JP2934049B2 - アクティブ消音装置 - Google Patents

アクティブ消音装置

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JP2934049B2
JP2934049B2 JP3118395A JP11839591A JP2934049B2 JP 2934049 B2 JP2934049 B2 JP 2934049B2 JP 3118395 A JP3118395 A JP 3118395A JP 11839591 A JP11839591 A JP 11839591A JP 2934049 B2 JP2934049 B2 JP 2934049B2
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政樹 江口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送風機,圧縮機,エン
ジン等の回転機騒音を消音するアクティブ消音装置の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】送風機や圧縮機等の回転機は、その回転
数に依存した周期騒音を発する場合が多い。この騒音を
消すためには、これらの回転機の周期騒音に対し、逆位
相かつ同振幅の消音用音波を、別に設けた音波発生手段
から放射し、音波干渉を起こすことによって、回転機騒
音を打ち消すアクティブ消音システムが以前から使用さ
れている。
【0003】図3はその原理を示すものである。回転機
1から周期騒音が放射されており、音波検出手段である
マイク2でこれを検出する。マイク2で検出した騒音信
号は、信号処理回路3によって所定の処理が施され、消
音用音波発生手段であるスピーカ4から、逆位相でかつ
同振幅の音波が出力され、点Aの位置で消音される。こ
こで、前記の信号処理回路3では、回転機1から発せら
れた音波が、マイク2の位置まで伝播するときの伝達特
性H1,回転機1から発せられた音波がスピーカ4の位
置まで伝播するときの伝達特性H2,およびスピーカ4
から出力された音波が再びマイク2に至る音響フィード
バックの伝達特性H3を考慮した、所定の伝達特性を持
つインパルス応答データと、マイク2の出力を畳み込む
ことによる時間軸上の演算によって、逆位相波形が生成
される。一般に、マイク2に到達した音を処理して、ス
ピーカ4から消音のための信号を出力するのであるか
ら、因果律を満たすためには、回転機1からスピーカ4
までの距離は、回転機1からマイク2までの距離より長
くする必要がある。ただし、回転機1の騒音が周期的で
ある場合は、一定周期後の騒音が予測されるから、この
限りではない。
【0004】図4は、回転機1の騒音が周期的である場
合の一例である。このアクティブ消音システムの構成例
においては、回転機1からスピーカ4までの距離が、回
転機1からマイク2までの距離より短い。回転機騒音の
基本周波数は、回転機1の回転数に依存している。信号
処理回路3では、マイク2の出力をフーリエ変換し、所
定の伝達特性を掛け合わせた後、逆フーリエ変換して時
間波形にし、信号処理回路3内のメモリに蓄え、回転機
1の回転に同期してスピーカ4から出力する。この同期
信号Sの作成には、回転機1に近接して設けた回転検出
機5が利用される。
【0005】周期騒音に対するアクティブ消音装置は、
要約すると、基本周波数成分とその高調波成分からなる
回転機の周期騒音に対し、信号処理回路により逐次計算
された消音用逆位相波形のデータをメモリに蓄え、回転
機が発する回転騒音もしくは振動の基本周波数に応じた
一定の周期で、順次メモリから消音用音源に出力するも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】回転機の騒音は、一般
に周期的であるから、図4のような方式がよく使用され
る。このようなアクティブ消音システムにおいては、前
記の同期信号を得るために回転機の回転を検出するロー
タリエンコーダや、非接触反射型検出機等の回転検出機
が利用される。しかし、これらは既製の回転機に対する
取付方法、設置スペース、および価格の点において問題
がある。また、回転機入力の周波数を基に同期信号を作
成した場合は、回転機負荷による滑りの変動が考慮され
ないので、必ずしも騒音の基本周波数に同期していると
は限らない。このため消音精度は劣化する。また、直流
機の場合は、同期信号を作成できない。本発明の目的
は、同期信号の作成において前記の問題を解決し、アク
ティブ消音装置の消音精度を高め、かつ利用範囲を広げ
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、騒音
と、消音信号により発生された音とから消音誤差信号を
検出する消音誤差信号検出手段と;これにより得られた
消音誤差信号により消音信号を計算しメモリに蓄え、同
期信号により出力させる信号処理回路と;信号処理回路
から得られた消音信号の成分と前記の消音誤差信号の差
から騒音信号を求める回路と;騒音の周波数と相関を有
する信号に基づいて通過帯域が変化し、騒音信号を求め
る回路から得られた騒音信号の基本周波数成分を抽出し
同期信号を形成するバンドパスフィルタとを備え;バン
ドパスフィルタからの同期信号により信号処理回路から
出力される消音信号を制御するようにした。
【0008】
【作用】騒音と消音信号により形成される消音誤差信号
検出手段の出力と、消音信号の成分すなわち逆位相波形
データとから、騒音信号を求め、これを回転器の入力周
波数,入力電圧,入力電流等の回転器騒音の周波数と相
関のある信号をもとに変化する帯域を有するバンドパス
フィルタによって基本周波数あるいはその高調波の1成
分のみを抽出し、これを利用して回転器騒音に同期した
同期信号を得ることができる。このため、回転検出を行
なわなくても、回転騒音の基本周波数に応じた一定の周
期のクロックすなわち同期信号の作成が可能になる。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係るアクティブ消音装置の一
実施例のブロック図である。
【0010】圧縮機室6内に圧縮機7が設置され、圧縮
機7から、消音対象とする最大周波数の音波の半波長の
長さより十分短い距離に、消音用のスピーカ4が設置さ
れ、その前方に消音誤差検出マイク8が設置される。消
音誤差検出マイク8で検出された誤差信号Eは、信号処
理回路3に入力され消音信号Yが計算される。消音信号
Yは信号処理回路3に設けられたメモリに蓄えられ、同
期信号Sによって順次出力される。信号処理回路3から
出力された消音信号Yは、同期信号Sに同期してスピー
カ4に入力され、逆位相波形の消音音波が放射される。
さらに消音信号Yは、スピーカ4の入力から消音誤差検
出マイク8の出力に至るまでの伝達特性H4と同じ特性
のフィルタ9を介して減算機12に送られ、ここにおい
て誤差信号Eから引算され、騒音信号Nとなる。騒音信
号Nは、バンドパスフィルタ10に入力され、同期信号
Sが出力される。
【0011】圧縮機騒音の基本周波数成分は、概ね圧縮
機7の入力周波数に比例しているので、バンドパスフィ
ルタ10の通過中心周波数は、圧縮機入力からの周波数
指令Fによって変化させる。
【0012】バンドパスフィルタ10においては、騒音
の基本周波数またはその高調波の1成分のみが抽出され
る。このとき、バンドパスフィルタ10の通過帯域幅
は、抽出しようとする周波数成分と隣合う高調波成分を
検出しない程度に余裕を持たせる。さらに、通過中心周
波数を、回転機の入力周波数や電圧,電流等に応じて変
化させることにより、回転機負荷の変動や回転数の変動
に対しても追従できる同期信号の作成が可能になる。
【0013】図1において、フィルタ9への入力は消音
信号Yとなっているが、消音信号Yの基本周波数成分の
みでもよい。仮にフィルタ9をソフトウェアで実現する
と仮定すると、消音信号Yの基本周波数成分のみをフィ
ルタ9に入力した場合、計算を短縮することができる。
【0014】信号処理回路3では次式に従って消音信号
Yを計算すればよい。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、Hsmはスピーカ4の入力から消音
誤差検出マイク8の出力に至るまでの伝達特性を示す。
Yの初期値Y0 は0とおいて、順次Yを更新していく。
smは次式で求めることができる。
【0017】
【数2】
【0018】ここでY0 は0とおいて計算を反復すれ
ば、Hsmは最適な値に近づく。フィルタ9の伝達特性H
4は、ここで求められる伝達特性Hsmで置換え、順次更
新してもよい。
【0019】図2は、本発明の他の実施例であって騒音
源は軸流DCファン11の場合である。
【0020】軸流ファンでは、吸込み流れの乱れによ
り、ファンの回転数と羽根の枚数の積で決まる基本周波
数とその高調波成分の騒音が発生する。
【0021】システムの構成は図1の実施例とほぼ同一
であるが、DCファンを使用する場合であるから、バン
ドパスフィルタ10の通過中心周波数は、ファンを駆動
するDCモータの入力電圧指令Dで制御を行なってい
る。DCモータの入力電圧とファンの回転数とは関連し
ているから、予め入力電圧とファン回転数の関係を測定
により求め、そのデータを用いてバンドパスフィルタ1
0の通過中心周波数を決定する。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、回転機の周期騒音のア
クティブ消音において、周波数領域で計算した消音信号
を時間領域に変換して、出力する際のタイミングを決定
する同期信号を、消音誤差信号と消音信号から算出した
騒音信号の基本周波数成分を抽出することによって作成
するから、回転検出機が不要となり、構造的負担が軽減
できる。さらに、本発明におけるアクティブ消音装置は
ハウリングが起きにくく、安定した制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図3】アクティブ消音の原理の説明のためのブロック
図である。
【図4】周期騒音を対象としたアクティブ消音装置のブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 回転機 2 マイク 3 信号処理回路 4 スピーカ 5 回転検出機 7 圧縮機 8 消音誤差検出マイク 9 フィルタ 10 バンドパスフィルタ 11 軸流DCファン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音と、消音信号により発生された音と
    から消音誤差信号を検出する消音誤差信号検出手段と、 これにより得られた消音誤差信号により消音信号を計算
    しメモリに蓄え同期信号により出力させる信号処理回路
    と、 信号処理回路から得られた消音信号の成分と前記の消音
    誤差信号の差から騒音信号を求める回路と、騒音の周波数と相関を有する信号に基づいて通過帯域が
    変化し、 騒音信号を求める回路から得られた騒音信号の
    基本周波数成分を抽出し同期信号を形成するバンドパス
    フィルタとを備え、 バンドパスフィルタからの同期信号により信号処理回路
    から出力される消音信号を制御することを特徴とするア
    クティブ消音装置。
JP3118395A 1991-05-23 1991-05-23 アクティブ消音装置 Expired - Fee Related JP2934049B2 (ja)

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