JP2938984B2 - 自動車のホイルアライメントの調整方法及びその装置 - Google Patents

自動車のホイルアライメントの調整方法及びその装置

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JP2938984B2 JP1229691A JP1229691A JP2938984B2 JP 2938984 B2 JP2938984 B2 JP 2938984B2 JP 1229691 A JP1229691 A JP 1229691A JP 1229691 A JP1229691 A JP 1229691A JP 2938984 B2 JP2938984 B2 JP 2938984B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイルアライメントの
調整を行う方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車は、その車輪にトーイン角、キャ
ンバ角等のホイルアライメントが設定されて操舵性及び
直進安定性が確保されていることが知られている。
【0003】従来、ホイルアライメントの測定及び調整
は、車輪を装着した状態の完成車について行われてい
た。
【0004】しかし、車輪を装着した状態の完成車につ
いてホイルアライメントの測定及び調整を行うと、走行
時における車輪の弾性変形等によってホイルアライメン
トに狂いが生じるおそれがあり、正確なホイルアライメ
ントの調整を行うことができない不都合があった。
【0005】そこで、特開昭60−195414号公報
に見られるように、タイヤやディスクホイル等を取り付
けることなくホイルアライメントの測定及び調整を行う
ことにより、ホイルアライメントの測定時に車輪の弾性
変形等による狂いを防止したホイルアライメントの測定
装置が知られている。
【0006】該測定装置Bは、図9に示すように、車体
Wの係合部W1 に係合して該車体Wを水平に固定保持す
る保持部101と、該保持部101に保持された車体W
の車軸W2 の延長線上に対向して位置する進退自在のセ
ンサ部102とによって構成されている。前記保持部1
01には、車体Wに組付けられた懸架装置W3 のサスペ
ンションアームW4 を下方から押し上げるピストンロッ
ド103を備えたシリンダ104が備えられており、こ
れによって、前記車体Wは、前記懸架装置W3 に所定荷
重に相当する付勢力を付与された状態で保持される。
【0007】このように、前記車体Wを前記サスペンシ
ョンアームW4 を下方から押し上げることによって、懸
架装置W3 に支持された車軸W2 に図示しない車輪を装
着して接地させたと同様の状態を作り上げているので、
前記センサ部102を前記車軸W2 に当接して該車軸W
2 のアライメントを車輪を取り付けた状態と同様の状態
で測定することができる。
【0008】しかし、実際に前記車軸W2 に車輪を装着
して接地させたときには、前記懸架装置W3 は車軸W2
から付勢力が付与されるために、前記サスペンションア
ームW4 を下方から押し上げて付勢力を付与した場合と
微妙に状態が異なっている。このため、走行時にホイル
アライメントの狂いが生じるおそれがある。
【0009】また、前記車体にステアリングホイールが
取り付けられていない状態でホイルアライメントの測定
や調整が行われるため、別途ステアリングホイールの取
り付け角度の調整作業を行わなければならないために作
業工数が増加して生産性が低下する不都合があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、組立中に車輪を取り付けることなく迅速
且つ正確にホイルアライメントを測定及び調整すること
ができて生産性を向上することができるホイルアライメ
ントの調整方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の方法は、自動車車体を組立る組立ライン
に沿って搬送される自動車車体に操舵装置及び懸架装置
を組付ける懸架装置組付工程と、前記懸架装置組付工程
によって組付けられた懸架装置のサスペンションアーム
によって支持された車軸に車輪を組付ける車輪組付工程
との間において行うホイルアライメントの調整方法であ
って、前記懸架装置組付工程から移送された自動車車体
を昇降自在且つ水平に位置決めすると共に、前記懸架装
置の一部を構成するサスペンションアームに支持される
車軸に設けられた車輪取付部を支承し、更に、車体を下
方側に引き下げることにより前記懸架装置に所定荷重を
付与した状態で前記自動車車体を保持する車体保持工程
と、該車体保持工程によって保持された自動車車体の前
記車輪取付部を介してホイルアライメントを測定するホ
イルアライメント測定工程と、該ホイルアライメント測
定工程による測定値に基づいてホイルアライメントを調
整するホイルアライメント調整工程とからなることを特
徴とする。
【0012】更に、前記懸架装置組付工程を行った後に
前記操舵装置のステアリングの位置を中立位置に測定調
整して前記ホイルアライメント測定工程を行ってもよ
い。
【0013】また、本発明の装置は、自動車車体の組立
ラインに沿って設けられ、操舵装置及び懸架装置が組付
けられて搬送された自動車車体を、昇降自在且つ水平に
位置決めする位置決手段と、前記懸架装置の一部である
サスペンションアームを上方に押圧する昇降自在の押圧
手段と、該サスペンションアームに支持される車軸に設
けられた車輪取付部を支承する支承部と、前記車体に連
結自在であり該車体に連結したとき該車体を下方に引下
げる引下げ手段と、前記支承部に支承された車輪取付部
を介してホイルアライメントを測定するホイルアライメ
ント測定手段とを備えてなることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の方法によるときには、先ず、前記懸架
装置組付工程によって、自動車車体に操舵装置及び懸架
装置を組付ける。次いで、該懸架装置組付工程から移送
された自動車車体を、前記車体保持工程によって保持す
る。該車体保持工程において前記自動車車体は、昇降自
在且つ水平に位置決めされる。このとき、前記懸架装置
の一部を構成するサスペンションアームに支持される車
軸に設けられた車輪取付部を支承する。そして、該自動
車車体を下方側に引き下げる。これにより、前記懸架装
置は、前記車軸からの反力によって所定荷重に相当する
付勢力が付与され、該車軸に車輪を組付け接地した状態
に最も近い状態で保持される。
【0015】続いて、前記ホイルアライメント測定工程
によって、前記車輪取付部を介してホイルアライメント
を測定する。そして、前記ホイルアライメント調整工程
によって前記ホイルアライメント測定工程による測定値
に基づいてホイルアライメントを調整する。
【0016】その後、前記車輪組付工程によって前記自
動車車体には、その車軸に車輪が組付けられる。
【0017】更に、前記懸架装置組付工程を行った後に
前記操舵装置のステアリング位置を中立位置に調整して
前記ホイルアライメント測定工程を行うことにより、ス
テアリングの位置を調整しつつ正確なホイルアライメン
トの測定及び調整を可能とする。
【0018】また、本発明の装置によるときには、自動
車車体の組立ラインに沿って設けられた前記位置決手段
が、操舵装置及び懸架装置が組付けられて搬送された自
動車車体を、昇降自在且つ水平に位置決めする。次い
で、昇降自在の押圧手段が上昇して前記懸架装置の一部
であるサスペンションアームを上方に押圧する。続い
て、前記支承部は、前記車輪取付部を、該車輪取付部に
車輪を組付けたときに該車輪の前後方向となる方向に大
略平行に支承する。これにより、自動車車体は、前記車
軸が定位置に支承され且つ車体が昇降自在となる。そし
て、前記引下げ手段を該車体に連結して該車体を下方に
引下げる。
【0019】これにより、前記懸架装置は、前記車軸か
らの反力によって所定荷重に相当する付勢力が付与さ
れ、車体は、その車軸に車輪を組付けた完成時の走行状
態に最も近い状態で固定される。
【0020】そして、前記ホイルアライメント測定手段
によって前記支承部に支承された車輪取付部を介してホ
イルアライメントを測定する。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0022】図1は本実施例の装置を示す概略側面図、
図2は前輪の車輪取付部における本実施装置の要部を拡
大した説明図、図3は後輪の車輪取付部における本実施
装置の要部を拡大した説明図、図4は図3を平面視した
説明図、図5乃至図8は本発明の各工程を示す説明図で
ある。
【0023】1は自動車車体2の図示しない組立ライン
に沿って該車体2を移送するハンガ式の移送装置、3は
該移送装置1によって移送される車体2を所定位置に位
置決めする位置決手段、4は前記車体2の底部5に連結
自在であり該車体2を下方に引下げる引下げ手段、6は
ホイルアライメントを測定するホイルアライメント測定
手段である。
【0024】該ホイルアライメント測定手段6によって
ホイルアライメントが測定される自動車車体2は、図1
に示すように、ステアリングシャフト7等の操舵装置8
及び懸架装置9が、後述する懸架装置組付工程によって
既に組付けられている。また、該自動車車体2では、図
2に一対の前車軸10の一方を、図3に一対の後車軸1
1の一方を示すように、懸架装置9の一部である夫々の
サスペンションアーム12,13に、車軸10,11が
回転自在且つ揺動自在に支持されている。両車軸10,
11には、図示しないタイヤとホイルとからなる車輪を
取り付ける車輪取付部14,15が設けられている。前
側の車輪取付部14は、図2に示すように、前車軸10
と共に回転するブレーキディスク16に連設されてお
り、後側の車輪取付部15は、図3に示すように、後車
軸11と共に回転するブレーキドラム17に連設されて
いる。更に、図1に示すように、前記ステアリングシャ
フト7の先端には該ステアリングシャフト7の回転角を
測定してその中立位置を調整する回転角測定装置18が
連結されている。なお、後述するが、該ステアリングシ
ャフト7にステアリングホイール19を取り付けておい
てもよい。
【0025】次に、各部を詳細に説明する。前記位置決
手段3は、図1に示すように、上方に伸縮自在のピスト
ンロッド20を備えたシリンダ21が設けられ、該ピス
トンロッド20の先端に位置決めピン22が設けられて
いる。該位置決めピン22は、前記車体2に形成された
位置決め穴23に嵌合して該車体2を前後二箇所で位置
決めする。更に、該位置決めピン22と前記ピストンロ
ッド20との間には、前記位置決めピン22を突没自在
に上方向に付勢する付勢手段24を内蔵したホルダ25
が設けられている。これにより、前記車体2は、前記位
置決めピン22によって位置決めされた状態で垂直方向
に昇降自在となっている。
【0026】前記引下げ手段4は、図1に示すように、
前記位置決手段3に平行に設けられたシリンダ26と、
該シリンダによって伸縮されるピストンロッド27と、
該ピストンロッド27の先端に設けられたチェーン28
と、該チェーン28の先端に設けられた掛止部材29と
によって構成されている。該掛止部材29は、前記車体
2の前後に連結自在とされ、例えば、該車体2の底部5
側に設けられているジャッキアップスティフナ30に夫
々対応して掛止される。
【0027】前記ホイルアライメント測定手段6は、前
輪側と、後輪側とに夫々一対づつ対向して設けられてい
る。前輪側に設けられた第1ホイルアライメント測定手
段6aは、図1及び図2に示すように、前輪側の夫々の
車輪取付部14に対向する外方に起立する支持台31
と、該支持台31に設けられ且つ前記車輪取付部14に
向かって延設されたレール32と、該レール32に沿っ
て摺動する摺動部材34を備えた第1摺動板35と、該
第1摺動板35の上面に設けられ且つ前記車体の搬送方
向に平行して延設された一対のレール36と、該レール
36に沿って摺動する摺動部材37を備えた第2摺動板
38と、該第2摺動板38の先端側にシリンダ39を介
して設けられて前記車輪取付部14を支承する支承部4
0と、前記第2摺動板38の上面に設けられたレール3
2と平行なレール41と、該レール41に沿って摺動す
る摺動部材42を備えた第3摺動板43と、該第3摺動
板43に支持部材44を介して支持されたセンサ45と
によって構成されている。第1摺動板35、第2摺動板
38、第3摺動板43及びセンサ45は、夫々のレール
32,36,41に沿って夫々を独立して駆動する図示
しない駆動装置を備えている。
【0028】前記センサ45は、前車軸10への車輪の
取り付け角度を検出して、例えばトーイン角やキャンバ
角等のホイルアライメントを測定するものである。
【0029】後輪側に設けられた第2ホイルアライメン
ト測定手段6bは、図1、図3及び図4に示すように、
後輪側の夫々の車輪取付部15に対向する外方に起立す
る支持台46と、該支持台46の上面に設けられ且つ前
記車輪取付部15に向かって延設されたレール47と、
該レール47に沿って摺動する摺動部材48を備えた第
1摺動板49と、該第1摺動板49の上面に設けられ且
つ前記車体2の搬送方向に平行して延設された一対のレ
ール50と、該レール50に沿って摺動する摺動部材5
1を備えた摺動台52と、該摺動台52の先端側にシリ
ンダ53を介して設けられて前記車輪取付部15を支承
する支承部54と、該摺動台52の上面に設けられたレ
ール47と平行なレール55と、該レール55に沿って
摺動する摺動部材56を備えた第2摺動板57と、該第
2摺動板57の上面に設けられたレール55と平行なレ
ール58と、該レール58に沿って摺動する摺動部材5
9を備えた支持部材60を介して支持されたセンサ61
とによって構成されている。第1摺動板49は、前記支
持台46に固定されたシリンダ62により、摺動台52
は、前記第1摺動板49に固定された図示しない駆動装
置により、第2摺動板57は、前記摺動台52に固定さ
れたシリンダ63により、前記センサ61を支持した支
持部材60は、前記第2摺動板57に固定されたシリン
ダ64により、夫々が独立して駆動される。
【0030】前記センサ61は、後車軸11への車輪の
取り付け角度を検出するものであり、前述の前車軸10
用のセンサ45と同様のものである。
【0031】また、図4に示すように、前記第2摺動板
57の側部には、ブレーキドラム17を固定状態に把持
する一対の把持手段65が設けられている。
【0032】該把持手段65は、前記第2摺動板57の
両側に起立する側壁板66に揺動自在に連結された把持
部材67と、該把持部材67の基端部に連結された、連
結ロッド68と、前記側壁板66に固定された支持部6
9に枢着された連結部材70を介して連結されたシリン
ダ71とによって構成されている。これにより、該シリ
ンダ71のピストンロッド72を伸長させることによ
り、前記連結ロッド68が揺動し、更に、前記把持部材
67が揺動してブレーキドラム17を把持する。
【0033】また、図2及び図3に示すように、位置決
めされた車体2のサスペンションアーム12,13の夫
々の下方には、押圧手段74が設けられている。該押圧
手段74は、図示しないシリンダによって伸長されるピ
ストンロッド75と、該ピストンロッド75の先端に設
けられて各サスペンションアーム12,13に当接する
当接部76とによって構成されている。該当接部76
は、図2に部分的に断面を示すように、レール77と、
該レール77に沿って摺動し且つ該レール77と直交す
るレール78とによって前後左右の水平方向に位置修正
可能な当接テーブル79を備えており、各サスペンショ
ンアーム12,13の位置に対応して当接テーブル79
が当接される。
【0034】次に、図5乃至図8に基づいてアライメン
トの測定及び調整を行う場合について説明する。なお、
図5乃至図8においては、説明上の便宜を図るため、前
記装置を簡略して示されているが、前記装置の各部は、
前述した通りの構成によるものである。
【0035】先ず、図示しない組立ラインに沿って自動
車車体2が搬送されつつ、該自動車車体2に前記ステア
リングシャフト7やステアリングホイール19等の操舵
装置8、前記サスペンションアーム12,13やショッ
クアブソーバ73等の懸架装置9を組付ける懸架装置組
付工程が行われた後に、図5に示すように、該自動車車
体2は引き続き前記移送手段1によって、前記ホイルア
ライメント測定手段6が設けられた位置に移送される。
【0036】該ホイルアライメント測定手段6が設けら
れた位置に移送された車体2は、図6に示すように、前
記位置決手段3のピストンロッド20の伸長により、位
置決めピン22が車体2の位置決め穴23に嵌合して位
置決めする車体保持工程が行われる。このとき、該位置
決手段3は図5において1ヶ所のみが図示されている
が、前述した通り車体2の底部5に二箇所設けられた夫
々の位置決め穴23に対応して二箇所の位置決手段3に
よって、車体2は移送装置1のハンガから上昇されて位
置決めされる。このとき、前記の通り、車体2は、図1
に示す位置決めピン22の前記ホルダ25の付勢によっ
て上下方向にのみ移動可能な状態となっている。
【0037】次いで、前記引下げ手段4のチェーン28
先端に設けられた掛止部材29を、前記車体2の底部5
側に設けられているジャッキアップスティフナ30に掛
止する。
【0038】そして、図7に示すように、前記支承部4
0を前記車輪取付部14の下方に位置させる。該支承部
40は、図7において省略される前記第1摺動板35等
の摺動により車輪取付部14の下方に移動される。詳し
く説明すれば、図2に示すように、先ず、第1摺動板3
5が車輪取付部14に向かう方向に移動され、次いで、
第2摺動板38が前記センサ45の測定軸45aと車軸
10が同一軸線a上に位置するように、車体2の搬送方
向に平行に移動する。そして、後述するように、車体2
を水平状態で下降させることによって車輪取付部14が
支承部40に支承されるが、このとき、図7に示すよう
に、下方より上方に向かって伸長自在の押圧手段74を
設けて、サスペンションアーム12を上方に向かって押
圧した後、前記支承部40を前記車輪取付部14の下方
に対応して移動させる。
【0039】このようにして、支承部40が前輪側の車
輪取付部14を支承するが、後輪側の車輪取付部15も
同時に同様にして支承される。詳しく説明すれば、図3
に示すように、先ず、第1摺動板49が車輪取付部15
に向かう方向に移動され、次いで、摺動台52が前記セ
ンサ61の測定軸61aと車軸11が同一軸線b上に位
置するように、車体2の搬送方向に平行に移動する。
【0040】続いて、図8に示すように、前記押圧手段
74によるサスペンションアーム12の上方への押圧を
解除し、同時に前記引下げ手段4によってチェーン28
を介して車体2を下方に引き下げる。これにより、前記
車輪取付部14は前記支承部40に支承された状態で車
体2が下方に引き下げられるので、懸架装置9に支持さ
れた車軸10及び11に図示しない車輪を装着して接地
させたと同様の状態を作り上げることができる。即ち、
前記引下げ手段4による引き下げ具合によって、前記車
輪取付部14,15を車輪を取り付けた状態と同様の状
態で懸架装置9に付与される荷重に相当する反力を発生
させることができる。
【0041】また、後輪側の車輪取付部15について
は、ブレーキドラム17が支承部54のみで支承するに
は適さない複雑な形状を有する場合があり、その場合
に、図4に示すように、支承部54による支承に加えて
把持手段65によって該ブレーキドラム17が把持され
る。これにより、該ブレーキドラム17を介して確実に
前記車輪取付部15を固定状態とすることができる。
【0042】次いで、図8に示すように、前記センサ4
5を前記車輪取付部14に接近若しくは当接させて該車
輪取付部14に連なる車軸10のホイルアライメントを
測定するホイルアライメント測定工程が行われる。
【0043】そして、このとき測定されたホイルアライ
メントの測定値に基づいて、最適のホイルアライメント
を調整するホイルアライメント調整工程が行われる。
【0044】また、このとき、ステアリングシャフト7
を中立位置として、ステアリングホイル19における中
立位置への調整を行うことが好ましい。これによって、
ステアリングの位置の調整を行いつつ同時に正確なホイ
ルアライメントの測定及び調整を行うことができる。
【0045】その後、該自動車車体2には、その各車軸
10,11に車輪が組付けられる車輪組付工程が行われ
る。
【0046】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
の方法においては、前記車体保持工程及び前記ホイルア
ライメント測定工程によって、前記車輪取付部が支承さ
れ、該自動車車体が下方側に引き下げられることによ
り、前記懸架装置には、前記車軸からの反力が発生する
ので、該車軸に車輪を組付けた状態に最も近い状態で保
持し、正確なホイルアライメントの測定及び調整を行う
ことができる。
【0047】更に、前記懸架装置組付工程を行った後に
前記操舵装置のステアリング位置を中立位置とする工程
を行うことにより、ステアリングの位置を調整しつつ正
確なホイルアライメントの測定及び調整を行うことがで
きる。
【0048】また、本発明の装置においては、前記位置
決手段によって、操舵装置及び懸架装置が組付けられて
搬送された自動車車体を昇降自在且つ水平に位置決めす
ると共に、前記支承部に前記車輪取付部を支承し、この
状態で前記引下げ手段によって該車体を下方に引下げ
る。このときの車軸からの反力により、該自動車車体の
懸架装置に、車軸から所定荷重に相当する付勢力を付与
することができ、その車軸に車輪を組付けた完成時の走
行状態に最も近い状態で容易に正確なホイルアライメン
トの測定及び調整を行うことができる。
【0049】従って、本発明によれば、組立中に車輪を
取り付けることなく迅速且つ正確にホイルアライメント
を測定することができて生産性を向上することができる
ホイルアライメントの調整方法及びその装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の装置を示す概略側面図
【図2】前輪の車輪取付部における本実施装置の要部を
拡大した説明図
【図3】後輪の車輪取付部における本実施装置の要部を
拡大した説明図
【図4】図3を平面視した説明図
【図5】本発明の各工程を示す簡略説明図
【図6】本発明の各工程を示す簡略説明図
【図7】本発明の各工程を示す簡略説明図
【図8】本発明の各工程を示す簡略説明図
【図9】従来のアライメント測定装置を示す説明図
【符号の説明】
2…自動車車体、 3…位置決手段、 4…引下げ手
段、6…ホイルアライメント測定手段、 8…操舵装
置、 9…懸架装置、10,11…車軸、 12,13
…サスペンションアーム、14,15…車輪取付部、
40,54…支承部、 74…押圧手段。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車車体を組立る組立ラインに沿って搬
    送される自動車車体に操舵装置及び懸架装置を組付ける
    懸架装置組付工程と、前記懸架装置組付工程によって組
    付けられた懸架装置のサスペンションアームによって支
    持された車軸に車輪を組付ける車輪組付工程との間にお
    いて行うホイルアライメントの調整方法であって、前記
    懸架装置組付工程から移送された自動車車体を昇降自在
    且つ水平に位置決めすると共に、前記懸架装置の一部を
    構成するサスペンションアームに支持される車軸に設け
    られた車輪取付部を支承し、更に、車体を下方側に引き
    下げることにより前記懸架装置に所定荷重を付与した状
    態で前記自動車車体を保持する車体保持工程と、該車体
    保持工程によって保持された自動車車体の前記車輪取付
    部を介してホイルアライメントを測定するホイルアライ
    メント測定工程と、該ホイルアライメント測定工程によ
    る測定値に基づいてホイルアライメントを調整するホイ
    ルアライメント調整工程とからなることを特徴とする自
    動車のホイルアライメントの調整方法。
  2. 【請求項2】前記懸架装置組付工程を行った後に前記操
    舵装置のステアリングの位置を中立位置に測定調整して
    前記ホイルアライメント測定工程を行うことを特徴とす
    る自動車のホイルアライメントの調整方法。
  3. 【請求項3】自動車車体の組立ラインに沿って設けら
    れ、操舵装置及び懸架装置が組付けられて搬送された自
    動車車体を、昇降自在且つ水平に位置決めする位置決手
    段と、前記懸架装置の一部であるサスペンションアーム
    を上方に押圧する昇降自在の押圧手段と、該サスペンシ
    ョンアームに支持される車軸に設けられた車輪取付部を
    支承する支承部と、前記車体に連結自在であり該車体に
    連結したとき該車体を下方に引下げる引下げ手段と、前
    記支承部に支承された車輪取付部を介してホイルアライ
    メントを測定するホイルアライメント測定手段とを備え
    てなることを特徴とする自動車のホイルアライメントの
    調整装置。
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