて残存酢酸基1.9モル%、重合
度1700のPVAを使用した以外は上記例と同一の
実験を行つた。その結果も第3表に示す。 実施例 16 実施例15で使用した乳化剤15部、水15部、アタ
クチツクポリプロピレン(平均分子量18000)100
部、少量のオクタデシルアミン酢酸塩を加圧ニー
ダーで90℃の温度下20分混練した。水を添加して
固形分30%のポリプロピレンエマルジヨンを得
た。その結果を第3表に示す。
【表】
【表】 紙用接着剤としての性能評価 試験 1 平均重合度1400、平均ケン化度99.3モル%、粒
度200〜350メツシユのPVA及びエチレン/酢酸
ビニル共重合体エマルジヨン(EVA)を用い、
以下に示す条件によりコルゲートヤシンでAフル
ート両面段ボールシートの貼合を行つた。 ◎ 接着剤組成(粘度は40℃で1250cp) (A) 成分 仕込み水 540l PVA粉末 120Kg クレー 80Kg 硼 砂 1Kg CMC 3Kg (B) 成分 EVAエマルジヨン 60Kg (実施例1のアセトアセチル化PVAを1
%含有、エチレン組成30モル%)(50%濃
度) 添加剤 80%メチロールメラミン 20Kg ◎ 原紙構成 ライナー 坪量 240g/m2 耐水性化Kライナー 中芯 坪量 160g/m2 耐水性化SCP中芯 ◎ 機械条件 設計スピード 150m/min プレスロール及び段ロール温度 160℃ プレスロール圧 5Kg/cm2 又、対照例として試験1においてアセトアセチ
ル化PVAを含有しないEVAエマルジヨンを用い
て同様の接着操作を行つた。 得られた段ボールシートの性能は表の通りであ
る。
【表】
【表】 この貼合の際SF側のみ貼合したシート即ち片
面段ボールを採取して以下の試験に供し初期接着
力、常態接着力、耐水接着力を次の様にして測定
した。その結果を表に示す。 片面段ボールの段頂に接着剤組成物を固形分換
算で10g/m2となる様に塗布し、これに坪量240
g/m2のライナーをのせアイロン(加圧50g/
m2、表面温度150℃)で加熱接着する。 (1) 初期接着力;加熱時間9秒、12秒、15秒後、
直ちに剥離し中芯パルプのライナーへの移行状
態を観察する。中芯パルプが全面移行している
のを◎、全く移行していないのを×として、そ
の中間を△、〇の計4段階で評価する。 (2) 常態接着力;加熱時間10秒で接着したテスト
ピースを温度20℃、相対湿度65%で24時間調湿
して後、JISZ0402にて接着力を測定する。 (3) 耐水接着力;加熱時間10秒後、テストピース
を20℃の水中に1時間浸漬したのちJISZ0402
にて接着力を測定する。
【表】 試験 2 実施例1及び2のエマルジヨンをクラフト紙
(坪量82g/m2)にそれぞれ固形分換算で15g/
m2の割合で塗布し、その上に別のクラフト紙を重
ね、2Kgの荷重のローラーにて接着積層し、得ら
れた積層紙を20℃×65%RH×24hrsの条件下で
調湿し試験片を得た。 該試験片について耐水性試験を行つたがいずれ
も合格であつた。 更に耐湿熱クリープ試験を行つたがズリはほと
んど認められず合格であつた。 但し、次の試験法に基いた。 1 耐水性試験 1 室温水テスト:室温水に24時間浸漬した後
の剥離状態を見た。(試料、5×5cm、
10枚) 2 耐熱水テスト:沸騰水に30分間浸漬した後
の剥離状態を見た。(試料、5×5cm、
10枚) 2 耐湿熱クリープ試験: 100×15cmに裁断した2枚の試験片を接着(積
層)し、60℃×80゜RHの条件の下で、積層した片
方に静荷重60gを30分かけた時のズリ距離を測定
した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アセトアセチル化ポリビニルアルコールを保
    護コロイドとして含有する合成樹脂エマルジヨン
    よりなる紙用接着剤。
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