JP2932843B2 - 杭材のジョイント合わせ装置 - Google Patents

杭材のジョイント合わせ装置

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JP2932843B2
JP2932843B2 JP4214486A JP21448692A JP2932843B2 JP 2932843 B2 JP2932843 B2 JP 2932843B2 JP 4214486 A JP4214486 A JP 4214486A JP 21448692 A JP21448692 A JP 21448692A JP 2932843 B2 JP2932843 B2 JP 2932843B2
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JP
Japan
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pile
steel sheet
arm
backhoe
driving
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JP4214486A
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紘 石井
省司 後藤
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JFE Engineering Corp
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Nippon Kokan Ltd
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  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建設工事における基
礎工事のうち、基礎杭および鋼矢板等の杭材を地面に打
ち込む作業において、危険区域に作業員を配置すること
なく、吊り上げられた次の杭材(継杭材)の下端を既に
打ち込んである杭材(既成杭材)の上端の所定位置に誘
導するためのジョイント合わせ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建設工事における基礎工事において、基
礎杭および鋼矢板等の杭材を地面に打ち込む作業が行な
われている。図10は従来の打撃式杭打機による基礎杭
の打設作業の1例を示す側面図である。従来の打設作業
は、以下の工程で行なわれている。 (1) 打設する所定位置の近傍まで杭材を打撃式杭打機5
によって吊り上げて運ぶ。作業員16が人力で杭11a の下
端部を支持しながら杭芯を合わせる。次いで、杭打機5
により杭11a を所定位置に打ち込む。 (2) 次いで、杭打機5を用いて次の杭(継杭)11b を吊
り上げ、所定の杭打ち位置の近傍に運搬した後、複数の
作業員16が人力で上杭11b の下端部を支持しながら、上
部が地面から突出している下杭(既成杭)11a の上端と
上杭11b の下端とを杭芯が合致するように誘導して位置
を合わせる。次いで溶接により上下杭を溶接して接続す
る。 (3) 次いで、杭打機5により上杭11b を打ち込む。以
後、次の杭を同様にして接続し、打ち込む。
【0003】また、鋼矢板12の打設の場合には、図11
に示すように、クレーン14および振動式杭打機(バイブ
ロハンマー)13を使用し、既に地面に打設された既成鋼
矢板12a の隣にクレーン14で吊り上げた次の鋼矢板12b
の継手部が接触するように作業員16の人力で誘導して位
置を合わせ、次いで、次の鋼矢板12b の打設が行なわれ
る。この場合においても、図10に示した杭の作業工程
と同じように、作業員16の人力が使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の杭材の
打設作業は、作業員が直接杭材に触れて作業を行なうた
め、作業員の位置は、打撃式杭打機ならびに振動式杭打
機のハンマーの直下、および、吊られた杭材の下方とな
り、非常に危険である。
【0005】従ってこの発明の目的は、杭材の打設作業
において、危険区域に作業員を配置することなく、継杭
材の下端を既成杭材の正しい合わせ位置に誘導すること
ができる杭材のジョイント合わせ装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、アームを有
するバックホーと、前記アームの先端に設けられた油圧
式の開閉自在の爪を有する挟持機構とからなり、吊り上
げられた杭材の下端部を前記アームの操作により前記挟
持機構の前記爪によって挟持し、挟持した前記杭材の下
端を、既に地面に打ち込まれた杭材の上端の所定の位置
に誘導することに特徴を有するものである。
【0007】次に、この発明を図面を参照しながら説明
する。図1から図3はこの発明の第1実施態様を示す図
面である。図1は打撃式杭打機による基礎杭の打設作業
を説明する側面図、図2は基礎杭用の挟持機構を示す平
面図、図3は側面図である。
【0008】図1から図3に示すように、この発明のジ
ョイント合わせ装置は、アーム3を有するバックホー2
と、アーム3の先端に取り付けられている挟持機構1と
からなっている。挟持機構1は、ピン10を軸として左右
に開閉自在の爪6と、爪6をアーム3の先端に回動可能
に取り付けるためのヒンジジョイント7と、爪6を作動
させるための油圧シリンダー8とからなっている。9は
バックホー本体の油圧装置(図示せず)と油圧シリンダ
ー8とを連結する油圧ホースである。爪6の内周面は、
杭11の外周面の形状に合わせて弧状に形成されている。
爪6はヒンジジョイント7のピン7aおよび7bによって、
アーム3に軸支されている。バックホー本体の油圧装置
(図示せず)から油圧ホース9により伝えられる油圧に
よる油圧シリンダー8の動作により、爪6は杭11を挟持
することができる。
【0009】図4から図6はバックホーに挟持機構を取
り付ける手順を示す側面図である。図4に示すように、
元々はバックホー2のアーム3の先端にはバケット4が
設けられている。本発明の挟持機構1はバケット4を取
り外し、しかる後に取り付けられる。アーム3の先端へ
の挟持機構1の取り付け工程は以下の通りである。 (1) 既設のバケット4とアーム3とを連結しているヒン
ジジョイント7のピン7a、7bを抜き、バケット4を外す
(図4、図5)。 (2) 爪6をアーム3にヒンジジョイント7のピン7a、7b
によって軸着する(図6)。 (3) 油圧ホース9をバックホー2本体の油圧装置(図示
せず)に連結する(図6)。
【0010】このように、挟持機構1が取り付けられた
バックホー2の動作を図1により説明する。図1中の矢
印AからDはバックホー2の移動方向を示し、矢印Eか
らHはアーム3の移動方向を示す。 (1) バックホー2の本体はキャタピラ(登録商標)によ
り前後に移動可能である(矢印A、B)。 (2) バックホー2の本体は360 °旋回可能である(矢印
C、D)。 (3) バックホー2のアーム3は前後および左右に動作可
能である(矢印E、F、G、H)。
【0011】挟持機構の動作を図2、図3により説明す
る。図2中の矢印IおよびJならびに図3中の矢印Kお
よびLは、爪6の動作方向を示し、図3中の矢印Mおよ
びNはアーム3の動作方向を示す。 (1) 油圧シリンダー8によりピン10を軸として爪6の開
閉作動を行なう(矢印I、J)(図2)。 (2) バックホー2の本体の油圧シリンダー15により、ア
ーム3と爪6とをヒンジジョイント7a、7bを軸として上
下に回動(矢印K、L)させつつ、アーム3自体の上下
動作によって爪6の上下動作(矢印M、N)を行なう
(図3)。
【0012】次に、この発明の第1実施態様の基礎杭の
打設作業工程を図1を参照しながら説明する。 (1) 打撃式杭打機5が有しているクレーンによって下杭
11a を杭置き場17より吊ってくる。 (2) 杭打機5の本体を移動旋回させ、下杭11a を所定の
杭打ち位置近傍まで吊ってくる。 (3) バックホー2のアーム3を操作して挟持機構1の爪
6で下杭11a をつかみ、杭芯に正確に位置させる。 (4) 杭打機5のディーゼルハンマーによって下杭11a を
打設して地面に打ち込む。 (5) 継杭をするため、次の杭(上杭)11b を杭打機5の
クレーンによって杭置き場17より吊ってくる。 (6) 杭打機5の本体を移動旋回させ上杭11b を下杭11a
の近傍まで吊ってくる。 (7) バックホー2のアーム3を操作しながら挟持機構1
の爪6で上杭11b をつかむ。次いで、上下杭の杭芯を正
確に合わせる。 (8) 爪6によって上杭11b をつかんだまま、上下杭を溶
接する。 (9) 溶接が終了したら、爪6を上杭11b から外す。 (10) 杭打機5のディーゼルハンマーによって上杭11a
を打設して地面に打ち込む。 更に継杭する場合は、(5) 〜(10)の作業を繰り返す。
【0013】図7から図8はこの発明の第2実施態様を
示す図面である。図7はクレーンおよび振動式杭打機に
よる鋼矢板の打設作業を説明する側面図、図8は鋼矢板
用の挟持機構を示す平面図である。図9は鋼矢板の打設
作業工程を示す斜視図である。
【0014】第2実施態様の挟持機構1においては、図
8に示すようにウエブおよびフランジからなる鋼矢板12
の形状に合わせて、爪6がコの字型の形状に形成されて
いることのみが、図2に示す第1実施態様と異なってい
る。
【0015】次に、この発明の第2実施態様の鋼矢板の
打設作業工程を図7、図9を参照しながら説明する。 (1) バイブロハンマー13を吊っているクレーン14を使用
して、次打設鋼矢板12b を鋼矢板置き場から吊ってく
る。 (2) バックホー2のアーム3を操作してクレーン14によ
って吊っている状態で挟持機構1の爪6によって鋼矢板
12b の下端部をつかむ。 (3) 爪6で鋼矢板12b の下端部をつかんだまま、鋼矢板
12b の下端を既打設鋼矢板12a の上端にのせて継手部を
正確に合わせる。次いで、クレーン14のワイヤーを緩
め、鋼矢板12b を下降させて鋼矢板12a 内に挿入する。 (4) 爪6によって鋼矢板12b の下端部をつかんだまま、
鋼矢板12b の上端部をバイブロハンマー13によってつか
む。 (5) バイブロハンマー13によって鋼矢板12b の上端部を
つかんだのを確認後、爪6を外す。 (6) バイブロハンマー13を起動して鋼矢板12b を打設し
て、所定の深さまで打ち込む。 以降、(1) 〜(6) の作業を繰り返す。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、従来の基礎杭およ
び鋼矢板等の杭材のジョイント合わせは人力によって行
なっていたので非常に危険であったが、この発明によれ
ば、杭材の挟持機構として油圧で作動する爪をバックホ
ーのアームの先端に取り付けたので、バックホーの運転
室から遠隔の操作が可能となり、杭材に直接触れること
がなくなり安全であるとともに、従来のジョイント合わ
せは複数の作業員によって行っていたが、溶接、玉掛
け、車両系の各資格を持っている者であれば、1人で作
業をすることが出来、省力化にもなり、かくして、工業
上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施態様を用いた打撃式杭打機
による基礎杭の打設作業を説明する側面図
【図2】この発明の第1実施態様の基礎杭用の挟持機構
を示す平面図
【図3】この発明の第1実施態様の基礎杭用の挟持機構
を示す側面図
【図4】バックホーに挟持機構を取り付ける手順を示す
側面図
【図5】バックホーに挟持機構を取り付ける手順を示す
側面図
【図6】バックホーに挟持機構を取り付ける手順を示す
側面図
【図7】この発明の第2実施態様を用いたクレーンおよ
び振動式杭打機による鋼矢板の打設作業を説明する側面
【図8】この発明の第2実施態様の鋼矢板用の挟持機構
を示す平面図
【図9】鋼矢板の打設作業工程を示す斜視図
【図10】従来の打撃式杭打機による基礎杭の杭打作業
の1例を示す側面図
【図11】従来の振動式杭打機による鋼矢板の打設作業
の1例を示す側面図。
【符号の説明】
1 挟持機構 2 バックホー 3 アーム 4 バケット 5 打撃式杭打機 6 爪 7 ヒンジジョイント 7a、7b ピン 8 油圧シリンダー 9 油圧ホース 10 ピン 11 杭 12 鋼矢板 13 バイブロハンマー 14 クレーン 15 油圧シリンダー 16 作業員 17 杭置き場。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アームを有するバックホーと、前記アー
    ムの先端に設けられた油圧式の開閉自在の爪を有する
    持機構とからなり、吊り上げられた杭材の下端部を前記
    アームの操作により前記挟持機構の前記爪によって挟持
    し、挟持した前記杭材の下端を、既に地面に打ち込まれ
    た杭材の上端の所定の位置に誘導することを特徴とする
    杭材のジョイント合わせ装置。
JP4214486A 1992-07-20 1992-07-20 杭材のジョイント合わせ装置 Expired - Lifetime JP2932843B2 (ja)

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JPH0641961A JPH0641961A (ja) 1994-02-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57119843U (ja) * 1981-01-12 1982-07-26

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JPH0641961A (ja) 1994-02-15

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