JP2935853B2 - 群管理方式エレベータシステム及びエレベータの群管理制御装置並びにエレベータ群管理制御方法 - Google Patents

群管理方式エレベータシステム及びエレベータの群管理制御装置並びにエレベータ群管理制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、複数のエレベーターかごから構成される
エレベーターシステムにおいて、エレベーターかごの上
昇ピーク時に効果的にエレベーターの運行を行うための
群管理制御に関するものである。特に、この発明は、各
階床毎に上昇ピーク時の運行量を推定して、各かご毎の
運転を最適にするコンピュータシステムを有する群管理
方式エレベーター及び群管理制御装置並びにその方法に
関するものである。
[従来の技術] 一群のエレベーターを備えた建屋においては、途中階
でのエレベーターの呼び出し及び主階床(メインロビ
ー)から上方階への呼び出しに応答して、エレベーター
の運転が一日中行われている。メインロビーからの上昇
要求は、エレベーターのかごの内で、乗客がかご呼びボ
タンを押し、行き先階を指示をすることにより行われ
る。通常、オフィスビル等におけるメインロビーからの
上昇要求は、朝の就業開始前の時間帯に最も頻繁に発生
する。この状態は、“上昇ピーク”状態として知られて
おり、一日のうちで乗客が最も多くメインロビーから建
屋内に入る一方、途中階からの呼び出しがほとんどない
状態である。この上昇ピーク時におけるロビーからの上
昇要求は、勤務時間と関係している。つまり、同様な仕
事を隣接する幾つかの階で行っている労働者の就業時間
は、他の仕事に従事する労働者の就業時間帯とは異なる
ものの、同じ時間帯に開始されるからである。そこで、
上昇ピーク時には、連続した階、すなわち幾つかの隣接
階へ行くエレベーターを待つ人がロビーに殺到すること
になり、その後、やや遅れて他の勤務に従事する人達が
ロビーに集まることになる。
通常、上昇ピーク時のロビーでは、同じ階へ行く乗客
を一度に収容しきれない場合がしばしばある。このため
に乗り切れなかった乗客は、次のエレベーターを待つこ
とになり、この次のエレベーターは、その最大積載量に
満たない状態で発進されるという非能率的な運行が行わ
れる場合がある。このため、かごの収容能力、所望する
行き先階への乗客の要求等を十分満足し、かごを有効に
利用することは困難であった。したがって、これらエレ
ベーターの乗降が均一に行われない場合には、かごは再
びロビーに戻り乗客を乗せるまでに要する時間、すなわ
ち乗客待ち時間が増大することになる。
多くの群制御式エレベーターシステムにおけるこの利
用客の待ち時間の増大は、指定した行き先階へ行くつも
りで待機している実際の利用客数を考慮することなく、
エレベーターがロビーにおいて行われたホール呼びに応
答していることに起因している。したがって、これらの
場合には、2つのかごが同時に同じ階へ発進してしまう
場合があるが、割り当て間隔(この時間間隔は、かごが
割り当てされるまでの待機時間を示す)を設けることに
よって、複数のかごが同時に同じ階へ運転されることが
ないような独立運転を行うことができる。しかしなが
ら、このようなエレベーターかごの割り当てにおいて
は、かごの負荷要因(最大積載量に対する実際のかごの
積載量)を最大限に利用することはできず、またロビー
に戻って多くの乗客を載せるまでの途中階でのかごの停
止回数を最小にすることができないために、ロビーでの
乗客待ち時間を短縮することはできない。
[発明が解決しようとする課題] 従来より公知のエレベーターシステムにおいて、たと
えば、ビッター(Bittar)等に付与され、オーチス エ
レベータ カンパニーに譲渡された米国特許第4,305,47
9号に「可変上昇ピークエレベーター割り当て(Variabl
e Up−Peak Elevator Dispatching)」と題する、エレ
ベーターの割り当て方法が開示されており、ロビーから
の割り当て間隔が調整されている。しかしながら、この
場合にはかご内でかご呼びを行う乗客を載せる前に、ロ
ビーから出発する他のかごを待たねばならないという問
題を生じる。
また、単位時間に処理可能な乗客数を増加させるため
に、かごの停止する階の停止番号を特定階に限定する方
法もある。たとえば、ある特定階にのみ停止するように
エレベーターかごの小グループを形成する構成としたエ
レベーターシステムは、今日、しばしばエレベータバン
ク等において多く利用されている。このシステムは、乗
客が、かごのいずれか1つに乗り込み、そのかごに設定
された停止階の中から所望する停止階を選択するもので
ある。通常、このことを「群管理“Grouping"」と呼ん
でおり、このシステムによって、1つのかごへの乗客の
乗り込みを多くし、システムの効率化を図っている。し
かしながら、この群管理によるエレベーターシステムに
おいても、エレベーターがロビーから上昇し、再びロビ
ーへ戻るまでの往復時間に関しては考慮されておらず、
往復時間を短縮することはできない。この主な理由は、
かごがロビーへ到着するまでに、最小停止回数で往復す
るように、考慮されていないためである。
さらに、かごが途中階から入力されたかご呼びに基づ
いて、停止階を割り当てる構成としたエレベーターシス
テム等がある。ノワック(Nowak)等に付与され、オー
チス エレベータ カンパニーに譲渡された米国特許第
4,691,808号に開示された「アダプティブ アサイメン
ト オブ エレベーター カー コール(Adaptive ass
ignment of Elevator Car Calls)」には、1961年にレ
オ ポルト(Reo Port)に付与されたオーストラリア特
許第255,218号に開示されている中央位置からのかご呼
びに基づいてかごの停止階を割り当てるようなエレベー
ターシステムが開示されている。このエレベーターシス
テムは、かごへと乗客を向かわせる構成となっている。
そこで、この発明は、特に、上昇ピーク状態におい
て、利用客の待ち時間を低減するように各エレベーター
かごの運行を効果的に行う群管理方式エレベーターシス
テム及び群管理制御装置並びにその方法を提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用] 上記課題を解決するために、本発明により提供される
群管理方式エレベータシステムは、 主階床と他の複数の階床との間で乗客を輸送するため
の複数のかごを有し、これらのかごは、前記主階床を含
まない連続した一連の階床を連続階床群として、前記複
数の階床群と前記主階床との間で乗客を輸送するもので
あり、 それぞれのかごにかご呼びを入力するためのかご呼び
手段を有し、 それぞれのかごの運転を行う運転制御手段を有し、 前記主階床に設けられてそれぞれのかごの停止階床を
表示するための表示手段を有し、 各階床ごとに、該階床での通行量に関するデータを測
定するための通行量測定手段を有し、この測定された通
行量から、該通行量に応じて変動する推定通行量が生成
され、 前記通行量測定手段によって測定されたデータを少な
くとも用いて定められた値を記録するための記録手段を
有し、 前記通行量測定手段と前記記録手段とを用いて前記運
転制御手段及び前記表示手段を前記かご呼びに応じて制
御するための制御装置と、をそれぞれ有し、 この制御装置は、さらに信号処理手段を備えており、
この信号処理手段は、前記システムが上昇ピーク条件に
あるかどうかを判定し、上昇ピーク条件にある場合に
は、 建屋内の前記複数の階床を、前記システム内のかご数
以下の複数のセクタに分割し、各セクタは、少なくとも
一つの階床を有するか、または連続した複数の階床を有
し、かつ、これらのセクタは互いに連続しており、更
に、第1の周期的割り当てシーケンスの1サイクル間に
前記各セクタ間で前記推定通行量が少くとも均等化され
るようにして、前記各セクタに対して前記階床の割り当
てを行ない、前記第1の周期的割り当てシーケンスで
は、前記通行量測定手段によって直前の少なくとも数分
間に測定された通行量データを少なくとも用いて定めら
れた推定値に基づいて、1サイクル間におけるセクタへ
の前記階床の割り当てがなされ、 前記階床が割り当てられた各セクタのそれぞれに対し
てかごを割り当て、 かご呼びに応答してかごを移動させる際には、そのか
ご呼びが、そのかごに割り当てられたセクタ内の階床へ
のものであった場合にのみ、当該かごを前記主階床から
移動させ、 かごに割り当てられているセクタ内の階床を前記表示
手段に表示させることを特徴とする。
また、エレベーターの群管理制御装置、エレベータ群
管理制御方法も提供される。
したがって、上記した課題を解決する手段によれば、
上昇ピーク状態において、主階床、すなわち、ロビーよ
り上方の階床を相互に連続する階床から形成される複数
のセクタに分割するとともに、この各セクタを各かごに
対して割り当てて、各かごが割り当てられたセクタにの
み運転を行うようにするために、エレベーターの運行を
効果的に行うことができる。また、各階床における先の
運行量を、たとえば、5分間隔毎に推定し、これらの推
定量を利用して階床を所定のセクタに対して効果的に割
り当てるようになっているので、上昇ピーク時間帯にお
けるエレベーターの運行量の変動に対して敏速に対応
し、最適なエレベーターの運行を提供することできる。
[実 施 例] 最初に、この発明の概要について説明する。なお、以
下の説明では、上昇ピークに関して説明を行なうが、後
述のステップ6及び7で説明するように、相互に隣接す
る連続階床から成るセクタを形成する階床を選択する際
に、こロビーが最上階にある場合には、その下の階床か
ら、階床の選択を開始し、ロビーが途中階にある場合に
はその上または下の階床から適宜に階床の選択を開始す
ることができる。従って、この発明は、上昇ピークだけ
でなく下降ピークにも適用できるものである。即ち、こ
の発明は、昇降ピークにて適用可能である。
この発明は、特に、上昇ピーク状態において、主階
床、すなわち、ロビーよりも上方の階床を、相互に連続
する階床から形成される複数のセクタに分割するととも
に、この各セクタを各かごに対して割り当てて、各かご
が割り当てられたセクタにのみ運転を行うようにし、エ
レベーターの運行を効果的に行う群管理制御方式エレベ
ーターシステムに関するものである。
このようなエレベーターの運転により、エレベーター
の上昇ピーク運転中におけるかごのラウンドトリップ毎
の停止回数が低減される。これにより、かごの1回のラ
ウンドトリップ時間が低減できるので例えば、5分間毎
に行われるかごのトリップ回数を増加させることができ
る。この方法により、エレベーターの待ち時間及び運行
時間が低減され、エレベーターの運行処理能力が最大限
に活かされることになる。したがって、現状よりも少な
いかご数、あるいは小さいかごを使用しても、上昇ピー
ク時における効果的なエレベーター運行が可能となる。
しかしながら、従来においては、各セクタに対して同
じ数の階床が設定されており、その各セクタが処理する
利用客数を均等にする割り当て方法が試みられていた。
この設定は、各階床を基準とした時間に関する運転量を
均等にするように行うものである。なお、この運行量は
建屋により異なるものである。
そこで、本発明は従来技術とは異なり、単にセクタ毎
に割り当てる階床の数を同じにするだけでなく、各階床
における以後の運行量を予想するシステム及びその方法
に関するものである。たとえば、5分間隔毎に運行量を
推定し、これらの推定量を利用して階床を所定のセクタ
に対して効果的に割り当てる。このセクタに割り当てた
階床数は、状況により変動し、1つの階床を2つのセク
タに割り当てて上昇ピーク時間帯におけるエレベーター
の運行量を最適にすることができるものである。
なお、以下に記載するこの発明に係るエレベーターの
運行量を予想する方法に関しては、スパイロス マクリ
ダキス及びスティーブン シー.ホイールライト(Spyr
os Makridakis及びSteven C.Wheelwright(ジョン ウ
ィリ アンド ソンズ インコーポレイテッド John W
iley&Sons Inc.,1979))による予想方法及びその適用
(Forecasting Methods and Applications)の、特に、
セクション3.3に記載の単一指数平滑法(Single Expone
ntial Smoothing)及びセクション3.6に記載の線形指数
平滑法(Linear Exponential Smooting)を部分的に利
用するものである。
以下、添付図面に基づいてこの発明に係る実施例を説
明する。
第1図には、この発明の好適実施例として、この発明
に係るエレベーターシステムを構成するメインロビーL
から最上階13階までの複数階の建屋に設けられた4つの
エレベーターかご1〜4を示す。なお、このメインロビ
ーは、建屋により最上階であったり、または、途中階で
あったりする場合もあるが、いずれの場合においても本
発明のエレベーターシステムを適用することは可能であ
る。
各エレベーターかご1〜4には、かご呼び操作盤12が
設けられている。乗客がこの操作盤上の押しボタンを押
し,行き先階を入力すると、かご呼び信号CCが発せられ
て、希望する階へのエレベーターの運転が行われる。ま
た、各階には、利用客が希望する上昇方向を示すホール
呼び操作盤14が設けられており、上昇または下降のいず
れか希望する方向を示す押しボタンスイッチが押される
と、ホール呼び信号HCが発せられるようになっている。
また、メインロビーLにおいても、かごをロビーに呼ぶ
ためのホール呼び操作盤16が設けられている。
第1図に示す一群のかご1〜4は、上昇ピーク時にお
けるこの発明に従ったかごの選択状態を示している。こ
の時間帯では、運転中のかご数及び上昇度合いに応じて
メインフロアLよりも上方の階床2〜13を幾つかのセク
タに分割しており、この各セクタは、この発明において
使用する判定基準及び運転状態に応じて割り当てられた
相互に連続する複数の階床により構成されている。な
お、この判定基準等に関しては、以下に詳細に説明す
る。したがって、各階床は幾つかのセクタに分割される
ようになるが、ある特定の階床を複数のセクタに対して
割り当てることもできる。なお、この運転方法に関して
は、第3及び第4図に示すフローチャートを参照して後
述する。
また、必要に応じて、かご1〜4から3つのかごを選
択し、このかごを各セクタに対して1つずつ割り当て、
残りの1つを自由運転にすることもできる。また、建屋
の階床を4つのセクタに分割して、4つのかご全部が各
セクタに対して個々に運転するように設定することも可
能である。さらには、セクタの割り当ては、互いに異な
った階床が、異なった時間に最大運行量に達することと
は独立して行われるように構成することも可能である。
ロビーにおける各ドアの上部には、サービス表示盤SI
が設けられている。この表示盤は、現時点においてかご
に割り当てられたセクタ内の階床を一時的に示すもので
ある。以下に説明するように、この割り当ては上昇ピー
ク時間帯において変動するようにされている。なお、各
セクタを番号SN、各かごを番号CNとして区別されてい
る。
特定の階床−セクタ−かご割り当てを例示する目的の
ため、第3図及び第4図に示すルーチンが実行されてい
る場合には、一日のうちで、上昇ピークにあって、乗客
が降車するシステム条件であるものとすると、以下のか
ご−セクタ−階床割り当てが実行されるようになる。例
えば、かご1がセクタへの割り当てがなされない状態に
あるとした場合、かご2(CN=2)は第1セクタ(SN=
1)に割り当てられ、かご3(CN=3)は第2セクタ
(SN=2)、かご4(CN=4)は第3セクタ(SN=3)
に対して運転する。なお、一時的にかご1はセクタへの
割り当てを行っていない。かご2用のサービス表示盤SI
は、たとえば、第1セクタに割り当てられた階床2−5
を示し、この階床に対してかごが独占的に運転するよう
になっている。しかし、この運転は一回の上昇のみに対
して行われるものである。同様に、かご3は、たとえば
階床5〜9に対して割り当てられた第2セクタに独占的
に運転するようになっており、このかご3用の表示盤5
−9を示している。さらに、かご4用の表示盤は第3セ
クタに割り当てられた階床を示し、10−13を表示してい
る。したがって、この例から明らかなように、これらの
セクタには各々異なる数の階床が割り当てられている
(この例においては、SN=1に対して4つの上階床、SN
=2に対して5つの上階床、SN=3に対しては4つの上
階床が割り当てられている)。ただし、この場合ホール
呼びの頻度が高いために、第5階床は第1及び第2セク
タの双方に割り当てられる。
第1図に示すかご1用の表示盤は点灯しておらず、上
昇ピーク運転中におけるこの時点では特にいずれのセク
タにも割り当てられていない状態を示している。しか
し、その後ロビーに近付いた時に、他のかごの現在位置
及びエレベーターシステムの所望するパラメータに対す
るセクタ割り当てに従い、かご1に対しセクタを割り当
てることもできる。
ロビーにおいて、1〜4の各かご内でかご呼びが行わ
れた場合には、そのかごに割り当てられたセクタ内の階
床と一致する階床に対するかご呼びにのみ応答するよう
になっている。たとえば、上記した割り当てにおいて、
かご4はロビーにおいてなされた10〜13階床に対するか
ご呼びにのみ応答するようになる。よって、ロビーにい
る利用客はこの10〜13の階床に行くことができ、その後
に行われたホール呼びに対して応答しない限り、このか
ごは空の状態でロビーに復帰する。
このようなホール呼びに対する割り当ては、「コンデ
ィグアス フロア チャネリング ウイズ アップ ホ
ール コール エレベーター ディスパッチング(Cont
iguous Floor Channeling With Up Hall Call Elavator
Dispatching)と題する」サンガベル及びビッタ(Than
gavelu&Bittar)の出願番号第157,542号(米国特許第
4,792,019号)に開示された方法により行うことができ
る。
上述したように、この発明に係るかご割り当て方法は
上昇ピーク時間帯に行われるものであり、途中階での運
行がより頻繁に行われる他の時間帯の場合には、異なる
割り当て方法により途中階の運行及びロビーへの運行を
満足するように行われる(これは、おもに、就業開始時
間帯の上昇ピーク後において行われる)。たとえば、オ
ーチス エレベーター カンパニーに譲渡された「レラ
ティブ システム レスポンス カー アサイメント
(Relative System Response Elevator Call Assignmen
ts)」と題するビッタ(Bittar)に付与された米国特許
第4,363,381号及び/又は「ダイナミカリ リエバリュ
エイテッド エレベーター コール アサイメント(Dy
namically Reevaluated Elevator Call Assignment
s)」と題するビッタ等に付与された米国特許第4,323,1
42号に示されたかご割り当て方法も上昇ピーク状態にお
いてこの発明に係るルーチンを開始する群管理制御の全
体において、全体的あるいは部分的に他の時間帯におい
て使用することができる。
他のエレベーターシステムにおいても同様であるよう
に、1〜4の各かごは機械室MRに設置された駆動・運転
制御装置30に接続されており、この各運転制御装置30
は、群管理制御装置32に連結されている。また、建屋内
における各かごの位置に関しては、上述したビッタ特許
にも開示されている位置表示盤に表示されるようになっ
ている。この制御装置30及び32は、このエレベーターシ
ステムからのデータを処理するためのCPU(中央演算処
理装置、すなわち、信号処理装置)を備えている。さら
に、この群管理制御装置32は、運転制御装置30からの信
号を処理して、以下に記載する運転方法に従い、各かご
が独占的に運転するセクタを設定する。各運転制御装置
30には、HC信号及びCC信号が入力され、サービス表示盤
SIに運転信号を発進する。また、この運転制御盤には、
かご荷重LWに関する荷重信号が入力されるとともに、ロ
ビーでドアが開いている時間(いわゆる、休止時間、dw
ell time)を計測する。この運転制御装置に関しては多
数の特許及び技術文献に詳述されているため、ここでは
その詳細は省略する。
なお、制御装置30及び32のCPUは、エレベーターを設
置した建屋の状況に応じて一日のある特定の時間帯は、
ここに記載するこの発明に係るかご割り当て運転を行う
ようにプログラムされたものであり、他の時間帯におい
ては、たとえば上述したビッタ特許に開示されている別
の方法にしたがってエレベーターの運転を行うこともで
きる。
このエレベーターシステムは、CPUの計算能力により
一日の内の運行要求またはエレベーターかごの群単位で
の運行要求に基づいてデータを補正し、一週間の各曜日
毎のエレベーターの運行状況を記録し、これを実際の運
行要求と比較してエレベーターシステムの運行水準を規
定し、全割り当て順序を調整して、規定水準及び各かご
の運行能力を満足させることができる。また、この方法
に加えて、各かごから発せされるかご負荷信号LWによ
り、かご負荷及びロビーでの運行量を分析することもで
きる。
実際のロビーでの運行状況は、乗客センサ(図示せ
ず)をロビーに設けて検知することができる。たとえ
ば、ドノフリオ等に付与された「エレベータ キャブ
ロード メジャリング システム(Elevator cab Load
Measuring system)」と題する米国特許第4,330,836号
及びモティヤに付与された「ピープル アンド オブジ
ェクト カウンティング システム(People and Objec
t Counting System)」と題する米国特許第4,303,851号
には、これらの信号を用いた方法が開示されている。こ
のような負荷信号データと、時間、曜日、実際のかご呼
び及びホール呼びの入力状況とを相互に関連付けて統計
を取ることにより、以下に説明する第3図及び第4図の
フローチャートに従ったシーケンス制御を実行する信号
処理ルーチンによって上昇ピーク時間帯にわたりこの発
明にしたがってセクタを割り当てることができる。した
がって、ロビーでのエレベーターの待時間が短くなり、
利用客が長い行列を作ることがなくなる。
次に、第3図及び第4図に示す割り当て論理に基づい
て、かごのセクタへの優先的割り当て(群管理)を説明
する。ここでは、便宜上、エレベーターかご1〜4は建
屋内を上昇し、ロビー(上方階に対するメインフロアと
しての)に戻ってきて乗客を乗せるものとする。
上述したように、この発明は、上昇ピーク群管理運転
中に、上昇ピーク中のエレベーター運行を効率的に行う
必要がある場合に実行されるものである。
この発明の一部としての分析を行うことにより、運行
状況が変化している時に、かご1〜4は略同じ運行量を
処理するようにセクタを適切に選択し、ロビーLにおい
て乗客が列をなしてエレベーターを待つ待ち時間を短縮
することができるとともに、エレベーターシステムの処
理能力を向上させることができる。次に、これらの目的
を達成するためのこの発明に係る群管理方法を、第2図
から第4図を参照して詳細に説明する。
第2図は、ロビーでの上昇ピーク時間帯におけるエレ
ベーターの運行状況の変化、ピーク状態、下降する人の
割合、及び途中階相互間の運転状態を示す。横軸は時間
を示し、縦軸は5分間の間に建屋に到着する建屋内総人
口に対する割合(%)を示すものである。
ロビーLより上の階では、就業開始時間及びその階床
の使用状況に応じて各階において異なる時間に運行量が
最大となる。したがって、ある階床への運行回数は急速
に増加するが、他の階床への運行は一定量となるか、徐
々に増加するか一様に減少するようになる。
第3図は、この発明に従った実施例において使用する
群管理に関するフローチャートであり、たとえば、上昇
ピーク時間帯に5分間隔で、各階床において利用客によ
る運行量をまとめて推定するものである。
上記した説明及びこの論理フローチャートから明らか
なように、この発明に係るエレベーターシステムは、上
昇ピーク時間帯において、ロビーより上方の各階床毎に
かごから降り乗客数を短時間間隔でカウントし、その日
に集めたデータを利用して、次の数分間、たとえば、5
分間の間にかごから降りる乗客数を、好ましくは直線的
指数平滑法あるいは他の予想方法により各階床毎に推定
するものである。
第2図に示すように、上昇ピーク時間帯における運行
データは明らかにある傾向、すなわち一定のパターンを
示している。仮に、幾つかの記録結果に基づいた運行量
の簡単な平均値を使用した場合には、実際の運行量を実
質的に満足できなくなってしまう場合がある。したがっ
て、効果的なかご割り当てを行うためには、このような
方法では適切なエレベーター運行を行うことは困難であ
る。一回の運行量の平均値に基づいた単一指数平滑法
(Single exponential smoothing)を使用した場合にも
同様な問題が生じてしまう。
このため、線形運行量平均化方法(linear moving av
erage method、上記したMakridakis/Wheelwright論文の
セクション3.5を参照のこと)として周知のダブル運行
量平均化(double moving average)に基づいて予想す
ることができる。この方法は、第1及び第2運行量の平
均値の差異を利用して実際の運行状況に対する不足分を
補正するものである。しかしながら、この運行量平均値
を使用する方法においては、比較的大きなメモリを要す
るため多くのデータ量を節約する必要があり、“線形指
数平滑法(linear exponential smoothing)”を使用す
ることが好ましい。この方法は二つの指数平滑値に基づ
くものである。なお、この方法の詳細に関してはMakrid
akis/Wheelwright論文の特にセクション3.6を参照のこ
と。
この直線指数平滑法を利用してリアルタイムに予測を
行うことにより、一日の運行量の変動に対して敏速な対
応が可能となる。
上昇ピークを過ぎた時間帯においても、たとえば、過
去の数日間に集めた5分間の上昇ピーク間隔における運
行データ及び“単一指数平滑法”を使用して運行量を推
定する。なお、この方法の詳細に関しても、上述したMa
kridakis/Wheelwright論文の特にセクション3.3を参照
のこと。
この過去の運行記録に基づいた推定方法が有効である
場合には、リアルタイム推定方法と組み合わせて、X=
axh+bxrの関係式を利用し、最適な推定方法を得ること
が好ましい。ここで、Xは組み合わせ推定値、xhは過去
の記録に基づいた記録推定値、すなわち履歴推定値、xr
は階床における5分間隔でのリアルタイム推定値、a及
びbは係数であり、a+b=1の関係となっている。こ
の係数の相対的値は、以下に記載するように設定するこ
とが好ましく、この2つの推定値値(xh、xr)のうちい
ずれか一方の推定値に対してより重要性を置くようにす
るか、両方の乗数値を同じ値に設定して同様の重要性を
持たせることができる。
係数a及びbの相対値は次のようにして求めることが
できる。上昇ピーク時間帯に入った時、最初に推定値を
a=b=0.5とする。この推定値は、リアルタイム推定
値及び過去の履歴推定値データに関しては数分間前のデ
ータを使用して毎分毎の最後に設定する。
たとえば、6分間の推定値データをこの間における実
際の観測結果と比較する。たとえば、すくなくとも4回
の観測結果が推定値データに対して正または負のいずれ
かの値、たとえば、組み合わせ推定値の略20%より正ま
たは負の方向への偏り、すなわち、偏差が大きい場合に
は、係数a及びbの値を調整するようにする。この調整
は過去の経験及び実験結果に基づいて求められる参照表
を利用して行う。偏差が比較的大きい場合には、この参
照表によりリアルタイム推定値の方に対してより多く重
要性を持たせるように係数値を設定する。たとえば、一
例として典型的な参照表を以下に示す。
偏差 a値 b値 20% 0.40 0.60 30% 0.33 0.67 40% 0.25 0.75 50% 0.15 0.85 60% 0.00 1.00 これらの値は、建屋等により変動するものであり、シ
ステム毎に異なる値を用いて実験学習することで、例え
ば、偏差の平方の合計を最小にするようにして、その結
果として出された組み合わせ推定値を実際の値と比較さ
せつつ最適化させることができる。したがって、推定値
を得る際の係数a及びbは適宜に調整し、選択すること
ができる。
この組み合わせ推定値はリアルタイムで設定され、最
適な上昇ピーク割り当てを行うためにセクタの選択に使
用される。リアルタイム推定値を利用して組み合わせ推
定値を求めることにより、一日の運行変動に対して敏速
に対応することができるようになる。
当業者においては周知のことではあるが、コントロー
ラは、適切なクロック手段及び時間、日、月、を決定す
るとともにこの発明に係る種々の計算方法を実行するに
必要な種々の時間帯を決定することができる信号検知・
比較手段を有している。
第3図に示す論理ステップについてさらに詳細に説明
する。
開始時点で、システムが、事実上、上昇ピーク時間帯
にある場合には、ステップ1において、上昇方向に運転
している各かごがロビーより上方の階床で停止する度
に、負荷荷重LWの変動、あるいは、乗客数データによ
り、かごが降りる乗客数を記録する。さらに、ステップ
2においては、上昇方向に運転しているかごからロビー
より上方の階床において降りる乗客数を所定の短時間毎
に測定する。そして、ステップ3において、クロックタ
イムが上昇ピーク時間帯の開始から5分の倍数分経過
後、数秒(たとえば、3秒)を経過している場合には、
ステップ4おいて、ステップ2で所定短時間間隔毎に測
定したデータを利用して、上方方向へ運転するかごから
降りる乗客数を1分間隔で5回、各階床毎に推測して、
リアルタイム推定値(xr)を求める。一方、クロックタ
イムが上昇ピーク開始から5の倍数分経過後3秒を経過
していない場合には、ステップ8に直接移行する。
ステップ4からステップ5に続いて、過去数日間にお
ける記録データを使用して運行量が推定される。すなわ
ち、過去の履歴推定値(xh)が有用である場合には、ス
テップ6に移行する。ステップ6においては、最適な推
定値をリアルタイム(xr)及び過去の履歴推定値(xh)
を直接組み合わせ、係数値を同じ値(a=b=0.5)と
して、あるいは、必要に応じて、いずれか一方の係数値
を優先して、最適な推定値を計算する。過去のデータを
まだ得ていない場合には、ステップ7において、リアル
タイム推定値のみを最適な推定値として使用するように
する。
最後に、ステップ6あるいはステップ7において結果
が得られ、または、前のステップ3においてクロックタ
イムが上昇ピーク時間帯開始後5の倍数分後の3秒経過
時でなかった場合には、ステップ8において、また、ク
ロックタイムが上昇ピーク時間開始後5の倍数分経過後
の数秒(たとえば、3秒)を経過している場合には、ス
テップ9において、上昇方向に運転しているかごから各
階床に降りる過去5分間の乗客数を記録するとともに、
過去の記録としてデータベースに記憶して計算を終了す
る。なお、ステップ8においてクロック時間が上昇ピー
ク時間帯開始後、5の倍数分経過後の3秒を経過してい
ない場合には、計算はステップ8で直ちに終了する。
一方、計算の初期開始時において、システムが上昇ピ
ーク時間帯であることを示していない場合には、ステッ
プ10が実行される。このステップ10においては、次の日
のための上昇ピーク時間帯における運行量の推定が終了
しているかを判定し、すでに推定値を得ている場合には
計算は終了する。一方、未だ推定がなされていなかった
場合には、ステップ11において、上昇ピーク時間帯にお
ける各階床において上昇方向のかごより降りる乗客のカ
ウントを過去幾日かのデータ及び指数平滑法を活用して
推定し、計算は終了する。
第3図に示す計算ルーチンの終了後、再び最初に復帰
してこれらのルーチンを繰り返す。
第4図は、この発明に係る好適実施例において使用す
るフローチャートを示す。このフローチャートにより、
5分間隔毎に各階床を選択してセクタを形成する。
ステップ1において、上昇ピーク状態にある場合に
は、ステップ2に移行する。このステップ2において
は、開始の5分間の間隔後、数秒(たとえば、5秒)経
過している場合には、ステップ3に移行して、上方方向
に運転するかごより降りるロビーより上方の階床毎の乗
客数の最適推定値を合計して、この合計値を変数Dとす
る。
ステップ4においては、かごから降りる乗客の全階床
における総数及び運転中のかご数に基づいて、たとえ
ば、前のシミュレーション結果及び/又は過去の経験に
より使用するセクタ数を決定する。変数Dが大きい場合
には、通常、セクタ数を多くする。同様に、かご数が通
常より少ない場合には、セクタ数を少なくする。この方
法により、各セクタにより処理される推定平均運行量Ds
が計算される。第1図に例示的に示したこの発明に係る
エレベーターシステムに基づいて、セクタ数を3つにす
ることもできる。
ステップ6及び7において、相互に隣接する連続階床
から成るセクタを形成する階床を選択する。この階床の
選択は、ロビーより上方の第1階床、すなわち、2階か
ら開始する。このステップ6及び7において、次に示す
判定基準を適用する。
なお、ロビーが最上階にある場合には、その下の階床
より始め、ロビーが途中階にある場合にはその上または
下の階床から適宜に階床を選択することができる。
ステップ6及び7において、セクタの全運行量TsがDs
より小さい限り(すなわち、Ts<Ds)、そのセクタに対
して複数の連続階床を設定する。
TsがDsより最大偏差としてのある量、たとえば、10%
を加えた値を越えた場合には(すなわち、Ts>1.1D
s)、最後に割り当てた最終階床を除いて、10%を越え
ないようにする。その結果としてTsが、たとえば、Dsの
90%より大きくなった場合には(すなわち、Ts>0.9D
s)、最終階床はそのセクタに含まれないように設定さ
れる。
一方、このTsが、許容範囲の下限値として使用するDs
の90%より小さい場合には、その最終階床を除外せずに
このセクタに含めるとともに、次のセクタの第1階床と
して選定する。したがって、第1図におけるエレベータ
ーシステムの第5階床に示すように、比較的要求量が多
い1つの階床を2つのセクタで受け持つようにすること
ができ、その階床への運行量を増加させることができ
る。このことにより、この階床におけるエレベーターの
待ち時間を効果的に低減することができる。1つの階床
が2つの連続する隣接セクタにわたる場合には、隣接す
るセクタにおけるTsの計算において、この隣接するセク
タにはこの階床に関して推定された運行量の半分を処理
するようにすることが好ましい。
ステップ8においては、各セクタの開始階床及び終了
階床が表に記録される。この表は制御装置の上昇ピーク
割り当て論理に使用されて、かごが上昇する階床を表示
する、すなわち、第1図に示すエレベーターシステムに
おいて、2〜4の各かご用のSIが各々のセクタのこれら
のかごが割り当てられた階床を表示する。第4図に示す
ルーチン及び計算はここで終了し、その後これらの一連
の動作を繰り返す。
5分間の間隔で、セクタの相対的配列を変えることに
より、種々の階床における運行量の時間的変動が適合す
るようになる。したがって、運行量が増加している階床
がある場合には、2つのセクタに対して適切に振り分け
られる場合が多くなる。すなわち、利用数の多い階床を
2つのセクタに対して割り当てることにより、かごの上
昇頻度を改善し、乗客の待ち時間を効果的に低減するこ
とができるようになる。
上述したように、各セクタに対する運行量が略同等に
設定されると、ロビーにおけるエレベーターの待ち時間
及び利用客の整列長さが低減される。また、全かごが略
同量の運行量を処理するために、エレベーターシステム
は高い処理能力を有することができる。
さらに、その日の運行データを使用して、先の運行量
を推定することにより、現在の運行量の変動に対して敏
速に対応することができる。
13階建の建屋において、セクタの割り当てにおいて3
つのかごを利用し、定数をa=b=0.5とし、第3図及
び第4図に示す割り当てルーチンを通して、第1図に示
すかご/階床/セクタの割り当てを実行する典型的な上
昇ピーク運行状態を以下の表に示す。
上述した実施例は、この発明を実施するための好適な
一実施例にすぎず、種々の変形、削除、追加等の適用
は、この発明の要旨及び範囲を逸脱することなく行うこ
とができることは当業者において容易に理解できるもの
である。
[発明の効果] この発明の特有の効果としては、上述したように、各
セクタに対する運行量が略同じ場合には、ロビーにおけ
るエレベーターの待ち時間及び利用客の整列長さが低減
される。また、全かごが略同量の運行量を処理するよう
に設定されるので、エレベーターシステムは高い処理能
力を有するようになる。さらに、その日の運行データを
使用して、先の運行量を推定することにより、現在の運
行量の変動に対して敏速に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、13階建の建屋に設置した4つのかごから構成
されるこの発明に係るエレベーターシステムの機能的ブ
ロック図である。 第2図は、エレベータの利用人数、途中階間での利用人
数び建屋内から出ていく人数の建屋内総人口に対する割
合を示すグラフである。 第3図は、この発明に係る実施例における割り当てルー
チンの上昇ピークの階床運行推定方法論の一部を示す論
理フローチャートである。 第4図は、この発明に係る実施例における上昇ピーク状
態において、セクタを形成するための論理フローチャー
トである。

Claims (35)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】群管理方式エレベータシステムであって、
    該エレベータシステムは、主階床と他の複数の階床との
    間で乗客を輸送するための複数のかごを有し、これらの
    かごは、前記主階床を含まない連続した一連の階床を連
    続階床群として、前記複数の階床群と前記主階床との間
    で乗客を輸送するものであり、 それぞれのかごにかご呼びを入力するためのかご呼び手
    段を有し、 それぞれのかごの運転を行う運転制御手段を有し、 前記主階床に設けられてそれぞれのかごの停止階床を表
    示するための表示手段を有し、 各階床ごとに、該階床での通行量に関するデータを測定
    するための通行量測定手段を有し、この測定された通行
    量から、該通行量に応じて変動する推定通行量が生成さ
    れ、 前記通行量測定手段によって測定されたデータを少なく
    とも用いて定められた値を記録するための記録手段を有
    し、 前記通行量測定手段と前記記録手段とを用いて前記運転
    制御手段及び前記表示手段を前記かご呼びに応じて制御
    するための制御装置と、をそれぞれ有し、 この制御装置は、さらに信号処理手段を備えており、こ
    の信号処理手段は、前記システムが昇降ピーク条件にあ
    るかどうかを判定し、昇降ピーク条件にある場合には、 建屋内の前記複数の階床を、前記システム内のかご数以
    下の複数のセクタに分割し、各セクタは、少なくとも一
    つの階床を有するか、または連続した複数の階床を有
    し、かつ、これらのセクタは互いに連続しており、更
    に、第一の周期的割り当てシーケンスの1サイクル間に
    前記各セクタ間で前記推定通行量が少くとも均等化され
    るようにして、前記各セクタに対して前記階床の割り当
    てを行ない、前記第1の周期的割り当てシーケンスで
    は、前記通行量測定手段によって直前の少なくとも数分
    間に測定された通行量データを少なくとも用いて定めら
    れた推定値に基づいて、1サイクル間におけるセクタへ
    の前記階床の割り当てがなされ、 前記階床が割り当てられた各セクタのそれぞれに対して
    かごを割り当て、 かご呼びに応答してかごを移動させる際には、そのかご
    呼びが、そのかごに割り当てられたセクタ内の階床への
    ものであった場合にのみ、当該かごを前記主階床から移
    動させ、 かごに割り当てられているセクタ内の階床を前記表示手
    段に表示させることを特徴とする群管理方式エレベータ
    システム。
  2. 【請求項2】前記第一の周期的割り当てシーケンスは、 それぞれのセクタが処理する推定平均通行量(Ds)を決
    定し、 前記主階床から最も離れた位置にある階床を起点とし
    て、順次、連続した階床の前記セクタへの割り当てを行
    なうとともに、この割り当ては、前記セクタの全通行量
    (Ts)とDsの間の選択された関係に基づいて、各階床の
    それぞれが少なくとも1つのセクタに割り当てられるま
    で行なわれることを特徴とする請求項1記載の群管理方
    式エレベータシステム。
  3. 【請求項3】前記選択された関係は、TsのDsに対する最
    大偏差を少なくとも用いて定められ、前記第一の周期的
    割り当てシーケンスはさらに、 Tsが所定範囲の上限内に収まる限りは、判断対象となっ
    ているセクタに所属することとなる互いに連続した階床
    の数を順次増加させるように前記割り当てを行ない、各
    階床が少なくとも一つのセクタに割り当てられるまで、
    この割り当てを繰り返しを行なうとともに、 前記上限は、Dsと、このDsに対するTsの最大偏差と、の
    和とされていることを特徴とする請求項2に記載の群管
    理方式エレベータシステム。
  4. 【請求項4】TsのDsに対する最大偏差の前記選択された
    関係によって許容範囲の上限と下限とが規定されてお
    り、前記第一の周期的割り当てシーケンスは、さらに、 前記範囲の上限内にTsがあり、前記範囲の上限を超えな
    い限りは、判断対象となっているセクタへと複数の階床
    を割り当てるとともに、Tsが前記上限を超えた場合に
    は、 Tsが上限を超えたときに割り当てを行なっていた階床に
    対し、判断対象となっているセクタにその階床を割り当
    てるとTsが前記上限を超え、その階床を割り当てない
    と、Tsが、Dsと前記最大偏差の差として規定される許容
    下限値以下になる場合には、その階床を、判断対象とな
    っているセクタと、その次のセクタと、の双方へと割り
    当て、 判断対象となっているセクタにその階床を割り当てる
    と、Tsが前記上限を超え、かつ、判断対象となっている
    セクタにその階床を割り当てないと、Tsが、Dsと前記最
    大偏差の差として規定される許容下限値より大きくなる
    場合には、その階床を、その次のセクタに割り当てるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の群管理方式エレベータ
    システム。
  5. 【請求項5】Dsに対するTsの範囲の前記上限下限は、±
    10%以内であることを特徴とする請求項4に記載の群管
    理方式エレベータシステム。
  6. 【請求項6】前記通行量測定手段は、上記主階床以外の
    階床へとそれぞれのかごから降車した乗客数を、少くと
    も昇降ピーク条件の間は記録するための記録手段を備
    え、前記第一の周期的割り当てシーケンスにおけるそれ
    ぞれのセクタで処理される前記推定平均通行量(Ds)の
    決定は、 全階床の乗客降車数の和を算出し、 その時点における通行量に応じて運行されているかご数
    に基づいてセクタ数を選択することによって行われるよ
    うになっていることを特徴とする請求項2に記載の群管
    理方式エレベータシステム。
  7. 【請求項7】前記通行量測定手段は、少くとも昇降ピー
    ク条件の間における、上記主階床以外の階床へとそれぞ
    れのかごから降車した乗客数を記録するための記録手段
    を備え、 前記第一の周期的割り当てシーケンスは、 周期的な所定の短時間内に、それぞれの階床でかごから
    降車した乗客数を集計し、 データベース中にそれぞれの階床においてそれ以前に降
    車したカウントを記録して、乗客数履歴を更新するよう
    になっていることを特徴とする請求項1に記載の群管理
    方式エレベータシステム。
  8. 【請求項8】前記第一の周期的割り当てシーケンスは、
    前記所定の短時間を、数分間を超えない長さとするとと
    もに、さらに同じ日の最近の所定の短時間で集計された
    収集データを用いて、次の周期での前記所定の短時間内
    に降車する乗客カウントを推定することで、リアルタイ
    ム推定を行うようになっていることを特徴とする請求項
    7に記載の群管理方式エレベータシステム。
  9. 【請求項9】前記記録手段は、各日ごとに、その日と同
    様とみなせる日についてそれぞれ記録したデータを保有
    していて、過去数日間のデータに基づいた履歴から履歴
    的推定を行なうものであって、前記第一の周期的割り当
    てシーケンスは、さらに、 前記リアルタイム推定と前記履歴的推定の双方から最適
    推定を行なうことを特徴とする請求項8に記載の群管理
    方式エレベータシステム。
  10. 【請求項10】前記第一の周期的割り当てシーケンスは
    さらに、 リアルタイム推定によるリアルタイム推定値と、履歴的
    推定による履歴的推定値とを、下記式、 X=axh+bxr (上式中、xは、組み合わされた推定値であり、xhは、
    履歴的推定値であり、xrは、当該階床における前記所定
    の短時間に対するリアルタイム推定値であり、a及びb
    は、乗数因子である)の関係に従って結合させることを
    特徴とする請求項9に記載の群管理方式エレベータシス
    テム。
  11. 【請求項11】前記各乗数因子は、互いに加え合わされ
    ると1に等しくなるようにされていれ、前記組合せ推定
    値において、前記履歴推定値と、リアルタイム推定値
    と、の重み付けを行うようになっていることを特徴とす
    る請求項10に記載の群管理方式エレベータシステム。
  12. 【請求項12】前記乗数因子は、参照表に従って可変と
    されるようになっているとともに、前回指定したaとb
    の値に基づく推定値と数分程度の比較的短時間内のリア
    ルタイム観測値の誤差比較に基づいて、組合せ推定値に
    おける前記履歴推定値と、リアルタイム推定値と、の相
    対重みを与えていることを特徴とする請求項11記載の群
    管理エレベータシステム。
  13. 【請求項13】前記誤差量が増加すると、前記参照表に
    おけるbの値は増加され、aの値は減少するようになっ
    ていることを特徴とする請求項12に記載の群管理方式エ
    レベータシステム。
  14. 【請求項14】前記第一の周期的割り当てシーケンスに
    おける次の短時間内での前記乗客降車量の履歴推定値
    は、単一指数関数平滑法に基づいて実行されるようにな
    っていることを特徴とする請求項10に記載の群管理方式
    エレベータシステム。
  15. 【請求項15】数分間内の短時間内に降車する乗客の推
    定は、同日中の過去の短時間内に収集されたデータを使
    用するものであり、前記第一の周期的割り当てシーケン
    スでのリアルタイム推定は、直線指数平滑法によって与
    えられるようになっていることを特徴とする請求項8に
    記載の群管理方式エレベータシステム。
  16. 【請求項16】前記短時間は、略5分間であることを特
    徴とする請求項8に記載のエレベータシステム。
  17. 【請求項17】前記セクタの割り当ては、通行量がどの
    フロアでどの時点で最大に達するかとは無関係に行われ
    ることを特徴とする請求項第1項に記載のエレベータ群
    管理制御装置。
  18. 【請求項18】エレベータシステム内で、かご呼びに対
    応してのかごの割り当てを制御し、かつ、主階床に配置
    されるとともに各かごが移動し得る階床をそれぞれ表示
    可能な表示手段を制御するエレベータ制御装置であっ
    て、 前記割り当ては、各階床あたりの通行量を測定して推定
    通行量を生成するための通行量測定手段と関連して行な
    われ、かつ、主階床でなされる該主階床から離間した階
    床へのかご呼びに応答して、このかご呼びに応答するか
    ごを建屋内の複数の前記階床へと運行する複数のエレベ
    ータかごのうちから選択して割り当てるものであり、 前記エレベータ制御装置は、信号処理手段を有し、この
    信号処理手段は、前記システムが昇降ピーク条件かどう
    かを決定し、昇降ピーク条件にある場合には、 建屋内の前記複数の階床を、前記システム内のかご数以
    下の複数のセクタに分割し、各セクタは、少なくとも一
    つの階床を有するか、または連続した複数の階床を有
    し、かつ、これらのセクタは互いに連続しており、更
    に、第一の周期的割り当てシーケンスの1サイクル間に
    前記各セクタ間で前記推定通行量が少くとも均等化され
    るようにして、前記各セクタに対して前記階床の割り当
    てを行ない、前記第一の周期的割り当てシーケンスで
    は、前記通行量測定手段によって直前の少なくとも数分
    間に測定された通行量データを少なくとも用いて定めら
    れた推定値に基づいて、1サイクル間におけるセクタへ
    の前記階床の割り当てがなされ、 前記階床が割り当てられた各セクタのそれぞれに対して
    かごを割り当て、 かご呼びに応答してかごを移動させる際には、そのかご
    呼びが、そのかごに割り当てられたセクタ内の階床への
    ものであった場合にのみ、当該かごを前記主階床から移
    動させ、 かごに割り当てられているセクタ内の階床を前記表示手
    段に表示させることを特徴とするエレベータの群管理制
    御装置。
  19. 【請求項19】前記第一の周期的割り当てシーケンス
    は、 それぞれのセクタが処理する推定平均通行量(Ds)を決
    定し、 前記主階床から最も離れた位置にある階床を起点とし
    て、順次、連続した階床の前記セクタへの割り当てを行
    なうとともに、この割り当ては、前記セクタの全通行量
    (Ts)とDsの間の選択された関係に基づいて、各階床の
    それぞれが少なくとも1つのセクタに割り当てられるま
    で行なわれることを特徴とする請求項第18項記載のエレ
    ベータの群管理制御装置。
  20. 【請求項20】前記選択された関係は、TsのDsに対する
    最大偏差を少くとも用いて定められ、前記第一の周期的
    割り当てシーケンスはさらに、 Tsが所定範囲の上限内に収まる限りは、判断対象となっ
    ているセクタに所属することとなる互いに連続した階床
    の数を順次増加させるように前記割り当てを行ない、各
    階床が少なくとも一つのセクタに割り当てられるまで、
    この割り当てを繰り返しを行なうとともに、 前記上限は、Dsと、このDsに対するTsの最大偏差と、の
    和とされていることを特徴とする請求項19に記載のエレ
    ベータの群管理制御装置。
  21. 【請求項21】TsのDsに対する最大偏差の前記選択され
    た関係によって許容範囲の上限と下限とが規定されてお
    り、前記第一の周期的割り当てシーケンスはさらに、 前記範囲の上限内にTsがあり、前記範囲の上限を超えな
    い限りは、判断対象となっているセクタへと複数の階床
    を割り当てるとともに、Tsが前記上限を超えた場合に
    は、 Tsが上限を超えたときに割り当てを行なっていた階床に
    対し、判断対象となっているセクタにその階床を割り当
    てるとTsが前記上限を超え、その階床を割り当てない
    と、Tsが、Dsと前記最大偏差の差として規定される許容
    下限値以下になる場合には、その階床を、判断対象とな
    っているセクタと、その次のセクタと、の双方へと割り
    当て、 判断対象となっているセクタにその階床を割り当てる
    と、Tsが前記上限を超え、かつ、判断対象となっている
    セクタにその階床を割り当てないと、Tsが、Dsと前記最
    大偏差の差として規定される許容下限値より大きくなる
    場合には、その階床を、その次のセクタに割り当てるこ
    とを特徴とする請求項20に記載のエレベータ群管理制御
    装置。
  22. 【請求項22】Dsに対するTsの範囲の前記上限下限は、
    ±10%以内であることを特徴とする請求項21に記載のエ
    レベータ群管理制御装置。
  23. 【請求項23】前記通行量測定手段は、前記主階床以外
    の階床へとそれぞれのかごから降車した乗客数を、少く
    とも昇降ピーク条件の間は記録するための記録手段を備
    え、前記第一の周期的割り当てシーケンスにおけるそれ
    ぞれのセクタで処理される前記推定平均通行量(Ds)の
    決定は、 全階床の乗客降車数の和を算出し、 その時点における通行量に応じて運行されているかご数
    に基づいてセクタ数を選択することによって行われるよ
    うになっていることを特徴とする請求項19に記載のエレ
    ベータ群管理制御装置。
  24. 【請求項24】前記通行量測定手段は、少くとも昇降ピ
    ーク条件の間における、上記主階床以外の階床へとそれ
    ぞれのかごから降車した乗客数を記録するための記録手
    段を備え、 前記第一の周期的割り当てシーケンスは、 周期的な所定の短時間内に、それぞれの階床でかごから
    降車した乗客数を集計し、 データベース中にそれぞれの階床においてそれ以前に降
    車したカウントを記録して、乗客数履歴を更新するよう
    になっていることを特徴とする請求項18に記載のエレベ
    ータ群管理制御方法。
  25. 【請求項25】前記第1の周期的割り当てシーケンス
    は、前記所定の短時間を、数分間を超えない長さとする
    とともに、さらに同じ日の最近の所定の短時間で集計さ
    れた収集データを用いて、次の周期での前記所定の短時
    間内に降車する乗客カウントを推定することで、リアル
    タイム推定を行うようになっていることを特徴とする請
    求項第24項に記載のエレベータ群管理制御装置。
  26. 【請求項26】前記記録手段は、各日ごとに、その日と
    同様とみなせる日についてそれぞれ記録したデータを保
    有していて、過去数日間のデータに基づいた履歴から履
    歴的推定を行なうものであって、前記第一の周期的割り
    当てシーケンスは、さらに、 前記リアルタイム推定と前記履歴的推定の双方から最適
    推定を行なうことを特徴とする請求項第25項に記載のエ
    レベータ群管理制御装置。
  27. 【請求項27】前記第一の周期的割り当てシーケンスは
    さらに、 リアルタイム推定によるリアルタイム推定値と、履歴的
    推定による履歴的推定値とを、下記式、 X=axh+bxr (上式中、xは、組み合わされた推定値であり、xhは、
    履歴的推定値であり、xrは、当該階床における前記所定
    の短時間に対するリアルタイム推定値であり、a及びb
    は、乗数因子である)の関係に従って結合させることを
    特徴とする請求項第26項に記載のエレベータ群管理制御
    装置。
  28. 【請求項28】前記各乗数因子は、互いに加え合わされ
    ると1に等しくなるようにされていて、前記組合せ推定
    値において、前記履歴推定値と、リアルタイム推定値
    と、の重み付けを行うようになっていることを特徴とす
    る請求項第27項に記載のエレベータ群管理制御装置。
  29. 【請求項29】前記乗数因子は、参照表に従って可変と
    されるようになっているとともに、前回指定したaとb
    の値に基づく推定値と数分程度の比較的短時間内のリア
    ルタイム観測値の誤差比較に基づいて、組合せ推定値に
    おける前記履歴推定値と、リアルタイム推定値と、の相
    対重みを与えていることを特徴とする請求項第28項に記
    載のエレベータ群管理制御装置。
  30. 【請求項30】前記誤差量が増加すると、前記参照表に
    おけるbの値は増加され、aの値は減少するようになっ
    ていることを特徴とする請求項29に記載のエレベータ群
    管理制御装置。
  31. 【請求項31】前記第一の周期的割り当てシーケンスに
    おける次の短時間内での前記乗客降車量の履歴推定値
    は、単一指数関数平滑法に基づいて実行されるようにな
    っていることを特徴とする請求項27項に記載のエレベー
    タ群管理制御装置。
  32. 【請求項32】数分間内の短時間内に降車する乗客の推
    定は、同日中の過去の短時間内に収集されたデータを使
    用するものであり、前記第一の周期的割り当てシーケン
    スでのリアルタイム推定は、直線指数平滑法によって与
    えられるようになっていることを特徴とする請求項25に
    記載のエレベータ群管理制御装置。
  33. 【請求項33】前記短時間は、略5分間であることを特
    徴とする請求項第27項に記載のエレベータ群管理制御装
    置。
  34. 【請求項34】前記セクタの割り当ては、通行量がどの
    フロアでどの時点で最大に達するかとは無関係に行われ
    ることを特徴とする請求項第18項に記載のエレベータ群
    管理制御装置。
  35. 【請求項35】主階床でなされたかご呼びに応答して、
    この主階床から他の階床へと、エレベータシステム内の
    かごを割り当てて運行させるエレベータの群管理制御方
    法であって、 前記かごの割り当ては、少なくとも昇降ピーク条件下に
    おいて、各階床あたりの通行量を測定するための通行量
    測定手段と関連して行なわれ、さらに、 建屋内の前記複数の階床を、前記システム内のかご数以
    下の複数のセクタにに分割するステップを有し、各セク
    タは、少なくとも一つの階床を有するか、または連続し
    た複数の階床を有し、かつ、これらのセクタは互いに連
    続しており、更に、第一の周期的割り当てシーケンスの
    1サイクル間に前記各セクタ間で、通行量が少くとも均
    等化されるようにして、前記各セクタに対して前記階床
    の割り当てを行ない、前記第一の周期的割り当てシーケ
    ンスでは、前記通行量測定手段によって直前の少なくと
    も数分間に測定された通行量データを少なくとも用いて
    定められた推定値に基づいて、1サイクル間におけるセ
    クタへの前記階床の割り当てがなされ、 前記階床が割り当てられた各セクタのそれぞれに対して
    かごを割り当てるステップを有し、 かご呼びに応答してかごを移動させる際には、そのかご
    呼びが、そのかごに割り当てられたセクタ内の階床への
    ものであった場合にのみ、当然かごを前記主階床から移
    動させるステップを有し、 かごに割り当てられているセクタ内の階床を前記表示手
    段に表示させるステップを有することを特徴とする方
    法。
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