JPH11280021A - 斜張橋ケーブル用サドル構造体 - Google Patents

斜張橋ケーブル用サドル構造体

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JPH11280021A
JPH11280021A JP8559098A JP8559098A JPH11280021A JP H11280021 A JPH11280021 A JP H11280021A JP 8559098 A JP8559098 A JP 8559098A JP 8559098 A JP8559098 A JP 8559098A JP H11280021 A JPH11280021 A JP H11280021A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 外管、内管からなる二重管構造の構造簡易化
を図るとともに、不均等張力発生時におけるケーブルの
滑り防止を可能とし得る斜張橋ケーブル用サドル構造体
を提供する。 【解決手段】 斜張橋の支持柱に貫通して埋設される外
管1と、外管内に遊挿入される内管2との二重管構造を
有し、ケーブル11を内管内に挿通して注入充填材23
で固着させるサドル構造体10である。2分割した本体
の内面がテーパ形状を成し、内管内の両端部に介挿され
てケーブル周囲の管口を封栓するスペーサ4と、外管の
両端部の外側で支持柱に埋設されるアンカー部材6と、
押さえブロック3とを含むで構成される。また、アンカ
ー部材に押さえブロックが固定され、ケーブルに発生す
る不均等張力をアンカー部材によって吸収させるように
した。外管が両端部外周面にフランジ5を一体に有し、
押さえブロックがフランジ及びスペーサに外側から押当
てられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜張橋、これに類
するエクストラドーズド橋の支持柱(以下、主塔とい
う)においてプレファブケーブル等のケーブルを支持す
るためのサドル構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】斜張橋の主塔に貫通・固定したサドルに
よってケーブルを支持するとともに、内管又はサドル両
端部に設けたストッパーが主塔躯体に当たる方式、所
謂、ストッパー方式でケーブルを定着する構造のもの
が、近年になって多用されているが、このストッパー方
式の場合に、架橋の施工中又は施工後に発生する不均等
張力(主塔を挟み両側の斜張ケーブルに加わる張力が均
等でないこと)によってケーブルが主塔の個所で滑るこ
とがあるので、この滑りを防止するために従来から種々
の対策が講じられており、大別すると下記の4方法があ
る。
【0003】サドル構造体中央部にケーブル固定用の
せん断コッターを設ける方法で、特開平 7− 90813号公
報、「プレストレストコンクリートVol.39,No.1,Jan.19
97〔(工事報告)北陸新幹線屋代橋梁の設計と施
工〕」、「プレストレストコンクリートVol.36,No.5,Se
pt.1994 〔(研究報告)北陸新幹線屋代南・屋代北橋梁
の斜材主塔部固定構造(普通固定方式)の実物大試験に
ついて〕等に技術内容が開示されている。
【0004】サドル内管にネジを切り、ナットで固定
する方法で、特開平 8−170306号公報、「1997.7橋梁
〔蟹沢大橋と大館能代空港アクセス道路〕」等の先行技
術がある。サドル内管に突起を付け、シムで固定する
方法及びサドル両端部にソケットを付け、ソケット内を
グラウトする方法で、「プレストレストコンクリートVo
l.36,No.5,Sept.1994 〔(論文)小田原港橋におけるサ
ドル構造に関する研究〕に開示される。サドル両端部
に定着具を設け、ケーブルを「くさび」で止める方法で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述する従来技術につ
いて、の方法は、サドル構造体が構造的に複雑なもの
となり、装置コストの高騰につながる問題がある。,
の方法は、曲げ加工された内管端部を加工する必要が
あって構造が複雑であり、また、不均等張力が発生した
時に、該不均等張力が作用する方向を基準として内管の
動きをその後端部側で抑えようとするストッパー方式で
あるため、一時的に僅かではあるがケーブルの滑りが発
生するおそれがある。一方、の方法は、プレファブケ
ーブル(現地でなく工場サイドで加工製作されたケーブ
ル)を使用した場合、「くさび定着」は実施できない。
たとえ、できたとてしても定着具が複雑な構造となると
同時に、ケーブルへの圧痕が必然的に生じることから、
ケーブル疲労に大きく影響する恐れがある。
【0006】本発明は、このような問題点の解消を図る
ために成されたものであり、本発明の目的は、サドル構
造体の重要な構成要素である外管、内管からなる二重管
構造の構造簡易化を図るとともに、不均等張力発生時に
おけるケーブルの滑り防止を可能とし得る斜張橋ケーブ
ル用サドル構造体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため以下に述べる構成としたものである。即
ち、本発明に係る請求項1の発明は、斜張橋の支持柱に
貫通して埋設される外管と、前記外管内に遊挿入される
内管との二重管構造を有し、ケーブルを前記内管内に挿
通して注入充填材で固着させるサドル構造体であって、
少なくとも2分割した本体の内面がテーパ形状を成し、
前記内管内の両端部に介挿されてケーブル周囲の管口を
封栓するスペーサと、前記外管の両端部の外側で前記支
持柱に埋設されるアンカー部材と、前記アンカー部材に
支持固定されて前記外管の端部及び前記スペーサに外側
から押当てられる押さえブロックとを含むことにより斜
張橋ケーブル用サドル構造体を構成したものである。
【0008】また、本発明に係る請求項2の発明は、前
記請求項1の発明に関して、予めプレストレスを導入し
てなるアンカー部材に前記押さえブロックが支持固定さ
れてなり、ケーブルに発生する不均等張力をアンカー部
材によって吸収させるようにしたことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係る請求項3の発明は、前
記請求項1又は請求項2の発明に関して、前記外管が両
端部外周面にフランジを一体に有し、前記押さえブロッ
クが前記フランジ及び前記スペーサに外側から押当てら
れることを特徴とする。
【0010】このような本発明によれば、曲げ加工した
内管、外管については、内管は充填材注入のための孔加
工、外管は挿入した内管の位置決めのために必要に応じ
て設けられるボルト用ねじ孔加工及び前記フランジ取付
け加工(溶接)だけでよくて、また、アンカー部材、ス
ペーサ及び押さえブロックの各部材についても機械加工
によって工場サイドで完成品とすることができるので、
現地サイドの加工が簡易化される。
【0011】また本発明によれば、斜張橋の支持柱への
不均等張力伝達手段として、押さえブロックを介してア
ンカー部材に伝達させる方式、所謂アンカーボルト方式
を採用したことにより、従来のストッパー方式が内管の
動きをその後端部側で支持柱により抑えるものであるの
に対して、本発明は、内管の動きをその前端部側で支持
柱により抑え得る構造であるため、サドル構造体をタイ
トな状態で固定可能であり、不均等張力の負荷によるケ
ーブルの滑りを生じさせないようにすることができる。
【0012】特に本発明は、予め想定可能である不均等
張力に等しいか又はそれを幾分上回る力をアンカー部材
にプレストレスとして導入することが可能であって、こ
れにより不均等張力発生時のケーブルの滑りを僅かでも
生じないように確実に防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、添付図面を参照しながら具体的に説明する。図10
には本発明の一実施形態として実施される斜張橋の概要
構造が立面図で示される。図示の斜張橋は、橋脚25
と、主塔26と、この主塔26を挟んで両側に橋脚25
の間に亘らせた主桁27とから構成されていて、主塔2
6の頂部をコンクリート打設すると同時ににサドル構造
体10を形成し、コンクリート打設された両側の主桁2
7を前記サドル構造体10によって中間部が支持された
ケーブル11の両端で支持して斜張橋が形成される。こ
の場合、ケーブル11としては、例えばプレファブケー
ブルが使用される。
【0014】上記サドル構造体10は、主塔26に貫通
して埋設される上側凸の曲線状を成す外管と、前記外管
内に僅かな隙間を有して遊挿入される内管との二重管構
造を有し、ケーブル11を前記内管内に挿通して注入充
填材で固着することによって、ケーブル11の中間部が
サドル構造体10を介して主塔26に固定される。
【0015】上記サドル構造体10における二重管構造
単位体の態様が図1及び図2に断面図及び左側面図で図
示され、サドル構造体10の組立図が図3、図4に示さ
れる。また、サドル構造体10を構成する要素部材であ
る外管1、内管2、押さえブロック3、スペーサ4及び
押さえ板9の構造が図5乃至図9にそれぞれ図示され
る。
【0016】図1乃至図9を参照してサドル構造体10
は、外管1と、内管2と、押さえブロック3と、スペー
サ4と、フランジ5と、アンカー部材6と、押さえ板9
とを含んで構成される。外管1は、上側凸の曲線状に曲
げ加工された所定長さの鋼管から成っていて、両端部外
周面にフランジ5が溶接によって一体に固着されてい
る。なお、外管1には、外側が凸となる上方部に、長手
方向に適当な間隔を保ち分散させて複数個のボルト用ね
じ孔12が螺設されており、また、外周部に全長に亘ら
せてスパイラル筋13が巻着されている。このスパイラ
ル筋13は、外管1とその外周に打設したコンクリート
との固着度を強化するための部材であり、必要に応じて
設けられるものである。一方フランジ5は、例えば正方
形に形成した厚手の鋼板から成り、四隅部分には後述す
るアンカーボルト7を挿通するための孔14がそれぞれ
穿設される。
【0017】上記内管2は、外管1内に僅かな間隙を有
して遊挿入することが可能な外管1に対応した上側凸の
曲線状に曲げ加工された鋼管から成っていて、管中心の
弦長が外管1のそれに対して数mm程度に僅かに短い長さ
となっている。この内管2には、外側が凸となる上方部
の中央部曲管部分と両端部寄りの直管部分とにホースニ
ップル15がねじ込みにより取付けられていて、両端部
のホースニップル15にはグラウト注入ホース21が接
続され、また、中央部のホースニップル15にはグラウ
ト排気ホース24が接続されるようになっている。
【0018】上記押さえブロック3は、図7を参照して
フランジ5の形状に略等しい四方形に形成した厚手の鋼
板から成り、中心部に段付き丸孔16が穿設されるとと
もに、四隅部分には後述するアンカーボルト7を挿通す
るための孔17がそれぞれ穿設される。前記段付き丸孔
16は、内管2よりも若干小径でケーブル11を遊挿通
し得る小径側丸孔と後述するスペーサ4の円形鍔部を介
挿し得る大径側丸孔とを同軸の前後に有する丸孔であ
る。なお、図示の押さえブロック3は二重管構造単位体
のグラウト注入側に取付けられるものであって、2個の
ホース挿通孔18が穿設されているが、これとは反対側
に取付けられる押さえブロック3はホース挿通孔18が
省略される。
【0019】上記スペーサ4は、図8に示されるように
全体として鍔付きブッシュ(bush)の形状を成す本体が
軸方向に二つ以上(図示実施形態は2分割)に分割され
ているとともに、内面の両端部が外側に向かって内径を
漸次大きくするテーパ形状を成している。このスペーサ
4は、内管2内の両端部に介挿されてスペーサの役目を
するためと該内管2に挿通したケーブル11の周囲の管
口を封栓させるための部材であり、内面の小径部分がケ
ーブル11の外被に略密着し、鍔部が内管2の端縁部及
び外管1の前記フランジ5に当接して二重管構造単位体
の両端部を塞がせるように設けられるものである。な
お、図示のスペーサ4は二重管構造単位体のグラウト注
入側に取付けられるものであって、2個のホース挿通孔
19が穿設されているが、これとは反対側に取付けられ
るスペーサ4はホース挿通孔19が省略される。
【0020】上記アンカー部材6は、図1を参照して例
えば総ネジPC鋼棒からなるアンカーボルト7と該ボル
ト7に螺合されるナット8とにより形成され、二重管構
造単位体の両端側にそれぞれ4本のアンカーボルト7を
外管1の外側において主塔26のコンクリート層内に埋
設される。なお、図示しないがコンクリート層に対する
定着を確実にするために、アンカーボルト7のコンクリ
ートに埋め込まれた方の先端にナット及び支圧板を装着
することは好ましい手段である。また、アンカーボルト
7にプレストレスを導入する場合、コンクリート面から
50cm程度までは図示しないシース管を取り付けて、コ
ンクリートと縁を切り、プレストレス導入後に、シース
管とPC鋼棒との間にグラウトを注入することも、プレ
ストレス導入効果を確実にするために有効な手段であ
る。
【0021】上記押さえ板9は、図9に示されるように
ドーナッツ板に形成した薄手の鋼板から成り、径方向に
2分割されていて、内径はケーブル11の外径に略等し
くし、外径は押さえブロック3の前記小径側丸孔よりも
若干大きい径に形成している。この押さえ板9は押さえ
ブロック3の小径側丸孔とケーブル11との隙間を塞が
せるために用いられる部材である。
【0022】上述する各構成要素部材からなるサドル構
造体によってケーブル11を支持するには以下の要領に
よって行われる。先ず、サドル構造体10については現
地での作業をできるだけ簡略化するために工場サイドで
殆ど組み立てられる。図3及び図4(A)〜(D)を参
照して、現地の態様に合わせて配置位置の決められた固
定フレーム20に外管1を調整して固定する。グラウト
注入ホース21及びグラウト排気ホース24を取り付け
た内管2を前記外管1内に挿入し、外管1に設けた前記
ボルト用ねじ孔12よりボルトをねじ込んで内管2下面
を外管1内底面にピッタリ沿わせた状態にして内管2を
固定する。
【0023】次いで、外管1と内管2の隙間に発泡ウレ
タン22を注入し、この発泡ウレタン22が硬化した
後、固定していた前記ボルトを取り外す。続いて、アン
カーボルト7を外管1のフランジ5に設けた孔14及び
フランジ5に当て合わせて仮付けした押さえブロック3
の孔17に通して、固定フレーム20に取り付けたナッ
ト等を利用して所定の位置に固定する。このようにして
工場サイドでのサドル構造体10の組立が完了する。こ
のサドル構造体10を貨物自動車等によって現地に搬入
する。
【0024】現地では、工場で組立られた前記サドル構
造体10を固定フレーム20に固定した状態のままで主
塔26の所定の位置に高さ調整しながら据え付ける。型
枠を取り付けた後、通常の手段によってコンクリートを
打設する。脱型枠後、工場から搬入したプレファブケー
ブル11をサドル両端部に仮置きされた押さえブロック
3の段付き丸孔16内及び内管2内に挿通し、外被が除
かれて充填材(グラウト)23が強固に付着できるベア
部分が内管2内に納まった状態で、プレファブケーブル
11の両端部を主桁27に設けられた緊張端定着具に固
定する(図3及び図4(A)参照)。
【0025】次いで、内管2の両端部内側に二つ割りの
スペーサ4を介挿し(図4(B)参照)、押さえブロッ
ク3をその外側に仮固定する(図4(C)参照)。斜張
されたプレファブケーブル11を緊張した後、押さえブ
ロック3から突出している各アンカーボルト7をナット
締めすることによって、サドル構造体10の所定の位置
への取付けが完了する。
【0026】その際、プレストレスを導入する場合に
は、各アンカーボルト7を図示しない油圧ジャツキ等を
用いて、ケーブル1本当たりのアンカーボルト本数分の
力が、予め想定されるケーブル1本当たりの不均等張力
に等しいかまた幾分上回る力で緊張定着する。次いで、
スペーサ2と押さえブロック3との間に生じる隙間に樹
脂等からなるパテ材を詰め込ませて止水処理し、押さえ
板9を押さえブロック3に取付けた(図4(D)参照)
後、前記両ホース21、24を用いて内管2内をグラウ
トする。以上のようにしてサドル構造体10の取付けが
完了する。
【0027】充填材23が硬化・付着してプレファブケ
ーブル11と内管2とが一体化した後において、主塔2
6の左右のプレファブケーブル11に不均等張力が発生
したとすると、この不均等張力が弱いときはサドル構造
体10内の充填材23の付着力で十分対応する。不均等
張力が強いときはこれに内管2と外管1との摩擦力が加
わって対応するが、それでも対応できなく、内管2が外
管1内で滑りを起生しようとすると、内管2に介挿され
たスペーサ4を介して押さえブロック3→アンカーボル
ト7へと滑りに対応する張力が伝達される。しかしなが
ら、アンカーボルト7には、予め想定される不均等張力
に対応するプレストレスが導入されていることから、プ
レファブケーブル11には滑りが全然生じなく、かくし
て所期の目的が達成される。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0029】本発明によれば、アンカー部材が不均等張
力を受けることによって内管の動きを張力方向に対して
前端側で抑止するように作用するので、後端側で抑止す
る形態の従来のストッパー方式に比して、内管をタイト
な状態に保持してサドル構造体を取付けることが可能で
あり、不均等張力によるケーブルの滑りを未然に防止で
きる。
【0030】殊に本発明は、サドル構造体取付け時に予
め想定される不均等張力に見合った張力をアンカー部材
にプレストレスとして導入しておくことにより、不均等
張力発生時の僅かなかつ一時的なケーブルの滑りを確実
に抑えることができる。
【0031】また、外管と内管からなる二重管構造にお
いて最も加工が難しい鋼管の加工を内管は曲げ加工、外
管は曲げ加工及びフランジの取付け加工にとどめて工場
サイドで全て実施できるため、加工費のより一層の低減
が図れる。更に、ケーブルに関しては、最近多用されて
いるプレファブケーブルの場合、内管内のグラウト部以
外でサドル構造体と接触する部分は、スペーサの内面だ
けであり、この部分はケーブルが外被により保護されて
いることから、摩擦腐食による疲労性能の低下を減じて
ケーブルの長寿命化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るサドル構造体の断面
図である。
【図2】図1に対応する左側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るサドル構造体の組立
図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るサドル構造体の組立
手順が、(A)〜(D)に順序的に示される。
【図5】(イ)は図1図示のサドル構造体における外管
の平面図、(ロ)は同じく断面示正面図、(ハ)は同じ
く左側面図である。
【図6】(イ)は図1図示のサドル構造体における内管
の平面図、(ロ)は同じく断面示正面図である。
【図7】(イ)は図1図示のサドル構造体における押さ
えブロックの正面図、(ロ)は同じく右側面図である。
【図8】(イ)は図1図示のサドル構造体におけるスペ
ーサの正面図、(ロ)は同じく右側面図である。
【図9】図1図示のサドル構造体における押さえ板の正
面図である。
【図10】本発明の一実施形態が実施される斜張橋の概
要構造を示す立面図である。
【符号の説明】
1…外管 2…内管 3…押
さえブロック 4…スペーサ 5…フランジ 6…ア
ンカー部材 7…アンカーボルト 8…ナット 9…押
さえ板 10…サドル構造体 11…ケーブル 12…
ボルト用ねじ孔 13…スパイラル筋 14…孔 15…
ホースニップル 16…段付き丸孔 17…孔 18…
ホース挿通孔 19…ホース挿通孔 20…固定フレーム 21…
グラウト注入ホース 22…発泡ウレタン 23…充填材 24…
グラウト排気ホース 25…橋脚 26…支持柱(主塔) 27…
主桁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜張橋の支持柱に貫通して埋設される外
    管と、前記外管内に遊挿入される内管との二重管構造を
    有し、ケーブルを前記内管内に挿通して注入充填材で固
    着させるサドル構造体であって、少なくとも2分割した
    本体の内面がテーパ形状を成し、前記内管内の両端部に
    介挿されてケーブル周囲の管口を封栓するスペーサと、
    前記外管の両端部の外側で前記支持柱に埋設されるアン
    カー部材と、前記アンカー部材に支持固定されて前記外
    管の端部及び前記スペーサに外側から押当てられる押さ
    えブロックとを含むことを特徴とする斜張橋ケーブル用
    サドル構造体。
  2. 【請求項2】 予めプレストレスを導入してなるアンカ
    ー部材に前記押さえブロックが支持固定されてなり、ケ
    ーブルに発生する不均等張力をアンカー部材によって吸
    収させるようにした請求項1記載の斜張橋ケーブル用サ
    ドル構造体。
  3. 【請求項3】 前記外管が両端部外周面にフランジを一
    体に有し、前記押さえブロックが前記フランジ及び前記
    スペーサに外側から押当てられる請求項1又は請求項2
    記載の斜張橋ケーブル用サドル構造体。
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