JP2932058B2 - 羽毛布団 - Google Patents

羽毛布団

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JP2932058B2
JP2932058B2 JP9597496A JP9597496A JP2932058B2 JP 2932058 B2 JP2932058 B2 JP 2932058B2 JP 9597496 A JP9597496 A JP 9597496A JP 9597496 A JP9597496 A JP 9597496A JP 2932058 B2 JP2932058 B2 JP 2932058B2
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duvet
compartment
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feathers
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中層部の区画室に
充填されている羽毛を移動させることにより所望位置の
保温効果を保持することができる複数層構造の羽毛布団
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、キルティング加工を施した
一枚ものの羽毛布団や実公平2−1095号公報に開示
されているキルティング加工の縫い目同志が合わさらな
いようにして重ねた二重構造の羽毛布団が汎用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、羽毛布団は使
用中に充填した羽毛が移動して片寄り保温効果を失うこ
とのないように、キルティングを施して区画室を形成
し、該区画室に羽毛を閉じ込めた構造となっている。
【0004】しかし、区画室を形成したために、該区画
室の境界においては羽毛がない状態となっており、この
部分より暖気が流出するという問題が発生し、該問題点
を解決するための技術的手段がいろいろ提案されてい
る。前記二重構造の羽毛布団もその一つである。
【0005】本発明者は、前記問題点の解決を技術的課
題とし、更なる保温効果を得ることができる羽毛布団の
具現化をはかるべく研究、実験を重ねた結果、複数層構
造とした羽毛布団の中層部に形成されている区画室内の
羽毛を必要に応じて移動することにより所望位置の羽毛
の密度を自由に変えることができる構造とし、羽毛が無
い箇所ができることを避けるために上・下層部に充填さ
れている羽毛は閉じ込めた構造とする複数層構造の羽毛
布団を完成し、前記技術的課題を達成したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明によって解決できる。即ち、本発明に係る
羽毛布団は、羽毛を充填した区画室が複数形成されてい
る上層部、中層部及び下層部からなる複数層構造の羽毛
布団であって、上層部及び下層部の区画室は碁盤目状に
形成されており、中層部は少なくとも一層からなり、該
中層部の区画室は羽毛布団の一側方から他側方に向かっ
て走る交差しない複数の境界線により区画されているも
のである。
【0007】また、本発明は上記羽毛布団において、上
層部の区画室を、下層部に形成されている各区画室の境
界線と交差する境界線により形成したものである。
【0008】さらに、本発明は上記いずれかの羽毛布団
において、中層部の境界線を波形境界線としたものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0010】実施の形態1.図1は本発明に係る三層構
造の羽毛布団を示した斜視図、図2は図1に示す羽毛布
団のA−A' 線縦断面図、図3は図1に示す羽毛布団の
B−B' 線縦断面図、図4は羽毛布団の縁部近傍を拡大
した部分縦断面図であり、これらの図において、1は上
層部1a、中層部1b及び下層部1cの三層からなる長方形の
三層構造羽毛布団であり、上層部1aは表地2と中上布地
3により、中層部1bは中上布地3と中下布地4により、
下層部1cは中下布地4と裏地5によりそれぞれ形成され
ており、上層部1aにおける表地2と中上布地3とは襠6a
を介して接着することによりキルティングが施され、該
キルティング加工線7a(境界線)により碁盤目状に区画
室8aが形成され、中層部1bにおける中上布地3と中下布
地4とは同じく襠6bを介して接着することにより長手方
向に走るキルティングが施され、該キルティング加工線
7bにより長方形の区画室8bが形成され、下層部1cにおけ
る中下布地4と裏地5とは同じく襠6cを介して接着する
ことにより前記上層部1aのキルティング加工線7aと交差
するようにキルティングが施され、該キルティング加工
線7cにより碁盤目状に区画室8cが形成されている。9は
表地2、中上布地3、中下布地4及び裏地5との縁を合
わせて縫着して形成した羽毛布団1の縁部であり、10は
各区画室8a,8b,8cに充填された羽毛である。
【0011】また、図5は羽毛布団の表地を説明する図
であり、図5の(a)は表地の平面図、図5の(b)は
図5の(a)に示す表地を矢印方向から見た側面図、図
6は羽毛布団の中層部の上布地となる中上布地を説明す
る図であり、図6の(a)は中上布地の平面図、図6の
(b)は図6の(a)に示す中上布地を矢印方向から見
た側面図、図7は羽毛布団の中層部の下布地となる中下
布地を説明する図であり、図7の(a)は中下布地の平
面図、図7の(b)は図7の(a)に示す中下布地を矢
印方向から見た側面図、図8は羽毛布団の裏地を説明す
る図であり、図8の(a)は裏地の平面図、図8の
(b)は図8の(a)に示す裏地を矢印方向から見た側
面図、図9は図1に示す羽毛布団における羽毛の充填方
法を説明する図であり、図9の(a)は羽毛を充填する
前の布団体の平面図であり、図中、符号(イ)にて示す
部分は、表地を透視して中上布地を図示したものであ
り、図中、符号(ロ)にて示す部分は、中上布地をさら
に透視して中下布地を図示したものであり、図中、符号
(ハ)にて示す部分は、中下布地をさらに透視して裏地
を図示したものであり、図9の(b)は図9の(a)に
示す布団体を矢印C方向から見た側面図、図9の(c)
は図9の(a)に示す布団体を矢印D方向から見た側面
図である。
【0012】図5〜図8において、表地2の下面と中上
布地3の上面にそれぞれ接着された長手方向に走る帯状
の襠(以下、「長手襠」ともいう。)6aと短手方向に走
る帯状の襠(以下、「短手襠」ともいう。)6aとが交差
する長手襠6aの両側の短手襠6aは開口しており、表地2
の下面と中上布地3の上面とを重ねて対応する襠6aの側
方を縫い合わせることにより開口部11a が形成される
(図9参照)。また、中下布地4の下面と裏地5の上面
にそれぞれ接着された長手襠6cと短手襠6cとが交差する
長手襠6cの両側の短手襠6cは開口しており、中下布地4
の下面と裏地5の上面とを重ねて対応する襠6cの側方を
縫い合わせることにより開口部11c が形成される(図9
参照)。また、中上布地3の下面と中下布地4の上面に
は、それぞれ同一位置に長手襠6bが接着されている。
【0013】図9において、12は各区画室8a,8b,8cに
羽毛10を送り込むためのパイプ、13a は上層部1aの各区
画室8aに形成された開口部11a に対応して、羽毛10を充
填する前の布団体の長手方向の一方の縁部9に開けられ
たパイプ12を挿入する挿入口、13b は中層部1bの各区画
室8bに対応して、前記縁部9に開けられたパイプ12を挿
入する挿入口、13c は下層部1cの各区画室8cに形成され
た開口部11c に対応して、他方の縁部9に開けられたパ
イプ12を挿入する挿入口である。
【0014】次に、本発明に係る羽毛布団の製造方法に
ついて説明する。
【0015】先ず、図5に示すように、表地2の下面
に、区画室8aの側壁となる帯状の襠6aを碁盤目状に接着
する。その際、先に、長手方向に襠6aを取り付けて短手
方向の襠6aが長手方向の襠6aにより切断された形とす
る。次に、図6に示すように、中上布地3の上面に、表
地2の下面と同様に、区画室8aの側壁となる帯状の襠6a
を碁盤目状に接着して、短手方向の襠6aが長手方向の襠
6aにより切断された形とし、中上布地3の下面に、区画
室8bの側壁となる帯状の襠6bを長手方向に等間隔で平行
に接着する。次に、図7に示すように、中下布地4の上
面に、中上布地3の下面と同様に、区画室8bの側壁とな
る帯状の襠6bを長手方向に等間隔で平行に接着し、中下
布地4の下面に、区画室8cの側壁となる帯状の襠6cを表
地2の下面に取り付けた襠6aと交差するように碁盤目状
に接着する。その際、先に、長手方向に襠6cを取り付け
て短手方向の襠6cが長手方向の襠6cにより切断された形
とする。次に、図8に示すように、裏地5の上面に、中
下布地4の下面と同様に、区画室8cの側壁となる帯状の
襠6cを碁盤目状に接着して、短手方向の襠6cが長手方向
の襠6cにより切断された形とする。
【0016】続いて、表地2の下面と中上布地3の上面
とを合わせて、対応する襠6aの側方を縫い合わせて表地
2と中上布地3との間に碁盤目状の区画室8aを形成する
と共に開口部11a を形成する。次に、中上布地3の下面
と中下布地4との上面とを合わせて、対応する襠6bの側
方を縫い合わせて中上布地3と中下布地4との間に長方
形の区画室8bを形成する。次に、中下布地4の下面と裏
地5の上面とを合わせて、対応する襠6cの側方を縫い合
わせて中下布地4と裏地5との間に区画室8cを形成する
と共に開口部11c を形成する。
【0017】その後、図9に示すように、表地2、中上
布地3、中下布地4及び裏地5との縁を合わせて、挿入
口13a , 13b,13c を残して縫着する。
【0018】このようにして得た羽毛を充填する前の布
団体の各層の区画室8a,8b,8cに羽毛10を充填するため
に、先ず、下層部1cに形成された挿入口13c からパイプ
12を挿入して挿入口13c に対応する開口部11c の列にあ
る各区画室8cの開口部11c に突き通して奥の区画室8cか
ら順に羽毛10を吹き込んでいく。続いて、中層部1bに形
成された挿入口13b からパイプ12を挿入して挿入口13b
に対応する各区画室8bに羽毛10を吹き込む。さらに、上
層部1aにおいても下層部1cと同様に上層部1aに形成され
た挿入口13a からパイプ12を挿入して挿入口13a に対応
する開口部11aの列にある各区画室8aの開口部11a に突
き通して奥の区画室8aから順に羽毛10を吹き込んでい
く。
【0019】全ての区画室8a,8b,8cにそれぞれ羽毛10
を充填した後、挿入口13a , 13b,13c を縫着する。
【0020】本実施の形態では、羽毛布団を三層構造と
し、上・下層部1a,1cの区画室8a,8cを碁盤目状に形成
し、中層部1bの区画室8bを長手方向に伸びる長形に形成
したので、中層部1bの区画室8b内の羽毛10を手で叩いて
保温効果を上げたい位置に移動させても、上・下層部1
a,1cには短形の区画室8a,8c内の羽毛10が存在するた
め、上・下層部1a,1cによって羽毛10の層が保持されて
羽毛10が無い状態が避けられるから、所望位置の保温効
果を上げることができると共に全体としては保温性を安
定して保持することができる。
【0021】また、下層部1cに形成されているキルティ
ング加工線7cは上層部1aに形成されているキルティング
加工線7aに重なることなく交差しているので、中層部1b
に形成されているキルティング加工線7bが上・下層部1
a,1cのキルティング加工線7a,7cの片方と重なっても
暖気が上・下層部1a,1cの区画室8a,8cを通過して逃げ
だすことがない。
【0022】また、複数層構造の羽毛布団としたことに
より、空気の層が増え、一層からなる羽毛布団より優れ
た保温効果を有することとなる。
【0023】なお、本実施の形態における羽毛布団にお
いては、中層部1bは一層であったが、二層に別れていて
もよい。また、中層部のキルティング加工線は長手方向
に走る線であっても、短手方向に走る線であっても、傾
きを持って走る線であってもよく、該線の形状は曲線で
もジグザグな線でもよい。
【0024】上・下層部1a,1cの区画室8a,8cの形状は
四角形となっているが、五角形や六角形でもよく、その
他曲線によって形成される形状であってもよい。
【0025】襠は、不織布であってもよく、材質は合成
樹脂であってもよい。
【0026】区画室8a,8b,8cはそれぞれ表地2と中上
布地3、中上布地3と中下布地4、中下布地4と裏地5
とを直接縫着することにより形成してもよく、熱可塑性
合成樹脂系接着剤を使用して熱により直接或いは襠を介
して溶着することによりキルティングを施し区画室を形
成してもよく、襠を介して縫着してもよい。また、襠同
志は接着することにより接合してもよい。
【0027】縁部は、縫着或いは接着いずれの方法によ
り形成してもよく、表地2、中上布地3、中下布地4及
び裏地5との縁を縫い合わせた後、布テープ等で縫合部
を覆って接着するようにしてもよい。
【0028】実施の形態2.本実施の形態では、前出実
施の形態1における裏地を他の布地(表地、中上・下布
地)より一回り広く裁断して羽毛布団の上面周囲に額状
のふき部を形成し、さらに、上・下層部の区画室を同一
位置に形成し、中層部のキルティング加工線を上・下層
部のキルティング加工線に対して交差するように形成し
たものである。
【0029】本実施の形態においても、前出実施の形態
1と同様の効果を奏することができる。
【0030】
【実施例】
【0031】次に、実施例を図5〜9を参照して説明す
る。実施例.表地は、縦横220cm ×155cm の綿ダウンプ
ルーフプリント地を、中上布地、中下布地及び裏地は、
縦横220cm ×155cm の綿ダウンプルーフの無地を使用
し、襠は、幅5cmの襠テープ(ポリエステル100 %トリ
コット地)を使用した。羽毛は、ダウン95%とフェザー
5%の配合物からなる羽毛1,200gを使用した。接着剤
は、反応性ウレタンホットメルト(商品名:ボンドマス
ター70-7141 :カネボウ・エヌエスシー株式会社製)を
使用した。接着機は、メルテック社製の接着機PuR203-1
(型番)を使用した。
【0032】先ず、図5に示すように、表地の下面に、
長さ220cm の襠を横に51.66cm の間隔で襠の幅方向が自
由端となるように表地の縦方向に接着し、縦に55cmの間
隔で襠の幅方向が自由端となるように表地の横方向に、
縦方向に取り付けた襠により切断された形となるように
接着した。次に、図6に示すように、中上布地の上面
に、表地の下面と同様に襠を接着し、中上布地の下面
に、長さ220cm の襠を51.66cm の間隔で襠の幅方向が自
由端となるように中上布地の縦方向に接着した。次に、
図7に示すように、中下布地の上面に、中上布地の下面
と同様に襠を接着し、中下布地の下面に、縦両側25.83c
m 残して、長さ220cm の襠を51.66cm の間隔で襠の幅方
向が自由端となるように中下布地の縦方向に接着し、さ
らに、横両側28.12cm 残して、56.25cm の間隔で襠の幅
方向が自由端となるように中下布地の横方向に、縦方向
に取り付けた襠により切断された形となるように接着し
た。次に、図8に示すように、裏地5の上面に、中下布
地の下面と同様に襠を接着した。
【0033】続いて、表地の下面と中上布地の上面とを
合わせて対応する襠の側方を縫い合わせて表地と中上布
地との間に縦横高さ51.66cm ×55cm×4cmの碁盤目状の
区画室(以下、「上層区画室」という。)を形成すると
共に開口部を形成した。次に、中上布地の下面と中下布
地との上面とを合わせて対応する襠の側方を縫い合わせ
て中上布地と中下布地との間に縦横高さ220cm ×51.66c
m ×3cmの長方形の区画室(以下、「中層区画室」とい
う。)を形成すると共に開口部を形成した。次に、中下
布地の下面と裏地の上面とを合わせて対応する襠の側方
を縫い合わせて中下布地と裏地との間に四隅に位置する
縦横高さ28.12cm ×25.83cm ×4cmの区画室(以下、
「下層区画室1」という。)と横両側に位置する縦横高
さ28.12cm×51.66cm ×4cmの区画室(以下、「下層区
画室2」という。)と縦両側に位置する縦横高さ56.25c
m ×25.83cm ×4cmの区画室(以下、「下層区画室3」
という。)と内方に位置する縦横高さ56.25cm ×51.66c
m ×4cmの区画室(以下、「下層区画室4」という。)
を形成すると共に開口部を形成した。
【0034】その後、図9に示すように、表地、中上布
地、中下布地及び裏地との縁を、幅8cmの各層挿入口を
残して縫着した。
【0035】このようにして得た羽毛を充填する前の布
団体に羽毛を充填するために、先ず、下層部に形成され
た四室の下層区画室1にそれぞれ8.7gの羽毛を、四室の
下層区画室2にそれぞれ16.5g の羽毛を、六室の下層区
画室3にそれぞれ16.5g の羽毛を、そして、六室の下層
区画室4にそれぞれ33.3g の羽毛を充填して、下層部に
おいて合計約400gの羽毛を充填した。次に、中層部に形
成された三室の中層区画室の内両側の区画室にそれぞれ
90g の羽毛を、中央の区画室に120gの羽毛を充填して、
中層部において合計300gの羽毛を充填した。続いて、上
層部に形成された十二室の上層区画室の内周囲の十室の
区画室にそれぞれ40g の羽毛を、中央の二室の区画室の
それぞれ50g の羽毛を充填して、上層部において合計50
0gの羽毛を充填した。
【0036】その後、各挿入口を縫着して封止し、羽毛
1,200gを充填してなる羽毛布団を得た。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、上
層部、中層部及び下層部からなる複数層構造とした羽毛
布団の内の中層部の区画室内の羽毛を必要に応じて移動
させて所望位置の羽毛の密度を自由に変えることができ
る構造とし、上・下層部の羽毛の層が保持される構造と
したので、中層部の区画室内の羽毛を手で叩いて保温効
果を上げたい位置に羽毛を移動させても、中層部の薄く
なった位置には上・下層部の区画室内の羽毛が存在する
こととなり、これにより羽毛の無い箇所ができることを
避けることができると共に所望位置の保温効果を上げる
ことができ、且つ、全体としては保温性を安定して保持
することができる。
【0038】また、上層部、中層部及び下層部に形成さ
れた境界線のいずれかの層部の境界線は他の層部の境界
線と重なることなく交差しているから、暖気が上下層部
を通過して逃げだすことがない。
【0039】従って、本発明の産業上利用性は非常に高
いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る三層構造の羽毛布団を示した斜視
図である。
【図2】図1に示す羽毛布団のA−A' 線縦断面図であ
る。
【図3】図1に示す羽毛布団のB−B' 線縦断面図であ
る。
【図4】羽毛布団の縁部近傍を拡大した部分縦断面図で
ある。
【図5】羽毛布団の表地を説明する図である。
【図6】羽毛布団の中層部の上布地となる中上布地を説
明する図である。
【図7】羽毛布団の中層部の下布地となる中下布地を説
明する図である。
【図8】羽毛布団の裏地を説明する図である。
【図9】図1に示す羽毛布団における羽毛の充填方法を
説明する図である。
【符号の説明】
1 三層構造羽毛布団 1a 上層部 1b 中層部 1c 下層部 2 表地 3 中上布地 4 中下布地 5 裏地 6a,6b,6c 襠 7a,7b,7c キルティング加工線(境界線) 8a,8b,8c 区画室 9 縁部 10 羽毛 11a,11c 開口部 12 パイプ 13a,13b,13c 挿入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−111421(JP,A) 特開 平9−56557(JP,A) 実開 昭53−113111(JP,U) 実開 平1−126167(JP,U) 実開 昭53−6417(JP,U) 実開 昭57−182368(JP,U) 登録実用新案3013342(JP,U) 実公 平5−17989(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 27/12 A47G 9/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽毛を充填した区画室が複数形成されて
    いる上層部、中層部及び下層部からなる複数層構造の羽
    毛布団であって、上層部及び下層部の区画室は碁盤目状
    に形成されており、中層部は少なくとも一層からなり、
    該中層部の区画室は羽毛布団の一側方から他側方に向か
    って走る交差しない複数の境界線により区画されている
    ことを特徴とする羽毛布団。
  2. 【請求項2】 上層部の区画室が、下層部に形成されて
    いる各区画室の境界線と交差する境界線により形成され
    ている請求項1記載の羽毛布団。
  3. 【請求項3】 中層部の境界線が波形境界線である請求
    項1又は請求項2記載の羽毛布団。
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