JP2936043B2 - 開口工事方法、これを用いたエレベータの乗場増設工事施工方法及びこれらの方法に適する養生板 - Google Patents

開口工事方法、これを用いたエレベータの乗場増設工事施工方法及びこれらの方法に適する養生板

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁面に開口を設ける開
口工事方法や、これを用いたエレベータの乗場増設工事
施工方法に関し、さらにはこれらの方法に適する養生板
に関する。
【0002】
【従来の技術】急行ゾーンとして使用されるエレベータ
について、従来非停止階であった階にエレベータの乗場
を増設する工事は、乗場増設箇所の壁を取り除く開口工
事を必要とする。図4には、エレベータの乗場を増設す
る工事をおこなっている状況が示されている。
【0003】この図のエレベータは、一般的な構造を有
している。すなわち、かご1は、ソラセ車4を介して結
ばれたつり合いオモリ2によって重量的にバランスしな
がら、巻上機3により昇降路8内を上下に移動する。
【0004】例えばそれまで1階フロア7aが停止階で
あり、2階フロア7b及び3階フロア7cが非停止階で
あったとする。2階フロア7bに新たにエレベータ乗場
を設けようとする場合、工事の施工手順としては、ま
ず、かご1を3階フロア7c以上の高さに停止させる。
次に、昇降路8内に作業のための足場9を設置し、さら
にコンクリートがらKを受け止めるための受け台Aを足
場9の上に設ける。開口配設部位を仮囲した上で、昇降
路壁6のうち2階フロア7bに相当する部位に開口を設
ける。すると、昇降路壁6を破砕することによって生じ
るコンクリートがらKが受け台Aの上にたまる。その
後、受け台Aの上の清掃や、1階フロア7aについて示
されるような乗場扉5の取り付け等を経て、工事が終了
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな手順で工事を行うと、エレベータの運行を長時間に
亘って連続停止しなければならなくなる。すなわち、昇
降路内に足場や受け台を設置するためには、足場等の材
料の搬入を含め非常に長い時間がかかる。また、一旦足
場を設置した後は、工事がすべて終了するまで、エレベ
ータを止めねばならない。さらに、コンクリートがらの
清掃には時間がかかるから、工事自体も長時間を必要と
する。
【0006】さらには、コンクリートがらが昇降路内に
入るため、昇降路内にほこりが舞う、という問題も生じ
る。加えて、仮囲の規模も、大きくしなければならな
い。
【0007】本発明は、このような問題を解決すること
を課題としてなされたものであり、エレベータの運行を
長時間に亘って停止することなく、また昇降路内にほこ
りを発生させることなく、比較的短時間に竣工可能にす
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の養生板は、壁面のうち開口の必要が
ある箇所を覆うべき寸法の被覆部と、被覆部を壁面のう
ち開口の必要がない箇所に取り付けるための取付部と、
壁面に取り付けられた状態で、壁面に開口を設けること
により生じるがらを受け止める受け部と、を有すること
を特徴とする。
【0009】また、本発明の養生板は、エレベータのか
ごに乗せて運搬できるよう、複数の部分に分割形成され
たことを特徴とする。
【0010】本発明の開口工事方法は、壁面のうち開口
の必要がある箇所を覆うよう、当該壁面に養生板を固定
し、養生板を固定した後当該箇所に開口を設けることを
特徴とする。
【0011】本発明の開口工事方法は、壁面に開口を設
けた後、開口を設けることにより生じるがらを除去した
上で、養生板を取り外すことを特徴とする。
【0012】本発明の開口工事方法は、養生板が、本発
明の養生板であることを特徴とする。
【0013】本発明のエレベータの乗場増設工事施工方
法は、エレベータの昇降路壁のうち乗場増設箇所につい
て本発明の開口工事方法を実施することにより、乗場を
増設することを特徴とする。
【0014】本発明のエレベータの乗場増設工事施工方
法は、養生板が、エレベータのかごに乗せて運搬できる
よう、複数の部分に分割形成された養生板であり、養生
板を、エレベータのかごにより運搬することを特徴とす
る。
【0015】
【作用】本発明の開口工事方法においては、当該工事の
際に養生板が用いられる。すなわち、壁面のうち開口の
必要がある箇所を覆うよう、当該壁面に養生板を固定し
た上で、当該箇所に開口を設ける。従って、開口を設け
る作業は、壁面の逆側から(エレベータの乗場増設の場
合フロア側から)行うことが可能になり、その作業のた
めの足場を設ける必要がなくなるため、足場を設けるこ
とに伴う種々の支障が発生しなくなる。また、壁面に開
口を設けた後、開口を設けることにより生じるがらを除
去した上で、養生板を取り外すようにすれば、がらの清
掃が容易になり、またほこりが(例えば昇降路に)侵入
しなくなる。
【0016】例えば本発明をエレベータの乗場増設工事
に適用した場合、エレベータの昇降路壁のうち乗場増設
箇所に養生板を配設し、その上で開口を設けるようにす
れば、昇降路内に足場やがらの受け台等を設けることな
く、フロア側から工事を行うことが可能になる。従っ
て、エレベータ停止期間の短縮、工期の短縮、コンクリ
ートがらの清掃の容易化、ほこりの侵入防止等の作用が
生じる。
【0017】このような工事方法に適する養生板として
は、被覆部、取付部及び受け部を備える本発明の養生板
を提案する。被覆部は、所定寸法の壁面を覆うことが可
能な設計である。取付部は、被覆部を壁面に取り付ける
ために用いられる。受け部は、養生板が壁面に取り付け
られた状態で、壁面に開口を設けることにより生じるが
らを受け止める。
【0018】さらに、本発明の養生板は、複数の部分に
分割形成される。このようにすると、エレベータのかご
に乗せて運搬することが容易になる。これは、養生板の
設置工事が容易となることを意味している。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。なお、図4に示される従来例と同様の
構成には同一の符号を付し説明を省略する。
【0020】図1には、本発明の一実施例に係る乗場増
設工事施工方法の概略が示されている。
【0021】この実施例においては、足場や受け台を設
置する工程を経ることなく、工事が行われる。手順とし
ては、まず、かご1に養生板10を乗せて、乗場を増設
するフロアである2階フロア7bまでいき、乗場に係る
開口配設部位を覆うよう、養生板10を昇降路壁6に固
定する。次に、2階フロア7bから昇降路壁6に開口を
設ける。壁6の破砕によって生じるコンクリートがらK
は昇降路8には侵入せず、養生板10の下部にたまる。
作業者は、このコンクリートがらKを清掃した上で養生
板10を取り外す。この作業も、かご1から行うことが
できる。その後、乗場扉5等の取り付けを経て、作業が
終了する。
【0022】従って、本実施例によれば、足場等を設け
ることなく、乗場増設工事を施工できる。従って、エレ
ベータの運行を長期間連続停止する必要がない。すなわ
ち、養生板10を取り付けた後は、開口工事を行ってい
る最中であっても、支障なしにエレベータを運行でき
る。さらに、足場設置等が不要になる他コンクリートが
らKの清掃作業が容易になるため、工期も短縮できる。
加えて、昇降路8内にコンクリートがらKのほこりが侵
入しないため、昇降路8内の清掃が不要になる。さらに
は、仮囲を小さくできる。
【0023】また、養生板10として図2及び図3に示
されるような構成を用いることにより、かご1を用いた
養生板10の運搬や取り付けが容易になる。これらの図
においては、養生板10が養生板(右)10aと養生板
(左)10bに分割形成されている。養生板10を昇降
路壁6に固定する際には、これら10a及び10bを結
合ボルト10cを用いて一体化する。養生板10の縁部
には穴10dが設けられており、昇降路壁6への固定は
この穴10dを用いアンカーボルト10eにより行う。
従って、この構成においては、養生板10の運搬取り付
けが容易になる。また、この養生板は、十分な凹部10
fを有しているから、コンクリートがらKを受け止める
ことができる。
【0024】なお、以上の説明は、エレベータの乗場増
設を例として行ったが、本発明は他の工事にも適用でき
る。例えば建物の外壁に貨物搬入用の開口を設ける工事
等、作業に当たって足場を設ける必要がありまた養生板
を配置する余地の有る工事にはいずれも適用できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の開口工事
方法によれば、養生板を用いて開口工事箇所を覆いさら
に養生板を壁面に固定した上で、当該箇所に開口を設け
るようにしたため、開口を設ける作業を壁面の逆側から
(エレベータの乗場増設の場合フロア側から)行うこと
が可能になり、その作業のための足場を設ける必要がな
くなる。その結果、足場を設けることに伴う種々の支障
が発生しなくなる。また、壁面に開口を設けた後、開口
を設けることにより生じるがらを除去した上で、養生板
を取り外すようにすれば、がらの清掃が容易になり、ま
たほこりが(例えば昇降路に)侵入しなくなる。
【0026】また、本発明のエレベータの乗場増設工事
施工方法によれば、エレベータの昇降路壁のうち乗場増
設箇所に養生板を配設し、その上で開口を設けるように
したため、昇降路内に足場やがらの受け台等を設けるこ
となく、フロア側から工事を行うことが可能になる。従
って、エレベータ停止期間の短縮、工期の短縮、コンク
リートがらの清掃の容易化、ほこりの侵入防止等の効果
を得ることができる。そして、本発明の養生板によれ
ば、被覆部、取付部及び受け部を備え、上述の方法に適
する構成が得られる。また、複数の部分に分割形成した
場合、エレベータのかごに乗せて運搬することが容易に
なり、養生板の設置工事が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る乗場増設工事施工方法
の概略を示すエレベータの縦断面図である。
【図2】この実施例において使用される養生板の構成を
示す正面図である。
【図3】この実施例において使用される養生板の取付態
様を示す縦断面図である。
【図4】一従来例に係る乗場増設工事施工方法の概略を
示すエレベータの縦断面図である。
【符号の説明】
1 かご 2 つり合いオモリ 3 巻上機 4 ソラセ車 5 乗場扉 6 昇降路壁 7a〜7c フロア 8 昇降路 10 養生板 10a 養生板(右) 10b 養生板(左) 10c 結合ボルト 10d 穴 10e アンカーボルト 10f 凹部 K コンクリートがら

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面のうち開口の必要がある箇所を覆う
    べき寸法の被覆部と、 被覆部を壁面のうち開口の必要がない箇所に取り付ける
    ための取付部と、 壁面に取り付けられた状態で、壁面に開口を設けること
    により生じるがらを受け止める受け部と、 を有することを特徴とする養生板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の養生板において、 エレベータのかごに乗せて運搬できるよう、複数の部分
    に分割形成されたことを特徴とする養生板。
  3. 【請求項3】 壁面のうち開口の必要がある箇所を覆う
    よう、当該壁面に養生板を固定し、 養生板を固定した後当該箇所に開口を設けることを特徴
    とする開口工事方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、 壁面に開口を設けた後、開口を設けることにより生じる
    がらを除去した上で、養生板を取り外すことを特徴とす
    る方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の方法において、 養生板が、請求項1又は2記載の養生板であることを特
    徴とする方法。
  6. 【請求項6】 エレベータの昇降路壁のうち乗場増設箇
    所について請求項3乃至5記載の方法を実施することに
    より、乗場を増設することを特徴とするエレベータの乗
    場増設工事施工方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法において、 養生板が、請求項2記載の養生板であり、 養生板を、エレベータのかごにより運搬することを特徴
    とする方法。
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