JP2938156B2 - 生花の処理方法 - Google Patents

生花の処理方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はバラなどの種々の生花を花びらの形や色を損
なわせることなく、生花組織中の空気を脱気することに
より、生花の比重を1.00以上にし、水中花のごとく液中
に咲せるための脱気処理の方法に関するものである。更
に詳しくは、食用花を用いてゼリー状の食品中に花が咲
いた状態のデザート食品を製造するための生花の処理の
方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、食品の生花を処理する方法として、花を塩に浸
ける方法が一般的に取られているが、これらの方法であ
ると花の鮮度が落ちてしまうとともに、これらの処理し
た花を使用する前に塩抜きを行う必要があり、この塩抜
きが不十分であれば味覚を損なってしまう恐れがあり、
又塩抜き時間が長すぎれば、花が脱色してしまうという
問題が生じてしまう。
又、生花を熱湯状のアルカリ溶液中に浸浸し、アク抜
き処理後食酢処理を行う方法が提案されているが(特開
昭62−205763号公報)、この方法では花の鮮度が落ちて
しまい、アクとともに色も抜けてしまうといった欠点が
あった。
(発明が解決しょうとする課題) 本発明は生花の鮮度を損なうことなく、脱気を行うこ
とにより、花の比重を1.00以上にすることによって、ゼ
リーなどの液中に水中花のように花の咲いた状態を保っ
たデザート食品を得るための生花の処理方法を提供する
にある。
(課題を解決するための手段) 本発明は生花を40〜50℃の温度であり、0.5〜1.5%の
食塩水中に浸漬し、50mmHg以下に減圧し、その後常圧に
戻すという操作を10回以上繰り返し、生花中に含まれる
空気を抜き、かわりに食塩水を生花の中に含浸させるこ
とによって生花の比重を1.00以上にすることによってゼ
リーなどのデザート食品中に花が咲いた状態のものを得
ることができる。
本発明において、食塩水の温度は40〜50℃であること
が必要であり、食塩水の温度が40℃未満であれば減圧状
態と常圧状態を数10回以上繰り返しても、生花中の空気
は完全に脱気することは難かしく、又食塩水の温度が50
℃を越えると生花が熱のため色抜けが起こったり、縮み
を生じてしまい、生花としての外観が保てなくなってし
まう。
食塩水の濃度は0.5〜1.5%の範囲とすることが必要で
あり、0.5%未満であれば花の比重を上げることが困難
となってしまい、1.5%を越えると花にダメージを与え
てしまい、生花としてのはりのある状態の花が得られな
くなってしまう。
又、減圧状態と常圧状態の繰り返し回数は10回未満で
は脱気が不十分となってしまい、また食塩水の花への浸
透も十分になされずに、花の比重を1.00に高めることが
困難となってしまう。減圧状態と常圧状態との繰り返し
処理回数は15回以上となればその効果のうわずみはあま
り期待こできず、コスト面から限度と考えられる。
(実施例) 実施例1 1%の濃度の食塩水を50℃に保ち、生花をカゴに入
れ、この食塩水中に沈めたまま、この系を45mmHgにまで
減圧状態とし、その後一気に常圧に戻す操作を15回繰り
返して処理した。尚、15回の減圧−常圧処理に要する時
間は約20分であった。
処理した花は、花ビラ及び花弁部に含まれる空気が抜
け、食塩水が含浸し花の比重は1.05であった この処理した花を透明カップに入れた溶解したゼリー
液中に入れ凝固させたところ、水中花のごとく花の咲い
た状態のエディブルフラワーゼリーが得られた。
比較例1 実施例1の濃度の食塩水の温度を30℃に保ち、この中
に生花を浸漬し、実施例と同様の処理を15回行った。処
理した花は比重が0.98であり、この花を用いてエディブ
ルフラワーゼリーを製造したところ、花の脱気が不十分
であり、花の回りに気泡が発生し、ゼリーが凝固した後
も気泡が残ったままであった。
比較例2 実施例1の濃度の食塩水の温度を70℃に保ち、この中
に生花を浸漬し、実施例と同様の処理を行い花の脱気を
行ったが、花ビラの色が抜けるとともに縮みが発生して
しまい、生花のようなはりのあるものが得られなかっ
た。
比較例3 食塩水の替りに10%の濃度の砂糖水を用いて、この砂
糖水の温度を50℃に保ち、実施例1と同様の処理を行っ
たが、花ビラの色が溶出が見られるとともにハリを失い
良好の花が得られなかった。
比較例4 食塩水の替りに1%の砂糖水を用い、45℃に保ち、実
施例1と同様の処理をおこなった。得られた花は比重が
0.98であり、脱気が不十分であり、溶解したゼリー中に
入れたところ花が上方に浮いてしまい、また花の回りに
細かい気泡が発生し、ゼリーが凝固した後も気泡が消え
ず、奇麗な水中花の状態のものが得られなかった。
比較例5 実施例1において食塩水の替わりに、純水を用い、他
は実施例と全く同じ処理を行ったが得られた花の比重は
0.98であり、脱気が不十分であり、溶解したゼリー中に
入れたところ花の回りに気泡が発生してしまい、しかも
花が上方に浮いてしまい、奇麗な水中花の状態とならな
かった。
(発明の効果) 本処理の生花の処理方法により処理した花はエディブ
ルフラワーゼリー等を作る時、気泡を含むことなく、水
中花のようにゼリー中に花が咲いた状態のゼリーがえら
れた。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生花を40〜50℃の温度の0.5〜1.5%の濃度
    の食塩水中に浸漬し、真空状態が50mmHg以下となる状態
    と常圧状態とを繰り返し行い生花の脱気を行うことを特
    徴とする生花の処理方法。
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