JP2931938B2 - 防曇剤 - Google Patents
防曇剤Info
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- Saccharide Compounds (AREA)
- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Description
ク、高分子フィルム表面等を処理した場合、仕上り性が
よく且つ持続性に優れた防曇剤に関する。
等の表面は水滴の凝集或いは付着によって曇り易く、そ
の本来の透明性が著しく損われ、或いは表面反射のむら
を生じる。これらの曇りはその使用目的に応じて、種々
の障害を引き起こす。例えば自動車のフロント或いはサ
イド、リアガラスの冬期における曇りは、使用上不便な
ものであるばかりではなく運転上非常に危険性を伴う。
またショーウインドウの曇りは、その本来の陳列効果を
果さない。一方農業用温室の高分子フィルム、ガラス或
いは住居の明り取り窓の曇りは日光の通りを著しく妨
げ、植物の生育を妨げたり、健康上好ましくないもので
ある。
方法が提案されている。例えば、自動車のリアガラスで
は、ガラス表面を露点以上の温度に保って水滴の付着を
防止することを目的としてガラス表面に電導性被膜を設
けてこれに通電し、発熱により曇りを防止する方法が採
られている。その他に、防曇剤としては第一にケイ素樹
脂、ワックス、パインタール、アスファルト等を主剤と
する撥水性のものが提案されている。これはガラス表面
に凝集した水滴を速やかに表面から流去しようとするも
のである。第二に、ソーダ石けん、アルキルスルホン
酸、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリビニ
ルアルコール、アルブミン分解物、ロート油、サポニン
等の湿潤性の防曇剤は、表面に湿潤性の膜を形成させ表
面の自由エネルギーを大きくすることにより、水で一様
に濡らすようにするものである。
表面を露点以上の温度に保つことで防曇を行う方法は、
その処理が煩雑であると共にコストも高くつく。撥水性
の防曇剤では、凝集によって生じた水分をガラス面から
速やかに流去させることが難かしいために、大きな水滴
となってガラス面に留まってしまうという欠点があり、
更に、撥水性が不十分な場合には、かえって曇りの現象
を助長させることもある。このように、撥水性の防曇剤
においては、性質上解決し難い問題点が多い。湿潤性の
防曇剤においても色々な問題点が未解決である。すなわ
ち、一般に界面活性剤の湿潤性被膜は凝集水分によりガ
ラス表面から流去し易く効果持続性の点でやはり問題が
ある。また、ガラス面に塗布した場合にいずれも湿潤性
の塗布被膜が不透明不均一になるために、防曇剤自体に
よってガラスの透視性が損なわれ、仕上り性がよくない
といった欠点がある。
剤の開発が望まれていた。
かる欠点を解消すべく、鋭意検討を行った結果、アルキ
ルグリコシドを配合することにより、仕上り性がよく且
つ持続性に優れた防曇剤が得られることを見い出し、本
発明を完成した。
キル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を示し、
R2 は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは還元糖
に由来する残基を示し、xはその平均値が0〜5となる
数を示し、yはその平均値が1〜10となる数を示
す。〕で表わされるアルキルグリコシドを含有する防曇
剤を提供するものである。
示す一般式(1)中のxはその平均値が0〜5である
が、この値が水溶性、結晶性を調整する。つまり、xが
高い程水溶性が高くなり且つ結晶性が低くなる傾向にあ
る。好ましいxの値は0〜2である。次に、yはその平
均値が1より大きい場合、つまり2糖以上の糖鎖を親水
性基とする一般式(1)で示されるアルキルグリコシド
を含有する場合、糖鎖の結合様式は1−2、1−3、1
−4、1−6結合、更にα−、β−ピラノシド結合又は
フラノシド結合及びこれらの混合された結合様式を有す
る任意の混合物を含むことが可能である。また、一般式
(1)中のyの平均値は1〜10、好ましくは1〜3で
あるが、更に好ましい平均値は約1〜1.5、特に1.
1〜1.4である。なお、yの測定法はプロトンNMR
法によるものである。また、一般式(1)中のR1 は直
鎖又は分岐鎖を有する炭素数8〜18のアルキル基、ア
ルケニル基又はアルキルフェニル基であるが、溶解性、
起泡性及び洗浄性の点から、好ましい炭素数は10〜1
4である。また、R2 は炭素数2〜4のアルキレン基で
あるが、水溶性などから好ましい炭素数は2〜3であ
る。更にGは単糖もしくは2糖以上の原料によってその
構造が決定されるが、このGの原料としては、単糖では
グルコース、ガラクトース、キシロース、マンノース、
リキソース、アラビノース等及びこれらの混合物等が、
2糖以上ではマルトース、キシロビオース、イソマルト
ース、セロビオース、ゲンチビオース、ラクトース、ス
クロース、ニゲロース、ツラノース、ラフィノース、ゲ
ンチアノース、メレジトース等及びこれらの混合物等が
挙げられる。これらのうち、好ましい単糖類原料は、そ
れらの入手性及び低コストの点から、グルコース、フル
クトースであり、2糖以上ではマルトース、スクロース
である。
れないが、好ましくは0.01〜50重量%(以下、単
に%で示す)、より好ましくは0.1〜20%である。
配合量が0.01%未満ではアルキルグリコシドが果た
す防曇持続性が充分でない。
グリコシド以外にも必要に応じて通常の造膜助剤、界面
活性剤、水溶性溶剤、アルカリ剤、香料、染料、顔料、
防腐剤及び殺菌剤等の任意成分を適宜添加することが可
能である。
粉、ヒドロキシプロピル化澱粉等のヒドロキシアルキル
化澱粉、カルボキシメチル化澱粉等のカルボキシアルキ
ル化澱粉、及びこれらを過酸化水素、次亜塩素酸ナトリ
ウム等の酸化剤又は酵素により低粘度化したもの等の化
工澱粉;カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアル
コール、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース等のセルロース誘導
体;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸等の重合体もしくは共重合体、又はこれらの塩;
スチレンスルホン酸重合体もしくは共重合体、又はこれ
らの塩;アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル系
のモノマー、及びスチレンなどが使用可能であるが、特
にポリビニルアルコール、無水マレイン酸の共重合物が
好ましい。造膜助剤の配合量は、全組成中、好ましくは
0.01〜10%、より好ましくは0.05〜8%、更
に好ましくは0.05〜5%である。
剤、非イオン性界面活性剤が好ましい。
ルホネート系陰イオン性界面活性剤、サルフェート系陰
イオン性界面活性剤、カルボキシレート系陰イオン性界
面活性剤等が使用される。スルホネート系陰イオン性界
面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖アルキル(C8 〜C
22)ベンゼンスルホン酸塩、長鎖アルキル(C8 〜
C 22)スルホン酸塩、長鎖オレフィン(C8 〜C22)ス
ルホン酸塩等がある。またサルフェート系陰イオン性界
面活性剤としては、長鎖モノアルキル(C8 〜C22)硫
酸エステル塩、ポリオキシエチレン(1〜6モル)長鎖
アルキル(C8 〜C 22)エーテル硫酸エステル塩、ポリ
オキシエチレン(1〜6モル)アルキル(C 8 〜C18)
フェニルエーテル硫酸エステル塩等がある。カルボキシ
レート系陰イオン性界面活性剤としては、長鎖アルキル
(C8 〜C22)脂肪酸塩、N−長鎖アルキロイル(C8
〜C22)サルコシンの塩等がある。これら陰イオン性界
面活性剤の対イオンとしての陽イオンは、ナトリウム、
カリウム等のアルカリ金属イオン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルカノールアミンイオン等である。
シエチレン(6〜35モル)長鎖アルキル(第1級又は
第2級C8 〜C22)エーテル、ポリオキシエチレン(6
〜35モル)アルキル(C8 〜C18)フェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
コポリマー等が使用される。仕上り性等の点から、ポリ
オキシエチレン(6〜35モル)長鎖アルキル(第1級
又は第2級C8 〜C22)エーテル、ポリオキシエチレン
(6〜35モル)アルキル(C8 〜C18)フェニルエー
テルが好ましい。これらの界面活性剤の配合量は、0.
001〜10%が適当であり、好ましくは0.001〜
1%、更に好ましくは0.01〜0.1%である。
(2)、(3)、(4) R3O(C2H4O)m(C3H6O)nR4 (2) 〔式中、R3 及びR4 はそれぞれ水素又は炭素数1〜8
のアルキル基を示し、R 3 及びR4 が同時に水素である
ことはない。m及びnは0≦m≦3、0≦n≦3の整数
であって、m及びnが同時に0であることはない。〕
表わされる化合物、炭素数1〜5の一価アルコール又は
多価アルコールの1種又は2種以上が使用される。
は、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、ヘキサプロピレングリコール
モノエチルエーテル、テトラプロピレングリコールジメ
チルエーテル、ポリオキシエチレン(m=1)ポリオキ
シプロピレン(n=4)グリコールモノエチルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(m=1)ポリオキシプロピレ
ン(n=1.5)グリコールブチルエーテル等が挙げら
れる。一般式(3)で表わされる化合物として、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジエチル
−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。一般式(4)
で表わされる化合物としては、3−メトキシ−3−メチ
ルブタノール、3−エトキシ−3−メチルブタノール等
が挙げられる。また、炭素数1〜5の一価アルコール又
は多価アルコールとしては、メタノール、エタノール、
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチル
アルコール、sec−ブチルアルコール、イソブチルア
ルコール、tert−ブチルアルコール、ペンチルアル
コール、ネオペンチルアルコール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
グリセリン等が挙げられる。
ミン化合物は、揮発性或いは液状のものであれば通常の
ものが使用可能であり、例えばアンモニア、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、ジエチルアミノエタノール、モルホリン等が挙げら
れる。これらの中でも特にモノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、モルホリンが好ましい。
ンスの水を加えて調製される。
高分子フィルム等に直接塗布するか、又はスプレーする
ことにより使用される。
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。 実施例 表1に示す組成の防曇剤を調製し、その防曇持続性及び
仕上り性を評価した。
浄し、その外壁に試験液をトリガー式スプレーヤーにて
約5gスプレーし乾燥させた。ガラスビーカーに氷を入
れ、湯浴(90℃〜95℃)上の水蒸気中に放置した。
30秒後、ガラスビーカーの外壁をよく肉眼で観察し、
ガラスビーカーを湯浴上から取りはずし、乾燥させた。
よく乾燥させた後、ガラスビーカーに氷を入れ、再び湯
浴上の水蒸気中に放置してビーカーの曇り具合を観察し
た。以上の操作をガラスビーカー全体が曇るまで繰りか
えし、その回数により防曇持続性の評価を行った。
ノールで洗浄し、その外壁に試験液をトリガー式スプレ
ーヤーにて約5gスプレーし乾燥させた後に下記の評価
基準にて官能評価をすることにより行った。 (評価基準) ○:仕上り性がよい。 △:どちらともいえない。 ×:仕上り性が悪い。
及び仕上り性を有することが判明した。
スチック、高分子フィルム表面等の曇りを持続的に防止
することができ、且つその仕上り性も良好である。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の一般式(1)、 R1(OR2)xGy (1) 〔式中、R1 は直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアル
キル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基を示し、
R2 は炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Gは還元糖
に由来する残基を示し、xはその平均値が0〜5となる
数を示し、yはその平均値が1〜10となる数を示
す。〕で表わされるアルキルグリコシドを含有する防曇
剤。
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JP4138851A JP2931938B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 防曇剤 |
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JP4138851A JP2931938B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 防曇剤 |
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JPH05331454A JPH05331454A (ja) | 1993-12-14 |
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Family Applications (1)
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JP4138851A Expired - Fee Related JP2931938B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 防曇剤 |
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-
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