JP3442350B2 - 羽毛布団 - Google Patents

羽毛布団

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JP3442350B2
JP3442350B2 JP2000218347A JP2000218347A JP3442350B2 JP 3442350 B2 JP3442350 B2 JP 3442350B2 JP 2000218347 A JP2000218347 A JP 2000218347A JP 2000218347 A JP2000218347 A JP 2000218347A JP 3442350 B2 JP3442350 B2 JP 3442350B2
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本治 小林
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小林織物有限会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の中袋の中に
羽毛を充填した羽毛布団に関する。特には、縫い目部の
隅における羽毛充填不良に起因する布団の谷間をなく
し、身体へのフィット性と保温性を高めた羽毛布団に関
する。
【0002】
【従来の技術】羽毛布団は、布団袋内を幅方向及び長さ
方向に複数に分割して、分割部で表地と裏地を縫い合わ
せて複数の中袋を形成し、その中に適宜な量の羽毛を充
填したものである。中袋は、布団の中の羽毛を全体に均
一に分散させるためのものである。中袋の縫い目の部分
は布団の厚さが薄くなりやすいため、この部分には表地
と裏地を接続するまちテープを入れて布団のボリューム
が出るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4は、従来の一般的
な羽毛布団のまちテープの部分を模式的に示す側面断面
図である。従来、中袋は、表地33と裏地35を幅方向
及び長さ方向に同じピッチで分割して形成されているも
のが多い。したがって、表地33と裏地35を接続して
いるまちテープ37は、表地33及び裏地35に対し
て、ほぼ直角に配置されている。
【0004】このように形成された中袋に羽毛を充填し
た場合、中袋のまちに接する隅の部分まで十分に羽毛を
充填し難く、中袋境界部に空間が生じてしまう。このた
め、境界部付近で羽毛の量が減った部分が形成されて、
羽毛が布団全体に均等に行き渡らない場合があった。こ
のような羽毛の充填不良によって布団がやせている部分
を「布団の谷間」と呼ぶことがある。
【0005】ところで、中袋に羽毛を充填する際には、
羽毛送り込みチューブを各中袋内に差し込んで、各中袋
に羽毛を送り込む。この羽毛送り込みチューブの挿入孔
は、一般に、布団の幅方向及び長さ方向のまちが交差す
る部分に形成することが多い。ところが、まちテープの
幅が広くなると孔が大きくなり、羽毛の流動が起こりや
すくなる。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであって、羽毛を布団全体に均等に充填でき、布団
の谷間をなくし、身体へのフィット性と保温性を高めた
羽毛布団を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の羽毛布団は、 表地と裏地の周囲を縫い合
わせて袋状に形成し、 該袋状の内部のまちテープで複
数の中袋に分割し、該中袋に羽毛を充填した羽毛布団で
あって; 幅方向に布団内部を分割するまちテープが、
表地と裏地にずらして縫製固定されており、 上記裏地
側への縫製固定部が、上記表地側への縫製固定部よりも
布団幅方向の内側に設けられており、上記裏地側への縫
製固定部が身体の両側で布団の谷間となって布団が身体
に沿うことを特徴とする。まちテープを表地と裏地でず
らして縫製することにより、中袋の境界部で、布団の厚
さ方向で二つの中袋が斜めに重なった部分が形成され
る。この重なり部の上の部分と下の部分に羽毛を重点す
ると、境界部の端まで羽毛が達していなくても、厚さ方
向に重なった二つの中袋のいずれかには比較的十分な量
の羽毛が重点されているので、羽毛の足りない布団の谷
間が発生しない。
【0008】また、裏地側の縫製固定部の幅を、ほぼ人
間の身体の幅と同じ程度の幅とし、表地側の縫製固定部
を、裏地側の縫製固定部よりも外側に位置させる。この
場合、この部分の中袋は、厚さ方向の下側(裏地側)の
幅が狭く、上側(表地側)の幅が広くなる。この中袋の
部分を人体に掛けると、ちょうど身体の両側に布団の谷
間がきて、布団が身体に沿ってぴったりとフィットす
る。
【0009】本発明の他の態様の羽毛布団は、 表地と
裏地の周囲を縫い合わせて袋状に形成し、該袋状の内部
をまちテープで複数の中袋に分割し、該中袋に羽毛を充
填した羽毛布団であって; 上記分割部のまちテープの
中央部に羽毛送り込みチューブの挿入孔が形成されてお
り、 該羽毛送り込みチューブ挿入孔が、上記まちテー
プに形成されたスリットと、該スリットが形成されてい
るまちテープの部分と重ねられてまちテープに一部縫合
された覆い布からなることを特徴とする。羽毛送り込み
チューブの挿入孔を小さくすることができ、羽毛の流動
が起こりにくくなる。また、まちテープの中央部に挿入
孔が存在することにより、羽毛を中袋内に均一に充填さ
せることができる。なお、この挿入孔は覆い布によって
覆われているので、一旦充填された羽毛が中袋内で移動
することはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の実施の形態に係る羽毛布団の構造
を示す図であり、(A)は全体の部分断面斜視図、
(B)は上面図、(C)は下面図である。この羽毛布団
1は、同じ大きさの表地3と裏地5の周囲A、B、C、
Dを縫い合わせた袋状に構成されている。縫い合わされ
た袋は、この例においては、布団の長さ方向に延びる二
本のまちテープ7、9、及び、幅方向に延びる四本のま
ちテープ(図示されず)によって、表地3の縫い目E、
F及び裏地の縫い目E´、F´、及び縫い目G、H、
I、Kで合計15個の中袋に分割されている。まちテー
プはポリエステルメッシュ等のテープである。
【0011】布団長さ方向に延びる二本のまちテープ
7、9は、表地3及び裏地5とともに布団の幅方向中央
に相当する中袋11を形成する。この中央中袋11の、
表地側縫い目E、Fの幅をW1、裏地側縫い目E´、F
´の幅をW2とすると、W1がW2より広くなるように
形成されている。一例で、W2は布団全体の幅のほぼ1
/3程度でありかつ人体の幅にほぼ相当する約50cm
が好ましく、W1は約70cm程度が好ましい。
【0012】図2は、図1の羽毛布団の布団幅方向の中
袋境界部の構造を模式的に示す側面断面図である。この
図は、中央中袋11の図1における右側境界部付近を示
す。境界部は表地側の縫い目Fと裏地側の縫い目F´の
位置が布団の幅方向にずれているため、表地3と裏地5
を接続するまちテープ9は、表地3と裏地5の間を斜め
に区切っている。まちテープ9の表地側の縫い代13は
中央中袋側に折り返され、裏地側の縫い代14は外側中
袋側に折り返されている。一例で、まちテープ9の幅は
16cmで、上下の縫い代13、14の幅は1cmであ
る。
【0013】上述のように、羽毛を中袋に充填すると
き、一般にまちテープに接する付近の境界部の隅までは
羽毛が達し難い。しかし、図2に示すように境界部を形
成すると、羽毛が斜めに区切られた部分の上下の境界部
まで達していなくても、厚さ方向に重なった二つの袋の
いずれかには比較的十分な量の羽毛が充填されている。
このため、境界部付近で布団の厚さ方向に羽毛がほとん
ど充填されていない部分(布団の谷間)が生じるのを防
ぐことができる。
【0014】布団の幅方向に延びるまちテープ(長さ方
向を区切るまちテープ)は、表地及び裏地を等間隔に区
切るように配設されている。この幅方向のまちテープ
は、一例で、幅が10cm、上下の縫い代の幅は1cm
である。
【0015】図3は、図1の羽毛布団のまちテープの一
部を示す平面図である。このまちテープ15は、中袋の
中央付近に位置する部分に縦方向のスリット17が形成
されている。このスリット17が、中袋への羽毛送り込
みチューブの挿入口となる。このスリット17の部分に
重なるように別布の覆い布19が、まちテープ15の裏
側から被されている。同覆い布19は、図の上下の縫い
目21、23において、まちテープ15に縫合されてい
る。覆い布19は、まちテープ15と同じポリエステル
メッシュ等のテープであり、幅はまちテープ15の幅と
等しい。
【0016】中袋に羽毛を送り込む際は、まず、羽毛送
り込みチューブ25をまちテープ15のスリット17に
挿入する。そして、覆い布19とまちテープ15の重な
り部の、縫合されていない横側の隙間27からチューブ
25の先端を中袋内に出す。この状態でチューブ25か
ら中袋内に羽毛を送り込む。スリット17は、中袋の境
界の中央付近に形成されているため、羽毛は中袋内にほ
ぼ均等に送り込まれる。さらに、スリット17は覆い布
19で覆われているため、一旦中袋に充填された羽毛が
漏れ出して中袋間で移動することがない。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、まちテープを表地と裏地でずらして縫製する
ことにより、中袋の境界部で、布団の厚さ方向で二つの
中袋が斜めに重なった部分が形成される。この重なり部
の上の部分と下の部分に羽毛を充填すると、境界部の端
まで羽毛が達していなくても、厚さ方向に重なった二つ
の中袋のいずれかには比較的十分な羽毛が充填されてい
るので、羽毛の足りない布団の谷間が発生しない。さら
に、羽毛送り込みチューブの挿入孔を小さくすることが
でき、羽毛の流動が起こりにくくなる。また、まちテー
プの中央部に挿入孔が存在することにより、羽毛を中袋
内に均一に充填させることができる。なお、この挿入孔
は覆い布によって覆われているので、一旦充填された羽
毛が中袋内で移動することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る羽毛布団の構造を示
す図であり、(A)は全体の部分断面斜視図、(B)は
上面図、(C)は下面図である。
【図2】図1の羽毛布団の布団幅方向の中袋境界部の構
造を模式的に示す側面断面図である。
【図3】図1の羽毛布団のまちテープの一部を示す平面
図である。
【図4】従来の一般的な羽毛布団のまちテープの部分を
模式的に示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 羽毛布団 3 表地 5 裏地 7、9、15
まちテープ 11 中袋 13、14 縫
い代 17 スリット 19 覆い布 21、23 縫い目 25 羽毛送り
込みチューブ 27 隙間 A、B、C、D 周囲 E、F、G、H、I、K 縫い目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47G 9/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表地と裏地の周囲を縫い合わせて袋状に
    形成し、 該袋状の内部のまちテープで複数の中袋に分
    割し、該中袋に羽毛を充填した羽毛布団であって; 幅方向に布団内部を分割するまちテープが、表地と裏地
    にずらして縫製固定されており、 上記裏地側への縫製固定部が、上記表地側への縫製固定
    部よりも布団幅方向の内側に設けられており、 上記裏地側への縫製固定部が身体の両側で布団の谷間と
    なって布団が身体に沿うことを特徴とする羽毛布団。
  2. 【請求項2】 上記分割部のまちテープの中央部に羽毛
    送り込みチューブの挿入孔が形成されており、 該羽毛送り込みチューブ挿入孔が、上記まちテープに形
    成されたスリットと、該スリットが形成されているまち
    テープの部分と重ねられてまちテープに一部縫合された
    覆い布からなることを特徴とする請求項1記載の羽毛布
    団。
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