JP2934195B2 - 防蝕可動アンカ−式落橋防止装置 - Google Patents
防蝕可動アンカ−式落橋防止装置Info
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- JP2934195B2 JP2934195B2 JP29733496A JP29733496A JP2934195B2 JP 2934195 B2 JP2934195 B2 JP 2934195B2 JP 29733496 A JP29733496 A JP 29733496A JP 29733496 A JP29733496 A JP 29733496A JP 2934195 B2 JP2934195 B2 JP 2934195B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、落橋を防止するた
めの防蝕可動アンカー式落橋防止装置に属し、特にPC
床版により構築される橋桁の落橋を防止するための防蝕
可動アンカー式落橋防止装置に属する。
めの防蝕可動アンカー式落橋防止装置に属し、特にPC
床版により構築される橋桁の落橋を防止するための防蝕
可動アンカー式落橋防止装置に属する。
【0002】
【従来の技術】橋桁の構造として従来より種々のものが
開発提供されている。その一つにプレストレストコンク
リート製の桁(以下、「PC桁」と称する)がある。
開発提供されている。その一つにプレストレストコンク
リート製の桁(以下、「PC桁」と称する)がある。
【0003】PC桁は、騒音、振動が少なく、維持管理
が容易であるうえに、特に、プレテンション方式のPC
桁は工場製品のため品質管理が良く、工期を短縮できる
という長所を持っている。
が容易であるうえに、特に、プレテンション方式のPC
桁は工場製品のため品質管理が良く、工期を短縮できる
という長所を持っている。
【0004】PC桁は、断面矩形、箱形、T字状のプレ
ストレストコンクリート製の主桁であり、桁軸と直角方
向に所要間隔を介して複数本並設して橋台又は橋台間に
架設されるものである。斯かる各PC桁の間隙に間詰め
コンクリート(モルタル又はコンクリート)を打設する
ことにより床版(以下、「PC床版」と称する)が構築
される。その際、PC床版を橋台に固定するものが防蝕
可動アンカー式落橋防止装置である。
ストレストコンクリート製の主桁であり、桁軸と直角方
向に所要間隔を介して複数本並設して橋台又は橋台間に
架設されるものである。斯かる各PC桁の間隙に間詰め
コンクリート(モルタル又はコンクリート)を打設する
ことにより床版(以下、「PC床版」と称する)が構築
される。その際、PC床版を橋台に固定するものが防蝕
可動アンカー式落橋防止装置である。
【0005】防蝕可動アンカー式落橋防止装置について
は、種々のものが開発提供されており、本出願人も多数
提案し(実願昭58ー104550号、実願昭58ー1
22227号等)、実施化されている。現在、実施され
ている防蝕可動アンカー式落橋防止装置の殆どは、本出
願人が提案したものであり、防蝕性、耐久性に優れてい
るとの評価を得ている。本出願人が提案したものの一例
を示すと、横断面長孔状のアンカーキャップと、該アン
カーキャップ内に嵌入された保持パッキンと、下部を橋
台等に固定され上部をPC床版に固定される、前記保持
パッキンに挿通されたアンカーバーとにより概略構成さ
れている。
は、種々のものが開発提供されており、本出願人も多数
提案し(実願昭58ー104550号、実願昭58ー1
22227号等)、実施化されている。現在、実施され
ている防蝕可動アンカー式落橋防止装置の殆どは、本出
願人が提案したものであり、防蝕性、耐久性に優れてい
るとの評価を得ている。本出願人が提案したものの一例
を示すと、横断面長孔状のアンカーキャップと、該アン
カーキャップ内に嵌入された保持パッキンと、下部を橋
台等に固定され上部をPC床版に固定される、前記保持
パッキンに挿通されたアンカーバーとにより概略構成さ
れている。
【0006】また、上記出願に係る発明は、公差に起因
するアンカーバーの脱落、アンカーキャップの回転及び
浮き上がりという欠点を有するため、本出願人は上記出
願を改良した防蝕可動アンカー式落橋防止装置を提案し
ている(特願平7ー209288号)。
するアンカーバーの脱落、アンカーキャップの回転及び
浮き上がりという欠点を有するため、本出願人は上記出
願を改良した防蝕可動アンカー式落橋防止装置を提案し
ている(特願平7ー209288号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術に係る防蝕可動アンカー式落橋防止装置において
は構成部材(保持パッキン、ボルト、ナット等)が多い
ために組立に長時間を要し、部品コストが高額であると
いう問題点があった。また、それ故に防蝕可動アンカー
式落橋防止装置の製造コストが高額になるという問題点
があった。
来技術に係る防蝕可動アンカー式落橋防止装置において
は構成部材(保持パッキン、ボルト、ナット等)が多い
ために組立に長時間を要し、部品コストが高額であると
いう問題点があった。また、それ故に防蝕可動アンカー
式落橋防止装置の製造コストが高額になるという問題点
があった。
【0008】さらに、阪神大震災を契機として防蝕可動
アンカー式落橋防止装置に関する耐震基準も見直される
予定である。新たな耐震基準に適合するためには、従来
技術における保持パッキンは緩衝機能を有しないため、
保持パッキンの他にさらに緩衝パッキンを設けなければ
ならないと言われている。その為、防蝕可動アンカー式
落橋防止装置の製造コストが増大することとなる。
アンカー式落橋防止装置に関する耐震基準も見直される
予定である。新たな耐震基準に適合するためには、従来
技術における保持パッキンは緩衝機能を有しないため、
保持パッキンの他にさらに緩衝パッキンを設けなければ
ならないと言われている。その為、防蝕可動アンカー式
落橋防止装置の製造コストが増大することとなる。
【0009】他方、スパンが20m〜40mのPC床版
の場合には、スパンに応じてアンカーバー及びアンカー
キャップの横断面を大きくしなければならない。さら
に、上記のごとき大きいスパンのPC床版の場合には、
PC桁は現場打ちにより構築されるため、橋軸方向の当
該伸縮量が大きい為、アンカーキャップとアンカーバー
との橋軸方向における間隙も当該伸縮量に応じて大きく
しなければならない。その為、アンカーキャップによる
PC床版の断面欠損が大きくなる。
の場合には、スパンに応じてアンカーバー及びアンカー
キャップの横断面を大きくしなければならない。さら
に、上記のごとき大きいスパンのPC床版の場合には、
PC桁は現場打ちにより構築されるため、橋軸方向の当
該伸縮量が大きい為、アンカーキャップとアンカーバー
との橋軸方向における間隙も当該伸縮量に応じて大きく
しなければならない。その為、アンカーキャップによる
PC床版の断面欠損が大きくなる。
【0010】従来、斯かる断面欠損を小さくするため
に、アンカーキャップとアンカーバーとの間隙のうちの
一方を小さく形成することにより、アンカーキャップの
横断面を小さくしていた。斯かるアンカーキャップをア
ンカーバーに取り付ける際には、大きい方の間隙を収縮
方向に、小さい間隙を伸長方向にする。蓋し、PC床版
の伸長量よりも収縮量が小さいからである。その結果、
アンカーキャップはアンカーバーに対して橋軸方向に偏
心させて取り付けられることとなる。
に、アンカーキャップとアンカーバーとの間隙のうちの
一方を小さく形成することにより、アンカーキャップの
横断面を小さくしていた。斯かるアンカーキャップをア
ンカーバーに取り付ける際には、大きい方の間隙を収縮
方向に、小さい間隙を伸長方向にする。蓋し、PC床版
の伸長量よりも収縮量が小さいからである。その結果、
アンカーキャップはアンカーバーに対して橋軸方向に偏
心させて取り付けられることとなる。
【0011】ところが、偏心量(アンカーキャップの中
心とアンカーバーの中心との水平距離)はスパンに対応
するため、従来においては所要偏心量に応じてアンカー
キャップをアンカーバーに位置決めするための保持パッ
キンを製造しなければならず、或いはボルト孔をアンカ
ーキャップに開孔しなければならず、製造費が嵩むとい
う問題点があった。
心とアンカーバーの中心との水平距離)はスパンに対応
するため、従来においては所要偏心量に応じてアンカー
キャップをアンカーバーに位置決めするための保持パッ
キンを製造しなければならず、或いはボルト孔をアンカ
ーキャップに開孔しなければならず、製造費が嵩むとい
う問題点があった。
【0012】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、新たな耐震基準に
も適合でき、組立時間を短縮し、製造コストを低廉化で
きる防蝕可動アンカー式落橋防止装置を提供する点にあ
る。
のであり、その目的とするところは、新たな耐震基準に
も適合でき、組立時間を短縮し、製造コストを低廉化で
きる防蝕可動アンカー式落橋防止装置を提供する点にあ
る。
【0013】請求項1記載の発明の要旨は、橋軸直角方
向に所要間隔をあけて橋台、橋脚等に架設される、現場
において構築される複数本のPC桁の間隙に位置し、橋
台等に下部が固定されるアンカーバーと、該アンカーバ
ーの上部に被せられ、前記各PC桁の橋軸直角方向にお
ける間隙に打設されるコンクリート、モルタル等の間詰
め材に埋設されるアンカーキャップとを備えた、前記P
C桁及び前記間詰め材により構築される床版を橋台等に
固定する為に用いられる防蝕可動アンカー式落橋防止装
置であって、前記アンカーバーは、その外周の少なくと
も前記アンカーキャップ内に存する部分が緩衝材により
外輪郭角柱状に被覆され、前記アンカーキャップは、そ
れが設置された状態における橋軸方向に直交する内側面
が、該内側面に対峙する、前記緩衝材の外側面と少なく
とも橋軸方向の前後に間隙をあけるように、橋軸方向の
内寸が前記緩衝材の橋軸方向の外寸よりも大きい筒状の
アンカーキャップ本体と、該アンカーキャップ本体の上
面を閉塞するアンカーキャップ用蓋とを備え、該アンカ
ーキャップ用蓋には、下方に向かって延びて前記緩衝材
の外側面上端部を挟着可能な少なくとも2片の位置決め
片を有する位置決め材が橋軸方向に偏心されて取り付け
られ、前記緩衝材は、その先端から橋台等に埋設される
部分にまで至り、前記アンカーキャップ内に存する部分
の寸法よりも橋台等に埋設される部分の寸法の方が小さ
くなるように形成され、寸法が変化する位置には前記ア
ンカーキャップの下端面と面一をなす段差部を有するこ
とを特徴とする防蝕可動アンカー式落橋防止装置に存す
る。請求項2記載の発明の要旨は、橋軸直角方向に所要
間隔をあけて橋台、橋脚等に架設される、現場において
構築される複数本のPC桁の間隙に位置し、橋台等に下
部が固定されるアンカーバーと、該アンカーバーの上部
に被せられ、前記各PC桁の橋軸直角方向における間隙
に打設されるコンクリート、モルタル等の間詰め材に埋
設されるアンカーキャップとを備えた、前記PC桁及び
前記間詰め材により構築される床版を橋台等に固定する
為に用いられる防蝕可動アンカー式落橋防止装置であっ
て、前記アンカーバーは、その外周の少なくとも前記ア
ンカーキャップ内に存する部分が緩衝材により外輪郭角
柱状に被覆され、前記アンカーキャップは、それが設置
された状態における橋軸方向に直交する内側面が、該内
側面に対峙する、前記緩衝材の外側面と少なくとも橋軸
方向の前後に間隙をあけるように、橋軸方向の内寸が前
記緩衝材の橋軸方向の外寸よりも大きい筒状のアンカー
キャップ本体と、該アンカーキャップ本体の上面を閉塞
するアンカーキャップ用蓋とを備え、下方に向かって延
びて前記緩衝材の外側面上端部を挟着可能な少なくとも
2片の位置決め片を有する位置決め材が、橋軸方向に偏
心されて、前記アンカーキャップ用蓋の下面に一体成型
され、前記緩衝材は、その先端から橋台等に埋設される
部分にまで至り、前記アンカーキャップ内に存する部分
の寸法よりも橋台等に埋設される部分の寸法の方が小さ
くなるように形成され、寸法が変化する位置には前記ア
ンカーキャップの下端面と面一をなす段差部を有するこ
とを特徴とする防蝕可動アンカー式落橋防止装置に存す
る。請求項3記載の発明の要旨は、前記アンカーキャッ
プの内部下端には、前記アンカーバーが前記アンカーキ
ャップから抜け落ちないようにすると共に、アンカーキ
ャップの移動に伴い変形可能な脱落防止材が設けられて
いることを特徴とする請求項1又は2に記載の防蝕可動
アンカー式落橋防止装置に存する。請求項4記載の発明
の要旨は、前記アンカーキャップは横断面矩形をなすこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防蝕
可動アンカー式落橋防止装置に存する。請求項5記載の
発明の要旨は、前記位置決め材は、前記間詰め材に埋設
されることとなるアンカーキャップの、前記床版の伸縮
等に伴う移動により折れることが可能であることを特徴
とする請求項1乃至4のいずれかに記載の防蝕可動アン
カー式落橋防止装置に存する。請求項6記載の発明の要
旨は、前記位置決め材は、アンカーバーが嵌入容易なよ
うに橋軸方向における間隔が下端に向かうにしたがい大
きくなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
記載の防蝕可動アンカー式落橋防止装置に存する。請求
項7記載の発明の要旨は、前記アンカーバーの上端部
は、前記位置決め材に嵌入容易なように上端に向かって
橋軸方向における長さが漸減するテーパーがつけられて
いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
の防蝕可動アンカー式落橋防止装置に存する。請求項8
記載の発明の要旨は、前記アンカーバーは、横断面正方
形をなすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに
記載の防蝕可動アンカー式落橋防止装置に存する。請求
項9記載の発明の要旨は、前記アンカーキャップ本体の
上部外側面には外側に向かって突出する凸部が形成さ
れ、該凸部に嵌合可能な凹部が前記アンカーキャップ用
蓋の内側面に形成され、前記凸部を前記凹部に嵌合させ
ることにより前記アンカーキャップ用蓋を前記アンカー
キャップ本体に嵌着可能なことを特徴とする請求項1乃
8のいずれかに記載の防蝕可動アンカー式落橋防止装置
に存する。
向に所要間隔をあけて橋台、橋脚等に架設される、現場
において構築される複数本のPC桁の間隙に位置し、橋
台等に下部が固定されるアンカーバーと、該アンカーバ
ーの上部に被せられ、前記各PC桁の橋軸直角方向にお
ける間隙に打設されるコンクリート、モルタル等の間詰
め材に埋設されるアンカーキャップとを備えた、前記P
C桁及び前記間詰め材により構築される床版を橋台等に
固定する為に用いられる防蝕可動アンカー式落橋防止装
置であって、前記アンカーバーは、その外周の少なくと
も前記アンカーキャップ内に存する部分が緩衝材により
外輪郭角柱状に被覆され、前記アンカーキャップは、そ
れが設置された状態における橋軸方向に直交する内側面
が、該内側面に対峙する、前記緩衝材の外側面と少なく
とも橋軸方向の前後に間隙をあけるように、橋軸方向の
内寸が前記緩衝材の橋軸方向の外寸よりも大きい筒状の
アンカーキャップ本体と、該アンカーキャップ本体の上
面を閉塞するアンカーキャップ用蓋とを備え、該アンカ
ーキャップ用蓋には、下方に向かって延びて前記緩衝材
の外側面上端部を挟着可能な少なくとも2片の位置決め
片を有する位置決め材が橋軸方向に偏心されて取り付け
られ、前記緩衝材は、その先端から橋台等に埋設される
部分にまで至り、前記アンカーキャップ内に存する部分
の寸法よりも橋台等に埋設される部分の寸法の方が小さ
くなるように形成され、寸法が変化する位置には前記ア
ンカーキャップの下端面と面一をなす段差部を有するこ
とを特徴とする防蝕可動アンカー式落橋防止装置に存す
る。請求項2記載の発明の要旨は、橋軸直角方向に所要
間隔をあけて橋台、橋脚等に架設される、現場において
構築される複数本のPC桁の間隙に位置し、橋台等に下
部が固定されるアンカーバーと、該アンカーバーの上部
に被せられ、前記各PC桁の橋軸直角方向における間隙
に打設されるコンクリート、モルタル等の間詰め材に埋
設されるアンカーキャップとを備えた、前記PC桁及び
前記間詰め材により構築される床版を橋台等に固定する
為に用いられる防蝕可動アンカー式落橋防止装置であっ
て、前記アンカーバーは、その外周の少なくとも前記ア
ンカーキャップ内に存する部分が緩衝材により外輪郭角
柱状に被覆され、前記アンカーキャップは、それが設置
された状態における橋軸方向に直交する内側面が、該内
側面に対峙する、前記緩衝材の外側面と少なくとも橋軸
方向の前後に間隙をあけるように、橋軸方向の内寸が前
記緩衝材の橋軸方向の外寸よりも大きい筒状のアンカー
キャップ本体と、該アンカーキャップ本体の上面を閉塞
するアンカーキャップ用蓋とを備え、下方に向かって延
びて前記緩衝材の外側面上端部を挟着可能な少なくとも
2片の位置決め片を有する位置決め材が、橋軸方向に偏
心されて、前記アンカーキャップ用蓋の下面に一体成型
され、前記緩衝材は、その先端から橋台等に埋設される
部分にまで至り、前記アンカーキャップ内に存する部分
の寸法よりも橋台等に埋設される部分の寸法の方が小さ
くなるように形成され、寸法が変化する位置には前記ア
ンカーキャップの下端面と面一をなす段差部を有するこ
とを特徴とする防蝕可動アンカー式落橋防止装置に存す
る。請求項3記載の発明の要旨は、前記アンカーキャッ
プの内部下端には、前記アンカーバーが前記アンカーキ
ャップから抜け落ちないようにすると共に、アンカーキ
ャップの移動に伴い変形可能な脱落防止材が設けられて
いることを特徴とする請求項1又は2に記載の防蝕可動
アンカー式落橋防止装置に存する。請求項4記載の発明
の要旨は、前記アンカーキャップは横断面矩形をなすこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防蝕
可動アンカー式落橋防止装置に存する。請求項5記載の
発明の要旨は、前記位置決め材は、前記間詰め材に埋設
されることとなるアンカーキャップの、前記床版の伸縮
等に伴う移動により折れることが可能であることを特徴
とする請求項1乃至4のいずれかに記載の防蝕可動アン
カー式落橋防止装置に存する。請求項6記載の発明の要
旨は、前記位置決め材は、アンカーバーが嵌入容易なよ
うに橋軸方向における間隔が下端に向かうにしたがい大
きくなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
記載の防蝕可動アンカー式落橋防止装置に存する。請求
項7記載の発明の要旨は、前記アンカーバーの上端部
は、前記位置決め材に嵌入容易なように上端に向かって
橋軸方向における長さが漸減するテーパーがつけられて
いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
の防蝕可動アンカー式落橋防止装置に存する。請求項8
記載の発明の要旨は、前記アンカーバーは、横断面正方
形をなすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに
記載の防蝕可動アンカー式落橋防止装置に存する。請求
項9記載の発明の要旨は、前記アンカーキャップ本体の
上部外側面には外側に向かって突出する凸部が形成さ
れ、該凸部に嵌合可能な凹部が前記アンカーキャップ用
蓋の内側面に形成され、前記凸部を前記凹部に嵌合させ
ることにより前記アンカーキャップ用蓋を前記アンカー
キャップ本体に嵌着可能なことを特徴とする請求項1乃
8のいずれかに記載の防蝕可動アンカー式落橋防止装置
に存する。
【0014】
【0015】本発明に係る位置決め材は、アンカーキャ
ップの中心をアンカーバーの中心に位置決めすると共
に、アンカーバーの上端部をアンカーキャップに固定す
る。また、間詰め材の打設時におけるアンカーキャップ
の浮き上がり及び回転を防止する。
ップの中心をアンカーバーの中心に位置決めすると共
に、アンカーバーの上端部をアンカーキャップに固定す
る。また、間詰め材の打設時におけるアンカーキャップ
の浮き上がり及び回転を防止する。
【0016】緩衝材は、アンカーバーを衝撃力から保護
すると共に防錆する。さらに、段差部は、橋台、橋脚
等、若しくはそれらの上面に敷設されたゴム支承等に掛
止され、アンカーバーがアンカーキャップから抜け落ち
るのを防止する。
すると共に防錆する。さらに、段差部は、橋台、橋脚
等、若しくはそれらの上面に敷設されたゴム支承等に掛
止され、アンカーバーがアンカーキャップから抜け落ち
るのを防止する。
【0017】また、緩衝材は少なくともアンカーキャッ
プ内に存する部分が外輪郭角柱状に形成されているの
で、アンカーキャップの回転を防止する。
プ内に存する部分が外輪郭角柱状に形成されているの
で、アンカーキャップの回転を防止する。
【0018】脱落防止材は、アンカーバーの外側面との
接着によりアンカーバーをアンカーキャップに固定す
る。また、変形容易な材質により形成されるためアンカ
ーキャップの移動を許容する。
接着によりアンカーバーをアンカーキャップに固定す
る。また、変形容易な材質により形成されるためアンカ
ーキャップの移動を許容する。
【0019】橋軸方向に移動可能に設けられた位置決め
材は、PC床版の伸縮量に基づく偏心量に対応すること
ができる。
材は、PC床版の伸縮量に基づく偏心量に対応すること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0021】本実施の形態に係る防蝕可動アンカー式落
橋防止装置Aは、図1に示すようにプレテンション方式
のPC桁1により構築されるPC床版Sを橋台3に固定
するために用いられている。
橋防止装置Aは、図1に示すようにプレテンション方式
のPC桁1により構築されるPC床版Sを橋台3に固定
するために用いられている。
【0022】PC床版Sは、橋軸直角方向に所要間隔を
あけて橋台3に架設された断面T形の複数のPC桁1
と、各PC桁1の橋軸方向の間隙に打設された間詰めコ
ンクリートCにより構築されている。
あけて橋台3に架設された断面T形の複数のPC桁1
と、各PC桁1の橋軸方向の間隙に打設された間詰めコ
ンクリートCにより構築されている。
【0023】防蝕可動アンカー式落橋防止装置Aは、図
1に示すように、各PC桁1の橋軸方向と直角方向の間
隙に位置し、図2に示すように、橋台3に下部が固定さ
れるアンカーバー20と、このアンカーバー20の上部
に被せられ、各PC桁1の間隙に打設される間詰めコン
クリート(間詰め材)に埋設されるアンカーキャップ1
0とを備えている。
1に示すように、各PC桁1の橋軸方向と直角方向の間
隙に位置し、図2に示すように、橋台3に下部が固定さ
れるアンカーバー20と、このアンカーバー20の上部
に被せられ、各PC桁1の間隙に打設される間詰めコン
クリート(間詰め材)に埋設されるアンカーキャップ1
0とを備えている。
【0024】アンカーバー20は、図2及び図3に示す
ように、横断面正方形の真直な鋼棒であり、外周面を緩
衝材21により被覆されている。図中、符号Hは螺旋鉄
筋である。
ように、横断面正方形の真直な鋼棒であり、外周面を緩
衝材21により被覆されている。図中、符号Hは螺旋鉄
筋である。
【0025】緩衝材21は、図2に示すようにアンカー
バー20の下端にまで至るのでなく、橋台3の浅い部分
まで至り、上下方向途中に段差部21aを有する。段差
部21aより上の部分、別言すればアンカーキャップ1
0内に存する部分は外輪郭角柱状に形成されている。ア
ンカーキャップ10内に存する部分以外の部分、別言す
れば、橋台3に埋設される部分は、図4に示すように、
上の部分よりも断面が小寸法の外輪郭角柱状に形成され
ている。
バー20の下端にまで至るのでなく、橋台3の浅い部分
まで至り、上下方向途中に段差部21aを有する。段差
部21aより上の部分、別言すればアンカーキャップ1
0内に存する部分は外輪郭角柱状に形成されている。ア
ンカーキャップ10内に存する部分以外の部分、別言す
れば、橋台3に埋設される部分は、図4に示すように、
上の部分よりも断面が小寸法の外輪郭角柱状に形成され
ている。
【0026】段差部21aは、図2に示すように、防蝕
可動アンカー式落橋防止装置Aが設置された状態におい
て、段差部21aはアンカーキャップ10の下端面と面
一をなすこととなる。段差部21aは、ゴムパッド2の
上面に掛止され、アンカーバー20が、橋台3に形成さ
れた下穴4に落下することが防止される。ゴムパッド2
は、アンカーバー20が貫通可能な孔が開けられ、橋軸
直角方向(図2における紙面垂直方向)に敷設されてい
る。緩衝材21の材質としては、例えば、クロロプレン
ゴム等、新たな耐震基準に適合可能な軟質ゴムを採用す
ればよい。
可動アンカー式落橋防止装置Aが設置された状態におい
て、段差部21aはアンカーキャップ10の下端面と面
一をなすこととなる。段差部21aは、ゴムパッド2の
上面に掛止され、アンカーバー20が、橋台3に形成さ
れた下穴4に落下することが防止される。ゴムパッド2
は、アンカーバー20が貫通可能な孔が開けられ、橋軸
直角方向(図2における紙面垂直方向)に敷設されてい
る。緩衝材21の材質としては、例えば、クロロプレン
ゴム等、新たな耐震基準に適合可能な軟質ゴムを採用す
ればよい。
【0027】アンカーキャップ10は、図2に示すよう
に、アンカーキャップ本体11とアンカーキャップ用蓋
12とから概略構成されている。
に、アンカーキャップ本体11とアンカーキャップ用蓋
12とから概略構成されている。
【0028】アンカーキャップ本体11は、横断面略矩
形の無底筒状体であり、下端には周方向外側に延び且つ
周方向に連続するフランジ11aが設けられている。横
断面における橋軸方向の内寸は緩衝材21の橋軸方向の
長さよりも大きく、橋軸直角方向の内寸は緩衝材21の
橋軸方向の長さと等しく形成されている。
形の無底筒状体であり、下端には周方向外側に延び且つ
周方向に連続するフランジ11aが設けられている。横
断面における橋軸方向の内寸は緩衝材21の橋軸方向の
長さよりも大きく、橋軸直角方向の内寸は緩衝材21の
橋軸方向の長さと等しく形成されている。
【0029】アンカーキャップ用蓋12は、図5に示す
ように、平面視矩形の蓋体で、アンカーキャップ本体1
1の上部外側面に固定されている。アンカーキャップ本
体11の上部外側面には図2に示すように凸部11bが
形成され、アンカーキャップ用蓋12の内側面には凸部
11bに嵌合可能な凹部12bが形成され、凸部11b
に凹部12bを嵌合させることによりアンカーキャップ
用蓋12はアンカーキャップ本体11に固定される。上
面にはボルト孔12aが開孔されている。このボルト孔
12aに挿通されるボルト14及びナット15により位
置決め材13がアンカーキャップ用蓋12の下面に留め
られている。なお、図2において白抜き矢印が指す方向
が収縮方向である。
ように、平面視矩形の蓋体で、アンカーキャップ本体1
1の上部外側面に固定されている。アンカーキャップ本
体11の上部外側面には図2に示すように凸部11bが
形成され、アンカーキャップ用蓋12の内側面には凸部
11bに嵌合可能な凹部12bが形成され、凸部11b
に凹部12bを嵌合させることによりアンカーキャップ
用蓋12はアンカーキャップ本体11に固定される。上
面にはボルト孔12aが開孔されている。このボルト孔
12aに挿通されるボルト14及びナット15により位
置決め材13がアンカーキャップ用蓋12の下面に留め
られている。なお、図2において白抜き矢印が指す方向
が収縮方向である。
【0030】位置決め材13は、図2並びに図6及び図
7に示すように、矩形の平板に4片の位置決め片13a
が下方に向かって一体形成された、開口部を下方に向け
た側面視コの字状のなすものである。平板状の部分には
ボルト13bが開孔されている。
7に示すように、矩形の平板に4片の位置決め片13a
が下方に向かって一体形成された、開口部を下方に向け
た側面視コの字状のなすものである。平板状の部分には
ボルト13bが開孔されている。
【0031】各位置決め片13aの橋軸方向の間隔は、
緩衝材21の橋軸方向の長さよりも僅かに短くなってい
る。したがって、アンカーバー20の上端部を嵌入する
とアンカーバー20は位置決め材13に挟着されること
となる。また、位置決め材13の橋軸方向における位置
は、アンカーバー20の橋軸方向における中心から等距
離をなす位置となっている。
緩衝材21の橋軸方向の長さよりも僅かに短くなってい
る。したがって、アンカーバー20の上端部を嵌入する
とアンカーバー20は位置決め材13に挟着されること
となる。また、位置決め材13の橋軸方向における位置
は、アンカーバー20の橋軸方向における中心から等距
離をなす位置となっている。
【0032】アンカーキャップ本体11、アンカーキャ
ップ用蓋12及び位置決め材13の材質としては、ポリ
エチレン、FRP等、本発明を実施する上で好適なもの
を採用することができる。
ップ用蓋12及び位置決め材13の材質としては、ポリ
エチレン、FRP等、本発明を実施する上で好適なもの
を採用することができる。
【0033】さらに、本実施の形態においては、アンカ
ーキャップ10の下端部に、アンカーバー20がアンカ
ーキャップ10から抜け落ちないようにするスポンジ材
30(脱落防止材)が設けられている。スポンジ材30
は、平面視矩形の肉厚板状体で、アンカーキャップ10
とアンカーバー20との間隙に詰められている。スポン
ジ材30は、その外周をアンカーキャップ10の内側面
における下端部及び緩衝材21の側面に接着剤により固
定されている。それ故、アンカーバー20がアンカーキ
ャップ10から抜け落ちることはない。
ーキャップ10の下端部に、アンカーバー20がアンカ
ーキャップ10から抜け落ちないようにするスポンジ材
30(脱落防止材)が設けられている。スポンジ材30
は、平面視矩形の肉厚板状体で、アンカーキャップ10
とアンカーバー20との間隙に詰められている。スポン
ジ材30は、その外周をアンカーキャップ10の内側面
における下端部及び緩衝材21の側面に接着剤により固
定されている。それ故、アンカーバー20がアンカーキ
ャップ10から抜け落ちることはない。
【0034】なお、アンカーキャップ10の外周には螺
旋鉄筋Hが配筋されている。
旋鉄筋Hが配筋されている。
【0035】次に、防蝕可動アンカー式落橋防止装置A
を用いた施工方法について図8乃至図13を用いて説明
する。図8及び図10乃至図13は縦断面図、図9は平
面図である。また、各図において防蝕可動アンカー式落
橋防止装置Aに関する構成部材は視認容易なように強調
して描かれている。
を用いた施工方法について図8乃至図13を用いて説明
する。図8及び図10乃至図13は縦断面図、図9は平
面図である。また、各図において防蝕可動アンカー式落
橋防止装置Aに関する構成部材は視認容易なように強調
して描かれている。
【0036】現場においては、図8に示すようにPC桁
1が橋軸直交方向に所要間隔をあけて架設されている。
PC桁1は現場打ちにより構築されたものである。ま
た、図9に示すようにアンカーバー20を挿入するべき
橋台3の下穴4がゴムパッド2に設けられた穴から見え
る状態となっている。なお、図8において橋軸方向は紙
面に直交する方向であり、図9においては紙面の上下方
向である。また、図9においてはゴムパッド2及び下穴
4が視認可能なようにPC桁1(T桁)のフランジの一
部を切り欠いている。
1が橋軸直交方向に所要間隔をあけて架設されている。
PC桁1は現場打ちにより構築されたものである。ま
た、図9に示すようにアンカーバー20を挿入するべき
橋台3の下穴4がゴムパッド2に設けられた穴から見え
る状態となっている。なお、図8において橋軸方向は紙
面に直交する方向であり、図9においては紙面の上下方
向である。また、図9においてはゴムパッド2及び下穴
4が視認可能なようにPC桁1(T桁)のフランジの一
部を切り欠いている。
【0037】斯かる現場において、まず、図10に示す
ごとく橋台3の下穴4に無収縮モルタル(固定モルタ
ル)Mを打設する。
ごとく橋台3の下穴4に無収縮モルタル(固定モルタ
ル)Mを打設する。
【0038】次いで、図11に示すごとく、緩衝材21
がコーティングされたアンカーバー20の下部を硬化前
の無収縮モルタルMの中に挿入する。
がコーティングされたアンカーバー20の下部を硬化前
の無収縮モルタルMの中に挿入する。
【0039】次いで、予めアンカーバー20を挿通可能
な孔を開孔したスポンジ材30を、アンカーキャップ本
体11の下端部内側面に接着剤により接着する。
な孔を開孔したスポンジ材30を、アンカーキャップ本
体11の下端部内側面に接着剤により接着する。
【0040】次いで、図12に示すようにアンカーバー
20にアンカーキャップ本体11を挿通する。そして、
アンカーキャップ10の横断面における長手方向を橋軸
方向(桁の伸縮方向)に合わせる。
20にアンカーキャップ本体11を挿通する。そして、
アンカーキャップ10の横断面における長手方向を橋軸
方向(桁の伸縮方向)に合わせる。
【0041】次いで、位置決め材13をアンカーキャッ
プ用蓋12にボルト14及びナット15により偏心量に
合わせて仮止めする。なお、図12及び図13において
はアンカーキャップ10の一部を切り欠いている。
プ用蓋12にボルト14及びナット15により偏心量に
合わせて仮止めする。なお、図12及び図13において
はアンカーキャップ10の一部を切り欠いている。
【0042】次いで、凸部11bに凹部12bを嵌合さ
せることにより斯かるアンカーキャップ用蓋12をアン
カーキャップ本体11に固定する。
せることにより斯かるアンカーキャップ用蓋12をアン
カーキャップ本体11に固定する。
【0043】次いで、組み立てられたアンカーキャップ
10の外周に螺旋鉄筋を配筋し、この螺旋鉄筋を周囲に
配筋された鉄筋(図示略)に結線する。
10の外周に螺旋鉄筋を配筋し、この螺旋鉄筋を周囲に
配筋された鉄筋(図示略)に結線する。
【0044】次いで、無収縮モルタルMに所要強度が発
現した後、間詰めコンクリートC用の型枠(図示略)を
設置し、PC桁1の橋軸方向の間隙に間詰めコンクリー
トCを打設し、バイブレーターによる突き固め等を行
う。
現した後、間詰めコンクリートC用の型枠(図示略)を
設置し、PC桁1の橋軸方向の間隙に間詰めコンクリー
トCを打設し、バイブレーターによる突き固め等を行
う。
【0045】以上の工程により図1に示すごとくプレテ
ンション方式のPC床版Sを構築することができる。
ンション方式のPC床版Sを構築することができる。
【0046】次に、上記のごとく構成された防蝕可動ア
ンカー式落橋防止装置Aの効果について説明する。
ンカー式落橋防止装置Aの効果について説明する。
【0047】従来技術において必要であった保持パッキ
ンが不要であるので製造コストを低廉化することができ
る(特に、保持パッキンは本実施の形態に係る緩衝材2
1に比し高額である)。
ンが不要であるので製造コストを低廉化することができ
る(特に、保持パッキンは本実施の形態に係る緩衝材2
1に比し高額である)。
【0048】緩衝材21の厚さを大きくするだけで、容
易に新たな耐震基準にも適合することができる。この
点、従来技術においては保持パッキンの肉厚及びアンカ
ーキャップ10の断面を大きくし、しかも緩衝材を新た
に設けなければならないが、斯かる変更により製造コス
トが高額になってしまう。
易に新たな耐震基準にも適合することができる。この
点、従来技術においては保持パッキンの肉厚及びアンカ
ーキャップ10の断面を大きくし、しかも緩衝材を新た
に設けなければならないが、斯かる変更により製造コス
トが高額になってしまう。
【0049】また、緩衝材21は、アンカーバー20に
一体成型されているので、緩衝効果のみならず、亜鉛メ
ッキ等を施さなくともアンカーバー20を防錆すること
ができる。
一体成型されているので、緩衝効果のみならず、亜鉛メ
ッキ等を施さなくともアンカーバー20を防錆すること
ができる。
【0050】すなわち、本実施の形態によれば緩衝材2
1のみで、従来技術における保持パッキン、防錆材及び
緩衝材の効果を奏することができる。
1のみで、従来技術における保持パッキン、防錆材及び
緩衝材の効果を奏することができる。
【0051】また、アンカーキャップ10内への保持パ
ッキンの挿入が不要であるので、組立時間を短縮でき
る。これらの作業は全て手作業であるので、人件費が高
騰する現在においては組立時間の短縮は製造コストの低
減にもつながる。
ッキンの挿入が不要であるので、組立時間を短縮でき
る。これらの作業は全て手作業であるので、人件費が高
騰する現在においては組立時間の短縮は製造コストの低
減にもつながる。
【0052】図11及び図12に示すように、PC床版
Sの伸縮等により間詰め材に埋設されることとなるアン
カーキャップ10の移動により折れることとなる。スポ
ンジ材30は、変形容易であるため、アンカーキャップ
10の移動を許容する。それ故、可動アンカーとしての
機能を果たすことができる。なお、図15は作用を示し
ており、実際の折れ方を示すものではない。
Sの伸縮等により間詰め材に埋設されることとなるアン
カーキャップ10の移動により折れることとなる。スポ
ンジ材30は、変形容易であるため、アンカーキャップ
10の移動を許容する。それ故、可動アンカーとしての
機能を果たすことができる。なお、図15は作用を示し
ており、実際の折れ方を示すものではない。
【0053】また、本実施の形態に係るアンカーキャッ
プ10は、有蓋のアンカーキャップに比して容易に形成
でき、製造コスト低廉化できる。
プ10は、有蓋のアンカーキャップに比して容易に形成
でき、製造コスト低廉化できる。
【0054】また、有蓋のアンカーキャップに比して容
易に位置決め材13を取り付けることができると共に、
位置決めする事ができる。
易に位置決め材13を取り付けることができると共に、
位置決めする事ができる。
【0055】また、アンカーキャップ本体11のアンカ
ーキャップ用蓋12への嵌入長さを調節することにより
アンカーキャップ10全体の長さを調節することもでき
る。斯かる場合には、凸部11bと凹部12bとをアン
カーキャップ10の軸方向に一定間隔を介してアンカー
キャップ本体11とアンカーキャップ用蓋12とに複
数、各別に形成し、段階的に嵌入長さを変化可能にする
ことにより達成することもできる。
ーキャップ用蓋12への嵌入長さを調節することにより
アンカーキャップ10全体の長さを調節することもでき
る。斯かる場合には、凸部11bと凹部12bとをアン
カーキャップ10の軸方向に一定間隔を介してアンカー
キャップ本体11とアンカーキャップ用蓋12とに複
数、各別に形成し、段階的に嵌入長さを変化可能にする
ことにより達成することもできる。
【0056】また、凸部11b及び凹部12bを形成し
ているので、それらを嵌合させるだけで、ボルト及びナ
ット、或いはビス等を要することなく極めて簡単にアン
カーキャップ用蓋12をアンカーキャップ本体11に固
定することができる。
ているので、それらを嵌合させるだけで、ボルト及びナ
ット、或いはビス等を要することなく極めて簡単にアン
カーキャップ用蓋12をアンカーキャップ本体11に固
定することができる。
【0057】また、ボルト孔12aの開孔位置を変える
だけで位置決め材13の位置を変更できるので、当該ア
ンカーキャップを製造することなく、いずれの収縮量に
対しても、換言すればいずれのスパンのPC床版にも容
易に対応することができる。また、このことから製造費
用を低廉化することができる。蓋し、アンカーキャップ
10をスパンに応じて生産することが不要となり、大量
生産が可能となるからである。
だけで位置決め材13の位置を変更できるので、当該ア
ンカーキャップを製造することなく、いずれの収縮量に
対しても、換言すればいずれのスパンのPC床版にも容
易に対応することができる。また、このことから製造費
用を低廉化することができる。蓋し、アンカーキャップ
10をスパンに応じて生産することが不要となり、大量
生産が可能となるからである。
【0058】また、アンカーキャップ10は、横断面矩
形であるので、PC床版Sの収縮等が生じた場合にアン
カーキャップ10が緩衝材21の全面に圧接することが
でき、緩衝材21を偏圧することはない。
形であるので、PC床版Sの収縮等が生じた場合にアン
カーキャップ10が緩衝材21の全面に圧接することが
でき、緩衝材21を偏圧することはない。
【0059】さらに、アンカーバー20も横断面正方形
であるので、緩衝材21を介してアンカーバー20に伝
達される押圧力も偏在することはない。
であるので、緩衝材21を介してアンカーバー20に伝
達される押圧力も偏在することはない。
【0060】従来においては、間詰めコンクリートCの
打設時にアンカーキャップ10が回転するという問題が
あった。しかし、緩衝材21は角柱状に形成されている
こと、アンカーキャップ10の橋軸直角方向の内寸は緩
衝材21の橋軸方向の長さと等しいこと、及びアンカー
キャップ10の内側面及び位置決め片13aにより挟着
されていることにより、アンカーキャップ10の回転も
防止できる。
打設時にアンカーキャップ10が回転するという問題が
あった。しかし、緩衝材21は角柱状に形成されている
こと、アンカーキャップ10の橋軸直角方向の内寸は緩
衝材21の橋軸方向の長さと等しいこと、及びアンカー
キャップ10の内側面及び位置決め片13aにより挟着
されていることにより、アンカーキャップ10の回転も
防止できる。
【0061】また、アンカーバー20の橋軸方向の長さ
よりも僅かに小さい間隔を介して位置決め材13が設け
られているので、緩衝材21の外側面上端部が挟着され
ることとなる。したがって、緩衝材21の外側面上端部
と位置決め材13との静摩擦力、及び緩衝材21の外側
面のスポンジ材30への接着力により、防蝕可動アンカ
ー式落橋防止装置Aを設置する際にアンカーバー20が
アンカーキャップ10から抜け落ちることを防止するこ
とができる。また、従来において問題となっていた間詰
めコンクリートCの打設時におけるアンカーキャップ1
0の浮き上がりも防止することができる。
よりも僅かに小さい間隔を介して位置決め材13が設け
られているので、緩衝材21の外側面上端部が挟着され
ることとなる。したがって、緩衝材21の外側面上端部
と位置決め材13との静摩擦力、及び緩衝材21の外側
面のスポンジ材30への接着力により、防蝕可動アンカ
ー式落橋防止装置Aを設置する際にアンカーバー20が
アンカーキャップ10から抜け落ちることを防止するこ
とができる。また、従来において問題となっていた間詰
めコンクリートCの打設時におけるアンカーキャップ1
0の浮き上がりも防止することができる。
【0062】また、防蝕可動アンカー式落橋防止装置A
を設置した後には段差部21aがゴムパッド2に掛止さ
れるので、無収縮モルタルMが硬化するまでの間にアン
カーバー20が下穴4に落下することもない。
を設置した後には段差部21aがゴムパッド2に掛止さ
れるので、無収縮モルタルMが硬化するまでの間にアン
カーバー20が下穴4に落下することもない。
【0063】また、位置決め材13はアンカーキャップ
10と共に一体成型されるので、アンカーキャップ10
を安価に製造できる。
10と共に一体成型されるので、アンカーキャップ10
を安価に製造できる。
【0064】通常、コンクリート(本実施の形態におい
ては無収縮モルタル)の打設面の近傍において発錆する
ことが多い。しかし、本実施の形態に係る緩衝材21
は、橋台3の埋設部分にまで至るので、アンカーバー2
0を完全に防錆することができる。なお、緩衝材21に
被覆されていない部分はモルタルに埋設されるので発錆
することはない。
ては無収縮モルタル)の打設面の近傍において発錆する
ことが多い。しかし、本実施の形態に係る緩衝材21
は、橋台3の埋設部分にまで至るので、アンカーバー2
0を完全に防錆することができる。なお、緩衝材21に
被覆されていない部分はモルタルに埋設されるので発錆
することはない。
【0065】なお、図16に示す位置決め材43のごと
く位置決め片43aの間隔が下方に向かうにしたがい拡
大するように形成することもできる。斯かる場合には、
アンカーバー20の位置決め材43への嵌入を容易に行
うことができる。さらに、アンカーキャップ10の移動
を容易にすることにより、アンカーキャップ10が移動
する際にアンカーキャップ10が破損されるのを防止す
ることができる。なお、図16においては視認可能なよ
うに前記拡大を強調して描いている。
く位置決め片43aの間隔が下方に向かうにしたがい拡
大するように形成することもできる。斯かる場合には、
アンカーバー20の位置決め材43への嵌入を容易に行
うことができる。さらに、アンカーキャップ10の移動
を容易にすることにより、アンカーキャップ10が移動
する際にアンカーキャップ10が破損されるのを防止す
ることができる。なお、図16においては視認可能なよ
うに前記拡大を強調して描いている。
【0066】また、図17に示す位置決め材のごとく、
位置決め片53aの数を2片とすることもできる。ま
た、その形状も上記実施の形態には限定されず、本発明
を実施する上で好適な形状にすることができる。
位置決め片53aの数を2片とすることもできる。ま
た、その形状も上記実施の形態には限定されず、本発明
を実施する上で好適な形状にすることができる。
【0067】また、図18に示す緩衝材25のごとく、
橋軸方向における上端部に上端に向かうにしたがいその
寸法が漸減するようにテーパーを付けることもできる。
斯かる場合においても、アンカーバー20の位置決め材
13への嵌入を容易に行うことができる。また、アンカ
ーキャップ10の移動を容易にすることにより、アンカ
ーキャップ10が移動する際にアンカーキャップ10が
破損されるのを防止することができる。なお、図18に
おいても視認可能なようにテーパーを強調して描いてい
る。
橋軸方向における上端部に上端に向かうにしたがいその
寸法が漸減するようにテーパーを付けることもできる。
斯かる場合においても、アンカーバー20の位置決め材
13への嵌入を容易に行うことができる。また、アンカ
ーキャップ10の移動を容易にすることにより、アンカ
ーキャップ10が移動する際にアンカーキャップ10が
破損されるのを防止することができる。なお、図18に
おいても視認可能なようにテーパーを強調して描いてい
る。
【0068】上記実施の形態に係るアンカーバー20
は、横断面矩形であったが、本発明においてはそれに限
定されず、例えば長方形、円形等、本発明を実施する上
で好適な形状にすることができる。
は、横断面矩形であったが、本発明においてはそれに限
定されず、例えば長方形、円形等、本発明を実施する上
で好適な形状にすることができる。
【0069】また、本発明は、プレテンション方式、ポ
ストテンション方式を問わず適用することができる。ま
た、現場打ちによる桁にも適用することができる。
ストテンション方式を問わず適用することができる。ま
た、現場打ちによる桁にも適用することができる。
【0070】また、位置決め材13は、アンカーキャッ
プ10に一体成型することなく、アンカーキャップ10
の成型後に、金属片等をビス止めして設けることもでき
る。
プ10に一体成型することなく、アンカーキャップ10
の成型後に、金属片等をビス止めして設けることもでき
る。
【0071】また、防蝕可動アンカー式落橋防止装置A
を設置後、仮止めボルト15を緩めることができる。斯
かる場合においてはPC桁1の伸縮に伴うアンカーキャ
ップ10の移動を容易にする。
を設置後、仮止めボルト15を緩めることができる。斯
かる場合においてはPC桁1の伸縮に伴うアンカーキャ
ップ10の移動を容易にする。
【0072】また、図19に示すアンカーキャップ50
のごとく、アンカーキャップ用蓋52自体に位置決め片
53aを一体成型することもできる。斯かる場合におい
ては係る製造費用を上記実施の形態に比し低廉化するこ
とができる。
のごとく、アンカーキャップ用蓋52自体に位置決め片
53aを一体成型することもできる。斯かる場合におい
ては係る製造費用を上記実施の形態に比し低廉化するこ
とができる。
【0073】また、アンカーキャップ用蓋12の上面
に、橋軸方向に延在する長孔を設け、該長孔に挿通され
るボルトにより位置決め材13を取り付けることもでき
る。
に、橋軸方向に延在する長孔を設け、該長孔に挿通され
るボルトにより位置決め材13を取り付けることもでき
る。
【0074】また、図20に示すように箱桁5を橋脚3
に固定することができる。
に固定することができる。
【0075】また、上記実施の形態においては防蝕可動
アンカー式落橋防止装置Aを橋台3に固定したが、本発
明においてはそれに限定されず、図21に示すように橋
脚6にも適用することができる。図中、符号7は連結式
落橋防止装置である。
アンカー式落橋防止装置Aを橋台3に固定したが、本発
明においてはそれに限定されず、図21に示すように橋
脚6にも適用することができる。図中、符号7は連結式
落橋防止装置である。
【0076】また、凸部11b及び凹部12bによら
ず、本発明においてはボルト及びナット、或いはビス等
によりアンカーキャップ用蓋12をアンカーキャップ本
体11に固定することもできる。
ず、本発明においてはボルト及びナット、或いはビス等
によりアンカーキャップ用蓋12をアンカーキャップ本
体11に固定することもできる。
【0077】また、上記構成部材の寸法等は、本発明を
実施する上で好適な寸法等にすることができる。
実施する上で好適な寸法等にすることができる。
【0078】なお、上図において、同一構成要素には同
一符号を付している。
一符号を付している。
【0079】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。構成部材点数が少ない
ため、製造コストを低廉化できると共に組立時間を短縮
することができる。また、緩衝材の肉厚を大きくするだ
けで新たな耐震基準にも適合することができる。
で、以下に掲げる効果を奏する。構成部材点数が少ない
ため、製造コストを低廉化できると共に組立時間を短縮
することができる。また、緩衝材の肉厚を大きくするだ
けで新たな耐震基準にも適合することができる。
【図1】本実施の形態に係る防蝕可動アンカー式落橋防
止装置が設置された状態を示す正面図である。
止装置が設置された状態を示す正面図である。
【図2】アンカーキャップの縦断面図である。
【図3】図2のaーa断面図である。
【図4】図2のb−b断面図である。
【図5】アンカーキャップ用蓋12の平面図である。
【図6】位置決め材13の正面図である。
【図7】位置決め材13の底面図である。
【図8】防蝕可動アンカー式落橋防止装置を用いた工程
図である。
図である。
【図9】防蝕可動アンカー式落橋防止装置を用いた工程
図である。
図である。
【図10】防蝕可動アンカー式落橋防止装置を用いた工
程図である。
程図である。
【図11】防蝕可動アンカー式落橋防止装置を用いた工
程図である。
程図である。
【図12】防蝕可動アンカー式落橋防止装置を用いた工
程図である。
程図である。
【図13】防蝕可動アンカー式落橋防止装置を用いた工
程図である。
程図である。
【図14】防蝕可動アンカー式落橋防止装置の作用を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図15】防蝕可動アンカー式落橋防止装置の作用を示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図16】位置決め材13の他の実施の形態を示す縦断
面図である。
面図である。
【図17】位置決め材13の他の実施の形態を示す横断
面図である。
面図である。
【図18】アンカーバーの他の実施の形態を示す縦断面
図である。
図である。
【図19】防蝕可動アンカー式落橋防止装置の他の実施
の形態を示す縦断面図である。
の形態を示す縦断面図である。
【図20】防蝕可動アンカー式落橋防止装置を箱桁に適
用した状態を示す縦断面図である。
用した状態を示す縦断面図である。
【図21】防蝕可動アンカー式落橋防止装置を橋脚に適
用した状態を示す縦断面図である。
用した状態を示す縦断面図である。
A 防蝕可動アンカー式落橋防止装置 H 螺旋鉄筋 M 無収縮モルタル C 間詰めコンクリート S PC床版 1 PC桁 2 ゴムパッド 3 橋台 4 下穴 5 箱桁 6 橋脚 7 連結式落橋防止装置 10、40 アンカーキャップ 11 アンカーキャップ本体 11a フランジ 11b 凸部 12、52 アンカーキャップ用蓋 12a ボルト孔 12b 凹部 13、43 位置決め材 13a、43a、53a 位置決め片 13b ボルト孔 14 ボルト 15 ナット 20 アンカーバー 21、25 緩衝材 21a 段差部 30 スポンジ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−42116(JP,A) 特開 昭60−16605(JP,A) 特開 平8−269913(JP,A) 実開 昭59−192909(JP,U) 実開 昭61−206710(JP,U) 実開 昭54−162136(JP,U) 実開 平7−12506(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01D 19/04 101
Claims (9)
- 【請求項1】 橋軸直角方向に所要間隔をあけて橋台、
橋脚等に架設される、現場において構築される複数本の
PC桁の間隙に位置し、橋台等に下部が固定されるアン
カーバーと、該アンカーバーの上部に被せられ、前記各
PC桁の橋軸直角方向における間隙に打設されるコンク
リート、モルタル等の間詰め材に埋設されるアンカーキ
ャップとを備えた、前記PC桁及び前記間詰め材により
構築される床版を橋台等に固定する為に用いられる防蝕
可動アンカー式落橋防止装置であって、 前記アンカーバーは、その外周の少なくとも前記アンカ
ーキャップ内に存する部分が緩衝材により外輪郭角柱状
に被覆され、 前記アンカーキャップは、それが設置された状態におけ
る橋軸方向に直交する内側面が、該内側面に対峙する、
前記緩衝材の外側面と少なくとも橋軸方向の前後に間隙
をあけるように、橋軸方向の内寸が前記緩衝材の橋軸方
向の外寸よりも大きい筒状のアンカーキャップ本体と、
該アンカーキャップ本体の上面を閉塞するアンカーキャ
ップ用蓋とを備え、 該アンカーキャップ用蓋には、下方に向かって延びて前
記緩衝材の外側面上端部を挟着可能な少なくとも2片の
位置決め片を有する位置決め材が橋軸方向に偏心されて
取り付けられ、 前記緩衝材は、その先端から橋台等に埋設される部分に
まで至り、前記アンカーキャップ内に存する部分の寸法
よりも橋台等に埋設される部分の寸法の方が小さくなる
ように形成され、寸法が変化する位置には前記アンカー
キャップの下端面と面一をなす段差部を有することを特
徴とする防蝕可動アンカー式落橋防止装置。 - 【請求項2】 橋軸直角方向に所要間隔をあけて橋台、
橋脚等に架設される、現場において構築される複数本の
PC桁の間隙に位置し、橋台等に下部が固定されるアン
カーバーと、該アンカーバーの上部に被せられ、前記各
PC桁の橋軸直角方向における間隙に打設されるコンク
リート、モルタル等の間詰め材に埋設されるアンカーキ
ャップとを備えた、前記PC桁及び前記間詰め材により
構築される床版を橋台等に固定する為に用いられる防蝕
可動アンカー式落橋防止装置であって、 前記アンカーバーは、その外周の少なくとも前記アンカ
ーキャップ内に存する部分が緩衝材により外輪郭角柱状
に被覆され、 前記アンカーキャップは、それが設置された状態におけ
る橋軸方向に直交する内側面が、該内側面に対峙する、
前記緩衝材の外側面と少なくとも橋軸方向の前後に間隙
をあけるように、橋軸方向の内寸が前記緩衝材の橋軸方
向の外寸よりも大きい筒状のアンカーキャップ本体と、
該アンカーキャップ本体の上面を閉塞するアンカーキャ
ップ用蓋とを備え、 下方に向かって延びて前記緩衝材の外側面上端部を挟着
可能な少なくとも2片の位置決め片を有する位置決め材
が、橋軸方向に偏心されて、前記アンカーキャップ用蓋
の下面に一体成型され、 前記緩衝材は、その先端から橋台等に埋設される部分に
まで至り、前記アンカーキャップ内に存する部分の寸法
よりも橋台等に埋設される部分の寸法の方が小さくなる
ように形成され、寸法が変化する位置には前記アンカー
キャップの下端面と面一をなす段差部を有することを特
徴とする防蝕可動アンカー式落橋防止装置。 - 【請求項3】 前記アンカーキャップの内部下端には、
前記アンカーバーが前記アンカーキャップから抜け落ち
ないようにすると共に、アンカーキャップの移動に伴い
変形可能な脱落防止材が設けられていることを特徴とす
る請求項1又は2に記載の防蝕可動アンカー式落橋防止
装置。 - 【請求項4】 前記アンカーキャップは横断面矩形をな
すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
防蝕可動アンカー式落橋防止装置。 - 【請求項5】 前記位置決め材は、前記間詰め材に埋設
されることとなるアンカーキャップの、前記床版の伸縮
等に伴う移動により折れることが可能であることを特徴
とする請求項1乃至4のいずれかに記載の防蝕可動アン
カー式落橋防止装置。 - 【請求項6】 前記位置決め材は、アンカーバーが嵌入
容易なように橋軸方向における間隔が下端に向かうにし
たがい大きくなることを特徴とする請求項1乃至5のい
ずれかに記載の防蝕可動アンカー式落橋防止装置。 - 【請求項7】 前記アンカーバーの上端部は、前記位置
決め材に嵌入容易なように上端に向かって橋軸方向にお
ける長さが漸減するテーパーがつけられていることを特
徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の防蝕可動ア
ンカー式落橋防止装置。 - 【請求項8】 前記アンカーバーは、横断面正方形をな
すことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の
防蝕可動アンカー式落橋防止装置。 - 【請求項9】 前記アンカーキャップ本体の上部外側面
には外側に向かって突出する凸部が形成され、該凸部に
嵌合可能な凹部が前記アンカーキャップ用蓋の内側面に
形成され、前記凸部を前記凹部に嵌合させることにより
前記アンカーキャップ用蓋を前記アンカーキャップ本体
に嵌着可能なことを特徴とする請求項1乃8のいずれか
に記載の防蝕可動アンカー式落橋防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29733496A JP2934195B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 防蝕可動アンカ−式落橋防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29733496A JP2934195B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 防蝕可動アンカ−式落橋防止装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29069195A Division JPH0988011A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 防蝕可動アンカー式落橋防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09105113A JPH09105113A (ja) | 1997-04-22 |
JP2934195B2 true JP2934195B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=17845182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29733496A Expired - Lifetime JP2934195B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 防蝕可動アンカ−式落橋防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2934195B2 (ja) |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP29733496A patent/JP2934195B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09105113A (ja) | 1997-04-22 |
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