JP2934155B2 - 動画像の動ベクトル検出方法と装置 - Google Patents

動画像の動ベクトル検出方法と装置

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JP2934155B2
JP2934155B2 JP21945694A JP21945694A JP2934155B2 JP 2934155 B2 JP2934155 B2 JP 2934155B2 JP 21945694 A JP21945694 A JP 21945694A JP 21945694 A JP21945694 A JP 21945694A JP 2934155 B2 JP2934155 B2 JP 2934155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画像信号の符号化にお
ける動ベクトル検出方法と装置に関する。具体的には、
動画像信号を高能率符号化して伝送する場合に、フェー
ドインやフェードアウトなどのフレーム毎に平均輝度レ
ベルが変動するシーケンスに対しても、実際の被写体の
動きに即した動ベクトルを用いて動き補償を可能とす
る、動ベクトル検出方法と装置を提供しようとするもの
である。
【0002】
【従来の技術】動画像信号は膨大な情報量を有する。そ
のために動画像信号を高能率に符号化して少ない情報量
で効率的な画像伝送を図る各種の方法が使用されてい
る。この高能率符号化に適用されるものに、画像信号の
フレーム(またはフィールド)間の相関を利用し、時間
的に1つ前に復号されたフレーム(またはフィールド)
から現在のフレーム(またはフィールド)を予測するフ
レーム間予測符号化(またはフィールド間予測符号化)
がある。現在のフレーム(またはフィールド)の画像信
号と1つ前のフレーム(またはフィールド)の画像信号
から得られる予測値との画素毎の差分値を予測誤差デー
タとして求め、得られた予測誤差データのみを符号化し
て伝送する。これにより、符号化して伝送すべき画像の
情報量が低減される。
【0003】しかし、画像中の静止領域ではフレーム間
予測符号化(またはフィールド間予測符号化)は有効だ
が、動領域では大きな予測誤差を生じ画質も劣化する欠
点がある。これを是正する手段として、フレーム間動き
補償予測符号化(またはフィールド間動き補償予測符号
化)が用いられている。フレーム間動き補償予測符号化
(またはフィールド間動き補償予測符号化)では、フレ
ーム間(またはフィールド間)の予測誤差値を求める前
に、現在のフレーム(またはフィールド)の符号化する
部分の1つ前の符号化されたフレーム(またはフィール
ド)との間の移動量である動ベクトルを検出する。
【0004】動ベクトルが得られると、1つ前の復号処
理後のフレーム(またはフィールド)の中で動ベクトル
に従ってずらした位置の現在のフレーム(またはフィー
ルド)の符号化する部分との予測誤差データを求める。
得られた予測誤差データは符号化されて動ベクトルとと
もに受信側に伝送される。
【0005】図7には、フレーム間(またはフィールド
間)動き補償予測符号化における動ベクトル検出の動作
原理を示している。図7において、150は現在のフレ
ーム(またはフィールド)画像であり、フレーム(また
はフィールド)画像の構成を、たとえば16×16画素
毎のブロックに分割する。そこで、ブロック153を動
ベクトルを検出する対象ブロックとすると、このブロッ
ク153と1つ前のフレーム(またはフィールド)画像
151内のブロック153と同位置のブロック153B
よりも水平方向および垂直方向のそれぞれの、たとえば
−方向に16画素、+方向に15画素大きいブロック、
すなわちブロック153Bの水平方向の16画素の前後
に16画素および15画素を加えた47画素、同じく垂
直方向の47画素からなるブロック153Bを中心に含
む47×47画素の探索領域154を、ブロック153
と最も相関度の高いブロックを探索する領域とする。
【0006】この探索領域154内において、ブロック
153を水平方向および垂直方向に、たとえば1画素ず
つ順次ずらして対応する各画素毎の差分を求め、得られ
た差分値からブロック153との相関度を判定するため
の評価値を算出する。評価値としては、たとえば、差分
値の絶対値の和、あるいは差分値の自乗の和を用い、こ
れらの値が小さいほど相関度が大きいとする。評価値算
出の結果、探索領域154内において、たとえばブロッ
ク152において評価値が最小になるとすると、ブロッ
ク153Bの中心からブロック152の中心に向かうベ
クトル159を、ブロック153についての動ベクトル
とする。
【0007】評価値算出には、たとえば式(1)を利用
し、探索領域154内の各点において評価値S(vx
y )を算出し、その評価値が最少となる動ベクトルV
=(vx ,vy )を選び出している。
【0008】fr =fr (x+vx ,y+vy ) fc =fc (x,y) とおくと、 S(vx,vy)=ΣΣF[fr−fc] (1)
【0009】ここで、最初のΣはy座標についてのyの
開始点であるyb からyの終点であるye までの累計
を、次のΣはx座標についての開始点であるxb からx
の終点であるxe までの累計を表わす。Fは画素値fの
関数であり、F[f]=|f|やF[f]=|f|2
どである。また、座標(yb ,xb ),(ye ,xe
は着目している予測対象ブロックの各々左上,右下の座
標を示し、画素値fr (x,y), fc (x,y)はそ
れぞれ参照フレーム(またはフィールド)および現在の
検出対象フレーム(またはフィールド)の座標(x,
y)における画素値を示している。
【0010】したがって、式(1)のSは、参照フレー
ム(またはフィールド)および現在の検出対象フレーム
(またはフィールド)の画素値の差fr (x+vx ,y
+vy )−fc (x,y)の絶対値F[・]=|・|や
絶対値の2乗F[・]=|・|2 などの所定の関数Fの
予測対象ブロック内の全画素についての累和を示してい
る。
【0011】このようにして得られた動ベクトルを用い
て補正したフレーム間(またはフィールド間)の予測誤
差データを符号化して伝送するならば、伝送符号量は動
き補償なしのフレーム間符号化(またはフィールド間符
号化)の場合に比べて低減される。
【0012】図8には従来の動き補償予測符号化のため
の予測信号出力回路の構成図の一例を示す。11は現信
号入力端子であり、画像符号化の目的となる現在の画像
である符号化フレームの現画像信号13がデジタル符号
で入力される。12は予測する際に参照する画像信号が
デジタル符号で参照画像信号14として入力される参照
信号入力端子である。
【0013】参照信号入力端子12に入力された既に復
号された参照画像信号14は、画像メモリ20に一時的
に格納される。この画像メモリ20に格納された画像信
号は参照信号として使用される。
【0014】図9には、画像メモリ20内の内容である
画像190が示されている。動ベクトル検出器32Cで
の動ベクトル探索時には画像メモリ20から必要な領域
内にある画像信号を画像信号21として読み出して参照
画像信号として利用する。同図中で194は予測誤差デ
ータが最小となるブロックを探索するあらかじめ定めら
れた領域を示す探索領域を示している(図7の154に
対応)。ブロック193の中心からブロック192の中
心に向かっている矢印199は動ベクトルである(図7
の159に対応)。
【0015】動き補償予測用の動ベクトル検出器32C
は、探索領域194の画像信号を画像信号21として読
み出し、現画像信号13を受けて前述の動ベクトル探索
技術で動ベクトル199を検出し、動ベクトル情報33
を出力する。動ベクトル検出器32Cから出力される動
ベクトル情報33を受けたブロック読出器34では、こ
の動ベクトル情報33に従い、画像メモリ20の動き補
償されたブロック192(図9)の画像データ25を読
出し、予測画像信号15を出力する。この予測画像信号
15は動き補償予測符号化の際の予測信号として利用さ
れる。
【0016】以上説明した動作によって動ベクトルを用
いた動き補償予測が行われる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】動ベクトル探索の際に
従来用いられている評価値の算出方法では、式(1)に
示すように、検出対象のブロック内での全体の誤差値の
合計を算出しており、フェードインやフェードアウトな
どフレーム毎に画面全体の平均輝度が変動するシーケン
スにおいては、その誤差評価値が最少となる条件で得ら
れる動ベクトルが、実際の画面中の被写体の動きに対応
しないものとなり、多くの動ベクトルが誤って検出され
る、という解決すべき課題が残されていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】参照画像で探索の可能性
がある全てのブロック位置において、あらかじめ平均値
を直流成分として算出し、それらを保存しておく直流成
分用の平均値バッファを用意し、評価値の算出において
画素の各点の画素値から平均値をDC成分として差し引
いた値を用いて動ベクトル検出を行う。
【0019】また、処理の増大を防ぐために平均値バッ
ファの値を計算する際にブロック内のすべての画素に対
して、合計値を計算するのではなく、ブロックをずらし
ながらブロックのずれた差の部分の画素だけを減算およ
び加算するブロック差処理を行うように構成した。
【0020】
【作用】平均値バッファを用意し、あらかじめ参照画像
の全てのブロック位置での直流成分を計算し、誤差評価
値計算の際に各ブロック位置で画素毎にその平均値を差
し引くようにしたから、フェードインやフェードアウト
など画面全体の平均輝度がフレーム間で変動するような
シーケンスにおいても大きく誤ることなく動ベクトルを
検出できる。また、ブロック差処理により動ベクトル検
出のための相関度に必要となる演算回数の増加量を少な
く押さえることができる。
【0021】
【実施例】図1に第1の実施例が示されている。図8に
示した従来例の構成要素に対応するものには同じ記号を
付している。参照画像で探索の可能性がある全てのブロ
ック位置において、あらかじめ平均値を直流成分(DC
成分)として算出し、それらを平均値バッファに保存し
ておき誤差評価の際にその値を用いて交流成分(AC成
分)による誤差評価を行っている。
【0022】まず、図1の平均値演算器23の動作を説
明する。平均値演算器23では、動ベクトル検出処理の
前に、参照信号入力端子12からの参照画像信号14を
入力するか、または参照画像用の画像バッファから図示
されてはいない手段で参照画像を読み込み、参照画像内
において所定の精度においてずらし得る全てのブロック
位置でのブロック内の平均値を求め、その値を平均値バ
ッファ30へ平均値信号24として出力する。
【0023】平均値演算器23における各ブロックでの
平均値の計算処理について説明する。ブロックの水平方
向の合計値を求める際に、ブロック毎で独立して行うの
ではなく各ブロック1ライン分に相当する合計値を加算
と減算により順次求めていく。
【0024】図2には平均値演算器23の水平方向の加
算を説明するための概念図が示されている。同図(a)
には参照画像信号110があり、着目しているライン1
11が示されている。同図(b)にはライン111中の
ウィンドウ112と、それをずらす前のウィンドウ11
5の拡大図が示されている。ここでウィンドウ112と
ずらす前のウィンドウ115とはy座標方向にも若干ず
らして表示されているが、これは表示の都合上であり、
両ウィンドウ112と115のy座標方向のずれは無
い。ブロックの水平方向の加算の際には、まず同図
(c)のライン・バッファ120を準備する。画面中の
着目しているライン111のy座標上の位置である着目
ライン位置yc において、検出ブロックと同じ水平方向
サイズをもち、垂直方向に1ラインの幅を持つウィンド
ウ112を考え、このウィンドウ112を矢印119の
方向へずらしながら演算を行う。
【0025】a1. ウィンドウ112の位置が画面の最も
左にある場合には、ウィンドウ112中の画素値fr
全て加算する。
【0026】a2. その加算結果である合計値をSn とす
る。
【0027】a3. ウィンドウ112を右方へ1画素づつ
ずらし、ずらしたことによってウィンドウ112から外
れるずらす前のウィンドウ115の左端の位置の消滅画
素116のx座標をxold ,新しくウィンドウ112に
入る画素位置の新出画素114のx座標をxnew ,ウィ
ンドウ112の最も左にある着目画素113のx座標を
c とする。
【0028】a4. 合計値Sn からウィンドウ115中の
消滅画素116の画素値fr (xol d ,yc )の値を減
算する。
【0029】a5. 合計値Sn にウィンドウ112中の新
出画素114の画素値fr (xnew,yc )の値を加算
する。
【0030】a6. 合計値Sn を着目しているライン11
1のy座標上の位置である着目ライン位置yc 用のライ
ン・バッファ120の着目画素113のx座標xc に保
存する。
【0031】a7. 前述のa3〜a6の手順を繰り返しウィン
ドウ112がライン111の右端に到達したら終了す
る。
【0032】図3には、ライン111上におけるウィン
ドウ112中の画素値の水平方向の加算が終了した上記
手順a1〜a7を利用しながら、垂直方向の加算と各ブロッ
クの平均値を算出するライン図が示されている。同図
(a)には参照画像信号200において、探索ブロック
とYサイズが同じで水平方向は画面のそれと同じ右下り
斜線で示したスライス・ウィンドウ201を準備し、そ
れをたとえば矢印209の方向に右上り斜線で示したス
ライス・ウィンドウ207のように下方にずらしながら
演算を行う。
【0033】ここで同図(a)では、スライス・ウィン
ドウ202と207はx座標方向にもずれているように
表示されているが、これは表示の都合上であり、x座標
方向にはずれておらず、y軸方向にのみ1ライン分ずれ
ている様子を示している。すなわち、右下り斜線で示し
たスライス・ウィンドウ201のうち、1ライン分矢印
209の方向にずれたことにより消滅ライン202が消
滅し、右上り斜線で示したスライス・ウィンドウ205
の最上部の着目ライン206が1ライン分矢印209の
方向にずれ、1ライン分の新出ライン207が発生して
いることを示している。
【0034】図3(b)および(c)には平均値演算器
23に含まれたスライス・バッファ210の動作の様子
が示されている。(b)ではスライス・ウィンドウ20
1の最上部の消滅ライン202に対応するラインのスラ
イス・トップ・ライン211の各画素値が一時的に保存
される。そこには各画素のうちの1つの画素212が示
されている。(a)のスライス・ウィンドウ205が矢
印209の方向にシフトされるにつれて、スライス・バ
ッファ210に保存されている右下り斜線部の各画素は
(c)のように移動し、スライス・ボトム・ライン22
9には新たに加わるスライス・ウィンドウ205の新出
ライン207の1ライン分の画素値が一時的に保存され
る。スライス・ボトム・ライン229上の1つの画素2
22が例示されている。
【0035】図3(d)には平均値演算器23に含まれ
た各ブロックの画素値の総合計を保存する総計バッファ
230(バッファ・サイズは画面横幅)の動作の様子が
示されている。図3(e)には平均値バッファ30(図
1)の内容が示され、総計バッファ230の1ライン分
の総計は平均値バッファ30の着目ライン241の各点
での平均値を計算するために格納される。1つの画素2
32の位置に対応する平均値バッファ30上の1つの画
素242が示されている。平均値演算器23には1スラ
イス分の幅を有するライン・バッファ(バッファ・サイ
ズはブロックの縦長×画面横幅)を含んでいる。
【0036】総計バッファ230の保存している各ブロ
ックの画素値の総合計をSt 、スライス・バッファ21
0中に蓄えている座標(x,y)における画素値の合計
をSl (x,y)とし以下の手順により平均値Mf を計
算する。
【0037】b1. 図3(a)においてスライス ・ウィン
ドウが最も画面の上部にある場合、すなわち、スライス
・ウィンドウ205がスライス・ウィンドウ201に重
なっている場合、スライス・ウィンドウ205中の各ラ
イン毎に、前述した手順a1〜a7により水平方向の加算を
行い、その結果をライン毎に対応するスライス・バッフ
ァ210に蓄える。
【0038】b2. スライス・バッファ210の値を用い
て、全ての画素位置のx座標xに対し、総計バッファ2
30の保有している各ブロックの画素値の総合計S
t (x)の初期値St0(x)を次のようにして計算す
る。 Sl =Sl (x,y)とし、 St0(x)=ΣSl ここでΣはスライス・バッファ210中のスライス・ト
ップ・ライン211からスライス・ボトム・ライン22
9までyを変化させた累計を表わす。
【0039】b3. 全ての画素位置のx座標xに対して初
期値St0(x)の値から平均値Mfを計算し、画面最上
ラインに相当するy座標yf の位置の平均値バッファ3
0の値Mf (x,yf )とする。ここで、 (ブロックの横幅)×(ブロックの縦長)=ブロックの
面積 とおくと、 Mf (x,yf )=St0(x)/(ブロックの面積)
【0040】b4. 画素212を左から右へ移動して各x
座標において総計バッファ230の保存している各ブロ
ックの画素値の総合計St (x)(初期値はS
t0(x))からスライス・トップ・ライン211の対応
するx座標における水平方向合計値Sl の値を減算す
る。
【0041】b5. スライス・バッファ210中のデータ
を上方向にシフトする。
【0042】b6. スライス・ウィンドウ205を画面の
下方、つまり矢印209の方向へ1ライン分だけ移動す
る。スライス・ウィンドウ205に新しく現れる新出ラ
イン207について前述した手順a1〜a7によって、水平
方向の加算を行い、その結果をスライス・バッファ21
0の最終ラインであるスライス・ボトム・ライン229
に入れる。
【0043】b7. スライス・バッファ210に新たに加
わった新出ライン207のデータを利用し、画素222
を左から右に移動して各x座標において、総計バッファ
230の保有している各ブロックの画素値の総合計St
(x)に、スライス・ボトム・ライン229の1ライン
分のライン・バッファの各xにおける水平方向合計値S
l (yslb )の値を加算する。
【0044】b8. 全てのxに対して総計バッファ230
の保有している各ブロックの画素値の総合計St (x)
の値から平均値Mf (x,yc )を計算し、着目ライン
206のy座標値yc に相当する位置の平均値バッファ
30の値Mf (x,yc )とする。ここで、 (ブロックの横幅)×(ブロックの縦長)=ブロックの
面積 とおくと、 Mf (x,yc )=St (x)/(ブロックの面積)
【0045】b9. スライス・ウィンドウ205が参照画
像信号200の画面の下に到達していたら終了し、それ
以外は矢印209の方向にスライス・ウィンドウ205
を1ライン分ずらした後手順b4〜b8を繰り返す。
【0046】各ブロック位置での平均値Mft-1(x,
y)が得られたら、各々のブロック位置に対応するあら
かじめ定められた平均値バッファ30の対応する位置
に、そのブロックでの平均値Mft-1(x,y)を入力す
る。以上の方法により最終的に各点での平均値M
ft-1(x,y)を計算し、結果が平均値バッファ30に
蓄えられる。
【0047】図4には平均値バッファ30の内部構成が
示されている。平均値バッファ30は2次元の構造をも
っている。参照画像信号200中で、たとえば座標(x
b ,yb )を左上の点とする検出ブロック103におい
て、上述した方法や各ブロック毎に独立に平均値を算出
する方法を用いて平均値(DC成分)Mft-1(x,y)
を求め、平均値バッファ中のブロックの平均値を保存す
る位置102(座標:位置xb ,yb )に書込む。
【0048】図4中でブロック103は検出対象ブロッ
クの位置に対応するブロックであり、そのブロック10
3に対する平均値を保存しておく場所は、そのブロック
103の左上位置に対応するブロックの平均値を保存す
る位置102である。また、探索領域194内(図9)
でブロック193をずらした場合にブロック103のブ
ロック平均値を保存する位置102が移動する可能性が
ある範囲を探索対象領域104とする。
【0049】ここで、平均値バッファ30中で対象ブロ
ック103の平均値を格納する位置は、対象ブロック1
03の左上の座標以外にもブロックの中心あるいは右下
など、対象ブロック103の位置から特定できる位置な
らば、どこに定めてもよい。
【0050】図5には平均値バッファ30として準備す
べきバッファ・サイズについて説明している。(b)の
平均値バッファ30のサイズは画像バッファ中にある検
出のための(a)の参照画像130の中でブロックをず
らし得る全ての範囲でその時の探索ブロック131の左
上の画素133が移動する範囲全てを網羅するように準
備した場合に最も大きくなり、その大きさは参照画像1
30中で画面の外を指す動ベクトルによって探索ブロッ
ク131をずらすことができない部分、すなわち、斜線
を施した探索不可部分135を除いた大きさ、つまり、
(b)の平均値バッファ30のサイズは、(a)の探索
ブロック131の縦および横幅からそれぞれ1少ない値
だけ参照画像130の横のサイズおよび縦のサイズを小
さくしたサイズとなる。
【0051】図5(b)の平均値バッファ30内の画素
143は同図(a)の探索ブロック131の左上の画素
133の位置に対応している。この平均値バッファ30
の上限値は、具体的には、たとえば画像サイズが720
×480で探索ブロック131のサイズが16×16で
探索ブロック131をずらす精度を画素単位の精度でず
らすときには、平均値バッファ30のサイズは、 {720−(16−1)}×{480−(16−1)}=705×465=
327825 となる。
【0052】また、探索ブロック131を画素単位以下
の精度でずらす場合には、それに比例して平均値バッフ
ァ30のサイズは更に大きくなるし、また、参照画像1
30のサイズに比例して大きくなる。探索ブロック13
1のサイズを大きくすると、平均値バッファ30のサイ
ズは逆に小さくなる。
【0053】また、平均値バッファ30はこれを上限と
して逆に小さくすることも可能である。このときの最小
のサイズは、1つの探索ブロック131に対する探索範
囲で探索ブロック131の左上の画素133の位置をず
らし得る範囲だけの大きさがあればよい。これは、図4
に示した探索対象領域104に対応している。具体的に
は、探索対象領域104の範囲が探索ブロック131を
中心にした47×47で、探索ブロック131のサイズ
が16×16である場合には、平均値バッファ30のサ
イズは、 (47−(16−1)×(47−(16−1)=32×32=1089 となり、これが平均値バッファ30のサイズの下限にな
る。
【0054】探索ブロック131を画素単位以下の精度
でずらす場合には、それに比例して平均値バッファ30
のサイズは更に大きくなるし、また、探索対象領域10
4(図4)の大きさに比例して大きくなる。探索ブロッ
ク131のサイズを大きくすると平均値バッファ30の
サイズは逆に小さくなる。
【0055】平均値バッファ30のサイズはこの上限と
下限の間であれば、その大きさを自由に選択することが
可能である。たとえば、縦の長さが下限値の47ー(16-1)=
32で横の長さが上限値の720-(16-1)=705となるような構
成にすることも可能である。
【0056】図1の平均値分離器40における動作を説
明する。平均値分離器40では現画像信号13として検
出対象となる探索ブロック(図7の153に対応)を入
力し、その検出対象となるブロックでの画像値の平均値
を一般的な方法で算出した後、その平均値を検出対象と
なる探索ブロックの各画素値から減算し、各画素毎に得
られた値を用いて構成する平均値分離後のブロックを、
新たな検出対象となる探索ブロックとして平均値分離後
の画像信号41として出力し、動ベクトル検出器32に
渡す。
【0057】図1の動ベクトル検出器32での動作を説
明する。動ベクトル検出器32では、探索領域194
(図9)の画像信号を画像メモリ20から画像信号21
として読み出し、また平均値バッファ30中での検出対
象となる探索ブロック131(図5)の左上の画素13
3が移動する探索対象領域104(図4)の中にある画
素値の平均値Mft-1(x,yc )を平均値信号31とし
て読み出し、さらに検出対象となる探索ブロックの平均
値分離後の画像信号41を入力として動ベクトル検出を
する。このとき、動ベクトル検出には従来方法の式
(1)を後出の式(2)のように改めて評価式とし、こ
の評価式が最も小となる(vx ,vy )をそのブロック
での動ベクトルとし、動ベクトル情報33としてブロッ
ク読出器34に送出する。
【0058】ここに、着目している予測対象となる探索
ブロック131(図5)の左上の画素133の座標を
(xb ,yb )、同じく右下の図示されてはいない画素
の座標を(xe ,ye )、fr (x,y)は画像メモリ
20から画像信号21として与えられる参照画像フレー
ム(またはフィールド)130の座標(x,y)におけ
る画素値、fc ′(x,y)は平均値分離後の画像信号
41によって与えられる検出対象となる探索ブロック毎
に平均値分離された検出対象フレーム(またはフィール
ド)の画素値、Mfr(x,y)は平均値バッファ30か
ら平均値信号31として与えられる平均値である。
【0059】fr =fr (x+vx ,y+vy ) Mfr=Mfr(xb +vx ,yb +vy ) fc′=fc ′(x,y) とおくと、 S(vx ,vy )=ΣΣF[fr −Mfr −fc′] (2) 式(2)において、最初のΣはy=yb からye まで変
えたときの累和を表わし、次のΣはx=xb からxe
での累和を表わしている。関数Fは、F[・]=|・|
または、F[・]=|・|2 などである。
【0060】式(2)を用いた本方式での動ベクトル検
出において、あらかじめ対象とする画像から検出対象と
なる探索ブロックおよび参照ブロックともに平均輝度M
frを削減した後のブロックを用いて相関度を計算するた
め、画面の平均輝度が変動することにより発生する動ベ
クトルの誤検出を削減することが可能である。また、平
均輝度が変動しない場合は、検出ブロックおよび参照ブ
ロックでの平均値が同じとなり、式(2)での平均値減
算部分Mfrとfc′ を求めるときに用いた検出ブロック
の平均値とが打ち消されて、従来技術の式(1)と等価
となり、通常の動画像シーケンスに対しては悪影響を及
ぼすことなく動ベクトル検出が可能である。
【0061】動ベクトル検出器32から出力される動ベ
クトル情報33を受けたブロック読出器34では、従来
技術と同様の方法により動ベクトル情報33に従い、画
像メモリ20の動き補償されたブロック192(図9)
の画像データ25を読出し、動き補償予測符号化の際の
予測画像信号15を出力する。
【0062】図6には本発明の他の実施例が示されてい
る。図1と異なる点は、現入力信号端子11からの現画
像信号13に対しても参照画像信号14の場合と同様に
平均値バッファ60とそこへ格納する平均値信号54を
算出するための平均値演算器53を追加したことと、動
ベクトル検出器32Bでの動作、さらに、平均値バッフ
ァ30Bと画像メモリ20Bにおいての動作が変更され
たことである。また、ブロック読出器34を削除してい
る。
【0063】また、この図6で示される実施例において
は、現画像信号13および参照画像信号14はともに符
号化処理が施されていない画像に限定される。それは、
現画像信号13を画像メモリ20Bに蓄積し参照画像と
して利用したり、平均値信号31として現画像信号13
から得た平均値を平均値信号62により平均値バッファ
30Bに一時的に保存することもあるから、現画像信号
13と参照画像信号14の一方が符号化処理されていた
のであれば両信号を同じように扱うことができないから
である。そして最終的に得られる動ベクトル33を用
い、別手段により動き補償予測を行う。
【0064】平均値演算器53では入力として現画像信
号13を用いる。平均値演算器53は検出対象となる探
索ブロックと同じ大きさのブロックを画面中でずらし得
る全てのブロック位置毎での画素値の平均値を求め、そ
の値を平均値バッファ60へ平均値信号54として送出
する。平均値演算器53での平均値の算出は図1〜図5
を用いて説明した平均値演算器23での動作と全く同じ
である。
【0065】また、一旦入力された現画像信号13は後
段の動き検出の参照画像とするべく、画像メモリ20B
中に蓄えられる。このとき、現画像信号13として入力
された信号は、画像メモリ20B中で、参照画像として
使われない領域に区別されて格納される。すなわち、画
像メモリ20Bにおいては、参照画像のみでなく、現画
像も区別して格納される。
【0066】図6の動ベクトル検出器32Bでは、動ベ
クトルの探索領域194の画像信号を画像メモリ20B
から画像信号21として読み出し、また平均値バッファ
30B中の検出対象となる探索ブロック131(図5)
の左上の画素133が移動する探索対象領域104(図
4)に含まれる画素値の平均値を平均値信号31として
読み出す。
【0067】また、検出対象となるブロック153の画
像データを現画像信号13として入力し、平均値バッフ
ァ60中の検出対象となるブロックの左上の画素位置に
あたる平均値を平均値信号61,62として読み出す。
そして、動ベクトル検出には、従来技術の式(1)を後
出の式(3)のように改めて平均値S(vx ,vy )を
求める評価式とし、この評価式が最も小となる(vx
y )をそのブロックでの動ベクトルとし、動ベクトル
情報33として出力し、図示していないが動き補償予測
に利用される。
【0068】ここに、着目している予測対象となる探索
ブロック131(図5)の左上の画素133の座標を
(xb ,yb )、同じく右下の図示されてはいない画素
の座標を(xe ,ye )、fr (x,y)は画像メモリ
20Bから画像信号21として与えられる参照画像13
0(フレームまたはフィールド)の座標(x,y)にお
ける画素値、fc (x,y)は検出対象となる現画像フ
レーム(またはフィールド)の画素値、Mfr(x,y)
は平均値バッファ30Bから平均値信号31として与え
られる平均値である。Mfc(x,y)は平均値バッファ
60中の(x,y)における値を示す。
【0069】fr =fr (x+vx ,y+vy ) Mfr=Mfr(xb +vx ,yb +vy ) fc =fc (x,y) Mfc=Mfc(xb ,yb ) とおくと、 S(vx ,vy )=ΣΣF[(fr −Mfr )−(fc−Mfc)] (3) 式(3)において、最初のΣはy=yb からye まで変
えたときの累和を表わし、次のΣはx=xb からxe
で変えたときの累和を表わしている。関数Fは、F
[・]=|・|または、F[・]=|・|2 などであ
る。
【0070】動ベクトル検出器32Bでの検出が終了し
た後、現信号を後段の動ベクトル検出において参照画像
として利用するために、平均値バッファ60の内容を平
均値信号62によって平均値バッファ30Bのすでに存
在するデータを一旦消去して格納するか、または、平均
値バッファ30B中に上書きすることによって格納す
る。また、画像メモリ20B中においても参照画像を切
替えるために、上述したように、それまでに参照画像と
して利用されない領域に確保されていた現画像データを
参照画像として格納する領域に上書きしながら移動させ
る。
【0071】そして新たに平均値バッファ30Bに平均
値信号62による平均値が格納された場合は、平均値演
算器23での平均値算出を行わず、その平均値バッファ
30Bへコピーされた値を参照画像での平均値として利
用し、動ベクトル検出器32Bでの動ベクトル検出を行
い最終的に動ベクトル情報33が得られる。そして、図
示してはいない動き補償予測に利用される。
【0072】この図6で示される実施例は、動画像シー
ケンスを連続して動ベクトル検出する場合には現画像信
号13が後段における参照画像として使用できるから、
参照画像信号14から平均値演算器23において画素値
の平均値を求める処理を必要としないために、処理速度
が図1の場合よりも速く、処理の無駄を省く効果があ
る。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による動ベクトル検出の方法と装置を用いると、従来の
技術による場合に比べて、画面全体の平均輝度が変動す
るシーケンスにおいても大きく誤ることなく動ベクトル
検出ができ、また、通常シーケンスにおいても悪影響を
及ぼすことなく、安定した動ベクトルを検出可能であ
る。したがって本発明の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】図1および図6の構成要素である平均値演算器
での水平方向の加算に関する概念図である。
【図3】図1および図6の構成要素である平均値演算器
での垂直方向の加算に関する概念図である。
【図4】図1および図6の構成要素である平均値バッフ
ァの内容を示す内部構成図である。
【図5】図1および図6の構成要素である平均値バッフ
ァの大きさを説明するバッファ・サイズ図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す回路構成図である。
【図7】従来の動ベクトル検出の動作原理を説明するた
めの原理図である。
【図8】従来例を説明するための回路構成図である。
【図9】図1,図6,図8の構成要素である画像メモリ
の内容を示す内部構成図である。
【符号の説明】
11 現信号入力端子 12 参照信号入力端子 13 現画像信号 14 参照画像信号 15 予測画像信号 20,20B 画像メモリ 21 画像信号 23 平均値演算器 24 平均値信号 25 画像データ 30,30B 平均値バッファ 31 平均値信号 32,32B,32C 動ベクトル検出器 33 動ベクトル情報 34 ブロック読出器 40 平均値分離器 41 平均値分離後の画像信号 53 平均値演算器 54 平均値信号 60 平均値バッファ 61,62 平均値信号 102 ブロックの平均値を保存する位置 103 ブロック 104 探索対象領域 110 参照画像信号 111 ライン 112 ウィンドウ 113 着目画素 114 新出画素 115 ずらす前のウィンドウ 116 消滅画素 119 矢印 120 ライン・バッファ 130 参照画像 131 探索ブロック 133 左上の画素 143 画素 150,151 画像 152,153,153B ブロック 154 探索領域 190 画像 192,193 ブロック 194 探索領域 199 動ベクトル 200 参照画像信号 201 スライス・ウィンドウ 202 消滅ライン 205 スライス・ウィンドウ 206 着目ライン 207 新出ライン 210 スライス・バッファ 211 スライス・トップ・ライン 212,222 画素 229 スライス・ボトム・ライン 230 総計バッファ 232 画素 241 着目ライン 242 画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 良三 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株 式会社 グラフィックス・コミュニケー ション・ラボラトリーズ 内 (56)参考文献 特開 平2−5689(JP,A) 特開 平5−292489(JP,A) 特開 平6−178284(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照画像(14)中の各ブロックに含ま
    れた画素値の平均値(24)を得るための平均値演算処
    理をし(23)、 前記画素値の平均値(24)を蓄積して蓄積された平均
    値(31)を得るための平均値蓄積処理をし(30)、 現画像(13)の探索の対象となるブロックに含まれた
    画素値の平均値を分離した平均値分離後の画像(41)
    を得るための平均値分離処理をし(40)、 前記参照画像(14)中の必要なブロックの画像(2
    1)を必要とする時点において得るための画像メモリ処
    理をし(20)、 前記参照画像(14)中の前記必要なブロックの画像
    (21)の各画素値から前記蓄積された平均値(31)
    を減じた減算後の画素値からなる減算後の参照ブロック
    画像と前記平均値分離後の画像(41)との誤差値を最
    小とする動ベクトル(33)を検出するための動ベクト
    ル検出処理をする(32)動画像の動ベクトル検出方法
    において、 前記平均値演算処理(23)における前記参照画像(1
    4)中の各ブロックに含まれた画素値の平均値(24)
    を得る場合に、 1つのブロックの画素値の平均値を得たら、隣接した次
    のブロックに含まれた画素値の平均値を求めるために、
    前記1つのブロックが前記次のブロックからはみ出した
    部分の画素値を前記1つのブロックに含まれた画素値の
    総計から減算し、この減算により得た値に前記次のブロ
    ックが前記1つのブロックからはみ出した部分の画素値
    を加算して得た値をもとにして前記次のブロックに含ま
    れた画素値の平均値を求めるようにした 動画像の動ベク
    トル検出方法。
  2. 【請求項2】 現画像(13)の探索対象となる各ブロ
    ックに含まれた現画像の画素値の平均値(54)を得る
    ための現画像平均値演算処理をし(53)、 前記現画像の画素値の平均値(54)を蓄積して蓄積さ
    れた現画像の平均値(61,62)を得るための現画像
    平均値蓄積処理をし(60)、 参照画像(14)中の各ブロックに含まれた参照画像の
    画素値の平均値(24)を得るための参照画像平均値演
    算処理をし(23)、 前記参照画像の画素値の平均値(24)および前記現画
    像の平均値(62)を蓄積して蓄積された参照画像の平
    均値(31)として出力するための参照画像平均値蓄積
    処理をし(30B)、 前記参照画像(14)および前記現画像の平均値(6
    2)を得た前記現画像(13)中の必要なブロックの画
    像(21)を必要とする時点において得るための画像メ
    モリ処理をし(20B)、 前記必要なブロックの画像(21)の各画素値から前記
    蓄積された参照画像の平均値(31)を減じた減算後の
    画素値からなる減算後の参照ブロック画像を得、前記現
    画像(13)の探索の対象となるブロックの画像値から
    前記蓄積された現画像の平均値(61)を減じた減算後
    の画素値からなる減算後の現ブロック画像を得て、前記
    減算後の参照ブロック画像と前記減算後の現ブロック画
    像との誤差値を最小とする動ベクトル(33)を検出す
    るための動ベクトル検出処理をする(32B)動画像の
    動ベクトル検出方法において、 前記参照画像平均値演算処理(23)における前記参照
    画像(14)中の各ブロックに含まれた画素値の平均値
    (24)を得る場合に、 1つのブロックの画素値の平均値を得たら、隣接した次
    のブロックに含まれた画素値の平均値を求めるために、
    前記1つのブロックが前記次のブロックからはみ出した
    部分の画素値を前記1つのブロックに含まれた画素値の
    総計から減算し、この減算により得た値に前記次のブロ
    ックが前記1つのブロックからはみ出した部分の画素値
    を加算して得た値をもとにして前記次のブロックに含ま
    れた画素値の平均値を求め、 前記現画像平均値演算処理(53)において、 現画像(13)の探索対象となる各ブロックに含まれた
    現画像の画素値の平均値(54)を得る場合に、 1つの現画像のブロックの画素値の平均値を得たら、隣
    接した次の現画像のブロックに含まれた画素値の平均値
    を求めるために、前記1つの現画像のブロックが前記次
    の現画像のブロックからはみ出した部分の画素値を前記
    1つの現画像のブロックに含まれた画素値の総計から減
    算し、この減算により得た値に前記次の 現画像のブロッ
    クが前記1つの現画像のブロックからはみ出した部分の
    画素値を加算して得た値をもとにして前記次の現画像の
    ブロックに含まれた画素値の平均値を求めるようにした
    動画像の動ベクトル検出方法。
  3. 【請求項3】 参照画像(14)中の各ブロックに含ま
    れた画素値の平均値(24)を得るための平均値演算手
    段(23)と、 前記画素値の平均値(24)を蓄積して蓄積された平均
    値(31)を得るための平均値蓄積手段(30)と、 現画像(13)の探索の対象となるブロックに含まれた
    画素値の平均値を分離した平均値分離後の画像(41)
    を得るための平均値分離手段(40)と、 前記参照画像(14)中の必要なブロックの画像(2
    1)を必要とする時点において得るための画像メモリ手
    段(20)と、 前記参照画像(14)中の前記必要なブロックの画像
    (21)の各画素値から前記蓄積された平均値(31)
    を減じた減算後の画素値からなる減算後の参照ブロック
    画像と前記平均値分離後の画像(41)との誤差値を最
    小とする動ベクトル(33)を検出するための動ベクト
    ル検出手段(32)とを含む動画像の動ベクトル検出装
    において、 前記平均値演算手段(23)が、 前記参照画像(14)中の各ブロックに含まれた画素値
    の平均値(24)を得る場合に、 1つのブロックの画素値の平均値を得たら、隣接した次
    のブロックに含まれた画素値の平均値を求めるために、
    前記1つのブロックが前記次のブロックからはみ出した
    部分の画素値を前記1つのブロックに含まれた画素値の
    総計から減算し、この減算により得た値に前記次のブロ
    ックが前記1つのブロックからはみ出した部分の画素値
    を加算して得た値をもとにして前記次のブロックに含ま
    れた画素値の平均値を求めるように動作する 動画像の動
    ベクトル検出装置。
  4. 【請求項4】 現画像(13)の探索対象となる各ブロ
    ックに含まれた現画像の画素値の平均値(54)を得る
    ための現画像平均値演算手段(53)と、前記現画像の
    画素値の平均値(54)を蓄積して蓄積された現画像の
    平均値(61,62)を得るための現画像平均値蓄積手
    段(60)と、 参照画像(14)中の各ブロックに含まれた参照画像の
    画素値の平均値(24)を得るための参照画像平均値演
    算手段(23)と、 前記参照画像の画素値の平均値(24)および前記現画
    像の平均値(62)を蓄積して蓄積された参照画像の平
    均値(31)として出力するための参照画像平均値蓄積
    手段(30B)と、 前記参照画像(14)および前記現画像の平均値(6
    2)を得た前記現画像(13)中の必要なブロックの画
    像(21)を必要とする時点において得るための画像メ
    モリ手段(20B)と、 前記必要なブロックの画像(21)の各画素値から前記
    蓄積された参照画像の平均値(31)を減じた減算後の
    画素値からなる減算後の参照ブロック画像を得、前記現
    画像(13)の探索の対象となるブロックの画像値から
    前記蓄積された現画像の平均値(61)を減じた減算後
    の画素値からなる減算後の現ブロック画像を得て、前記
    減算後の参照ブロック画像と前記減算後の現ブロック画
    像との誤差値を最小とする動ベクトル(33)を検出す
    るための動ベクトル検出手段(32B)とを含む動画像
    の動ベクトル検出装置において、 前記参照画像平均値演算手段(23)が、 前記参照画像(14)中の各ブロックに含まれた画素値
    の平均値(24)を得る場合に、 1つのブロックの画素値の平均値を得たら、隣接した次
    のブロックに含まれた画素値の平均値を求めるために、
    前記1つのブロックが前記次のブロックからはみ出した
    部分の画素値を前記1つのブロックに含まれた画素値の
    総計から減算し、この減算により得た値に前記次のブロ
    ックが前記1つのブロックからはみ出した部分の画素値
    を加算して得た値をもとにして前記次のブロックに含ま
    れた画素値の平均値を求めるように動作し、 前記現画像平均値演算手段(53)が、 現画像(13)の探索対象となる各ブロックに含まれた
    現画像の画素値の平均 値(54)を得る場合に、 1つの現画像のブロックの画素値の平均値を得たら、隣
    接した次の現画像のブロックに含まれた画素値の平均値
    を求めるために、前記1つの現画像のブロックが前記次
    の現画像のブロックからはみ出した部分の画素値を前記
    1つの現画像のブロックに含まれた画素値の総計から減
    算し、この減算により得た値に前記次の現画像のブロッ
    クが前記1つの現画像のブロックからはみ出した部分の
    画素値を加算して得た値をもとにして前記次の現画像の
    ブロックに含まれた画素値の平均値を求めるように動作
    する 動画像の動ベクトル検出装置。
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