JP2930352B2 - ビスカスカップリング用流体 - Google Patents

ビスカスカップリング用流体

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JP2930352B2 JP2870090A JP2870090A JP2930352B2 JP 2930352 B2 JP2930352 B2 JP 2930352B2 JP 2870090 A JP2870090 A JP 2870090A JP 2870090 A JP2870090 A JP 2870090A JP 2930352 B2 JP2930352 B2 JP 2930352B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐久性のあるビスカスカップリング用流体
に関する。
〔従来の技術〕
近年、ジメチルポリシロキサン、フェニル基含有のメ
チルフェニルポリシロキサンなどのオルガノポリシロキ
サン油は、油圧系統作動油、流体継手(ビスカスカップ
リング(VC)ともいう)用の作動流体などとして使用さ
れ、その使用条件もますます苛酷なものとなっている。
流体継手(VC)とは、駆動軸側に一定の間隔をもって
固定された複数枚のアウタープレートと被駆動軸側に該
アウタープレート間で移動可能なように配設された複数
枚のインナープレートをハウジング内に収容し、これに
トルク伝達用の粘着性流体であるジメチルポリシロキサ
ン油を充填して構成したものである。このような構成の
もとに駆動軸側と被駆動軸側の回転数差により、前記プ
レート群に剪断力、即ち剪断トルクを発生させ、被駆動
軸にトルクを伝達させようとするものである。
この種流体継手(VC)には、一般に高い粘度指数(V
I)をもつジメチルポリシロキサン(ジメチルシリコー
ン油ともいう)が使用されているが、高温度下という厳
しい使用条件のもとで長期にわたり安定的にトルク伝達
能を維持することは困難である。これは、特に高温下に
おけるジメチルシリコーン油の耐熱安定性が低いことに
起因しているものである。従って上記した流体継手(V
C)という応用面に限らず、ますます使用条件が苛酷な
ものとなっており、ジメチルシリコーンを主成分とした
シリコーン油において、その耐熱安定性を改善すること
は急務となっている。
この酸化及びゲル下作用を防止するために、オルガノ
ポリシロキサン油に対して例えば鉄オクタノエート、フ
ェニルアミン系誘導体、フエロセン誘導体等の酸化防止
剤が添加されてきた。
しかしながらこれらの酸化防止剤を添加すると、高熱
下での一定のゲル化防止効果を得られるが、現実のビス
カスカップリングにおいて連続使用していると粘度が増
大するという問題が現実に生じている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、熱分解、又ゲル化を防止するのに優れ、安
定性のあるビスカスカップリング用流体の提供を課題と
する。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、本発明のビスカスカップリング用流体は、
オルガノポリシロキサンを基油とするビスカスカップリ
ング用流体において、燐系摩耗防止剤に硫黄系摩耗防止
剤及び/又はチオ燐酸亜鉛系摩耗防止剤を添加したこと
を特徴とする。
すなわち、本発明によれば、オルガノポリシロキサン
を基油とするビスカスカップリング用流体において、次
に示す(A)〜(D)の構造式を持つ化合物からなる群
より選ばれる少なくとも一つの燐系摩耗防止剤と、スル
フィド類、硫化油脂類及びチオカーボネート類の化合物
からなる群より選ばれる少なくとも一つの硫黄系摩耗防
止剤及び/又はチオ燐酸亜鉛系摩耗防止剤を添加したこ
とを特徴とするビスカスカップリング用流体が提供され
る。
(A):(RΧ)(R)3-aPΧ (B):(RΧ)(R)3-aP (C):(R2N)(RO)3-aPΧ (D):(RO)2PΧ−S−S−ΧP(OR) (式中、Rは、水素、アルキル基、アリール基、又はベ
ンジル基で、同じであっても異なっていてもよい。Χ
は、O又はS、aは、0,1,2又は3である。) また、本発明によれば、更に、酸化防止剤を添加した
ことを特徴とする上記のビスカスカップリング用流体が
提供される。
オルガノポリシロキサンとしては、式 (式中、Rは1〜18の炭素原子を有する、同じか又は異
なる、場合によりハロゲン化された炭化水素基を示し、
nは1〜3000の整数である。)で示されるものである。
Rとしては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブ
チル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基、及びオクタデ
シル基のようなアルキル基、フェニル基、ナフチル基の
ようなアリール基、ベンジル基、1−フェニルエチル
基、2−フェニルエチル基のようなアラルキル基、o
−、m−、p−ジフェニル基のようなアルアリール基、
o−、m−、p−クロルフェニル基、o−、m−、p−
ブロムフェニル基、3,3,3−トリフルオルプロピル基、
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオル−2−プロピル基、ヘプ
タフルオルイソプロピル基及びヘプタフルオル−n−プ
ロピル基のようなハロゲン化炭化水素基である。特に基
Rとしては脂肪族不飽和基を除く1〜8の炭素原子を有
する弗素化炭化水素基が有用であり、またメチル基、フ
ェニル基が有利であり、またメチルポリシロキサン、フ
ェニルポリシロキサンの混合物を使用してもよい。
本発明は、このオルガノポリシロキサンに、摩耗防止
剤として、燐系摩耗防止剤に硫黄系摩耗防止剤及び/又
はチオ燐酸亜鉛系摩耗防止剤を組合せ、添加したことを
特徴とする。
燐系摩耗防止剤としては、一般式として以上の構造
〜のうち少なくとも一種を含む化合物が有効である。
尚、下記式中、Rは水素、アルキル基、アリール基、又
はベンジル基で同じでも異なっていてもよい。
以下、具体的化合物を示す。
上記構造式で示される化合物としては、トリアリー
ルフォスフェート等があり、例えばベンジルジフェニル
フォスフェート、アリルジフェニルフォスフェート、ト
リフェニルフォスフェート、トリクレジルフォスフェー
ト、エチルジフェニルフォスフェート、トリブチルフォ
スフェート、ジブチルフォスフェート、クレジルジフェ
ニルフォスフェート、ジクレジルフェニルフォスフェー
ト、エチルフェニルジフェニルフォスフェート、ジエチ
ルフェニルフェニルフォスフェート、プロピルフェニル
ジフェニルフォスフェート、ジプロピルフェニルフェニ
ルフォスフェート、トリエチルフェニルフォスフェー
ト、トリプロピルフェニルフォスフェート、ブチルフェ
ニルジフェニルフォスフェート、ジブチルフェニルフェ
ニルフォスフェート、トリブチルフェニルフォスフェー
ト、プロプルフェニルフェニルフォスフェート混合物、
ブチルフェニルフェニルフォスフェート混合物等のリン
酸エステル、またラウリルアシッドフォスフェート、ス
テアリルアシッドフォスフェート、ジ−2−エチルヘキ
シルフォスフェート等の酸性燐酸エステルがある。
構造式で示される化合物としては、ジ−n−ブチル
ヘキシルフォスフォネート等がある。
構造式で示される化合物としては、n−ブチル−n
−ジオクチルフォスフィネート等がある。
構造式で示される化合物としては、トリアリールフ
ォスフォロチオネート等があり、例えばトリフェニルフ
ォスフォロチオネート、アルキルジアリールフォスフォ
ロチオネート等がある。
構造式で示される化合物としては、トリイソプロピ
ル亜硫酸エステル、ジイソプロピル亜燐酸エステル等が
ある。
構造式で示される化合物としては、トリラウリルチ
オフォスファイト等がある。
構造式で示される化合物としては、ヘキサメチルフ
ォスフォリックトリアミド等がある。
構造式で示される化合物としては、ジブチルフォス
フォロアミデート等がある。
構造式で示される化合物としては、Rがオクチル基
のものがある。
構造式で示される化合物としては、Rがオクチル基
のものがある。
この中でトリアリールフォスフェート、又はトリアリ
ールフォスフォロチオネートの構造を有する化合物が熱
安定性の面で作用効果が顕著である。
燐系摩耗防止剤の使用割合は、アルガノポリシロキサ
ンに対して0.01重量%〜5重量%、好ましくは0.1重量
%〜3重量%使用するとよい。また上記燐系摩耗防止剤
は単独で使用してもよいが、二種以上組み合わせて使用
することもできる。
また硫黄系摩耗防止剤としては、ジフェニルスルフィ
ド、ジフェニルジスルフィド、ジn−ブチルスルフィ
ド、ジ−n−ブチルジスルフィド、ジ−tert−ドデシル
ジスルフィド、ジ−tert−ドデシルトリスルフィド等の
スルフィド類、 スルファライズドスパームオイル、スルファライズド
ジペンテン等の硫化油脂類、 キサンチックジサルファイド等のチオカーボネート
類、を用いるものである。
さらに、チオ燐酸亜鉛系摩耗防止剤としては、一級ア
ルキルチオ燐酸亜鉛、二級アルキルチオ燐酸亜鉛、アル
キル−アリルチオ燐酸亜鉛、アリルチオ燐酸亜鉛等のチ
オ燐酸亜鉛系摩耗防止剤を使用することができる。燐系
摩耗防止剤に硫黄系摩耗防止剤及び/又はチオ燐酸亜鉛
系摩耗防止剤の合計の使用割合は、オルガノポリシロキ
サンに対して0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜重量%
使用するとよく、摩耗防止剤全体に対する燐系摩耗防止
剤の使用割合は5重量%〜95重量%とするとよい。
また、本発明のビスカスカップリング用流体には、酸
化防止剤が更に添加されていてもよい。
酸化防止剤としては、例えばジオクチルジフェニルア
ミン、フェニル−α−ナフチルアミン、アルキルジフェ
ニルアミン、N−ニトロソジフェニルアミン、フェノチ
アジン、N,N′−ジナフチル−p−フェニレンジアミ
ン、アクリジン、N−メチルフェノチアジン、N−エチ
ルフェノチアジン、ジピリジルアミン、ジフェニルアミ
ン等のアミン系酸化防止剤、2.6−ジ−t−ブチルパラ
クレゾール、4.4′−メチレンビス(2.6−ジ−t−ブチ
ルフェノール)、2.6−ジ−t−ブチルフェノール等の
フェノール系酸化防止剤、または鉄オクトエート、フェ
ロセン、鉄ナフトエート等の有機鉄塩、セリウムナフト
エート、セリウムトルエート等の有機セリウム塩、ジリ
コニウムオクトエート等の有機ジリコニウム塩等の有機
金属化合物系酸化防止剤を使用するとよい。また上記の
酸化防止剤は単独で使用してもよいが、二種以上組み合
わせて使用することにより相乗効果を奏するようにして
使用することもできる。
上記の酸化防止剤の使用割合はアルガノポリシロキサ
ンに対して0.001〜5重量%、好ましくは0.01〜2重量
%を使用すると良い。
[作用] 従来のビスカスカップリング用流体においては、その
高熱下での使用に伴う熱的劣化による増粘作用を防止す
る観点から、酸化防止剤の添加によるビスカスカップリ
ング用流体の改良を中心にしてその改善が図られてき
た。しかしながら、酸化防止剤を添加したビスカスカッ
プリング用流体を現実のビスカスカップリングに適用し
た場合、それでも粘度上昇が生じている。
本発明者等は、その原因が単に酸化防止剤の効果向上
のみでは解決しえないとして、その原因を検討した結
果、ビスカスカップリングにおける円板同士の金属接触
が極めて大きな影響を与えることを見出した。即ち、こ
の金属接触により生じる金属板の新生面が、オルガノポ
リシロキサン劣化の触媒作用をし、ビスカスカップリン
グ用流体の劣化に作用しているものと思われる。
摩耗防止剤として、燐系摩耗防止剤、硫黄系摩耗防止
剤、チオ燐酸亜鉛系摩耗防止等は、それぞれ単独でビス
カスカップリング用流体に添加しても或る程度の効果は
あるものの、本発明はビスカスカップリング用流体に、
燐系摩耗防止剤と硫黄系摩耗防止剤及び/又はチオ燐酸
亜鉛系摩耗防止剤を特定量組合せ配合することにより、
その相乗効果として、金属新生面に被膜形成させて金属
新生面による触媒作用を抑制し、ビスカスカップリング
用流体の増粘現象を殆ど無くすことができることを見出
し、完成されたものである。
燐系、硫黄系、チオ燐酸亜鉛系等の各々の摩耗防止剤
に関しては、各々の熱安定性に応じて特定の温度領域で
金属に対する吸着性を示すことが考えられる。本発明は
ビスカスカップリング本体内において、その運転条件に
よって様々な摩擦、摩耗条件が発生し、その環境温度も
広範囲に渡るものと考えられ、吸着性の異なる摩耗防止
剤を組合せ、添加することによりこれに対応しうるもの
である。
また本発明のビスカスカップリング用流体は、酸化防
止剤と共に使用されることにより、耐熱性を一層高める
ことができ、ビスカスカップリング用流体の耐久性を向
上させることができるものである。
以上、ビスカスカップリング用流体について説明した
が、本発明の流体は、例えばフルードカップリング用流
体としても使用しうる。
フルードカップリング型クラッチは、ポンプシャフト
の先端に取りつけられ、ポンプシャフト側のディスク表
面の溝とファン側のホイール表面の溝とが噛み合った状
態で、両者の間に所謂ラビリンスが形成され、ディスク
はボディーの中でオルガノポリシロキサン油に浸りなが
ら回転する構造を有し、ポンプの回転に伴ってディスク
が回転し、オルガノポリシロキサン油の特性によりホイ
ール側に回転動力を伝えてファンを回転させるものであ
り、ラジエタの冷却に使用されるファンの回転をある一
定以上の速度に上昇させずに最高回転を制限することが
できるものである。
このようにビスカスカップリング用流体と同様の使用
条件下にあるフルードカップリング用流体としても、そ
の耐熱性を一層高めると共に、耐久性の向上を図ること
ができる。
[実施例1] ジメチルシリコーン(粘度100,000mm2/s、25℃)に、
酸化防止剤としてジフェニルアミンを1.0重量%添加
し、更に摩耗防止剤としてトリクレジルフォスフェート
(燐系)及びジベンジルジスルフィド(硫黄系)を下記
添加割合で添加して調製したビスカスカップリング用流
体を、25℃、85容量%の充填度で、111枚の円板を有す
るビスカスカップリング中に充填した。回転数35rpm。
ビスカスカップリングは130℃に恒温保持された浴中
に保持し、100時間運転した。
経過後、粘度変化、トルク変化、また摩耗粉量として
鉄量を測定した結果を次表に示す。尚、下表において摩
耗防止剤を別々に添加した場合も比較例として同時に示
す。
上記表からわかるように、ビスカスカップリング用流
体に、両摩耗防止剤を同時に添加した場合にはどちらか
一方の摩耗防止剤を添加した場合に比して粘度変化、ト
ルク変化、摩耗粉鉄の量の現象等の効果がいずれも向上
していることがわかる。
また上記実施例1におけるビスカスカップリング用流
体において、酸化防止剤を添加しないでビスカスカップ
リング用流体を調製し、上記同様に、粘度変化、トルク
変化、摩耗粉量として鉄量を測定した結果を次表に示
す。尚、下表において摩耗防止剤を別々に添加した場合
も比較例として同時に示す。
上記表からわかるように、酸化防止剤を添加しなくて
も同様のビスカスカップリング用流体が得られることが
わかる。
更に、上記実施例1におけるビスカスカップリング用
流体において、更にジ−t−ブチルジチオ燐酸亜鉛(チ
オ燐酸亜鉛系)摩耗防止剤を0.20重量%添加してビスカ
スカップリング用流体を調製し、上記同様に試験したと
ころ、粘度変化+1%、トルク変化0%、摩耗粉鉄量は
140ppmであり、摩耗防止剤として燐系、硫黄系、チオ燐
酸亜鉛系を組み合わせることにより、優れたビスカスカ
ップリング用流体となしえることがわかる。
[実施例2] 実施例1の試料において、ジベンジルジスルフィド
(硫黄系)摩耗防止剤に代えて、硫黄系摩耗防止剤とし
てスルファライズドスパームオイルを下記添加割合で添
加し、ビスカスカップリング用流体を調製し、実施例1
と同様に試験し、粘度変化、トルク変化、摩耗粉鉄量を
測定した結果を次表に示す。
また上記実施例2において、スルファライズドスパー
ムオイルに代えて硫化オレフィンを使用したところ同様
の結果を得た。
〔実施例3〕 実施例1の試料において、トリクレジルフォスフェー
ト(燐系)摩耗防止剤に代えて、アミノジブチルホスホ
ネート(燐系)摩耗防止剤を下記割合で添加してビスカ
スカップリング用流体を調製し、実施例1と同様に試験
し、粘度変化、トルク変化、摩耗粉鉄量を測定した結果
を次表に示す。
尚、下表には硫黄系を添加しない場合も比較例として
同時に示す。
〔実施例4〕 実施例1の試料において、ジベンジルジスルフィド
(硫黄系)に代えて、ジ−t−ブチルジチオ燐酸亜鉛
(チオ燐酸亜鉛系)を下記割合で添加してビスカスカッ
プリング用流体を調製し、実施例1と同様に試験し、粘
度変化、トルク変化、摩耗粉鉄量を測定した結果を次表
に示す。
尚、下表には燐系を添加しない場合も比較例として同
時に示す。
〔実施例5〕 実施例1の試料において、トリクレジルフォスフェー
ト(燐系)摩耗防止剤に代えて、トリフェニルフォスフ
ォロチオネート(燐系)摩耗防止剤を下記割合で添加し
てビスカスカップリング用流体を調製し、実施例1と同
様に試験し、粘度変化、トルク変化、摩耗粉鉄量を測定
した結果を次表に示す。
尚、下表には硫黄系を添加しない場合も比較例として
同時に示す。
[発明の効果] 本発明のビスカスカップリング用流体は、オルガノポ
リシロキサンを基油とするビスカスカップリング用流体
に、燐系摩耗防止剤に硫黄系摩耗防止剤及び/又はチオ
燐酸亜鉛系摩耗防止剤を組合せ、添加することにより、
ビスカスカップリング用流体における作動において、耐
熱性を一層高めると共に粘性変化が殆どなく、また摩耗
粉鉄量の少ない、耐久性のあるビスカスカップリング用
流体とすることができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 137/10 C10M 137/10 137/12 137/12 137/16 137/16 // C10N 10:04 30:06 40:08 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 107/50,137/00,135/00 C10N 40:08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オルガノポリシロキサンを基油とするビス
    カスカップリング用流体において、次に示す(A)〜
    (D)の構造式を持つ化合物からなる群より選ばれる少
    なくとも一つの燐系摩耗防止剤と、スルフィド類、硫化
    油脂類及びチオカーボネート類の化合物からなる群より
    選ばれる少なくとも一つの硫黄系摩耗防止剤及び/又は
    チオ燐酸亜鉛系摩耗防止剤を添加したことを特徴とする
    ビスカスカップリング用流体。 (A):(RΧ)(R)3-aPΧ (B):(RΧ)(R)3-aP (C):(R2N)(RO)3-aPΧ (D):(RO)2PΧ−S−S−ΧP(OR) (式中、Rは、水素、アルキル基、アリール基、又はベ
    ンジル基で、同じであっても異なっていてもよい。Χ
    は、O又はS、aは、0,1,2又は3である。)
  2. 【請求項2】更に、酸化防止剤を添加したことを特徴と
    する請求項1記載のビスカスカップリング用流体。
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