JP2934587B2 - 多重伝送信号の受信再生装置 - Google Patents
多重伝送信号の受信再生装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重伝送システムに係
り、特に映像信号を伝送するシステムにディジタル符号
化した音声信号などを多重して伝送するに有効な伝送方
式の信号再生装置に関する。
り、特に映像信号を伝送するシステムにディジタル符号
化した音声信号などを多重して伝送するに有効な伝送方
式の信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル符号化された音声信号
(以下PCM音声と略す)を映像信号に多重して伝送す
る方法については、昭和58年6月発行財団法人電波技
術協会編の衛星放送受信技術調査報告書第1部「衛星放
送受信機」で報告されている。その内容を以下に示す。
4.2MHzまでのNTSC方式の映像信号に5.72
72MHzの副搬送波が周波数を違えて多重されてい
る。その副搬送波はPCM音声でQPSK変調されてい
る。しかし、この方式は、副搬送波周波数が現行地上テ
レビジョン放送の帯域外であるため、現行地上テレビジ
ョン放送と両立性を得ながら実施することは出来ない。
(以下PCM音声と略す)を映像信号に多重して伝送す
る方法については、昭和58年6月発行財団法人電波技
術協会編の衛星放送受信技術調査報告書第1部「衛星放
送受信機」で報告されている。その内容を以下に示す。
4.2MHzまでのNTSC方式の映像信号に5.72
72MHzの副搬送波が周波数を違えて多重されてい
る。その副搬送波はPCM音声でQPSK変調されてい
る。しかし、この方式は、副搬送波周波数が現行地上テ
レビジョン放送の帯域外であるため、現行地上テレビジ
ョン放送と両立性を得ながら実施することは出来ない。
【0003】また、現行地上テレビジョン放送への他の
信号を多重する方法については、昭和58年1月に日本
放送出版協会より発行された日本放送協会編の放送技術
双書2「放送方式」の205頁から208頁に記載され
ている。しかし、高品質なPCM音声を伝送するために
必要な伝送レート約1メガビット/秒を以上を得る方式
については記載されていなかった。
信号を多重する方法については、昭和58年1月に日本
放送出版協会より発行された日本放送協会編の放送技術
双書2「放送方式」の205頁から208頁に記載され
ている。しかし、高品質なPCM音声を伝送するために
必要な伝送レート約1メガビット/秒を以上を得る方式
については記載されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、約1
メガビット/秒の伝送レートの信号を現行地上テレビジ
ョン放送に多重して伝送する点について配慮がされてお
らず、高品質のPCM音声を多重伝送できない問題があ
った。
メガビット/秒の伝送レートの信号を現行地上テレビジ
ョン放送に多重して伝送する点について配慮がされてお
らず、高品質のPCM音声を多重伝送できない問題があ
った。
【0005】本発明の目的は、映像信号で振幅変調した
映像搬送波に、例えば、PCM音声などのデジタル信号
で振幅変調した直交搬送波が多重された伝送信号を受信
して再生する際に、信号対雑音比(S/N)を向上さ
せ、復調された映像信号などからの妨害を低減して良好
に多重伝送されたデジタル信号を再生することが可能な
多重伝送信号の受信再生装置を提供するものである。
映像搬送波に、例えば、PCM音声などのデジタル信号
で振幅変調した直交搬送波が多重された伝送信号を受信
して再生する際に、信号対雑音比(S/N)を向上さ
せ、復調された映像信号などからの妨害を低減して良好
に多重伝送されたデジタル信号を再生することが可能な
多重伝送信号の受信再生装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、本発明に係る多重伝送信号の受信再生装置は、映像
信号を用いて第1の搬送波を振幅変調した第1の被変調
波と、前記映像信号の2水平走査周期に相当する期間で
1水平走査周期に相当する期間ごとに同一のデータの極
性を反転させた一対のデータで構成されるデジタル信号
を用いて、前記第1の搬送波と実質的に直交位相関係に
ある第2の搬送波を振幅変調した第2の被変調波とが多
重された、残留側波帯方式の伝送信号を受信して再生す
るための装置であって、受信した前記伝送信号を同期検
波して前記デジタル信号を復調する復調手段と、該復調
手段から出力されたデジタル信号を前記極性が反転され
る前の信号に再生するための再生処理を行う再生手段と
を備え、該再生手段は、前記復調手段から出力された信
号を1水平走査周期に相当する期間遅延する遅延手段
と、該遅延手段の入力と出力信号とを減算する演算処理
手段を有し、該演算処理手段の出力信号に基づいて前記
再生処理を行うように構成したことを特徴とするもので
ある。
の、本発明に係る多重伝送信号の受信再生装置は、映像
信号を用いて第1の搬送波を振幅変調した第1の被変調
波と、前記映像信号の2水平走査周期に相当する期間で
1水平走査周期に相当する期間ごとに同一のデータの極
性を反転させた一対のデータで構成されるデジタル信号
を用いて、前記第1の搬送波と実質的に直交位相関係に
ある第2の搬送波を振幅変調した第2の被変調波とが多
重された、残留側波帯方式の伝送信号を受信して再生す
るための装置であって、受信した前記伝送信号を同期検
波して前記デジタル信号を復調する復調手段と、該復調
手段から出力されたデジタル信号を前記極性が反転され
る前の信号に再生するための再生処理を行う再生手段と
を備え、該再生手段は、前記復調手段から出力された信
号を1水平走査周期に相当する期間遅延する遅延手段
と、該遅延手段の入力と出力信号とを減算する演算処理
手段を有し、該演算処理手段の出力信号に基づいて前記
再生処理を行うように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】第1の搬送波を映像信号で振幅変調した第1の
被変調波と、直交位相の第2の搬送波をデジタル信号で
振幅変調した第2の被変調波とが多重された伝送信号を
受信する場合、受信再生装置において、その受信した伝
送信号を同期検波することによって多重信号間の妨害を
低減することができる。上記伝送されるデジタル信号
を、隣接する2水平走査周期の相当期間において1水平
走査周期の相当期間ごとに同一のデータの極性を反転さ
せた一対のデータで構成されるものとすれば、受信機の
検波方式が包絡線検波方式や疑似同期検波方式の場合
に、直交関係で多重された信号によって引き起こされる
色副搬送波の位相変動が逆相となり、画面上における色
相変動を低減できる。このような極性反転させた一対の
データで構成されるデジタル信号を復調、再生する場合
においては、復調されたデジタル信号を上記遅延手段に
より1水平走査周期の相当期間遅延させ、この遅延され
た信号と遅延されない信号(遅延手段の入力信号)とを
上記演算処理手段により減算させることにより、信号デ
ータの振幅は2倍に増大されるが雑音はそのランダム性
のため√2倍にしか増大しないため受信再生した信号対
雑音比を約3dB向上できる。また、このような減算処
理を行えば、映像信号の水平走査期間毎の相関性(テレ
ビジョン画面上では縦方向の相関性)によって、ゴース
トなどの原因により漏洩した映像信号からの妨害が相殺
されるため、映像信号からの妨害を低減させることもで
きる。
被変調波と、直交位相の第2の搬送波をデジタル信号で
振幅変調した第2の被変調波とが多重された伝送信号を
受信する場合、受信再生装置において、その受信した伝
送信号を同期検波することによって多重信号間の妨害を
低減することができる。上記伝送されるデジタル信号
を、隣接する2水平走査周期の相当期間において1水平
走査周期の相当期間ごとに同一のデータの極性を反転さ
せた一対のデータで構成されるものとすれば、受信機の
検波方式が包絡線検波方式や疑似同期検波方式の場合
に、直交関係で多重された信号によって引き起こされる
色副搬送波の位相変動が逆相となり、画面上における色
相変動を低減できる。このような極性反転させた一対の
データで構成されるデジタル信号を復調、再生する場合
においては、復調されたデジタル信号を上記遅延手段に
より1水平走査周期の相当期間遅延させ、この遅延され
た信号と遅延されない信号(遅延手段の入力信号)とを
上記演算処理手段により減算させることにより、信号デ
ータの振幅は2倍に増大されるが雑音はそのランダム性
のため√2倍にしか増大しないため受信再生した信号対
雑音比を約3dB向上できる。また、このような減算処
理を行えば、映像信号の水平走査期間毎の相関性(テレ
ビジョン画面上では縦方向の相関性)によって、ゴース
トなどの原因により漏洩した映像信号からの妨害が相殺
されるため、映像信号からの妨害を低減させることもで
きる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明を実施したテレビジョン信号伝送の伝
送信号発生装置のブロック図の一例である。
る。図1は本発明を実施したテレビジョン信号伝送の伝
送信号発生装置のブロック図の一例である。
【0009】101は音声信号入力端子、102はFM
変調器、103は音声信号搬送波発生回路、104は映
像信号入力端子、105はマトリックス回路、106は
輝度信号処理回路、107は色差信号処理回路、108
は加算回路、109は映像変調回路、110は映像信号
搬送波発生回路、111はディジタル符号化して伝送す
る音声信号の入力端子、112はアナログ・ディジタル
変換回路(以下ADCと略す)、113はディジタル信
号処理回路、114はスペクトル抑圧処理回路、115
は低域通過フィルタ、116は移相回路、117は変調
回路、118はイコライザ、119は加算回路、120
は残留側波帯振幅変調用の送信VSBフィルタ、121
は加算器、122はアンテナである。
変調器、103は音声信号搬送波発生回路、104は映
像信号入力端子、105はマトリックス回路、106は
輝度信号処理回路、107は色差信号処理回路、108
は加算回路、109は映像変調回路、110は映像信号
搬送波発生回路、111はディジタル符号化して伝送す
る音声信号の入力端子、112はアナログ・ディジタル
変換回路(以下ADCと略す)、113はディジタル信
号処理回路、114はスペクトル抑圧処理回路、115
は低域通過フィルタ、116は移相回路、117は変調
回路、118はイコライザ、119は加算回路、120
は残留側波帯振幅変調用の送信VSBフィルタ、121
は加算器、122はアンテナである。
【0010】音声信号搬送波発生回路103で発生され
た音声信号用の搬送波はFM変調器102において、音
声信号入力端子101に加えられた音声信号によって周
波数変調される。映像信号入力端子104に加えられた
映像信号のRGBの三原色信号がマトリックス回路10
5で輝度信号と色差信号に分けられる。それらの信号は
輝度信号処理回路106と色差信号処理回路107でお
のおの処理された後、加算回路108で加算され、NT
SC方式などの複合映像信号に処理される。それらの処
理をされた映像信号によって、映像信号搬送波発生回路
110で発生された映像信号用の搬送波が映像変調回路
109において振幅変調される。変調された信号は残留
側波帯振幅変調用の送信VSBフィルタ120でテレビ
ジョン伝送帯域幅に制限された後、加算回路121によ
って音声信号で変調された音声信号搬送波と加算され、
アンテナ122より送信される。以上の説明は、現行の
地上のテレビジョン放送の伝送信号の発生装置の部分で
ある。
た音声信号用の搬送波はFM変調器102において、音
声信号入力端子101に加えられた音声信号によって周
波数変調される。映像信号入力端子104に加えられた
映像信号のRGBの三原色信号がマトリックス回路10
5で輝度信号と色差信号に分けられる。それらの信号は
輝度信号処理回路106と色差信号処理回路107でお
のおの処理された後、加算回路108で加算され、NT
SC方式などの複合映像信号に処理される。それらの処
理をされた映像信号によって、映像信号搬送波発生回路
110で発生された映像信号用の搬送波が映像変調回路
109において振幅変調される。変調された信号は残留
側波帯振幅変調用の送信VSBフィルタ120でテレビ
ジョン伝送帯域幅に制限された後、加算回路121によ
って音声信号で変調された音声信号搬送波と加算され、
アンテナ122より送信される。以上の説明は、現行の
地上のテレビジョン放送の伝送信号の発生装置の部分で
ある。
【0011】本発明にかかわる部分を以下に説明する。
入力端子111に加えられた多重伝送される音声信号は
ADC112でディジタル符号に変換される。変換され
た信号はディジタル信号処理回路113において、伝送
中に生じる誤りを再生側の受信機で検出訂正できるよう
に誤り検出訂正用の符号が加えられたりインターリーブ
処理されるいわゆるディジタル信号処理がほどこされ
る。処理された信号はその信号成分のうち低周波成分な
どがスペクトル抑圧処理回路114によって抑圧処理さ
れる。抑圧処理された信号の不要な高周波成分が低域通
過フィルタ115によって削除される。映像信号搬送波
発生回路110で発生された映像信号用の搬送波は移相
回路116で位相を90度変化された後、変調回路11
7において低域通過フィルタ115の出力である不要な
高周波成分が削除された信号によって変調される。変調
後の信号はイコライザ118で振幅特性が補正される。
補正された信号は加算回路119において変調された映
像信号用の搬送波と加算合成され、アンテナ122から
伝送される。イコライザ118の補正のための振幅特性
はテレビジョン受信機の映像信号中間周波数段に設けら
れているIFナイキストフィルタの振幅特性と映像搬送
波周波数を中心として対称な特性である。イコライザ1
18は、テレビジョン受信機のIFナイキストフィルタ
による多重伝送波の直交位相からの変化を送信側で補正
するためである。テレビジョン受信機のIFナイキスト
フィルタを通過した後の映像信号の検波される前の信号
の位相関係は映像信号搬送波に対して多重伝送された信
号の変調波が直交位相となる。また、加算回路119で
多重信号が映像信号に対して少なく加算されるとすれ
ば、テレビジョン受信機で検波された映像信号への多重
信号からの妨害を少なくできる。
入力端子111に加えられた多重伝送される音声信号は
ADC112でディジタル符号に変換される。変換され
た信号はディジタル信号処理回路113において、伝送
中に生じる誤りを再生側の受信機で検出訂正できるよう
に誤り検出訂正用の符号が加えられたりインターリーブ
処理されるいわゆるディジタル信号処理がほどこされ
る。処理された信号はその信号成分のうち低周波成分な
どがスペクトル抑圧処理回路114によって抑圧処理さ
れる。抑圧処理された信号の不要な高周波成分が低域通
過フィルタ115によって削除される。映像信号搬送波
発生回路110で発生された映像信号用の搬送波は移相
回路116で位相を90度変化された後、変調回路11
7において低域通過フィルタ115の出力である不要な
高周波成分が削除された信号によって変調される。変調
後の信号はイコライザ118で振幅特性が補正される。
補正された信号は加算回路119において変調された映
像信号用の搬送波と加算合成され、アンテナ122から
伝送される。イコライザ118の補正のための振幅特性
はテレビジョン受信機の映像信号中間周波数段に設けら
れているIFナイキストフィルタの振幅特性と映像搬送
波周波数を中心として対称な特性である。イコライザ1
18は、テレビジョン受信機のIFナイキストフィルタ
による多重伝送波の直交位相からの変化を送信側で補正
するためである。テレビジョン受信機のIFナイキスト
フィルタを通過した後の映像信号の検波される前の信号
の位相関係は映像信号搬送波に対して多重伝送された信
号の変調波が直交位相となる。また、加算回路119で
多重信号が映像信号に対して少なく加算されるとすれ
ば、テレビジョン受信機で検波された映像信号への多重
信号からの妨害を少なくできる。
【0012】図2は図1で発生された伝送信号などのス
ペクトル図である。201は映像信号の伝送信号のスペ
クトル、202はFM変調されて伝送される音声信号の
スペクトル、203はスペクトル抑圧処理および不要な
高域成分を削除した後の多重信号のスペクトル、204
は変調された後の多重信号のスペクトル、205はイコ
ライザ118によって振幅特性が補正された多重信号の
スペクトル、206は受信機のナイキストフィルタ特
性、207は一般の疑似同期検波方式のテレビジョン受
信機の搬送波再生用の帯域通過フィルタの振幅特性であ
る。
ペクトル図である。201は映像信号の伝送信号のスペ
クトル、202はFM変調されて伝送される音声信号の
スペクトル、203はスペクトル抑圧処理および不要な
高域成分を削除した後の多重信号のスペクトル、204
は変調された後の多重信号のスペクトル、205はイコ
ライザ118によって振幅特性が補正された多重信号の
スペクトル、206は受信機のナイキストフィルタ特
性、207は一般の疑似同期検波方式のテレビジョン受
信機の搬送波再生用の帯域通過フィルタの振幅特性であ
る。
【0013】映像信号の伝送信号のスペクトル201
は、映像信号搬送波周波数f0に対して低い周波数f0−
f2以下および高い周波数f0+f3以上については残留
側波帯振幅変調波とするためのVSBフィルタ120の
振幅特性によって減衰された特性となる。FM変調され
て伝送される音声信号スペクトル202は音声信号搬送
波f1を中心に存在する。一方、多重伝送する信号のス
ペクトルはスペクトル203に示すようにスペクトル抑
圧処理回路114によって周波数f4以下の低周波成分
が抑圧されるとともに低域通過フィルタ115によって
周波数f5以上の不要な高周波成分が削除されている。
これはいわゆる処理された後のベースバンド信号のスペ
クトルである。変調回路117で変調された後のスペク
トルはスペクトル204に示すようにf0を中心に対称
な特性となる。イコライザ118の振幅特性が周波数f
0−f6からf0+f6において傾斜を持つテレビジョン受
信機のIFナイキストフィルタ特性206と映像搬送波
周波数f0を中心に対称な特性を有するため、イコライ
ザ118の出力信号のスペクトルはスペクトル205に
示すように高い周波数ほど減衰している。スペクトル2
01で示される映像信号変調波とスペクトル205で示
される多重伝送される信号変調波が加算回路119で加
算される。さらにスペクトル202で示される音声信号
変調波と加算回路121で加算されて伝送される。
は、映像信号搬送波周波数f0に対して低い周波数f0−
f2以下および高い周波数f0+f3以上については残留
側波帯振幅変調波とするためのVSBフィルタ120の
振幅特性によって減衰された特性となる。FM変調され
て伝送される音声信号スペクトル202は音声信号搬送
波f1を中心に存在する。一方、多重伝送する信号のス
ペクトルはスペクトル203に示すようにスペクトル抑
圧処理回路114によって周波数f4以下の低周波成分
が抑圧されるとともに低域通過フィルタ115によって
周波数f5以上の不要な高周波成分が削除されている。
これはいわゆる処理された後のベースバンド信号のスペ
クトルである。変調回路117で変調された後のスペク
トルはスペクトル204に示すようにf0を中心に対称
な特性となる。イコライザ118の振幅特性が周波数f
0−f6からf0+f6において傾斜を持つテレビジョン受
信機のIFナイキストフィルタ特性206と映像搬送波
周波数f0を中心に対称な特性を有するため、イコライ
ザ118の出力信号のスペクトルはスペクトル205に
示すように高い周波数ほど減衰している。スペクトル2
01で示される映像信号変調波とスペクトル205で示
される多重伝送される信号変調波が加算回路119で加
算される。さらにスペクトル202で示される音声信号
変調波と加算回路121で加算されて伝送される。
【0014】図3は映像信号変調波と多重伝送される信
号変調波の位相関係を示すベクトル図である。301は
映像信号搬送波のベクトル、302,303は多重伝送
される信号変調波のベクトル、304,305はそれら
の合成ベクトルである。映像搬送波周波数f0に対して
±f2以内の周波数では、映像信号変調波は一般の振幅
変調波であり、ベクトル301で示す。f2以下の周波
数帯域の多重伝送される信号で、直交した搬送波がディ
ジタル符号の1と0に対応して振幅Aと−Aに変調さ
れ、おのおのベクトル302,303で示される。映像
信号の搬送波の振幅を1とすると、合成されて伝送され
る信号Eは E=cosωct±Asinωct …(1) となる。ここでωcは映像搬送波の角周波数、tは時間
である。このようすを図3の合成ベクトル304,30
5に対応して見ると、 E=√(1+A2)cos(ωct−(±θ)) …(2) とも示される。ここで、 θ=tan~ 1(A) …(3) である。
号変調波の位相関係を示すベクトル図である。301は
映像信号搬送波のベクトル、302,303は多重伝送
される信号変調波のベクトル、304,305はそれら
の合成ベクトルである。映像搬送波周波数f0に対して
±f2以内の周波数では、映像信号変調波は一般の振幅
変調波であり、ベクトル301で示す。f2以下の周波
数帯域の多重伝送される信号で、直交した搬送波がディ
ジタル符号の1と0に対応して振幅Aと−Aに変調さ
れ、おのおのベクトル302,303で示される。映像
信号の搬送波の振幅を1とすると、合成されて伝送され
る信号Eは E=cosωct±Asinωct …(1) となる。ここでωcは映像搬送波の角周波数、tは時間
である。このようすを図3の合成ベクトル304,30
5に対応して見ると、 E=√(1+A2)cos(ωct−(±θ)) …(2) とも示される。ここで、 θ=tan~ 1(A) …(3) である。
【0015】ここで、テレビジョン受信機で受信再生さ
れた信号が多重伝送された信号によって受ける妨害につ
いて考える。映像信号検波回路が同期検波回路の場合で
は、映像信号検波出力信号がAの値にかかわらずcosω
ctの係数のみ(映像信号のみ)の信号であるので原理
的には妨害を受けない。映像信号検波回路が包絡線検波
回路の場合では、映像信号検波出力信号への妨害はAの
値によって変化し、Aが低いほど妨害は少なくなる。例
としてAが0.1の場合を考えると、 E=√(1+A2) ≒1.005 …(4) となる。これは、1に対して0.005(約−46d
B)の信号が影響していることを示している。この妨害
では映像信号のSN比が40dB以上を得うるので実用
上問題とならないと我々は考える。一方、映像信号から
ディジタル符号化した音声への妨害は、ディジタル符号
化した音声を再生する検波回路に同期検波回路を用いる
ことで排除される。また、多重伝送された信号のレベル
が低いために、多重伝送された信号が受信機で再生され
るどうかについて、多重伝送された信号の伝送SN比に
ついてここで我々は考えてみる。映像信号SN比が40
dBの場合、ディジタル符号化された音声信号の伝送帯
域幅は映像信号の帯域幅の約1/4であるため、ディジ
タル符号化された音声信号の伝送SN比は46dBとな
り、Aを0.1で伝送するため伝送SNは26dBとな
る。ディジタル信号のSN比とビットエラーレートとの
関係は一般的な二値信号でSN比17.4dBで10~4
であるので、このSN比26dBの信号は十分に再生で
きる良い品質の信号である。
れた信号が多重伝送された信号によって受ける妨害につ
いて考える。映像信号検波回路が同期検波回路の場合で
は、映像信号検波出力信号がAの値にかかわらずcosω
ctの係数のみ(映像信号のみ)の信号であるので原理
的には妨害を受けない。映像信号検波回路が包絡線検波
回路の場合では、映像信号検波出力信号への妨害はAの
値によって変化し、Aが低いほど妨害は少なくなる。例
としてAが0.1の場合を考えると、 E=√(1+A2) ≒1.005 …(4) となる。これは、1に対して0.005(約−46d
B)の信号が影響していることを示している。この妨害
では映像信号のSN比が40dB以上を得うるので実用
上問題とならないと我々は考える。一方、映像信号から
ディジタル符号化した音声への妨害は、ディジタル符号
化した音声を再生する検波回路に同期検波回路を用いる
ことで排除される。また、多重伝送された信号のレベル
が低いために、多重伝送された信号が受信機で再生され
るどうかについて、多重伝送された信号の伝送SN比に
ついてここで我々は考えてみる。映像信号SN比が40
dBの場合、ディジタル符号化された音声信号の伝送帯
域幅は映像信号の帯域幅の約1/4であるため、ディジ
タル符号化された音声信号の伝送SN比は46dBとな
り、Aを0.1で伝送するため伝送SNは26dBとな
る。ディジタル信号のSN比とビットエラーレートとの
関係は一般的な二値信号でSN比17.4dBで10~4
であるので、このSN比26dBの信号は十分に再生で
きる良い品質の信号である。
【0016】疑似同期検波方式の映像信号検波回路を有
したテレビジョン受信機の疑似同期検波用の搬送波再生
回路の帯域通過フィルタの振幅特性は振幅特性207に
示されているように周波数f0±f7を通過させる特性で
ある。スペクトル抑圧処理などの処理がされ多重伝送さ
れる信号の変調後のスペクトル205は周波数f0±f4
以内の周波数帯域で信号成分が抑圧されているので、検
波された映像信号が多重信号によって受ける妨害は少な
い。
したテレビジョン受信機の疑似同期検波用の搬送波再生
回路の帯域通過フィルタの振幅特性は振幅特性207に
示されているように周波数f0±f7を通過させる特性で
ある。スペクトル抑圧処理などの処理がされ多重伝送さ
れる信号の変調後のスペクトル205は周波数f0±f4
以内の周波数帯域で信号成分が抑圧されているので、検
波された映像信号が多重信号によって受ける妨害は少な
い。
【0017】以上説明したように本実施例によれば、多
重伝送する信号がスペクトル処理されるとともに多重レ
ベルが映像信号より小さく設定されているので、現行地
上テレビジョン放送への妨害が少なくできる効果があ
る。
重伝送する信号がスペクトル処理されるとともに多重レ
ベルが映像信号より小さく設定されているので、現行地
上テレビジョン放送への妨害が少なくできる効果があ
る。
【0018】図4は本発明を実施したテレビジョン伝送
信号の再生装置のブロック図である。401はアンテ
ナ、402は高周波増幅回路、403は周波数変換回
路、404はIFナイキストフィルタ、405は中間周
波増幅回路、406は映像信号検波回路、407は映像
信号増幅回路、408は色差信号復調回路、409は原
色信号復調回路、410はブラウン管、411は音声中
間周波増幅回路、412は音声FM検波回路、413は
音声信号出力端子、414は帯域通過フィルタ、415
は同期検波回路、416は搬送波再生回路、417はス
ペクトル抑圧処理信号再生回路、418はディジタル信
号処理回路、419はディジタル・アナログ変換回路
(以下DACと略す)、420はディジタル符号化して
伝送される再生された音声信号の出力端子である。
信号の再生装置のブロック図である。401はアンテ
ナ、402は高周波増幅回路、403は周波数変換回
路、404はIFナイキストフィルタ、405は中間周
波増幅回路、406は映像信号検波回路、407は映像
信号増幅回路、408は色差信号復調回路、409は原
色信号復調回路、410はブラウン管、411は音声中
間周波増幅回路、412は音声FM検波回路、413は
音声信号出力端子、414は帯域通過フィルタ、415
は同期検波回路、416は搬送波再生回路、417はス
ペクトル抑圧処理信号再生回路、418はディジタル信
号処理回路、419はディジタル・アナログ変換回路
(以下DACと略す)、420はディジタル符号化して
伝送される再生された音声信号の出力端子である。
【0019】アンテナ401から入力したテレビジョン
信号は高周波増幅回路402で増幅された後、周波数変
換回路403で復調用の中間周波に変換される。変換さ
れた信号はIFナイキストフィルタ404を経て、中間
周波増幅回路405で増幅される。選局は周波数変換回
路403の内部に在る局部発振器の発振周波数を変化す
ることによって行なわれる。中間周波増幅回路405で
増幅された信号から映像信号が映像信号検波回路406
で検波される。得られた映像信号は映像信号増幅回路4
07で増幅され、その信号から色差信号が色差信号復調
回路408で得る。その信号と映像信号増幅回路407
の出力信号は原色信号復調回路409でRGBの三原色
信号に変えられる。三原色信号はブラウン管410に加
えられ、ブラウン管に映像が得られる。中間周波増幅回
路405の出力信号のうち音声帯域信号は音声中間周波
増幅回路411で増幅される。その出力信号が音声FM
検波回路412でFM検波されて音声信号となる。音声
信号は音声信号出力端子413より出力される。以上の
説明は、現行の地上テレビジョン放送の再生装置の部分
である。
信号は高周波増幅回路402で増幅された後、周波数変
換回路403で復調用の中間周波に変換される。変換さ
れた信号はIFナイキストフィルタ404を経て、中間
周波増幅回路405で増幅される。選局は周波数変換回
路403の内部に在る局部発振器の発振周波数を変化す
ることによって行なわれる。中間周波増幅回路405で
増幅された信号から映像信号が映像信号検波回路406
で検波される。得られた映像信号は映像信号増幅回路4
07で増幅され、その信号から色差信号が色差信号復調
回路408で得る。その信号と映像信号増幅回路407
の出力信号は原色信号復調回路409でRGBの三原色
信号に変えられる。三原色信号はブラウン管410に加
えられ、ブラウン管に映像が得られる。中間周波増幅回
路405の出力信号のうち音声帯域信号は音声中間周波
増幅回路411で増幅される。その出力信号が音声FM
検波回路412でFM検波されて音声信号となる。音声
信号は音声信号出力端子413より出力される。以上の
説明は、現行の地上テレビジョン放送の再生装置の部分
である。
【0020】本発明にかかわる部分を以下に説明する。
周波数変換回路403で中間周波に変換された信号から
帯域通過フィルタ414により多重伝送されたディジタ
ル符号化した音声信号帯域の信号が抽出される。抽出さ
れた信号が同期検波回路415において搬送波再生回路
416で再生された搬送波で同期検波され、直交して多
重伝送された信号が検波復調される。その復調信号はス
ペクトル抑圧処理信号再生回路で処理され、スペクトル
抑圧処理される前の信号に戻される。その後、その信号
はディジタル信号処理回路418において、伝送途中で
生じた誤りが検出訂正される。訂正された後のディジタ
ル信号はDAC419でアナログ信号に戻される。アナ
ログ信号は出力端子420より出力される。
周波数変換回路403で中間周波に変換された信号から
帯域通過フィルタ414により多重伝送されたディジタ
ル符号化した音声信号帯域の信号が抽出される。抽出さ
れた信号が同期検波回路415において搬送波再生回路
416で再生された搬送波で同期検波され、直交して多
重伝送された信号が検波復調される。その復調信号はス
ペクトル抑圧処理信号再生回路で処理され、スペクトル
抑圧処理される前の信号に戻される。その後、その信号
はディジタル信号処理回路418において、伝送途中で
生じた誤りが検出訂正される。訂正された後のディジタ
ル信号はDAC419でアナログ信号に戻される。アナ
ログ信号は出力端子420より出力される。
【0021】以上説明したように、本実施例によれば伝
送信号の発生装置に対応した再生装置が設けられている
ので、多重伝送された信号が復調できる効果がある。
送信号の発生装置に対応した再生装置が設けられている
ので、多重伝送された信号が復調できる効果がある。
【0022】図5は本発明を実施したテレビジョン信号
伝送の伝送信号発生装置のブロック図の他の例である。
図1と同一符号のものは同一機能を示す。114はスペ
クトル抑圧処理回路、501は遅延回路、502は減算
回路である。スペクトル抑圧処理回路114の具体例が
遅延回路501と減算回路502で示されている。
伝送の伝送信号発生装置のブロック図の他の例である。
図1と同一符号のものは同一機能を示す。114はスペ
クトル抑圧処理回路、501は遅延回路、502は減算
回路である。スペクトル抑圧処理回路114の具体例が
遅延回路501と減算回路502で示されている。
【0023】図6は図5の動作説明用の波形図である。
601は入力された一般の二値のディジタルデータ、6
02は遅延回路501の出力波形、603は減算回路5
02の出力波形である。ここで遅延時間τはディジタル
データの最小反転間隔時間Tと同一あるいはそれより短
かい時間とする。
601は入力された一般の二値のディジタルデータ、6
02は遅延回路501の出力波形、603は減算回路5
02の出力波形である。ここで遅延時間τはディジタル
データの最小反転間隔時間Tと同一あるいはそれより短
かい時間とする。
【0024】 τ ≦ T …(5) なお、τをTと等しくすると必要伝送帯域が増加しな
い。図6はその例である。入力された一般の二値のディ
ジタルデータ601は減算回路502において遅延回路
501の出力である出力波形602が減算されて出力波
形603になる。波形603はディジタルデータ601
の時刻T1,T5,T6のような立ち上りエッジでHighに
なり時間τだけ続く、時刻T3,T6などでLowとなり時
間τだけ続く、その他の時刻T2から時刻T3あるいは時
刻T4から時刻T5のような期間はその中点となる。デー
タ601に比較して波形603の低周波成分が少なくな
る。移相回路116の出力である搬送波は波形603の
Highで+A、Lowで−A中点で無変調となるように変
調回路117で変調されるので、変調後の多重伝送され
る信号の変調波の搬送波周波数近傍の成分が抑圧され
る。
い。図6はその例である。入力された一般の二値のディ
ジタルデータ601は減算回路502において遅延回路
501の出力である出力波形602が減算されて出力波
形603になる。波形603はディジタルデータ601
の時刻T1,T5,T6のような立ち上りエッジでHighに
なり時間τだけ続く、時刻T3,T6などでLowとなり時
間τだけ続く、その他の時刻T2から時刻T3あるいは時
刻T4から時刻T5のような期間はその中点となる。デー
タ601に比較して波形603の低周波成分が少なくな
る。移相回路116の出力である搬送波は波形603の
Highで+A、Lowで−A中点で無変調となるように変
調回路117で変調されるので、変調後の多重伝送され
る信号の変調波の搬送波周波数近傍の成分が抑圧され
る。
【0025】本実施例によれば、多重伝送される信号の
搬送波周波数近傍の成分が抑圧されるので、多重伝送さ
れる信号が与える現行地上テレビジョン放送への妨害が
少なくできる効果がある。
搬送波周波数近傍の成分が抑圧されるので、多重伝送さ
れる信号が与える現行地上テレビジョン放送への妨害が
少なくできる効果がある。
【0026】図7は本発明を実施したテレビジョン伝送
信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図4
と同一符号のものは同一機能を示す。417はスペクト
ル抑圧処理信号再生回路、701は3値識別回路、70
2は3値2値変換回路、703は符号識別回路、704
はクロック再生回路である。図6の波形603で示され
ているように伝送された信号は3値となっているので、
再生装置に3値2値変換回路などが設けられている。同
期検波回路415で検波された波形は3値識別回路70
1によって+1,0,−1の3値のディジタルデータと
され、3値2値変換回路702によって2値のディジタ
ルデータとされる。ディジタル信号は符号識別回路70
3によって、クロック再生回路704で再生されたクロ
ックでストローブされる。
信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図4
と同一符号のものは同一機能を示す。417はスペクト
ル抑圧処理信号再生回路、701は3値識別回路、70
2は3値2値変換回路、703は符号識別回路、704
はクロック再生回路である。図6の波形603で示され
ているように伝送された信号は3値となっているので、
再生装置に3値2値変換回路などが設けられている。同
期検波回路415で検波された波形は3値識別回路70
1によって+1,0,−1の3値のディジタルデータと
され、3値2値変換回路702によって2値のディジタ
ルデータとされる。ディジタル信号は符号識別回路70
3によって、クロック再生回路704で再生されたクロ
ックでストローブされる。
【0027】図8は図7の3値識別回路701などの一
具体例である。図9は図7および図8の動作説明用の波
形図である。701は3値識別回路、702は3値2値
変換回路、801は入力端子、802はコンデンサ、8
03は抵抗、804はアンプ、805,806は電圧比
較回路、807,808は基準電圧源、809はセット
・リセット回路、810は2値ディジタルデータ出力端
子である。901は波形、902,903は基準電源電
圧値、904は電圧比較回路805の出力波形、905
は電圧比較回路806の出力波形、906はセット・リ
セット回路809の出力波形、907はクロック再生回
路704で得られたクロックタイミングパルス、908
は符号識別回路703の出力波形である。
具体例である。図9は図7および図8の動作説明用の波
形図である。701は3値識別回路、702は3値2値
変換回路、801は入力端子、802はコンデンサ、8
03は抵抗、804はアンプ、805,806は電圧比
較回路、807,808は基準電圧源、809はセット
・リセット回路、810は2値ディジタルデータ出力端
子である。901は波形、902,903は基準電源電
圧値、904は電圧比較回路805の出力波形、905
は電圧比較回路806の出力波形、906はセット・リ
セット回路809の出力波形、907はクロック再生回
路704で得られたクロックタイミングパルス、908
は符号識別回路703の出力波形である。
【0028】同期検波回路415の出力信号が入力端子
801に加えられる。その信号はコンデンサ802と抵
抗803により直流電圧がしゃ断され、アンプ804で
増幅されて波形901に示すような信号になる。この波
形901の信号が電圧比較回路805と電圧比較回路8
06によって基準電圧V1あるいは基準電圧V2と電圧比
較され、波形904に示される信号が電圧比較回路80
5の出力に得られ、波形905に示される信号が電圧比
較回路806の出力に得られる。それらの信号がセット
・リセット回路809に加えられ、波形906で示され
る信号がセット・リセット回路809の出力に得られ
る。この信号が3値2値変換回路702の出力信号とし
て出力端子810に得られる。時刻T1で波形901が
基準電圧V1を越え、波形904がHighになり、セット
・リセット回路809がセットされて波形906がHig
hになる。時刻T3で波形901が基準電源V1より下が
り、波形904がLowになるが、波形905、波形90
6はそのままである。時刻T4になると、波形901が
基準電圧V2より下がり、波形905がHighになるの
で、セット・リセット回路809がリセットされて、波
形906がLowとなる。時刻T6で波形901が基準電
圧V2を越え、波形905はLowとなるが、波形904
がLowのままであるため、波形906はLowを続ける。
時刻T7で波形901が基準電圧V1を越え、波形904
がHighになり、波形906がHighになる。以上のよう
な動作で波形906に示すような2値のディジタルデー
タが復調できる。波形901で示される2値のディジタ
ルデータは符号識別回路703によって、クロック再生
回路704で再生されたクロックタイミングパルス90
7でストローブされ、波形908の2値ディジタルデー
タとなる。時刻T2,T4,T8などで示されるクロック
タイミングパルス907の矢印の時刻で波形906がス
トローブされて波形908となる。この矢印の時刻でデ
ータをストローブすることは波形901が基準電圧V1
と基準電圧V2から最も離れた時刻であり、雑音などに
よる誤りの発生確率が最も少ない時点である。
801に加えられる。その信号はコンデンサ802と抵
抗803により直流電圧がしゃ断され、アンプ804で
増幅されて波形901に示すような信号になる。この波
形901の信号が電圧比較回路805と電圧比較回路8
06によって基準電圧V1あるいは基準電圧V2と電圧比
較され、波形904に示される信号が電圧比較回路80
5の出力に得られ、波形905に示される信号が電圧比
較回路806の出力に得られる。それらの信号がセット
・リセット回路809に加えられ、波形906で示され
る信号がセット・リセット回路809の出力に得られ
る。この信号が3値2値変換回路702の出力信号とし
て出力端子810に得られる。時刻T1で波形901が
基準電圧V1を越え、波形904がHighになり、セット
・リセット回路809がセットされて波形906がHig
hになる。時刻T3で波形901が基準電源V1より下が
り、波形904がLowになるが、波形905、波形90
6はそのままである。時刻T4になると、波形901が
基準電圧V2より下がり、波形905がHighになるの
で、セット・リセット回路809がリセットされて、波
形906がLowとなる。時刻T6で波形901が基準電
圧V2を越え、波形905はLowとなるが、波形904
がLowのままであるため、波形906はLowを続ける。
時刻T7で波形901が基準電圧V1を越え、波形904
がHighになり、波形906がHighになる。以上のよう
な動作で波形906に示すような2値のディジタルデー
タが復調できる。波形901で示される2値のディジタ
ルデータは符号識別回路703によって、クロック再生
回路704で再生されたクロックタイミングパルス90
7でストローブされ、波形908の2値ディジタルデー
タとなる。時刻T2,T4,T8などで示されるクロック
タイミングパルス907の矢印の時刻で波形906がス
トローブされて波形908となる。この矢印の時刻でデ
ータをストローブすることは波形901が基準電圧V1
と基準電圧V2から最も離れた時刻であり、雑音などに
よる誤りの発生確率が最も少ない時点である。
【0029】以上説明したように、図7から図9で示す
本実施例によれば、図5,図6で示された伝送信号が再
生できる。
本実施例によれば、図5,図6で示された伝送信号が再
生できる。
【0030】図10は本発明を実施したテレビジョン信
号伝送の伝送信号発生装置のブロック図の他の例であ
る。図1と同一符号のものは同一機能を示す。114は
スペクトル抑圧処理回路、1001はディジタル変調回
路である。ディジタル信号処理回路113の出力信号は
ディジタル変調回路1001によってディジタルFM変
調方式などのディジタル変調を受けて、信号の低周波成
分が抑圧される。その結果、本実施例によれば、図1の
場合と同様に、現行地上テレビジョン放送への妨害が少
なくできる効果がある。なお、ディジタルFM変調方式
などの低周波成分が抑圧されたディジタル変調の方式の
詳細な説明は1978,12,11号日経エレクトロニ
クスP126〜P164の「ディジタル磁気記録の変調
方式」などに記載されている。
号伝送の伝送信号発生装置のブロック図の他の例であ
る。図1と同一符号のものは同一機能を示す。114は
スペクトル抑圧処理回路、1001はディジタル変調回
路である。ディジタル信号処理回路113の出力信号は
ディジタル変調回路1001によってディジタルFM変
調方式などのディジタル変調を受けて、信号の低周波成
分が抑圧される。その結果、本実施例によれば、図1の
場合と同様に、現行地上テレビジョン放送への妨害が少
なくできる効果がある。なお、ディジタルFM変調方式
などの低周波成分が抑圧されたディジタル変調の方式の
詳細な説明は1978,12,11号日経エレクトロニ
クスP126〜P164の「ディジタル磁気記録の変調
方式」などに記載されている。
【0031】図11は本発明を実施したテレビジョン信
号伝送の伝送信号再生装置のブロック図の他の例であ
る。図4と同一符号のものは同一機能を示す。417は
スペクトル抑圧処理信号再生回路、1101は符号識別
回路、1102はクロック再生回路、1103はディジ
タル復調回路である。同期検波回路415の出力信号は
符号識別回路1101において、クロック再生回路11
02で再生されたクロック信号によって雑音などによっ
て生じる誤りの発生確率の低いタイミングでストローブ
されてディジタル信号になる。このディジタル信号はデ
ィジタル復調回路1103において送信側で処理された
ディジタル変調前のディジタルデータに戻される。スペ
クトル抑圧処理信号再生回路417の動作によってスペ
クトル抑圧処理されて伝送された信号が再生できる。
号伝送の伝送信号再生装置のブロック図の他の例であ
る。図4と同一符号のものは同一機能を示す。417は
スペクトル抑圧処理信号再生回路、1101は符号識別
回路、1102はクロック再生回路、1103はディジ
タル復調回路である。同期検波回路415の出力信号は
符号識別回路1101において、クロック再生回路11
02で再生されたクロック信号によって雑音などによっ
て生じる誤りの発生確率の低いタイミングでストローブ
されてディジタル信号になる。このディジタル信号はデ
ィジタル復調回路1103において送信側で処理された
ディジタル変調前のディジタルデータに戻される。スペ
クトル抑圧処理信号再生回路417の動作によってスペ
クトル抑圧処理されて伝送された信号が再生できる。
【0032】本実施例によれば、図10で示した伝送信
号が再生できる効果がある。
号が再生できる効果がある。
【0033】図12は図1のスペクトル抑圧処理回路1
14の他の具体例のブロック図である。114はスペク
トル抑圧処理回路、1201は入力端子、1202は時
間軸圧縮回路、1203はタイミング発生回路、120
4はインバータ、1205は遅延回路、1206は切替
スイッチ、1207は出力端子である。
14の他の具体例のブロック図である。114はスペク
トル抑圧処理回路、1201は入力端子、1202は時
間軸圧縮回路、1203はタイミング発生回路、120
4はインバータ、1205は遅延回路、1206は切替
スイッチ、1207は出力端子である。
【0034】スペクトル抑圧処理回路の具体例として、
入力端子1201に加えられた連続データが時間軸圧縮
回路1202で間欠データとされ、インバータ120
4、遅延回路1205および切替スイッチ1206によ
って、間欠データの間に反転した同一データが得られ
る。その結果、同一データが反転してある一定間隔ごと
に伝送されるため、平均的に得られた信号の直流近傍の
低周波成分および一定間隔の期間の逆数で示される周波
数の近傍の成分が抑圧される。
入力端子1201に加えられた連続データが時間軸圧縮
回路1202で間欠データとされ、インバータ120
4、遅延回路1205および切替スイッチ1206によ
って、間欠データの間に反転した同一データが得られ
る。その結果、同一データが反転してある一定間隔ごと
に伝送されるため、平均的に得られた信号の直流近傍の
低周波成分および一定間隔の期間の逆数で示される周波
数の近傍の成分が抑圧される。
【0035】図13は図12の動作説明用の伝送データ
列の例である。1301は入力端子1201のデータ
列、1302は時間軸圧縮回路1202の出力データ
列、1303はインバータ1204と遅延回路1205
を経た遅延回路1205の出力データ列、1304は切
替スイッチ1206の出力データ列、1305はタイミ
ング波形である。
列の例である。1301は入力端子1201のデータ
列、1302は時間軸圧縮回路1202の出力データ
列、1303はインバータ1204と遅延回路1205
を経た遅延回路1205の出力データ列、1304は切
替スイッチ1206の出力データ列、1305はタイミ
ング波形である。
【0036】入力端子1201に加えられたデータ列1
301は時間軸圧縮回路1202とタイミング発生回路
1203のタイミングによって、データ列1302に時
間軸圧縮される。時刻T1から時刻T5までのデータ列1
301が時刻T3から時刻T5のデータ列1302の1/
2の期間に圧縮された。
301は時間軸圧縮回路1202とタイミング発生回路
1203のタイミングによって、データ列1302に時
間軸圧縮される。時刻T1から時刻T5までのデータ列1
301が時刻T3から時刻T5のデータ列1302の1/
2の期間に圧縮された。
【0037】この間欠データ1302がインバータ12
04および遅延回路1205によってデータが反転さ
れ、時間τだけ遅延されてデータ列1303にされる。
このデータ列1302とデータ列1303が切替スイッ
チ1206で時刻T1,T3,T5,T6のようにタイミン
グ波形1305によって切替られ、データ列1304と
される。データ列1302とデータ列1303は間欠デ
ータであり、おのおののデータ列は互いに信号の有る期
間が一致していないためディジタル的に加算してもデー
タ列1304が得られる。そのため、この場合切替スイ
ッチ1206はディジタル加算回路(OR回路)でも構
成できる。図14は伝送パターンを示す模擬図である。
この図は図13のタイミング波形1305がテレビジョ
ン信号の水平同期信号と同期している場合のテレビ画面
上での多重伝送された信号の現われかたが示されてい
る。第1の水平走査期間でa1からa5までのデータが、
第2の水平走査期間でa1バーからa5バーまでのデータ
が、第3の水平走査期間でb1からb5までのデータが、
第4の水平走査期間で b1バーから b5バーまでのデー
タが伝送される。その結果、第1と第2の水平走査期間
および第3と第4の水平期間のように2つの水平走査期
間のデータが同一逆相となる。
04および遅延回路1205によってデータが反転さ
れ、時間τだけ遅延されてデータ列1303にされる。
このデータ列1302とデータ列1303が切替スイッ
チ1206で時刻T1,T3,T5,T6のようにタイミン
グ波形1305によって切替られ、データ列1304と
される。データ列1302とデータ列1303は間欠デ
ータであり、おのおののデータ列は互いに信号の有る期
間が一致していないためディジタル的に加算してもデー
タ列1304が得られる。そのため、この場合切替スイ
ッチ1206はディジタル加算回路(OR回路)でも構
成できる。図14は伝送パターンを示す模擬図である。
この図は図13のタイミング波形1305がテレビジョ
ン信号の水平同期信号と同期している場合のテレビ画面
上での多重伝送された信号の現われかたが示されてい
る。第1の水平走査期間でa1からa5までのデータが、
第2の水平走査期間でa1バーからa5バーまでのデータ
が、第3の水平走査期間でb1からb5までのデータが、
第4の水平走査期間で b1バーから b5バーまでのデー
タが伝送される。その結果、第1と第2の水平走査期間
および第3と第4の水平期間のように2つの水平走査期
間のデータが同一逆相となる。
【0038】ここで、我々は現行テレビジョン放送の映
像色副搬送波について考える。図15は映像搬送波の色
副搬送波による変化を示すベクトル図である。図15
(a)は直交成分の多重のない場合の映像搬送波ベクト
ル図、図15(b)は直交成分の多重のある場合の映像
搬送波ベクトル図である。ωsは色副搬送波の角周波数
であり、lからm,n,o…,sと位相変化している。
またωs´は隣接した水平走査期間の色副搬送波の角周
波数であり、ωsとは位相がπずれてl´,m´,n
´,…s´と位相変化する。Aと−Aは直交成分への多
重を示す。現行テレビジョン放送において、色副搬送波
の周波数と水平走査周波数の関係から、隣接する水平走
査期間の色副搬送波の位相はπずれている。直交多重に
おいて、ωsの位相の副搬送波を持つある水平走査期間
でAの信号が多重され、隣接するωs´の水平走査期間
に−Aの信号が多重された場合のベクトル図が図15の
(b)に相当する。図4でも示されているように直交し
た多重成分が映像搬送波の位相変動を起こし、テレビジ
ョン映像信号の検波方式が包絡線検波方式や疑似同期検
波方式の場合、映像検波出力信号には映像搬送波の包絡
線に相当する信号が得られる。その場合、映像検波出力
信号に含まれる色副搬送波の位相は直交多重の無い図1
5(a)に示す場合ではlあるいはp´であるが、直交
多重の有る図15(b)に示す場合にはφ1あるいはφ2
である。これらの位相差はφである。色副搬送波の位相
変化は再生映像画面上の色相の変化になる。
像色副搬送波について考える。図15は映像搬送波の色
副搬送波による変化を示すベクトル図である。図15
(a)は直交成分の多重のない場合の映像搬送波ベクト
ル図、図15(b)は直交成分の多重のある場合の映像
搬送波ベクトル図である。ωsは色副搬送波の角周波数
であり、lからm,n,o…,sと位相変化している。
またωs´は隣接した水平走査期間の色副搬送波の角周
波数であり、ωsとは位相がπずれてl´,m´,n
´,…s´と位相変化する。Aと−Aは直交成分への多
重を示す。現行テレビジョン放送において、色副搬送波
の周波数と水平走査周波数の関係から、隣接する水平走
査期間の色副搬送波の位相はπずれている。直交多重に
おいて、ωsの位相の副搬送波を持つある水平走査期間
でAの信号が多重され、隣接するωs´の水平走査期間
に−Aの信号が多重された場合のベクトル図が図15の
(b)に相当する。図4でも示されているように直交し
た多重成分が映像搬送波の位相変動を起こし、テレビジ
ョン映像信号の検波方式が包絡線検波方式や疑似同期検
波方式の場合、映像検波出力信号には映像搬送波の包絡
線に相当する信号が得られる。その場合、映像検波出力
信号に含まれる色副搬送波の位相は直交多重の無い図1
5(a)に示す場合ではlあるいはp´であるが、直交
多重の有る図15(b)に示す場合にはφ1あるいはφ2
である。これらの位相差はφである。色副搬送波の位相
変化は再生映像画面上の色相の変化になる。
【0039】なお、映像検波方式が同期検波の場合には
図に示すcosωctの方向成分のみが検波されるので、
たとえAの多重があったとしても最大振幅位相はlある
いはp´であり、位相変化は受けない。包絡線検波など
の場合、多重する符号に応じて多重する信号がAと−A
のように反転位相にされると、色副搬送波の位相方向が
反対になる。隣接する水平走査期間で多重する信号がA
と−Aのように逆位相にされるとちょうど色副搬送波は
図15(b)に示すωsとωs´の関係となり、色副搬
送波の位相変化量が等しく、位相が逆相となるので、隣
接する水平走査期間でのテレビジョンの画面上での上下
の色相変化が逆相になる。このような画面を見る人は視
覚の色度感度周波数特性の低さや目の積分効果などによ
って色相変化を感じ難い。
図に示すcosωctの方向成分のみが検波されるので、
たとえAの多重があったとしても最大振幅位相はlある
いはp´であり、位相変化は受けない。包絡線検波など
の場合、多重する符号に応じて多重する信号がAと−A
のように反転位相にされると、色副搬送波の位相方向が
反対になる。隣接する水平走査期間で多重する信号がA
と−Aのように逆位相にされるとちょうど色副搬送波は
図15(b)に示すωsとωs´の関係となり、色副搬
送波の位相変化量が等しく、位相が逆相となるので、隣
接する水平走査期間でのテレビジョンの画面上での上下
の色相変化が逆相になる。このような画面を見る人は視
覚の色度感度周波数特性の低さや目の積分効果などによ
って色相変化を感じ難い。
【0040】すなわち図14に示されたa1からa5とa
1バーからa5バーあるいはb1バーからb5バーとb1か
らb5などのような水平走査期間との間では、人は色相
変化を感じ難い。ただしa1バーからa5バーとb1から
b5のように同一逆相のデータとなっていない個所につ
いては、色相変化を感じ難くする効果が無い。
1バーからa5バーあるいはb1バーからb5バーとb1か
らb5などのような水平走査期間との間では、人は色相
変化を感じ難い。ただしa1バーからa5バーとb1から
b5のように同一逆相のデータとなっていない個所につ
いては、色相変化を感じ難くする効果が無い。
【0041】さらに、同一逆相のデータが隣接される水
平走査期間で伝送された場合水平走査期間の相関(いわ
ゆるライン相関)の「くし形フィルタ」が輝度信号と色
差信号との分離に用いられているテレビ受信機では、色
副搬送波の位相変化が回路的に相殺されて、色相変化が
生じない。
平走査期間で伝送された場合水平走査期間の相関(いわ
ゆるライン相関)の「くし形フィルタ」が輝度信号と色
差信号との分離に用いられているテレビ受信機では、色
副搬送波の位相変化が回路的に相殺されて、色相変化が
生じない。
【0042】図16は一般的な輝度信号色差信号分離の
色差信号取り出しのくし形フィルタの構成図である。1
601は入力端子、1602は遅延回路、1603は減
算回路、1604は出力端子である。入力端子1601
に加えられ色差信号は遅延回路1602で1水平走査期
間の時間だけ遅延した色差信号と減算回路1603で減
算され、出力端子1604に得られる。
色差信号取り出しのくし形フィルタの構成図である。1
601は入力端子、1602は遅延回路、1603は減
算回路、1604は出力端子である。入力端子1601
に加えられ色差信号は遅延回路1602で1水平走査期
間の時間だけ遅延した色差信号と減算回路1603で減
算され、出力端子1604に得られる。
【0043】図17は動作説明用の波形図である。17
01は多重されない場合の波形、1702はωsの色副
搬送がAの多重を受けた図15右側の場合の波形、17
03はωs´の色副搬送波が−Aの多重を受けた図15
左側の場合の波形、1704は波形1703の反転波形
である。多重のない場合の色副搬送波波形1701は時
刻lで振幅最大となる。多重信号Aが直交多重された場
合の色副搬送波の波形1702はφ1の位相変化を受
け、時刻sと時刻lとの間に振幅最大となる。また隣接
した水平走査期間で−Aの直交多重された場合の色副搬
送波の波形1703はφ2の位相変化を受け、時刻p´
と時刻q´との間に振幅最大となる。遅延回路1602
を経て1水平走査期間遅延した波形1702が減算回路
1603で波形1703だけ減算されることは、波形1
703の反転波形1704が波形1702に加算される
ことであり、加算後の波形が振幅を1/2にされると波
形1701と同一になる。すなわち、このくし形フィル
タによって得られた色副搬送波は、たとえ映像信号検波
回路が包絡線検波回路であっても直交に多重された信号
による位相変化を受けない。なお、この場合も、図14
に示すa1からa5とa1バーから a5バーのように隣接
する水平走査期間で上下のデータが同一逆相となってい
る場合のみ位相変化が無いので、図14に示すような場
合には1水平走査期間ごとに位相変化が無い。
01は多重されない場合の波形、1702はωsの色副
搬送がAの多重を受けた図15右側の場合の波形、17
03はωs´の色副搬送波が−Aの多重を受けた図15
左側の場合の波形、1704は波形1703の反転波形
である。多重のない場合の色副搬送波波形1701は時
刻lで振幅最大となる。多重信号Aが直交多重された場
合の色副搬送波の波形1702はφ1の位相変化を受
け、時刻sと時刻lとの間に振幅最大となる。また隣接
した水平走査期間で−Aの直交多重された場合の色副搬
送波の波形1703はφ2の位相変化を受け、時刻p´
と時刻q´との間に振幅最大となる。遅延回路1602
を経て1水平走査期間遅延した波形1702が減算回路
1603で波形1703だけ減算されることは、波形1
703の反転波形1704が波形1702に加算される
ことであり、加算後の波形が振幅を1/2にされると波
形1701と同一になる。すなわち、このくし形フィル
タによって得られた色副搬送波は、たとえ映像信号検波
回路が包絡線検波回路であっても直交に多重された信号
による位相変化を受けない。なお、この場合も、図14
に示すa1からa5とa1バーから a5バーのように隣接
する水平走査期間で上下のデータが同一逆相となってい
る場合のみ位相変化が無いので、図14に示すような場
合には1水平走査期間ごとに位相変化が無い。
【0044】以上の説明で示されるように、図1のスペ
クトル抑圧処理回路114が図12に示される回路で構
成される本実施例によれば、多重伝送される信号による
映像信号の色相変化におよぼす妨害が減少される効果も
ある。
クトル抑圧処理回路114が図12に示される回路で構
成される本実施例によれば、多重伝送される信号による
映像信号の色相変化におよぼす妨害が減少される効果も
ある。
【0045】なお、図12において伝送データが連続デ
ータと仮定されたので時間軸圧縮回路1202が用いら
れたが、伝送データが間欠的な不連続データの場合は不
要となる。
ータと仮定されたので時間軸圧縮回路1202が用いら
れたが、伝送データが間欠的な不連続データの場合は不
要となる。
【0046】図18は本発明を実施したテレビジョン伝
送信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図
4と同一符号のものは同一機能を示す。417はスペク
トル抑圧処理信号再生回路、1801は符号識別回路、
1802はクロック再生回路、1803は切替回路、1
804は時間軸伸長回路、1805はタイミング再生回
路である。同期検波回路415で検波された波形はクロ
ック再生回路1802で再生されたクロックタイミング
パルスによって符号識別回路1801において、ディジ
タル符号に変換される。
送信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図
4と同一符号のものは同一機能を示す。417はスペク
トル抑圧処理信号再生回路、1801は符号識別回路、
1802はクロック再生回路、1803は切替回路、1
804は時間軸伸長回路、1805はタイミング再生回
路である。同期検波回路415で検波された波形はクロ
ック再生回路1802で再生されたクロックタイミング
パルスによって符号識別回路1801において、ディジ
タル符号に変換される。
【0047】ディジタル符号に戻された信号のうち必要
な期間のデータが切替回路1803とタイミング再生回
路1804によって選択して取り出される。その後、時
間軸伸長回路1804によって元の伝送データに戻され
る。
な期間のデータが切替回路1803とタイミング再生回
路1804によって選択して取り出される。その後、時
間軸伸長回路1804によって元の伝送データに戻され
る。
【0048】図19は図18の動作説明用のデータ列の
例である。1901は水平走査期間の同期用のタイミン
グ波形、1902は図12,図13,図14で示された
伝送され受信された信号のデータ列、1903はタイミ
ング波形1901から得られたタイミング波形、190
4は切替回路1803の出力データ列、1905は時間
軸伸長回路1804の出力データ列である。符号識別回
路1801の出力である伝送され受信されたデータ列1
902は水平同期信号のタイミング波形1901から得
られたタイミング波形1903に応じて切替回路180
3が時刻T1からT2まで導通T2からT3までしゃ断のよ
うにくり返されることによりデータ列1904になる。
時間軸伸長回路1804によって、データ列1904は
時刻T1からT2までの間欠データが伸長され、時刻T1
からT3までのデータとなり、この動作がくり返されて
データ列1905となる。その結果、図13のデータ列
1301に示されたスペクトル抑圧処理される前のデー
タ列が再生された。
例である。1901は水平走査期間の同期用のタイミン
グ波形、1902は図12,図13,図14で示された
伝送され受信された信号のデータ列、1903はタイミ
ング波形1901から得られたタイミング波形、190
4は切替回路1803の出力データ列、1905は時間
軸伸長回路1804の出力データ列である。符号識別回
路1801の出力である伝送され受信されたデータ列1
902は水平同期信号のタイミング波形1901から得
られたタイミング波形1903に応じて切替回路180
3が時刻T1からT2まで導通T2からT3までしゃ断のよ
うにくり返されることによりデータ列1904になる。
時間軸伸長回路1804によって、データ列1904は
時刻T1からT2までの間欠データが伸長され、時刻T1
からT3までのデータとなり、この動作がくり返されて
データ列1905となる。その結果、図13のデータ列
1301に示されたスペクトル抑圧処理される前のデー
タ列が再生された。
【0049】以上説明したように本実施例によれば、図
12,図13,図14に示された伝送信号を再生できる
効果がある。
12,図13,図14に示された伝送信号を再生できる
効果がある。
【0050】図20は本発明を実施したテレビジョン伝
送信号の再生装置のさらに他の例のブロック図である。
図4,図18と同一符号のものは同一機能を示す。41
7はスペクトル抑圧処理信号再生回路、2001は減算
回路、2002は遅延回路である。図12,図13,図
14に示されたように2水平走査期間に同一データが逆
相で多重伝送されているので、同期検波回路415の出
力信号が遅延回路2002によって1水平走査期間遅延
された信号と減算回路2001で減算されると2倍のデ
ータ振幅が得られる。伝送系で加わった白色雑音は√2
倍に増すだけである。映像信号のゴーストなどによる映
像信号からの妨害信号は、映像信号が水平期間ごとの相
関性を有しているので、相殺除去される。映像信号から
の妨害信号の除去は以下のような過程で行われる。ある
水平走査期間のあるタイミングでXなるデータが送ら
れ、1水平走査期間時間が経過した後のタイミングでX
のデータを反転したXバーなるデータが送られると仮定
すると、受信された信号Xバーと遅延回路2002で一
水平走査期間遅延したデータXとが同一タイミングで減
算回路2001に加えられ、減算されるので、減算回路
2001の出力は X−(Xバー)=2X …(6) となり、2倍の信号が得られる。次に映像信号からの妨
害Gが伝送途中で加えられたと仮定する。映像信号は水
平走査期間ごとの相関性が多いため(縦じまなどの画像
は特に強い)、映像信号からの妨害はデータXのタイミ
ングでもデータXバーのタイミングでも妨害Gである。
従って、減算回路2001の出力は (X+G)−(Xバー+G)=2X …(7) となり、妨害Gが相殺される。ただし、映像信号の水平
走査期間ごとの相関が少ない個所では相殺効果が少な
い。
送信号の再生装置のさらに他の例のブロック図である。
図4,図18と同一符号のものは同一機能を示す。41
7はスペクトル抑圧処理信号再生回路、2001は減算
回路、2002は遅延回路である。図12,図13,図
14に示されたように2水平走査期間に同一データが逆
相で多重伝送されているので、同期検波回路415の出
力信号が遅延回路2002によって1水平走査期間遅延
された信号と減算回路2001で減算されると2倍のデ
ータ振幅が得られる。伝送系で加わった白色雑音は√2
倍に増すだけである。映像信号のゴーストなどによる映
像信号からの妨害信号は、映像信号が水平期間ごとの相
関性を有しているので、相殺除去される。映像信号から
の妨害信号の除去は以下のような過程で行われる。ある
水平走査期間のあるタイミングでXなるデータが送ら
れ、1水平走査期間時間が経過した後のタイミングでX
のデータを反転したXバーなるデータが送られると仮定
すると、受信された信号Xバーと遅延回路2002で一
水平走査期間遅延したデータXとが同一タイミングで減
算回路2001に加えられ、減算されるので、減算回路
2001の出力は X−(Xバー)=2X …(6) となり、2倍の信号が得られる。次に映像信号からの妨
害Gが伝送途中で加えられたと仮定する。映像信号は水
平走査期間ごとの相関性が多いため(縦じまなどの画像
は特に強い)、映像信号からの妨害はデータXのタイミ
ングでもデータXバーのタイミングでも妨害Gである。
従って、減算回路2001の出力は (X+G)−(Xバー+G)=2X …(7) となり、妨害Gが相殺される。ただし、映像信号の水平
走査期間ごとの相関が少ない個所では相殺効果が少な
い。
【0051】図21は図20の動作説明用のデータ列の
例である。2101は水平走査期間の同期用のタイミン
グ波形、2102は図12、図13、図14で示された
伝送信号が受信された後のデータ列、2103は遅延回
路2002の出力データ列、2104は減算回路200
1の出力データ列、2105はタイミング波形2101
から得られたタイミング波形、2106は切替回路18
03の出力データ列、2107は時間軸伸長回路180
4の出力データ列である。
例である。2101は水平走査期間の同期用のタイミン
グ波形、2102は図12、図13、図14で示された
伝送信号が受信された後のデータ列、2103は遅延回
路2002の出力データ列、2104は減算回路200
1の出力データ列、2105はタイミング波形2101
から得られたタイミング波形、2106は切替回路18
03の出力データ列、2107は時間軸伸長回路180
4の出力データ列である。
【0052】同期検波回路415の出力である伝送され
受信されたデータ列2102は遅延回路2002によっ
て1水平走査期間遅延されてデータ列2103になる。
時刻T0のデータが時刻T1に遅延されている。遅延され
たデータ列2103は減算回路2001によってデータ
列2102が減算されて、データ列2104になる。水
平同期信号のタイミング波形2101から得られたタイ
ミング波形2105に応じて切替スイッチ1803が時
刻T1からT2まで導通、T2からT3までしゃ断とくり返
されることによって、データ列2104はデータ列21
06になる。ここでデータ列2104とデータ列210
6ではデータが2a1とa1のように2倍の記述が省略さ
れている。
受信されたデータ列2102は遅延回路2002によっ
て1水平走査期間遅延されてデータ列2103になる。
時刻T0のデータが時刻T1に遅延されている。遅延され
たデータ列2103は減算回路2001によってデータ
列2102が減算されて、データ列2104になる。水
平同期信号のタイミング波形2101から得られたタイ
ミング波形2105に応じて切替スイッチ1803が時
刻T1からT2まで導通、T2からT3までしゃ断とくり返
されることによって、データ列2104はデータ列21
06になる。ここでデータ列2104とデータ列210
6ではデータが2a1とa1のように2倍の記述が省略さ
れている。
【0053】時間軸伸長回路1804によって、データ
列2106は時刻T1からT2までのデータが伸長され、
時刻T1からT3までのデータとなり、この動作がくり返
されてデータ2107が得られる。それらの結果、図1
3のデータ列1301に示されたスペクトル抑圧処理さ
れる前のデータ列が再生された。
列2106は時刻T1からT2までのデータが伸長され、
時刻T1からT3までのデータとなり、この動作がくり返
されてデータ2107が得られる。それらの結果、図1
3のデータ列1301に示されたスペクトル抑圧処理さ
れる前のデータ列が再生された。
【0054】本実施例によれば、図12,図13,図1
4に示された伝送信号が再生できる効果があり、さらに
映像信号から妨害も少なくできる効果もある。図22は
その効果を示すグラフである。横軸はゴーストなどによ
る妨害レベル(右ほど少ない)である。縦軸は伝送にと
もなう誤り率を表すビットエラーレートである。誤りを
発生させるために実験に際して伝送途中に白色雑音が加
えられた。その場合の直交に多重して伝送する信号の搬
送波対雑音の比がCINで示されている。2201は減
算回路2001を用いない場合の実測値を結んだ曲線、
2202は減算回路2001を用いた場合の実測値を結
んだ曲線である。同一ビットエラーレート10~ 4とな
るゴーストレベルは曲線2202の方が約15dB左に
ある。ゴーストが約15dB多い状態で同一誤り率とな
ることはそれだけゴーストなどによる映像信号からの妨
害を低減できる効果があることを示している。またゴー
ストレベルが−50dBと少ない場合の曲線2202の
C/N=15dBのビットエラーレートと曲線2201
のC/N=18dBのビットエラーレートが同程度であ
ることは、減算回路による信号振幅が2倍で雑音が√2
倍となることで3dBのC/N改善をしていることを示
している。
4に示された伝送信号が再生できる効果があり、さらに
映像信号から妨害も少なくできる効果もある。図22は
その効果を示すグラフである。横軸はゴーストなどによ
る妨害レベル(右ほど少ない)である。縦軸は伝送にと
もなう誤り率を表すビットエラーレートである。誤りを
発生させるために実験に際して伝送途中に白色雑音が加
えられた。その場合の直交に多重して伝送する信号の搬
送波対雑音の比がCINで示されている。2201は減
算回路2001を用いない場合の実測値を結んだ曲線、
2202は減算回路2001を用いた場合の実測値を結
んだ曲線である。同一ビットエラーレート10~ 4とな
るゴーストレベルは曲線2202の方が約15dB左に
ある。ゴーストが約15dB多い状態で同一誤り率とな
ることはそれだけゴーストなどによる映像信号からの妨
害を低減できる効果があることを示している。またゴー
ストレベルが−50dBと少ない場合の曲線2202の
C/N=15dBのビットエラーレートと曲線2201
のC/N=18dBのビットエラーレートが同程度であ
ることは、減算回路による信号振幅が2倍で雑音が√2
倍となることで3dBのC/N改善をしていることを示
している。
【0055】図23は図1のスペクトル抑圧処理回路1
14のさらに他の例を示すブロック図である。114は
スペクトル抑圧処理回路、2301は入力端子、230
2はタイミング発生回路、2303はインバータ、23
04は遅延回路、2305は切替スイッチ、2306は
出力端子である。
14のさらに他の例を示すブロック図である。114は
スペクトル抑圧処理回路、2301は入力端子、230
2はタイミング発生回路、2303はインバータ、23
04は遅延回路、2305は切替スイッチ、2306は
出力端子である。
【0056】スペクトル抑圧処理回路の具体例として、
入力端子2301に加えられたデータがインバータ23
03、遅延回路2304で反転遅延される。タイミング
発生回路2302で発生された信号に応じて、入力され
たデータと反転遅延されたデータが切替スイッチ230
5によって切替られて出力端子2306に得られる。
入力端子2301に加えられたデータがインバータ23
03、遅延回路2304で反転遅延される。タイミング
発生回路2302で発生された信号に応じて、入力され
たデータと反転遅延されたデータが切替スイッチ230
5によって切替られて出力端子2306に得られる。
【0057】図24は図23の動作説明用の伝送データ
列の例である。2401,2404,2406はタイミ
ング波形、2402は入力端子2301に加えられた入
力データ列、2403は遅延回路2304の出力データ
列、2405は出力データ列である。
列の例である。2401,2404,2406はタイミ
ング波形、2402は入力端子2301に加えられた入
力データ列、2403は遅延回路2304の出力データ
列、2405は出力データ列である。
【0058】入力端子2301に加えられたデータ列2
402はインバータ2303、遅延回路2304で反転
され、時間τだけ遅延されてデータ列2403になる。
なお、タイミング波形2401は時間τごとに反転して
いる。(時刻T1,T2,T3)タイミング波形2404
はデータ列内の中間で反転している。図中のHighで示
されている(イ)の状態で(時刻T2から時刻T4の期間
で)切替スイッチ2305が(イ)側に接続される。L
owで示されている(ロ)の状態で(時刻T4から時刻T5
の期間で)切替スイッチ2305が(ロ)側に接続され
る。切替スイッチ2305の出力データ列2405が、
出力端子2306に得られる。
402はインバータ2303、遅延回路2304で反転
され、時間τだけ遅延されてデータ列2403になる。
なお、タイミング波形2401は時間τごとに反転して
いる。(時刻T1,T2,T3)タイミング波形2404
はデータ列内の中間で反転している。図中のHighで示
されている(イ)の状態で(時刻T2から時刻T4の期間
で)切替スイッチ2305が(イ)側に接続される。L
owで示されている(ロ)の状態で(時刻T4から時刻T5
の期間で)切替スイッチ2305が(ロ)側に接続され
る。切替スイッチ2305の出力データ列2405が、
出力端子2306に得られる。
【0059】図25は伝送パターンを示す模擬図であ
る。本図は図24のタイミング波形2406がテレビジ
ョン信号の水平同期信号と同期している場合のテレビ画
面上での多重伝送された信号の現われかたが示されてい
る。横に水平走査方向が、縦に垂直走査方向が示されて
いる。図25に丸印の枠で示されているように、隣接し
た水平走査期間において、1データごとに上下が反転デ
ータになっている。この隣接した水平走査期間でデータ
が反転されているので、映像搬送波の直交成分への多重
信号が逆相になり、多重伝送される信号による映像信号
の色相変化におよぼす妨害が減少される効果がある。
る。本図は図24のタイミング波形2406がテレビジ
ョン信号の水平同期信号と同期している場合のテレビ画
面上での多重伝送された信号の現われかたが示されてい
る。横に水平走査方向が、縦に垂直走査方向が示されて
いる。図25に丸印の枠で示されているように、隣接し
た水平走査期間において、1データごとに上下が反転デ
ータになっている。この隣接した水平走査期間でデータ
が反転されているので、映像搬送波の直交成分への多重
信号が逆相になり、多重伝送される信号による映像信号
の色相変化におよぼす妨害が減少される効果がある。
【0060】以上の説明で示されたように、図1のスペ
クトル抑圧処理回路114が図23に示される回路で構
成される本実施例によれば、多重伝送される信号が隣接
する水平走査期間で逆相であるので、映像の色相変化に
およぼされる妨害が減少される効果がある。また、すべ
ての水平走査期間において、図25の丸印の枠で示され
るように網目状に1データごとに上下の隣接走査期間と
で逆相であるので、映像の色相変化におよぼされる妨害
が細かくなり、視覚の色度の感度周波数の低さによって
妨害が減少される効果がある。
クトル抑圧処理回路114が図23に示される回路で構
成される本実施例によれば、多重伝送される信号が隣接
する水平走査期間で逆相であるので、映像の色相変化に
およぼされる妨害が減少される効果がある。また、すべ
ての水平走査期間において、図25の丸印の枠で示され
るように網目状に1データごとに上下の隣接走査期間と
で逆相であるので、映像の色相変化におよぼされる妨害
が細かくなり、視覚の色度の感度周波数の低さによって
妨害が減少される効果がある。
【0061】上記伝送信号は図20に示す構成で再生で
きる。一部動作タイミングが異なるため、動作説明用の
データ列が図26に示されている。2601は水平走査
期間の同期用のタイミング波形、2602は図23,図
24,図25で示されている伝送信号が受信された後の
データ列、2603は遅延回路2002の出力データ
列、2604は減算回路2001の出力データ列、26
05はタイミング波形、2606は切替スイッチ180
3の出力データ列、2607は時間軸伸長回路1804
の出力データ列である。同期検波回路415の出力であ
る伝送され受信されたデータ列2602は遅延回路20
02によって1水平走査期間遅延されてデータ列260
3になる。時刻T1のデータが時刻T2にあるいは時刻T
2のデータが時刻T3に遅延されている。遅延されたデー
タ列2603は減算回路2001によってデータ列26
02が減算されて、データ列2104になる。データ列
2604はタイミング波形2605に応じて切替スイッ
チ1803が時刻T2からT4までしゃ断、時刻T4から
T5で導通とくり返されることによって、データ列26
04はデータ列2606になる。ここでデータ列260
4とデータ列2606ではデータが2f1とf1のように
2倍の記述が省略されている。時間軸伸長回路1804
によって、時刻T4から時刻T5までのデータが時刻T4
から時刻T6までのデータに伸長されるようにデータ列
2606はデータ列2607に時間軸伸長される。これ
らの結果、図24のデータ列2402に示されたスペク
トル抑圧処理される前のデータ列が再生された。
きる。一部動作タイミングが異なるため、動作説明用の
データ列が図26に示されている。2601は水平走査
期間の同期用のタイミング波形、2602は図23,図
24,図25で示されている伝送信号が受信された後の
データ列、2603は遅延回路2002の出力データ
列、2604は減算回路2001の出力データ列、26
05はタイミング波形、2606は切替スイッチ180
3の出力データ列、2607は時間軸伸長回路1804
の出力データ列である。同期検波回路415の出力であ
る伝送され受信されたデータ列2602は遅延回路20
02によって1水平走査期間遅延されてデータ列260
3になる。時刻T1のデータが時刻T2にあるいは時刻T
2のデータが時刻T3に遅延されている。遅延されたデー
タ列2603は減算回路2001によってデータ列26
02が減算されて、データ列2104になる。データ列
2604はタイミング波形2605に応じて切替スイッ
チ1803が時刻T2からT4までしゃ断、時刻T4から
T5で導通とくり返されることによって、データ列26
04はデータ列2606になる。ここでデータ列260
4とデータ列2606ではデータが2f1とf1のように
2倍の記述が省略されている。時間軸伸長回路1804
によって、時刻T4から時刻T5までのデータが時刻T4
から時刻T6までのデータに伸長されるようにデータ列
2606はデータ列2607に時間軸伸長される。これ
らの結果、図24のデータ列2402に示されたスペク
トル抑圧処理される前のデータ列が再生された。
【0062】前述した、図14,図25において、テレ
ビジョンの画面上に多重伝送される信号が模擬的と描か
れている。これらの場合、多重伝送される信号が水平走
査期間に一定のデータ数であり同期した信号であるよう
に説明されているが、完全に同期していない場合でもほ
ぼ一致していれば同様の効果が得られる。また水平走査
期間の最後のデータ期間を任意にされたり、ある一対の
水平走査期間のデータ数が増減されたりすることで、多
重伝送される信号の伝送速度がテレビジョンの水平走査
期間と一致しない場合でも信号の伝送が可能である。
ビジョンの画面上に多重伝送される信号が模擬的と描か
れている。これらの場合、多重伝送される信号が水平走
査期間に一定のデータ数であり同期した信号であるよう
に説明されているが、完全に同期していない場合でもほ
ぼ一致していれば同様の効果が得られる。また水平走査
期間の最後のデータ期間を任意にされたり、ある一対の
水平走査期間のデータ数が増減されたりすることで、多
重伝送される信号の伝送速度がテレビジョンの水平走査
期間と一致しない場合でも信号の伝送が可能である。
【0063】図27は本発明を実施したテレビジョン信
号伝送の伝送信号発生装置のブロック図の他の例であ
る。図1と同一符号のものは同一機能を示す。2701
は制御回路、2702は制御信号発生回路、2703は
切替スイッチである。本実施例では、上述した一対の水
平走査期間のデータ数の増減数、増減水平走査期間を示
す信号、水平走査期間先頭データが上下どちらの水平走
査期間データと同一逆相かを示す信号、あるいは垂直走
査期間との位置関係を示す信号などが多重伝送する信号
に加えられている。ディジタル信号処理回路113の出
力信号と制御信号発生回路2702の出力信号とが制御
回路2702で制御された切替スイッチ2703によっ
て時間分割で多重される。制御信号などの信号が多重さ
れる期間だけディジタル信号処理回路113の出力が伝
送されないため、ディジタル信号処理回路113でデー
タが時間軸圧縮される。
号伝送の伝送信号発生装置のブロック図の他の例であ
る。図1と同一符号のものは同一機能を示す。2701
は制御回路、2702は制御信号発生回路、2703は
切替スイッチである。本実施例では、上述した一対の水
平走査期間のデータ数の増減数、増減水平走査期間を示
す信号、水平走査期間先頭データが上下どちらの水平走
査期間データと同一逆相かを示す信号、あるいは垂直走
査期間との位置関係を示す信号などが多重伝送する信号
に加えられている。ディジタル信号処理回路113の出
力信号と制御信号発生回路2702の出力信号とが制御
回路2702で制御された切替スイッチ2703によっ
て時間分割で多重される。制御信号などの信号が多重さ
れる期間だけディジタル信号処理回路113の出力が伝
送されないため、ディジタル信号処理回路113でデー
タが時間軸圧縮される。
【0064】図28は図27で時間分割して多重された
信号の一例を示す。2801は垂直同期信号、2802
は水平同期信号、2803は多重された信号例、280
4は制御信号例である。テレビジョンの水平同期信号2
802の垂直同期等化パルス期間の次の2水平走査期間
にCおよびCバーで示す制御信号が時刻T1から時刻T2
の水平走査期間は正相で時刻T2からT3の次の水平走査
期間は逆相で伝送される。制御信号は制御信号例280
4で示されるように、16ビットの同期信号、32ビッ
トの制御信号、48ビットのデータ数情報あるいはその
他の情報などで構成されている。1垂直走査期間内の2
水平走査期間がこの制御信号の伝送に用いられている。
現行NTSCのテレビジョンの525水平走査期間であ
る2垂直走査期間内に4水平走査期間がこの制御信号の
伝送に用いられているため、ディジタル信号処理回路1
13で行なわれる時間軸圧縮率は525/521以上で
ある。
信号の一例を示す。2801は垂直同期信号、2802
は水平同期信号、2803は多重された信号例、280
4は制御信号例である。テレビジョンの水平同期信号2
802の垂直同期等化パルス期間の次の2水平走査期間
にCおよびCバーで示す制御信号が時刻T1から時刻T2
の水平走査期間は正相で時刻T2からT3の次の水平走査
期間は逆相で伝送される。制御信号は制御信号例280
4で示されるように、16ビットの同期信号、32ビッ
トの制御信号、48ビットのデータ数情報あるいはその
他の情報などで構成されている。1垂直走査期間内の2
水平走査期間がこの制御信号の伝送に用いられている。
現行NTSCのテレビジョンの525水平走査期間であ
る2垂直走査期間内に4水平走査期間がこの制御信号の
伝送に用いられているため、ディジタル信号処理回路1
13で行なわれる時間軸圧縮率は525/521以上で
ある。
【0065】図27,図28で示された本実施例によれ
ば、水平走査期間の隣接水平走査期間との直交で多重伝
送される信号の極性、水平走査期間の多重伝送される信
号の伝送データ数の増減、その増減した水平走査期間番
号などの制御信号などが時間分割で伝送されるので、直
交して多重伝送される信号を受信再生する受信機が安定
に動作する効果がある。
ば、水平走査期間の隣接水平走査期間との直交で多重伝
送される信号の極性、水平走査期間の多重伝送される信
号の伝送データ数の増減、その増減した水平走査期間番
号などの制御信号などが時間分割で伝送されるので、直
交して多重伝送される信号を受信再生する受信機が安定
に動作する効果がある。
【0066】図29はディジタル信号処理回路113の
インターリーブ処理例を図25のテレビジョン画面に対
応させて模擬的に示した伝送パターン図である。音声信
号の左チャネルの第0,第1,第2のサンプリングされ
たデータがL0,L1,L2で示される。右チャネルの第
0,第1,第2のサンプリングされたデータがR0,
R1,R2で示される。L0バー, L1バー, L2バー,
R0バー, R1バー,R2バーはL0,L1,L2,R0,R
1,R2の反転データである。本図に示すように、第1の
サンプリングされたデータL1に対して前のL0および後
のL2が同一水平走査期間以上離れたインターリーブが
ほどこされていることが特徴である。
インターリーブ処理例を図25のテレビジョン画面に対
応させて模擬的に示した伝送パターン図である。音声信
号の左チャネルの第0,第1,第2のサンプリングされ
たデータがL0,L1,L2で示される。右チャネルの第
0,第1,第2のサンプリングされたデータがR0,
R1,R2で示される。L0バー, L1バー, L2バー,
R0バー, R1バー,R2バーはL0,L1,L2,R0,R
1,R2の反転データである。本図に示すように、第1の
サンプリングされたデータL1に対して前のL0および後
のL2が同一水平走査期間以上離れたインターリーブが
ほどこされていることが特徴である。
【0067】本実施例によれば、前後の隣接したサンプ
リングされたデータがインターリーブ処理により同一水
平走査期間に無く伝送されるので、図20で示された受
信機による音声信号の再生において隣接した水平走査期
間で上下の相間が少ない映像(地平線など)では、減算
回路2001による映像信号から直交して多重伝送され
た信号への妨害減少効果が少なく、あるサンプリングさ
れたデータに誤りが生じ易くなる。この誤りを生じたサ
ンプリングされたデータが前後のサンプリングされたデ
ータから補間されることで異常な音の発生を防止できる
効果がある。上記では、1つのサンプリングされたデー
タは1ビットで示されたが、Nビットのデータでも同様
に前後のサンプリングされたデータが同一水平走査期間
から離されていることで同様の効果が得られる。
リングされたデータがインターリーブ処理により同一水
平走査期間に無く伝送されるので、図20で示された受
信機による音声信号の再生において隣接した水平走査期
間で上下の相間が少ない映像(地平線など)では、減算
回路2001による映像信号から直交して多重伝送され
た信号への妨害減少効果が少なく、あるサンプリングさ
れたデータに誤りが生じ易くなる。この誤りを生じたサ
ンプリングされたデータが前後のサンプリングされたデ
ータから補間されることで異常な音の発生を防止できる
効果がある。上記では、1つのサンプリングされたデー
タは1ビットで示されたが、Nビットのデータでも同様
に前後のサンプリングされたデータが同一水平走査期間
から離されていることで同様の効果が得られる。
【0068】図30は、本発明を実施したテレビジョン
伝送信号の再生装置さらに他の例のブロック図であり、
図27,図28および図29で示された伝送信号を受信
再生する受信機の例である。図20と同一符号のものは
同一機能を示す。3001は制御信号再生回路、300
2は補間制御回路である。
伝送信号の再生装置さらに他の例のブロック図であり、
図27,図28および図29で示された伝送信号を受信
再生する受信機の例である。図20と同一符号のものは
同一機能を示す。3001は制御信号再生回路、300
2は補間制御回路である。
【0069】制御信号再生回路3001によって符号識
別回路1802の出力信号から制御信号が取り出され
る。その制御信号に応じ、タイミング再生回路1805
からの信号によって切替スイッチ1803が切替られ
て、符号識別回路1802の出力信号のうち必要な信号
が得られる。切替スイッチ1803の出力信号が時間軸
伸長回路1804によって伸長される。伸長された信号
がディジタル信号処理回路418において伝送途中で生
じた誤りが検出訂正されるとともにデインターリーブ処
理されて元の伝送データに戻される。誤りの検出訂正で
は、映像信号からの妨害の増加にともなって映像信号の
相関の少ない部分などで集中的に発生した誤りは訂正で
きなくなる。その訂正できなくなった誤りを生じたサン
プリングデータは、補間制御回路3002によって制御
されたディジタル信号処理回路418において、隣接す
るサンプリングデータから補間される。
別回路1802の出力信号から制御信号が取り出され
る。その制御信号に応じ、タイミング再生回路1805
からの信号によって切替スイッチ1803が切替られ
て、符号識別回路1802の出力信号のうち必要な信号
が得られる。切替スイッチ1803の出力信号が時間軸
伸長回路1804によって伸長される。伸長された信号
がディジタル信号処理回路418において伝送途中で生
じた誤りが検出訂正されるとともにデインターリーブ処
理されて元の伝送データに戻される。誤りの検出訂正で
は、映像信号からの妨害の増加にともなって映像信号の
相関の少ない部分などで集中的に発生した誤りは訂正で
きなくなる。その訂正できなくなった誤りを生じたサン
プリングデータは、補間制御回路3002によって制御
されたディジタル信号処理回路418において、隣接す
るサンプリングデータから補間される。
【0070】本実施例によれば、制御信号による再生お
よび隣接サンプリングデータからの補間がされるので安
定な再生が可能となる。
よび隣接サンプリングデータからの補間がされるので安
定な再生が可能となる。
【0071】図31は本発明を実施したテレビジョン信
号伝送の伝送信号発生装置のブロック図の他の例であ
る。図1と同一符号のものは同一機能を示す。114は
スペクトル抑圧処理回路、3101は減算回路、310
2は遅延回路である。
号伝送の伝送信号発生装置のブロック図の他の例であ
る。図1と同一符号のものは同一機能を示す。114は
スペクトル抑圧処理回路、3101は減算回路、310
2は遅延回路である。
【0072】入力端子111に加えられた信号が減算回
路3101によって、遅延回路3102で遅延時間τ遅
延された信号を減算される。たとえば入力信号が20K
Hz以下の信号であれば遅延時間τを10μ秒程度とす
れば信号を伝送できる。入力信号と遅延した入力信号と
の差が減算回路3101で得られるので、入力信号の低
周波成分ほど差が少なくなる。その結果、スペクトル抑
圧回路114の出力には低周波成分の少ない信号が得ら
れる。その信号で搬送波が変調回路117において変調
されるので、変調後信号の搬送波周波数近傍の成分が抑
圧されて伝送される。
路3101によって、遅延回路3102で遅延時間τ遅
延された信号を減算される。たとえば入力信号が20K
Hz以下の信号であれば遅延時間τを10μ秒程度とす
れば信号を伝送できる。入力信号と遅延した入力信号と
の差が減算回路3101で得られるので、入力信号の低
周波成分ほど差が少なくなる。その結果、スペクトル抑
圧回路114の出力には低周波成分の少ない信号が得ら
れる。その信号で搬送波が変調回路117において変調
されるので、変調後信号の搬送波周波数近傍の成分が抑
圧されて伝送される。
【0073】本実施例によれば、多重伝送される信号の
搬送波周波数近傍の成分が抑圧されるので、多重伝送さ
れる信号が与える現行地上テレビジョン放送への妨害が
少なくできる効果がある。
搬送波周波数近傍の成分が抑圧されるので、多重伝送さ
れる信号が与える現行地上テレビジョン放送への妨害が
少なくできる効果がある。
【0074】図32は本発明を実施したテレビジョン伝
送信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図
4と同一符号のものは同一機能を示す。417はスペク
トル抑圧処理信号再生回路、3201は加算回路、32
02は遅延回路である。
送信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図
4と同一符号のものは同一機能を示す。417はスペク
トル抑圧処理信号再生回路、3201は加算回路、32
02は遅延回路である。
【0075】同期検波回路415の出力信号がスペクト
ル抑圧処理信号再生回路417によって、図31に示さ
れた伝送信号の発生装置のスペクトル抑圧処理回路11
4の入力信号に戻され、出力端子420に得る。スペク
トル抑圧処理信号再生回路417では、加算回路320
1の出力信号である再生信号が遅延回路3202で遅延
時間τだけ遅延された後加算回路3201で同期検波回
路415の出力信号と加算される。同期検波回路415
では、伝送信号の発生装置において伝送された時間τ前
の信号との差の信号が出力される。その信号が時間τ前
の信号と加算されることで元の信号に戻される。
ル抑圧処理信号再生回路417によって、図31に示さ
れた伝送信号の発生装置のスペクトル抑圧処理回路11
4の入力信号に戻され、出力端子420に得る。スペク
トル抑圧処理信号再生回路417では、加算回路320
1の出力信号である再生信号が遅延回路3202で遅延
時間τだけ遅延された後加算回路3201で同期検波回
路415の出力信号と加算される。同期検波回路415
では、伝送信号の発生装置において伝送された時間τ前
の信号との差の信号が出力される。その信号が時間τ前
の信号と加算されることで元の信号に戻される。
【0076】本実施例によれば、図32に示された伝送
信号が再生できる。
信号が再生できる。
【0077】図33は本発明を実施したテレビジョン信
号伝送の伝送信号発生装置のブロック図の他の例であ
る。図1と同一符号のものは同一機能を示す。114は
スペクトル抑圧回路、3301はプリエンファシス回路
である。
号伝送の伝送信号発生装置のブロック図の他の例であ
る。図1と同一符号のものは同一機能を示す。114は
スペクトル抑圧回路、3301はプリエンファシス回路
である。
【0078】入力端子111に加えられた信号がプリエ
ンファシス回路3301に加えられ、信号の低周波成分
が減少させられる。移相回路116の出力である搬送波
が変調回路117によって低周波成分が減少させられた
信号で変調されるので、変調後信号の搬送波周波数近傍
の成分が抑圧されて伝送される。
ンファシス回路3301に加えられ、信号の低周波成分
が減少させられる。移相回路116の出力である搬送波
が変調回路117によって低周波成分が減少させられた
信号で変調されるので、変調後信号の搬送波周波数近傍
の成分が抑圧されて伝送される。
【0079】本実施例によれば、多重伝送される信号の
搬送波周波数近傍の成分が抑圧されるので、多重伝送さ
れる信号が与える現行地上テレビジョン放送への妨害が
少なくできる効果がある。
搬送波周波数近傍の成分が抑圧されるので、多重伝送さ
れる信号が与える現行地上テレビジョン放送への妨害が
少なくできる効果がある。
【0080】図34は本発明を実施したテレビジョン伝
送信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図
4と同一符号のものは同一機能を示す。417はスペク
トル抑圧処理信号再生回路、3401はディエンファシ
ス回路である。
送信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図
4と同一符号のものは同一機能を示す。417はスペク
トル抑圧処理信号再生回路、3401はディエンファシ
ス回路である。
【0081】同期検波回路415の出力信号はスペクト
ル抑圧処理回路417内のディエンファシス回路340
1によって、図33に示された伝送信号の発生装置のプ
リエンファシス回路3301の逆処理がされて元に信号
に戻される。
ル抑圧処理回路417内のディエンファシス回路340
1によって、図33に示された伝送信号の発生装置のプ
リエンファシス回路3301の逆処理がされて元に信号
に戻される。
【0082】本実施例によれば、図33に示された伝送
信号が再生できる。
信号が再生できる。
【0083】図35は本発明を実施したテレビジョン伝
送信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図
4と同一符号のものは同一機能を示す。3501は帯域
フィルタ、3502は周波数変換回路である。
送信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図
4と同一符号のものは同一機能を示す。3501は帯域
フィルタ、3502は周波数変換回路である。
【0084】図4と異なる点は、帯域フィルタ3501
と周波数変換回路3502によって直交して多重伝送さ
れた信号の検波される中間周波信号の周波数が映像信号
の検波される中間周波信号の周波数より低く設定されて
いることである。周波数変換回路403の出力の中間周
波信号が検波され、映像信号が復調される。この中間周
波信号の周波数は、日本の地上テレビジョン放送の受信
機の場合、58.75MHzが多く用いられている。周
波数変換回路430の出力信号がさらに周波数変換回路
3502で変換された後に同期検波回路415で検波さ
れる。周波数変換回路3502で例えば5MHz程度に
検波される中間周波信号の周波数が下げられる。
と周波数変換回路3502によって直交して多重伝送さ
れた信号の検波される中間周波信号の周波数が映像信号
の検波される中間周波信号の周波数より低く設定されて
いることである。周波数変換回路403の出力の中間周
波信号が検波され、映像信号が復調される。この中間周
波信号の周波数は、日本の地上テレビジョン放送の受信
機の場合、58.75MHzが多く用いられている。周
波数変換回路430の出力信号がさらに周波数変換回路
3502で変換された後に同期検波回路415で検波さ
れる。周波数変換回路3502で例えば5MHz程度に
検波される中間周波信号の周波数が下げられる。
【0085】本実施例によれば、同期検波回路415で
用いられる信号の周波数が低いので、搬送波再生回路4
16で再生された搬送波の回路を通過することで生じる
遅延などによって起きる位相誤差が少なくでき、安定に
直交で多重伝送された信号が再生される効果がある。
用いられる信号の周波数が低いので、搬送波再生回路4
16で再生された搬送波の回路を通過することで生じる
遅延などによって起きる位相誤差が少なくでき、安定に
直交で多重伝送された信号が再生される効果がある。
【0086】図36は本発明を実施したテレビジョン伝
送信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図
4あるいは図35と同一符号のものは同一機能を示す。
3502は周波数変換回路、3601は基準信号発生回
路、3602は混合回路、3603は電圧制御形の局部
発振回路、3604は低域通過フィルタであり、図35
の周波数変換回路3502が混合回路3602と電圧制
御形の局部発振回路3603によって構成されている。
送信号の再生装置の他の例を示すブロック図である。図
4あるいは図35と同一符号のものは同一機能を示す。
3502は周波数変換回路、3601は基準信号発生回
路、3602は混合回路、3603は電圧制御形の局部
発振回路、3604は低域通過フィルタであり、図35
の周波数変換回路3502が混合回路3602と電圧制
御形の局部発振回路3603によって構成されている。
【0087】多重伝送される信号による変調が映像信号
による変調に直交関係にあることが利用されて検波され
る。帯域通過フィルタ414の出力信号と基準信号発生
回路3601の出力信号との位相差が同期検波回路41
5と低域通過フィルタ3604によって検出され、電圧
制御形の局部発振回路3603に帰還される。これによ
って、帯域通過フィルタ414の出力である中間周波信
号の搬送波と基準信号発生回路3601の出力信号とが
同期され、同期検波回路415の出力に直交して多重伝
送された信号が得られる。
による変調に直交関係にあることが利用されて検波され
る。帯域通過フィルタ414の出力信号と基準信号発生
回路3601の出力信号との位相差が同期検波回路41
5と低域通過フィルタ3604によって検出され、電圧
制御形の局部発振回路3603に帰還される。これによ
って、帯域通過フィルタ414の出力である中間周波信
号の搬送波と基準信号発生回路3601の出力信号とが
同期され、同期検波回路415の出力に直交して多重伝
送された信号が得られる。
【0088】本実施例によれば、基準信号発生回路36
01の信号周波数に検波される中間周波信号の周波数が
一致するように負帰還されているため、周波数変換回路
403の局部発振信号の周波数ドリフトなどによる帯域
通過フィルタ414の同調周波数ずれなどが少なく、直
交して多重伝送された信号が安定に復調される効果があ
る。
01の信号周波数に検波される中間周波信号の周波数が
一致するように負帰還されているため、周波数変換回路
403の局部発振信号の周波数ドリフトなどによる帯域
通過フィルタ414の同調周波数ずれなどが少なく、直
交して多重伝送された信号が安定に復調される効果があ
る。
【0089】図37に図1のスペクトル抑圧処理回路1
14のさらに他の例を示す。
14のさらに他の例を示す。
【0090】図23〜図25では、伝送データ列として
1水平走査期間に7データの例で奇数データの場合を示
したが、偶数データの場合6データを例にとり図37〜
図39に示す。図38は伝送データ列例など動作説明用
の図であり、図39は本発明の伝送データの模擬パター
ン例である。114はスペクトル抑圧処理回路、230
2はタイミング発生回路、3701はタイミング入力端
子、3702はタイミング発生器、3703はイクスク
ルーシブオア(以下EORと略す)3801,380
4,3807はタイミング発生回路2302内でのタイ
ミング波形、3802は入力端子2301の入力データ
列、3803は遅延回路2304の出力データ列、38
05はタイミング発生回路2302出力のタイミング波
形、3806は本発明の伝送データ列の一実施例、37
03はEORである。その他図23と同一符号は同一機
能を示す。
1水平走査期間に7データの例で奇数データの場合を示
したが、偶数データの場合6データを例にとり図37〜
図39に示す。図38は伝送データ列例など動作説明用
の図であり、図39は本発明の伝送データの模擬パター
ン例である。114はスペクトル抑圧処理回路、230
2はタイミング発生回路、3701はタイミング入力端
子、3702はタイミング発生器、3703はイクスク
ルーシブオア(以下EORと略す)3801,380
4,3807はタイミング発生回路2302内でのタイ
ミング波形、3802は入力端子2301の入力データ
列、3803は遅延回路2304の出力データ列、38
05はタイミング発生回路2302出力のタイミング波
形、3806は本発明の伝送データ列の一実施例、37
03はEORである。その他図23と同一符号は同一機
能を示す。
【0091】図23との差はタイミング発生回路230
2内にイクスクルーシブオア3703を設け、タイミン
グ波形3801と3804によりタイミング発生回路2
302の出力にタイミング波形3805を得て、切替ス
イッチ2305を制御することにある。EOR3703
は、水平走査期間ごとに切替スイッチ2305の制御タ
イミングを反転させるもので、伝送データ列3806が
得られ、図39に模擬的に示す伝送データのテレビジョ
ン画面上でのパターンとなる。
2内にイクスクルーシブオア3703を設け、タイミン
グ波形3801と3804によりタイミング発生回路2
302の出力にタイミング波形3805を得て、切替ス
イッチ2305を制御することにある。EOR3703
は、水平走査期間ごとに切替スイッチ2305の制御タ
イミングを反転させるもので、伝送データ列3806が
得られ、図39に模擬的に示す伝送データのテレビジョ
ン画面上でのパターンとなる。
【0092】上記実施例でも、図23〜図25と同様
に、多重信号による映像の色相変化におよぼす妨害を低
減できる効果がある。
に、多重信号による映像の色相変化におよぼす妨害を低
減できる効果がある。
【0093】同一多重信号を逆相で2度伝送する形態を
取ることで妨害を低減できるが反面多重信号の伝送帯域
を一定とすると伝送容量が1/2に減るため、多値方式
や、デュオバイナリー符号などの符号間干渉を積極的に
利用して伝送帯域の圧縮などを行うパーシャルレスポン
ス方式などによって改復することも可能である。なお、
パーシャルレスポンス方式については、昭和56年9月
発行オーム社版現代ディジタル通信方式の137頁〜1
42頁などに示されているので詳細は省略する。
取ることで妨害を低減できるが反面多重信号の伝送帯域
を一定とすると伝送容量が1/2に減るため、多値方式
や、デュオバイナリー符号などの符号間干渉を積極的に
利用して伝送帯域の圧縮などを行うパーシャルレスポン
ス方式などによって改復することも可能である。なお、
パーシャルレスポンス方式については、昭和56年9月
発行オーム社版現代ディジタル通信方式の137頁〜1
42頁などに示されているので詳細は省略する。
【0094】図40に伝送データ列3806を受信する
場合の復調動作を示す。4001は水平走査期間の同期
用のタイミング波形、4002は伝送されて受信したデ
ータ列、4003は遅延回路2002の出力のデータ
列、4004は減算器2001の出力のデータ列、40
05はタイミング波形、4006は水平走査期間ごとに
反転するタイミング波形、4007はタイミング波形4
005とタイミング波形4006から得られたタイミン
グ波形、4008はスイッチ1803の値を保持したデ
ータ列、4009はタイミング波形、4010は時間軸
伸長回路1804の出力データ列である。
場合の復調動作を示す。4001は水平走査期間の同期
用のタイミング波形、4002は伝送されて受信したデ
ータ列、4003は遅延回路2002の出力のデータ
列、4004は減算器2001の出力のデータ列、40
05はタイミング波形、4006は水平走査期間ごとに
反転するタイミング波形、4007はタイミング波形4
005とタイミング波形4006から得られたタイミン
グ波形、4008はスイッチ1803の値を保持したデ
ータ列、4009はタイミング波形、4010は時間軸
伸長回路1804の出力データ列である。
【0095】受信したデータ列4002が遅延回路20
02によりデータ列4003になる。データ列4003
からデータ列4002を減算器2001により減算する
と、データ列4004が得られる。タイミング波形40
05とタイミング波形4006を排他的論理和を取り
(図37のEOR3703と同一動作)得られたタイミ
ング波形4007の上側でスイッチ1803を導通さ
せ、スイッチ1803のしゃ断期間は導通期間の値を保
持させるとデータ列4008が得られる。これはタイミ
ング波形4007の上側でラッチされるディジタル回路
で構成可能である。このデータ列4008をタイミング
波形4009の立ち下がりエッジでラッチすることで時
間軸伸長回路1804の出力にデータ列4010を得
る。このデータ列4010は図38に示す送信側の元の
データ列3802と一致する。なお、データ列4008
とデータ列4010では2f1など2倍の表示は省略し
た。
02によりデータ列4003になる。データ列4003
からデータ列4002を減算器2001により減算する
と、データ列4004が得られる。タイミング波形40
05とタイミング波形4006を排他的論理和を取り
(図37のEOR3703と同一動作)得られたタイミ
ング波形4007の上側でスイッチ1803を導通さ
せ、スイッチ1803のしゃ断期間は導通期間の値を保
持させるとデータ列4008が得られる。これはタイミ
ング波形4007の上側でラッチされるディジタル回路
で構成可能である。このデータ列4008をタイミング
波形4009の立ち下がりエッジでラッチすることで時
間軸伸長回路1804の出力にデータ列4010を得
る。このデータ列4010は図38に示す送信側の元の
データ列3802と一致する。なお、データ列4008
とデータ列4010では2f1など2倍の表示は省略し
た。
【0096】以上の説明で分るように、同一多重信号を
逆相で2度伝送する形態を取ることで妨害を低減できる
が反面多重信号の伝送帯域を一定とすると伝送容量が1
/2に減るため、多値方式や、デュオバイナリー符号な
どの符号間干渉を積極的に利用して伝送帯域の圧縮など
を行うパーシャルレスポンス方式などによって改復する
ことも可能である。なお、パーシャルレスポンス方式に
ついては、昭和56年9月発行オーム社版現代ディジタ
ル通信方式の137頁〜142頁などに示されているの
で詳細は省略する。
逆相で2度伝送する形態を取ることで妨害を低減できる
が反面多重信号の伝送帯域を一定とすると伝送容量が1
/2に減るため、多値方式や、デュオバイナリー符号な
どの符号間干渉を積極的に利用して伝送帯域の圧縮など
を行うパーシャルレスポンス方式などによって改復する
ことも可能である。なお、パーシャルレスポンス方式に
ついては、昭和56年9月発行オーム社版現代ディジタ
ル通信方式の137頁〜142頁などに示されているの
で詳細は省略する。
【0097】また、図14,図25,図39において、
テレビジョン映像信号の画面に対応させて多重信号の変
調方向を模擬的に示した。これらの場合、多重信号が、
水平走査期間に一定の数が入る同期した信号で説明した
が、多重信号の伝送速度と水平走査期間が同期しないよ
うな場合には多重信号の水平走査期間と映像信号の水平
走査期間とがほぼ一致していれば同様の映像信号への妨
害低域の効果が得られる。また水平走査期間の最後のデ
ータ時間を任意としたり、ある一対の水平走査期間のデ
ータ数を増減したりすることで吸収することもできる。
テレビジョン映像信号の画面に対応させて多重信号の変
調方向を模擬的に示した。これらの場合、多重信号が、
水平走査期間に一定の数が入る同期した信号で説明した
が、多重信号の伝送速度と水平走査期間が同期しないよ
うな場合には多重信号の水平走査期間と映像信号の水平
走査期間とがほぼ一致していれば同様の映像信号への妨
害低域の効果が得られる。また水平走査期間の最後のデ
ータ時間を任意としたり、ある一対の水平走査期間のデ
ータ数を増減したりすることで吸収することもできる。
【0098】本発明の伝送信号の再生装置の他の実施例
を図41に示す。図20および図35と同一符号のもの
は同一機能を示す。図20と異なる点は、ディジタル符
号化して多重伝送された音声信号を復調する周波数を映
像信号復調用の周波数より下げるために、帯域フィルタ
3501および周波数変換回路3502を設けたことで
ある。
を図41に示す。図20および図35と同一符号のもの
は同一機能を示す。図20と異なる点は、ディジタル符
号化して多重伝送された音声信号を復調する周波数を映
像信号復調用の周波数より下げるために、帯域フィルタ
3501および周波数変換回路3502を設けたことで
ある。
【0099】本実施例によれば、周波数変換回路403
の出力の中間周波数(日本の地上放送テレビジョンでは
58.75MHzが一般的に多く用いられる)で映像信
号の復調を行ない、周波数変換回路4102の出力のさ
らに周波数の低い中間周波(例えば5MHz程度)でデ
ィジタル符号化して伝送された音声信号の復調を行なう
ので、同期検波回路415に用いる搬送波再生回路41
6で再生された搬送波の回路遅延時間などによる位相誤
差が周波数が低くなることにより軽減され、安定にディ
ジタル符号化して伝送された音声信号を復調することの
できる効果がある。
の出力の中間周波数(日本の地上放送テレビジョンでは
58.75MHzが一般的に多く用いられる)で映像信
号の復調を行ない、周波数変換回路4102の出力のさ
らに周波数の低い中間周波(例えば5MHz程度)でデ
ィジタル符号化して伝送された音声信号の復調を行なう
ので、同期検波回路415に用いる搬送波再生回路41
6で再生された搬送波の回路遅延時間などによる位相誤
差が周波数が低くなることにより軽減され、安定にディ
ジタル符号化して伝送された音声信号を復調することの
できる効果がある。
【0100】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の
実施例を図42に示す。図20,図36および図41と
同一符号のものは同一機能を示す。図41の周波数変換
回路3502を混合回路3602と電圧制御形の局部発
振回路3603で構成する。
実施例を図42に示す。図20,図36および図41と
同一符号のものは同一機能を示す。図41の周波数変換
回路3502を混合回路3602と電圧制御形の局部発
振回路3603で構成する。
【0101】図41と異なる点は、図41では搬送波再
生回路416で再生され搬送波の映像信号と直交されて
変調されディジタル符号化して伝送された音声信号に同
期して同期検波回路415で検波しているのに比べ、図
42ではディジタル符号化した音声信号による変調と映
像信号による変調とが直交関係にあることを利用して、
基準信号発生回路3601と搬送波を含む中間周波信号
との位相差を同期検波回路415と低域通過フィルタ3
604で検出し、電圧制御形の局部発振回路3603に
帰還することで、中間周波数の搬送波を基準信号発生回
路の出力と同期させて同期検波回路415の出力を検波
出力としていることにある。
生回路416で再生され搬送波の映像信号と直交されて
変調されディジタル符号化して伝送された音声信号に同
期して同期検波回路415で検波しているのに比べ、図
42ではディジタル符号化した音声信号による変調と映
像信号による変調とが直交関係にあることを利用して、
基準信号発生回路3601と搬送波を含む中間周波信号
との位相差を同期検波回路415と低域通過フィルタ3
604で検出し、電圧制御形の局部発振回路3603に
帰還することで、中間周波数の搬送波を基準信号発生回
路の出力と同期させて同期検波回路415の出力を検波
出力としていることにある。
【0102】本実施例によれば、基準信号発生回路36
01の周波数に復調用の中間周波数が一致する負帰還ル
ープであるため、周波数変換回路403などの周波数ド
リフトなどによる帯域通過フィルタ414の周波数ずれ
や復調周波数ドリフトが少なく、図41に示す実施例よ
りさらに安定に復調できる効果がある。
01の周波数に復調用の中間周波数が一致する負帰還ル
ープであるため、周波数変換回路403などの周波数ド
リフトなどによる帯域通過フィルタ414の周波数ずれ
や復調周波数ドリフトが少なく、図41に示す実施例よ
りさらに安定に復調できる効果がある。
【0103】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の
実施例を図43に示す。図42と同一符号のものは同一
機能を示す。4301はサンプル・ホールド回路であ
る。図42と異なる点はサンプル・ホールド回路430
1を搬送波再生回路のループに入ることにあり、タイミ
ング再生回路1805により、サンプル・ホールド回路
4301を制御する。
実施例を図43に示す。図42と同一符号のものは同一
機能を示す。4301はサンプル・ホールド回路であ
る。図42と異なる点はサンプル・ホールド回路430
1を搬送波再生回路のループに入ることにあり、タイミ
ング再生回路1805により、サンプル・ホールド回路
4301を制御する。
【0104】本実施例によれば、同期検波回路415の
出力のうち映像信号の水平同期パルス帰還など映像信号
の振幅が大なると期間をホールド状態とすることで系を
安定にする効果がある。
出力のうち映像信号の水平同期パルス帰還など映像信号
の振幅が大なると期間をホールド状態とすることで系を
安定にする効果がある。
【0105】本発明の伝送信号の再生装置の別の実施例
を図44に示す。図42と同一符号のものは同一機能を
示す。4401は同期信号検出回路、4402は遅延回
路である。図42と異なる点は同期信号検出回路440
1により映像信号の垂直同期および水平同期などの同期
信号を検出し、タイミング再生回路1805へ送ること
によりスイッチ1803、時間軸伸長回路1804の制
御タイミング波形の生成を容易にする。遅延回路440
2は映像検波回路406までと符号識別回路1801ま
での遅延時間差を吸収するためにある。
を図44に示す。図42と同一符号のものは同一機能を
示す。4401は同期信号検出回路、4402は遅延回
路である。図42と異なる点は同期信号検出回路440
1により映像信号の垂直同期および水平同期などの同期
信号を検出し、タイミング再生回路1805へ送ること
によりスイッチ1803、時間軸伸長回路1804の制
御タイミング波形の生成を容易にする。遅延回路440
2は映像検波回路406までと符号識別回路1801ま
での遅延時間差を吸収するためにある。
【0106】本実施例によれば、タイミング再生回路1
805の構成を容易にする効果がある。
805の構成を容易にする効果がある。
【0107】本発明の伝送信号の再生装置のさらに別の
実施例を図45に示す。図44と同一符号のものは同一
機能を示す。4501は同期検波回路、4502は移相
回路である。図44と異なる点は帯域通過フィルタ44
の出力を同期検波回路4501を用いて、基準信号発生
回路3601の出力信号を移相回路4502でπ/2移
相した信号で同期検波した映像信号を用いることであ
る。その結果、入力した信号の同期信号検出回路440
1までの時間と、同期検波回路415までの時間とがほ
ぼ一致し、遅延回路4402の時間を、少なくできる。
実施例を図45に示す。図44と同一符号のものは同一
機能を示す。4501は同期検波回路、4502は移相
回路である。図44と異なる点は帯域通過フィルタ44
の出力を同期検波回路4501を用いて、基準信号発生
回路3601の出力信号を移相回路4502でπ/2移
相した信号で同期検波した映像信号を用いることであ
る。その結果、入力した信号の同期信号検出回路440
1までの時間と、同期検波回路415までの時間とがほ
ぼ一致し、遅延回路4402の時間を、少なくできる。
【0108】本実施例によれば、遅延回路4402の時
間を少なくできるので、さらに安定な受信が可能となる
効果が増す。
間を少なくできるので、さらに安定な受信が可能となる
効果が増す。
【0109】本発明の伝送信号の再生装置のさらに別の
実施例を図46に示す。図42と同一符号のものは同一
機能を示す。4601は制御信号再生回路である。図4
2と異なる点は受信された制御信号を符号識別回路18
01の出力から再生し、その制御信号に応じてタイミン
グ再生回路1805を介してスイッチ1803および時
間軸伸長回路を制御するものである。
実施例を図46に示す。図42と同一符号のものは同一
機能を示す。4601は制御信号再生回路である。図4
2と異なる点は受信された制御信号を符号識別回路18
01の出力から再生し、その制御信号に応じてタイミン
グ再生回路1805を介してスイッチ1803および時
間軸伸長回路を制御するものである。
【0110】本実施例によれば、制御信号によりタイミ
ング発生を行うので、さらに安定な受信再生を可能とで
きる効果がある。
ング発生を行うので、さらに安定な受信再生を可能とで
きる効果がある。
【0111】図47は本発明を実施したテレビジョン信
号伝送の伝送信号発生装置のブロック図のさらに他の例
である。図1と同一符号のものは同一機能を示す。11
4はスペクトル抑圧処理回路、4701は3値変換回路
である。
号伝送の伝送信号発生装置のブロック図のさらに他の例
である。図1と同一符号のものは同一機能を示す。11
4はスペクトル抑圧処理回路、4701は3値変換回路
である。
【0112】ディジタル信号処理回路113の出力であ
るディジタル符号は3値変換回路4701で+1,0の
2値ディジタル信号から+1,0,−1の3値ディジタ
ル信号に変換し、3値ディジタル信号のスペクトル帯域
に適した低域通過フィルタ115を介して不要な高域成
分を削除する。このディジタル符号化した音声で90度
移相された映像信号搬送波を変調する。受信機のIFナ
イキストフィルタの特性による直交性への影響を防ぐた
めIFナイキストフィルタの逆特性を有したイコライザ
118を通し、加算器119を用いて映像信号で変調さ
れた搬送波と加算する。その結果、映像用の搬送波は、
映像信号とディジタル符号化した音声信号と直交関係で
変調されることとなる。
るディジタル符号は3値変換回路4701で+1,0の
2値ディジタル信号から+1,0,−1の3値ディジタ
ル信号に変換し、3値ディジタル信号のスペクトル帯域
に適した低域通過フィルタ115を介して不要な高域成
分を削除する。このディジタル符号化した音声で90度
移相された映像信号搬送波を変調する。受信機のIFナ
イキストフィルタの特性による直交性への影響を防ぐた
めIFナイキストフィルタの逆特性を有したイコライザ
118を通し、加算器119を用いて映像信号で変調さ
れた搬送波と加算する。その結果、映像用の搬送波は、
映像信号とディジタル符号化した音声信号と直交関係で
変調されることとなる。
【0113】図48は3値変換回路4701の一例であ
る。4801は2値ディジタルデータ入力、4802は
遅延回路、4803,4804はインバータ、480
5,4806はAND回路、4807はインバータ、4
808は加算回路、4809は3値ディジタルデータ出
力である。図48の動作を図49のタイミングチャート
を用いて説明する。図49(a)は2値ディジタルデー
タ波形、(b)は遅延回路4802出力、(c)はAN
D回路4805出力、(d)はインバータ4807出
力、(e)は3値ディジタルデータ波形(加算器480
8出力)である。(a)図に示す2値ディジタルデータ
は遅延回路4802により時間τだけ遅延を受け(b)
図に示すタイミング波形となる。ここで時間τは1デー
タ長Tよりも短い時間とする。AND回路4805で2
値ディジタルデータ(a)と遅延回路出力(b)のイン
バートのアンドをとり2値ディジタルデータ(a)の立
ち上がりエッジを(c)図のように検出する。同様にA
ND回路4806で2値ディジタルデータのインバート
と遅延回路出力(b)のアンドをとり2値ディジタルデ
ータ(a)の立ち下がりエッジを検出し、これをインバ
ート4807で反転して(d)図の波形を得る。加算回
路4808で(c)図の波形と(d)図の波形を加算す
ると(e)図に示す3値ディジタルデータとなる。
(a)図と(e)図を見比べると、3値ディジタルデー
タは2値ディジタルデータの立ち上がりエッジでHigh
(+1)、立ち下がりエッジでLow(−1)のパルスを
パルス幅τで発生し、その他ではHighとLowの中間電
位(0)となっていることがわかる。このように2値デ
ィジタルデータを3値ディジタルデータに変換すること
によりベースバンドディジタル信号の低域成分を抑圧す
ることができ、これから不要高周波成分を低域通過フィ
ルタ115で除去して、ディジタル符号化した音声信号
用の変調回路117で変調することにより搬送波周波数
付近のスペクトルを抑圧した信号が得られる。図48の
3値変換回路によれば、伝送帯域一定で考えた場合に伝
送容量を減少させることなく低域成分を抑圧することが
でき、図1,図48の回路構成により映像搬送波近傍の
周波数成分を低減することができる効果がある。
る。4801は2値ディジタルデータ入力、4802は
遅延回路、4803,4804はインバータ、480
5,4806はAND回路、4807はインバータ、4
808は加算回路、4809は3値ディジタルデータ出
力である。図48の動作を図49のタイミングチャート
を用いて説明する。図49(a)は2値ディジタルデー
タ波形、(b)は遅延回路4802出力、(c)はAN
D回路4805出力、(d)はインバータ4807出
力、(e)は3値ディジタルデータ波形(加算器480
8出力)である。(a)図に示す2値ディジタルデータ
は遅延回路4802により時間τだけ遅延を受け(b)
図に示すタイミング波形となる。ここで時間τは1デー
タ長Tよりも短い時間とする。AND回路4805で2
値ディジタルデータ(a)と遅延回路出力(b)のイン
バートのアンドをとり2値ディジタルデータ(a)の立
ち上がりエッジを(c)図のように検出する。同様にA
ND回路4806で2値ディジタルデータのインバート
と遅延回路出力(b)のアンドをとり2値ディジタルデ
ータ(a)の立ち下がりエッジを検出し、これをインバ
ート4807で反転して(d)図の波形を得る。加算回
路4808で(c)図の波形と(d)図の波形を加算す
ると(e)図に示す3値ディジタルデータとなる。
(a)図と(e)図を見比べると、3値ディジタルデー
タは2値ディジタルデータの立ち上がりエッジでHigh
(+1)、立ち下がりエッジでLow(−1)のパルスを
パルス幅τで発生し、その他ではHighとLowの中間電
位(0)となっていることがわかる。このように2値デ
ィジタルデータを3値ディジタルデータに変換すること
によりベースバンドディジタル信号の低域成分を抑圧す
ることができ、これから不要高周波成分を低域通過フィ
ルタ115で除去して、ディジタル符号化した音声信号
用の変調回路117で変調することにより搬送波周波数
付近のスペクトルを抑圧した信号が得られる。図48の
3値変換回路によれば、伝送帯域一定で考えた場合に伝
送容量を減少させることなく低域成分を抑圧することが
でき、図1,図48の回路構成により映像搬送波近傍の
周波数成分を低減することができる効果がある。
【0114】図50は3値変換回路4701の他の例で
ある。図48と同一符号は同一機能を示し、5001は
クロック入力端子、5002はインバータ、5003,
5004はD−フリップフロップである。図50は図4
8の遅延回路4802の遅延時間τを1データ長Tにし
たものであり、他の動作は図48と同様である。したが
って図48と異なる動作の部分のみを図51のタイミン
グチャートを用いて説明する。図51において、(a)
は2値ディジタルデータ波形、(b)はクロック信号、
(c)はD−フリップフロップ5003出力、(d)は
D−フリップフロップ5004出力、(e)はAND回
路4805出力、(f)はインバータ4807出力、
(g)は3値ディジタルデータ波形(加算回路4808
出力)である。(a)図に示す2値ディジタルデータは
D−フリップフロップ5003によりまず1データ長T
の半分であるT/2だけ遅延し(図51(C)参照)、
次にD−フリップフロップ5004によりさらに1デー
タ長の半分であるT/2だけ遅延し、その結果D−フリ
ップフロップ5004の出力は2値ディジタルデータ入
力4801の2値ディジタルデータよりも1データ長で
あるTだけ遅延した信号となる(図51(d)参照)。
以下は図48と同様の動作であり、3値ディジタルデー
タ出力4809からは、パルス幅が1データ長Tの3値
ディジタルデータが出力される(図51(g)参照)。
ある。図48と同一符号は同一機能を示し、5001は
クロック入力端子、5002はインバータ、5003,
5004はD−フリップフロップである。図50は図4
8の遅延回路4802の遅延時間τを1データ長Tにし
たものであり、他の動作は図48と同様である。したが
って図48と異なる動作の部分のみを図51のタイミン
グチャートを用いて説明する。図51において、(a)
は2値ディジタルデータ波形、(b)はクロック信号、
(c)はD−フリップフロップ5003出力、(d)は
D−フリップフロップ5004出力、(e)はAND回
路4805出力、(f)はインバータ4807出力、
(g)は3値ディジタルデータ波形(加算回路4808
出力)である。(a)図に示す2値ディジタルデータは
D−フリップフロップ5003によりまず1データ長T
の半分であるT/2だけ遅延し(図51(C)参照)、
次にD−フリップフロップ5004によりさらに1デー
タ長の半分であるT/2だけ遅延し、その結果D−フリ
ップフロップ5004の出力は2値ディジタルデータ入
力4801の2値ディジタルデータよりも1データ長で
あるTだけ遅延した信号となる(図51(d)参照)。
以下は図48と同様の動作であり、3値ディジタルデー
タ出力4809からは、パルス幅が1データ長Tの3値
ディジタルデータが出力される(図51(g)参照)。
【0115】図50の3値変換回路によると、図48の
遅延回路402の遅延時間τが1データ長Tよりも短い
場合と比較して、出力される3値ディジタルデータの基
本波成分が低い周波数となるためベースバンド帯域が狭
くなり、その結果、変調後の伝送帯域幅も狭くなる効果
がある。
遅延回路402の遅延時間τが1データ長Tよりも短い
場合と比較して、出力される3値ディジタルデータの基
本波成分が低い周波数となるためベースバンド帯域が狭
くなり、その結果、変調後の伝送帯域幅も狭くなる効果
がある。
【0116】本発明の伝送信号発生装置のさらに他の実
施例を図52に示す。図1,図10と同一符号は同一機
能を示し、5201は多値変調回路である。ディジタル
変調回路1001は図10と同様の動作であるが、図1
0の実施例ではディジタル変調を行うことにより低域成
分を抑圧させることができる反面、図1の実施例と比較
して伝送容量を一定とすると伝送帯域が広がってしま
う。そこで、多値変調回路5201により多値方式や、
デュオバイナリー符号などの符号間干渉を積極的に利用
するパーシャルレスポンス方式を用いて伝送帯域の圧縮
などを行い、伝送容量を改復することができる。多値変
調回路5201は低域通過フィルタ115に入力され、
以下は図10と同様の動作である。
施例を図52に示す。図1,図10と同一符号は同一機
能を示し、5201は多値変調回路である。ディジタル
変調回路1001は図10と同様の動作であるが、図1
0の実施例ではディジタル変調を行うことにより低域成
分を抑圧させることができる反面、図1の実施例と比較
して伝送容量を一定とすると伝送帯域が広がってしま
う。そこで、多値変調回路5201により多値方式や、
デュオバイナリー符号などの符号間干渉を積極的に利用
するパーシャルレスポンス方式を用いて伝送帯域の圧縮
などを行い、伝送容量を改復することができる。多値変
調回路5201は低域通過フィルタ115に入力され、
以下は図10と同様の動作である。
【0117】図52の信号伝送装置から送信された信号
を受信できる受信機の例を図53に示す,図4,図12
と同一符号は同一機能を示し、5301は多値復調回路
である。
を受信できる受信機の例を図53に示す,図4,図12
と同一符号は同一機能を示し、5301は多値復調回路
である。
【0118】図53の受信回路は図52からの送信信号
を受け、同期検波回路415により検波復調された信号
は、多値復調回路5301に入力され、ディジタル変調
されたディジタルデータを復調する。以下は図12の動
作と同様である。なお、パーシャルレスポンス方式につ
いては、昭和56年9月発行オーム社版「現代ディジタ
ル通信方式」のP137〜P142などに示されている
ので詳細は省略する。図52の実施例によれば伝送容量
を減らすことなく低域成分を抑圧できる効果がある。
を受け、同期検波回路415により検波復調された信号
は、多値復調回路5301に入力され、ディジタル変調
されたディジタルデータを復調する。以下は図12の動
作と同様である。なお、パーシャルレスポンス方式につ
いては、昭和56年9月発行オーム社版「現代ディジタ
ル通信方式」のP137〜P142などに示されている
ので詳細は省略する。図52の実施例によれば伝送容量
を減らすことなく低域成分を抑圧できる効果がある。
【0119】図54は3値識別回路701,3値2値変
換回路702及び符号識別回路703の機能をもった回
路例である。図7あるいは図8と同一符号のものは同一
機能を示し、5400は3値識別回路701及び符号識
別回路703の機能を持つ3値符号識別回路である。5
401はサンプル・ホールド回路(以下S/H回路と略
す)、5402はクロック信号である。図54の説明を
図55を用いて行う。
換回路702及び符号識別回路703の機能をもった回
路例である。図7あるいは図8と同一符号のものは同一
機能を示し、5400は3値識別回路701及び符号識
別回路703の機能を持つ3値符号識別回路である。5
401はサンプル・ホールド回路(以下S/H回路と略
す)、5402はクロック信号である。図54の説明を
図55を用いて行う。
【0120】図55(a)は3値ディジタルデータ、
(b)はクロック信号、(c)はS/H回路5401出
力、(d)はコンパレータ805出力、(e)はコンパ
レータ806出力、(f)は2値ディジタルデータ(R
S−フリップフロップ809出力)である。S/H回路
5401は図55(b)に示すようなクロック信号54
02の立ち上りエッジでサンプルし、次のサンプルまで
その値をホールドする。クロック再生回路704で再生
されたクロック信号5402は1データ長Tを1周期と
した信号であり、クロックの立ち上りは符号誤り率の少
ない点(いわゆるアイパターンの最大開口部)に位置す
る。S/H回路5401出力は図55(c)に示すもの
であり、入力端子801で入力した3値ディジタルデー
タをクロック信号5402に同期した3値のディジタル
符号に識別する。以下3値ディジタル符号はコンパレー
タ805,806に入力され図8で説明した動作と同様
に3値ディジタル符号を+1,0,−1に識別し2値デ
ィジタル符号(図55(f))に変換する。図54の回
路を用いることにより、図55の5501に示すような
ノイズが生じた場合においてもそのノイズの位置がS/
H回路5401のサンプル点からはずれていれば全く復
調した2値ディジタル符号に影響をおよぼさず、符号誤
り率特性を劣化させない効果がある。
(b)はクロック信号、(c)はS/H回路5401出
力、(d)はコンパレータ805出力、(e)はコンパ
レータ806出力、(f)は2値ディジタルデータ(R
S−フリップフロップ809出力)である。S/H回路
5401は図55(b)に示すようなクロック信号54
02の立ち上りエッジでサンプルし、次のサンプルまで
その値をホールドする。クロック再生回路704で再生
されたクロック信号5402は1データ長Tを1周期と
した信号であり、クロックの立ち上りは符号誤り率の少
ない点(いわゆるアイパターンの最大開口部)に位置す
る。S/H回路5401出力は図55(c)に示すもの
であり、入力端子801で入力した3値ディジタルデー
タをクロック信号5402に同期した3値のディジタル
符号に識別する。以下3値ディジタル符号はコンパレー
タ805,806に入力され図8で説明した動作と同様
に3値ディジタル符号を+1,0,−1に識別し2値デ
ィジタル符号(図55(f))に変換する。図54の回
路を用いることにより、図55の5501に示すような
ノイズが生じた場合においてもそのノイズの位置がS/
H回路5401のサンプル点からはずれていれば全く復
調した2値ディジタル符号に影響をおよぼさず、符号誤
り率特性を劣化させない効果がある。
【0121】図56は3値識別回路701,3値2値変
換回路702及び符号識別回路703の機能をもった他
の回路例である。図54と同一符号のものは同一機能を
示し、5601はS/H回路、5602はウィンド・コ
ンパレータ、5603,5604は加算回路、5605
は中間レベル検出信号である。
換回路702及び符号識別回路703の機能をもった他
の回路例である。図54と同一符号のものは同一機能を
示し、5601はS/H回路、5602はウィンド・コ
ンパレータ、5603,5604は加算回路、5605
は中間レベル検出信号である。
【0122】図56の基本動作は図54と同様であるた
め、図54と異なる動作をする部分を図57を用いて説
明する。
め、図54と異なる動作をする部分を図57を用いて説
明する。
【0123】図57において(a)は3値ディジタルデ
ータ、(b)はクロック信号、(c)はS/H回路54
01出力、(d)はウィンド・コンパータ出力(中間レ
ベル検出信号5602)である。今、アンテナ401で
受けた信号が空間伝送路や他の原因によりひずみを受け
ており、そのため入力端子801に入力される3値ディ
ジタルデータが図57(a)に示すように中間レベルに
対してHighレベルのパルスの方がLowレベルのパルス
よりも高くなった場合を考える。この時、3値ディジタ
ルデータはDC成分を含んだ信号となりコンデンサ80
2でDCカットし抵抗803で動作点を決めた場合、図
56(a)に示すような中間レベルが0ボルトとならな
い信号となる。この信号をS/H回路5401を用いて
図57(b)のクロック信号5402の立ち上りエッジ
でサンプルし次のサンプル点までその値をホールドする
と図57(c)に示す波形となり、中間レベルで△Vの
オフセットを持つ信号となる。図57(c)の信号はコ
ンパレータ805,806の入力となるとともに、ウィ
ンド・コンパレータ5602,S/H回路5601の入
力となる。ウィンドコンパレータ5602は図57
(c)の信号から中間レベル部分を検出しその期間だけ
Highレベルを図57(d)のように出力する。なお、
中間レベル検出信号5605はコンパレータ805,8
06出力からもつくることが可能である。S/H回路5
601はこのウィンド・コンパレータ5602の出力を
受けウィンド・コンパレータ5602の出力がHighの
期間でサンプルしLowの期間はホールドとする。
ータ、(b)はクロック信号、(c)はS/H回路54
01出力、(d)はウィンド・コンパータ出力(中間レ
ベル検出信号5602)である。今、アンテナ401で
受けた信号が空間伝送路や他の原因によりひずみを受け
ており、そのため入力端子801に入力される3値ディ
ジタルデータが図57(a)に示すように中間レベルに
対してHighレベルのパルスの方がLowレベルのパルス
よりも高くなった場合を考える。この時、3値ディジタ
ルデータはDC成分を含んだ信号となりコンデンサ80
2でDCカットし抵抗803で動作点を決めた場合、図
56(a)に示すような中間レベルが0ボルトとならな
い信号となる。この信号をS/H回路5401を用いて
図57(b)のクロック信号5402の立ち上りエッジ
でサンプルし次のサンプル点までその値をホールドする
と図57(c)に示す波形となり、中間レベルで△Vの
オフセットを持つ信号となる。図57(c)の信号はコ
ンパレータ805,806の入力となるとともに、ウィ
ンド・コンパレータ5602,S/H回路5601の入
力となる。ウィンドコンパレータ5602は図57
(c)の信号から中間レベル部分を検出しその期間だけ
Highレベルを図57(d)のように出力する。なお、
中間レベル検出信号5605はコンパレータ805,8
06出力からもつくることが可能である。S/H回路5
601はこのウィンド・コンパレータ5602の出力を
受けウィンド・コンパレータ5602の出力がHighの
期間でサンプルしLowの期間はホールドとする。
【0124】このように動作することでS/H回路56
01は3値ディジタルデータの中間レベルのオフセット
△Vを抽出することができる。ここで基準電圧源807
の出力V1、基準電圧源808の出力V2は0ボルト(G
ND)を基準として設定されているため3値ディジタル
データの中間レベルに△Vのオフセットがあるとそれだ
け誤差となる。したがってその誤差成分である△Vを加
算回路5603,5604を用いてそれぞれ基準電圧源
807出力V1,基準電圧源808出力V2と加算すれば
最適な基準電圧をコンパレータ805,806に与える
ことができる。以上述べたように図56の回路構成によ
れば3値ディジタルデータの中間レベルに対するHig
h,Lowのパルス高のアンバランスの影響を打ち消すこ
とができ、最適な基準電圧を用いて3値ディジタル信号
の3値識別を行うことができる。なお、図56の誤差電
圧打ち消し回路は図8の3値識別回路に用いることもで
きる。
01は3値ディジタルデータの中間レベルのオフセット
△Vを抽出することができる。ここで基準電圧源807
の出力V1、基準電圧源808の出力V2は0ボルト(G
ND)を基準として設定されているため3値ディジタル
データの中間レベルに△Vのオフセットがあるとそれだ
け誤差となる。したがってその誤差成分である△Vを加
算回路5603,5604を用いてそれぞれ基準電圧源
807出力V1,基準電圧源808出力V2と加算すれば
最適な基準電圧をコンパレータ805,806に与える
ことができる。以上述べたように図56の回路構成によ
れば3値ディジタルデータの中間レベルに対するHig
h,Lowのパルス高のアンバランスの影響を打ち消すこ
とができ、最適な基準電圧を用いて3値ディジタル信号
の3値識別を行うことができる。なお、図56の誤差電
圧打ち消し回路は図8の3値識別回路に用いることもで
きる。
【0125】本発明の伝送信号の再生装置の他の実施例
を図58に示す。図7と同一符号のものは同一機能を表
し、図7と異なる点はクロック再生回路704の入力を
3値2値変換回路702より得ている点である。この構
成によるとクロック再生回路704をディジタル回路で
構成できる効果がある。
を図58に示す。図7と同一符号のものは同一機能を表
し、図7と異なる点はクロック再生回路704の入力を
3値2値変換回路702より得ている点である。この構
成によるとクロック再生回路704をディジタル回路で
構成できる効果がある。
【0126】本発明の伝送信号の再生装置の他の実施例
を図59に示す。図7と同一符号のものは同一機能を示
し、5901は映像信号AGC回路、5902はディジ
タル音声系AGC回路である。アンテナ401で入力さ
れる電波に強弱があると、それに応じて3値識別回路7
01の入力も変動し、その結果3値識別回路701を構
成するコンパレータ805,806の基準電圧源80
7,808の発生電圧V1,V2の値が最適な基準電圧で
はなくなる問題が図7の実施例では考えられる。図59
は図7の受信機のディジタル音声系にAGC回路を設
け、上記対策を行ったものである。また映像信号AGC
回路5901は従来のテレビジョン受信機に用いられて
おり、ここでは説明の都合上図に加えたものである。映
像信号AGC回路5901は検波された映像信号を利用
して入力電波の強弱を判断し、それに応じて高周波増幅
回路402や中間周波増幅回路405の利得を制御す
る。映像信号の電波の強弱と映像信号と直交関係に変調
されたディジタル符号化した音声信号の強弱は比例して
いるため、映像信号AGC回路5901のAGC制御電
圧を用いてディジタル音声系のAGCもかけることがで
きる。AGC回路5902は、映像信号AGC回路59
01のAGC制御信号を受け、3値識別回路701の入
力レベルを一定とするように利得を制御する。本実施例
によれば簡単な回路構成で検波後のディジタルデータに
AGCをかけることができ、またAGC回路5902の
動作帯域をベースバンド帯域とすることができる効果が
ある。
を図59に示す。図7と同一符号のものは同一機能を示
し、5901は映像信号AGC回路、5902はディジ
タル音声系AGC回路である。アンテナ401で入力さ
れる電波に強弱があると、それに応じて3値識別回路7
01の入力も変動し、その結果3値識別回路701を構
成するコンパレータ805,806の基準電圧源80
7,808の発生電圧V1,V2の値が最適な基準電圧で
はなくなる問題が図7の実施例では考えられる。図59
は図7の受信機のディジタル音声系にAGC回路を設
け、上記対策を行ったものである。また映像信号AGC
回路5901は従来のテレビジョン受信機に用いられて
おり、ここでは説明の都合上図に加えたものである。映
像信号AGC回路5901は検波された映像信号を利用
して入力電波の強弱を判断し、それに応じて高周波増幅
回路402や中間周波増幅回路405の利得を制御す
る。映像信号の電波の強弱と映像信号と直交関係に変調
されたディジタル符号化した音声信号の強弱は比例して
いるため、映像信号AGC回路5901のAGC制御電
圧を用いてディジタル音声系のAGCもかけることがで
きる。AGC回路5902は、映像信号AGC回路59
01のAGC制御信号を受け、3値識別回路701の入
力レベルを一定とするように利得を制御する。本実施例
によれば簡単な回路構成で検波後のディジタルデータに
AGCをかけることができ、またAGC回路5902の
動作帯域をベースバンド帯域とすることができる効果が
ある。
【0127】本発明の伝送信号の再生装置の他の実施例
を図60に示す。図59と同一符号のものは同一機能を
示し、6001はディジタル音声系AGC回路である。
図60も図7の受信機のディジタル音声系にAGC回路
を設けたものであり、映像信号AGC回路5901のA
GC制御電圧を用いる点は図59と同様であるがAGC
回路の挿入位置をBPF414と同期検波回路415の
間とする点が図59の例と異なる。図60の実施例によ
ると簡単な回路構成でディジタル音声系のAGCをかけ
ることができ、また同期検波回路415の入力レベルが
一定となるようにAGC回路6001は制御されるた
め、その一定レベルを同期検波回路415の最適動作レ
ベルとすれば、同期検波回路415は常に最良の状態で
動作することができる効果がある。なお、BPF414
の前にAGC回路を設けたり、高周波増幅回路402の
利得可変のみで従来テレビジョン受信回路、ディジタル
音声回路の両方ともAGCをかけることも考えられる。
を図60に示す。図59と同一符号のものは同一機能を
示し、6001はディジタル音声系AGC回路である。
図60も図7の受信機のディジタル音声系にAGC回路
を設けたものであり、映像信号AGC回路5901のA
GC制御電圧を用いる点は図59と同様であるがAGC
回路の挿入位置をBPF414と同期検波回路415の
間とする点が図59の例と異なる。図60の実施例によ
ると簡単な回路構成でディジタル音声系のAGCをかけ
ることができ、また同期検波回路415の入力レベルが
一定となるようにAGC回路6001は制御されるた
め、その一定レベルを同期検波回路415の最適動作レ
ベルとすれば、同期検波回路415は常に最良の状態で
動作することができる効果がある。なお、BPF414
の前にAGC回路を設けたり、高周波増幅回路402の
利得可変のみで従来テレビジョン受信回路、ディジタル
音声回路の両方ともAGCをかけることも考えられる。
【0128】本発明の伝送信号の再生装置の他の実施例
を図61に示す。本実施例もディジタル音声系のAGC
回路に関する。図59と同一符号のものは同一機能を示
し、6101はエンベロープ検出回路である。図61は
AGC回路5902のAGC制御信号をエンベロープ検
出回路6101を用いて生成する。エンベロープ検出回
路6101の動作を図62及び図63を用いて説明す
る。図62のエンベロープ検出回路は3値識別回路の1
部を利用して構成している。図54と同一符号は同一機
能を表し、6201はS/H回路、6202はAGC制
御信号、6203はAGC制御信号出力端子である。図
62の3値識別回路としての動作は図54と同様であ
り、エンベロープ検出動作について図63を用いながら
説明する。図63において(a)は入力端子801より
入力される3値ディジタルデータ、(b)はクロック信
号5402(c)はS/H回路5401出力、(d)は
コンパレータ805出力、(e)はS/H回路6201
出力でありAGC制御信号6202である。今、3値デ
ィジタルデータは図63(a)のように正,負のパルス
高が図61アンテナ401に入力する電波の強弱に応じ
て変化しているとすると、クロック信号5402により
サンプル・ホールドされた3値ディジタルデータも図6
3(c)のようにパルス高が変化する。コンパレータ8
05により抽出されたパルスHighの区間は図63
(d)のようになり、この信号のHighの期間にS/H
回路6201はサンプル動作Lowの期間にホールド動作
をする。これによりS/H回路6201は3値ディジタ
ルデータのHighレベルのエンベロープを図63(e)
に示すように検出することができこの信号をAGC制御
信号に用いることができる。これと同様にコンパレータ
806の出力をS/H回路6201の制御信号に用いれ
ば3値ディジタルデータのLowレベルのエンベロープを
検出でき、また、コンパレータ805,806出力のO
RをとったものをS/H回路6201の入力とし、S/
H回路6201の出力を全波整流すれば、3値ディジタ
ルデータのHighレベルとLowレベルの両方をAGC制
御信号に用いることができる。
を図61に示す。本実施例もディジタル音声系のAGC
回路に関する。図59と同一符号のものは同一機能を示
し、6101はエンベロープ検出回路である。図61は
AGC回路5902のAGC制御信号をエンベロープ検
出回路6101を用いて生成する。エンベロープ検出回
路6101の動作を図62及び図63を用いて説明す
る。図62のエンベロープ検出回路は3値識別回路の1
部を利用して構成している。図54と同一符号は同一機
能を表し、6201はS/H回路、6202はAGC制
御信号、6203はAGC制御信号出力端子である。図
62の3値識別回路としての動作は図54と同様であ
り、エンベロープ検出動作について図63を用いながら
説明する。図63において(a)は入力端子801より
入力される3値ディジタルデータ、(b)はクロック信
号5402(c)はS/H回路5401出力、(d)は
コンパレータ805出力、(e)はS/H回路6201
出力でありAGC制御信号6202である。今、3値デ
ィジタルデータは図63(a)のように正,負のパルス
高が図61アンテナ401に入力する電波の強弱に応じ
て変化しているとすると、クロック信号5402により
サンプル・ホールドされた3値ディジタルデータも図6
3(c)のようにパルス高が変化する。コンパレータ8
05により抽出されたパルスHighの区間は図63
(d)のようになり、この信号のHighの期間にS/H
回路6201はサンプル動作Lowの期間にホールド動作
をする。これによりS/H回路6201は3値ディジタ
ルデータのHighレベルのエンベロープを図63(e)
に示すように検出することができこの信号をAGC制御
信号に用いることができる。これと同様にコンパレータ
806の出力をS/H回路6201の制御信号に用いれ
ば3値ディジタルデータのLowレベルのエンベロープを
検出でき、また、コンパレータ805,806出力のO
RをとったものをS/H回路6201の入力とし、S/
H回路6201の出力を全波整流すれば、3値ディジタ
ルデータのHighレベルとLowレベルの両方をAGC制
御信号に用いることができる。
【0129】図61の実施例によれば、ディジタル音声
系の出力をみながらAGCをかけるため、ディジタル音
声系にとって最適な状態で動作することができ、かつA
GC回路5902の動作帯域はベースバンドディジタル
データの帯域にできる効果がある。
系の出力をみながらAGCをかけるため、ディジタル音
声系にとって最適な状態で動作することができ、かつA
GC回路5902の動作帯域はベースバンドディジタル
データの帯域にできる効果がある。
【0130】本発明の伝送信号の再生装置の他の実施例
を図64に示す。図60あるいは図61と同一符号のも
のは同一機能を示す。本実施例もディジタル音声系のA
GC回路に関し、エンベロープ検出回路6101を用い
る点は図61と同様であるが、AGC回路の挿入位置を
BPF414と同期検波回路415の間とする点が図6
1の例と異なる。図64の実施例によると、ディジタル
音声系の出力をみながらAGCをかけるため、ディジタ
ル音声系にとって最適な状態で動作することができ、ま
た同期検波回路415の入力レベルが一定となるように
AGC回路6001は制御されるため、図60と同様に
同期検波回路415は常に最良の状態で動作できる効果
がある。
を図64に示す。図60あるいは図61と同一符号のも
のは同一機能を示す。本実施例もディジタル音声系のA
GC回路に関し、エンベロープ検出回路6101を用い
る点は図61と同様であるが、AGC回路の挿入位置を
BPF414と同期検波回路415の間とする点が図6
1の例と異なる。図64の実施例によると、ディジタル
音声系の出力をみながらAGCをかけるため、ディジタ
ル音声系にとって最適な状態で動作することができ、ま
た同期検波回路415の入力レベルが一定となるように
AGC回路6001は制御されるため、図60と同様に
同期検波回路415は常に最良の状態で動作できる効果
がある。
【0131】以上、図59,図60,図61,図64の
AGC回路の例は図7の実施例に対して説明したが、図
4,図11,図18など受信装置を示す実施例に対して
も用いることが可能である。またAGC制御信号を用い
て3値識別回路701を構成するコンパレータ805,
806の基準電圧を制御して、入力レベルの強弱に応じ
てスライスレベルを最適にすることもできる。図65は
その実施例であり、図8と同一符号は同一機能を示す。
6501はデータスライスレベル信号入力端子であり、
AGC制御信号と同様である。6502,6503は基
準電圧制御回路であり、データスライスレベル信号65
01を受けコンパレータ805,806の基準電圧が最
適となるように調整する。図65の例によれば、最適な
スライスレベルで3値識別ができる効果がある。
AGC回路の例は図7の実施例に対して説明したが、図
4,図11,図18など受信装置を示す実施例に対して
も用いることが可能である。またAGC制御信号を用い
て3値識別回路701を構成するコンパレータ805,
806の基準電圧を制御して、入力レベルの強弱に応じ
てスライスレベルを最適にすることもできる。図65は
その実施例であり、図8と同一符号は同一機能を示す。
6501はデータスライスレベル信号入力端子であり、
AGC制御信号と同様である。6502,6503は基
準電圧制御回路であり、データスライスレベル信号65
01を受けコンパレータ805,806の基準電圧が最
適となるように調整する。図65の例によれば、最適な
スライスレベルで3値識別ができる効果がある。
【0132】本発明の伝送信号の再生装置の他の実施例
を図66に示す。図7あるいは図35と同一符号のもの
は同一機能を示す。図7と異なる点は、ディジタル符号
化して多重伝送された音声信号の復調周波数を映像信号
復調用の周波数より下げるために、フィルタ3501お
よび周波数変換回路3502を設けたことである。
を図66に示す。図7あるいは図35と同一符号のもの
は同一機能を示す。図7と異なる点は、ディジタル符号
化して多重伝送された音声信号の復調周波数を映像信号
復調用の周波数より下げるために、フィルタ3501お
よび周波数変換回路3502を設けたことである。
【0133】本実施例によれば、周波数変換回路403
の出力の中間周波数(日本の地上放送テレビジョンでは
58.75MHzが一般的に多く用いられる)で映像信
号の復調を行ない、周波数変換回路3502の出力のさ
らに周波数の低い中間周波(例えば5MHz程度)でデ
ィジタル符号化して伝送された音声信号の復調を行なう
ので、同期検波回路415に用いる搬送波再生回路41
6で再生された搬送波の回路遅延時間などによる位相誤
差が周波数が低くなることにより軽減され、安定にディ
ジタル符号化して伝送された音声信号を復調することの
できる効果がある。
の出力の中間周波数(日本の地上放送テレビジョンでは
58.75MHzが一般的に多く用いられる)で映像信
号の復調を行ない、周波数変換回路3502の出力のさ
らに周波数の低い中間周波(例えば5MHz程度)でデ
ィジタル符号化して伝送された音声信号の復調を行なう
ので、同期検波回路415に用いる搬送波再生回路41
6で再生された搬送波の回路遅延時間などによる位相誤
差が周波数が低くなることにより軽減され、安定にディ
ジタル符号化して伝送された音声信号を復調することの
できる効果がある。
【0134】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の
実施例を図67に示す。受信信号は図7の場合と同一で
あり、図7あるいは図36と同一符号のものは同一機能
を示す。図66の周波数変換回路3502を混合回路3
602と電圧制御形の局部発振回路3603で構成す
る。
実施例を図67に示す。受信信号は図7の場合と同一で
あり、図7あるいは図36と同一符号のものは同一機能
を示す。図66の周波数変換回路3502を混合回路3
602と電圧制御形の局部発振回路3603で構成す
る。
【0135】図66と異なる点は、図66では搬送波再
生回路416で再生された搬送波を用いて映像信号と直
交して伝送された信号を同期検波回路415で検波して
いるのに比べ、図67ではディジタル符号化した音声信
号による変調と映像信号による変調とが直交関係にあ
り、ディジタル符号化した音声信号による変調の直流成
分が少ないことを利用して、基準信号発生器3601と
搬送波を含む中間周波信号との位相差を同期検波回路4
15と低域通過フィルタ3604で検出し、電圧制御形
の局部発振器3602に帰還することで、中間周波数の
搬送波を基準信号発生器の出力と同期させて同期検波回
路415の出力を検波出力としていることにある。
生回路416で再生された搬送波を用いて映像信号と直
交して伝送された信号を同期検波回路415で検波して
いるのに比べ、図67ではディジタル符号化した音声信
号による変調と映像信号による変調とが直交関係にあ
り、ディジタル符号化した音声信号による変調の直流成
分が少ないことを利用して、基準信号発生器3601と
搬送波を含む中間周波信号との位相差を同期検波回路4
15と低域通過フィルタ3604で検出し、電圧制御形
の局部発振器3602に帰還することで、中間周波数の
搬送波を基準信号発生器の出力と同期させて同期検波回
路415の出力を検波出力としていることにある。
【0136】本実施例によれば、基準信号発生器360
1の周波数に復調用の中間周波数が一致する負帰還ルー
プであるため、周波数変換回路403などの周波数ドリ
フトなどによる帯域フィルタ414の周波数ずれや復調
周波数ドリフトが少なく、図66に示す実施例よりさら
に安定に復調できる効果がある。
1の周波数に復調用の中間周波数が一致する負帰還ルー
プであるため、周波数変換回路403などの周波数ドリ
フトなどによる帯域フィルタ414の周波数ずれや復調
周波数ドリフトが少なく、図66に示す実施例よりさら
に安定に復調できる効果がある。
【0137】図66,図67の例は図7の実施例に対し
て説明したが他の受信装置の実施例に対しても用いるこ
とが可能である。
て説明したが他の受信装置の実施例に対しても用いるこ
とが可能である。
【0138】図68は3値識別回路701、3値2値変
換回路702、符号識別回路703の機能をもった他の
回路例である。図7、あるいは図8と同一符号のものは
同一機能を示し、6801,6802はラッチである。
図68の説明を図69を用いて行う。図69において、
(a)は3値ディジタルデータ、(b)はコンパレータ
805出力、(c)はコンパレータ806出力、(d)
はクロック信号、(e)はラッチ6801出力、(f)
はラッチ6802出力、(g)は2値ディジタルデータ
(RS−フリップフロップ809出力)である。コンパ
レータ805,806の出力が得られるまでの動作は図
8と同様である。コンパレータ805,806出力はラ
ッチ6801,6802によりクロック再生回路704
で再生されたクロック信号を用いて図69の(d)のタ
イミングでラッチされ、クロック信号に同期したディジ
タル信号となる。以下ラッチ6801,6802の出力
をRS−フリップフロップ809に図68のように入力
し、図8と同様の動作でディジタル信号に識別された2
値ディジタル符号を復調する。図68によれば、簡単な
回路構成であり、かつ3値ディジタルデータに図69
(a)の6901,6902などの不要なノイズが混入
した場合でもそれがクロック信号の立ち上りの場所にな
ければ復調した2値ディジタル符号に全く影響をおよぼ
さず、符号誤り率特性を劣化させない効果がある。
換回路702、符号識別回路703の機能をもった他の
回路例である。図7、あるいは図8と同一符号のものは
同一機能を示し、6801,6802はラッチである。
図68の説明を図69を用いて行う。図69において、
(a)は3値ディジタルデータ、(b)はコンパレータ
805出力、(c)はコンパレータ806出力、(d)
はクロック信号、(e)はラッチ6801出力、(f)
はラッチ6802出力、(g)は2値ディジタルデータ
(RS−フリップフロップ809出力)である。コンパ
レータ805,806の出力が得られるまでの動作は図
8と同様である。コンパレータ805,806出力はラ
ッチ6801,6802によりクロック再生回路704
で再生されたクロック信号を用いて図69の(d)のタ
イミングでラッチされ、クロック信号に同期したディジ
タル信号となる。以下ラッチ6801,6802の出力
をRS−フリップフロップ809に図68のように入力
し、図8と同様の動作でディジタル信号に識別された2
値ディジタル符号を復調する。図68によれば、簡単な
回路構成であり、かつ3値ディジタルデータに図69
(a)の6901,6902などの不要なノイズが混入
した場合でもそれがクロック信号の立ち上りの場所にな
ければ復調した2値ディジタル符号に全く影響をおよぼ
さず、符号誤り率特性を劣化させない効果がある。
【0139】図70は3値識別回路701、3値2値変
換回路702の他の回路例である。図7、あるいは図8
と同一符号のものは同一機能を示し、7001,700
2はゲート、7003はゲート制御回路である。図71
は図70の説明のためのタイミング図であり、(a)は
3値ディジタルデータ、(b)はコンパレータ805出
力、(c)はコンパレータ806出力、(d)はゲート
制御信号、(e)はゲート7001出力、(f)はゲー
ト7002出力、(g)は2値ディジタルデータ(RS
−フリップフロップ809出力)である。コンパレータ
805,806の出力が得られるまでの動作は図8と同
様である。コンパレータ805,806出力はゲート7
001,7002にそれぞれ入力されゲートをかけられ
る。ゲート信号は、クロック再生回路704より得られ
るクロックを用いてゲート制御回路7003でつくら
れ、図71(d)に示すようにコンパレータ805,8
06出力の正常なデータの立ち上りをとらえるものとす
る。これによりコンパレータ805,806出力はそれ
ぞれゲート7001,7002により図71(e),
(f)のようにゲートをかけられ、RS−フリップフロ
ップ809に送られる。その後は図8と同様の動作で2
値ディジタルデータを復調する。図70の例によれば、
3値ディジタルデータに図71(a)の7101,71
02などの不要なノイズが混入した場合でもそれがゲー
ト信号のゲートONの間になければ復調した2値ディジ
タル符号に全く影響をおよぼさず、符号誤り率特性を劣
化させない効果がある。なお、ゲート制御回路7003
において、ゲート信号のゲートパルス間隔のちがうもの
を複数個設けておき、これを符号誤り率などを監視する
ことでどのパルス間隔を選ぶかを判別して符号誤り率を
最良の状態にすることもできる。またゲートパルスタイ
ミングを符号誤り率などを監視することで変化させてい
き符号誤り率を最良の状態にすることもできる。
換回路702の他の回路例である。図7、あるいは図8
と同一符号のものは同一機能を示し、7001,700
2はゲート、7003はゲート制御回路である。図71
は図70の説明のためのタイミング図であり、(a)は
3値ディジタルデータ、(b)はコンパレータ805出
力、(c)はコンパレータ806出力、(d)はゲート
制御信号、(e)はゲート7001出力、(f)はゲー
ト7002出力、(g)は2値ディジタルデータ(RS
−フリップフロップ809出力)である。コンパレータ
805,806の出力が得られるまでの動作は図8と同
様である。コンパレータ805,806出力はゲート7
001,7002にそれぞれ入力されゲートをかけられ
る。ゲート信号は、クロック再生回路704より得られ
るクロックを用いてゲート制御回路7003でつくら
れ、図71(d)に示すようにコンパレータ805,8
06出力の正常なデータの立ち上りをとらえるものとす
る。これによりコンパレータ805,806出力はそれ
ぞれゲート7001,7002により図71(e),
(f)のようにゲートをかけられ、RS−フリップフロ
ップ809に送られる。その後は図8と同様の動作で2
値ディジタルデータを復調する。図70の例によれば、
3値ディジタルデータに図71(a)の7101,71
02などの不要なノイズが混入した場合でもそれがゲー
ト信号のゲートONの間になければ復調した2値ディジ
タル符号に全く影響をおよぼさず、符号誤り率特性を劣
化させない効果がある。なお、ゲート制御回路7003
において、ゲート信号のゲートパルス間隔のちがうもの
を複数個設けておき、これを符号誤り率などを監視する
ことでどのパルス間隔を選ぶかを判別して符号誤り率を
最良の状態にすることもできる。またゲートパルスタイ
ミングを符号誤り率などを監視することで変化させてい
き符号誤り率を最良の状態にすることもできる。
【0140】図72は3値識別回路701,3値2値変
換回路702の他の回路例である。図7あるいは図8と
同一符号のものは同一機能を示し、7201,7202
はメモリ回路、7203はメモリ制御回路、7204は
ディジタル信号処理回路である。図72の例も図70と
同様に3値ディジタルデータに不要なノイズが混入した
場合のノイズ除去機能を有する例である。クロック再生
回路704よりデータ伝送周期のn倍のクロック信号を
再生し、これを用いてメモリ制御回路7203はそれぞ
れコンパレータ805,806出力を1クロック毎に分
割してディジタルデータとしメモリ回路7201,72
02に記憶する。その後、ディジタル信号処理回路72
04で正規なデータサンプルポイントに近い、3値ディ
ジタルデータのHighの部分を示すセットパルス、また
はLowの部分を示すリセットパルスを選択し、3値ディ
ジタルデータに混入した不要ノイズを除去する。その
後、RS−フリップフロップ809で2値ディジタルデ
ータに変換する。図72の実施例によれば、種々のディ
ジタル処理をほどこし、3値ディジタルデータに混入し
た不要ノイズを除去できる効果がある。なお、符号誤り
率などを参考にして、前記正規なデータサンプルポイン
トを調整して符号誤り率が最良となる最適なサンプルポ
イントを選ぶこともできる。また、コンパレータ80
5,806出力をメモリ制御回路7203、ディジタル
信号処理回路7204に入力し、セットパルスがリセッ
トパルスのくる前に複数個表れたときに、また、リセッ
トパルスがセットパルスのくる前に複数個表れたときに
正規なデータサンプルポイントを選ぶこともできる。
換回路702の他の回路例である。図7あるいは図8と
同一符号のものは同一機能を示し、7201,7202
はメモリ回路、7203はメモリ制御回路、7204は
ディジタル信号処理回路である。図72の例も図70と
同様に3値ディジタルデータに不要なノイズが混入した
場合のノイズ除去機能を有する例である。クロック再生
回路704よりデータ伝送周期のn倍のクロック信号を
再生し、これを用いてメモリ制御回路7203はそれぞ
れコンパレータ805,806出力を1クロック毎に分
割してディジタルデータとしメモリ回路7201,72
02に記憶する。その後、ディジタル信号処理回路72
04で正規なデータサンプルポイントに近い、3値ディ
ジタルデータのHighの部分を示すセットパルス、また
はLowの部分を示すリセットパルスを選択し、3値ディ
ジタルデータに混入した不要ノイズを除去する。その
後、RS−フリップフロップ809で2値ディジタルデ
ータに変換する。図72の実施例によれば、種々のディ
ジタル処理をほどこし、3値ディジタルデータに混入し
た不要ノイズを除去できる効果がある。なお、符号誤り
率などを参考にして、前記正規なデータサンプルポイン
トを調整して符号誤り率が最良となる最適なサンプルポ
イントを選ぶこともできる。また、コンパレータ80
5,806出力をメモリ制御回路7203、ディジタル
信号処理回路7204に入力し、セットパルスがリセッ
トパルスのくる前に複数個表れたときに、また、リセッ
トパルスがセットパルスのくる前に複数個表れたときに
正規なデータサンプルポイントを選ぶこともできる。
【0141】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル信号で振幅変
調した被変調波が映像信号の被変調波に直交多重された
伝送信号を受信する場合に、S/Nを向上させることが
でき、かつ映像信号からの妨害を低減することができ
る。
調した被変調波が映像信号の被変調波に直交多重された
伝送信号を受信する場合に、S/Nを向上させることが
でき、かつ映像信号からの妨害を低減することができ
る。
【図1】本発明の伝送信号発生装置の一例を示すブロッ
ク図、
ク図、
【図2】本発明の伝送信号のスペクトル図、
【図3】本発明の伝送信号のベクトル図、
【図4】本発明の伝送信号の再生装置の一例を示すブロ
ック図、
ック図、
【図5】本発明の伝送信号発生装置の他の例を示すブロ
ック図、
ック図、
【図6】図5の装置の動作を説明する波形図、
【図7】本発明の伝送信号の再生装置の他の例を示すブ
ロック図、
ロック図、
【図8】図7に示す3値識別回路の一例を示すブロック
図、
図、
【図9】図7および図8の動作を説明する波形図、
【図10】本発明の伝送信号発生装置のさらに他の例の
ブロック図、
ブロック図、
【図11】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図12】本発明の伝送信号発生装置のスペクトル抑圧
処理回路の他の例のブロック図、
処理回路の他の例のブロック図、
【図13】図12の動作説明用のデータ列を示す模式
図、
図、
【図14】図12および図13で示す本発明の伝送デー
タパターン例の模式図、
タパターン例の模式図、
【図15】本発明の説明用の映像色副搬送波のベクトル
図、
図、
【図16】くし形フィルタの一般的な構成を示すブロッ
ク図、
ク図、
【図17】その動作を説明する波形図、
【図18】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
を示すブロック図、
を示すブロック図、
【図19】図18の動作説明用のデータ列を示す模式
図、
図、
【図20】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図21】図20の動作説明用のデータ列を示す模式
図、
図、
【図22】図20の装置の特性を示す特性図、
【図23】本発明の伝送信号発生装置のスペクトル抑圧
処理回路のさらに他のブロック図、
処理回路のさらに他のブロック図、
【図24】図23の動作説明用のデータ列を示す模式
図、
図、
【図25】図23および図24で示す本発明の伝送デー
タパターン例の模式図、
タパターン例の模式図、
【図26】動作説明用のデータ列の模式図、
【図27】本発明の伝送信号発生装置のさらに他の例の
ブロック図、
ブロック図、
【図28】図27の説明用の信号例を示す波形図、
【図29】本発明の伝送信号発生装置のインターリーブ
処理例の模式図、
処理例の模式図、
【図30】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図31】本発明の伝送信号発生装置のさらに他の例の
ブロック図、
ブロック図、
【図32】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図33】本発明の伝送信号発生装置のさらに他の例の
ブロック図、
ブロック図、
【図34】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図35】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図36】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図37】本発明の伝送信号発生装置のスペクトル抑圧
処理回路のさらに他の例のブロック図、
処理回路のさらに他の例のブロック図、
【図38】図37の動作説明用のデータ列の模式図、
【図39】図37および図38で示す本発明の伝送デー
タパターン例の模式図、
タパターン例の模式図、
【図40】動作説明用のデータ列の模式図、
【図41】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図42】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図43】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図44】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図45】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図46】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図47】本発明の伝送信号発生装置のさらに他の例の
ブロック図、
ブロック図、
【図48】本発明の伝送信号発生装置の3値変換回路の
例のブロック図、
例のブロック図、
【図49】図48の回路の動作を説明する波形図、
【図50】本発明の伝送信号発生装置の3値変換回路の
他の例のブロック図、
他の例のブロック図、
【図51】図50の回路動作を説明する波形図、
【図52】本発明の伝送信号発生装置のさらに他の例の
ブロック図、
ブロック図、
【図53】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図54】本発明の伝送信号の再生装置の3値識別回路
などの他の例のブロック図、
などの他の例のブロック図、
【図55】図54の回路動作を説明する波形図、
【図56】本発明の伝送信号の再生装置の3値識別回路
などのさらに他の例のブロック図、
などのさらに他の例のブロック図、
【図57】図56の動作を説明する波形図、
【図58】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図59】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図60】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図61】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図62】本発明の伝送信号の再生装置のエンベロープ
検出回路の例のブロック図、
検出回路の例のブロック図、
【図63】その動作を説明する波形図、
【図64】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図65】本発明の伝送信号の再生装置の3値識別回路
などのさらに他の例のブロック図、
などのさらに他の例のブロック図、
【図66】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図67】本発明の伝送信号の再生装置のさらに他の例
のブロック図、
のブロック図、
【図68】本発明の伝送信号の再生装置の3値識別回路
などのさらに他の例のブロック図、
などのさらに他の例のブロック図、
【図69】図68の回路の動作を説明する波形図、
【図70】本発明の伝送信号の再生装置の3値識別回路
などのさらに他の例のブロック図、
などのさらに他の例のブロック図、
【図71】図70の動作を説明する波形図、
【図72】本発明の伝送信号の再生装置の3値識別回路
などのさらに他の例を示すブロック図である。
などのさらに他の例を示すブロック図である。
110…映像信号搬送波発生回路、 114,114…スペクトル抑圧処理回路、 116…移相回路、 117…変調回路、 118…イコライザ、 119…加算回路、 120…送信VSBフィルタ、 201…映像信号の伝送信号のスペクトル、 205…多重信号の伝送信号のスペクトル、 301…映像信号搬送波のベクトル、 302…多重伝送される信号の変調波のベクトル、 414…帯域通過フィルタ、 415…同期検波回路、 416…搬送波再生回路、 417,417…スペクトル抑圧処理信号再生回路、 501…遅延回路、 502…減算回路、 701,701…3値識別回路、 702,702…3値2値変換回路、 703…符号識別回路、 704…クロック再生回路、 1001…ディジタル変調回路、 1101…符号識別回路、 1102…クロック再生回路、 1103…ディジタル復調回路、 1202…時間軸圧縮回路、 1204…インバータ、 1205…遅延回路、 1206…切替スイッチ、 1801…符号識別回路、 1802…クロック再生回路、 1803…切替回路、 1804…時間軸伸長回路、 1805…タイミング再生回路、 2001…減算回路、 2002…遅延回路、 2303…インバータ、 2304…遅延回路、 2305…切替スイッチ、 2702…制御信号発生回路、 3001…制御信号再生回路、 3101…減算回路、 3102…遅延回路、 3201…加算回路、 3202…遅延回路、 3301…プリエンファシス回路、 3401…ディエンファシス回路、 3502,3502…周波数変換回路、 3601…基準信号発生回路、 3602…混合回路、 3603…電圧制御形の局部発振回路、 3604…低域通過フィルタ。
フロントページの続き (72)発明者 奥田 章秀 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 堀田 宜孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 日立ビデオエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−186088(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/00 - 7/088
Claims (7)
- 【請求項1】映像信号を用いて第1の搬送波を振幅変調
した第1の被変調波と、 前 記映像信号の2水平走査周期に相当する期間で1水平
走査周期に相当する期間ごとに同一のデータの極性を反
転させた一対のデータで構成されるデジタル信号を用い
て、前記第1の搬送波と実質的に直交位相関係にある第
2の搬送波を振幅変調した第2の被変調波とが多重され
た、残留側波帯方式の伝送信号を受信して再生するため
の装置であって、受 信した前記伝送信号を同期検波して前記デジタル信号
を復調する復調手段と、該復調手段から出力されたデジ
タル信号を前記極性が反転される前の信号に再生するた
めの再生処理を行う再生手段とを備え、 該再生手段は、前記復調手段から出力された信号を1水
平走査周期に相当する期間遅延する遅延手段と、該遅延
手段の入力と出力信号とを減算する演算処理手段を有
し、該演算処理手段の出力信号に基づいて前記再生処理
を行うことを特徴とする多重伝送信号の受信再生装置。 - 【請求項2】前記復調手段は、前記第2の搬送波を再生
する搬送波再生手段と、該搬送波再生手段により再生さ
れた第2の搬送波を用いて前記伝送信号を同期検波する
同期検波手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載
の多重伝送信号の受信再生装置。 - 【請求項3】前記復調手段に入力される信号は、前記伝
送信号が中間周波信号に変換され、かつ前記デジタル信
号の帯域に帯域制限された信号であることを特徴とする
請求項1または2に記載の多重伝送信号の受信再生装
置。 - 【請求項4】前記復調手段に入力される信号は、前記伝
送信号が中間周波信号よりも低い周波数の信号に変換さ
れ、かつ前記デジタル信号の帯域に帯域制限された信号
であることを特徴とする請求項1または2に記載の多重
伝送信号の受信再生装置。 - 【請求項5】前記再生手段の出力は、誤り訂正用の符号
に応じて伝送中に生じた誤りを検出訂正するデジタル信
号処理手段により誤り訂正されることを特徴とする請求
項1乃至4のいずれかに記載の多重伝送信号の受信再生
装置。 - 【請求項6】前記再生手段は、前記演算処理手段の出力
信号から極性が異なる同一のデータ同士が減算された信
号を選択する選択手段を用いて前記再生処理を行うこと
を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の多重伝
送信号の受信再生装置。 - 【請求項7】前記選択手段の出力信号を、時間軸伸長す
ることによって前記再生処理を行うことを特徴とする請
求項6に記載の多重伝送信号の受信再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7011237A JP2934587B2 (ja) | 1987-01-30 | 1995-01-27 | 多重伝送信号の受信再生装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-18399 | 1987-01-30 | ||
JP1839887 | 1987-01-30 | ||
JP62-18398 | 1987-01-30 | ||
JP1839987 | 1987-01-30 | ||
JP7011237A JP2934587B2 (ja) | 1987-01-30 | 1995-01-27 | 多重伝送信号の受信再生装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63017104A Division JPS63301682A (ja) | 1987-01-30 | 1988-01-29 | 多重伝送方式およびその信号発生装置ならびにその信号再生装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10032556A Division JPH10191270A (ja) | 1987-01-30 | 1998-02-16 | テレビジョン受信機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07307930A JPH07307930A (ja) | 1995-11-21 |
JP2934587B2 true JP2934587B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=27279341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7011237A Expired - Lifetime JP2934587B2 (ja) | 1987-01-30 | 1995-01-27 | 多重伝送信号の受信再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2934587B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3414606B2 (ja) * | 1997-01-16 | 2003-06-09 | 富士通テン株式会社 | マルチキャリア変調方式の受信装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0722387B2 (ja) * | 1985-02-13 | 1995-03-08 | 松下電器産業株式会社 | 信号多重方法 |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP7011237A patent/JP2934587B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07307930A (ja) | 1995-11-21 |
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