JPS6335754B2 - - Google Patents

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JPS6335754B2
JPS6335754B2 JP56089087A JP8908781A JPS6335754B2 JP S6335754 B2 JPS6335754 B2 JP S6335754B2 JP 56089087 A JP56089087 A JP 56089087A JP 8908781 A JP8908781 A JP 8908781A JP S6335754 B2 JPS6335754 B2 JP S6335754B2
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JP
Japan
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emulsion
pva
parts
mol
polymerization
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Application number
JP56089087A
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English (en)
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JPS57205583A (en
Inventor
Koichi Kobayashi
Yoshiaki Ito
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP56089087A priority Critical patent/JPS57205583A/ja
Publication of JPS57205583A publication Critical patent/JPS57205583A/ja
Publication of JPS6335754B2 publication Critical patent/JPS6335754B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は合成樹脂エマルジヨンを主剤とする新
規な繊維製品用処理剤に関する。 繊維製品用処理剤として使用される合成樹脂エ
マルジヨンの調製に際しては、樹脂の種類によつ
てその方法は多少異なるが、いずれの場合も乳化
剤あるいは保護コロイドの使用が不可欠である。
例えば酢酸ビニル、アクリル酸エステル、塩化ビ
ニル等のビニル系重合体のエマルジヨンを調製す
るには、前記単量体を乳化剤あるいは保護コロイ
ドの存在下に乳化重合することが行われ、又ポリ
エステル樹脂エマルジヨン、エポキシ樹脂エマル
ジヨン、シリコン樹脂エマルジヨン等の調製に
は、乳化剤あるいは保護コロイドを溶解した水溶
液中に、溶液状あるいは溶融状の上記樹脂を滴
下、撹拌してエマルジヨン化したり、あるいは上
記溶融樹脂中に乳化剤、保護コロイドの水溶液を
滴下撹拌してエマルジヨン化することが行われ
る。その際の代表的な乳化剤あるいは保護コロイ
ドとしてノニオン性界面活性剤やアニオン性界面
活性剤が単独であるいは混合されて使用された
り、ポリビニルアルコール(PVA)が用いられ
るが、界面活性剤系の使用では得られるエマルジ
ヨンの機械安定性等の点で問題が多いため、
PVA系の使用が主流となつている。しかして
PVAとして平均ケン化度が88モル%程度の部分
ケン化型を用いる場合は、構造粘性が大きく、且
つ粘度の温度依存性が小さく、凍結安定性あるい
は低温時の放置安定性が良好なエマルジヨンが得
られるが耐水性が不足し、一方平均ケン化度が99
モル%程度の完全ケン化型を用いる場合は、耐水
性が大きく、かつ構造粘性指数の小さいエマルジ
ヨンが得られるが粘度の温度依存性が大きく凍結
安定性や低温時の放置安定性は劣ることが知られ
ており、エマルジヨンの用途に応じてそれぞれ使
いわけられている。 しかしながら、技術革新にともなつて近時は上
記に述べた如き性質のエマルジヨンのみでは満足
出来ず、部分ケン化型PVAを使用したエマルジ
ヨンと完全ケン化型PVAを使用したエマルジヨ
ンとの両者の性能を兼ね備えたエマルジヨン、即
ち、適度の構造粘性指数を有し、且つ耐水性に優
れ、粘度の温度依存性が小さく凍結安定性、低温
時の放置安定性の良好なエマルジヨンが要請され
ている。 かかる性能を備えたエマルジヨンを得るために
は、部分ケン化PVAと完全ケン化PVAとの混合
使用が考えられるが、この場合、それぞれの
PVAが有する特徴が相殺され、むしろそれぞれ
のPVAが有する欠点が顕在化する場合が多い。 しかるに本発明者らはエマルジヨンのこれらの
諸特性を同時に満足しうる乳化剤あるいは保護コ
ロイドについて、種々検討を重ねたところアセト
アセチル化PVAを乳化剤あるいは保護コロイド
として用いることによつてエマルジヨン特性の優
れたものが得られ、繊維製品の処理剤として極め
て有用であることを見い出し、本発明を完成する
にいたつた。 本発明によれば以下の如き顕著な効果が得られ
る。 (1)エマルジヨンの低温放置安定性、凍結融解安
定性と同時に、皮膜の耐水性も向上する。(2)低濃
度でも高粘度を有するエマルジヨンが得られる。
(3)架橋剤(アルデヒド類、アミン類、金属塩類
等)との併用によつて耐水化がより容易に強化で
きる。(4)PVAを乳化剤として用いる場合と同処
法で用いることができ、さらに界面活性剤と併用
するなど巾広く使用しうる。(5)当該エマルジヨン
を含む廃水処理はクレー等による凝集沈殿により
容易になしうる。 本発明で使用するアセトアセチル化PVAは
PVAとジケテンとを反応させて得られる。(化学
反応式は
【式】で示される。) 例えばPVAを酢酸溶媒中に分散させておき、
これにジケテンを添加する方法、PVAをジメチ
ルホルムアミド、またはジオキサンなどの溶媒に
あらかじめ溶解しておき、これにジケテンを添加
する方法である。またPVAにジケテンガスまた
は液状ジケテンを直接々触させてアセトアセチル
化PVAを得る方法も採り得る。ここで使用する
PVAはポリ酢酸ビニルをケン化したもののみば
かりでなく、カルボキシル基、アミド基、ニトロ
基、カルボン酸エステル基、炭化水素残基等で少
量変性されたPVAも使用可能である。 アセトアセチル化PVAの平均ケン化度、平均
重合度は特に制限はないが、保護コロイドとして
の効果の点から、残存酢酸基が0.1〜15モル%、
平均重合度が500〜2600の範囲が好ましい。アセ
トアセチル基の含有量は0.05〜15モル%好ましく
は1〜10モル%の範囲が適当である。0.05モル%
以下ではエマルジヨンの耐水性、安定性、増粘性
への寄与が少なく好ましくなく、一方15モル%以
上ではエマルジヨンが破壊されて均質なエマルジ
ヨンが得難くなる。 本発明のアセトアセチル化PVA含有合成樹脂
エマルジヨンを調製するには、アセトアセチル
化PVAを乳化剤あるいは保護コロイドとして単
量体を乳化重合する、合成樹脂の溶液あるいは
溶融液をアセトアセチル化PVAの存在下で後乳
化する、任意の方法で得られた合成樹脂エマル
ジヨンにアセトアセチル化PVAを添加してより
安定なエマルジヨンを製造する、以上3つのケー
スが挙げられる。以下、各ケースについて具体的
に説明する。 乳化重合による方法 この方法は通常ビニル系化合物の重合体エマ
ルジヨンを製造する場合に好適に実施される。
乳化重合に際しては、水、アセトアセチル化
PVAおよび重合触媒の存在下にビニル系化合
物を一時又は連続的に添加して、加熱、撹拌す
る如き通常の乳化重合法が実施し得る。アセト
アセチル化PVAの使用量は重合体固形分に対
して0.1〜30重量%好ましくは2〜20重量%程
度が適当である。2重量%以下では充分な効果
が得られず、20重量%以上では使用量の割には
効果が増大しない。該アセトアセチル化PVA
はエマルジヨン重合の開始時、途中、終了後の
いずれの時点においても添加可能であるが、通
常は重合の開始時、又は途中で添加される。 本方法で用いられるビニル系化合物として
は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリ
ル酸エステル、メタアクリル酸エステル、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、
メタアクリロニトリル、スチレン、エチレン、
プロピレン、グリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレート、グリシジルジビニルエー
テル、グリシジルビニルエーテル等のグリシジ
ル基含有化合物、N−メチロールアクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリルアミド等のメチ
ロール基含有化合物及びそれらのアルコキシ基
含有誘導体、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド等のカルボン酸アミド、アクリル酸、メタク
リル酸等のカルボン酸、ジビニルアジペート、
ジビニルサクシネート、トリアリルシアヌレー
ト、ジアリルフマレート、トリアリルシトレー
ト、ジアリルマレート、ビニルバーサテートな
どがあげられ、これらの単独重合あるいは共重
合である。なかんずくアクリル酸エステルや酢
酸ビニルの単独あるいは共重合が好適である。
N−メチロール基、グリシジル基を含有するビ
ニル系化合物を使用すると、自己架橋型のエマ
ルジヨンが製造出来、耐水性の良好な処理剤の
調製が可能である。 乳化重合触媒としては通常の乳化重合に用い
られる触媒を用いる。特にレドツクス触媒が好
ましく、具体的に例示すると過酸化水素とホル
ムアルデヒド・亜鉛スルホキシレート、グリオ
キザール・亜鉛スルホキシレート、グリオキシ
ル酸・亜鉛スルホキシレート、過酸化水素、過
硫酸アンモニウム、または過硫酸カリウムとメ
タ重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、
硫酸第一鉄、ジメチルアニリン、ホルムアルデ
ヒド亜鉛スルホキシレートあるいはホルムアル
デヒドナトリウムスルホキシラートとの組合せ
があげられる。 またノニオン界面活性剤、イオン界面活性剤
もアセトアセチル化PVAと併用しうる。さら
に他の乳化剤、例えばPVA、セルロース誘導
体(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、メチルセルロースなど)、
ポリアクリル酸誘導体、(無水)マレイン酸−
ビニルエーテル共重合体、(無水)マレイン酸
−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−(メタ)
アリルスルホン酸(塩)共重合体ケン化物など
も適宜併用できる。その他通常の乳化重合で用
いられる種々の添加剤、調整剤なども適宜使用
できる。 後乳化による方法 この方法は、乳化重合によつては製造出来に
くい合成樹脂エマルジヨンを調製する場合に好
適に実施される。 この方法はアセトアセチル化PVAを水に溶
解し、これに溶液状あるいは溶融状の樹脂を滴
下し撹拌するか、溶融状態の樹脂中にアセトア
セチル化PVAの水溶液を滴下し撹拌すればよ
い。エマルジヨン化に当り加熱等の必要は特に
ないが、必要であれば45〜85℃程度に加熱すれ
ば良い。乳化する物質には特に限定はなくエポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、尿素−ホルマリン初
期縮合物、フエノール、ホルムアルデヒド初期
縮合物、アルキツド樹脂、ポリエステル樹脂、
ケテンダイマー、シリコン樹脂、ワツクス、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、等が挙げられ
る。 アセトアセチル化PVAの使用量としては要
求されるエマルジヨンの樹脂分等によつて多少
異なるが、通常乳化対象物に対して0.1〜30重
量%好ましくは1〜25重量%程度の範囲から選
択される。必要とあれば該樹脂と共にポリオキ
シエチレン−アルキルエーテル型、ボリオキシ
エチレン−アルキルフエノール型、多価アルコ
ールエステル型等の非イオン性活性剤、又は高
級アルキルアミン塩等のカチオン性活性剤を適
宜併用することもできる。又これらの活性剤は
乳化対象物の方に混合しておくことも可能であ
る。 後添加による方法 この方法は任意の方法で得られた合成樹脂エ
マルジヨンにアセトアセチル化PVAを添加し
て、安定性をより向上させたり、増粘の目的で
実施される。 対象となるエマルジヨンにはスチレン/ブタ
ジエン系エマルジヨン、シス−1,4ポリイソ
プレンエマルジヨン、クロロプレンエマルジヨ
ン、アクリロニトリル/ブタジエンエマルジヨ
ン、ビニルピリジンエマルジヨン、メチルメタ
クリレート/ブタジエンエマルジエン、ポリウ
レタンエマルジヨン、アクリルエステル系エマ
ルジヨン、酢酸ビニル系エマルジヨン、エチレ
ン/酢酸ビニル系エマルジヨン、塩化ビニル系
エマルジヨン、ポリスチレンエマルジヨン、ポ
リエチレンエマルジヨン、シリコーンエマルジ
ヨン、ポリブテンエマルジヨン、チオコールエ
マルジヨンなどがあげられる。 エマルジヨンにアセトアセチル化PVAを添
加混合する場合、該PVAを水溶液としてから
添加する時にはエマルジヨンを室温にて、撹拌
しながらこれに該水溶液を添加するだけでよい
が、該PVAの粉末を添加する時には、エマル
ジヨンを撹拌しながら該粉末を添加し、60〜80
℃に加温すれば短時間で均一な混合が終了する
ので好ましい。アセトアセチル化PVAの使用
量はおよそエマルジヨン固形分に対して0.1〜
30重量%好ましくは0.1〜10重量%の範囲であ
る。アセトアセチル化度の小さいアセトアセチ
ル化PVAを用いる場合は、添加量を多目にし、
アセトアセチル化度の大きいアセトアセチル化
PVAを用いる場合は少目で増粘等の効果がで
る。即ち増粘効果、安定性向上効果はアセトア
セチル化度と添加量にほぼ比例する。従つてこ
れらの関係を理解した上で、アセトアセチル化
度と添加量を適宜目的に応じて選択することが
望ましい。 かくして、、で得られるエマルジヨンは
そのままあるいは必要に応じて更に可塑剤、高沸
点溶剤等の造膜助剤、クレー、炭酸カルシウム、
カオリン、珪藻土等の体質顔料、酸化チタン等の
有色顔料、防腐剤、防虫剤、防錆剤、増粘剤等を
適宜配合して使用される。特に、金属化合物(ベ
リリウム、ジルコニウム、チタニウム、クロム、
カルシウム、マグネシウム、亜鉛、バリウム、ス
トロンチウム、アルミニウム、ビスマス、アンチ
モン、コバルト、鉄、ニツケル等の酸化物、水酸
化物、塩基性塩、酸性塩、中性塩、アミン複合体
等)、ホルムアルデヒド、グリオキザール、尿素
又はメラミンのジメチロール化物、イソシアネー
ト化合物等の硬化剤の併用は一段と耐水接着力を
向上させる効果がある。好ましい金属化合物とし
ては、酢酸亜鉛、酸化亜鉛、亜鉛グリシネート、
硝酸クロム、チタニル硫酸、炭酸亜鉛、塩化アル
ミニウム、安息香酸亜鉛、亜鉛サリチレート、亜
鉛グリコレート、水酸化カルシウム、酸化マグネ
シウム、チタニウムラクテート等が挙げられる。 又増粘等を目的として水溶性高分子物質を添加
することも可能である。その添加量は通常エマル
ジヨンに対して固形分換算で5〜500%の範囲が
適当である。かかる水溶性高分子物質としては
PVA、デン粉、CMC、ヒドロキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カゼイン等が挙げられ、これらは水溶液
状あるいは粉末状のまま等任意の形態で混合し得
る。 本発明の繊維製品用処理剤を使用するにあたつ
ては加工すべき繊維または織物にロールコーター
などを用いて該処理剤を塗布または噴霧するか、
あるいは繊維または織物を該エマルジヨン中に浸
漬したのち適宜絞つて樹脂附着量を調節し、加熱
乾燥する。架橋剤を添加してより高度の処理を行
なう時、架橋反応は通常100〜170℃程度の加熱に
よつて充分進行せしめうる。 本発明の処理剤の対象とする繊維としては、木
綿、絹、羊毛などの天然繊維はもとより、ポリア
ミド系、ポリエステル系、ポリアクリル系、ポリ
塩化ビニル系、ポリプロピレン系などの各種合成
繊維も含まれる。 本発明の処理剤は各種繊維または織物に対して
柔軟性、弾力性、耐ドライクリーニング性、機械
的強度、接着性などの点で顕著な効果を附与しう
る。しかも、耐水性がすぐれているから耐洗濯堅
牢性が良好で、その効果が恒久的であるので、防
シワ加工剤、防縮加工剤、柔軟化加工剤、フロツ
キー加工剤、顔料捺染加工剤、不織布の樹脂加工
剤をはじめ一般的な繊維接着加工剤などとして広
範な用途にきわめて好適に利用することができ
る。 次に実施例によつて本発明を具体的に説明す
る。尚例中「部」又は「%」とあるのは「重量
部」、「重量%」を表わす。 実施例 1 平均重合度1700、残存酢酸基1モル%、アセト
アセチル化度2.3モル%のアセトアセチル化PVA
を用いて以下の如くして繊維製品加工用のエマル
ジヨンを得た。 撹拌機、還流冷却器、滴下ロート、温度計を備
えたセパラプルフラスコに水131.3部、上記
PVA11.5部及び酢酸ビニルモノマー10部を仕込
み、撹拌しながらフラスコ内の温度を60℃に上げ
た。その間窒素ガスでフラスコ内を置換しながら
10%H2O2水2ml、10%酒石酸3mlを添加して重
合を開始した。初期重合を30分間行ない、残りの
酢酸ビニルモノマー90部を3時間かけて滴下し、
全モノマーを仕込み、後70℃で1時間熟成した後
冷却した。得られたエマルジヨンは流動性の良好
なものであつた。第1表に諸特性を示した。 対照例 1 実施例1において用いたアセトアセチル化
PVAに替えて、通常のPVA(平均重合度1700、
残存酢酸基1モル%)を用いて、実施例1と同様
にしてエマルジヨンを得た。第1表にエマルジヨ
ンの諸特性を示した。 実施例 2 平均重合度1800、残存酢酸基12モル%、アセト
アセチル化度1.6モル%のアセトアセチル化PVA
を用いて以下の如くしてエマルジヨンを得た。 実施例1と同様の装置にて、水155.5部、該
PVA7.0部、酢酸ビニルモノマー10部を用い、他
は実施例と同様にして初期重合を行なつた。以後
残りの酢酸ビニルモノマー90部を2時間をかけて
滴下し、終了後75℃で1時間熟成した後冷却し
た。第1表に諸特性を示した。 対照例 2 実施例2において用いたアセトアセチル化
PVAに替えて、通常のPVA(平均重合度1800、
残存酢酸基12モル%)を用いて、実施例2と同様
にしてエマルジヨンを得た。第1表にエマルジヨ
ンの諸特性を示した。 実施例 3 平均重合度1400、残存酢酸基1モル%、アセト
アセチル化度5.9モル%のアセトアセチル化PVA
を用いて以下の如くしてエマルジヨンを得た。 上記PVA11.0部、エマルゲン950(ポリオキシ
エチレンノニルフエノールエーテル、花王石ケン
製)0.5部、酢酸ビニルモノマー70部、ブチルア
クリレート30部、水101.5部を前記同様の装置に
仕込み、過流酸アンモニウムの5%水溶液5ml、
重亜硫酸ソーダの5%水溶液5mlを加え、窒素ガ
ス雰囲気下、40〜50℃で30分間80〜85℃で3時間
乳化重合を行なつた。第1表に諸特性を示した。 対照例 3 実施例3において用いたアセトアセチル化
PVAに替えて、平均重合度1400、残存酢酸基1
モル%のPVAを用いたほかは実施例と同様にし
てエマルジヨンを得た。第1表に諸特性を示し
た。 実施例 4 平均重合度1800、残存酢酸基1モル%、アセト
アセチル化度3.5モル%のアセトアセチル化PVA
を用いて以下の如くしてエチレン/酢ビ/塩ビ共
重合エマルジヨンをえた。 重合用オートクレープに水100部と、上記
PVA8部を装入し、内温を65℃に上昇してPVA
を溶解し、ついでエチレンを圧入して30Kg/cm2
保ち、内温を75℃に上昇し、40部の塩化ビニルと
45部の酢酸ビニルと過硫酸アンモンの5%水溶液
8部を5時間にわたつて滴下して乳化重合を行な
い、エチレン圧を常圧に戻し、さらに1時間熟成
したのち、濃度50%に調整した。 第1表に諸特性を示した。 実施例 5 実施例4と同じアセトアセチル化PVAを用い
て以下の如くして、酢ビ/ベオバ(α−位で分岐
したカルボン酸のビニルエステル:シエル化学の
商品名)共重エマルジヨンをえた。 重合用容器に水100部と、上記PVA8部を装入
し、内温を65℃に上昇してPVAを溶解し、さら
に75℃に昇温し、ついでベオバ50部と酢酸ビニル
50部と過硫酸アンモンの5%水溶液8部を同時
に、3.5時間にわたつて滴下して乳化重合を行な
い、さらに1時間熟成したのち、濃度を50%に調
整した。第1表に諸特性を示した。 実施例 6 実施例4と同じアセトアセチル化PVAを用い
て、以下の如くして、ブチルアクリレート/スチ
レン共重合エマルジヨンをえた。 実施例5の製法において、単量体をブチルアク
リレート60部、スチレン40部に変え、連鎖移動剤
としてドデシルメルカプタン0.2部を添加した以
外は同様にして濃度50%のエマルジヨンをえた。
第1表に諸特性を示した。
【表】
【表】 実施例 7 エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジヨン
(樹脂分50%、粘度530cps)100部に重合度1700、
残存酢酸基1モル%、アセトアセチル化度5.4モ
ル%のアセトアセチル化PVAを2.5部添加混合し
た。このエマルジヨンの特性値を第2表に示す。 実施例 8〜13 酢酸ビニル樹脂エマルジヨン(樹脂分50%、粘
度7400cps)100部に重合度1700、残存酢酸基1モ
ル%、アセトアセチル化度2.3モル%のアセトア
セチル化PVAを実施例8では1部、実施例9で
は2部、実施例10では6部添加混合した。また上
記エマルジヨン100部に重合度1800、残存酢酸基
12モル%、アセトアセチル化度1.6モル%のアセ
トアセチル化PVAを実施例11では1部、実施例
12では2部、実施例13では6部添加混合した。得
られたエマルジヨンの特性を第2表に示した。 比較例 4〜6 実施例7においてPVA(重合度1700、残存酢酸
基1モル%)を用いたほかは同様にした場合を比
較例4、実施例9においてPVA(重合度1700、残
存酢酸基1モル%)を用いたほかは同様にした場
合を比較例5、実施例12においてPVA(重合度
1800、残存酢酸基12モル%)を用いたほかは同様
にした場合を比較例6として夫々のエマルジヨン
特性を第2表に示した。
【表】 実施例 14 重合度500、残存酢酸基1.3モル%、アセトアセ
チル化度2.3モル%のアセトアセチル化PVAを製
造した。 50℃の温水31.0gに上記PVAを4.0g溶解し、
次いで予め約50℃に加熱したエピコート828(シエ
ル・ケミカル社製、液状ビスフエノールA型エポ
キシ樹脂)65gを徐々に加えながら高速ミキサー
で激しくかきまぜてエポキシ樹脂エマルジヨンを
得た。エマルジヨンの性質を第3表に示す。 対照例 7 上記PVAに代えて、残存酢酸基1.3モル%、重
合度500のPVAを使用した以外は実施例14と同一
の実験をした。その結果も第3表に示す。 実施例 15 重合度1700、残存酢酸基1.9モル%、アセトア
セチル化度3モル%のアセトアセチル化PVA8部
を水82部に溶解し、65℃に保つた。次にあらかじ
め溶融したヘキサデシルケテンダイマーを徐々に
滴下し、ホモジナイザーでエマルジヨン化し、ケ
テンダイマーエマルジヨンを得た。エマルジヨン
の性能を第3表に示す。 対照例 8 上記PVAに代えて残存酢酸基1.9モル%、重合
度1700のPVAを使用した以外は上記例と同一の
実験を行つた。その結果も第3表に示す。 実施例 16 実施例15で使用した乳化剤15部、水15部、アタ
クチツクポリプロピレン(平均分子量18000)100
部、少量のオクタデシルアミン酢酸塩を加圧ニー
ダーで90℃の温度下20分混練した。水を添加して
固形分30%のポリプロピレンエマルジヨンを得
た。その結果を第3表に示す。
【表】 (1) 機械安定性は、マロン式試験機を用いて荷重
10Kgで30℃、10分間高速回転させて生成した凝
集物の量を次の基準で判定した。 1%以下 ;◎(非常に良好) 1 〜 25%;〇(良好) 25〜 50%;△(悪い) 50〜100%;×(非常に悪い) (2) 凍結安定性、放置安定性は第1表の場合と同
一の条件で測定した。 繊維製品用処理剤としての性能評価 試験 1 太さ3デニール、繊維長約50mmのポリエチレン
テレフタレート単繊維をランダムウエツパーで処
理した乾燥重量100g/m2のウエブをエチレン/
酢酸ビニル/N−メチロールアクリルアミド
(70:25:5モル比)共重合体エマルジヨン(ア
セトアセチル基含有量5モル%、残存酢酸基12モ
ル%のアセトアセチル化PVAを5%含有する。
樹脂固型分濃度15%)に浸漬し、マンルで絞り、
温度80℃で20分間予備乾燥後、さらに温度150℃
において5分間加熱乾燥した。乾燥後の樹脂付着
量は処理前のウエブの重量に対して固型分で60%
であつた。えられた不織布の諸性質の測定結果を
表に示す。
【表】 注1 常態時の抗張力は1×1.5cmの試験片を温
度20℃、相対湿度65%にて調湿したのち、イ
ンストロン式引張試験機でスパン間隔5cmで
引張り切断時の強度で示した。またドライク
リーニング後の抗張力は前記試験片を温度20
℃のトリクレンに30分間浸漬したのち風乾
し、さらに温度80〜100℃において30分間乾
燥し前記と同様にして測定した値で示した。 2 トリクレンによる樹脂脱落率は、6×6cm
の試験片を常温のトリクレン3中に投入し
て5分間激しく撹拌して抽出を行ない、風乾
後温度80〜100℃で30分間乾燥して重量を測
定し、処理前の試料片の重さに対する重量減
少率から算出した。 3 防シワ度は、温度20℃、相対湿度65%の条
件下に1×4cmの試験片を中央で折りまげ、
500gの荷重を5分間かけたのち、該荷重を
除いて5分後の試験片の開角度で示した。 4 変色性は、ウエザーオーメーターで200時
間照射後の色の変化を肉眼で測定した。 5 剛柔度は、温度20℃、相対湿度65%の条件
下に2×10cmの試験片を用いて45゜カンチレ
バー法で求めた値で示した。 6 平面摩擦強度は、シーフアー型摩耗試験機
を用い、試験片の表面を押圧荷重0.454Kgの
エメリーペーパーNo.600で摩擦し、生地が露
出するまでの回数で示した。 試験2〜3 綿太綾基布に粘度2×104cpに増粘したエマル
ジヨンをロールコーターを用いて塗布し(樹脂付
着量100g/m2)、これに静電植毛機によりナイロ
ンパイル(3デニール、長さ0.5mm)を植毛し、
80〜100℃で20分予備乾燥後120〜145℃で5分間
加熱乾燥した。えられたフロツク布の性能試験結
果を表に示す。なお対照例としてアセトアセチル
化PVAを含有しないエマルジヨンを用いて同様
に加工したばあいの結果を併記する。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アセトアセチル化ポリビニルアルコールを保
    護コロイドとして含有する合成樹脂エマルジヨン
    よりなる繊維製品用処理剤。
JP56089087A 1981-06-09 1981-06-09 Treating agent for fiber product Granted JPS57205583A (en)

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