JPH0854688A - 写真プリントシステム - Google Patents

写真プリントシステム

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JPH0854688A
JPH0854688A JP19058794A JP19058794A JPH0854688A JP H0854688 A JPH0854688 A JP H0854688A JP 19058794 A JP19058794 A JP 19058794A JP 19058794 A JP19058794 A JP 19058794A JP H0854688 A JPH0854688 A JP H0854688A
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英一 鬼頭
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フイルムアナライザで長尺フイルム10の各
コマをプレ測光する。プレ測光時に、撮像部により各コ
マを撮像する。インデックス画像作成部で、各件毎にイ
ンデックス画像を合成する。このインデックス画像デー
タを画像バッファに記憶する。オートプリンタ50の写
真プリント部75で長尺フイルム10の各コマの画像を
焼付露光する。各件毎にインデックスプリントエリア分
だけ空送りする。インデックスプリント部76でインデ
ックスプリントエリアに対応するインデックス画像を焼
付露光する。 【効果】 各コマの焼付露光時にインデックス画像が焼
付露光されるので、写真焼付の処理速度が低下すること
がない。各件毎にプリント写真とインデックス写真とが
得られるので、照合が簡単になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真プリントシステムに
関し、特にインデックス写真を各件毎に自動作成する写
真プリントシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】1本のネガフイルムにどのような写真が
入っているかを簡単に知ることができるようにするため
に各コマをマトリクスに並べて縮小プリントしたインデ
ックス写真が知られている(例えば、特開昭61−12
2639号公報)。このインデックス写真の作成に際し
ては、ステージ上に1本分のネガフイルムを分断してな
るフイルムピースを、フイルムシースに挿入した状態と
同じ配列で配置し、これをマスクで押さえるとともに、
フイルムピースの背面から照明を与えて、縮小レンズ系
を通して印画紙に焼き付けるようにしている。
【0003】また、写真プリンタと別にインデックス写
真を焼き付けるための装置を用いることなく、同じ写真
プリンタで通常の各コマの拡大プリントと、インデック
スプリントとが行えるようにした写真プリンタを本出願
人は例えば特開昭64−80940号で提案している。
この写真プリンタでは、フイルムデッキと焼付レンズと
の間に第1のミラーを挿入して写真フイルムの各コマの
画像をテレビカメラで撮像し、これを嵌め込み合成して
インデックス画像を作成し、これをCRTに表示して第
2ミラーを介して感光材料に焼き付けるようにしたもの
である。
【0004】ところで、大規模現像所では、写真処理を
能率良く行うために50〜100本程度の写真フイルム
を繋ぎ合わせ、長尺化している。この長尺フイルムをフ
イルムプロセサに装填し現像処理してから、ノッチャ・
パンチャにセットしてフイルム検定を行う。このノッチ
ャ・パンチャでは、自動的にコマ検出を行って各コマを
検定位置に順次セットする。この検定位置にセットされ
たコマを観察し、写真焼付すべきかどうかを判定する。
写真焼付すべきものであると判定した場合には、コマの
中心線を通るフイルム側縁に半円形のノッチを形成す
る。
【0005】次に、長尺フイルムをフイルムアナライザ
(スキャナとも呼ばれている)に装填し、各コマを測光
位置に順次セットする。この測光位置には、イメージセ
ンサが配置されており、コマの各点の透過濃度を測定す
る。この各点の透過濃度を用い、最低濃度,最高濃度,
画面中心の平均透過濃度,画面周辺部の平均透過濃度,
画面上半分の平均透過濃度,画面下半分の平均透過濃度
等を求め、これらの特性値を利用してコマをシーン分類
する。このシーン分類に応じて露光補正量を算出する。
この露光補正量は、紙テープ,磁気テープ,LSIカー
ド等の記憶媒体に書き込まれる。
【0006】フイルムアナライザを経た長尺フイルムと
記憶媒体とがオートプリンタに装填される。このオート
プリンタでは、長尺フイルムの各コマをプリント位置に
順次自動的にセットしてから、画面全体の平均透過濃度
(以下、LATDという)を測定する。得られたLAT
Dと記憶媒体から読み出した露光補正量とから焼付露光
時間を算出する。この焼付露光時間で、コマを写真ペー
パーに焼付露光する。そして長尺フイルムの全てのコマ
の写真焼付が終了すると、写真ペーパーはペーパープロ
セサで現像処理され、その後カッタで1枚ずつプリント
写真に切り離される。このように多数のネガフイルムを
繋げて長尺化した写真フイルムを用いるため、各件の写
真フイルムを高速に能率良く焼付露光することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなオートプリンタでインデックス写真を作成しようと
する場合、CRTやレーザープリンタでプリントするた
め、他の各コマのプリント時間に比べて長くなる。ま
た、同一露光ステージを用いる場合にはミラーを切り換
える必要があり、これらに時間がかかってしまう。した
がって、上記オートプリンタにおける高速処理性能が低
下してしまうという問題がある。また、小規模現像所用
のプリンタプロセサの場合にも、同様に処理能力を低下
させてしまうという問題がある。
【0008】本発明は写真プリントの高速処理性能を低
下させることなく、インデックス写真を作成することが
できるようにした写真プリントシステムを提供すること
を目的とする。また、本発明の別の目的は、プリント写
真とこれのインデックス写真とを同一件内に形成して照
合が容易に行えるようにした写真プリントシステムを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した写真プリントシステムは、フイ
ルムアナライザに設けられ、写真フイルムに記録された
各コマの画像を読み取る撮像部と、撮像部からの画像デ
ータに基づき各件毎にインデックス画像を作成するイン
デックス画像作成部と、インデックス画像作成部からの
インデックス画像データを記憶するインデックス画像記
憶部と、写真プリンタに設けられ、感光材料の各件毎の
プリント画像の間にインデックスプリントエリアを設け
る感光材料搬送部と、写真プリンタに設けられ、インデ
ックス画像記憶部からのインデックス画像データに基づ
きインデックス画像をインデックスプリントエリアに焼
付露光するインデックスプリント部と、写真プリント部
とインデックスプリント部との間に設けられ、帯状の感
光材料を貯留する感光材料バッファ部とを備えたもので
ある。
【0010】また、請求項2に記載した写真プリントシ
ステムは、インデックス画像データをLSIカード等の
記憶媒体に記録しておき、これを用いてインデックス画
像を感光材料に焼付露光するものである。また、請求項
3に記載した写真プリントシステムは、インデックス画
像作成部を、各コマの露光補正量に基づき濃度及び色補
正を行った後にインデックス画像を合成するように構成
したものである。
【0011】
【作用】フイルムアナライザで写真フイルムの各コマが
測光され、これに基づき露光補正量が算出される。この
露光補正量はLSIカードに書き込まれる。また、この
測光時に、各コマの画像データが取り込まれ、これに基
づきインデックス画像が作成される。このインデックス
画像データは画像バッファ又はLSIカード等の記録媒
体に一時的に記憶される。写真プリンタでは、写真フイ
ルムの各コマが写真プリント部により感光材料に焼付露
光される。また、各件の間には、インデックス画像を記
録するためのエリアが空送りされインデックスプリント
エリアが形成される。また、インデックスプリント部に
よりインデックスプリントエリアにインデックス画像が
焼付露光される。インデックスプリント部における処理
速度は写真プリント部に比べて低速であり、この処理速
度差を吸収するように、感光材料バッファ部で感光材料
をループ状に一時的に貯留する。通常の写真フイルムの
プリント時間中にインデックスプリントが行われるた
め、写真プリンタの処理能力の低下がない。
【0012】
【実施例】長尺フイルム10は、周知のように、フイル
ムプロセサで現像処理されてから、ノッチャ・パンチャ
によるフイルム検定を受ける。このフイルム検定では、
写真焼付すべきかどうかの判定と、ノッチの形成とが行
われる。このノッチは、写真焼付すべきことを表すとと
もに、コマの中心線を表す。
【0013】図2に示すように、フイルム検定が行われ
た長尺フイルム10は、フイルムアナライザ11にセッ
トされる。この長尺フイルム10は、フイルム送りロー
ラ対12により供給リール13から1コマずつ引き出さ
れる。そして、ノッチセンサ14からのノッチ検出信号
に基づきコントローラ15がドライバ16aを介しフイ
ルム送りモータ16を定量回転させた後に停止すること
で、ノッチが付されたコマをプレ測光位置17に自動的
にセットする。プレ測光位置17の上方には、白色光源
18とミキシングボックス19とが配置され、また下方
にはコマの周囲をマスキングするフイルムマスク20が
配置されている。プレ測光位置17で測光されたコマ
は、巻取リール21に巻き取られる。
【0014】コントローラ15は周知のマイクロコンピ
ュータから構成されており、キーボード22,ディスプ
レィ23,メモリ24を備えている。コントローラ15
は、各部をシーケンス制御する他に、ノッチセンサ14
からの信号に基づき各件毎のノッチ数をカウントし、こ
のカウント値をプリントコマ数データとして各件毎にメ
モリ24に記憶する。
【0015】レンズ25は、プレ測光位置17にセット
されたコマをカラーイメージセンサ26の撮像面に結像
させる。このカラーイメージセンサ26は、マトリクス
に配置された複数のピクセルと、これらの上に配置した
モザイクフイルタとから構成されている。このモザイク
フイルタによって、赤色ピクセル,緑色ピクセル,青色
ピクセルに分けられる。この交互に並んだマトリクスの
うち、3×3のピクセルによって、1個の測定点(1画
素)が測定される。1個の測定点を測定するときには、
同じ色の3個のピクセルの信号電荷を加算して読み出す
ことで、疑似的に3原色分解測光する。
【0016】カラーイメージセンサ26は、各点の赤
色,緑色,青色の3色信号を演算部27に送る。この演
算部27は、信号を対数変換することで、各点の透過濃
度(厳密には透過濃度に比例した値)を色毎に算出す
る。また、演算部27は、各点の3色濃度の平均値(グ
レイ濃度)を求め、これから最低濃度,最高濃度,予め
決めたエリア内の平均透過濃度等の特性値を算出する。
このエリアとしては、例えば画面の全体,上半分,下半
分,画面の中央,画面の周辺,画面の左半分,画面の右
半分等がある。
【0017】演算部27は、これらの特性値からシーン
を分類し、各シーン毎に用意された演算式を用いて、L
ATDに対する露光補正量を色毎に算出する。これらの
露光補正量は、LSIカードライター28でLSIカー
ド29に書き込まれる。
【0018】また、フイルムマスク20に臨む位置で、
レンズ30及びカラーイメージセンサ31からなる撮像
部32が配置されており、この撮像部32はプリント対
象コマの各画像データを取り込む。取り込んだ各画像デ
ータは、インデックス画像作成部35に送られる。な
お、撮像部32と測光部とを個別に用いる代わりに、測
光部のカラーイメージセンサ26を用いてプリント対象
コマの画像を撮像してもよい。また、ビームスプリッタ
等で光路を分岐させて撮像部32と測光部とによりよ
り、画像データと露光補正データとを求めてもよい。
【0019】インデックス画像作成部35は、各コマの
三色画像データから予めメモリ36(図5参照)に記憶
しているフォーマットに基づきインデックス画像を作成
する。図3及び図4は、インデックス画像の各種フォー
マットの一例である。図3(A)は12枚撮りフイルム
用フォーマットF1、(B)は24枚撮りフイルム用フ
ォーマットF2、(C)は36枚撮りフイルム用フォー
マットF3を示している。これらフォーマットF1〜F
3はサブフレーム37が大きくとれるように決定された
基本フォーマットである。図3(D)は16枚分のコマ
を表示するフォーマットF4であり、このF4は、12
枚撮りフイルムの場合にはこれが1コマ分使用され、2
4枚撮りでは2コマ分、36枚撮りでは3コマ分使用さ
れる。図4(E)はインデックス画像をフイルムピース
単位でグループ化した12枚撮り用のフォーマットF5
である。同様にして、(F)はフイルムピース単位で表
示する24枚撮り用フォーマットF6,(G)はフイル
ムピース単位で表示する36枚撮り用フォーマットF7
である。各サブフレーム37の右肩にはコマ番号38が
画像合成されている。また、フォーマットF5〜F7に
は、タイトル画像39が入れられるようになっている。
なお、これらフォーマットF1〜F7は一例であり、サ
ブフレーム数やその縮小率,配置等は適宜変更すること
ができる。また、タイトル画像39の他に、露光補正デ
ータ等を記録してもよい。また、インデックス画像のプ
リントサイズは通常サイズ、例えばLサイズの他に2L
サイズ,パノラマサイズ等でプリントしてもよい。
【0020】図5に示すように、各種フォーマットF1
〜F7は、フォーマット選択部40により選択される。
フォーマット選択部40は、キーボード22(図2参
照)から入力されたフォーマット指定信号と、メモリ2
4からの1件毎のプリントコマ数データとに基づき上記
フォーマットF1〜F7を選択する。まず、フォーマッ
ト指定信号により、基本フォーマットF1〜F3,統一
フォーマットF4,タイトル入りフォーマットF5〜F
7をキーボード22から指定する。そして、メモリ24
からの各件毎のプリントコマ数データに基づきフイルム
長さに応じたフォーマットが自動的に選択される。
【0021】画像処理部41では、この選択されたフォ
ーマットに基づき各コマの画像データに対し色補正,階
調補正,サイズ変換等の画像処理を行って、インデック
ス画像を作成する。このとき、図3,図4に示すよう
に、各コマのコマ番号データに基づきインデックス画像
のサブフレーム37の右肩にコマ番号38も画像合成さ
れる。コマ番号データは、周知のように長尺フイルム1
0の側縁部に形成されたコマ番号バーコードを読み取る
ことで入力される。このインデックス画像データはデー
タ転送部42によって各件毎に画像バッファ45に送り
出される。
【0022】画像バッファ45は大容量のメモリ装置か
ら構成されており、データ変換部46で三色の画像デー
タに変換した後に、メモリコントローラ47によって三
色のフレームメモリ45a,45b,45cに各件のイ
ンデックス画像データが書き込まれる。画像バッファ4
5は、数ロール分の長尺フイルム10のインデックス画
像を一時的に記憶する容量を備えている。この画像バッ
ファ45はオートプリンタ50に接続されており、デー
タ転送部48によって各件毎のインデックス画像データ
をオートプリンタ50に送り出す。このように各件の各
画像データによってインデックス画像を作成して、これ
を記憶するため、各件の各画像を個別に記憶する場合に
比べて、画像バッファ45への記憶件数を増やすことが
できる。
【0023】図1に示すように、フイルムアナライザ1
1によるプレ測光が終了した長尺フイルム10と、LS
Iカード29は、白色減色方式のオートプリンタ50に
セットされる。オートプリンタ50では、長尺フイルム
10を供給リール52から引き出し、ノッチを検出する
ことにより各コマをプリント位置53にセットする。プ
リント位置53にはフイルムキャリア54が配置されて
おり、これのフイルムマスク55とフイルム圧板56と
により、メイン測光時及び写真焼付時にフイルム圧板5
6がソレノイドで駆動され、写真焼付すべきコマの周囲
をフイルムマスク55に押しつける。
【0024】カラーペーパー60はロール形態で巻取軸
61にセットされており、搬送ローラ対62,63によ
って、写真プリント用露光ステージ64と、インデック
スプリント用露光ステージ65とに送られる。これら露
光ステージ64,65には周知のように、ペーパー圧板
64a,65aとイーゼルマスク64b,65bが設け
られている。
【0025】写真プリント用露光ステージ64のペーパ
ー出口側にはパンチャ66が設けられている。パンチャ
66は、図6に示すように、カラーペーパー60の各プ
リントコマ67及びインデックスコマ68の間の余白部
に小孔からなるカットマーク69とソートマーク70と
を形成する。カットマーク69は各コマ67,68の間
に形成されており、オートペーパーカッタによりこのマ
ーク69が検出され、これを基準にしてカラーペーパー
60が切断され、各プリント写真に切り離される。ま
た、ソートマーク70はカットマーク69を形成した側
とは反対側で各件の区切りのために形成され、これを基
準にしてプリント写真が1オーダー分ずつ仕分けられ
る。
【0026】図1に示すように、インデックスプリント
用露光ステージ65のペーパー上流側にはソートマーク
センサ71が設けられており、これを基準にしてカラー
ペーパー60が定量送りされることにより、インデック
スプリントエリアIPA(図6参照)がインデックスプ
リント用露光ステージ65に位置決めされる。
【0027】これら各露光ステージ64,65の間に
は、各露光ステージ64,65における焼付露光処理速
度差を吸収するためのペーパーバッファ72が設けられ
ている。ペーパーバッファ72は、各露光ステージ6
4,65のペーパー送り速度の違いにより、フリールー
プ73を形成する。本実施例では、写真プリント部75
におけるプリントサイクルは300msecであり、インデ
ックスプリント部76におけるプリントサイクルは3se
c である。したがって、図6に示すように、インデック
スコマ68を1コマ分焼付露光する間に通常のプリント
コマ67は10コマ分焼付露光されるため、インデック
スコマ68の焼付露光中には最大で10コマ分のフリー
ループ73がペーパーバッファ72に形成される。
【0028】写真プリント部75の白色光源80とプリ
ント位置53を結ぶ焼付光路81には、カットフイルタ
ユニット82,ミキシングボックス83が配置されてい
る。カットフイルタユニット82は、青色光の透過を阻
止するための青色カットフイルタ82a,緑色光の透過
を阻止するための緑色カットフイルタ82b,赤色光の
透過を阻止するための赤色カットフイルタ82cとを備
え、対応する色の露光を終了させるときに焼付光路81
に挿入される。
【0029】プリント位置にセットされたコマは、レン
ズ85a,測光センサ85bとからなる測光部85でL
ATDが色毎に測定され、演算部86に送られる。この
演算部86は、各色のLATDと、LSIカード29か
ら読み出した各色の露光補正量とにより、次式の演算式
を用いて各色の露光時間をそれぞれ算出する。
【0030】
【数1】Ti=TNi×10(Di-DNi) ×10DAi
【0031】ここで、各記号は次の通りである。 i :青色,緑色,赤色のいずれか1つを表す Ti :写真焼付すべきコマの焼付露光時間 TNi :ノーマルコントロールネガの焼付露光時間 Di :写真焼付すべきコマのLATD DNi :ノーマルコントロールネガの透過濃度 DAi :露光補正量
【0032】プリント位置にセットされたコマは、算出
した各色毎の露光時間Tiのもとで、焼付レンズ88を
通してカラーペーパー60に焼付露光される。焼付露光
後に、カラーペーパー60は1コマ分送られる。この焼
付レンズ88の下方には、露光を開始するためのブラッ
クシャッタ89が配置されている。
【0033】コントローラ90は、写真プリント部75
の各部を制御する他に、インデックスプリント部76を
制御する。また、コントローラ90は、LSIカードリ
ーダ91によりLSIカード29から露光補正量と各件
毎のプリントコマ数とを読み取る。
【0034】インデックスプリント部76は、インデッ
クス画像表示部92を備えている。インデックス画像表
示部92は、ドライバ93を介してカラーCRT94を
駆動して、カラーCRT94にインデックス画像を表示
する。この表示画像は焼付レンズ95を介しインデック
スプリント用露光ステージ65のカラーペーパー60に
結像され、インデックス画像が焼付露光される。これら
インデックス画像表示部92,ドライバ93,カラーC
RT94,焼付レンズ95等によって、インデックスプ
リント部76が構成される。なお、符号96はブラック
シャッタ、97はカラーペーパーを接合するためのペー
パースプライサ、98はカッタ、99は巻取軸を示す。
【0035】次に上記実施例の作用について、図7〜図
9に示すフローチャートに基づき各図を参照して説明す
る。現像処理後の長尺フイルム10は、図2に示すよう
に、フイルムアナライザ11でプレ測光され、測光値に
基づいて各種特性値から露光補正量DAiが算出され
る。また、各件毎にプリント対象コマ数が求められる。
そして、露光補正量はLSIカードライター28により
LSIカード29に書き込まれる。
【0036】また、図2に示すように、プレ測光時に撮
像部32によりプリント対象コマの画像が撮像され、こ
れがインデックス画像作成部35に送られる。インデッ
クス画像作成部35は、各件毎のプリントコマ数データ
により、プリントコマ数に合ったインデックス画像のフ
ォーマットを自動的に選択する。例えば12枚撮りフイ
ルムの場合には図3(A)のフォーマットF1が、24
枚撮りフイルムの場合には図3(B)のフォーマットF
2が,36枚撮りフイルムの場合には図3(C)のフォ
ーマットF3がそれぞれ選択され、これら選択されたフ
ォーマットに基づき対応するコマ番号位置に、各コマの
画像が合成される。更に、フイルム検定時に「卒業
式」,「旅行 富士山」,「結婚式」などのタイトル文
字が入力された場合には、図4(E)〜(G)に示すよ
うに、インデックス画像の合成時にタイトル画像39が
嵌め込まれる。このタイトル画像39は、フイルム受付
時に注文される他に、磁気記録タイプの写真フイルムを
用いて撮影情報磁気記録カメラで撮影した場合や、通常
の写真フイルムを用いてカメラ用のLSIカードに撮影
情報等を記録した場合には、これらがフイルム検定時や
フイルムアナライザで読み取られる。
【0037】また、インデックス写真のサブフレームが
フイルムの撮影枚数に関係なく常に同じサイズとされる
フォーマットが選択されると、図3(D)のフォーマッ
トF4に基づき、インデックス画像が作成される。この
場合には、第1インデックス写真のサブフレームが満杯
になると、次の第2インデックス写真のサブフレームに
各コマの画像が合成される。なお、複数枚のインデック
ス写真の作成時には、各件毎のプリントコマ数データに
基づきインデックス写真の枚数が予め演算され、この枚
数データに基づき、写真プリント部75では、各件毎の
各コマの焼付露光後に、このインデックス写真のコマ数
分の空送りを行い、各件の間にインデックスプリントエ
リアIPAを形成する。
【0038】各件毎のインデックス画像データは画像バ
ッファ45に送られ、ここで長尺フイルム10の数ロー
ル分のインデックス画像データが一時的に記憶される。
【0039】フイルムアナライザ11によるプレ測光が
終了した長尺フイルム10とLSIカード29は、図1
に示すように、オートプリンタ50にセットされる。長
尺フイルム10は、1コマずつ引き出されてプリント位
置53にセットされる。
【0040】プリント対象コマがプリント位置にセット
されると、フイルム圧板56,ペーパー圧板64bとで
長尺フイルム10とカラーペーパー60とをそれぞれプ
リント面と露光面とに押圧してから,測光部85による
メイン測光が開始され、赤色,緑色,青色のLATDが
算出される。この3色のLATDと3色の露光補正量と
を用い、前述した式から3色の焼付露光時間Tiを算出
する。
【0041】焼付露光時間の算出後に、コントローラ9
0は、ブラックシャッタ89を焼付光路81から退避さ
せ、プリント位置にセットされたコマをカラーペーパー
60に投影する。そして、例えば青色の露光時間が経過
すると、コントローラ90は青色カットフイルタ82a
を焼付光路81に挿入して、青色光の露光を終了させ
る。このようにして、3種類のカットフイルタ82a〜
82cの全てが焼付光路81に挿入されると、ブラック
シャッタ89が閉じる。
【0042】ブラックシャッタ89が閉じると、カット
フイルタユニット82が作動して、カットフイルタ82
a〜82c を焼付光路81から退避させる。再び、長尺
フイルム10とカラーペーパー60の搬送が行われ、次
のコマの写真焼付が開始される。このカラーペーパー6
0のコマ送り後に、コマとコマとの間の余白部にパンチ
ャ66によりカットマーク69(図6参照)が形成され
る。1件分の各プリントコマ67の焼付露光が終了する
と、カットマーク69が形成された後に、インデックス
写真分のカラーペーパー60の空送りが行われ、インデ
ックスプリントエリアIPAが各件の間に形成される。
この空送りは、インデックス写真を他のプリント写真と
同じサイズにする場合には1コマ分とされる。また、パ
ノラマサイズでインデックス写真を作成する場合には、
2コマ分だけ空送りされる。また、インデックス写真を
複数枚に分けて焼付露光する場合には、必要枚数分だけ
空送りされる。この空送り後に、各件毎の区切りを示す
ソートマーク70がパンチャ66により形成される。以
下、同様にして、写真プリント部75で次の件が焼付露
光される。
【0043】インデックスプリント部76では、ソート
マークセンサ71によりソートマーク70を検出した後
にカラーペーパー60を定量送りすることで、インデッ
クスプリントエリアIPAをインデックスプリント用露
光ステージ65に位置決めする。この後、カラーCRT
94にインデックス画像が表示されることで、この画像
が焼付レンズ95を介してカラーペーパー60の感光乳
剤面に結像され、インデックス写真の焼付露光が行われ
る。インデックス写真の焼付露光後には、焼付露光済み
のカラーペーパー60は巻取軸99に巻き取られる。
【0044】焼付露光済みのカラーペーパー60はオー
トプリンタ50から取り出され、ペーパープロセサで現
像処理された後に、オートペーパーカッタで、各コマ毎
に切断され、各件毎に集積される。また、焼付露光に供
した写真フイルムはカッティングインサータにより6コ
マ毎のフイルムピースに切断され、各件毎にフイルムシ
ースに挿入される。この後、フイルムシースに挿入され
たフイルムピースと、インデックス写真入りのプリント
写真とが照合され、更にプリント検定されて、DP袋に
詰められる。
【0045】なお、上記実施例では、図2に示すよう
に、フイルムアナライザ11とオートプリンタ50との
間に、インデックス画像バッファ45を設けたが、これ
に代えて、フイルムアナライザからの各コマの画像デー
タを各件毎に単に記憶した画像バッファを設けてもよ
い。そして、オートプリンタ側のインデックスプリント
部で画像データに基づきインデックス画像を作成しても
よい。また、インデックス画像作成部35はフイルムア
ナライザ11に設けたが、これは画像バッファ45側に
設けてもよい。更には、インデックス画像合成部35及
び画像バッファ45はオートプリンタ50側に設けても
よい。また、フイルムアナライザとは別に設けたスキャ
ナにより各コマの画像データを取り込むようにしてもよ
い。
【0046】また、フイルムアナライザ11からの露光
補正量をLSIカードに書き込むようにしたが、この他
に、インデックス画像と同じようにオンラインでオート
プリンタに送るようにしてもよい。
【0047】また、インデックス画像作成部35で、各
画像データをサブフレームに画像合成する際に、プレ測
光部からの露光補正量を用いて色補正、濃度補正を行う
ことで、各サブフレームの画像を適正露光量で焼付露光
することができ、インデックス写真のプリント品質を向
上することができる。
【0048】また、インデックス写真を作成する場合
に、フイルムカッティングインサータにおけるフイルム
カット処理と同じカット位置判定を行って長尺フイルム
の切断位置を決定し、これに基づきフイルムピース単位
で各コマの画像をグループ化してもよい。この場合に
は、インデックス写真のサブフレームがフイルムピース
と同じようにグループ化されるため、焼き増しプリント
時のプリント対象コマの特定が容易になる。そして、切
断位置をLSIカードに記録して、これをフイルムカッ
ティングインサータにセットすることにより、インデッ
クス写真と同じ位置で各フイルムピースに切断すること
ができる。また、同じフイルムカット位置判定プログラ
ムを用いたフイルムカッティングインサータの場合に
は、LSIカードへの切断位置の書き込みを省略するこ
とができる。
【0049】上記実施例では、インデックス画像をカラ
ーCRTに表示してカラーペーパーに焼付露光したが、
白黒CRTと三色のカラーフイルタとを用いて、三色面
順次露光することによりインデックス画像を焼付露光し
てもよい。更には、レーザー光でカラーペーパーの幅方
向を走査しながらこれに同期させてカラーペーパーを送
ることで、インデックス画像を焼付露光してもよい。ま
た、液晶パネルを用いて三色面順次露光してもよく、更
にはライン型液晶表示体を用いて走査露光してもよい。
【0050】また、上記実施例では、インデックス写真
は、同一件内の各コマの焼付露光の後に記録したが、こ
の他に、同一件内の各コマの先頭がわや同一件内の適宜
位置に記録してもよい。
【0051】次に、1件分の記録コマ数に応じてインデ
ックス画像の長さを調節する実施例について説明する。
この場合には、図10に示すフォーマットが用いられ
る。図10(H)は12枚撮りのフォーマットであり、
(J)は24枚撮りのフォーマットである。各サブフレ
ームは記録コマ数が異なっても、同一サイズのものが用
いられるため、記録コマ数が増えるにしたがい、インデ
ックス写真の長さが12枚撮りの場合に比べて、24枚
撮りでほぼ2倍に、また図示は省略したが36枚撮りで
ほぼ3倍に長くなる。なお、図10に示すフォーマット
は一例であり、これらのレイアウトは適宜変更すること
ができる。また、図10に示すフォーマットにおいて
も、フイルムピース単位でグループ化してもよく、この
場合には、焼き増し注文時に各コマの特定が簡単に行え
るようになる。
【0052】図10に示すフォーマットを用いる場合に
は、図1に示す写真プリント部75における空送り量を
記録コマ数に応じた長さ分とする。そして、インデック
スプリント部76では、インデックスプリントの長さに
合わせてペーパーマスク65aの開口量を調節する。な
お、レーザー光でカラーペーパーの幅方向を走査しなが
らこれに同期させてカラーペーパーを送ってインデック
ス画像を焼付露光することで、また、ライン型液晶表示
体を用いて走査露光することで、このような長さの異な
るインデックス写真を簡単に作成することができ、この
場合には上記のようなペーパーマスク開口の変更を行う
必要が無くなる。
【0053】また、上記実施例では、画像バッファ45
を介してインデックス画像データをオートプリンタに送
るようにしたが、この他に、図11に示すように、イン
デックス画像作成部35で作成したインデックス画像デ
ータをLSIカードライター28を介してインデックス
用LSIカード33に書き込むようにしてもよい。な
お、図2に示す実施例と同一構成部材には同一符号が付
してある。この場合には、図1に示すように、LSIカ
ードリーダー91に露光補正量用のLSIカード29に
代えてインデックス用のLSIカード33をセットし
て、LSIカードリーダー91によりLSIカード33
からインデックス画像データを読み出して、これに基づ
きインデックスプリント部76でインデックス画像をカ
ラーペーパー60に焼付露光する。このように、LSI
カード33を用いてインデックス画像データをオートプ
リンタ側に送ることで、露光補正量用のLSIカード2
9と同じ操作感でインデックス画像データを入力するこ
とができる他に、画像バッファ45を用いる必要がなく
なり、構成を簡単にすることができる。また、測光用の
カラーイメージセンサ26を用いてプリント対象コマの
画像を撮像することで、1つのイメージセンサを兼用す
ることができ、構成を簡単にすることができる。なお、
記録媒体としてはLSIカードに限定されることなく、
他の記録媒体例えばフロッピィディスクや光ディスク等
を用いてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、各件毎にインデックス
画像を作成するインデックス画像作成部と、感光材料の
各件毎のプリント画像の間にインデックスプリントエリ
アを設ける感光材料搬送部と、インデックスプリントエ
リアにインデックス画像を焼付露光するインデックスプ
リント部と、写真プリント部とインデックスプリント部
との間に、感光材料を貯留する感光材料バッファ部とを
設けたから、写真プリント部の焼付処理能力を低下させ
ることなく、各件の間にインデックス写真を焼付露光す
ることができる。
【0055】また、感光材料の各件毎のプリント画像の
間にインデックスプリントエリアを設け、このエリアに
インデックス画像を焼付露光したから、各件毎にインデ
ックスプリントを作成することができ、しかもこれらが
同一件内で連続しているため、照合作業が容易となる。
【0056】フイルムアナライザに撮像部を設け、プレ
測光時に各コマの画像を撮像したから、プレ測光の操作
を行うことで、自動的に各コマの撮像を行うことができ
る。しかも、プレ測光用の光源を共用することができ、
構成を簡単にすることができる。また、1件分の各画像
データを合成してインデックス画像を作成し、このイン
デックス画像データを画像バッファに記憶することによ
り、各画像データを記憶する場合に比べて、多数件のイ
ンデックス画像を記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した写真プリントシステムにおけ
るオートプリンタの概略図である。
【図2】本発明を実施した写真プリントシステムにおけ
るフイルムアナライザの概略図である。
【図3】インデックス写真の各フォーマットの一例を示
す平面図である。
【図4】インデックス写真の各フォーマットの一例を示
す平面図である。
【図5】インデックス画像作成部を示すブロック図であ
る。
【図6】カラーペーパーに各コマの画像とインデックス
画像とをプリントした一例を示す平面図である。
【図7】フイルムアナライザの作動を示すフローチャー
トである。
【図8】写真プリント部における作動を示すフローチャ
ートである。
【図9】インデックスプリント部における作動を示すフ
ローチャートである。
【図10】インデックス写真の各フォーマットの一例を
示す平面図である。
【図11】別の実施例におけるフイルムアナライザの概
略図である。
【符号の説明】
10 長尺フイルム 11 フイルムアナライザ 29,33 LSIカード 35 インデックス画像作成部 37 サブフレーム 45 画像バッファ 50 オートプリンタ 60 カラーペーパー 64 写真プリント用露光ステージ 65 インデックスプリント用露光ステージ 67 プリントコマ 68 インデックスコマ 69 カットマーク 70 ソートマーク 72 ペーパーバッファ 75 写真プリント部 76 インデックスプリント部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムアナライザで写真フイルムに記
    録された各コマの画像を測光して露光補正量を算出し、
    この露光補正量を用いて写真プリンタで帯状の感光材料
    に順次焼付露光する写真プリントシステムにおいて、 前記フイルムアナライザに設けられ、写真フイルムに記
    録された各コマの画像を読み取る撮像部と、 撮像部からの画像データに基づき各件毎にインデックス
    画像を作成するインデックス画像作成部と、 インデックス画像作成部からのインデックス画像データ
    を記憶するインデックス画像記憶部と、 写真プリンタに設けられ、感光材料の各件毎のプリント
    画像の間にインデックスプリントエリアを設ける感光材
    料搬送部と、 写真プリンタに設けられ、インデックス画像記憶部から
    のインデックス画像データに基づきインデックス画像を
    インデックスプリントエリアに焼付露光するインデック
    スプリント部と、 写真プリント部とインデックスプリント部との間に設け
    られ、帯状の感光材料を貯留する感光材料バッファ部と
    を備えたことを特徴とする写真プリントシステム。
  2. 【請求項2】 フイルムアナライザで写真フイルムに記
    録された各コマの画像を測光して露光補正量を算出し、
    この露光補正量を用いて写真プリンタで帯状の感光材料
    に順次焼付露光する写真プリントシステムにおいて、 前記フイルムアナライザに設けられ、写真フイルムに記
    録された各コマの画像を読み取る撮像部と、 撮像部からの画像データに基づき各件毎にインデックス
    画像を作成するインデックス画像作成部と、 インデックス画像作成部からのインデックス画像データ
    を記憶媒体に記録するインデックス画像記録部と、 写真プリンタに設けられ、感光材料の各件毎のプリント
    画像の間にインデックスプリントエリアを設ける感光材
    料搬送部と、 写真プリンタに設けられ、前記記憶媒体からのインデッ
    クス画像データに基づきインデックス画像をインデック
    スプリントエリアに焼付露光するインデックスプリント
    部と、 写真プリント部とインデックスプリント部との間に設け
    られ、帯状の感光材料を貯留する感光材料バッファ部と
    を備えたことを特徴とする写真プリントシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の写真プリントシス
    テムにおいて、インデックス画像作成部は、各コマの露
    光補正量に基づき濃度及び色補正を行った後にインデッ
    クス画像を合成することを特徴とする写真プリントシス
    テム。
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