JPH0610349A - 杭打装置 - Google Patents

杭打装置

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JPH0610349A
JPH0610349A JP5047359A JP4735993A JPH0610349A JP H0610349 A JPH0610349 A JP H0610349A JP 5047359 A JP5047359 A JP 5047359A JP 4735993 A JP4735993 A JP 4735993A JP H0610349 A JPH0610349 A JP H0610349A
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Kenichi Miyata
憲一 宮田
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CHIYOUWA KOGYO KK
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Chowa Kogyo Co Ltd
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CHIYOUWA KOGYO KK
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Chowa Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】長い矢板等の杭を打つ場合、あるいはフロント
の高さを高くできない作業現場で杭打を行なう場合に、
施工性および作業能率良く作業でき、また通常の杭打作
業を行なう上で不具合を生じることのない杭打装置を提
供する。 【構成】油圧ショベル本体1等のベースマシンのフロン
トに取付けられ、杭把み用の垂直チャック装置5aを有
するバイブロハンマ5を備えた杭打装置に適用する。杭
横把み装置Aは、垂直チャック装置5aに把持される被
チャック部24aと、該被チャック部24aに対して偏
芯して設けられた杭横把み用水平チャック装置20とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺の矢板やH型杭を
打設する場合に使用するに好適なチャック装置を有する
杭打装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】図8に示
すように、油圧ショベルの本体1にブーム2、第1のア
ーム3、第2のアーム4からなるフロントを取付け、第
2のアーム4の先端に、バイブロハンマ5をピン6によ
り垂下して取付け、バイブロハンマ5の垂直チャック装
置5aにより矢板12等の杭を把持し、バイブロハンマ
5に備えた起振装置を作動させ、ブームシリンダ7aや
第1、第2のアームシリンダ7b、7cを作動させてバ
イブロハンマ5を降下させながら杭打を行なう場合、打
設しうる矢板12の長さHはフロント、すなわち第2の
アーム4の先端が位置しうる最大高さにより制限され、
例えば一般的に普及している型の油圧ショベルを用いた
場合には、8m程度の長さの杭しか打設できない。ま
た、例えば橋9等の下で杭打を行なう場合、アーム3、
4が橋9の桁に衝突して長い矢板12が打てなくなる。
【0003】このような場合、従来は図8ないし図11
に示すような種々の対策をとっていた。図8の例は、地
面10に穴11を掘削して杭打を行なう方法である。
【0004】しかしこの方法によれば、わざわざ穴11
を掘削しなければならず、一般的には採用できない方法
である。なぜならば、例えば矢板12は、本来土止め用
に打設されるものであるから、矢板12を打設する前に
大幅に掘削することはできない。また、掘削できるとし
ても、掘削機が必要となり採算も合わない。
【0005】図9は矢板12の側面に鉄板13を溶接
し、該鉄板13を垂直チャック装置5aにより把持する
方法である。
【0006】しかしこの方法によれば、杭打の途中で鉄
板13をガス溶断によって取外さなければならず、価格
および能率の面で不利である。また、矢板12は、1つ
の現場で使用した後、別の現場で再使用するものである
が、溶断の仕方が悪いと再使用しにくくなる。
【0007】図10(A)の横断面図および図10
(B)の側面図は、特開昭58−123920号に開示
されたもので、矢板12を横把みするため、前記第1の
アーム3等に取付けられるブラケット14に旋回装置1
5および緩衝ゴム16を介して起振装置17、左右の油
圧シリンダ18、チャック用爪19を設けたもので、左
右の油圧シリンダ18の伸縮により左右のチャック用爪
19で矢板12を把持したり解放するものである。
【0008】しかし、この構成によると、バイブロハン
マが専用のものとなり、この横把み式のバイブロハンマ
と、縦把み式のバイブロハンマの2種のバイブロハンマ
を用意しなければならず、不経済である。また、左右に
起振装置や油圧シリンダ18を設けているので、バイブ
ロハンマの重量が重く、施工性が悪い。
【0009】図11は特開昭58−117129号に開
示されたもので、垂直チャック装置5aを有するバイブ
ロハンマ5の側面に横把み式の水平チャック装置5bを
設けたものである。
【0010】この構成によれば、通常の垂直チャック装
置5aに矢板12を把持して打設を行なう場合にも水平
チャック5bの付いたバイブロハンマ5を使用しなけれ
ばならず、使い勝手が悪い。また、バイブロハンマ5の
姿勢を垂直に保持するため、水平チャック装置5bの反
対側に錘5cを設けなければならず、このため、垂直チ
ャック装置5aのみを有するものよりはるかに重量が大
となり、例えば通常1.4tの重量のものが2.5t程
度の大重量となることは避けられず、ベースマシンで支
持しうる荷重の限界に近くなり、さらに、杭12に振動
を加える上でも効率が悪くなる。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、長い矢板等の杭
を打つ場合、あるいはフロントの高さを高くできない作
業現場で杭打を行なう場合に、施工性および作業能率良
く作業でき、また通常の杭打作業を行なう上で不具合を
生じることのない杭打装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の杭打装置は、ベースマシンのフロントに取
付けられ、杭把み用の垂直チャック装置を有するバイブ
ロハンマを備えた杭打装置において、前記垂直チャック
装置に把持される被チャック部と、該被チャック部に対
して偏芯して設けられた杭横把み用水平チャック装置と
を有する杭横把み装置を備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明による杭打装置は、ベースマシンで規定
される最高高さ以上の杭を打設する場合、あるいは橋等
の障害物の存在により杭を横把みして打設する必要があ
る場合、杭横把み装置の水平チャック装置により杭を横
把みし、該横把み装置の被チャック部を、ベースマシン
のフロントに取付けたバイブロハンマの垂直チャック装
置により挟持し、バイブロハンマを作動させて横把み装
置を介して杭に振動を加え、かつフロントを操作しなが
ら杭を地中に打設し、杭の頂部がバイブロハンマの垂直
チャック装置により挟持できる深さまで打込んだら、横
把み装置を杭から外し、杭の頂部をバイブロハンマの垂
直チャック装置により把持して打設する。
【0014】
【実施例】図1ないし図5は本発明による杭打装置の一
実施例を示すものであり、図1は図8に示した油圧ショ
ベルでなるベースマシンを用いて矢板12の打込みを行
なっている状態を示す側面図、図2は本実施例の横把み
装置の側面断面図、図3、図4は矢板を横把み装置によ
り把持している状態および把持動作中の状態をそれぞれ
示す平面図、図5は本実施例で用いた横把み装置の正面
図である。
【0015】この横把み装置Aの詳細構造について次に
説明する。該横把み装置Aは、前記垂直チャック装置5
aにより把持される被チャック部24aと、該被チャッ
ク部24aに対して偏芯して設けられた水平チャック装
置20とからなる。前記水平チャック装置20は、固定
フレーム21と回動フレーム25とからなり、前記被チ
ャック部24aは、前記固定フレーム21の反回動フレ
ーム25取付け面より水平に突出させて固着したフレー
ム24の先端より上方に突出させて形成している。
【0016】前記回動フレーム25は、前記固定フレー
ム21の一端側の上部および下部に補強板23で補強し
た設けたヒンジサポート22に、軸26を中心に回動自
在に取付けられている。回動フレーム25には、固定フ
レーム21との間で矢板12を挟持するチャック用爪2
7が設けられている。該チャック用爪27は、回動フレ
ーム25にボルト31、ナット33によって取付けられ
た固定板27aと、該固定板27aに中間部材27bを
介して固定されて挟持板27cとを備えており、固定板
27aと回動フレーム25との間には、矢板12の厚み
に拘らず矢板12を確実に把持するため、複数種類の厚
さのものから選択された好適な厚みのシム30を介在さ
せる。
【0017】28は回動フレーム25を固定フレーム2
1に締結する締結用ボルトであり、該締結用ボルト28
は、固定フレーム21に貫通し、回動フレーム25の端
面に図5に示すように設けた切欠き32に横から挿通し
うる構造とし、チャック用爪27と固定フレーム20と
の間に図4に示すように矢板12を介在させ、回動フレ
ーム25を矢印イで示すように回動させ、ボルト28に
ナット29を螺合して締結することにより、矢板12が
固定される。
【0018】このように、矢板12を横掴み装置Aによ
って把持した状態で図1に示すように被チャック部24
aを垂直チャック装置5aにより把持してバイブロハン
マ5を作動させることにより、矢板12を打設する。こ
れにより、垂直チャック装置5aの最高高さ以上の長さ
の矢板12の打設が可能となる。一方、通常の長さの矢
板12を打ち込む場合は、横掴み装置Aを外し、垂直チ
ャック装置Aで矢板12の頂部を把持して打設作業を行
う。
【0019】図6(A)、(B)は図1ないし図5の変
形例を示す平面図および正面図であり、被チャック部2
4aを前記と直角をなす向きに設けたものである。
【0020】図7は回動フレーム25に設けたチャック
用爪27に対向するように、固定フレーム20側にもチ
ャック用爪34を突設することにより、H型鋼47も挟
持できるようにしたものである。
【0021】本発明を実施する場合、具体的構造、手順
については、上記実施例以外に種々に変更、付加が可能
である。
【0022】
【発明の効果】請求項1によれば、前記垂直チャック装
置に把持される被チャック部と杭横把み用水平チャック
装置とを有する杭横把み装置を備えたので、ベースマシ
ンの規格等によって決定される長さ以上の杭の打込みや
上部にフロントの上動を制限する障害物がある場合に
も、杭を横把みすることによって杭打が可能となること
は勿論のこと、次の効果を奏することができる。 (1) 杭に横把み用の鉄板を溶接する必要がないため、矢
板を損傷せず、また、溶接、溶断する場合や穴を掘削す
る場合に比較し、必要な手間、時間が低減される。 (2) 横把み装置は、杭の横把み機能を有するだけであ
り、軽量ですみ、専用装置として構成されるものではな
く、経済的かつ安価に構成できる。 (3) 通常の長さの杭を打込む場合には、横把み装置を外
して作業を行なうため、バイブロハンマ自体の重量が増
大することがない。従って、通常の長さの杭を打設する
場合における施工性、能率が損なわれることがない。 (4) 前記(2) (3) の効果により、長尺杭を小型のベース
マシンで打設できる。また、小型のベースマシンが使用
できるので、狭い現場での施工性が向上し、施工コスト
も安価となる。
【0023】請求項2によれば、横把み装置のフレーム
が、前記被チャック部と一体をなす固定フレームと、前
記被チャック部に対して回動自在に取付られた回動フレ
ームとにより構成され、前記水平チャック装置が、固定
フレームと回動フレームとの間に設けられているので、
杭の横把み装置への着脱の容易化が達成できる。
【0024】請求項3によれば、横把み装置のチャック
用爪が相手側に突出する構造としたので、矢板のみでな
く、H型鋼の打設も行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略側面図である。
【図2】本実施例の横把み装置の側面断面図である。
【図3】本実施例の横把み装置を矢板を把持している状
態で示す平面図である。
【図4】本実施例の横把み装置を矢板を横把み装置によ
り把持する途中の状態で示す平面図である。
【図5】本実施例の横把み装置の正面図である。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ本発明の横把み装置
の他の例を示す平面図および正面図である。
【図7】本発明の横把み装置の他の例を示す平面図であ
る。
【図8】従来の杭打装置の一例を説明する側面図であ
る。
【図9】従来の杭打装置の他の例を説明する側面図であ
る。
【図10】(A)は公知の横把み装置の一例を説明する
平面図、(B)はその側面図である。
【図11】公知の横把み装置を備えた油圧ショベルを作
業状態で示す側面図である。
【符号の説明】
A 横把み装置 1 油圧ショベル本体 2 ブーム 3、4 アーム 5 バイブロハンマ 5a 垂直チャック装置 6 ピン 12 矢板 20 水平チャック装置 21 固定フレーム 24a 被チャック部 25 回動フレーム 27、34 チャック用爪 28 締結用ボルト 29 ナット 47 H型鋼

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースマシンのフロントに取付けられ、杭
    把み用の垂直チャック装置を有するバイブロハンマを備
    えた杭打装置において、前記垂直チャック装置に把持さ
    れる被チャック部と、該被チャック部に対して偏芯して
    設けられた杭横把み用水平チャック装置とを有する杭横
    把み装置を備えたことを特徴とする杭打装置。
  2. 【請求項2】前記被チャック部と一体をなす固定フレー
    ムと該固定フレームに対して回動自在に取付られた回動
    フレームとを備え、前記水平チャック装置が、固定フレ
    ームと回動フレームとにより構成されることを特徴とす
    る請求項1記載の杭打装置。
  3. 【請求項3】前記水平チャック装置は、対をなすチャッ
    ク用爪を有し、対向するチャック用爪を閉じた際に双方
    の爪の両側にスペースが形成されることを特徴とする請
    求項1または2記載の杭打装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012188860A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Koei:Kk バイブロハンマ装置
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