JP2933142B2 - 写真フィルム及び写真焼付方法 - Google Patents

写真フィルム及び写真焼付方法

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JP2933142B2
JP2933142B2 JP3041939A JP4193991A JP2933142B2 JP 2933142 B2 JP2933142 B2 JP 2933142B2 JP 3041939 A JP3041939 A JP 3041939A JP 4193991 A JP4193991 A JP 4193991A JP 2933142 B2 JP2933142 B2 JP 2933142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影画像が記録される
写真フィルム及び異なるプリント指定サイズコマが混在
する写真フィルムの焼付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラで撮影される画像のサイ
ズは、1本のネガフィルム上で同一であるが、視野が水
平方向に拡大されるパノラマ画像が撮影されることがあ
る。このパノラマ画像のサイズは、ネガフィルム上では
1コマの一部である縦方向(ネガフィルムの幅方向)が
短くされて、この縦方向の長さに対する横方向の長さの
比率が通常の2倍となっている。また、視野が水平方向
に拡大されるサイズとしは、シネマスコープサイズもあ
る。
【0003】 ここで、フルサイズ、パノラマサイズ、
シネマスコープサイズをそれぞれ同一巾の印画紙に焼付
処理をする場合、フルサイズプリントコマを焼付けると
きの引伸倍率よりもパノラマサイズプリントコマ又はシ
ネマスコープサイズプリントコマを焼付けるときの引伸
倍率を大きくする必要があると共にネガフィルムのマス
ク領域及び印画紙の焼付範囲も異なってくる。すなわ
ち、それぞれのサイズに応じてネガフィルムのマスク領
域、印画紙搬送方向や印画紙の搬送距離を変更する必要
がある。さらに場合によって、印画紙サイズの変更、処
理条件の変更、またネガフィルム搬送方向等の変更も必
要である。
【0004】このような場合に、プリント指定サイズの
異なる画像コマ毎に焼付け条件を変えて1コマずつ順に
プリントするか、あるいは、まず1つのサイズプリント
を行い、その後改めて別のサイズプリント専用のプリン
タを用いて別のサイズプリントコマのみを抜き出してプ
リントする必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、異なるプリン
ト指定サイズの画像コマが混在するフィルムの焼付にお
いては、上述した2つの方法では、コマ毎に焼付け倍率
等の焼付条件を変える必要がある。一方、それぞれのプ
リントを別々に行う方法では、複数台のプリンタを準備
し、フィルムのセットを複数回行わなければならない。
さらに、数カ所で仕上がったプリントをネガフィルムに
対して誤りのないように照合し、両者のプリントを均一
に仕上げることは非常に労力のいることである。
【0006】また、パノラマサイズプリント又はシネマ
スコーププリントの場合の焼付倍率が高く、その分、画
質が低下することになるが、パノラマサイズ又はシネマ
スコープサイズの需要が拡大するにつれて画質の向上が
望まれる。
【0007】さらに、現在、写真以外の分野では、上記
以外のサイズ、例えばハイビジョンサイズが普及し始
め、銀塩写真分野においても、このような多種多様のサ
イズのプリントサイズに対応する必要が生じているが、
同時プリント時に異なるA.R.(アスペクト比)、す
なわち画面比でプリントを指定することができない。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、少なくとも3
種類のプリント指定サイズを識別することができる写真
フィルムを得ることが目的である。
【0009】また、上記目的に加え、少なくと3種類の
プリント指定サイズコマが混在するフィルムを効率良く
プリントできる写真焼付方法を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも、高アスペクト比、中アスペクト比、低
アスペクト比の3種類のプリントアスペクト比サイズ
(以下、単にプリントサイズという)が指定される画像
コマが混在する写真フィルムであって、前記画像コマは
中アスペクト比で画像が形成され、各画像コマ毎に、対
応する指定プリントサイズを示す情報を備えていること
を特徴としている。
【0011】
【0012】請求項に記載の発明は、前記請求項
写真フィルムにおいて、指定プリントサイズで同時プリ
ントされたときのプリント範囲が表示されることを特徴
としている。
【0013】請求項に記載の発明は、前記請求項1
は請求項2に記載の発明において、前記中アスペクト比
の範囲が、1.7 から1.9 とされていることを特徴として
いる。
【0014】請求項に記載の発明は、請求項1乃至請
求項の何れか1項に記載の写真フィルムを用いた写真
焼付方法であって、前記各画像コマ毎に備えられた情報
を読み込んで、この読込まれた情報に基づいて、プリン
ト幅が一定となる焼付倍率でプリントすることを特徴と
している。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、それぞれの画
像コマに対応して高アスペクト比、中アスペクト比及び
低アスペクト比に分類されたプリント指定サイズを示す
情報が設けられるので、それぞれの画像コマのプリント
指定サイズを認識することができ、所定のマスクを施す
ことにより、指定されたプリントサイズでプリントする
ことができる。
【0016】また、画像コマサイズは中ススペクト比が
基準となっているので、高アスペクト比のプリント指定
サイズコマをプリントする場合の焼付倍率を低くするこ
とができる。
【0017】さらに、画像コマサイズが中アスペクト比
で統一されており、このため写真フィルムの管理がし易
く、再注文時にプリント指定サイズを変更することもで
きる。
【0018】請求項に記載の発明によれば、指定プリ
ントサイズで同時プリントされたときのプリント範囲が
表示されるので、画像コマと、この画像コマでの所定指
定プリントサイズで処理されたプリントとの照合が容易
となる。
【0019】なお、請求項に記載されているように、
中アスペクト比の範囲が1.7 〜1.9とされている。これ
により、中アスペクト比にHDTVサイズがぞくするこ
とになる。また、低アスペクト比に従来のフルサイズが
属し、高アスペクト比にパノラマサイズ又はシネマスコ
ープサイズが属することになり、現在規格化されている
各種のサイズを分類することができる。
【0020】請求項に記載の発明によれば、写真フィ
ルムに設けられた情報を読み取って、この読み取られた
情報に基づいてプリント処理をする場合にプリント幅
(それぞれの短辺寸法)が一定となるように引伸倍率が
設定され、焼付条件を変更してプリントするため、作業
効率がさほど低下することがなく、プリント処理を行う
ことができる。
【0021】
【実施例】図1には、本実施例に係るネガフィルム18
が示されている。ネガフィルム18には、図示しないカ
メラにより撮影された画像コマ18Aが記録されてい
る。画像コマ18Aは、縦寸法Hと横寸法Wとの割合
(W/H)が1.78とされている。この割合(W/
H)はアスペクト比(以下A.R.という)と称されて
いる。このA.R.は、高品位ビジョン(以下、ハイビ
ジョンという)のサイズと一致され、中A.R.に属す
る。
【0022】ネガフィルム18の幅方向一端側のベース
部18Bには、各画像コマ18Aに対応してパーフォレ
ーション100が設けられている。このパーフォレーシ
ョン100は、1つの画像コマ18Aに対して各1個設
けられ、ネガフィルム18の搬送方向の先端側に位置し
ている。
【0023】また、ネガフィルム18の幅方向他端側の
ベース部18Cには、各画像コマ18Aに対応して、バ
ーコード102が付与されている。このバーコード10
2は、前記カメラに設けられた記録部104(図2参
照)によって記録されるようになっている。
【0024】記録部104は、閃光放電管等の棒状の光
源106、シリンドリカルレンズ108及び液晶シャッ
タ110によって構成され、光源106及び液晶シャッ
タ110は、それそれドライバ112、114に接続さ
れている。ドライバ112、114は、それぞれカメラ
に内蔵される制御部116に接続されており、この制御
部116からの信号に応じて所定のバーコード102が
付されるようになっている。
【0025】制御部116には、プリントサイズ指定用
の操作部118が接続されている。この操作部118で
は、通常サイズ(フルサイズ)、パノラマサイズ及びハ
イビジョンサイズの3種のサイズ指定を行うことができ
る。制御部116では、指定されたサイズに対応してバ
ーコード化され、前記ドライバ114へ出力される。
【0026】これにより、ネガフィルム18には、図1
に示される如く、高A.R.(2.30)、中A.R.(1.
78)、低A.R.(1.48) を指定するバーコード102
が焼き込まれる。
【0027】なお、各A.R.の範囲は、以下の通りで
ある。 高A.R.: 1.4 から 1.6 中A.R.: 1.7 から 1.9 低A.R.: 2.0 から 3.0(好ましくは、2.2 から2.
4 ) 次に、表1には、代表的なプリントサイズ別のA.
R.、実際のプリントサイズ及び引伸倍率が示されてい
る。
【0028】
【表1】 本実施例では、この中から、高A.R.としてシネマス
コープ型(以下、シネマスコープサイズ)が選択され、
中A.R.としてHDTV型(ハイビジョンサイズ)が
選択され、低A.R.としてLサイズ(フルサイズ)が
選択され、この3種類のプリント指定を行えるようにな
っている。
【0029】また、図3に示される如く、カメラのファ
インダ120は、全体のサイズ(枠121に囲まれた範
囲)は、中A.R.に対応されている。このファインダ
120のガラス面123には、それぞれ一対の縦罫線1
22、横罫線124が付されている。
【0030】縦罫線122の枠内は、低A.R.に対応
するサイズであり、撮影時に低A.R.が指定された場
合に、プリント時には、この縦罫線122の枠内に映し
出される画像がプリントされることになる。一方、横罫
線の枠内は、高A.R.に対応するサイズであり、撮影
時に高A.R.が指定された場合に、プリント時には、
この横罫線124の枠内に映し出される画像がプリント
されることになる。
【0031】図4には、本実施例に係る写真焼付装置の
構成が示されている。まず、当該焼付装置の機械的構成
について光路に沿って説明する。
【0032】光源10から照射された焼付光は、シアン
フイルタ12A、マゼンタフイルタ12B、イエローフ
イルタ12Cを透過した後、拡散箱15に入射する。こ
れらの色フイルタ12A、12B、12Cは、フィルム
調整部14によって光路への挿入量が調節され、これに
より焼付光の三色成分の割合及び強度が調整される。ま
た、拡散箱15は、内面がミラー面となった角筒の両端
面に拡散板を配置したものであり、色補正された焼付光
を充分に拡散する。
【0033】拡散箱15を通過した焼付光は、プリント
位置に配置されたフィルムキヤリア16上のネガフィル
ム18を照射する。ネガフィルム18は、図1に示され
る如く、アスペクト比(A.R.)が中の範囲に属する
1.78とされた画像コマサイズの1本の長尺状のフィルム
である。
【0034】ネガフィルム18は、ネガキヤリヤの両端
に配置された送りローラ対20、22により、フイルサ
イズのプリント及びハイビジョンサイズのプリントが行
われる間は実線で示す順方向(図4の右方向)に、シネ
マスコープサイズプリントが行われる間は点線で示す逆
方向(図4の左方向)にそれぞれ移送される。送りロー
ラ対20、22はチェーン等により連動しており、パル
スモータ24によって正転、逆転する。また、ネガフィ
ルム18の上にはネガフィルム18の平坦性を保つため
のフィルムマスク26が配置されている。このフィルム
マスク26には、フルサイズ用の孔26Aとハイビジョ
ンサイズ用の孔26Bとシネマスコープサイズ用の孔2
6Cとが設けられており、モータ27によって相互に切
換可能となっている。
【0035】前記フィルムキヤリア16の図4の左横に
は、フィルム端検出センサ28が配置され、ネガフィル
ム18の先端及び終端を検出する。すなわち、ネガフィ
ルム18が順走される場合には、ネガフィルム18の後
端を検出し、逆走される場合には先端をそれぞれ検出す
る。
【0036】また、フィルム端検出28の近傍には、バ
ーコードリーダ29が配設されている。バーコードリー
ダ29は、前記ネガフィルム18に付されたバーコード
102を読み取り、コントローラ61へ出力する。コン
トローラ61では、入力された信号に基づいて、プリン
ト指定サイズを選択し、焼付条件を設定する。
【0037】ネガフィルム18を透過した焼付光は、焼
付用のズームレンズ38を介し、ペーパーマスク40で
露光範囲が規制されたカラーペーパー42に達し、ネガ
フィルム18上の画像をカラーペーパー42上に露光す
る。ズームレンズ38はモータ44によって駆動され、
焼付時の引伸倍率を調整できるようになっている。ま
た、ペーパーマスク40はモータ46によってカラーペ
ーパー42の長手方向に駆動され、フルサイズ/ハイビ
ジョンサイズ/シネマスコープサイズの何れかのプリン
トサイズによって露光範囲を調整する。カラーペーパー
42はペーパーロール48から引き出され、ガイドロー
ラ49を経て、パルスモータ50で駆動される一対の引
出しローラ対51に達する。そして、ペーパーマスク4
0の横に配置されたカッタ52によって露光済の部分を
切断して、写真現像装置(図示せず)に送るべく、再度
ロール状に巻き取られるようになっている。
【0038】ズームレンズ38とカラーペーパー42と
の間には、シャッタ駆動部53で開閉されるシャッタ5
4が配置されており、シャッタ54を一定時間開放する
ことによって露光が行われる。
【0039】プリント位置の斜め上方には、イメージセ
ンサとレンズとからなるスキャナー56が配置されてお
り、プリント位置にセットされたコマの各点の透過光を
測定する。このスキャナー56の出力信号は後述する特
性値抽出部57に供給される。
【0040】次に、本実施例に係る写真焼付装置の制御
部の構成について説明する。
【0041】前記特性値抽出部57は、スキャナー56
の出力信号に基づいてコマ毎に平均透過濃度、最小濃度
等の特性値を色毎に抽出する。露光量演算部58は、こ
れらの特性値を用いて露光量を算出し、これを後述する
コントローラ61に送る。
【0042】プリント制御部66は、コントローラ61
からの信号に基づき、ドライバ65、67、68、69
を介してパルスモータ50、44、46及びモータ27
を制御し、ペーパを所定量搬送すると共に、ズームレン
ズ38、ペーパーマスク40を駆動して、焼付倍率及び
マスキング範囲を調整する。
【0043】コントローラ61は、フィルム端検出セン
サ28、画面検出装置30からの入力信号に基づいて、
ドライバ72を介してパルスモータ24の駆動を制御す
る。詳述すると、プリントスタート操作がされた後、ま
ずフルサイズプリントを行うためにモータ24を正回転
させて、ネガフィルム18を順方向(右方向)へ1コマ
ずつ移送させる、この際に、パルスモータ24に供給さ
れた駆動パルスをパルスカウンタでカウントすること
で、ネガフィルム18の移動位置を検出する。また、コ
マをプリント位置に位置決めするには、画面検出装置3
0の濃度センサ32A〜Eからの信号があった後に駆動
パルス数をカウントし、このカウント値が一定値に達し
たかどうかで判定することで行われる。また、シネマス
コープサイズプリントを行うためにモータ24を逆転さ
せ、ネガフィルム18を逆方向(左方向)へ移動させ、
シネマスコープサイズプリントコマの位置情報に基づい
て、このコマをプリント位置に位置決めする。
【0044】コントローラ61は当該焼付装置を総括的
に制御するものであり、露光量演算部58の信号に基づ
いてフィルター調節部14、シャッタ駆動部53の制御
を行う。
【0045】次に、図5を参照して上記実施例の作用に
ついて説明する。
【0046】まず、ネガフィルム18をフィルムキヤリ
ア16にセットし、プリントスタートボタン(図示せ
ず)を押すと、ステツプ200において、フラグFがリ
セット(0)され、次いでステツプ201において、フ
ルサイズ用の条件設定を行った後、ステツプ202へ移
行する。ステツプ202では、コントローラ61の制御
によりネガフィルム18の順方向への移送が始まる。ス
テツプ203では、フィルム終端か否かを判別し、否定
判定の場合は、ステツプ204へ移行する。ステツプ2
04では、ネガフィルム18に付されたバーコード10
2を読取り、プリント指定サイズを判定し、次いでステ
ツプ206でその結果を記憶する。
【0047】ステツプ208では、判定結果がフルサイ
ズプリントコマか否かが判断され、フルサイズプリント
コマの場合は、ステツプ210へ移行して、ネガフィル
ム18の搬送を停止させる。また、シネマスコープサイ
ズプリントコマ又はハイビジョンサイズプリントコマで
あると判定された場合は、ステツプ203へ移行して、
搬送を継続する。
【0048】次に、ステツプ212では、光源10から
照射された焼付光が、色フィルタ12A、12B、12
C、拡散箱15と透過した後に、ネガフィルム18を照
射する。そして、スキャナー56によってネガフィルム
18のコマを透過した光を検出し、露光量演算部58で
露光量を算出した後、コントローラ61に送る。
【0049】プリント位置にセットされたコマがフルサ
イズプリントコマの場合には、コントローラ61は露光
量に応じて色フィルタ12A、12B、12Cの光路へ
の挿入量を調整する。この調整後に、シャッタ54を一
定時間開き、ズームレンズ38によってネガフィルム1
8上の最初のコマをカラーペーパー42上にフルサイズ
でプリントする(ステツプ214)。この際、ズームレ
ンズ38は標準倍率に固定し、ペーパーマスク40は標
準範囲の位置にセットしておく。
【0050】その後、上述と同様にネガフィルム18を
モータ24の駆動によって右方向に1コマずつ移送しな
がらフルサイズプリントコマに対してのみプリントを行
うと共に、シネマスコープサイズプリントコマ及びハイ
ビジョンサイズプリントコマをパスしてフルサイズプリ
ントコマのみのプリントを行う。
【0051】このフルサイズプリント工程時にステツプ
202で終端検出センサ28がネガフィルム18の終端
を検出した時に、ステツプ215へ移行して、シネマス
コープサイズコマが1本のネガフィルム中に有る場合、
ステツプ216へ移行して、シネマスコープサイズプリ
ントコマに対応した条件に引伸倍率、ペーパ送り量等の
シネマスコープサイズプリント条件を設定し、ステツプ
218へ移行する。
【0052】また、ステツプ215でシネマスコープサ
イズコマが無いと判定された場合は、ステツプ219へ
移行する。ステツプ219以降の処理については後述す
る。
【0053】ステツプ218では、ネガフィルム18を
逆方向に移送する。次のステツプ220では、フィルム
の先端を検出したか否かが判断され、否定判定の場合は
ステツプ222へ移行して記憶されたステツプ204で
の読取結果を読み出し、ステツプ224で焼付位置の2
コマ前のコマがシネマスコープサイズプリントコマか否
かを判定する。ステツプ224でシネマスコープサイズ
プリントコマと判定された場合は、ステツプ226へ移
行して最初のシネマスコープサイズプリントコマをプリ
ント位置にセットする。そして、ステツプ228で露光
量を演算し、この演算結果に応じて色フィルター12
A、12B、12Cを調整する。この直後に、シャッタ
54を開いてシネマスコープサイズプリントを行う(ス
テツプ230)。
【0054】その後、モータ24の駆動により、シネマ
スコープサイズプリントを行うコマを次々にプリント位
置にセットし、同様な動作によりトリンミングプリント
を繰り返し、ステツプ220で終端検出センサ28がネ
ガフィルム18の先端を検出すると、ステツプ232へ
移行して、フラグFをセット(1)した後、前記ステツ
プ219へ移行する。
【0055】ステツプ219では、ハイビジョンプリン
ト指定があるか否かが判断され、有りと判定された場合
は、ステツプ234へ移行してフラグFがセットされて
いるか否か判断される。ステツプ219で無と判定され
た場合は、処理は終了する。
【0056】ステツプ234において、フラグFがリセ
ットされていると判定された場合は、フルサイズプリン
トが終了した状態、すなわち、ネガフィルム18の終端
まで搬送しきった状態であるため、ステツプ236へ移
行して、ネガフィルム18を巻き戻す。また、ステツプ
234で否定判定、すなわちフラグFがセットされてい
る場合は、シネマスコープサイズプリントを行いなが
ら、ネガフィルム18は全て巻き戻されているため、ス
テツプ236は飛び越してステツプ238へ移行する。
【0057】ステツプ238では、ハイビジョンサイズ
の条件が設定され、次いでステツプ240において、ネ
ガフィルム順方向へ搬送させる。
【0058】次のステツプ242では、フィルムの終端
を検出したか否かが判断され、否定判定の場合はステツ
プ244へ移行して記憶されたステツプ204での読取
結果を読み出し、ステツプ246で焼付位置の2コマ前
のコマがハイビジョンサイズズプリントコマか否かを判
定する。ステツプ246でハイビジョンサイズプリント
コマと判定された場合は、ステツプ248へ移行して最
初のハイビジョンサイズプリントコマをプリント位置に
セットする。そして、ステツプ250で露光量を演算
し、この演算結果に応じて色フィルター12A、12
B、12Cを調整する。この直後に、シャッタ54を開
いてシネマスコープサイズプリントを行う(ステツプ2
52)。
【0059】その後、モータ24の駆動により、ハイビ
ジョンサイズプリントを行うコマを次々にプリント位置
にセットし、同様な動作によりプリントを繰り返し、ス
テツプ242で終端検出センサ28がネガフィルム18
の終端を検出すると、処理は終了する。
【0060】このように、各種のプリント幅が一定であ
るので、適用する印画紙は単一でよく、各種のプリント
サイズをまとめてプリント処理することができるので、
作業効率がさほど低下することがない。なお、現在で
は、同時プリントを注文すると、フルサイズでプリント
処理するようになっているが、本実施例に適用したシネ
マスコープサイズを同時プリントの標準サイズとすれ
ば、このシネマスコープサイズの長手方向寸法がほぼA
4サイズと一致しているので、撮影時の構図も決め易
く、アルバムでの整理も容易となる。
【0061】なお、本実施例では、撮影時にプリント指
定サイズ情報をネガフィルム18に付与する場合に、バ
ーコード102を用いたが、識別マークをネガフィルム
18の画像領域以外の領域に焼き込んでもよい。また、
図6(A)に示される如く、低A.R.を指定する場合
には、ベース部18Cにそのプリント範囲の両端を指示
する焼付マーク130を付し、図6(B)に示される如
く、高A.R.を指定する場合には、画像コマ18A間
にプリント範囲の両端を示す焼付マーク132を付すよ
うにしてもよい。なお、図6(C)に示される如く、中
A.R.の場合は、焼付マークは不要である。なお、こ
のような、焼付マーク130、132とバーコード10
2とは併用することが好ましい。
【0062】このように、プリント範囲を目視によって
認識することができるようにしておけば、同時プリント
で返却されたプリントとネガフィルム18との照合が容
易であり、ユーザとラボとの間のドラブルの防止にも繋
がる。更にまた、指定サイズ情報を磁気的、電気的手段
でりおくしておき、プリント時に読み出して識別しても
よい。例えば、ネガフィルム18の裏面に設けた磁気記
録帯やフィルムカートリッジのメモリ、ICカード等に
記録するようにする。
【0063】また、本実施例では、ファインダ120縦
罫線122及び横罫線124を付して、それぞれのプリ
ントサイズ領域を指示するようにしたが、図7に示され
る如く、ファインダ120に前記制御部116にドライ
バ134を介して接続された液晶シャッタ136を取付
け、前記プリントサイズ指定用の操作部118をファイ
ンダカバー138の側面に設けて、この操作部118に
連動させて、操作されたプリント領域のみ透過するよう
に液晶シャッタ136を制御するようにしてもよい。
【0064】さらに、本実施例では高中低のそれぞれの
A.R.から各1種類のA.R.を選択したが、例え
ば、パノラマサイズのプリントも指定することができる
ようにしてもよい。なお、このパノラマサイズは、表1
に示される如く、高A.R.に属するものである。
【0065】以上は写真焼付プリンターについての実施
例である。本発明は印画紙現像機がプリンタと結合した
プリンタプロセッサに対して適用してもよい。ネガフィ
ルム搬送方向に対し90度の方向にカラーペーパーを送
る方式のプリンタプロセッサでは、ネガフィルム搬送方
向の90度回転もシネマスコープサイズプリント条件設
定に含まれる。また、印画紙サイズを2種類もち、切換
えたり、プロセッサの印画紙搬送部の印画紙幅を変更し
たりすることも含まれる。
【0066】さらに、上記実施例のズームレンズのかわ
りに2種のレンズを準備して切り換えてもよい。また、
フィルムキヤリアの左右に画面検出部30を設け、第2
の方向へのネガフィルム搬送でも検出するようにしても
よい。
【0067】なお、本実施例では、ネガフィルム18に
撮影される画像コマサイズを中A.R.に属するハイビ
ジョンサイズに統一したが、図8(A)に示される如
く、カメラの露光位置に位置決めされるネガフィルム1
8を指定プリントサイズに応じてマスクするようにして
もよい。すなわち、露光位置における中A.R.に対応
された開口面積を有する開口部156の周囲には、ネガ
フィルム18の幅方向に沿って移動可能な高A.R.用
のマスク150と、ネガフィルム18の長手方向に沿っ
て移動可能な低A.R.用のマスク15とが配設され、
それぞれ前記操作部118の操作に応じて露光位置に出
没されるようになっている。
【0068】高A.R.が指定された場合は、高A.
R.用のマスク150がネガフィルム18の幅方向両端
部を遮蔽し(図8(B)参照)、低A.R.が指定され
た場合は、低A.R.用のマスク152がネガフィルム
18の長手方向両端部を遮光する(図8(C)参照)。
なお、斜線部分が遮光部分である。これにより、露光さ
れる画像コマサイズを指定プリントサイズに対応させる
ことができる。なお、この場合の、ネガフィルム18の
搬送ピッチは、中A.R.のままでもよいし、画像コマ
間隔を一定にするように搬送してもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る写真フィ
ルムは、少なくとも3種類のプリント指定サイズを識別
することができるという優れた効果を有する。また、指
定プリントサイズ情報により、任意のプリントサイズを
選択することが可能となる効果がある。さらに、高アス
ペクト比に属するパノラマサイズやシネマスコープサイ
ズ等の引伸しにおいてプリント画像の画質劣化が改良さ
れるという優れた効果を有する。
【0070】また、上記効果に加え、少なくと3種類の
プリント指定サイズコマが混在するフィルムを効率良く
プリントできるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真フィルムの実施例を示す平面図で
ある。
【図2】カメラに装備されるバーコードの記録部を示す
ブロック図である。
【図3】カメラのファインダの正面図及びファインダ内
で区分される3種類のA.R.の画像範囲を示す正面図
である。
【図4】本発明の写真焼付方法を実施するための写真焼
付装置の構成を示す概略図である。
【図5】本発明の実施例の作用を説明するためのフロー
チャートである。
【図6】(A)は低A.R.に焼付マークを付した場合
のネガフィルムの正面図、(B)は高A.R.に焼付マ
ークを付した場合のネガフィルムの正面図、(C)は中
A.R.におけるネガフィルムの正面図である。
【図7】ファインダに液晶シャッタを用いた場合の分解
斜視図である。
【図8】撮影時にネガフィルムをマスクする機構を設け
た場合の露光位置の正面図である。
【符号の説明】
18 ネガフィルム 28 終端検出センサ 38 ズームレンズ 40 ペーパーマスク 58 露光量演算部 61 コントローラ 62 演算部 70 搬送制御部 100 パーフォレーション 102 バーコード 104 記録部 120 ファインダ 122 縦罫線 124 横罫線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−54229(JP,A) 特開 平1−282533(JP,A) 特公 昭50−2102(JP,B2)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、高アスペクト比、中アスペ
    クト比、低アスペクト比の3種類のプリントアスペクト
    サイズが指定される画像コマが混在する写真フィルム
    であって、前記画像コマは中アスペクト比で画像が形成
    され、各画像コマ毎に、対応する指定プリントアスペク
    ト比サイズを示す情報を備えていることを特徴とする写
    真フィルム。
  2. 【請求項2】 前記請求項1の写真フィルムにおいて、
    指定プリントアスペクト比サイズで同時プリントされた
    ときのプリント範囲が表示されることを特徴とする写真
    フィルム。
  3. 【請求項3】 前記中アスペクト比の範囲が、1.7か
    ら1.9とされていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の写真フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記
    載の写真フィルムを用いた写真焼付方法であって、前記
    各画像コマ毎に備えられた情報を読み込んで、この読込
    まれた情報に基づいて、プリント幅が一定となる焼付倍
    率でプリントすることを特徴とする写真焼付方法。
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