JP2932340B2 - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置

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JP2932340B2
JP2932340B2 JP35204293A JP35204293A JP2932340B2 JP 2932340 B2 JP2932340 B2 JP 2932340B2 JP 35204293 A JP35204293 A JP 35204293A JP 35204293 A JP35204293 A JP 35204293A JP 2932340 B2 JP2932340 B2 JP 2932340B2
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wire electrode
electric discharge
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frame
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徹 川田
孝一 末広
元治 森
小新 崔
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイヤ電極走行経路
をワークの加工形状に対応した形状にして、ワークを所
望形状に加工するワイヤ放電加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス加工に用いるパンチに、図4の11
や図6の11に示すような円弧状の座11a (カキアゲ部)
の付いたR座付きパンチ(通称カキアゲパンチ)があ
る。このような形状の硬い材質でなるワークを加工する
のは、従来、プロファイルグラインダによる研削加工が
用いられていた。
【0003】また、特公平4−28486号公報に開示
された、プーリ等の支持体によりガイドされたワイヤ電
極(以下ワイヤという)とワークとの間で放電加工を行
わせ、上記のR座付きパンチのような形状のワークを成
形する放電加工装置がある。
【0004】また、特公昭57−57207号公報に開
示のワークのオーバーハング部の加工用のワイヤ放電加
工装置においては、ワイヤガイドがワークと干渉しない
ように、前記ガイドがワークの外周に対し常時、旋回移
動できるように加工アームに取り付けられた回転基体
に、前記ワイヤガイド部、ワイヤ走行装置、ワイヤの供
給、回収機構を取り付けた放電加工装置が提案されてい
る。
【0005】また、特公昭62−43816号公報に
は、上記加工手段のためのワイヤの供給、回収機構を回
転基(筒)体の外に取り付け、また、漏斗を介してワイ
ヤ周辺に沿ってワーク加工部に加工液を供給するように
したワイヤ放電加工装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記プロファイルグラ
インダにより研削加工する場合、研削抵抗によりワーク
が変形し高精度な加工ができなかった。特公平4−28
486号公報に開示の放電加工装置は、その第1図
(a)で垂直に支持されたワークの軸線と直角な水平方
向にワイヤ電極を走行させてワークに対面させ放電加工
を行う構成になっている。この機構では第1図(b)に
示すように加工部は点となり、加工能率が悪く、ワーク
の軸線方向の加工面の面粗度が良好とはならない。
【0007】また、特公昭57−57207号公報に開
示のワイヤ放電加工装置は、ワイヤ走行装置が急速旋回
するような加工の場合、慣性力により瞬間的にワイヤが
たるみ、張力変動が発生することがあった。また、ワイ
ヤ走行装置の放電加工部及びワークを固定式の加工槽の
加工液に浸漬して放電加工を行う場合、ワイヤ走行装置
が旋回すると、ワイヤが加工液を撹拌することになり、
その負荷抵抗が外乱となってワイヤ張力の変動が発生す
ることがあった。これらのワイヤ張力変動は、加工精度
や加工面品位を低下させる問題がある。
【0008】また、特公昭62−43816号公報に開
示のワイヤ放電加工装置は、ワイヤの供給、牽引機構を
ワイヤ走行装置を載置した回転基体の外側に設けてある
ため、回転基体を旋回させてもワイヤがねじれないため
の機構を余分に設けなくてはならず、構造が複雑になっ
ていた。また、上記のワイヤ放電加工装置のワイヤがガ
イドから脱落すると、ワークとガイドとが接触してしま
い破損する。
【0009】そこで本発明は、上述の従来の問題点をな
くし、R座付きパンチのような加工形状のワークを比較
的簡単な構成で、能率よくしかも高精度に加工するワイ
ヤ放電加工装置を提供する。
【0010】また、ワイヤ走行装置が急旋回しても、加
工液浸漬形であっても、ワイヤ張力変動が少ないワイヤ
放電加工装置を提供することを目的とする。更に、ガイ
ドがワークと干渉して破損する事故が生じないように、
または前記事故の発生を少なくして破損から保護するた
めの装置を提供すると共に、放電加工のためのワイヤ走
行径路を可及的に短くし、ワークの加工精度を維持する
ことができるワイヤ放電加工装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のような構成にした。 (1) 走行するワイヤ電極とワークとの間で微小間隙
を介して放電加工を行うワイヤ放電加工装置において、
ベース、コラム等からなる機械のフレームと、前記フレ
ームにX,Y,Zの直交3軸方向に移動可能に設けら
れ、前記ワークを懸垂把持するワークヘッドと、前記フ
レームに設けられ、加工槽を載置するテーブルと、前記
テーブルに取付けられ、前記ワイヤ電極を放電加工部へ
供給するワイヤ電極供給手段と、前記加工槽の内部の
ーブルに取付けられ、前記放電加工部の前後で前記ワイ
ヤ電極の走行経路を規定する一対の走行ガイドと前記一
対の走行ガイドの間で前記ワークに前記ワイヤ電極を当
接する当てガイドとからなるワイヤ電極ガイド手段と、
前記テーブルに取付けられ、前記放電加工部を通過した
前記ワイヤ電極を牽引するワイヤ電極牽引手段と、を具
備し、前記ワイヤ電極が前記ワークの下方から上方に向
けて走行するように構成したワイヤ放電加工装置。
【0012】(2) 前記ワークを懸垂把持する前記ワ
ークヘッドは、前記フレームに対して上下のZ軸方向に
移動可能に設けられ、前記テーブルは、前記フレームに
対してX,Yの水平直交2軸方向に移動可能に設けられ
た上記(1)に記載のワイヤ放電加工装置。
【0013】前記ワークを懸垂把持する前記ワークヘッ
ドは、前記フレームに対してZ軸まわりのC軸方向に回
転しないように設けられ、前記テーブルは、前記フレー
ムに対してZ軸まわりのC軸方向に旋回および割出し可
能に回転するように設けられた上記(1)または(2)
に記載のワイヤ放電加工装置。
【0014】(4) 前記ワークを懸垂把持する前記ワ
ークヘッドは、前記フレームに対してZ軸まわりのC軸
方向に旋回および割出し可能に回転するように設けら
れ、前記テーブルは、前記フレームに対してZ軸まわり
のC軸方向に回転しないように設けられた上記(1)ま
たは(2)に記載のワイヤ放電加工装置。
【0015】(5) 走行するワイヤ電極とワークとの
間で微小間隙を介して放電加工を行うワイヤ放電加工装
置において、ベース、コラム等からなる機械のフレーム
と、前記フレームに設けられ、前記ワークを立設把持す
るテーブルと、前記フレームにX,Y,Zの直交3軸方
向に移動可能に設けられた主軸ヘッド前記主軸ヘッ
ドに取付けられ、前記放電加工部の前後で前記ワイヤ電
極の走行経路を規定する一対の走行ガイドと前記一対の
走行ガイドの間で前記ワークに前記ワイヤ電極を当
る当てガイドとからなるワイヤ電極ガイド手段前記
主軸ヘッドに取付けられ、前記放電加工部を通過した
ワイヤ電極を牽引するワイヤ電極牽引手段と、を具備
し、前記ワイヤ電極が前記ワークの上方から下方に向け
て走行するように構成したワイヤ放電加工装置。
【0016】(6) 前記ワークを立設把持する前記テ
ーブルは、前記フレームに対してX,Yの水平直交2軸
方向に移動可能に設けられ、前記主軸ヘッドは、前記フ
レームに対して上下のZ軸方向に移動可能に設けられた
上記(5)に記載のワイヤ放電加工装置。
【0017】(7) 前記ワークを立設把持する前記テ
ーブルは、前記フレームに対してZ軸まわりのC軸方向
に旋回および割出し可能に回転するように設けられ、前
主軸ヘッドは、前記フレームに対してZ軸まわりの
軸方向に回転しないように設けられた上記(5)または
(6)に記載のワイヤ放電加工装置。
【0018】(8) 前記ワークを立設把持する前記テ
ーブルは、前記フレームに対してZ軸まわりのC軸方向
回転しないように設けられ、前記主軸ヘッドは、前記
フレームに対してZ軸まわりのC軸方向に旋回および割
出し可能に回転するように設けられた上記(5)または
(6)に記載のワイヤ放電加工装置。
【0019】(9) 前記ワイヤ電極ガイド手段の当て
ガイドは、その先端幅が前記走行するワイヤ電極の直径
より狭く形成されてなる上記(1)から(8)のいずれ
か1項に記載のワイヤ放電加工装置。
【0020】(10) 前記ワイヤ電極ガイド手段は、
前記ワイヤ電極が前記当てガイドから脱落したことを検
出する導電性の接触検出板と、前記接触検出板と前記ワ
イヤ電極とが接触したことを検出する接触検出回路とを
更に有した上記(1)から(9)のいずれか1項に記載
のワイヤ放電加工装置。
【0021】(11) 前記ワイヤ電極供給手段は、ワ
イヤ電極供給ボビンと、前記ワイヤ電極供給ボビンから
繰り出されるワイヤ電極に付与する張力を発生させる、
張力発生ギャードモータの回転軸に設けられたプーリ
と、これに対する押付けプーリよりなるワイヤ電極張力
発生部と、その張力の大きさを検出するワイヤ電極張力
検出部とからなり、前記ワイヤ電極張力発生部は、前記
ワイヤ電極への張力付与時に、前記ワイヤ電極供給ボビ
ンにおける外乱の影響を受けないように構成し、前記ワ
イヤ電極供給ボビンの慣性モーメントより大きな慣性モ
ーメントを有し、前記ワイヤ電極張力発生部の検出値と
指令張力とを比較してワイヤ電極の張力を所定値に維持
するよう前記ワイヤ電極張力発生部を制御するようにし
た上記(1)から(10)のいずれか1項に記載のワイ
ヤ放電加工装置。
【0022】
【作用】上述の構成により、カキアゲパンチのような形
状をしたワークの加工形状に沿わせてワイヤを案内しつ
つ走行させ、かつX,Y,ZおよびC軸を適宜移動させ
て、ワークの1回の段取りで全工程の加工を行うことが
できる。
【0023】また、回転するテーブルにワイヤ供給手
段、ワイヤガイド手段、ワイヤ牽引手段をすべて取付け
たので、ワイヤがねじれないようにする機構が不要で全
体構成が簡素化した。ワイヤ走行系の方を旋回させず
に、ワーク側をC軸方向に旋回させる構成の場合は、更
に構成が簡素化する。
【0024】更に、ワークとワイヤ走行装置との上下の
位置関係を天地逆さまにし、ワイヤがワークの上方から
下方へ走行するように構成しても作用は同じである。ま
た、ワイヤが当てガイドの先端面から脱落すると、当て
ガイドと走行ガイドとの間に配置した導電性の接触検知
板と前記ワイヤとが接触し、ワイヤを通じて給電子と前
記接触検知板との間に接触信号が流れるので、前記接触
信号によって加工を停止する等の所望の措置をとる。
【0025】また、ワイヤ供給手段のワイヤ送り出し速
度等の変化が発生した時に、ワイヤ張力発生部でワイヤ
張力の変化を吸収でき、ワイヤ張力の変化が減少し、加
工精度の向上を得ることが可能となるのである。更に、
加工槽を設けて、放電加工部に十分な加工液が供給でき
るようになっている。
【0026】
【実施例】以下に、本発明ワイヤ放電加工装置の実施例
について図面に沿って説明するが、本発明装置を組立て
ている各部材の具体的構成は、本出願当時の当業界にお
ける技術水準の範囲内で、適宜の設計変更が可能である
から、格別の理由を示すことなく、本実施例の形状・構
造のみに基づいて本発明の要旨を限定的に解釈すべきで
はない。
【0027】図1は、本発明装置の第1実施例の全体的
構成の正面断面図、図2は、図1の実施例のワイヤ走行
装置の概略斜視図、図3は、図2の実施例の張力発生ギ
ャードモータの制御ダイヤグラム、図4は、図1の実施
例のワイヤ脱線検出回路の概略図、図5は、図4のワイ
ヤ脱線検出センサ部の拡大図を示し、(a)はその正面
図、(b)は平面図、図6は本発明装置で放電加工する
ワークの一例、図7は本発明装置の第2実施例の全体構
成の正面断面図である。
【0028】まず、第1実施例の構成を説明する。機械
のベッド、コラム等でなるフレーム1の上方部分にサド
ル10がX,Yの水平直交2軸方向に移動可能に設けられ
る。サドル10には上下のZ軸方向に移動可能なワークヘ
ッド12が案内支持されており、ワークヘッド12の下端の
チャック13にワーク11が懸垂把持されている。
【0029】一方、下方のフレーム1上に立設された基
台2は、回転駆動機構3によってZ軸まわりのC軸旋回
および割出しが可能になった旋回台4と、旋回台4の上
端に取付けられたテーブル5とでなる。テーブル5上に
はH形をしたブラケット7が取付けられる。テーブル5
上には更にブラケット7を介して加工槽9が固定され
る。加工槽9の内部には加工槽底面から立設された取付
けブロック24(図4参照)があり、この取付けブロック
24には下から順にガイドプーリ25、給電子53、第1走行
ガイド27、当てガイド29、第2走行ガイド31、給電子54
が取付けてある。
【0030】H形をしたブラケット7の左側部分には、
下から順にワイヤ供給ボビン17、ガイドプーリ20、
プーリ21およびその押付けプーリ22、張力検出プー
リ23が取付けられている。ブラケット7の右側部分に
は、下から順にワイヤ巻付けボビン37、ガイドプーリ
36,34、プーリ35およびその押付けプーリ32、
ガイドプーリ30が取付けられている。
【0031】プーリ21は張力発生ギャードモータ19の回
転軸に設けられ、押付けプーリ22と協働してワイヤ41に
所定の張力を発生させる。プーリ35はワイヤ巻取りギャ
ードモータ33の回転軸に設けられ、押付けプーリ32と協
働してワイヤ41を牽引する。ワイヤ巻付けボビン37はワ
イヤ巻付けトルクモータ39の回転軸に設けられ、放電加
工部を通過したワイヤ41を巻取り回収する。
【0032】ワイヤ41はワイヤ供給ボビン17から繰り出
され、図1に示す走行経路をたどりワイヤ巻付けボビン
37に回収される。ここで供給ボビン17から第1走行ガイ
ド27までの構成をワイヤ供給手段、第1走行ガイド27か
ら第2走行ガイド31までの構成をワイヤガイド手段、第
2走行ガイド31からワイヤ巻付けボビン37までの構成を
ワイヤ牽引手段と呼ぶ。ここでワイヤ供給手段、ワイヤ
ガイド手段およびワイヤ牽引手段を総称してワイヤ走行
装置15と呼ぶ。
【0033】加工槽9には加工液供給孔38から加工液を
第2走行ガイド31の少し上まで供給し、ワーク11の浸漬
加工が行えるようにしてある。加工液の排出は、加工液
排出孔40から行う。浸漬加工に代えて、放電加工部へ加
工液を噴出させる方式の場合は、加工槽9はスプラッシ
ュガードの役目をする。
【0034】第1、第2走行ガイド27,31間が放電加工
部であり、加工すべきワーク11のカキアゲ部11a に沿っ
た形にワイヤ走行経路を形成するのが当てガイド29であ
る。当てガイド29は4隅が円弧形状をしており、丁度ワ
ーク11のカキアゲ部11a の円弧と対応する。第1走行ガ
イド27を通過するワイヤ41の軸線がテーブル5のC軸回
転中心と一致するように構成される。
【0035】ワイヤ41には給電子53,54を介してNC・
電源装置65から加工用の電圧パルスが供給される。ワー
ク11にも同様にNC・電源装置65から加工用の電圧パル
スが供給され、ワイヤ41との間で放電加工が行われる。
このとき、NC・電源装置65は、X,Y,ZおよびC軸
の送り制御も行う。
【0036】ワイヤ供給ボビン17から繰り出されたワ
イヤ41は、ガイドプーリ20、プーリ21、張力検出
プーリ23、ガイドプーリ25を経て第1走行ガイド2
7を通る。第1走行ガイド27を通ったワイヤ41は、
当てガイド29と第2走行ガイド31とによって加工す
べきワーク形状に対応した形に曲げられる。その後、ワ
イヤ41はワイヤ巻取りギャードモータ33によって駆
動されるプーリ35によって牽引され、最後段に位置す
るワイヤ巻付けトルクモータ39によって回転されるワ
イヤ巻付けボビン37に巻取り回収される。
【0037】第1走行ガイド27と第2走行ガイド31との
間が加工部であり、この加工部のワイヤ41とワーク11と
の間でX,Y,Z軸方向の送りとテーブル5のC軸方向
の送りとを与え、ワーク11を所望形状に放電加工する。
【0038】ワイヤ41はワーク11の取付け軸線方向、す
なわち加工形状の長手方向に走行するので、いわばワー
ク11に対して線接触式に放電加工でき加工能率が良い。
又、第1、第2走行ガイド27,31および当てガイド29と
でワーク形状に規定されたワイヤ41で加工するので、加
工中はZ軸の送り制御が不要で、プログラミングが簡単
である。この装置は、プレス加工に用いるカキアゲパン
チと呼ばれる金型などの加工に適する。
【0039】ワイヤ41は、ワイヤ巻取りギャードモータ
33の牽引力によってワイヤ供給ボビン17から繰り出され
るが、張力発生ギャードモータ19によってブレーキをか
け、加工部におけるワイヤ41の張力が適正値になるよう
に制御される。張力検出プーリ23は、例えば支持軸にひ
ずみゲージを貼ることによってワイヤ41の張力を検出で
きるように構成されている。この張力検出プーリ23によ
る張力検出値と予め指令される張力指令値とが等しくな
るように張力発生ギャードモータへの電流が制御され
る。更に張力発生ギャードモータの回転軸に設けられた
タコジェネレータによって回転速度が検出され、回転速
度も所定値になるようにフィードバック制御される。
【0040】このときテーブル5が急速回転する等、何
らかの張力変動要因、例えばテーブル5の急速回転時に
ワイヤ供給ボビン17に作用する遠心力で、ワイヤ供給
ボビン17が径方向へわずかに移動してしまい、ワイヤ
41にかかる負荷等が発生してしう。ここで、ワイヤ
41に張力を付与するブレーキ手段としてパウダクラッ
チを用いた場合、一般的にその回転の慣性モーメントが
小さいことから、テーブル5の急速回転時にワイヤ供給
ボビン17に上記ワイヤ張力変動要因が作用すると、ワ
イヤ41の送り出し速度が急激に変化して、ワイヤ張力
制御が追従できずに加工部におけるワイヤ41の張力が
変動してしまう。よって、本発明は、ワイヤ41に張力
を付与するブレーキ手段として、ワイヤ供給ボビン17
の回転の慣性モーメントよりも大きな回転の慣性モーメ
ントを有する張力発生ギャードモータ19を用いた。つ
まり、ワイヤ供給ボビン17より張力発生ギャードモー
タ19の方が回されにくい構造になっている。このこと
から、テーブル5の急速回転時にワイヤ供給ボビン17
にワイヤ張力変動要因が作用しても、押付けプーリ22
と張力発生ギャードモータ19の回転軸に取付けられた
プーリ21とに挾まれたワイヤ41の張力変動による張
力発生ギャードモータ19の連れ回りが発生することが
ない。よって、ワイヤ供給ボビン17におけるワイヤ張
力変動要因が張力発生ギャードモータ19に全く影響せ
ずに吸収することができ、常に、張力発生ギャードモー
タ19により加工部におけるワイヤ張力制御が行え、ワ
イヤ張力を指令値に維持することができる。
【0041】一方、加工槽9は加工液で満たされてお
り、ガイドプーリ25、第1走行ガイド27、当てガイド2
9、第2走行ガイド31及びワーク11は加工液に浸漬され
ている。加工槽9及びワイヤ走行装置15は共にテーブル
5上に設けられているので、両者間にC軸方向の相対運
動は生ぜず、ワイヤ41が加工液を撹拌することはない。
また、ワイヤ41に対し直角方向の振動は加工液により制
動されるので、加工領域におけるワイヤ41の振動が生ぜ
ず、さらに、走行中、ワイヤ41の捩れがないから、それ
らに基づくトラブルが生じる恐れがない。このため、ワ
ーク11の加工面に凹凸ができることがなく、ワークの加
工精度が向上する。
【0042】図4は、ワイヤの脱線検出回路の一実施例
を示すもので、図中、41はワイヤ、11はワーク、27は第
1走行ガイド、29は当てガイド、31は第2走行ガイド
で、当てガイド29の一実施例の構造は後に説明するが、
要するに先端ガイド部がワイヤ41をガイドする細い面を
なし、その横平面がワーク11の一部に対応する形状を備
えている。ワイヤ41は、第1走行ガイド27のV溝、当て
ガイド29の先端面、第2走行ガイド31のV溝を案内とし
て矢印方向に走行し、走行経路を湾曲させると共に、そ
の間をワーク11に対する加工部とする。そして、上述の
ワイヤ41の走行形状が、すなわち、ワーク11の加工外形
に相当する。
【0043】51は、ワイヤ41に対する接触検出板で、当
てガイド29と第2走行ガイド31との間でワイヤ走行経路
側に延長して装着し、ワイヤ41が当てガイド29先端面か
ら脱落して第1走行ガイド27と第2走行ガイド31との間
に張架されたときには常に接触し、両者間に導通が生じ
るようにされている。53は、給電子の一つでワイヤ41に
接触し、加工用の電圧パルスをワイヤ41に給電する。
【0044】55,57は、それぞれパルストランスPTr1
,PTr2 で、これらは給電板53と接触検出板51との間を
つなぐ検出回路に、それぞれ直列に挿入されている。59
は検出パルス発生回路で、パルストランス55に結合され
ている一方、それぞれNC・電源装置65と比較判定回路
61とに連結されている。パルストランス57は検出パルス
増幅回路63と結合し、同回路63は、また、比較判定回路
61を介してNC・電源装置65に連結されている。
【0045】上記説明の回路において、NC・電源装置
65により、ワイヤ張力発生と同時に検出パルス発生回路
59をONする。それにより検出回路にパルストランス55を
介して交流パルスが発生する。ワイヤ41と接触検出板51
とが非接触、つまり、ワイヤ41が正常に案内されている
場合には検出回路に電流が流れず、したがって、パルス
トランス57に電流は流れない。
【0046】ワイヤ41が当てガイド29から外れると、ワ
イヤ41が接触検出板51に接触し、検出回路に電流が流
れ、パルストランス57を介して検出パルス増幅部63に検
出信号が入力される。検出された信号は、比較判定回路
61により出力した検出パルスによる接触検出か、否かを
判定される。ワイヤ41と接触検出板51との接触を検出し
た信号は、NC・電源装置65へ送られる。NC・電源装
置65は、入力された検出信号により「ワイヤ脱線」の異
常を表示し、加工やワイヤ走行を停止させる。ワイヤ41
の当てガイド29からの脱線検出は、加工時だけでなく常
時行う。
【0047】図5は、ワイヤ接触検出部の拡大図を示
し、その(a)は側面図、(b)は、一部を切り欠いた
平面図である。図中、41はワイヤ、27は第1走行ガイ
ド、29は当てガイド、31は第2走行ガイド、51は接触検
出板で、その内、第2走行ガイド31には、図5(b)に
みられるように周方向にワイヤ41を案内するV形溝が設
けられているが、ワイヤ41を案内する当てガイド29の先
端面部の幅は、加工条件に制約されてワイヤ41の直径と
略同一か、それよりも僅かに狭い間隔、たとえば、0.
2mm幅でしかない。
【0048】そのために、当てガイド29の先端面にはワ
イヤ41を受け入れる凹面が形成されており、また、常に
ワーク11の加工方向に対向してワイヤ41が相対移動する
よう当てガイド29の向きをC軸制御しているにしても、
なんらかの外乱により、ワイヤ41が当てガイド29の先端
面から脱落する恐れがあることは否定できない。そし
て、ワイヤ41が当てガイド29の先端面から脱落したまま
加工を続行すると、ワーク11と当てガイド29の先端面と
が干渉して、事故を起こすことになる。
【0049】ワイヤ41は、第1走行ガイド27に案内され
テーブル5の回転中心線に沿って走行し、当てガイド29
の先端面に接触してカーブし、第2走行ガイド31のV形
溝に納まり移動する。また、少なくとも、第2走行ガイ
ド31のあたりまでは加工液に漬かっており、第1走行ガ
イド27とをつなぐワイヤ41の区間が加工領域となる。接
触検出板51の延長先端部は、第1走行ガイド27と第2走
行ガイド31の外周面とを結ぶ直線領域よりも僅かに突出
し、また、第2走行ガイド31のV形溝に対し、やや幅広
く形成するが、必ずしも中央部に切り溝を施すことを要
さない。ただし、検出板先端部は、正常なワイヤ走行経
路までは延長されることなく、また、ワイヤ41の接触が
予定される部分については滑らかにして、仮にも接触ワ
イヤが切断することのないよう成形する必要がある。
【0050】上述の接触検出手段において、なんらかの
トラブルによって、ワイヤ41が当てガイド29の先端面か
ら脱落すると、張力によりワイヤ41は第1走行ガイド27
と第2走行ガイド31の外周面とを結ぶ直線に沿って走行
するようになるから、その中途に配置された接触検出板
51の延長先端部に接触し、両者の間に導通が生じるの
で、それによってワイヤ41が当てガイド29の先端面から
脱線したことを検出することができる経緯は、前述した
とおりである。なお、当てガイド29は左右同形状に作ら
れており、先端面が摩耗した場合は、左右反転して取り
付け替えればよい。
【0051】また、回転する基台2に代えてワークヘッ
ド12側にC軸方向(図1の点線矢印)に旋回、割出し可
能なC軸送り機構を設け、ワイヤ走行装置15を載置する
基台2をフレーム1に固定して回転しないようにし、ワ
ーク11の方を回転しても良い。これにより第1走行ガイ
ド27を通過するワイヤ41の中心とC軸中心とを厳密に一
致させてワイヤ走行装置15を製作しなければならない難
しさがなくなり、取扱いが簡単になる。また、ワイヤ走
行装置15および加工槽9が旋回することにより、複雑で
あった給電線や加工液の給排管類の配線、配管処理が簡
易化した。
【0052】また、ワークヘッド12側にC軸送り機構が
設けられていることにより、連続回転も可能であり、R
座付きの丸パンチの加工が簡単に行える。更にサドル10
のX、Y軸方向の動きを固定し、ワークヘッド12はZ軸
方向にのみ移動するようにし、基台2がフレーム1上を
X、Yの水平直交2軸方向に移動可能にした構成でも同
様の作用、効果が得られる。
【0053】次に図7により、本発明の第2実施例につ
いて説明する。第2実施例は第1実施例のワーク11とワ
イヤ走行装置15の上下の位置関係が天地逆さまになった
場合である。すなわちフレーム1上に基台2が固着さ
れ、回転駆動機構を内蔵した旋回台4上のテーブル5に
チャック13が取付けられ、チャック13にワーク11が立設
把持されている。ワーク11は回転駆動機構によってC軸
方向に旋回および割出し可能になっている。
【0054】一方上方のフレーム1にはX,Yの水平直
交2軸方向に移動可能なサドル10が設けられ、サドル10
内を上下のZ軸方向に移動可能な主軸ヘッド73が設けら
れている。主軸ヘッド73の下端にはH形のブラケット7
が固着されており、第1実施例と同様のワイヤ供給手
段、ワイヤガイド手段、ワイヤ牽引手段が取付けられて
おり、ワイヤ走行装置15を構成している。
【0055】一対の走行ガイド27、31間の放電加工部で
ワーク11が加工されるのであるが、そのとき加工液がノ
ズル75、76から噴出され、加工液受け77で回収される。
このようにワーク11を上方から下方へ走行するワイヤ41
によって加工しても良い。また、サドル10がフレーム1
に固着され、主軸ヘッド73がZ軸方向にのみ移動し、基
台2がX,Y軸方向に移動する態様もある。更に、テー
ブル5が回転しないで、主軸ヘッド73がC軸回転(図7
の点線矢印)を行う機構にすることもできる。
【0056】
【発明の効果】本発明は、以上詳述のとおり、R座付き
パンチのような形状のワークをワイヤ放電加工するに当
って、ワークの軸線方向の加工形状に沿ってワイヤを曲
線状にガイドしつつ走行させ、その走行するワイヤとワ
ークとをX,Y,Z軸方向、また必要に応じてC軸方向
に相対移動させることにより、比較的簡単な構造で能率
よくしかも高精度に放電加工を行うことができる。1回
のワーク把持でワークの全周を荒加工から仕上げ加工ま
で全工程を施すことができる。
【0057】加工槽に貯溜した加工液にワイヤ走行装置
の加工部とワークとを浸漬させて放電加工する場合は、
加工部へ加工液を噴流させる機構が不要で、加工部まわ
りの構造が単純化できる。また加工液の温度を一定に維
持する液温制御を行えば熱変位の少い高精度加工ができ
る。また回転する基台上にワイヤ走行装置全体を載置し
た形式は、外部のワイヤ供給、回収装置との間でワイヤ
の掛け渡しがないので、ワイヤのねじれや構造が複雑化
するといった問題がない。更にワイヤ走行装置と加工槽
を回転テーブル上に設けると、C軸回転送りを行っても
ワイヤが加工液を撹拌せず、ワイヤの張力変動は生じな
い。
【0058】当てガイドの先端面の幅をワイヤ直径より
狭く形成すれば、当てガイドとワークとが干渉してしま
うことがない。またワイヤの脱線検出により、万一ワイ
ヤが当てガイドから脱落しても当てガイドとワークとの
干渉事故を防止でき、当てガイドの破損が大幅に低下す
る。
【0059】張力発生ギャードモータの回転軸に設けら
れたプーリとこれに対する押付けプーリよりなるワイヤ
電極張力発生部はワイヤ供給ボビンの慣性モーメント
より大きな慣性モーメントを有して張力変動要因を吸収
できるようにし、しかも張力一定制御を行うことによっ
て、放電加工部におけるワイヤ張力を常に指令値に維持
できる。
【0060】本発明装置によるワイヤ放電加工は非接触
加工故、ワークに力が作用せず、従来のプロファイルグ
ラインダによる研削加工に比べ、薄く剛性の小さなワー
クの加工が大幅に高精度化できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成の正面断面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例のワイヤ走行装置の概略斜
視図である。
【図3】本発明の第1実施例の張力発生ギャードモータ
の制御ダイヤグラムである。
【図4】本発明の第1実施例のワイヤ脱線検出機構を示
す概略図である。
【図5】本発明の第1実施例のワイヤ脱線検出部の拡大
図であり、(a)はその正面図、(b)は平面図であ
る。
【図6】本発明装置により加工したワークの一例を示す
斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例の全体構成の正面断面図で
ある。
【符号の説明】
1 フレーム 2 基台 3 回転駆動機構 4 旋回台 5 テーブル 7 ブラケット 9 加工槽 10 サドル 11 ワーク 12 ワークヘッド 13 チャック 15 ワイヤ走行装置 17 ワイヤ供給ボビン 19 張力発生ギャードモータ 23 張力検出プーリ 25 ガイドプーリ 27 第1走行ガイド 29 当てガイド 31 第2走行ガイド 33 ワイヤ巻取りギャードモータ 37 ワイヤ巻付けボビン 39 ワイヤ巻付けトルクモータ 41 ワイヤ 51 接触検出板 53、54 給電子 73 主軸ヘッド 75、76 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崔 小新 神奈川県愛甲郡愛川町三増359番地の3 株式会社牧野フライス製作所内 (56)参考文献 実開 昭57−122321(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23H 7/10 B23H 7/02

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行するワイヤ電極とワークとの間で微
    小間隙を介して放電加工を行うワイヤ放電加工装置にお
    いて、 ベース、コラム等からなる機械のフレームと、 前記フレームにX,Y,Zの直交3軸方向に移動可能に
    設けられ、前記ワークを懸垂把持するワークヘッドと、 前記フレームに設けられ、加工槽を載置するテーブル
    と、 前記テーブルに取付けられ、前記ワイヤ電極を放電加工
    部へ供給するワイヤ電極供給手段と、 前記加工槽の内部のテーブルに取付けられ、前記放電加
    工部の前後で前記ワイヤ電極の走行経路を規定する一対
    の走行ガイドと前記一対の走行ガイドの間で前記ワーク
    前記ワイヤ電極を当接する当てガイドとからなるワイ
    ヤ電極ガイド手段と、 前記テーブルに取付けられ、前記放電加工部を通過した
    前記ワイヤ電極を牽引するワイヤ電極牽引手段と、 を具備し、前記ワイヤ電極が前記ワークの下方から上方
    に向けて走行するように構成したことを特徴とするワイ
    ヤ放電加工装置。
  2. 【請求項2】 前記ワークを懸垂把持する前記ワークヘ
    ッドは、前記フレームに対して上下のZ軸方向に移動可
    能に設けられ、前記テーブルは、前記フレームに対して
    X,Yの水平直交2軸方向に移動可能に設けられた請求
    項1に記載のワイヤ放電加工装置。
  3. 【請求項3】 前記ワークを懸垂把持する前記ワークヘ
    ッドは、前記フレームに対してZ軸まわりのC軸方向に
    回転しないように設けられ、前記テーブルは、前記フレ
    ームに対してZ軸まわりのC軸方向に旋回および割出し
    可能に回転するように設けられた請求項1または2に記
    載のワイヤ放電加工装置。
  4. 【請求項4】 前記ワークを懸垂把持する前記ワークヘ
    ッドは、前記フレームに対してZ軸まわりのC軸方向に
    旋回および割出し可能に回転するように設けられ、前記
    テーブルは、前記フレームに対してZ軸まわりのC軸方
    向に回転しないように設けられた請求項1または2に記
    載のワイヤ放電加工装置。
  5. 【請求項5】 走行するワイヤ電極とワークとの間で微
    小間隙を介して放電加工を行うワイヤ放電加工装置にお
    いて、 ベース、コラム等からなる機械のフレームと、 前記フレームに設けられ、前記ワークを立設把持するテ
    ーブルと、 前記フレームにX,Y,Zの直交3軸方向に移動可能に
    設けられた主軸ヘッド前記主軸ヘッドに取付けられ、 前記放電加工部の前後で
    前記ワイヤ電極の走行経路を規定する一対の走行ガイド
    と前記一対の走行ガイドの間で前記ワークに前記ワイヤ
    電極を当する当てガイドとからなるワイヤ電極ガイド
    手段前記主軸ヘッドに取付けられ、 前記放電加工部を通過し
    前記ワイヤ電極を牽引するワイヤ電極牽引手段と、 を具備し、前記ワイヤ電極が前記ワークの上方から下方
    に向けて走行するように構成したことを特徴とするワイ
    ヤ放電加工装置。
  6. 【請求項6】 前記ワークを立設把持する前記テーブル
    は、前記フレームに対してX,Yの水平直交2軸方向に
    移動可能に設けられ、前記主軸ヘッドは、前記フレーム
    に対して上下のZ軸方向に移動可能に設けられた請求項
    5に記載のワイヤ放電加工装置。
  7. 【請求項7】 前記ワークを立設把持する前記テーブル
    は、前記フレームに対してZ軸まわりのC軸方向に旋回
    および割出し可能に回転するように設けられ、前記主軸
    ヘッドは、前記フレームに対してZ軸まわりのC軸方向
    に回転しないように設けられた請求項5または6に記載
    のワイヤ放電加工装置。
  8. 【請求項8】 前記ワークを立設把持する前記テーブル
    は、前記フレームに対してZ軸まわりのC軸方向に回転
    しないように設けられ、前記主軸ヘッドは、前記フレー
    ムに対してZ軸まわりのC軸方向に旋回および割出し可
    能に回転するように設けられた請求項5または6に記載
    のワイヤ放電加工装置。
  9. 【請求項9】 前記ワイヤ電極ガイド手段の当てガイド
    は、その先端幅が前記走行するワイヤ電極の直径より狭
    く形成されてなる請求項1から8のいずれか1項に記載
    のワイヤ放電加工装置。
  10. 【請求項10】 前記ワイヤ電極ガイド手段は、前記
    イヤ電極が前記当てガイドから脱落したことを検出する
    導電性の接触検出板と、前記接触検出板と前記ワイヤ電
    極とが接触したことを検出する接触検出回路とを更に
    した請求項1から9のいずれか1項に記載のワイヤ放電
    加工装置。
  11. 【請求項11】 前記ワイヤ電極供給手段は、ワイヤ電
    極供給ボビンと、前記ワイヤ電極供給ボビンから繰り出
    されるワイヤ電極に付与する張力を発生させる、張力発
    生ギャードモータの回転軸に設けられたプーリと、これ
    に対する押付けプーリよりなるワイヤ電極張力発生部
    と、その張力の大きさを検出するワイヤ電極張力検出部
    とからなり、 前記ワイヤ電極張力発生部は、前記ワイヤ電極への張力
    付与時に、前記ワイヤ電極供給ボビンにおける外乱の影
    響を受けないように構成し、前記ワイヤ電極供給ボビン
    の慣性モーメントより大きな慣性モーメントを有し、 前記ワイヤ電極張力発生部の検出値と指令張力とを比較
    してワイヤ電極の張力を所定値に維持するよう前記ワイ
    ヤ電極張力発生部を制御するようにした請求項1から1
    0のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工装置。
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