JP2933088B2 - 熱転写プリンター用受像シート - Google Patents

熱転写プリンター用受像シート

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱転写プリンター用受像シートに関するも
のであり、更に詳しく述べるならば、昇華性染料画像を
熱転写させることにより印画を行う記録方式に有用な受
像シートに関するものである。
〔発明の概要〕 本発明の熱転写プリンター用受像シートは、昇華性染
料を用いて熱転写記録を行うプリンターに用いられる受
像シートであって、シート状基層の片面に染着受像層を
配置し、反対面に染着受像層の加熱収縮によって発生す
るカールを実質的に打ち消し得る反対方向の加熱収縮力
を発生させるための裏面側樹脂被覆層を設けており、そ
れによって、カール発生がなく、プリンター走行性の良
好なものである。
〔従来の技術〕
近年、昇華性染料を含んだインクの塗布層を有するイ
ンクシートを、昇華性染料を染着する受像シートと接触
させ、これを、入力された印画信号に従って、加熱手段
としてのサーマルヘッドにより選択的に加熱することに
より、上記インクシート上の昇華性染料画像を熱転写
し、受像シート上に拡散固着して印画を形成する熱転写
記録方式が開発され、実用化されている。このような熱
転写記録方式は、ビデオカメラ、電子スチルカメラによ
り撮影された画像、テレビジョン画像等の静止画像をハ
ードコピーするためのビデオプリンター、その他のプリ
ンターなどに広範な応用が期待されている。
上記熱転写記録方式に用いられる受像シートにおい
て、通常その基材として無機顔料を含有し、1ないし2
軸延伸された多層構造ポリオレフィンフィルム、または
紙などの熱伸縮率小さいシート層を芯材として、その片
面、あるいは両面に上記の無機顔料を含有し、1ないし
2軸延伸された多層構造のポリオレフィンフィルムを積
層貼合わせたものが使用され、この基材上に昇華性染料
により染着される染着受像層が被覆されている。受像シ
ートの染着受像層は、染料画像を染着固定するものであ
って、一般に飽和ポリエステルを生成分として含むもの
である。特開昭58−215398には、サーマルベッドによる
熱転写の際に、昇華性染料含有インクリボンとの熱融着
を防止するため、飽和ポリエステルに架橋剤などを添加
することが有効であることが知られている。しかし、架
橋剤を添加して、飽和ポリエステルを架橋すると、架橋
剤の種類、添加量により、得られる染着受像層が加熱に
より大きく収縮し、そのため、受像シートは染着受像層
側にカールすることが観察されている。受像シートにこ
のようなカールが発生すると、染料昇華熱転写プリンタ
ーで印画する際に給紙不能になったり、或はジャミング
を発生したりする。さらに受像シートに発生したカール
は、受像シートの美感を低下させるなどの問題を生ず
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の熱転写プリンター用受像シートの上
述のような問題点を解消し、熱転写プリンターにより印
画する際に、カールの発生がなく、従って、給紙不能、
ジャミング発生、および排紙不能などの不都合を生ずる
ことのない、又は少ない熱転写プリンター用受像シート
を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段・作用〕
本発明の熱転写プリンター用受像シートは、20〜300
μmの厚さを有する紙支持体と、前記支持体の表面(画
像形成面側)上、および裏面上に積層貼着され、かつそ
れぞれ無機顔料を含有し、1ないし2軸延伸されたポリ
オレフィンフィルムからなる表面側樹脂被覆層、および
裏面樹脂被覆層と、を有する基層シートと、この基層シ
ート、の前記表面側樹脂被覆層上に形成され、かつ飽和
ポリエステル樹脂と架橋剤とを主成分として含む染着受
像層とを有し、前記表面側樹脂被覆層を形成するポリオ
レフィンフィルムが予め加熱処理によりその熱収縮率を
低減したものであり、前記染着受像層の厚さD1、表面側
樹脂被覆層の厚さD2、紙支持体の厚さD3、および裏面側
樹脂被覆層の厚さD4が、下記関係式(I): D2>D1,D3>D1およびD4>D1 (I) を満足し、かつ JIS K−6734による、温度100℃における加熱伸縮性試
験に供したとき、染着受像層の熱収縮率S1、表面側樹脂
被膜層の熱収縮率S2、シート状支持体の熱収縮率S3、お
よび裏面側樹脂被覆層の熱収縮率S4が、下記関係式(I
I): S1≧S4>S2≧S3 (II) を満足することを特徴とするものである。
上記本発明に係る熱転写プリンター用受像シートは、
その片面側に染着受像層を有し、かつその反対面側に裏
面側樹脂被覆層を有し、それによって、熱転写印画操作
の際、染着受像層の加熱収縮により発生し、染着受像層
を凸とするカールを形成させる熱収縮力を、実質的に打
ち消す反対方向の熱収縮力を裏面側樹脂被覆層により発
生させることができるものであって、従って、良好な給
紙性、走行性、排紙性を有するものである。
本明細書において、熱処理率は、特に断らない限り、
JIS K−6734の加熱収縮性試験法により、100℃の温度に
おいて10分間熱処理し、その収縮率を測定したものであ
る。
本発明の熱転写プリンター用受像シートにおいて、第
1図に示すように、紙支持体1と、その表面側(画像形
成面側)に積層貼着された表面側樹脂被覆層2と、紙支
持体1の裏面側に積層貼着された裏面側樹脂被覆層3と
により基層シート4が構成されており、この基層シート
4の表面側樹脂被覆層2上に、熱転写された昇華性染料
により染着される染着受像層5が形成されている。
本発明に用いられる紙支持体は、20〜300μmの厚さ
を有するものであり、その熱収縮率S3は、裏面側樹脂被
覆層の熱収縮率S4よりも低く、具体的には0.1%以下で
あることが好ましい。紙支持体は、例えば上質紙、中質
紙、和紙、薄用紙やコート紙(微塗工紙、軽量コート
紙、アート紙等を含む)等の各種の紙により構成され
る。
特に、紙支持体としては、上質紙、又は中質紙の両面
上に、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、又はプラスチックピグメント等の顔料と、澱
粉などの水溶性接着剤、および/又は、スチレン、ブタ
ジエン等の合成高分子化合物のエマルジョン接着剤とを
主成分とする塗料を、塗工被覆したコート紙を用いるこ
とが好ましい。このようなコート紙からなるシート状支
持体は、その坪量が50〜200g/m2で、その塗工被覆層の
重量が4〜80g/m2程度のものであることが好ましい。
本発明の受像シートにおいて、紙支持体の厚さが20μ
m未満になると、得られる受像シートの硬さ、および反
発性が不十分となり(いわゆる腰が弱くなり)、このた
め、画像熱転写の際に生ずるカールを十分に防止できな
いという不都合を生じ、又、その厚さが300μmを越え
ると、得られる受像シートの厚さが過大になるため、所
定枚数の受像シートを装着するに要するプリンター容積
が過大になり、この為、プリンターのコンパクト化、お
よび軽量化が困難になる。
又、紙支持体の熱収縮率S3が裏面側樹脂被覆層の熱収
縮率S4よりも低くないと、得られる受像シートのカール
発生傾向を更に増加せしめるようになる。
本発明の基層シートにおいて、その表面側および裏面
側樹脂被覆層は、それぞれ樹脂フィルムにより形成され
る。この樹脂フィルムは、ポリオレフィン(例えばポリ
エチレン、又はポリプロピレンなど)と無機顔料(例え
ば炭酸カルシウム)との混合物を主成分として含む多層
構造フィルムを1または2軸延伸したものである。この
ような多層構造としては、例えば、無機顔料を含むポリ
オレフィン樹脂からなる基材層の表および裏面に1軸又
は2軸延伸フィルムからなる紙状層が結着されている3
層構造や、上記紙状層と基材層とに、1層以上の他の層
(例えば、白色度を向上させた表面層)を積層合体した
4層以上の構造であってもよい。
このような延伸多層構造フィルム基材は、既に合成紙
として知られているものであって、印刷用紙、筆記用
紙、およびタイプ用紙などの用途に用いられている。
このような合成紙の欠点は、腰が弱いことと熱収縮率
が大きいことにあるが、この欠点を解消するために、こ
の合成紙を、ポリエステルなどのフィルムと積層貼着し
たり、この合成紙を2層以上に積層貼着したり、あるい
は、合成紙/紙/合成紙という構成に積層し貼合わせる
ことが知られている。しかし、このような既成の合成紙
は、熱転写プリンター用紙に要求される耐熱性を満足さ
せ得るものではなく、その加工時、又はプリント時に、
熱収縮によるカールを生ずるという欠点を有している。
本発明に用いられる基層シートにおいて、表面側樹脂
フィルムは、予め加熱処理によってその熱収縮率を低減
したものであって、その熱収縮率S2は、具体的には0.2
%以下であることが好ましい。このような低熱収縮性樹
脂フィルムは、延伸樹脂フィルムを例えば加熱ロール等
のような加熱媒体に、収縮可能な状態で接触させ、樹脂
フィルム製造の際の延伸による残留応力を緩和させ、そ
の熱収縮率を所望値に低下させることにより調製するこ
とが出来る。
熱転写プリンター等の加熱条件によっては、被記録シ
ートのカール発生防止の為に、裏面側樹脂フィルムの熱
収縮率S4も、所定値にコントロールすることが必要とな
ることもあるが、この場合でも、本発明に用いられる染
着受像層の熱収縮率S1、表面側樹脂被覆層の熱収縮率
S2、紙支持体の熱収縮率S3および裏面側樹脂フィルムの
収縮率S4、およびそれぞれの厚さD1〜D4が、前記式(I
I)および(I)を満足しなければならない。
本発明において、紙支持体と、表面側樹脂被覆層と
は、ドライラミネート法により積層・貼着されることが
好ましい。この際に用いられる接着剤としてはポリエー
テル系、ポリエステル系などの接着剤を用いることが出
来るが、それは耐熱性の高いドライラミネート用接着際
から選ばれることが好ましい。
本発明に用いられる染着受像層は、印画の際、インク
リボンから熱転写されたインクを染着固定する層として
設けられているもので、染料染着性樹脂と架橋剤とを主
成分として含み、必要に応じ離型剤、顔料等を含んでい
てもよい。
本発明に用いられる染着性樹脂は、オルソフタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、セバチン酸
などの飽和ジカルボン酸から選ばれた芳香族ジカルボン
酸成分と、主としてエチレングリコール、プロピレング
リコール、(ビスフェノールAのエチレングリコール付
加体)などから選ばれたポリオール成分との反応物から
なる飽和ポリエステル樹脂であることが好ましく、これ
に、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、又はナイロン樹
脂などの昇華性染料染着性樹脂を添加することが出来
る。
インクリボンと、染着受像層との熱融着を防止するた
めには、染着性樹脂の末端にある水酸基、カルボキシル
基、アミノ基あるいはそれらの誘導基などの官能基と反
応する多官能架橋剤を使用して、染着性樹脂の一部を架
橋することが有効である。このような架橋剤としては、
例えばポリイソシアネート化合物、ポリメチロール化合
物、およびエポキシ化合物などのような従来から知られ
ている架橋用化合物を使用することができる。架橋剤の
添加量は、染着性樹脂100重量部あたり1〜20重量部で
あることが好ましく、1〜10重量部であることがより好
ましい。架橋剤量が1重量部より少ないと、その熱融着
防止効果が不十分になることがあり、また、それが20重
量部を越えると、架橋の程度が過度となり、得られる樹
脂の昇華性染料に対する染着性能が不十分となることが
ある。染着受像層に対する熱融着防止効果を高めるため
に、上記架橋剤に加えて、アミノ変成シリコーン、カル
ボキシ変成シリコーンオイル、シリコーンジアミン、シ
リコーンジオール、シリコーンジカルボン酸などの変成
シリコーン、シリコーンオイルなどを添加しても良い。
前記組成の染着受像層の、JIS K−6734の加熱収縮性試
験により100℃の温度で測定された熱収縮率S1は0.5〜2.
0%であることが好ましい。このような染着受像層を用
いて、カール発生がなく走行性の良好な受像シートを得
るためには、裏面側樹脂被覆層の熱収縮率S4は0.3〜1.0
%であることが好ましく、0.3〜0.5%であることがより
好ましい。裏面側樹脂被覆層の熱収縮率S4が0.1%未満
の場合には、得られる受像シートが染着受像層側にカー
ルし、裏面側樹脂被覆層の熱収縮率S4が1.0%より高く
なると、得られる受像シートの裏面側カールが過大とな
り、いずれの場合も走行性を低下させる結果となる。
本発明に用いられる染着受像層に、その白色度を高
め、画像のコントラストを向上させるため、炭酸カルシ
ウム、クレー、焼成クレー、酸化亜鉛、酸化チタン、又
は酸化珪素などの顔料を添加してもよい。
本発明に用いられる染着受像層の塗工量は、3〜20g/
m2であることが好ましく、5〜15g/m2であることがより
好ましい。塗工量が3g/m2より少ないと染着画像の濃度
が不足することがあり、20g/m2をこえると画像のにじ
み、感度の低下などの不都合を生ずることがある。
このように本発明の受像シートにおける各構成成分層
の熱収縮率S1〜S4と厚さD1〜D4とを、式(II)および
(I)の関係を満足するようにすることにより、カール
のない受像シートの作成が可能となる。
〔実施例〕
本発明の熱転写プリンター用受像シートを、下記実施
例により更に説明する。
実施例1 無機顔料(炭酸カルシウム)と、ポリオレフィン(ポ
リプロピレン樹脂)とを主成分として含み、2軸延伸さ
れた多層構造のフィルム(商標:ユポFPG80、厚さ:80μ
m、王子油化合成紙社製)を80℃で24時間熱処理した。
このフィルムのMD(縦方向)の熱収縮率は、未熱処理の
場合0.5%であり、上記熱処理後の熱収縮率は0.2%、厚
さは80μmであった。この熱処理済み樹脂フィルムを表
面側樹脂フィルムとして用い、又熱処理していないもの
を裏面側樹脂フィルムとして用いた。上質紙(OKフォー
ム用紙、王子製紙社製、坪量:64g/m2、厚さ:56μm、熱
収縮率:0.01%)からなる支持体の表面側および裏面
に、それぞれ、ポリエステル系接着剤を用いてドライラ
ミネート方式により、前記表面側および裏面側樹脂フィ
ルムを積層貼着して、表面側および裏面側被覆層を形成
し、それによって基層シートを作成した。
この基層シートの表面側樹脂被服層の上に、ポリエス
テル樹脂(商標:バイロン200、東洋紡社製)100重量
部、ポリイソシアネート化合物(商標:コロネートL、
日本ポリウレタン工業社製)8重量部からなる組成物の
トルエン溶液を塗布、乾燥して、重量:5g/m2、厚さ:4.5
μmの染着受像層を形成し、それによって昇華染料転写
プリンター用受像シートを製造した。この染着受像層の
熱収縮率は0.5%であった。
上記、受像シートを染料昇華熱転写型ビデオプリンタ
ー(商標:VY−50、日立製作所)でプリントし、得られ
た画像とカール発生状況とを観察評価した。又プリント
前の受像シート(寸法:120×120mm)を、温度120℃にお
いて10分間加熱放置して、そのカールの発生状況を観察
した。
テスト結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1と同様の操作を行なった。但し、支持体とし
て上質紙の代わりに坪量:72g/m2、厚さ:60μmのコート
紙(熱収縮率:0.01%)を用いた。
テスト結果を第1表に示す。
実施例3 無機顔料(炭酸カルシウム)とポリオレフィン(ポリ
プロピレン樹脂)とを主成分として含み、2軸延伸され
た多層構造のフィルム(商標:ユポFPG60、厚さ:60μ
m、王子油化合成紙社製)を90℃で24時間熱処理し、こ
れを表面側樹脂フィルムとした。このフィルムのMD(タ
テ方向)の熱収縮率は、未熱処理の場合0.5%であり、
上記熱処理後の熱収縮率は0.08%となり、厚さは60μm
であった。又、上記と同一のFPG 60フィルムを、温度75
℃で24時間熱処理し、これを裏面側樹脂フィルムとし
た。このフィルムのMD熱収縮率は、熱処理後で0.35%と
なり、その厚さは60μmであった。この2種類の熱処理
ずみ樹脂フィルムを、米坪64g/m2、厚さ:56μmのコー
ト紙(熱収縮率:0.01%)からなる支持体の表面および
裏面上にポリエステル系接着剤を用いドライラミネート
方式によって積層貼着して、基層シートを作成した。
この基層シートについて、実施例1と同様の染着受像
層形成操作をほどこして昇華染料転写プリンター用受像
シートを作成した。
テストの結果を第1表に示す。
実施例4 実施例1と同様の操作を行なった。但し、染着受像層
ポリエステル樹脂(商標:KA1051T、荒川化学社製)を使
用して、形成した。この染着受像層の熱収縮率は0.7%
であった。
テスト結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1と同様の操作を行なった。但し、ユポFPG80
フィルムを、熱処理することなく表面側および裏面側樹
脂フィルムとして用いた。
テスト結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1と同様の操作を行なった。但し、熱収縮率0.
5%、厚さ:70μmのCPPフィルムを、そのまま昇華染料
転写プリンター用受像シート用基層シートとして用い
た。
テスト結果を第1表に示す。
比較例3 実施例1と同様の操作を行なった。但し、無機顔料
(炭酸カルシウム)を含むポリオレフィン(ポリプロピ
レン樹脂)を主成分とし、2軸延伸された多層構造のフ
ィルム(商標:ユポFPG150、厚さ:150μm、熱収縮率:
0.5%、王子油化合成紙社製)をそのまま基層シートと
して用いた。
テスト結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の熱転写プリンター用受像シートは、画像の鮮
明度、階調製、均質性の何れにおいても優秀なものであ
り、かつ、プリントによる、あるいは加熱時におけるカ
ールの発生がなく、又は著しく減少し、染料昇華熱転写
記録方式のコンパクトなフルカラープリンターの実用を
可能とするものであって、産業界に寄与するところ大で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の熱転写プリンター用受像シートの構
成を示す断面説明図である。 1……紙支持体、2……表面側樹脂被覆層、 3……裏面側樹脂被覆層、 4……基層シート、5……染着受像層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保田 憲治 東京都江東区東雲1丁目10番6号 王子 製紙株式会社商品研究所内 (56)参考文献 特開 平2−3395(JP,A) 特開 昭63−290790(JP,A) 特開 昭62−198497(JP,A) 特開 平3−173690(JP,A) 特開 平2−50891(JP,A) 特開 平2−63896(JP,A) 特開 平2−86493(JP,A) 特開 平3−55295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】20〜300μmの厚さを有する紙支持体と、
    前記紙支持体の表面(画像形成面側)上および裏面上に
    積層貼着され、かつそれぞれ、無機顔料を含有し、1な
    いし2軸延伸されたポリオレフィンフィルムからなる表
    面側樹脂被覆層、および裏面側樹脂被覆層と、を有する
    基層シートと、この基層シートの前記表面樹脂被覆層上
    に形成され、かつ、飽和ポリエステル樹脂と架橋剤とを
    主成分として含む、染着受像層とを有し、前記表面側樹
    脂被覆層を形成するポリオレフィンフィルムが予じめ加
    熱処理により、その熱収縮率を低減したものであり、前
    記染着受像層の厚さD1、表面側樹脂被覆層の厚さD2、紙
    状支持体の厚さD3および裏面側樹脂被覆層の厚さD4が、
    下記関係式(I): D2>D1,D3>D1およびD4>D1 (I) を満足し、かつ JIS K−6734による、温度100℃における加熱伸縮性試験
    に供したとき、染着受像層の熱収縮率S1、表面側樹脂被
    覆層の熱収縮率S2、紙支持体の熱収縮率S3、および裏面
    側樹脂被覆層の熱収縮率S4が、下記関係式(II): S1≧S4>S2≧S3 (II) を満足することを特徴とする熱転写プリンター用受像シ
    ート。
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