JP2931838B2 - 包装体内容物の非破壊検査方法及び検査装置 - Google Patents
包装体内容物の非破壊検査方法及び検査装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液体またはペースト
状物品のような流動性を有する物品を内容物とする包装
体を破壊することなく、内容物の異常を判定することを
目的とした包装体内容物の非破壊検査方法及び検査装置
に関する。
状物品のような流動性を有する物品を内容物とする包装
体を破壊することなく、内容物の異常を判定することを
目的とした包装体内容物の非破壊検査方法及び検査装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】包装容器に充填された内容物の物性異常
の有無、特に食品等の内容物の変質の有無を知ること
は、製品の品質管理上重要である。従来この種の検査設
備として、缶詰の内容物変質の有無を調べる打検法等が
あり、缶詰以外では、容器を振動して、内容物の液面の
ゆらぎから正常品と異常品の差を目視または画像解析に
より非破壊検査する方法がある。例えば、被検査包装体
を振盪させた後、該包装体の外面から超軟X線を照射し
て映像情報を得ることにより、その映像に於けるヘッド
スペースの分散状態に基づいて内容物変質の有無または
度合を判定する方法及び装置(特開昭63−16724
9号、同63−271146号)が提案されている。ま
た包装体を所定の条件で振盪させ、内容物と容器を共振
状態に保ちながら、包装体の外面から、超軟X線を照射
して透過超軟X線量を計測し、本計測値と被検査体を前
記所定条件で振盪して得た計測値を比較して、両計測値
の相異から被検査包装体の異常の有無または度合を判定
する装置(特開平2−309230号)が提案されてい
る。しかしながら、前記のような方法及び装置が活用で
きない場合には、適当数の包装体をサンプリングして開
封後、物性異常の有無を判定している。
の有無、特に食品等の内容物の変質の有無を知ること
は、製品の品質管理上重要である。従来この種の検査設
備として、缶詰の内容物変質の有無を調べる打検法等が
あり、缶詰以外では、容器を振動して、内容物の液面の
ゆらぎから正常品と異常品の差を目視または画像解析に
より非破壊検査する方法がある。例えば、被検査包装体
を振盪させた後、該包装体の外面から超軟X線を照射し
て映像情報を得ることにより、その映像に於けるヘッド
スペースの分散状態に基づいて内容物変質の有無または
度合を判定する方法及び装置(特開昭63−16724
9号、同63−271146号)が提案されている。ま
た包装体を所定の条件で振盪させ、内容物と容器を共振
状態に保ちながら、包装体の外面から、超軟X線を照射
して透過超軟X線量を計測し、本計測値と被検査体を前
記所定条件で振盪して得た計測値を比較して、両計測値
の相異から被検査包装体の異常の有無または度合を判定
する装置(特開平2−309230号)が提案されてい
る。しかしながら、前記のような方法及び装置が活用で
きない場合には、適当数の包装体をサンプリングして開
封後、物性異常の有無を判定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来実施されてい
る非破壊検査方法で、打検法は、缶詰にのみ活用可能で
ある。また容器を振盪後、液面のゆらぎを観察する方法
は容器が透明な場合にのみ活用できるが、一般的に包装
容器は不透明なものが多く、活用範囲はきわめて狭い。
また前記特開昭63−167249号の発明及び特開昭
63−271146号の発明による場合は、透過した超
軟X線より映像信号を得る場合に、蛍光像では画面に残
像が残るため検査を連続して行う場合、残像が消滅する
まで待たなければならない問題点がある。またネガフイ
ルム像にした時は、現像時間を必要とするので、検査能
力の向上には制約が大きかった。前記のように各方法及
び装置は、殆ど目視などの人的介在を必要とするため
に、能率及び精度の向上について制約が大きく、且つそ
の性質上全自動ラインへの介装の困難性が重大な問題と
なっていた。また特開平2−309230号の発明によ
る場合は容器のこわさが共振に影響する場合、誤判定を
起こしやすいため、容器の材質、形態に制限が加えられ
ていた。
る非破壊検査方法で、打検法は、缶詰にのみ活用可能で
ある。また容器を振盪後、液面のゆらぎを観察する方法
は容器が透明な場合にのみ活用できるが、一般的に包装
容器は不透明なものが多く、活用範囲はきわめて狭い。
また前記特開昭63−167249号の発明及び特開昭
63−271146号の発明による場合は、透過した超
軟X線より映像信号を得る場合に、蛍光像では画面に残
像が残るため検査を連続して行う場合、残像が消滅する
まで待たなければならない問題点がある。またネガフイ
ルム像にした時は、現像時間を必要とするので、検査能
力の向上には制約が大きかった。前記のように各方法及
び装置は、殆ど目視などの人的介在を必要とするため
に、能率及び精度の向上について制約が大きく、且つそ
の性質上全自動ラインへの介装の困難性が重大な問題と
なっていた。また特開平2−309230号の発明によ
る場合は容器のこわさが共振に影響する場合、誤判定を
起こしやすいため、容器の材質、形態に制限が加えられ
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の包装体内容物
検査方法は、包装容器に流動性を有する内容物が充填さ
れている包装体を振盪して、包装体内の気体を内容物に
均一に混合し、振盪停止後包装体外面から超軟X線を照
射して、透過した超軟X線を線量計で把握することによ
って、内容物の物性のちがいで起きる、混合された気泡
の消滅速度差を、単位体積当りの密度差の有無または大
小として捕え、内容物の物性異常の有無または大小を判
定することを特徴とするものである。超軟X線照射によ
って得られた線量計による信号を、混合された気泡の消
滅速度差として捕え、内容物の物性異常の有無及び度合
の判定に用いる技術は未だ知られていない。前記におけ
る物性異常とは、濃度異常、粘度異常、組織異常及び食
品、医薬品等に於ける細菌的不良等をいう。
検査方法は、包装容器に流動性を有する内容物が充填さ
れている包装体を振盪して、包装体内の気体を内容物に
均一に混合し、振盪停止後包装体外面から超軟X線を照
射して、透過した超軟X線を線量計で把握することによ
って、内容物の物性のちがいで起きる、混合された気泡
の消滅速度差を、単位体積当りの密度差の有無または大
小として捕え、内容物の物性異常の有無または大小を判
定することを特徴とするものである。超軟X線照射によ
って得られた線量計による信号を、混合された気泡の消
滅速度差として捕え、内容物の物性異常の有無及び度合
の判定に用いる技術は未だ知られていない。前記におけ
る物性異常とは、濃度異常、粘度異常、組織異常及び食
品、医薬品等に於ける細菌的不良等をいう。
【0005】即ちこの発明によれば流動性を有する物品
を内容物とする正常な包装体を所定の条件で振盪させ
て、前記物品と包装体内の気体とを均一に混合させ、振
盪を停止した後、包装体の外面より超軟X線を照射し
て、透過した超軟X線を線量計で把握することによっ
て、内容物の物性のちがいで起きる混合された気泡の消
滅速度差を正常品の値と比較することにより、前記内容
物の異常の有無または度合を判定することを特徴とし
た、包装体内容物の非破壊検査法である。内容物は液体
またはペースト状物品とし、気体を空気または窒素ガス
等不活性ガスとするものである。
を内容物とする正常な包装体を所定の条件で振盪させ
て、前記物品と包装体内の気体とを均一に混合させ、振
盪を停止した後、包装体の外面より超軟X線を照射し
て、透過した超軟X線を線量計で把握することによっ
て、内容物の物性のちがいで起きる混合された気泡の消
滅速度差を正常品の値と比較することにより、前記内容
物の異常の有無または度合を判定することを特徴とし
た、包装体内容物の非破壊検査法である。内容物は液体
またはペースト状物品とし、気体を空気または窒素ガス
等不活性ガスとするものである。
【0006】またこの発明の装置は、包装体の加振装
置、並びに対向する超軟X線照射機構、及びこれに対向
する超軟X線検出機構を備え、超軟X線検出機構の出力
を、前記包装体の選別装置と接続したことを特徴とする
包装体内容物の非破壊検査装置である。前記における超
軟X線検出機構は、X線線量計で把握した線量の信号処
理機構及び、異常の有無を判定記録するデーター処理機
構からなり、加振装置は包装体の形態に合せたあらゆる
振動条件をコントロールできるフアンクシヨンシンセサ
イザーからなり、包装体破壊防止のための固定装置を取
付けることができる。前記のように、この発明は従来行
われていた検査法の技術的問題点を悉く改善すると共
に、全自動ラインへの介装を可能にしたものである。ま
た包装体内容物とヘッドスペースを均一に混合した後、
振盪を停止すると、内容物の中に混合された気泡は一部
合体しながら、液面に向って上昇する。この上昇速度は
内容物の粘度、密度、表面張力、気泡径等を変数とする
ある種の数域で表わされ、また気泡径は振動数振巾、内
容物の密度、粘度、表面張力、包装体の液面深さ等を変
数とする、ある種の数域で表わされる。従って物理学
上、これ等の値が一定で、且つ容器が同種であれば、気
泡上昇速度は一定で振動停止後混合された気泡が消滅す
るまでの時間は一定である。しかし内容物の化学的物性
が異なると、発泡時産生する気泡径並びに気泡上昇速度
は正常品と全く異なる。従って内容物が食品のとき、た
ん白質分解菌等による腐敗で粘度に変化はなくても、た
ん白質の分解等で発泡状態並びに気泡上昇速度が異なる
ため、この発明の検査法により、腐敗品等の検出は容易
である。
置、並びに対向する超軟X線照射機構、及びこれに対向
する超軟X線検出機構を備え、超軟X線検出機構の出力
を、前記包装体の選別装置と接続したことを特徴とする
包装体内容物の非破壊検査装置である。前記における超
軟X線検出機構は、X線線量計で把握した線量の信号処
理機構及び、異常の有無を判定記録するデーター処理機
構からなり、加振装置は包装体の形態に合せたあらゆる
振動条件をコントロールできるフアンクシヨンシンセサ
イザーからなり、包装体破壊防止のための固定装置を取
付けることができる。前記のように、この発明は従来行
われていた検査法の技術的問題点を悉く改善すると共
に、全自動ラインへの介装を可能にしたものである。ま
た包装体内容物とヘッドスペースを均一に混合した後、
振盪を停止すると、内容物の中に混合された気泡は一部
合体しながら、液面に向って上昇する。この上昇速度は
内容物の粘度、密度、表面張力、気泡径等を変数とする
ある種の数域で表わされ、また気泡径は振動数振巾、内
容物の密度、粘度、表面張力、包装体の液面深さ等を変
数とする、ある種の数域で表わされる。従って物理学
上、これ等の値が一定で、且つ容器が同種であれば、気
泡上昇速度は一定で振動停止後混合された気泡が消滅す
るまでの時間は一定である。しかし内容物の化学的物性
が異なると、発泡時産生する気泡径並びに気泡上昇速度
は正常品と全く異なる。従って内容物が食品のとき、た
ん白質分解菌等による腐敗で粘度に変化はなくても、た
ん白質の分解等で発泡状態並びに気泡上昇速度が異なる
ため、この発明の検査法により、腐敗品等の検出は容易
である。
【0007】この発明の検査装置において、包装体の振
盪を行った後、包装体が破損したり変形して超軟X線を
透過させる部分の厚味が変化すると誤った判定を出すた
めこうした現象が起きないよう、包装体の形能に合せて
固定治具を特殊加工する。
盪を行った後、包装体が破損したり変形して超軟X線を
透過させる部分の厚味が変化すると誤った判定を出すた
めこうした現象が起きないよう、包装体の形能に合せて
固定治具を特殊加工する。
【0008】包装材料としては、金属箔、金属箔とプラ
スチックまたは/および紙のラミネート物、単層または
複層のプラスチック包装材料、金属蒸着フイルム、紙、
紙とプラスチックのラミネート物、布に樹脂被覆を施し
たものがあげられる。また二次包装材料としては前述の
材料およびダンボール、クラフト紙があげられる。
スチックまたは/および紙のラミネート物、単層または
複層のプラスチック包装材料、金属蒸着フイルム、紙、
紙とプラスチックのラミネート物、布に樹脂被覆を施し
たものがあげられる。また二次包装材料としては前述の
材料およびダンボール、クラフト紙があげられる。
【0009】包装体の形態はボトル、コンテナ、バツグ
インボツクス、パウチ、自立体、カルトン、コンポジッ
ト缶、紙缶、アルミ缶があげられる。
インボツクス、パウチ、自立体、カルトン、コンポジッ
ト缶、紙缶、アルミ缶があげられる。
【0010】包装体に充填される内容物としては、食
品、医薬品、飼料、試薬などがあげられ、特に食品、医
薬品が重要である。内容物の形態は均一液状、分散液
状、ペースト状等、流動性を有するものであれば任意で
ある。
品、医薬品、飼料、試薬などがあげられ、特に食品、医
薬品が重要である。内容物の形態は均一液状、分散液
状、ペースト状等、流動性を有するものであれば任意で
ある。
【0011】この発明により包装容器に流動性を有する
内容物が充填されている包装体を検査するに当っては、
包装体が破損や変形が起きぬよう固定装置で加振装置に
固定した後振盪する。振盪時の振動加速度、加振時間は
包装体の形態で異なるが内容物に気泡が均一に混合さ
れ、停止後、気泡の合体が検査結果に悪影響を及ぼさな
いレベルになるよう振動条件を決定する。振動波形はラ
ンダム波、サイン波、シヨック波、ランダムオンランダ
ム波等とし、ランダムコントローリーを搭載したフアン
クシヨンシンセサイザーにて波形制御を行う。
内容物が充填されている包装体を検査するに当っては、
包装体が破損や変形が起きぬよう固定装置で加振装置に
固定した後振盪する。振盪時の振動加速度、加振時間は
包装体の形態で異なるが内容物に気泡が均一に混合さ
れ、停止後、気泡の合体が検査結果に悪影響を及ぼさな
いレベルになるよう振動条件を決定する。振動波形はラ
ンダム波、サイン波、シヨック波、ランダムオンランダ
ム波等とし、ランダムコントローリーを搭載したフアン
クシヨンシンセサイザーにて波形制御を行う。
【0012】ヘッドスペースが内容的に均一に分散する
まで振盪を続け、振盪停止後、一定時間が経過した時、
超軟X線を照射して、透過した超軟X線を線量計で把握
し、正常品を前記被検体と同一の諸条件で測定した値と
比較する。超軟X線照射機構は、加振装置上または振盪
後の工程にある包装体に照射できるようセットし、包装
体に対する照射機構は気泡上昇速度差を上昇時間差とし
て捕らえられるよう容器の底部より一定の高さを確保す
る。この高さは容器の形態によって調整するが同一種容
器では一定とする。振盪停止後一定時間が経過した時被
検体が正常品に比べ粘度が高い時は、気泡上昇速度が遅
いため正常品に比べ内容物に多くの気泡が混在して密度
が低くなるために、超軟X線透過量が高くなる。逆に粘
度の低い時は密度が高くなって超軟X線透過量は低くな
るため、正常品と差別化される。また粘度は同一でも、
表面張力等の物性が異なると、正常品に比べ気泡上昇速
度は大または小となり、透過超軟X線量は小または大と
なり差別化可能である。
まで振盪を続け、振盪停止後、一定時間が経過した時、
超軟X線を照射して、透過した超軟X線を線量計で把握
し、正常品を前記被検体と同一の諸条件で測定した値と
比較する。超軟X線照射機構は、加振装置上または振盪
後の工程にある包装体に照射できるようセットし、包装
体に対する照射機構は気泡上昇速度差を上昇時間差とし
て捕らえられるよう容器の底部より一定の高さを確保す
る。この高さは容器の形態によって調整するが同一種容
器では一定とする。振盪停止後一定時間が経過した時被
検体が正常品に比べ粘度が高い時は、気泡上昇速度が遅
いため正常品に比べ内容物に多くの気泡が混在して密度
が低くなるために、超軟X線透過量が高くなる。逆に粘
度の低い時は密度が高くなって超軟X線透過量は低くな
るため、正常品と差別化される。また粘度は同一でも、
表面張力等の物性が異なると、正常品に比べ気泡上昇速
度は大または小となり、透過超軟X線量は小または大と
なり差別化可能である。
【0013】超軟X線を検知する線量計は、超軟X線量
を電気信号(量)に変換可能な線量計(例えばシンチレ
ーシヨンカウンター)であれば良く、電気信号は増幅可
能な信号処理機構より標準出力に対し差別化される。
を電気信号(量)に変換可能な線量計(例えばシンチレ
ーシヨンカウンター)であれば良く、電気信号は増幅可
能な信号処理機構より標準出力に対し差別化される。
【0014】
【作用】物体を透過する超軟X線強度は、物質の密度の
増加により減衰する。この超軟X線強度の増減は、X線
線量計で検出されることにより、包装された物品の内部
状況を判断することができる。X線線量計は、物品を透
過した超軟X線をスリットで細い線束とし、その超軟X
線を蛍光体が光に変換することを利用したもので、光は
光電子増倍管の光電面に於て電子に変換され、電子増倍
部によって電流増幅され出力する。包装体内容物と泡の
混合率が高い程、密度が低下するため、透過する超軟X
線の線量は増加する。
増加により減衰する。この超軟X線強度の増減は、X線
線量計で検出されることにより、包装された物品の内部
状況を判断することができる。X線線量計は、物品を透
過した超軟X線をスリットで細い線束とし、その超軟X
線を蛍光体が光に変換することを利用したもので、光は
光電子増倍管の光電面に於て電子に変換され、電子増倍
部によって電流増幅され出力する。包装体内容物と泡の
混合率が高い程、密度が低下するため、透過する超軟X
線の線量は増加する。
【0015】
【実施例1】直径55mm、高さ165mm、肉厚6.7mm
のポリエチレンボトルに加工乳250mmを充填し、密閉
した。前記加工乳としては製造直後のもの(以下非変質
品という)、製造後不特定の菌株を植菌し、室温で4〜
5日放置したもの(以下、前期変質品という)、製造後
不特定の菌株を植菌し、室温で2週間放置したもの(以
下、後期変質品という)を用いた。超軟X線照射機構
(ソフテツクス株式会社製SV−100A、最大出力1
00 KVP、5mA)を用い次の試験を行った。
のポリエチレンボトルに加工乳250mmを充填し、密閉
した。前記加工乳としては製造直後のもの(以下非変質
品という)、製造後不特定の菌株を植菌し、室温で4〜
5日放置したもの(以下、前期変質品という)、製造後
不特定の菌株を植菌し、室温で2週間放置したもの(以
下、後期変質品という)を用いた。超軟X線照射機構
(ソフテツクス株式会社製SV−100A、最大出力1
00 KVP、5mA)を用い次の試験を行った。
【0016】上記の各包装体を加振装置を使ってサイン
波で120Hz、振動加速度62.5Gの振動条件で1秒
間振盪し、振盪停止より0.3秒後出力55KVP −3mA
の条件で超軟X線の照射を行い、ボトルの底より70mm
上部の透過超軟X線量をX線線量計(ソフテツクス株式
会社製R−1005)により検出した。この結果(振盪
前の線量計出力を0mVとした時)線量計出力は非変質品
の出力が平均10mV未満であるのに対し、前記振盪条件
で前期変質品、後期変質品では最も出力の低いものでも
100mVと高かった。なお非変質品の粘度は20℃で
1.84cpに対し、変質品の粘度は20℃で1.50cp
〜247.50cpの範囲にあり、非変質品と殆ど変らぬ
ものもあったが、この発明による検査法では識別可能で
あることが確認された。またこれ等包装体を7μm 厚ア
ルミラミネートフイルム、15μm厚アルミラミネート
フイルム、20μm 厚アルミラミネートフイルムおよび
ダブルフルートのダンボールにて二次包装した状態(ア
ルミラミネートフイルム、ダンボールの両者使用の場合
も含む)で試験を実施しても同一の結果が得られた。
波で120Hz、振動加速度62.5Gの振動条件で1秒
間振盪し、振盪停止より0.3秒後出力55KVP −3mA
の条件で超軟X線の照射を行い、ボトルの底より70mm
上部の透過超軟X線量をX線線量計(ソフテツクス株式
会社製R−1005)により検出した。この結果(振盪
前の線量計出力を0mVとした時)線量計出力は非変質品
の出力が平均10mV未満であるのに対し、前記振盪条件
で前期変質品、後期変質品では最も出力の低いものでも
100mVと高かった。なお非変質品の粘度は20℃で
1.84cpに対し、変質品の粘度は20℃で1.50cp
〜247.50cpの範囲にあり、非変質品と殆ど変らぬ
ものもあったが、この発明による検査法では識別可能で
あることが確認された。またこれ等包装体を7μm 厚ア
ルミラミネートフイルム、15μm厚アルミラミネート
フイルム、20μm 厚アルミラミネートフイルムおよび
ダブルフルートのダンボールにて二次包装した状態(ア
ルミラミネートフイルム、ダンボールの両者使用の場合
も含む)で試験を実施しても同一の結果が得られた。
【0017】
【実施例2】底面が95mm×63mm、高さ175mmの紙
容器に減菌された牛乳1000mlを無菌充填し密閉し
た。本品を実施例1と同様の方法で非変質品、前期変質
品、後期変質品を試作し、ソフテツクス株式会社製超軟
X線照射機構(SV100A型最大出力100 KVP、5
mA)及びX線線量計(R1005型)を用い実施例1の
手法で試験を行った。但し振盪条件は100Hz〜200
Hzのランダム波を用い、振動加速度50G、振盪時間は
1.5秒とした。超軟X線照射時期は振盪停止0.5秒
後とし、透過超軟X線量の測定は紙容器の底面より15
0mm上部とした。尚紙容器の材質は最外層から15μm
厚ポリエチレンフイルム/260μm 厚デイプレツクス
紙/25μm 厚ポリエチレンフイルム/7μm 厚アルミ
ホイル/45μm 厚ポリエチレンフイルムの5層構造を
有する複合材を用いた。
容器に減菌された牛乳1000mlを無菌充填し密閉し
た。本品を実施例1と同様の方法で非変質品、前期変質
品、後期変質品を試作し、ソフテツクス株式会社製超軟
X線照射機構(SV100A型最大出力100 KVP、5
mA)及びX線線量計(R1005型)を用い実施例1の
手法で試験を行った。但し振盪条件は100Hz〜200
Hzのランダム波を用い、振動加速度50G、振盪時間は
1.5秒とした。超軟X線照射時期は振盪停止0.5秒
後とし、透過超軟X線量の測定は紙容器の底面より15
0mm上部とした。尚紙容器の材質は最外層から15μm
厚ポリエチレンフイルム/260μm 厚デイプレツクス
紙/25μm 厚ポリエチレンフイルム/7μm 厚アルミ
ホイル/45μm 厚ポリエチレンフイルムの5層構造を
有する複合材を用いた。
【0018】この結果、線量計出力は非変質品の場合2
0mV以下であるのに対し、前期変質品、後期変質品では
最も出力の低いものでも100mVと高く、差別化可能で
あった。なお、非変質品の粘度は20℃で1.68cpに
対し、変質品の粘度は1.45cp〜255.50cpの範
囲にあり、変質品の粘度は非変質品と殆ど変らないもの
もあったが、この発明による検査法では識別可能である
ことが確認された。また、本品をダブルフルートのダン
ボールにて二次包装した状態で試験を実施しても同一の
結果が得られた。
0mV以下であるのに対し、前期変質品、後期変質品では
最も出力の低いものでも100mVと高く、差別化可能で
あった。なお、非変質品の粘度は20℃で1.68cpに
対し、変質品の粘度は1.45cp〜255.50cpの範
囲にあり、変質品の粘度は非変質品と殆ど変らないもの
もあったが、この発明による検査法では識別可能である
ことが確認された。また、本品をダブルフルートのダン
ボールにて二次包装した状態で試験を実施しても同一の
結果が得られた。
【0019】
【実施例3】アルミ缶に充填した離乳食(標準粘度では
20℃で2.5cp)の製造開始時発生する濃度異常(う
すもの)の製品を、本発明の装置を用いて連続検出試験
した。超軟X線照射および検出条件は実施例1に準じ、
振盪条件は150Hz、100G、サイン波、振盪時間は
0.8秒とした。超軟X線照射時期は振盪停止0.4秒
後、透過超軟X線量の測定は缶の底より40mm上部とし
た。
20℃で2.5cp)の製造開始時発生する濃度異常(う
すもの)の製品を、本発明の装置を用いて連続検出試験
した。超軟X線照射および検出条件は実施例1に準じ、
振盪条件は150Hz、100G、サイン波、振盪時間は
0.8秒とした。超軟X線照射時期は振盪停止0.4秒
後、透過超軟X線量の測定は缶の底より40mm上部とし
た。
【0020】この結果粘度は20℃で、1.8cp以下の
濃度の薄い製品でも誤動作なく選別できた。
濃度の薄い製品でも誤動作なく選別できた。
【0021】
【実施例4】最外層から最内層に向けて12μm 厚ポリ
エステルフイルム/9μm 厚アルミニウム箔/15μm
厚二軸延伸ナイロンフイルム/70μm 厚ポリエチレン
フイルムの4層構造を有する積層フイルムから作成した
スタンデングパウチに、200mlのポタージユスープを
充填し、密閉した。なお、ポタージユスープとしては製
造直後のもの(以下、非変質品という)、製造後室温で
4〜5日放置したもの(以下、前期変質品という)、製
造後2週間室温に放置したもの(以下、後期変質品とい
う)を実験に供し、実施例1と同様の装置、方法を用い
た。超軟X線出力は40KVP −3mAとし、スタンデング
パウチは、接着剤を使って治具に固定した。この結果、
非変質品の出力に比べ、前期変質品、後期変質品から得
られた出力は高く、出力差は最も小さいもので50mV程
度あり、選別可能と認められた。
エステルフイルム/9μm 厚アルミニウム箔/15μm
厚二軸延伸ナイロンフイルム/70μm 厚ポリエチレン
フイルムの4層構造を有する積層フイルムから作成した
スタンデングパウチに、200mlのポタージユスープを
充填し、密閉した。なお、ポタージユスープとしては製
造直後のもの(以下、非変質品という)、製造後室温で
4〜5日放置したもの(以下、前期変質品という)、製
造後2週間室温に放置したもの(以下、後期変質品とい
う)を実験に供し、実施例1と同様の装置、方法を用い
た。超軟X線出力は40KVP −3mAとし、スタンデング
パウチは、接着剤を使って治具に固定した。この結果、
非変質品の出力に比べ、前期変質品、後期変質品から得
られた出力は高く、出力差は最も小さいもので50mV程
度あり、選別可能と認められた。
【0022】
【実施例5】内容量2mlのプラスチックカップに1mlの
クリームを充填し実施例1に準じて試験を行った。但し
振盪条件は200Hz、100G、サインバースト波を用
い、超軟X線出力は10KWP −2mAとし照射時期は振盪
停止0.15秒後、透過超軟X線量の測定は容器の底よ
り5mm上部とした。この結果非変質品より得られた出力
に比べ、前期変質品、後期変質品は出力が高く出力差は
最低20mV程度あり選別可能であった。
クリームを充填し実施例1に準じて試験を行った。但し
振盪条件は200Hz、100G、サインバースト波を用
い、超軟X線出力は10KWP −2mAとし照射時期は振盪
停止0.15秒後、透過超軟X線量の測定は容器の底よ
り5mm上部とした。この結果非変質品より得られた出力
に比べ、前期変質品、後期変質品は出力が高く出力差は
最低20mV程度あり選別可能であった。
【0023】
【実施例6】底面が70mm×40mm、高さ150mm、肉
厚0.5mmのポリエステルボトルに墨汁250ml充填
し、直ちに密閉したものと、密閉後蓋を少し弛めて30
℃恒温器に20日間放置後、再び密閉したものを用いて
実施例1に準じて実験を行った。但し前者を正常品と
し、後者を異常品として、振動条件は175Hz、0.6
mmp −p で加速した時、胴部に現われるランダム波を3
2.0 dβ増幅したランダム波とし加振時間は0.25
秒、超軟X線照射時期は振盪停止0.5秒後、透過超軟
X線量の測定は容器の底より50mm上部とした。また超
軟X線の出力は50KVP −3mAとした。この結果正常品
では超軟X線出力が50mVあったのに対し異常品の線量
計出力は振盪前と同程度であった。
厚0.5mmのポリエステルボトルに墨汁250ml充填
し、直ちに密閉したものと、密閉後蓋を少し弛めて30
℃恒温器に20日間放置後、再び密閉したものを用いて
実施例1に準じて実験を行った。但し前者を正常品と
し、後者を異常品として、振動条件は175Hz、0.6
mmp −p で加速した時、胴部に現われるランダム波を3
2.0 dβ増幅したランダム波とし加振時間は0.25
秒、超軟X線照射時期は振盪停止0.5秒後、透過超軟
X線量の測定は容器の底より50mm上部とした。また超
軟X線の出力は50KVP −3mAとした。この結果正常品
では超軟X線出力が50mVあったのに対し異常品の線量
計出力は振盪前と同程度であった。
【0024】
【実施例7】塩化ビニル製容器に入った20cc入修正液
の品質確認のため、実施例6に準じて実験を行った。振
動条件は、実施例6に準じたランダム波とし振盪時間は
0.5秒、超軟X線照射時期は振盪停止0.1秒後、透
過超軟X線量の測定は容器の底より20mm上部とした。
この結果正常品の超軟X線出力は最低15mVあるのに対
し、中味の硬化した製品の出力は振盪前と同じかまたは
それ以下であった。従ってこの発明による検査法で不良
品の識別は可能であった。
の品質確認のため、実施例6に準じて実験を行った。振
動条件は、実施例6に準じたランダム波とし振盪時間は
0.5秒、超軟X線照射時期は振盪停止0.1秒後、透
過超軟X線量の測定は容器の底より20mm上部とした。
この結果正常品の超軟X線出力は最低15mVあるのに対
し、中味の硬化した製品の出力は振盪前と同じかまたは
それ以下であった。従ってこの発明による検査法で不良
品の識別は可能であった。
【0025】
【実施例8】この発明の実施装置のブロックダイヤグラ
ムを図1に示し、実施装置に於て振盪停止後の経過時間
と包装体を透過する超軟X線出力の関係を図2に示し、
選別装置を図3、4に示す。以下この発明の実施装置を
図面に基づいて説明する。
ムを図1に示し、実施装置に於て振盪停止後の経過時間
と包装体を透過する超軟X線出力の関係を図2に示し、
選別装置を図3、4に示す。以下この発明の実施装置を
図面に基づいて説明する。
【0026】この発明の検査装置は、包装体1の振盪に
よる破損防止のための固定装置2と搬送装置3、加振装
置4、超軟X線検査装置5、及び選別装置6から構成さ
れている(図1)。前記固定装置2、搬送装置3は、包
装体1の破損・変形を防止するために、容器の形態に合
せて左右、上下より固定する型枠並びにそれに付属する
部材からなつている。前記包装体の固定は一度に1ケま
たは数ケとし、振動発生機構7上に固定、または振動発
生機構7に移動する前に固定し、その後振動発生機構7
にセットする方法が採用される。前記搬送装置3は、前
記包装体1を移動する装置で、コンベア等が採用され
る。前記振動発生機構7上にセットされた前記包装体1
は、加振装置4により、所定時間振盪される。前記加振
装置4は振動発生機構7の振巾、振動数、振動波形、振
動時間等が制御可能なフアンクシヨンシンセサイザー8
及び電力増幅機9並びにこれに付属する部材から構成さ
れている。前記振動発生機構7としては動電式発振機に
よるもの、電磁石の吸引力を利用するもの、振動モータ
ーを用いるもの、油圧式、機械式発振機を用いるものな
ど、従来公知の種々のタイプのものが使用できる。
よる破損防止のための固定装置2と搬送装置3、加振装
置4、超軟X線検査装置5、及び選別装置6から構成さ
れている(図1)。前記固定装置2、搬送装置3は、包
装体1の破損・変形を防止するために、容器の形態に合
せて左右、上下より固定する型枠並びにそれに付属する
部材からなつている。前記包装体の固定は一度に1ケま
たは数ケとし、振動発生機構7上に固定、または振動発
生機構7に移動する前に固定し、その後振動発生機構7
にセットする方法が採用される。前記搬送装置3は、前
記包装体1を移動する装置で、コンベア等が採用され
る。前記振動発生機構7上にセットされた前記包装体1
は、加振装置4により、所定時間振盪される。前記加振
装置4は振動発生機構7の振巾、振動数、振動波形、振
動時間等が制御可能なフアンクシヨンシンセサイザー8
及び電力増幅機9並びにこれに付属する部材から構成さ
れている。前記振動発生機構7としては動電式発振機に
よるもの、電磁石の吸引力を利用するもの、振動モータ
ーを用いるもの、油圧式、機械式発振機を用いるものな
ど、従来公知の種々のタイプのものが使用できる。
【0027】前記、加振装置4により振盪された包装体
1は、振盪停止後、所定時間を経て、前記超軟X線検査
装置5により検査される。前記超軟X線検査装置5は超
軟X線照射機構10、10a及び超軟X線検出機構11
から構成されている。前記超軟X線照射機構10、10
aは包装体1に超軟X線を照射するためのものである。
また超軟X線検出機構11には、X線線量計信号処理機
構12、データ処理機構13が組込まれている。前記超
軟X線とは、紫外線に近い波長域のX線を言い、γ線に
近い波長域の通常のX線と区別するための呼称である。
X線線量計14、14aは包装体1を透過した超軟X線
を蛍光体15、15aで光に変換し、これを光電子増倍
管16、16a、プリアンプ17、17aにて電流とし
て増幅出力する機構である。前記X線線量計14、14
aから発生した信号は、包装体1固有の信号としてX線
線量計信号処理機構12で異常の有無、または度合を判
定し、データ処理機構13で表示記録する。この発明の
検査装置は、その精度を上げるために、X線線量計1
4、14aを2セット設置し、包装体1の検査は時間を
ずらして2度計測し、正常値に比べ混合された気泡が速
かに上昇する物品及び気泡の上昇の遅い物品を異常品と
する方法を採用することが望ましい。この状態を超軟X
線出力と振盪停止後、経過した時間の関係で示すと図2
の通りとなる。また、前記、超軟X線検査装置5は加振
装置4、または、前記包装体1の搬送装置3と並行して
独立に配置される。加振装置4を超軟X線検査装置5に
組込むことは振動発生機構7の振動が超軟X線検査装置
5に伝わってゆれるため、超軟X線照射機構10、10
aによる照射時の焦点がずれX線線量計14、14aに
より得られる信号にバラツキが現われる。従って、超軟
X線検査装置5に対し、振動発生機構7からの振動を絶
縁する必要がある。包装体1の検査場所は振動発生機構
7上、または搬送装置3上とし、超軟X線検査装置5は
超軟X線遮幣可能なボツクス内に収納する。
1は、振盪停止後、所定時間を経て、前記超軟X線検査
装置5により検査される。前記超軟X線検査装置5は超
軟X線照射機構10、10a及び超軟X線検出機構11
から構成されている。前記超軟X線照射機構10、10
aは包装体1に超軟X線を照射するためのものである。
また超軟X線検出機構11には、X線線量計信号処理機
構12、データ処理機構13が組込まれている。前記超
軟X線とは、紫外線に近い波長域のX線を言い、γ線に
近い波長域の通常のX線と区別するための呼称である。
X線線量計14、14aは包装体1を透過した超軟X線
を蛍光体15、15aで光に変換し、これを光電子増倍
管16、16a、プリアンプ17、17aにて電流とし
て増幅出力する機構である。前記X線線量計14、14
aから発生した信号は、包装体1固有の信号としてX線
線量計信号処理機構12で異常の有無、または度合を判
定し、データ処理機構13で表示記録する。この発明の
検査装置は、その精度を上げるために、X線線量計1
4、14aを2セット設置し、包装体1の検査は時間を
ずらして2度計測し、正常値に比べ混合された気泡が速
かに上昇する物品及び気泡の上昇の遅い物品を異常品と
する方法を採用することが望ましい。この状態を超軟X
線出力と振盪停止後、経過した時間の関係で示すと図2
の通りとなる。また、前記、超軟X線検査装置5は加振
装置4、または、前記包装体1の搬送装置3と並行して
独立に配置される。加振装置4を超軟X線検査装置5に
組込むことは振動発生機構7の振動が超軟X線検査装置
5に伝わってゆれるため、超軟X線照射機構10、10
aによる照射時の焦点がずれX線線量計14、14aに
より得られる信号にバラツキが現われる。従って、超軟
X線検査装置5に対し、振動発生機構7からの振動を絶
縁する必要がある。包装体1の検査場所は振動発生機構
7上、または搬送装置3上とし、超軟X線検査装置5は
超軟X線遮幣可能なボツクス内に収納する。
【0028】またこの発明の装置においては、検査で異
常品と判定された包装体1を、良品と判定された包装体
1とは別個に排出するための選別装置6を設けることが
望ましい。この装置としては例えば次の機構が採用され
る。
常品と判定された包装体1を、良品と判定された包装体
1とは別個に排出するための選別装置6を設けることが
望ましい。この装置としては例えば次の機構が採用され
る。
【0029】図3に示したように、搬送装置3の終端側
に連結して第2コンベアー19を設けると共に、この該
第2コンベアー19の一端側を上下動可能に構成して、
異常品と判定された包装体1が第2コンベアー19に移
動した時、これの一端側を下方に回転させて異常品を排
出する機構である。また図4に示したように、搬送装置
3の終端にガイドレール18を設け、このガイドレール
18の向きをコントロールすることにより、異常品と判
定された包装体1の流れを、正常品と判定された包装体
1の流れとは別の方向に導びく機構である。
に連結して第2コンベアー19を設けると共に、この該
第2コンベアー19の一端側を上下動可能に構成して、
異常品と判定された包装体1が第2コンベアー19に移
動した時、これの一端側を下方に回転させて異常品を排
出する機構である。また図4に示したように、搬送装置
3の終端にガイドレール18を設け、このガイドレール
18の向きをコントロールすることにより、異常品と判
定された包装体1の流れを、正常品と判定された包装体
1の流れとは別の方向に導びく機構である。
【0030】前記のようにして、検査された包装体は選
別装置6により自動的に正常物品と異常物品に分けられ
る。前記における超軟X線照射機構10、10a及びこ
のX線線量計14、14aは公知の装置を使用し、且つ
包装体の発進、停止等は適宜行うことになる。
別装置6により自動的に正常物品と異常物品に分けられ
る。前記における超軟X線照射機構10、10a及びこ
のX線線量計14、14aは公知の装置を使用し、且つ
包装体の発進、停止等は適宜行うことになる。
【0031】
【発明の効果】この発明は、前記の方法及び装置によっ
て、包装体を開封することなく、内容物の変質の有無が
正確に判定できるので、検査によるロスを生じるおそれ
がなく、その上、物性異常の有無だけでなく、その程度
も判定できると共に、検査に対し目視の必要がないの
で、全数チェックが可能であるなどの諸効果があり、産
業上、特に食品、医薬品工業の分野に於て有益である。
て、包装体を開封することなく、内容物の変質の有無が
正確に判定できるので、検査によるロスを生じるおそれ
がなく、その上、物性異常の有無だけでなく、その程度
も判定できると共に、検査に対し目視の必要がないの
で、全数チェックが可能であるなどの諸効果があり、産
業上、特に食品、医薬品工業の分野に於て有益である。
【0032】また、この発明の装置は、一貫生産ライン
に介装し、他の加工ラインと同一能率で検査できるの
で、高能率、高精度で全自動化できる効果もある。
に介装し、他の加工ラインと同一能率で検査できるの
で、高能率、高精度で全自動化できる効果もある。
【図1】この発明の実施工程のブロツク図
【図2】この発明の実施における超軟X線出力と振盪停
止後の時間のグラフ
止後の時間のグラフ
【図3】この発明の実施装置の一部正面図
【図4】同じく選別機構と搬送装置との一部拡大平面図
1 包装体 2 固定装置 3 搬送装置 4 加振装置 5 超軟X線検査装置 6 選別装置 7 振動発生機構 8 フアンクシヨンシンセサイザー 9 電力増幅機 10、10a 超軟X線照射機構 11 超軟X線検出機構 12 X線線量計信号処理機構 13 データ処理機構 14、14a X線線量計 15、15a 蛍光体 16、16a 光電子増倍管 17、17a プリアンプ 18 ガイドレール 19 第2コンベアー
フロントページの続き (72)発明者 永田 政令 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16 号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 森 満範 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目4番16 号 藤森工業株式会社内 (72)発明者 本間 秀明 東京都渋谷区桜丘町4番22号 ソフテッ クス株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 57/10 G01N 9/24 G01N 23/10 G01N 33/02
Claims (6)
- 【請求項1】 流動性を有する正常な物品を内容物とす
る包装体を所定の条件で振盪させて、前記物品と、包装
体内の気体とを均一に混合し、振盪停止後、前記包装体
の外面から超軟X線を照射し、透過超軟X線量を介し
て、振盪停止後の気泡が消滅する度合を計測し、前記計
測値と、被検査体を前記所定条件で振盪して、振盪停止
後超軟X線を照射して得た気泡消滅度合の計測値とを比
較し、両計測値の相異から前記内容物の異常の有無、ま
たは度合を判定することを特徴とした包装体内容物の被
破壊検査方法。 - 【請求項2】 内容物を液体、またはペースト状物品と
し、気体を空気または窒素ガス等の不活性ガスとした請
求項1記載の包装体内容物の非破壊検査方法。 - 【請求項3】 包装体の加振装置及び振盪停止後の包装
体に対向する超軟X線照射機構並びに、これに対向する
超軟X線検出機構を備え、超軟X線検出機構の出力を、
前記包装体の選別装置と接続したことを特徴とする包装
体内容物の非破壊検査装置。 - 【請求項4】 加振装置は、包装体の形態に合せて振動
波形を制御できるフアンクシヨンシンセサイザー並びに
包装体破壊防止のための固定装置を取付け可能にした請
求項3記載の包装体内容物の非破壊検査装置。 - 【請求項5】 超軟X線検出機構は、X線線量計で把握
した線量の信号処理機構及び異常の有無を判定及び/又
は記録するデータ処理機構からなるものとした請求項3
記載の包装体内容物の非破壊検査装置。 - 【請求項6】 選別装置は、異常品の押出装置または通
路変換装置とした請求項3記載の包装体内容物の非破壊
検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3171642A JP2931838B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 包装体内容物の非破壊検査方法及び検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3171642A JP2931838B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 包装体内容物の非破壊検査方法及び検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05319424A JPH05319424A (ja) | 1993-12-03 |
JP2931838B2 true JP2931838B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=15926994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3171642A Expired - Fee Related JP2931838B2 (ja) | 1991-06-17 | 1991-06-17 | 包装体内容物の非破壊検査方法及び検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2931838B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-17 JP JP3171642A patent/JP2931838B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05319424A (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |