JP2934519B2 - 重量物対応型平衡荷役装置 - Google Patents
重量物対応型平衡荷役装置Info
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- JP2934519B2 JP2934519B2 JP5581691A JP5581691A JP2934519B2 JP 2934519 B2 JP2934519 B2 JP 2934519B2 JP 5581691 A JP5581691 A JP 5581691A JP 5581691 A JP5581691 A JP 5581691A JP 2934519 B2 JP2934519 B2 JP 2934519B2
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- load
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、吊り荷の重量を上下
駆動装置で平衡させて静止状態にして重い吊り荷を直接
手で押し動かすことができるようにした装置に関するも
ので、特に重量の大きな吊り荷の荷役に適した上記装置
に関するものである。
駆動装置で平衡させて静止状態にして重い吊り荷を直接
手で押し動かすことができるようにした装置に関するも
ので、特に重量の大きな吊り荷の荷役に適した上記装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の平衡荷役装置は、伸縮自在かつ
上下揺動自在なアームや走行ビームに沿って走行自在に
設けた巻上げドラムにより吊り荷を懸吊する構造を有し
ている。アームの上下方向の揺動や巻上げドラムの回転
は、通常、電動機を用いて行われ、その昇降速度を検出
する速度センサを設けている。また吊り荷の近傍に操作
ボックスと吊り荷の重さを検出する荷重センサとを設け
ている。
上下揺動自在なアームや走行ビームに沿って走行自在に
設けた巻上げドラムにより吊り荷を懸吊する構造を有し
ている。アームの上下方向の揺動や巻上げドラムの回転
は、通常、電動機を用いて行われ、その昇降速度を検出
する速度センサを設けている。また吊り荷の近傍に操作
ボックスと吊り荷の重さを検出する荷重センサとを設け
ている。
【0003】荷役操作において、吊り荷を大きく上下動
させるときには、操作ボックスのレバーや押ボタンを操
作してその操作量に比例した第1の速度指令を吊り荷昇
降用の電動機に与えて吊り荷を昇降させる。レバーや押
ボタンは、操作力が解放されると中立位置へ戻り、第1
の速度指令が零となり、吊り荷の昇降は停止する。吊り
荷昇降用電動機には前記速度センサの検出信号がフィー
ドバック信号として与えられており、速度指令が零にな
ったときには、吊り荷の重量とバランスさせて電動機を
停止状態に保持するのに必要な電流が与えられ続ける。
させるときには、操作ボックスのレバーや押ボタンを操
作してその操作量に比例した第1の速度指令を吊り荷昇
降用の電動機に与えて吊り荷を昇降させる。レバーや押
ボタンは、操作力が解放されると中立位置へ戻り、第1
の速度指令が零となり、吊り荷の昇降は停止する。吊り
荷昇降用電動機には前記速度センサの検出信号がフィー
ドバック信号として与えられており、速度指令が零にな
ったときには、吊り荷の重量とバランスさせて電動機を
停止状態に保持するのに必要な電流が与えられ続ける。
【0004】このバランス状態で吊り荷に上下方向の力
を加えると、荷重センサの検出値の差信号としてその力
が検出され、この差信号に比例した値の第2の速度指令
を生成され、この第2の速度指令に基いて吊り荷昇降用
の電動機を回転させることにより、吊り荷を直接押動す
ることによる吊り荷の昇降が行われる。
を加えると、荷重センサの検出値の差信号としてその力
が検出され、この差信号に比例した値の第2の速度指令
を生成され、この第2の速度指令に基いて吊り荷昇降用
の電動機を回転させることにより、吊り荷を直接押動す
ることによる吊り荷の昇降が行われる。
【0005】一方吊り荷の水平方向移動は、巻上げドラ
ムを走行自在に支持しているビームや伸縮自在なアーム
を旋回台で支持し、旋回台の旋回と巻上げドラムの走行
またはアームの伸縮とにより、吊り荷を左右(旋回台の
旋回方向。以下同じ。)と前後(ビームに沿うドラムの
走行またはアームの伸縮方向。以下同じ。)に押し動か
すことによって行われる。
ムを走行自在に支持しているビームや伸縮自在なアーム
を旋回台で支持し、旋回台の旋回と巻上げドラムの走行
またはアームの伸縮とにより、吊り荷を左右(旋回台の
旋回方向。以下同じ。)と前後(ビームに沿うドラムの
走行またはアームの伸縮方向。以下同じ。)に押し動か
すことによって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種の平衡荷役装置
は、比較的軽い重量物ないし中程度の重量物の荷役に用
いられていた。しかし近時の制御機器の信頼性の向上に
より、大重量物の荷役にも上記構造の平衡荷役装置が用
いられるようになってきた。
は、比較的軽い重量物ないし中程度の重量物の荷役に用
いられていた。しかし近時の制御機器の信頼性の向上に
より、大重量物の荷役にも上記構造の平衡荷役装置が用
いられるようになってきた。
【0007】ところが、従来構造の平衡荷役装置では、
吊り荷が重くなると、吊り荷を水平方向に動かすとき
に、慣性力のために始動および停止時に大きな力が必要
になってオーバーランも生じやすくなり、小さな力で吊
り荷を動かして任意の位置に正確に移動させることがで
きるという平衡荷役装置の特徴が失われてしまうという
問題が生じてきた。
吊り荷が重くなると、吊り荷を水平方向に動かすとき
に、慣性力のために始動および停止時に大きな力が必要
になってオーバーランも生じやすくなり、小さな力で吊
り荷を動かして任意の位置に正確に移動させることがで
きるという平衡荷役装置の特徴が失われてしまうという
問題が生じてきた。
【0008】また吊り荷が重くなると、電動機で吊り荷
を昇降させる構造では、正確で応答の早い制御ができる
けれども、電動機が大型かつ大電流化したり、高減速比
の減速機が必要になるなどの問題が発生する。
を昇降させる構造では、正確で応答の早い制御ができる
けれども、電動機が大型かつ大電流化したり、高減速比
の減速機が必要になるなどの問題が発生する。
【0009】この発明は、上記の問題に鑑み、特に重量
の大きな吊り荷の正確で速やかな移動位置決めが可能な
平衡荷役装置を得ることを課題としている。
の大きな吊り荷の正確で速やかな移動位置決めが可能な
平衡荷役装置を得ることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の平衡荷役装置
は、吊り荷1の上下駆動装置14に加えて、油圧または
電気駆動の前後駆動装置13と左右駆動装置15とを備
えている。上下駆動装置14は、油圧サーボ駆動のもの
とする。
は、吊り荷1の上下駆動装置14に加えて、油圧または
電気駆動の前後駆動装置13と左右駆動装置15とを備
えている。上下駆動装置14は、油圧サーボ駆動のもの
とする。
【0011】操作ボックス6には、前後駆動装置13お
よび左右駆動装置15にそれぞれの第1の速度指令Vi
を与える操作レバー36、35ないし押ボタンを、上下
駆動用のレバー35ないし押ボタンと共に設ける。
よび左右駆動装置15にそれぞれの第1の速度指令Vi
を与える操作レバー36、35ないし押ボタンを、上下
駆動用のレバー35ないし押ボタンと共に設ける。
【0012】これらのレバー36、35ないし押ボタン
は、外見上分離された別のものとして設ける必要はない
が(図のレバー35は、先端を上下左右に動かすことに
よって上下方向と左右方向とを兼用している。)、対象
とする3個の駆動装置13、14および15に個別的に
第1の速度指令Viを与えることができるものでなけれ
ばならない。
は、外見上分離された別のものとして設ける必要はない
が(図のレバー35は、先端を上下左右に動かすことに
よって上下方向と左右方向とを兼用している。)、対象
とする3個の駆動装置13、14および15に個別的に
第1の速度指令Viを与えることができるものでなけれ
ばならない。
【0013】また吊り荷1に近接した位置で吊り荷の重
量を支えている負荷部材33には、吊り荷1の全重量W
と共に、吊り荷1に作用する水平方向力Fを前後方向
と、左右方向とに分離して検出可能な検出センサ37、
38を設ける。図示のものでは、負荷部材33に旋回台
3の半径方向に対向させて添着した歪ゲージ対37a、
37bが前後方向センサ37を構成し、旋回方向に対向
させて添着した歪ゲージ対38a、38bが左右方向セ
ンサ38を構成している。そしてこれらの歪ゲージ37
a、38a、37b、38bを直列接続することによ
り、上下方向センサ39が構成される。
量を支えている負荷部材33には、吊り荷1の全重量W
と共に、吊り荷1に作用する水平方向力Fを前後方向
と、左右方向とに分離して検出可能な検出センサ37、
38を設ける。図示のものでは、負荷部材33に旋回台
3の半径方向に対向させて添着した歪ゲージ対37a、
37bが前後方向センサ37を構成し、旋回方向に対向
させて添着した歪ゲージ対38a、38bが左右方向セ
ンサ38を構成している。そしてこれらの歪ゲージ37
a、38a、37b、38bを直列接続することによ
り、上下方向センサ39が構成される。
【0014】前後方向レバー36および左右方向レバー
35で前後および左右方向の第1速度指令Viを生成す
る手段は、上下方向レバー35ないし押ボタンで上下方
向の第1速度指令を生成する従来手段をそのまま用い
る。前後方向および左右方向の第2速度指令Vfは、上
下方向の第2速度指令のように記憶値との差信号を基礎
とするのではなく、検出値そのものにある比例定数を乗
じて得られる。好ましくは、その零レベル付近に適当な
幅の不感帯を設けておくのが良い。この不感帯の幅は、
水平力Fの時間積分値によって決定されるようにするの
が更に良い。
35で前後および左右方向の第1速度指令Viを生成す
る手段は、上下方向レバー35ないし押ボタンで上下方
向の第1速度指令を生成する従来手段をそのまま用い
る。前後方向および左右方向の第2速度指令Vfは、上
下方向の第2速度指令のように記憶値との差信号を基礎
とするのではなく、検出値そのものにある比例定数を乗
じて得られる。好ましくは、その零レベル付近に適当な
幅の不感帯を設けておくのが良い。この不感帯の幅は、
水平力Fの時間積分値によって決定されるようにするの
が更に良い。
【0015】前後左右方向については、レバー36、3
5ないし押しボタンとセンサ37、38とのいずれか一
方だけを設けることもできる。一方だけを設けるとき
は、センサ37、38を設けるのがより好ましい。一方
だけを設けるときは、速度指令生成手段も上記第1か第
2の一方のみになることは勿論である。
5ないし押しボタンとセンサ37、38とのいずれか一
方だけを設けることもできる。一方だけを設けるとき
は、センサ37、38を設けるのがより好ましい。一方
だけを設けるときは、速度指令生成手段も上記第1か第
2の一方のみになることは勿論である。
【0016】生成された前後方向および左右方向の速度
指令Vi、Vfにより、それぞれの駆動装置13、15
を制御する手段は、上下方向の制御に用いられている従
来手段をそのまま用いることができる。上下方向の制御
には、速度検出器25によるフィードバック制御が必須
であるが、前後方向および左右方向制御においては、速
度フィードバックを省略することが可能で、このときに
はもちろん前後方向および左右方向の速度検出器26、
27は不要である。
指令Vi、Vfにより、それぞれの駆動装置13、15
を制御する手段は、上下方向の制御に用いられている従
来手段をそのまま用いることができる。上下方向の制御
には、速度検出器25によるフィードバック制御が必須
であるが、前後方向および左右方向制御においては、速
度フィードバックを省略することが可能で、このときに
はもちろん前後方向および左右方向の速度検出器26、
27は不要である。
【0017】
【作用】以上のように構成された平衡荷役装置では、吊
り荷1を上下させるときはもちろん、水平移動させると
きにも、そのレバー36、35ないし押ボタンの操作あ
るいは吊り荷1に小さい水平力Fを加えることによって
行うことができる。特に水平方向センサ37、38を設
けて第2速度指令Vfによる制御を採用したときは、吊
り荷1に与える押動力Fに略比例した速度で吊り荷1が
水平移動し、停止させるときにも、従来のように反対側
から停止力を作用させる必要がなく、水平力Fを解放す
るだけで直ちに吊り荷1の移動を停止できる。
り荷1を上下させるときはもちろん、水平移動させると
きにも、そのレバー36、35ないし押ボタンの操作あ
るいは吊り荷1に小さい水平力Fを加えることによって
行うことができる。特に水平方向センサ37、38を設
けて第2速度指令Vfによる制御を採用したときは、吊
り荷1に与える押動力Fに略比例した速度で吊り荷1が
水平移動し、停止させるときにも、従来のように反対側
から停止力を作用させる必要がなく、水平力Fを解放す
るだけで直ちに吊り荷1の移動を停止できる。
【0018】また上下方向駆動装置14として油圧アク
チュエータを用い、これを比例電磁式流量制御弁やサー
ボ弁あるいは可変容量ポンプ等によって制御してやれ
ば、電気式のアクチュエータを用いたものと同等な精度
と応答性を維持しつつ、コンパクトな構造で高い荷重負
担力を有する平衡荷役装置が実現できる。一方吊り荷の
移動に必要な水平力は、吊り荷の荷重に比較して小さい
ので、水平方向アクチュエータ13、15は電気式のも
のを用いることも可能である。
チュエータを用い、これを比例電磁式流量制御弁やサー
ボ弁あるいは可変容量ポンプ等によって制御してやれ
ば、電気式のアクチュエータを用いたものと同等な精度
と応答性を維持しつつ、コンパクトな構造で高い荷重負
担力を有する平衡荷役装置が実現できる。一方吊り荷の
移動に必要な水平力は、吊り荷の荷重に比較して小さい
ので、水平方向アクチュエータ13、15は電気式のも
のを用いることも可能である。
【0019】
【実施例】次に図示実施例について説明する。吊り荷1
を懸吊するアーム2は、旋回台3にピン4で基端を枢支
された第1アーム2aと、第1アームの先端にピン5で
基端を枢支された第2アーム2bで構成され、操作ボッ
クス6が第2アーム2bの先端にピン7で枢着されてい
る。外側のリンク8aおよび8bは、第1アーム2aお
よび第2アーム2bとそれぞれ平行かつ等長で、それぞ
れが平行リンク機構を構成し、操作ボックス6を常時正
立状態に維持している。内側のリンク9aおよび9b
は、第1アーム2aおよび第2アーム2bと共に平行リ
ンクによる比例運動機構を構成している。リンク9aと
9bとを枢着するピン10は、駆動ピンとなっており、
旋回台3に設けた昇降ブロック11の水平方向の長孔1
2に遊動自在に嵌合されており、昇降ブロック11に搭
載された前後方向シリンダ13が駆動ピン10を前後方
向に駆動することにより操作ボックス6が前後動し、旋
回台3に搭載された昇降シリンダ14が昇降ブロック1
1を上下方向に駆動することにより操作ボックス6が上
下動する。
を懸吊するアーム2は、旋回台3にピン4で基端を枢支
された第1アーム2aと、第1アームの先端にピン5で
基端を枢支された第2アーム2bで構成され、操作ボッ
クス6が第2アーム2bの先端にピン7で枢着されてい
る。外側のリンク8aおよび8bは、第1アーム2aお
よび第2アーム2bとそれぞれ平行かつ等長で、それぞ
れが平行リンク機構を構成し、操作ボックス6を常時正
立状態に維持している。内側のリンク9aおよび9b
は、第1アーム2aおよび第2アーム2bと共に平行リ
ンクによる比例運動機構を構成している。リンク9aと
9bとを枢着するピン10は、駆動ピンとなっており、
旋回台3に設けた昇降ブロック11の水平方向の長孔1
2に遊動自在に嵌合されており、昇降ブロック11に搭
載された前後方向シリンダ13が駆動ピン10を前後方
向に駆動することにより操作ボックス6が前後動し、旋
回台3に搭載された昇降シリンダ14が昇降ブロック1
1を上下方向に駆動することにより操作ボックス6が上
下動する。
【0020】昇降ブロック11の昇降速度及び駆動ピン
10の移動速度は、これらに設けられたラック21、2
2が旋回台3及び昇降ブロック11に軸着されたピニオ
ン23、24を回転させ、ピニオン23、24の軸に固
定したエンコーダ25、26を回転させることによって
検出されている。
10の移動速度は、これらに設けられたラック21、2
2が旋回台3及び昇降ブロック11に軸着されたピニオ
ン23、24を回転させ、ピニオン23、24の軸に固
定したエンコーダ25、26を回転させることによって
検出されている。
【0021】旋回台3を垂直軸31まわりに軸支する基
台32には、垂直軸31と同心にホイール歯車16が固
定されており、旋回台3に搭載した旋回モータ15のピ
ニオン17がホイール歯車16と噛合している。旋回モ
ータ15の回転速度は、当該モータ15に装着されたエ
ンコーダ27によって検出されている。
台32には、垂直軸31と同心にホイール歯車16が固
定されており、旋回台3に搭載した旋回モータ15のピ
ニオン17がホイール歯車16と噛合している。旋回モ
ータ15の回転速度は、当該モータ15に装着されたエ
ンコーダ27によって検出されている。
【0022】操作ボックス6は、短円筒状の負荷部材3
3を介して支持されており、この操作ボックス6の下端
にフック34が設けられている。操作ボックス6には、
上下揺動によって昇降シリンダ14用の第1速度指令を
生成し、左右揺動によって旋回モータ15用の第1速度
指令を生成する第1レバー35と、水平方向にのみ揺動
して前後方向シリンダ13用の第1速度指令を生成する
第2レバー36とが設けられている。
3を介して支持されており、この操作ボックス6の下端
にフック34が設けられている。操作ボックス6には、
上下揺動によって昇降シリンダ14用の第1速度指令を
生成し、左右揺動によって旋回モータ15用の第1速度
指令を生成する第1レバー35と、水平方向にのみ揺動
して前後方向シリンダ13用の第1速度指令を生成する
第2レバー36とが設けられている。
【0023】一方負荷部材33には、旋回台3の半径方
向と旋回方向とにそれぞれ対向させた歪ゲージ対37
a、37b及び38a、38b(38bは図の裏側)が
添着され、歪ゲージ37a、38a、37b、37bを
直列接続することによって荷重センサ39が形成され、
歪ゲージ37aと37bを含むホイートストンブリッジ
によって前後方向センサ37が構成され、歪ゲージ38
aと38bを含むホイートストンブリッジによって左右
方向センサ38が構成されている。
向と旋回方向とにそれぞれ対向させた歪ゲージ対37
a、37b及び38a、38b(38bは図の裏側)が
添着され、歪ゲージ37a、38a、37b、37bを
直列接続することによって荷重センサ39が形成され、
歪ゲージ37aと37bを含むホイートストンブリッジ
によって前後方向センサ37が構成され、歪ゲージ38
aと38bを含むホイートストンブリッジによって左右
方向センサ38が構成されている。
【0024】昇降シリンダ14と前後方向シリンダ13
には、可変容量ポンプ41の作動油が各々のサーボバル
ブ42a、42bを介して供給されており、ドライバ4
3a、43bからの指令によってサーボバルブ42a、
42bの開度をコントロールすることによって吊り荷1
の昇降速度及び前後移動速度がコントロールされる。一
方旋回モータ15には、サーボモータが用いられ、ドラ
イバ43cからの指令により、吊り荷1の左右移動速度
がコントロールされる。
には、可変容量ポンプ41の作動油が各々のサーボバル
ブ42a、42bを介して供給されており、ドライバ4
3a、43bからの指令によってサーボバルブ42a、
42bの開度をコントロールすることによって吊り荷1
の昇降速度及び前後移動速度がコントロールされる。一
方旋回モータ15には、サーボモータが用いられ、ドラ
イバ43cからの指令により、吊り荷1の左右移動速度
がコントロールされる。
【0025】図3は、制御装置の構成を示すブロック図
で、上下、前後および左右方向についてそれぞれ図3に
示す制御装置が設けられている。以下前後方向の制御を
例にして説明する。
で、上下、前後および左右方向についてそれぞれ図3に
示す制御装置が設けられている。以下前後方向の制御を
例にして説明する。
【0026】レバー36の前後方向の変位は、操作ボッ
クス6内のポテンショメータ(図示せず)によって検出
され、その検出値が第1速度指令信号Viとして制御装
置40内の切替回路44の入力端子に加えられる。ま
た、前後方向力センサ37の検出値Fは、加算点45に
入力される。この加算点45の他方の入力端子に加えら
れる信号は、前後および左右方向の制御装置においては
零レベルであり、上下方向の制御装置においては吊り荷
の荷重Wである。
クス6内のポテンショメータ(図示せず)によって検出
され、その検出値が第1速度指令信号Viとして制御装
置40内の切替回路44の入力端子に加えられる。ま
た、前後方向力センサ37の検出値Fは、加算点45に
入力される。この加算点45の他方の入力端子に加えら
れる信号は、前後および左右方向の制御装置においては
零レベルであり、上下方向の制御装置においては吊り荷
の荷重Wである。
【0027】加算点45に入力された検出値Fは、力/
速度変換回路46を経て切替回路44の入力端子に入力
する。切替回路44は、入力される第1速度指令Viと
検出値Tの速度変換値すなわち第2速度指令Vfとを切
替出力するもので、操作ボックス6からの第1速度指令
Viが零以外のときにはその接点を操作ボックス6側
に、第1速度指令Viが零のときにはその接点を力/速
度変換回路46側に接続する。
速度変換回路46を経て切替回路44の入力端子に入力
する。切替回路44は、入力される第1速度指令Viと
検出値Tの速度変換値すなわち第2速度指令Vfとを切
替出力するもので、操作ボックス6からの第1速度指令
Viが零以外のときにはその接点を操作ボックス6側
に、第1速度指令Viが零のときにはその接点を力/速
度変換回路46側に接続する。
【0028】切替回路44の出力は、第2の加算点47
に入力され、加算点47において、切替回路44の出力
と前後移動速度検出用のエンコーダ26の検出信号VN
との偏差が求められ、この偏差は比例積分回路48に入
力される。比例積分回路48は、比例要素48aおよび
積分要素48bを有し、そのPI動作によって制御系の
定常特性を改善する。比例積分回路48の出力はドライ
バ43bに入力され、ドライバ43bによってサーボバ
ルブ42bの開度が制御され、前後方向シリンダ13が
駆動される。
に入力され、加算点47において、切替回路44の出力
と前後移動速度検出用のエンコーダ26の検出信号VN
との偏差が求められ、この偏差は比例積分回路48に入
力される。比例積分回路48は、比例要素48aおよび
積分要素48bを有し、そのPI動作によって制御系の
定常特性を改善する。比例積分回路48の出力はドライ
バ43bに入力され、ドライバ43bによってサーボバ
ルブ42bの開度が制御され、前後方向シリンダ13が
駆動される。
【0029】実際の操作においては、操作レバー36を
操作して吊り荷1を適宜移動させたあと操作レバー36
を中立位置に戻す。この結果、第1速度指令Viが零と
なり、吊り荷1は停止する。この際、制御装置40は、
第1速度指令Viが零となったことを検出し、その検出
時点で切替回路44の接点を操作ボックス6側から力/
速度変換回路46側に切り替える。
操作して吊り荷1を適宜移動させたあと操作レバー36
を中立位置に戻す。この結果、第1速度指令Viが零と
なり、吊り荷1は停止する。この際、制御装置40は、
第1速度指令Viが零となったことを検出し、その検出
時点で切替回路44の接点を操作ボックス6側から力/
速度変換回路46側に切り替える。
【0030】この状態で作業者が吊り荷1に前後方向の
ごく僅かな力F(図1)を加えると、前後方向センサ3
7はその力Fを検出し、この検出値Fは加算点45を経
て力/速度変換回路46に入力され、力/速度変換回路
46において所定の関数を用いた変換演算が行われるこ
とにより、操作力Fに対応する第2速度指令Vfが出力
される。この第2速度指令Vfは,切替回路44を介し
て加算点47に入力され、加算点47においてフィード
バック信号VN との偏差Vf−VN が出力される。この
偏差Vf−VN は、比例積分回路48を介してドライバ
43bに入力され、ドライバ43bによってサーボバル
ブ42bの開度が制御され、前後方向シリンダ13が駆
動され、吊り荷1を力Fを加えた方向に移動させる。
ごく僅かな力F(図1)を加えると、前後方向センサ3
7はその力Fを検出し、この検出値Fは加算点45を経
て力/速度変換回路46に入力され、力/速度変換回路
46において所定の関数を用いた変換演算が行われるこ
とにより、操作力Fに対応する第2速度指令Vfが出力
される。この第2速度指令Vfは,切替回路44を介し
て加算点47に入力され、加算点47においてフィード
バック信号VN との偏差Vf−VN が出力される。この
偏差Vf−VN は、比例積分回路48を介してドライバ
43bに入力され、ドライバ43bによってサーボバル
ブ42bの開度が制御され、前後方向シリンダ13が駆
動され、吊り荷1を力Fを加えた方向に移動させる。
【0031】以上は前後方向シリンダ13の制御につい
て説明したものであるが、旋回モータ15及び昇降シリ
ンダ14も同様な制御系によって制御することができ、
レバー35を左右または上下に操作することにより、あ
るいは平衡状態で停止している吊り荷1に左右方向の力
あるいは上下方向の力を作用させることにより、吊り荷
1をごく僅かな力で左右方向あるいは上下方向に移動さ
せることができ、操作力を解放すれば吊り荷1の移動お
よび昇降は直ちに停止する。なお前後方向シリンダ13
及び旋回モータ15の制御においては、加算点45に与
える基準レベル信号は零レベルであるが、昇降シリンダ
14の制御系では、加算点45に基準レベル信号として
吊り荷1の自重Wが与えられねばならない。この基準レ
ベル信号Wは、吊り荷1を停止させた状態で荷重センサ
39の出力信号をメモリに取り込むことによって行われ
る。
て説明したものであるが、旋回モータ15及び昇降シリ
ンダ14も同様な制御系によって制御することができ、
レバー35を左右または上下に操作することにより、あ
るいは平衡状態で停止している吊り荷1に左右方向の力
あるいは上下方向の力を作用させることにより、吊り荷
1をごく僅かな力で左右方向あるいは上下方向に移動さ
せることができ、操作力を解放すれば吊り荷1の移動お
よび昇降は直ちに停止する。なお前後方向シリンダ13
及び旋回モータ15の制御においては、加算点45に与
える基準レベル信号は零レベルであるが、昇降シリンダ
14の制御系では、加算点45に基準レベル信号として
吊り荷1の自重Wが与えられねばならない。この基準レ
ベル信号Wは、吊り荷1を停止させた状態で荷重センサ
39の出力信号をメモリに取り込むことによって行われ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、吊り荷
1の重量が非常に重い場合であっても、その慣性力に影
響されることなく、吊り荷1をごく僅かな力で昇降およ
び水平移動させることができ、昇降及び移動中の速度コ
ントロール及び停止位置の制御も正確に行うことができ
る。
1の重量が非常に重い場合であっても、その慣性力に影
響されることなく、吊り荷1をごく僅かな力で昇降およ
び水平移動させることができ、昇降及び移動中の速度コ
ントロール及び停止位置の制御も正確に行うことができ
る。
【0033】また吊り荷の昇降を油圧シリンダで行い、
サーボ弁や電磁比例式流量制御弁で速度コントロールを
行うことにより、重量物をコンパクトな装置で精度よく
昇降できる。
サーボ弁や電磁比例式流量制御弁で速度コントロールを
行うことにより、重量物をコンパクトな装置で精度よく
昇降できる。
【図1】平衡荷役装置の要部を示す側面図。
【図2】駆動及び検出系を示す模式図。
【図3】制御系を示すブロック図。
1 吊り荷 6 操作ボックス 13 前後方向シリンダ 14 昇降シリンダ 15 旋回モータ 25,26,27 エンコーダ 33 負荷部材 35 第1レバー 36 第2レバー 37 前後方向センサ 37(a,b) 歪ゲージ 38 左右方向センサ 39 荷重センサ
Claims (3)
- 【請求項1】 吊り荷(1) の上下駆動装置(14)と共に油
圧または電気駆動の前後駆動装置(13)と左右駆動装置(1
5)とを備え、吊り荷(1) に近接した位置で吊り荷の重量を支えている
負荷部材(33)に吊り荷(1) の全重量を検出する荷重セン
サ(39)と共に吊り荷(1) に作用する水平方向力Fを前後
方向と左右方向とに分離して検出するセンサ(37),(38)
が設けられ、 前後駆動装置(13)および左右駆動装置(15)それぞれの速
度指令Vfを与える力/速度変換回路(46)が吊り荷昇降
用の力/速度変換回路と共に設けられ、 前記速度指令Vfは検出センサ(37),(38) の検出値に比
例して生成される ことを特徴とする、重量物対応型平衡
荷役装置。 - 【請求項2】 吊り荷(1) の上下駆動装置(14)と共に油
圧または電気駆動の前後駆動装置(13)と左右駆動装置(1
5)とを備え、操作ボックス(6) には前後駆動装置(13)および左右駆動
装置(15)にそれぞれの第1速度指令Viを与える自動復
帰式の操作レバー(36),(35) ないし押ボタンが上下駆動
用のレバー(35)ないし押ボタンと共に設けられ、 吊り荷(1) に近接した位置で吊り荷の重量を支えている
負荷部材(33)に吊り荷(1) の全重量を検出する荷重セン
サ(39)と共に吊り荷(1) に作用する水平方向力Fを前後
方向と左右方向とに分離して検出するセンサ(37),(38)
が設けられ、 前後駆動装置(13)および左右駆動装置(15)それぞれの第
2速度指令Vfを与える力/速度変換回路(46)が吊り荷
昇降用の力/速度変換回路と共に設けられ、前記第1速度指令Viは操作レバー(36),(35) ないし押
ボタンの操作量に比例して生成され、 前記第2速度指令Vfは検出センサ(37),(38) の検出値
に比例して生成されることを特徴とする、重量物対応型
平衡荷役装置。 - 【請求項3】 吊り荷の昇降駆動装置(14)が油圧サーボ
駆動のものである、請求項1または2記載の重量物対応
型平衡荷役装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5581691A JP2934519B2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 重量物対応型平衡荷役装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5581691A JP2934519B2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 重量物対応型平衡荷役装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05178599A JPH05178599A (ja) | 1993-07-20 |
JP2934519B2 true JP2934519B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=13009467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5581691A Expired - Fee Related JP2934519B2 (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | 重量物対応型平衡荷役装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2934519B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4495275B2 (ja) * | 1999-07-08 | 2010-06-30 | アイコクアルファ株式会社 | 荷役物運搬機の制御方法 |
JP4546747B2 (ja) * | 2004-03-05 | 2010-09-15 | 元田技研有限会社 | 負荷部を擬似無慣性制御により水平面内で移動可能にしたバランサー形の荷重取扱装置 |
-
1991
- 1991-02-26 JP JP5581691A patent/JP2934519B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05178599A (ja) | 1993-07-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |