JPH0885522A - 包装体シール部の検査方法 - Google Patents

包装体シール部の検査方法

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Publication number
JPH0885522A
JPH0885522A JP6247302A JP24730294A JPH0885522A JP H0885522 A JPH0885522 A JP H0885522A JP 6247302 A JP6247302 A JP 6247302A JP 24730294 A JP24730294 A JP 24730294A JP H0885522 A JPH0885522 A JP H0885522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
package
seal
sealing
image
absence
Prior art date
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Pending
Application number
JP6247302A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugio Kaneoka
継雄 兼岡
Masanori Nagata
政令 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH0885522A publication Critical patent/JPH0885522A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装体シール部における内容物の噛み込み
(液噛み等)やシール不足または過多などのシールミス
の有無を確実かつ迅速に検査することのできる信頼性あ
る検査方法を提供することを目的とする。 【構成】 包装用袋に被包装物を充填して得た包装体の
シール部に、超軟X線を照射して映像情報を得、その映
像情報に基いて包装体シール部におけるシールミスの有
無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装体シール部におけ
る内容物の噛み込み(液噛み等)やシール不足または過
多などのシールミスの有無を確実かつ迅速に検査する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流動食品等の被包装物を包装用袋に充填
するに際しては、開口部から被包装物を充填した後、そ
の開口部をヒートシール等の手段によりシールするが、
この際にそのシール部に内容物の噛み込み(液噛み等)
などのシールミスを生ずることがある。このようなシー
ルミスを生ずると、爾後の取り扱いや流通過程において
密封性が損なわれ、内容物の保存性が低下して腐敗など
のトラブルを生ずるおそれがある。
【0003】従来、シール部の内容物の噛み込み(液噛
み等)やシール不足または過多などのシールミスの有無
は、必要に応じバックからライトで照らしながら、検査
員が目視観察することによって行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、もとも
と判別しにくいシールミスの目視観察作業は著しい眼の
疲れを招く上、熟練しても検査の完全を期しがたく、ま
た検査に要するコストも大きな負担になるものであっ
た。
【0005】加えて、包装用袋はアルミニウム箔ラミネ
ート品など非透視性の材料を用いることも多いため、バ
ックからライトで照らすような工夫を行ってもシールミ
スを間違いなく発見することは容易ではなかった。
【0006】なお、適当数の包装体をサンプリングして
シール部を剥離することによりシールミスの有無を発見
することも考えられるが、シール部の強度は大きいため
剥離操作自体が容易ではなく、またたとえ剥離を行うこ
とができる場合でもシールミスがあるかどうかの判断は
簡単にはわからないので、そのような方法を採用するこ
ともできない。
【0007】本発明は、このような背景下において、包
装体シール部における内容物の噛み込み(液噛み等)や
シール不足または過多などのシールミスの有無を確実か
つ迅速に検査することのできる信頼性ある検査方法を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の包装体シール部
の検査方法は、包装用袋に被包装物を充填して得た包装
体のシール部に、超軟X線を照射して映像情報を得、そ
の映像情報に基いて包装体シール部におけるシールミス
の有無を判定することを特徴とするものである。
【0009】超軟X線を利用した検査方法は、食品関係
では製品への異物の混入の有無の目的に応用され、また
包装体内容部の変質の有無の目的(本出願人の出願にか
かる特開昭63−167249号公報および特開昭63
−271146号公報参照)に提案されているが、包装
体シール部におけるシールミスの有無を超軟X線照射に
よる映像情報に基いて判定することは未だ知られていな
い技術であると信ずる。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。なお「超軟
X線」は、単に「軟X線」と称されることもある。
【0011】包装用袋としては、単層または複層のプラ
スチックスフィルム、金属蒸着フィルム、金属箔、金属
箔とプラスチックスまたは(および)紙とのラミネート
物、紙とプラスチックスとのラミネート物、不織布とプ
ラスチックスとのラミネート物などから製袋したものが
あげられる。特に非透視性の材料を用いて包装用袋を作
製した場合に、本発明の意義が大きいものとなる。
【0012】被包装物としては、食品、飲料、医薬品、
飼料などがあげられ、被包装物の形態は、均一液状、分
散液状、ペースト状などの液状物、固体を含む液状物は
もとより、粉粒状物、チップ状物、ブロック状物などの
固体であっても本発明の方法を適用することができる。
【0013】包装体シール部の検査を行うにあたり、被
包装物を充填した包装体のシール部(充填時の開口部の
シール部とは限らない)に超軟X線を照射すると、映像
情報が得られる。映像情報は、蛍光像(透視・TV
像)、ネガフィルム像(X線写真)、PbO−TV像の
いずれであってもよい。蛍光像、フィルム像は通常原寸
像として得られ、PbO−TV像は通常拡大像としてモ
ニター観察される。
【0014】多数の包装体を検査する場合には、コンベ
アベルトを用いて包装体を次々に超軟X線照射装置の照
射部に送って超軟X線の照射を行い、そのときの映像情
報をテレビジョン受像機の画面に映し出して、シールミ
スの有無を判定していく方法が好適に採用される。
【0015】上記映像情報を観察すれば、内容物の噛み
込み(液噛み等)やシール不足または過多がある部分
は、そうでない部分に比し映像が異なるので、その映像
情報に基いて包装体シール部におけるシールミスの有無
を判定する。
【0016】
【作用】上述のように、被包装物を充填した包装用袋の
シール部に超軟X線を照射すると、映像情報が得られ
る。X線を照射すると、透過力と物質の吸収度の差、す
なわち蛍光板やフィルム上に到達する透過度の差が、濃
淡のコントラストとして像を形成する。X線の吸収度は
高密度の物質、厚みのあるものほど大である。X線の中
でも長波長の超軟X線はわずかな密度の違いに応じた透
過度を示し、コントラストの良い、細密、鮮明な透過像
を与える。
【0017】シール部に内容物の噛み込み(液噛み等)
やシール不足または過多がある場合は、超軟X線部分を
照射したときにその異常が映像情報として把握できるの
で、たとえ包装用袋として非透視性のものを用いた場合
であっても、シール部におけるシールミスの有無が確実
かつ迅速に判定できるのである。
【0018】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0019】実施例1 ポリエステルフィルム(二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム)/アルミニウム箔/二軸延伸ナイロン
フィルム/ポリエチレンフィルムよりなる厚み12/9
/15/70(μm )の不透明な4層フィルムを用い、
ポリエチレンフィルム側が内側となるように3辺をヒー
トシールして製袋した後、開口部から液状食品を充填
し、ついでその開口部をヒートシールして包装体となし
た。開口部のヒートシール巾は10mmであった。
【0020】超軟X線照射装置(最大出力100 kVp・
5mA)を用いて、次の試験を行った。
【0021】上記の包装体を感光性フィルム上に載置し
て、出力40 kVp・3mAの条件で超軟X線照射を行い、
原寸大のネガフィルム像を得た。得られたネガフィルム
像を目視観察すると、シールミスのない包装体にあって
は映像に変化は見られなかったが、液噛みがある場合に
はその部分が斑(まだら)模様となっており、シール不
足があるときはその部分が白く泡状となっており、シー
ル過多があるときは、その部分は映像に変化は見られな
いものの、シール部周辺にシーラント樹脂が過圧着によ
りはみ出しており、シールミスの原因、シールミス部分
の大きさ、シールミスの部位およびその部位が外部に連
通しているかどうかなどが一目で判別できた。
【0022】実施例2 ポリエステルフィルム/アルミニウム箔/無延伸ポリプ
ロピレンフィルムよりなる厚み12/9/80(μm )
の3層フィルムを用い、無延伸ポリプロピレンフィルム
側が内側となるように3辺をヒートシールして製袋した
後、開口部から液状食品を充填し、ついでその開口部を
ヒートシールして包装体となした。開口部のヒートシー
ル巾は10mmであった。
【0023】超軟X線照射装置(最大出力100 kVp・
5mA)を用いて、次の試験を行った。
【0024】上記の包装体に対し出力50 kVp・3mAの
条件で超軟X線照射を行い、蛍光像撮像をブラウン管に
映し出した。ブラウン管の映像を目視観察すると、シー
ルミスのない包装体にあっては映像に変化は見られなか
ったが、液噛みがある場合にはその部分が白い泡状のも
のが連続してつながっており、シールミスの大きさ、部
位、その部位が外部に連通しているかどうかが一目で判
別できた。
【0025】なお粒状食品を充填した場合も、シール部
への粒状食品の噛み込みの有無が容易に判別できた。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、包装体のシール部に内
容物の噛み込み(液噛み等)やシール不足または過多が
ある場合は、超軟X線部分を照射したときにその異常が
映像情報として把握できるので、シール部におけるシー
ルミスの有無を確実かつ迅速に判定することができ、検
査の信頼性が確保できる。さらに、これらの映像を画像
処理することによって、シール部の不良を自動的に判別
することも可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】包装用袋に被包装物を充填して得た包装体
    のシール部に、超軟X線を照射して映像情報を得、その
    映像情報に基いて包装体シール部におけるシールミスの
    有無を判定することを特徴とする包装体シール部の検査
    方法。
JP6247302A 1994-09-14 1994-09-14 包装体シール部の検査方法 Pending JPH0885522A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6247302A JPH0885522A (ja) 1994-09-14 1994-09-14 包装体シール部の検査方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP6247302A JPH0885522A (ja) 1994-09-14 1994-09-14 包装体シール部の検査方法

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JPH0885522A true JPH0885522A (ja) 1996-04-02

Family

ID=17161402

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JP6247302A Pending JPH0885522A (ja) 1994-09-14 1994-09-14 包装体シール部の検査方法

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JP (1) JPH0885522A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014020913A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Kyukyu Yakuhin Kogyo Kk フィルム状医薬品の検査方法
JP2021038004A (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 大成ラミック株式会社 検査方法、検査装置、及び検査システム
ES2926001A1 (es) * 2021-04-09 2022-10-20 Gd Energy Services S A U Procedimiento de detección y reparación de defectos en sellados de penetraciones

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JP2021038004A (ja) * 2019-09-04 2021-03-11 大成ラミック株式会社 検査方法、検査装置、及び検査システム
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