JP2930398B2 - 硬質成形品用塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

硬質成形品用塩化ビニル系樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は塩化ビニル系樹脂組成物、とくには成形加工
性、曲げ弾性率、耐熱性、耐衝撃性などが要求される、
雨樋、窓枠などの建築材料、家具、屋内装置品、看板な
どの屋外装置品などの各種成形品を得るのに好適な硬質
成形品用塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
(従来の技術) 従来、雨樋、窓枠等の各種建材に多用されている硬質
塩化ビニル系樹脂成形品は低重合度の塩化ビニル系樹脂
から作られている。しかし、この成形品には耐衝撃性に
劣るため破損しやすい欠点がある。
この改良を図ったものとして塩化ビニル系樹脂に塩素
化ポリエチレンまたはメチルメタアクリルブタジエンス
チレン共重合体(MBS)を添加混合したものが知られて
いる。しかし、これらの方法は耐衝撃性について若干の
改善がされるものの限界があり、却って曲げ弾性率を損
なうという欠点があった。また、成形加工時における樹
脂組成物の流動性にも難点があった。
以上の不利にも拘らず、硬質塩化ビニル系樹脂成形品
はコストの安いことから、近年屋内または屋外装置品、
家具等としても使用されるようになってきた。これらの
成形品は一般に形状が複雑なことから、成形加工性と曲
げ弾性率などの剛性が必要とされ、耐衝撃性の向上も望
まれていた。
(発明が解決しようとする課題) したがって、本発明の目的は、成形加工性、曲げ弾性
率、耐衝撃性、耐熱性等に優れ、各種建材、屋内または
屋外装置品、家具等として有用な硬質成形品を得るのに
好適な、硬質成形品用塩化ビニル系樹脂組成物を提供し
ようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的達成のため研究を進めた結果達成
されたもので、平均重合度が1,000〜2,300の塩化ビニル
系樹脂100重量部とブタジエンスチレンゴム2〜7重量
部とテトラヒドロフラン(以下、THFとする)に対する
溶解度が50重量%以下である分子中に架橋構造を有する
アクリロニトリルブタジエンゴム(以下、NBRとする)
7〜15重量部とからなる硬質成形品用塩化ビニル系樹脂
組成物としたことを要旨とするものである。
これを説明すると、まず本発明の樹脂組成物において
第1成分として用いられる塩化ビニル系樹脂は、平均重
合度が1,000〜2,300、好ましくは1,300〜2,000のもの
で、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−マレイミド共重合体
などの塩化ビニル系共重合体、塩素化ポリ塩化ビニルな
どである。この平均重合度が1,000未満のものでは耐衝
撃強度、曲げ弾性率などの剛性が劣り、また2,300を超
えると成形加工時における溶融樹脂の温度が高くなって
熱劣化が著しくなり、樹脂の本来持っている物性が損な
われる。
本発明の第2成分としてのブタジエンスチレンゴムは
ブタジエンとスチレンとの共重合によって得られるゴム
状物質であって、とくに制限はないが、ポリスチレン−
ゴム中間ブロック−ポリスチレンからなるブロック共重
合体の、S(ポリスチレン)−B(ポリブタジエン)−
S(ポリスチレン)の直鎖型構造を有するものが加工時
における流動性の面から好ましい。
スチレンとブタジエンとの共重合比はスチレン/ブタ
ジエン(重量比)で25/75〜50/50、とくには35/65〜45/
55であることが好ましい。また、200℃/5kg荷重のメル
トインデックスは加工時における流動性の点から1以上
/10分であるものが使用される。
この添加量は塩化ビニル系樹脂100重量部に対し2〜
7重量部の割合で使用されるが、これが2重量部未満で
は成形加工時における流動性が改善されず、また7重量
部を超えると耐衝撃性の低下を招くので好ましくない。
本発明の第3成分としての分子中に架橋構造を有する
NBRは、THFに対する溶解度が50重量%以下のものである
ことが必要であり、これが50重量%を超えるものは耐衝
撃性の向上が望めない。
また、この添加量は上記塩化ビニル系樹脂100重量部
に対し7〜15重量部の割合で使用されるが、これが3重
量部未満では耐衝撃性の向上が望めず、また20重量部を
超えると流動性および曲げ弾性率などの剛性が低下する
ので好ましくない。
なお、上記溶解度の測定方法はサンプル1gを100mlの
比色管に入れ、これにTHFを80ml加え、常温で充分に振
とうする。ついで75〜85℃の湯に比色管を5分間したし
て加熱振とうする。常温まで冷却した後、100mlの標線
までTHFを入れ、再びよく振とうする。一昼夜静置後、
上澄みの部分を10mlのピペットで抜取り、THFを乾燥除
去し、樹脂分を精秤し(W)、下式によりTHFに対する
溶解度を算出する。
本発明の硬質成形品用塩化ビニル系樹脂組成物におい
て一般に使用される安定剤としては、二塩基性ステアリ
ン酸鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸亜鉛などの金属石鹸安定剤、ジブチル
すずラウレート、ジオクチルすずマレート、ジブチルす
ずジラウリルメルカプタイドなどの有機すず安定剤、三
塩基性硫酸鉛、けい酸鉛、二塩基性亜りん酸鉛などの鉛
安定剤などがあり、これらは単独または2種以上の組合
せで使用される。
なお本発明の組成物には、さらに必要に応じ、エポキ
シ化合物などの安定化助剤、ポリエチレンワックス、脂
肪酸アミド、脂肪酸と多価アルコールのエステル等の滑
剤、炭酸カルシウム、とくには軽質炭酸カルシウムなど
の無機充てん剤、離型剤、着色剤、抗酸化剤、紫外線吸
収剤、その他各種の添加剤等を配合しても差し支えな
い。
このようにして得られた本発明による硬質成形品用塩
化ビニル系樹脂組成物は、高速ミキサーなどの通常の手
段を用いて混合し、粉末状またはペレット状にして、カ
レンダー成形、押出成形、射出成形、ブロー成形などに
より成形加工されて、所望の形状の成形品とすることが
できる。
(実 施 例) 以下、本発明の具体的態様を実施例および比較例によ
り説明するが、本発明は以下の実施例の記載に限定され
るものではない。
下記の材料を用いて表に示す処方で実施例1〜3およ
び比較例1〜6の9種類の混合物を調製し、それぞれに
ついて6インチロールを用いて170℃で5分間混練した
後、厚さ1mmのシートを作製した。
得られた各シートについて、それぞれ流動性試験、耐
衝撃性試験、耐熱性試験および曲げ弾性率試験を行い、
これらの結果を表に併記した。
(材料) ・塩化ビニル樹脂: TK− 700(平均重合度:700、信越化学工業(株)製) TK−1300(平均重合度:1,300、同前) TK−1700(平均重合度:1,700、同前) TK−2000(平均重合度:2,000、同前) TK−2500(平均重合度:2,500、同前) ブタジエンスチレンゴム(表中SBRと示す): カリフレックスTRKX1383(スリレン/ブタジエン=40
/60、MI=50、S−B−S直鎖型、シェル石油(株)
製) ・NBR: ハイカー1411(THFに対する溶解度:31%、日本ゼオン
(株)製) ・安定剤a: T−17MJ(有機すず安定剤、勝田化工社製) ・安定助剤b: ステアリン酸カルシウム ・無機充てん剤c: ホワイトンSB(炭酸カルシウム、白石工業社製) ・滑剤d: AC−6A(ポリエチレンワックス、アライドケミカル社
製) (試験法) ・流動性試験: 高化式フローテスター(島津製作所製)を用い、200
℃における荷重200gで測定した。
・耐衝撃性試験: 前述したシートより厚さ3mmのプレス板を作製し、JIS
K−7110に基づいてアイゾット衝撃値を測定した。
・耐熱性試験: 前述したシートより厚さ3mmのプレス板を作製し、JIS
K−7206に基づいてビカット軟化温度を測定した。
・曲げ弾性率試験: 前述したシートより厚さ4mmのプレス板を作製し、JIS
K−7203に基づいて曲げ弾性率を測定した。
(発明の効果) 本発明による硬質成形品用塩化ビニル系樹脂組成物
は、加工成形性がよく、得られる成形品は耐衝撃性、耐
熱性および曲げ弾性率などの機械的強度に優れているの
で、雨樋、窓枠などの建築材料、家具、屋内装置品、看
板などの屋外装置品などの各種成形品を得るのに好適
で、その工業的利用価値は頗る高い。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 1/00 - 101/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均重合度が1,000〜2,300の塩化ビニル系
    樹脂100重量部と塩素化ポリエチレン6〜15重量部とブ
    タジエンスチレンゴム2〜7重量部とテトラヒドロフラ
    ンに対する溶解度が50重量%以下である、分子中に架橋
    構造を有するアクリロニトリルブタジエンゴム7〜15重
    量部とからなる硬質成形品用塩化ビニル系樹脂組成物。
JP25972190A 1990-08-03 1990-09-28 硬質成形品用塩化ビニル系樹脂組成物 Expired - Lifetime JP2930398B2 (ja)

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