JP3069240B2 - 流体継手用流体組成物 - Google Patents

流体継手用流体組成物

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JP3069240B2
JP3069240B2 JP10057094A JP10057094A JP3069240B2 JP 3069240 B2 JP3069240 B2 JP 3069240B2 JP 10057094 A JP10057094 A JP 10057094A JP 10057094 A JP10057094 A JP 10057094A JP 3069240 B2 JP3069240 B2 JP 3069240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体継手において動力
伝達のために使用される流体組成物に関し、さらに詳し
くは、粘度安定性、トルク安定性、及びシリコーン油
(ポリオルガノシロキサン)のゲル化防止性能に優れ、
しかもシール部などのゴム製品に対する適合性が顕著に
改善された流体継手用の流体組成物に関する。本発明の
流体組成物は、特にビスカスカップリング用の粘性流体
として好適である。
【0002】
【従来の技術】機械的動力を流体動力に変換し、これを
さらに機械的動力に戻して動力の伝達を行う装置を流体
伝動装置という。流体継手(fluid coupli
ng)は、流体伝動装置の一種である。流体継手には、
各種の構造と作用を有するものがあるが、自動車の差動
制限装置、四輪駆動車の差動歯車あるいは自動車用内燃
機関の冷却ファンの伝動装置などに、ビスカスカップリ
ング(viscouscoupling:粘性継手)が
使用されている。ビスカスカップリングは、入出力軸に
それぞれ結合された円盤(プレート)または円筒を、隙
間が十分に小さくなるように配置し、隙間内の流体の粘
性に基づく剪断力によって動力を伝達する装置である。
【0003】ビスカスカップリングは、滑らかなすべり
を許す一種の液体クラッチであり、その具体的な構造と
しては、駆動軸(入力軸)側に移動可能なように配列さ
れた複数枚のインナープレートと、被駆動軸(出力軸)
側にセパレートリングなどのスぺーサーによって、交互
に組み合わされた各プレート間が一定間隔を保つように
された複数枚のアウタープレートとを交互に組み合わ
せ、ハウジング内に収容し、これにトルク伝達用の粘性
流体を充填して構成したものが代表的なものである。粘
性流体は、多数のプレート間に充填されている。ビスカ
スカップリングは、駆動軸側と被駆動軸側とに回転速度
差が生じると、プレート内に粘性トルクが発生し、回転
トルク差に比例したトルクが被駆動軸側に伝達される。
【0004】粘性流体としては、一般に高粘度のシリコ
ーン油が使用されている。シリコーン油として、具体的
には、ジメチルポリシロキサンやメチルフェニルポリシ
ロキサンなどのポリオルガノシロキサンが使用されてい
る。これらのポリオルガノシロキサンは、他の基油と比
較して耐熱性及び耐酸化性が良好であると共に、温度−
粘度特性も広い範囲にわたって良好で、高い粘度指数
(VI)を有する。しかしながら、ビスカスカップリン
グの使用条件によっては、油温が100〜180℃程度
にまで上昇し、例えば、ハンプ−スタックの繰り返しの
ような過酷な条件下では、200℃を越えるような高温
になるため、ポリオルガノシロキサンの安定性が低下し
て、プレートの異常摩耗やポリオルガノシロキサンのゲ
ル化が起こる。ポリオルガノシロキサンのゲル化は、ポ
リマーの重合反応が起こって増粘すると考えられてい
る。したがって、ゲル化にともない粘度安定性も損なわ
れる。
【0005】このように、ポリオルガノシロキサンは、
高温下における安定性が低く、過酷な使用条件下で長期
にわたって安定的にトルク伝達性能を維持することが困
難である。従来、これらの対策として、酸化防止剤や極
圧剤などの各種添加剤を配合することが提案されてい
る。例えば、特開昭64−65195号には、ポリオル
ガノシロキサンに特定のイオウ系化合物やジアルキルジ
チオカルバミン酸金属塩を配合したビスカップリング用
流体組成物が提案されている。特開平2−91196号
には、ポリオルガノシロキサンに特定のりん系化合物を
配合したビスカップリング用流体組成物が提案されてい
る。特開平3−269093号には、ポリオルガノシロ
キサンに金属不活性化剤を0.01〜1.0重量%の割
合で配合したビスカスカップリング用流体組成物が開示
されている。しかし、これら従来の流体組成物は、ゲル
化防止性能、粘度安定性、及びトルク安定性に関して、
いまだ十分に満足できるものではなかった。
【0006】本発明者らは、高温条件下におけるポリオ
ルガノシロキサンの安定性を向上させるために、先に、
チアジアゾール誘導体やチアゾール誘導体を添加するこ
とを提案した(特願平5−189903号)。この流体
組成物は、優れたゲル化防止性能、粘度安定性、及びト
ルク安定性を示すが、ゴム適合性の点では、十分ではな
かった。ビスカスカップリングには、シール部などにフ
ッ素ゴムなどのゴム製品が使用されているが、流体組成
物のゴム適合性が悪いと、ゴム製品が劣化する。その結
果、オイル漏れや外部のギヤ油の混入等が起こり、ビス
カスカップリング自体の耐久性が低下する。したがっ
て、ゴム適合性の点で、さらなる改良が望まれているの
が現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、粘度
安定性、トルク安定性、及びポリオルガノシロキサンの
ゲル化防止性能に優れ、しかもシール部などのゴム製品
に対する適合性が顕著に改善された流体継手用流体組成
物を提供することにある。本発明のより具体的な目的
は、特にビスカスカップリング用の粘性流体として好適
な流体継手用流体組成物を提供することにある。
【0008】本発明者らは、従来技術の有する問題点を
克服するために鋭意研究した結果、特定の構造を有する
チアジアゾール誘導体と特定のりん系化合物とを選択し
て組み合わせ、かつ、限定された配合割合でこれらの化
合物をポリオルガノシロキサンに含有させると、高温条
件下でも粘度変化やトルク変化が小さく、ゲル化防止性
能も良好で、しかもゴム適合性が顕著に改善されること
を見出した。したがって、本発明の流体組成物をビスカ
スカップリング用の粘性流体として使用すると、過酷な
条件下でも優れた性能を示すと共に、ビスカスカップリ
ング自体の長期耐久性を達成することができる。本発明
は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、25℃
における粘度が50〜1,000,000mm2/sの
ポリオルガノシロキサンに、組成物全重量基準で、
〔A〕下記一般式(I)〜(III)で表される化合物
からなる群より選ばれる少なくとも一種のチアジアゾー
ル誘導体0.05〜0.15重量%、及び〔B〕下記一
般式(1)〜(4)で表される化合物からなる群より選
ばれる少なくとも一種のりん系化合物0.1〜0.3重
量%を含有せしめてなる流体継手用流体組成物。
【0010】
【化8】
【0011】
【化9】
【0012】
【化10】
【0013】〔一般式(I)〜(III)中、R1及び
2は、それぞれ独立に、炭素原子、水素原子、酸素原
子、窒素原子、及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1
つから構成された飽和もしくは不飽和の一価の基または
原子である。ただし、各式中、R1及びR2の少なくとも
一つは、式−SX−R(Rは、炭素原子、水素原子、酸
素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選ばれる少なくと
も1つから構成された飽和もしくは不飽和の一価の基ま
たは原子である。xは、1以上の数である。)で表され
る一価の基である。〕
【0014】
【化11】
【0015】
【化12】
【0016】
【化13】
【0017】
【化14】
【0018】〔一般式(1)〜(4)中、R1、R2及び
3は、それぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1
〜20の炭化水素基である。ただし、これらの中の少な
くとも一つは、炭化水素基である。〕また、本発明によ
れば、前記流体組成物に、酸化防止剤を0.01〜2.
0重量%の割合で配合した流体継手用流体組成物が、好
ましい実施態様として提供される。以下、本発明につい
て詳述する。
【0019】基 油 本発明で使用する基油は、25℃で測定した粘度が50
〜1,000,000mm2/s(cSt)のポリオル
ガノシロキサンである。粘度は、好ましくは5,000
〜1,000,000mm2/s、より好ましくは5,
000〜500,000mm2/sである。このような
ポリオルガノシロキサンとしては、下記の一般式で表さ
れるポリマーが代表的なものである。
【0020】
【化15】 上記一般式中、各Rは、互いに同じでも異なっていても
よく、炭素原子数1〜18個の炭化水素基である。この
炭化水素基は、所望によりハロゲン原子で置換されたも
のであってもよい。nは、1〜3000、好ましくは4
00〜1500の整数である。
【0021】Rの具体例としては、例えば、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、
ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、デシル基、及びオクタデシル基のようなアルキル
基;フェニル基、ナフチル基のようなアリール基;ベン
ジル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基
のようなアラルキル基;o−,m−,p−ジフェニル基
のようなアルアリール基;o−,m−,p−クロルフェ
ニル基、o−,m−,p−ブロムフェニル基、3,3,
3−トリフルオルプロピル基、1,1,1,3,3,3
−ヘキサフルオル−2−プロピル基、ヘプタフルオルイ
ソプロピル基、及びヘプタフルオロ−n−プロピル基の
ようなハロゲン化炭化水素基である。特に、Rとして
は、脂肪族不飽和基を除く1〜8個の炭素原子を有する
フッ素化炭化水素基、メチル基、及びフェニル基が好ま
しい。また、メチルポリシロキサンとフェニルポリシロ
キサンの混合物を使用してもよい。
【0022】(A)チアジアゾール誘導体 本発明では、前記一般式(I)、(II)及び(II
I)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくと
も一種のチアジアゾール誘導体を、全組成物重量基準
で、0.05〜0.15重量%という限定された割合で
使用する。チアジアゾール誘導体は、一般式(I)〜
(III)中、R1及びR2が、それぞれ独立に、炭素原
子、水素原子、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から
選ばれる少なくとも1つから構成された飽和もしくは不
飽和の一価の基または原子である化合物である。ただ
し、一般式(I)〜(III)中、R1及びR2の少なく
とも一つは、式−SX−R(Rは、炭素原子、水素原
子、酸素原子、窒素原子、及び硫黄原子から選ばれる少
なくとも1つから構成された飽和もしくは不飽和の一価
の基または原子である。xは、1以上の数である。)で
表される一価の基である。Xは、好ましくは2または3
である。
【0023】Rとしては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、オクチル基などのアルキル基;2−フ
ェニルエチル基、2−フェニルプロピル基などの置換ア
ルキル基;ビニル基、プロペニル基などのアルケニル
基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基な
どのアリール基;ベンジル基、フェネチル基などのアラ
ルキル基などを挙げることができ、更に、これらの基
は、カルボキシル基、エステル、アルコール、アミノ基
などを含むことができる。
【0024】R1及びR2としては、前記の−SX−R以
外に、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、オク
チル基などのアルキル基;2−フェニルエチル基、2−
フェニルプロピル基などの置換アルキル基;ビニル基、
プロペニル基などのアルケニル基;フェニル基、トリル
基、キシリル基、プロペニル基などのアリール基;ベン
ジル基、フェネチル基などのアラルキル基などを挙げる
ことができ、更に、これらの基は、カルボキシル基,エ
ステル、アルコール、アミノ基などを含むことができ
る。また、R1及びR2は、チアジアゾール誘導体であっ
てもよい。
【0025】チアジアゾール誘導体の具体例としては、
2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、
2−メルカプト−5−メチルメルカプト−1,3,4−
チアジアゾール、ジ(5−メルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル)ジスルフィド、2,5−ビス
(n−オクチルジチオ)−1,3,4−チアジアゾー
ル、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジ
アゾール、これらの化合物の誘導体(例えば、メルカプ
ト基をアルキル化したアルキル誘導体)、及びこれらの
2種以上の混合物が挙げられる。これら中でも、2,5
−ジオクチルメルカプト−1,3,4−チアジアゾール
が、入手が容易で作用効果も優れているため、特に好ま
しい。
【0026】上記特定のチアジアゾール誘導体を使用す
ることにより、高温条件下であっても、基油のポリオル
ガノシロキサンのゲル化を抑制し、粘度変化やトルク変
化が小さい流体組成物を得ることができる。チアジアゾ
ール誘導体は、組成物全重量基準で、0.05〜0.1
5重量%、好ましくは0.07〜0.13重量%の割合
で使用する。チアジアゾール誘導体と特性のりん系化合
物を併用すると、このような極めて限定された少量のチ
アジアゾール誘導体を添加するだけで、高温条件下であ
っても、粘度安定性、トルク安定性、及びポリオルガノ
シロキサンのゲル化防止性能に優れた流体組成物を得る
ことができる。
【0027】しかも、0.05〜0.15重量%という
限定された少量のチアジアゾール誘導体を添加すると、
シール部などのゴム製品に対する適合性が顕著に改善さ
れた流体組成物を得ることができる。したがって、本発
明の流体組成物を用いると、ビスカスカップリングの耐
久性が顕著に改善される。チアジアゾール誘導体の配合
割合は、0.05重量%未満であると、十分な安定化効
果が得られず、逆に、0.15重量%を超えると、ゴム
適合性が急激に低下する。
【0028】(B)りん系化合物 本発明では、チアジアゾール誘導体とともに、前記一般
式(1)〜(4)で表される化合物からなる群より選ば
れる少なくとも一種のりん系化合物を、全組成物重量基
準で、0.1〜0.3重量%の割合で使用する。一般式
(1)〜(4)中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立
に、水素原子または炭素原子数1〜20の炭化水素基を
表す。ただし、これらの中の少なくとも一つは、炭化水
素基であり、全部が水素原子である場合は除外される。
炭化水素基は、直鎖または分岐状のアルキル基、アリー
ル基、アラルキル基、アルアリール基であることが好ま
しく、これらのハロゲン化物も包含する。
【0029】一般式(1)で表される化合物としては、
トリアリールホスフェート類などがあり、具体例とし
て、ベンジルジフェニルホスフェート、アリルジフェニ
ルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレ
ジルホスフェート、エチルジフェニルホスフェート、ト
リブチルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェー
ト、ジクレジルフェニルホスフェート、エチルフェニル
ジフェニルホスフェート、ジエチルフェニルフェニルホ
スフェート、プロピルフェニルジフェニルホスフェー
ト、ジプロピルフェニルフェニルホスフェート、トリエ
チルフェニルホスフェート、トリプロピルフェニルホス
フェート、ブチルフェニルジフェニルホスフェート、ジ
ブチルフェニルフェニルホスフェート、トリブチルフェ
ニルホスフェート、プロピルフェニルフェニルホスフェ
ート混合物、ブチルフェニルフェニルホスフェート混合
物等のりん酸エステル;ラウリルアシッドホスフェー
ト、ステアリルアシッドホスフェート、ジ−2−エチル
ヘキシルホスフェート等の酸性りん酸エステルが挙げら
れる。
【0030】一般式(2)で表される化合物としては、
前記一般式(1)で表される化合物の具体例において、
ホスフェートがチオホスフェートに置き換わった化合物
を挙げることができる。一般式(3)で表される化合物
としては、トリアリールホスホロチオネート類やアルキ
ルジアリールホスホロチオネート類などがあり、具体例
として、トリフェニルホスホロチオネートが挙げられ
る。一般式(4)で表される化合物としては、前記一般
式(4)で表される化合物の具体例において、ホスホロ
チオネートがチオホスホロチオネートに置き換わった化
合物を挙げることができる。
【0031】これらのりん系化合物の中でも、特に、ト
リアリールホスフェート及びトリアリールホスホロチオ
ネートの構造を有する化合物が、熱安定化効果の点で好
ましい。これらのりん系化合物は、一般に摩耗防止剤と
して作用するものであるが、本発明の流体組成物におい
ては、チアジアゾール誘導体の有する粘度安定化、トル
ク安定化、及びポリオルガノシロキサンのゲル化防止の
作用効果を高める働きをする。したがって、これらのり
ん系化合物を添加すると、チアジアゾール誘導体の配合
割合がごく少量であっても、高温下における粘度安定
性、トルク安定性、及びポリオルガノシロキサンのゲル
化防止性能に優れた流体組成物を得ることができる。り
ん系化合物は、全組成物重量基準で、0.1〜0.3重
量%の割合で使用する。この配合割合が過小であると、
作用効果が十分ではなく、逆に、過大であると、粘度安
定性やトルク安定性が損なわれたり、あるいは、ゲル化
が進行するおそれがある。
【0032】酸化防止剤 本発明の流体組成物は、高温下などの過酷な条件下で使
用しても安定性を保持するために、酸化防止剤を配合す
ることが好ましい。酸化防止剤としては、例えば、ジオ
クチルジフェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミ
ン、アルキルジフェニルアミン、N−ニトロソジフェニ
ルアミン、フェノチアジン、N,N′−ジナフチル−p
−フェニレンジアミン、アクリジン、N−メチルフェノ
チアジン、N−エチルフェノチアジン、ジピリジルアミ
ン、ジフェニルアミン、フェノールアミン、2,6−ジ
−t−ブチル−α−ジメチルアミノパラクレゾール等の
アミン系化合物;2,6−ジ−t−ブチルパラクレゾー
ル、4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチル
フェノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール等の
フェノール系化合物;鉄オクトエート、フェロセン、鉄
ナフトエート等の有機鉄塩;セリウムナフトエート、セ
リウムトルエート等の有機セリウム塩;ジルコニウムオ
クトエート等の有機ジルコニウム塩等の有機金属化合物
系化合物;及びこれらの2種以上の混合物などが挙げら
れる。酸化防止剤は、組成物全重量基準で、通常、0.
01〜2.0重量%、好ましくは0.05〜1.0重量
%の割合で使用する。この配合割合が過小では、添加効
果が小さく、逆に、過大であると、経済的ではなく、物
性が低下するおそれもある。
【0033】その他の添加剤 本発明の流体組成物には、本発明の目的を損なわない範
囲内において、所望により各種添加剤を配合することが
できる。このような添加剤としては、例えば、(1)イ
ソステアレート、n−オクタデシルアンモニウムステア
レート、デュオミンT・ジオレート、ナフテン酸鉛、ソ
ルビタンオレート、ペンタエリスルット・オレート、オ
レイルザルコシン、アルキルこはく酸、アルケニルこは
く酸、及びこれらの誘導体、(2)ビスりん酸エステル
系化合物、ビスチオりん酸エステル系化合物、ビスジチ
オりん酸エステル系化合物、(3)ジ−n−ブチルヘキ
シルホスフォネート、n−ブチル−n−ジオクチルホス
フィネート、ヘキサメチルホスホリックトリアミド、ジ
ブチルホスホロアミデートなどのりん系化合物、(4)
ジフェニルスルフィド、ジフェニルジスルフィド、ジn
−ブチルスルフィド、ジ−n−ブチルジスルフィド、ジ
−t−ドデシルジスルフィド、ジ−t−ドデシルトリス
ルフィド等のスルフィド類、(5)スルファライズドス
パームオイル、スルファライズドジペンテン等の硫化油
脂類、(6)キサンチックジサルファイド等のチオカー
ボネート類、(7)一級アルキルチオりん酸亜鉛、二級
アルキルチオ硫酸亜鉛、アルキル−アリールチオりん酸
亜鉛、アリルチオりん酸亜鉛等のチオ燐酸亜鉛、(8)
カルバメート系化合物、等を挙げることができる。これ
らの添加剤は、粘度安定性、トルク安定性、摩耗粉量の
減少など、流体組成物の品質を向上させるために、0.
001〜5.0重量%の範囲内で、各適量を使用するこ
とができる。
【0034】ゴム適合性 本発明の流体組成物は、広範な種類のゴムに対する適合
性に優れているが、特にその効果が良好に表れるゴムの
種類としては、スチレンブタジエンゴム、アクリロニト
リルブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、シリコーン
ゴム、多硫化ゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、アクリ
ルゴム等が挙げられ、これらの中でも特に顕著に効果が
表れるものとしては、フッ素ゴムが挙げられる。
【0035】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明に
ついてより具体的に説明する。
【0036】[実施例1、比較例1〜2]ジメチルシリ
コーン(25℃での粘度8,000mm2/s)に、ジ
フェニルアミンを0.3重量%、及びトリフェニルホス
ホロチオネートを0.3重量%の割合で添加し、さら
に、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾー
ルを表1に示す割合で添加して流体組成物を調製した。
得られた流体組成物を、100枚の円盤を有するビスカ
スカップリング中に、25℃で、85容量%の充填率で
充填した。
【0037】ビスカスカップリングを150℃の高温に
保持された浴中に配置し、回転数差30rpmで500
時間運転した。運転時間経過後、粘度変化とトルク変化
を測定した結果を表1に示す。なお、表1には、前記チ
アジアゾール誘導体を0.5重量%の割合で添加した場
合(比較例1)、及び添加しなかった場合(比較例2)
の結果についても示した。
【0038】
【表1】 表1の結果から明らかなように、実施例1の組成は、チ
アジアゾール誘導体の添加量が比較例1と比較して1/
5であるにもかかわらず、ビスカスカップリングのトル
ク変化は同等であり、性能上の違いは認められなかっ
た。
【0039】[実施例2]ジメチルシリコーン(25℃
での粘度8,000mm2/s)に、ジフェニルアミン
を0.3重量%、及びトリフェニルホスホロチオネート
を0.3重量%の割合で添加し、さらに、2,5−ジメ
ルカプト−1,3,4−チアジアゾールを図1及び図2
に示す割合で添加して(各横軸参照)、流体組成物を調
製した。このようにして調製した各流体組成物を用い
て、200℃で96時間の条件でゴム浸漬試験を行い、
ゴム試料の伸び変化率及び引張強度変化率を測定した。
ゴム試料には、フッ素ゴムを使用した。また、測定法
は、JIS K−6301に準拠して行った。
【0040】評価した結果を図1及び図2に示した。図
1及び図2の結果から明らかなように、ゴム試料の伸び
変化率、引張強度変化率は、チアジアゾール誘導体の添
加量により変化するが、0.15重量%までのごく少量
の範囲では、各変化率は小さく、それを超える添加量で
は、急激に変化率が増大していることが分かる。したが
って、流体組成物をビスカスカップリング用として使用
する場合には、チアジアゾール誘導体を0.15重量%
以下の範囲で添加すれば、長期耐久性の得られることが
判明した。
【0041】[実施例3、比較例3〜4]ジメチルシリ
コーン(25℃での粘度8,000mm2/s)に、ジ
フェニルアミンを0.1重量%、及びトリクレジルホス
フェートを0.3重量%の割合で添加し、さらに、2,
5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールを表2
に示す割合で添加して流体組成物を調製した。得られた
流体組成物を、100枚の円盤を有するビスカスカップ
リング中に、25℃で、85容量%の充填率で充填し
た。
【0042】ビスカスカップリングを130℃の高温に
保持された浴中に配置し、回転数差30rpmで200
時間運転した。運転時間経過後、粘度変化とトルク変化
を測定した結果を表2に示す。なお、表2には、前記チ
アジアゾール誘導体を0.5重量%の割合で添加した場
合(比較例3)、及び添加しなかった場合(比較例4)
の結果についても示した。
【0043】
【表2】 表2の結果から明らかなように、実施例3の組成は、チ
アジアゾール誘導体の添加量が比較例3と比較して1/
5であるにもかかわらず、ビスカスカップリングのトル
ク変化が少なく、性能上は比較例3よりも優れている。
【0044】[実施例4]ジメチルシリコーン(25℃
での粘度8,000mm2/s)に、ジフェニルアミン
を0.1重量%、及びトリクレジルホスフェートを0.
3重量%の割合で添加し、さらに、2,5−ジメルカプ
ト−1,3,4−チアジアゾールを図3及び図4に示す
割合で添加して、流体組成物を調製した。このようにし
て調製した各流体組成物を用いて、200℃で96時間
の条件でゴム浸漬試験を行い、フッ素ゴム試料の伸び変
化率及び引張強度変化率を測定した(JIS K−63
01に準拠)。
【0045】評価した結果を図3及び図4に示した。図
3及び図4の結果から明らかなように、ゴム試料の伸び
変化率、引張強度変化率は、チアジアゾール誘導体の添
加量により変化するが、0.15重量%までのごく少量
の範囲では、各変化率は小さく、それを超える添加量で
は、急激に変化率が増大していることが分かる。したが
って、流体組成物をビスカスカップリング用として使用
する場合には、チアジアゾール誘導体を0.15重量%
以下の範囲で添加すれば、長期耐久性の得られることが
判明した。
【0046】[実施例5、比較例5〜7]ジメチルシリ
コーン(25℃での粘度100,000mm2/s)
に、ジフェニルアミンを0.1重量%、及びトリフェニ
ルホスホロチオネートを0.3重量%の割合で添加し、
さらに、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジア
ゾールを表3に示す割合で添加して流体組成物を調製し
た。得られた流体組成物を、100枚の円盤を有するビ
スカスカップリング中に、25℃で、85容量%の充填
率で充填した。
【0047】ビスカスカップリングを130℃の高温に
保持された浴中に配置し、回転数差30rpmで500
時間運転した。運転時間経過後、粘度変化とトルク変化
を測定した結果を表3に示す。なお、表3には、前記チ
アジアゾール誘導体を1.0重量%の割合で添加した場
合(比較例5)、及び添加しなかった場合(比較例6)
の結果についても示した。また、表3には、前記ジメチ
ルシリコーンに、ジフェニルアミンを0.1重量%、ト
リフェニルホスホロチオエートの代わりにジチオりん酸
亜鉛を0.3重量%の割合で添加し、さらに、2,5−
ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールを0.1重
量%の割合で添加した流体組成物(比較例7)の結果に
ついても示した。
【0048】
【表3】
【0049】表3の結果から明らかなように、実施例5
の組成は、チアジアゾール誘導体の添加量が比較例5と
比較して1/10であるにもかかわらず、ビスカスカッ
プリングのトルク変化は同等であり、性能上の違いは認
められなかった。また、同じりん系化合物であるジチオ
りん酸亜鉛を配合した比較例7の流体組成物は、粘度変
化、トルク変化が大きく、このことから、特定構造を有
するりん系化合物が優れた効果を示すことが分かる。
【0050】[実施例6]ジメチルシリコーン(25℃
での粘度100,000mm2/s)に、ジフェニルア
ミンを0.1重量%、及びトリフェニルホスホロチオネ
ートを0.3重量%の割合で添加し、さらに、2,5−
ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールを図5及び
図6に示す割合で添加して、流体組成物を調製した。こ
のようにして調製した各流体組成物を用いて、200℃
で96時間の条件でゴム浸漬試験を行い、フッ素ゴム試
料の伸び変化率及び引張強度変化率を測定した(JIS
K−6301に準拠)。
【0051】評価した結果を図5及び図6に示した。図
5及び図6の結果から明らかなように、ゴム試料の伸び
変化率、引張強度変化率は、チアジアゾール誘導体の添
加量により変化するが、0.15重量%までのごく少量
の範囲では、各変化率は小さく、それを超える添加量で
は、急激に変化率が増大していることが分かる。したが
って、流体組成物をビスカスカップリング用として使用
する場合には、チアジアゾール誘導体を0.15重量%
以下の範囲で添加すれば、長期耐久性の得られることが
判明した。
【0052】[実施例7、比較例8〜9]ジメチルシリ
コーン(25℃での粘度500,000mm2/s)
に、ジフェニルアミンを0.5重量%、及びトリフェニ
ルホスホロチオネートを0.3重量%の割合で添加し、
さらに、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジア
ゾールを表4に示す割合で添加して流体組成物を調製し
た。得られた流体組成物を、100枚の円盤を有するビ
スカスカップリング中に、25℃で、85容量%の充填
率で充填した。
【0053】ビスカスカップリングを130℃の高温に
保持された浴中に配置し、回転数差30rpmで300
時間運転した。運転時間経過後、粘度変化とトルク変化
を測定した結果を表4に示す。なお、表4には、前記チ
アジアゾール誘導体を0.7重量%の割合で添加した場
合(比較例8)、及び添加しなかった場合(比較例9)
の結果についても示した。
【0054】
【表4】 表4の結果から明らかなように、実施例7の組成は、チ
アジアゾール誘導体の添加量が比較例8と比較して1/
7であるにもかかわらず、ビスカスカップリングのトル
ク変化は同等であり、性能上の違いは認められなかっ
た。
【0055】[実施例8]ジメチルシリコーン(25℃
での粘度500,000mm2/s)に、ジフェニルア
ミンを0.5重量%、及びトリフェニルホスホロチオネ
ートを0.3重量%の割合で添加し、さらに、2,5−
ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールを図7及び
図8に示す割合で添加して、流体組成物を調製した。こ
のようにして調製した各流体組成物を用いて、200℃
で96時間の条件でゴム浸漬試験を行い、フッ素ゴム試
料の伸び変化率及び引張強度変化率を測定した(JIS
K−6301に準拠)。
【0056】評価した結果を図7及び図8に示した。図
7及び図8の結果から明らかなように、ゴム試料の伸び
変化率、引張強度変化率は、チアジアゾール誘導体の添
加量により変化するが、0.15重量%までのごく少量
の範囲では、各変化率は小さく、それを超える添加量で
は、急激に変化率が増大していることが分かる。したが
って、流体組成物をビスカスカップリング用として使用
する場合には、チアジアゾール誘導体を0.15重量%
以下の範囲で添加すれば、長期耐久性の得られることが
判明した。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、高温下でも、粘度安定
性、トルク安定性、及びポリオルガノシロキサンのゲル
化防止性能に優れ、しかもシール部などのゴム製品に対
する適合性が顕著に改善された流体継手用流体組成物が
提供される。したがって、本発明の流体組成物をビスカ
スカップリング用の流体組成物として使用すると、過酷
な条件下でも優れた性能を発揮し、しかも長期耐久性を
達成することができる。本発明の流体組成物は、粘性流
体を使用するビスカスカップリングやファンカップリン
グ型クラッチなどの用途に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2の流体組成物において、チアジアゾー
ル誘導体の添加量とゴム浸漬試験後のフッ素ゴム試料の
伸び変化率(%)との関係を示すグラフである。
【図2】実施例2の流体組成物において、チアジアゾー
ル誘導体の添加量とゴム浸漬試験後のフッ素ゴム試料の
引張強度変化率(%)との関係を示すグラフである。
【図3】実施例4の流体組成物において、チアジアゾー
ル誘導体の添加量とゴム浸漬試験後のフッ素ゴム試料の
伸び変化率(%)との関係を示すグラフである。
【図4】実施例4の流体組成物において、チアジアゾー
ル誘導体の添加量とゴム浸漬試験後のフッ素ゴム試料の
引張強度変化率(%)との関係を示すグラフである。
【図5】実施例6の流体組成物において、チアジアゾー
ル誘導体の添加量とゴム浸漬試験後のフッ素ゴム試料の
伸び変化率(%)との関係を示すグラフである。
【図6】実施例6の流体組成物において、チアジアゾー
ル誘導体の添加量とゴム浸漬試験後のフッ素ゴム試料の
引張強度変化率(%)との関係を示すグラフである。
【図7】実施例8の流体組成物において、チアジアゾー
ル誘導体の添加量とゴム浸漬試験後のフッ素ゴム試料の
伸び変化率(%)との関係を示すグラフである。
【図8】実施例8の流体組成物において、チアジアゾー
ル誘導体の添加量とゴム浸漬試験後のフッ素ゴム試料の
引張強度変化率(%)との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C10M 137:10) C10N 20:02 30:02 30:04 40:04 (72)発明者 上田 大成 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番 1 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 新井 幹郎 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番 1 東燃株式会社総合研究所内 (72)発明者 栗林 利明 埼玉県入間郡大井町西鶴ケ岡一丁目3番 1 東燃株式会社総合研究所内 審査官 藤原 浩子 (56)参考文献 特開 平4−59895(JP,A) 特開 平4−50296(JP,A) 特開 昭63−275695(JP,A) 特開 昭62−29580(JP,A) 特開 昭63−267769(JP,A) 特開 平6−49475(JP,A) 特開 平5−213914(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10M 107/50 C10M 135/36 C10M 137/04 - 137/10 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 25℃における粘度が50〜1,00
    0,000mm2/sのポリオルガノシロキサンに、組
    成物全重量基準で、 〔A〕下記一般式(I)〜(III)で表される化合物
    からなる群より選ばれる少なくとも一種のチアジアゾー
    ル誘導体0.05〜0.15重量%、及び 〔B〕下記一般式(1)〜(4)で表される化合物から
    なる群より選ばれる少なくとも一種のりん系化合物0.
    1〜0.3重量%を含有せしめてなる流体継手用流体組
    成物。 【化1】 【化2】 【化3】 〔一般式(I)〜(III)中、R1及びR2は、それぞ
    れ独立に、炭素原子、水素原子、酸素原子、窒素原子、
    及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つから構成され
    た飽和もしくは不飽和の一価の基または原子である。た
    だし、各式中、R1及びR2の少なくとも一つは、式−S
    X−R(Rは、炭素原子、水素原子、酸素原子、窒素原
    子、及び硫黄原子から選ばれる少なくとも1つから構成
    された飽和もしくは不飽和の一価の基または原子であ
    る。xは、1以上の数である。)で表される一価の基で
    ある。〕 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 〔一般式(1)〜(4)中、R1、R2及びR3は、それ
    ぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜20の炭化
    水素基である。ただし、これらの中の少なくとも一つ
    は、炭化水素基である。〕
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