JP2929207B2 - カード式パチンコ機 - Google Patents

カード式パチンコ機

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JP2929207B2
JP2929207B2 JP1289272A JP28927289A JP2929207B2 JP 2929207 B2 JP2929207 B2 JP 2929207B2 JP 1289272 A JP1289272 A JP 1289272A JP 28927289 A JP28927289 A JP 28927289A JP 2929207 B2 JP2929207 B2 JP 2929207B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は客と店との取引媒体にカードを使用したカー
ド式パチンコ機の改良に関する。
(従来の技術) パチンコ遊技は客と店との取引媒体として、一般には
遊技球を使用しているが、遊技球の代りにカードを用い
るカード式パチンコ機が提案されている。つぎに、従来
のカード式パチンコ機を、第2図と、第18図ないし第21
図とに基いて以下に説明する。従来のカード式パチンコ
機は、たとえば第2図に示すような遊技用カード1、お
よびカード1によって遊技が行われるパチンコ機(第19
図参照)2を主構成とし、第18図に示すようにパチンコ
機2は管理装置3に交信可能接続されている。
カード1には、たとえば磁気ストライプからなる書込
部4を設け、この書込部4には少なくとも、金額に応じ
て貸し出された遊技用のパチンコ球(以下、「遊技球」
という)数、および、貸出金額の各データからなる遊技
可能度数が書き込まれるとともに、カード1の使用限度
回数、およびカード1の真正を確認することにより不正
防止をするためのID符号(ID−Indentification)の各
データが書き込まれている。書込部4に書き込まれた上
述の各データは、第18図に示したカード発行機5によっ
て予め書き込まれ、このカード発行機5は遊技球の貸出
器に相当するものである。また、カード発行機5は管理
装置3に交信可能に接続されている。なお、カード1の
使用限度回数は、摩耗による不都合が発生することを防
止するためのものである。また、賞品球を賞品に交換す
るためのカード精算機は、図示を省略している。
カード発行機5によって発行されたカード1は、第20
図に示した装着部6にパチンコ機2の前面側から挿入さ
れる、装着部6にはリードライトヘッドからなるリード
ライト部7が設けてあり、リードライト部7は装着部6
に装着されているカード1の書込部4の各種データを読
出し、かつパチンコ遊技の進行状況に応じて、書込部4
に少なくとも遊技可能度数を書き込む機能が備えられて
いる。そして、リードライト部7は装着部6に装着され
ているカード1の各種データを、第21図に示した遊技回
路8に入力する。遊技回路8はリードライト部7から入
力された各種データに基いて、パチンコ機2の各部を制
御することにより、遊技動作を可能にするものである。
また、9は周知の打球装置、10はパチンコ機2のMPUで
ある。
遊技球はパチンコ機2の打球装置9内部に封入され、
打球装置9の方向に導かれる。そして、遊技者が後述す
る所定の操作をしたときに、遊技回路8は打球装置9を
動作させて封入された遊技球を1球づつ遊技盤11に打出
すことにより、遊技動作状態になる。打球装置9によっ
て打出された遊技球は、アウト孔12またはセーフ孔13に
入賞したのち、ふたたび打球装置9が設置されている方
向に誘導され、セットされる。
発射バンドの近傍には打球装置9によって発射される
全ての発射球を検知する発射球センサが設けてあり、セ
ーフ孔13に入賞した発射球はセーフ球センサによって検
知され、また、誘導バンドを逆行してファウル球逃がし
部に回収された発射球は、ファウル球センサによって検
知される。各センサはMPU10に接続してあり、パチンコ
遊技中には、検知信号が各センサからMPU10に入力され
るので、MPU10はこの検知信号に基いて発射球数とファ
ウル球数と賞品球払出数とを加減算することにより、球
数データを演算することができる。なお、上記各センサ
とファウル球逃がし部とは、第18図ないし第21図中、図
示を省略している。
遊技回路8にはタッチスイッチ検出回路14の出力側が
接続してあり(第21図参照)、タッチスイッチ検出回路
14は入力側をハンドル15に内蔵されたタッチスイッチ
(図示省略)に接続している。タッチスイッチ検出回路
14は、遊技者がハンドル15を操作または把持したとき
に、その旨が表わされたタッチ信号をMPU10に入力する
もので、これによりMPU10は、遊技者がハンドル15を把
持しているか否かを識別することができる。
そして、MPU10は、ハンドル15が把持されていると識
別したときには、遊技者がパチンコ遊技中であると判定
して、打球装置9を動作させる動作信号を遊技回路8に
入力する。他方、MPU10は、ハンドル15が把持されてい
ないと識別したとき、遊技者がパチンコ遊技中でないと
判定して、打球装置9の動作を停止させる停止信号を遊
技回路8に入力する。これにより、遊技回路8は、MPU1
0から動作信号が入力されている場合には、打球装置9
を動作させる一方、MPU10から停止信号が入力されてい
る場合には、打球装置9の動作を停止させる。
MPU10は管理装置3との交信、予めメモリ(図示省
略)に格納された制御プログラム、書込部4のデータ、
およびタッチスイッチ検出回路14からのタッチ信号に基
いて、リードライト部7、および遊技回路8を制御する
ためのものである。また、MPU10には中断スイッチ検出
回路16、終了スイッチ検出回路17、中断スイッチ18およ
び終了スイッチ19が接続されている。
中断スイッチ18および終了スイッチ19はパチンコ機2
の前面に配置されている。中断スイッチ検出回路16は、
中断スイッチ18が操作されたことをMPU10を介して検知
し、パチンコ遊技を中断するためのもので、中断スイッ
チ検出回路16の動作時には、他のカード1の装着による
遊技動作を所定時間禁止する。他方、終了スイッチ検出
回路17は、終了スイッチ19が操作されたことをMPU10を
介して検知し、パチンコ遊技を終了するためのものであ
る。中断スイッチ検出回路16および終了スイッチ検出回
路17の動作と、リードライト部7の書き込み動作とは連
動しており、リードライト部7は両回路16,17の動作時
点における上述した各種データのうち、少なくとも遊技
可能度数をカード1の書込部4に書き込む。
20はタイマ回路で、タイマ回路20は、パチンコ遊技中
に球数データが零になった場合に、パチンコ機2の装着
部6に装着されているカード1を取り込むタイミングを
図るためのものである。
タイマ回路20は、装着部6に装着されているカード1
の遊技可能度数が零になった時点で、予め設定された時
間(後述)の計測を開始し、この計測が終了したときに
タイマ信号を発生させ、このタイマ信号をMPU10に入力
する。タイマ回路20は、動作(所定時間計測)中に新た
なカード1が装着部6に装着された場合、および遊技可
能度数が零になった時点で打出された遊技球がセーフ孔
に12に入賞した場合にリセットされる。タイマ回路20が
リセットされたとき、タイマ信号は発生されないため、
現パチンコ遊技が継続されることになる。
タイマ回路20に予め設定された上述した時間は、MPU1
0が、現カード1の遊技可能度数が零であっても、遊技
者が新たなカード1を挿入することにより、現パチンコ
遊技を継続させる意志があるか否かを判定するのに充分
なものを設定している。そして、MPU10が現パチンコ遊
技を継続させる意志がないと判定した場合、カード1は
以下に説明する取込部21によって取り込まれ、回収廃棄
される。
取込部21は、カード1が装着部6に装着された場合
に、リードライト部7が書込部4の各種データを読み込
み可能、かつ各種データを書込部4に書き込み可能な位
置まで搬送する機能と、タイマ回路20がタイマ信号を発
生させた場合、および新たなカード1が装着部6に装着
された場合、装着部6に装着されたカード1を取り込ん
で、廃棄用カードケース22まで搬送する機能とを具備し
ている。これにより、現カード1によるパチンコ遊技が
終了され、取り込んだカード1は廃棄用カードケース22
に収容される。取込部21はカード1を挟み込む複数のロ
ーラ24、および各ローラ24に掛け渡されたベルト25から
構成されている。23は、MPU10に接続された正逆転可能
な駆動用モータである。
また、モータ23のドライバ、およびドライバとMPU10
との電気的整合を図るインターフェイスの図示は省略し
てある。さらに、装着部6のカード1の挿入口26には、
カード1の有無を検出する出入検出センサ27が設けてあ
り、挿入口26の上方には少なくとも遊技可能度数を印刷
するプリンタ28と、プリンタ28によって印刷されたプリ
ントを送り出す送出口29とが設けてある。
このように構成された従来のカード式パチンコ機によ
ってパチンコ遊技を行うときには、カード1をパチンコ
機2の装着部6に装着することにより、リードライト部
7が書込部4に書き込まれている各データを読出し、MP
U10は、管理装置3を介したカード発行機5との交信に
基いて、カード1の真正などをチェックしたのち、カー
ド1に不都合がない場合、遊技回路8は打球装置9を駆
動させ遊技動作が可能な状態にする。
そして、MPU10は、遊技球が打球装置9により発射さ
れると球数データから「1」を減算する一方、セーフ孔
に入賞すると、球数データに賞品球数を加算して、新た
な球数データを算出する。また、一度発射された発射球
が上記誘導バンドを逆行してファウル球となった場合に
は、球数データに「1」を加算して、新たな球数データ
を算出する。算出された球数データはパチンコ機2側の
メモリに書き込まれ、この球数データが零、または打止
予定数に達するまで、遊技者は装着部6に装着されてい
るカード1によって、パチンコ遊技を継続することがで
きる。
現カード1の遊技可能度数がパチンコ遊技中に零にな
った場合、遊技回路8は打球装置9の動作を停止させる
ことによって、現カード1によるパチンコ遊技を終了さ
せ、同時にタイマ回路20は動作を開始する。これによ
り、タイマ回路20は上述した時間の計測をスタートし、
タイムアップ(計測終了)に伴なってタイマ信号を発生
させる。そして、装着部6に装着された現カード1は、
遊技可能度数が零になった時点から所定時間経過後、取
込部21によって取り込まれ、廃棄用カードケース22に回
収される。
これに対して、タイマ回路20が上述した時間を計測し
ている間に、新たなカード1を装着部6に装着した場
合、タイマ回路20はリセットされると同時に、上述同
様、新たなカード1によってパチンコ遊技が開始される
ため、遊技者は、引き続き現パチンコ遊技を継続させる
ことができる。また、現カード1の遊技可能度数が零に
なった時点で、打球装置9によって打球された遊技球が
入賞した場合や、発射球が上記誘導バンドを逆行してフ
ァウル球になった場合、賞品球の払出数が入賞時点で新
たな球数データになるため、現カード1によりパチンコ
遊技を継続させることができる。
また、パチンコ遊技中に遊技可能度数が零になった時
点で、遊技盤11に打出された遊技球が、たとえばセーフ
孔直上部の障害釘に引っ掛かった場合、通常、引っ掛か
った遊技球が外力によって落下するのを待つか、または
パチンコ機2に設けられた係員呼出し用スイッチ(図示
省略)を操作することによって係員を呼出し、遊技場の
係員が当該パチンコ機2の設置場所に到着するまで待機
する。そして、係員は適宜パチンコ機2を操作して、上
記障害釘に引っ掛かった遊技球を処理するのである。
(発明が解決しようとする課題) ところが、タイマ回路20は、装着部6に装着されてい
るカード1の遊技可能度数が零になると即座に上述した
時間の計測を開始するので、遊技球が落下するまで、ま
たは係員が到着するまでの間にタイマ回路20がタイムア
ップすることがある。このような場合には、遊技者が遊
技動作を停止しておらず、かつセーフ球、アウト球また
はファール球の判定が下されていないにも関わらず、当
該カード1は取り込まれ廃棄用カードケース22に回収を
されることになる。これにより、タイマ回路20がタイム
アップした後に入賞した場合には、当該パチンコ機2の
カード1が存在しなくなり、払出される賞品球数を新た
な遊技可能度数としてカード1の書込部4に書き込むこ
とができないだけではなく、このようなトラブルによっ
て遊技意欲が減退するという問題が生じていた。そこ
で、本発明は上記問題を解決したカード式パチンコ機の
提供を目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、少なくとも遊技
用パチンコ球の球数データを書き込む書込部を有する遊
技用カードと、該カードを装着する装着部、該装着部に
設けられ前記カードの少なくとも前記球数データを前記
書込部から読み出しかつ少なくとも球数データを前記書
込部に書き込む機能を有するリードライト部、該リード
ライト部に読み出された前記球数データに基づいて遊技
動作を可能にする遊技回路、および前記装着部に設けら
れ前記遊技動作中に前記球数データが零になった場合に
該零カードを取り込む取込部を設けたパチンコ機とから
なるカード式パチンコ機において、遊技者が遊技動作を
停止したことを検出する遊技動作検出手段と、前記遊技
回路の動作中に前記カードの球数データが零になりかつ
前記遊技動作停止検出手段により遊技者が遊技動作を停
止したことが検出された場合に予め設定された時間の計
測を開始し、該計測終了時に前記取込部を駆動させ前記
装着部に装着されている前記零カードを取り込む駆動部
と、を設けたことを特徴とするものである。
(作用) 本発明はこのように構成したものであるから、パチン
コ遊技中に現カード1の遊技可能度数が零になり、かつ
遊技者が遊技動作を停止させたときに、所定時間の計測
を開始する。そして、駆動部30が所定時間の計測を終了
させると、取込部21を駆動させ装着部6に装着されてい
るカード1を取り込む。これにより、遊技者が遊技動作
を継続させている場合には、駆動部30が所定時間を計測
しないため、したがってカード1は装着部6に待機し、
回収されることがない。
(実施例) 以下に、本発明の一実施例を図面に基いて、詳細に説
明する。なお、第18図ないし第21図に示したものと同じ
部材には同符号を付し、その説明は省略する。第1図は
本発明のカード式パチンコ機の構成を示しており、パチ
ンコ機2の各部はインターフェイスを介し、MPU10のバ
スラインに接続されている。そして、このバスラインは
インターフェイスを介して管理装置3に接続されてい
る。本発明にあっては、後述する駆動部30を装着部6設
けており、パチンコ機2に装着させるカード1は、従来
同様のものを使用している(第2図参照)。装着部6は
第3図ないし第8図に示したパチンコ機2の遊技盤11の
下方に位置している。つぎにパチンコ機2の概略構造を
以下に説明する。
パチンコ機2には遊技盤11内に誘導バンド31を設けて
おり、遊技球は打球装置としての発射ソレノイド(第4
図および第5図参照)9によって発射され、発射された
遊技球は誘導バンド31に沿って遊技盤11に誘導される。
この発射ソレノイド9にはパルス信号が遊技回路8から
入力され、遊技回路8にはMPU10からパルス信号を制御
する動作信号が入力される。動作信号はハンドル15の操
作に応じて、MPU10から遊技回路8に入力される(第1
図参照)。このため、遊技者はハンドル15を操作するこ
とによって、遊技動作状態にせしめるとともに、所望の
打球力を調節することができる。なお、遊技動作とは遊
技球を遊技盤11に打出すことであり、遊技盤11のセーフ
孔12や、障害釘(図示省略)に引っ掛かっている場合を
含む。ただし、セーフ孔12や、障害釘に引っ掛かってい
る状態は、図示を省略した係員呼出し用スイッチを操作
することによって、MPU10に検知させることができるも
のとする。32,54,59はパチンコ機2の枠体である。
また、第6図ないし第8図に示すように遊技盤11の裏
側には、セーフ球ケース33とアウト球ケース34とが形成
されており、全てのセーフ孔(第6図および第7図中、
図示省略)12の出口はセーフ球ケース33内に臨んでお
り、アウト孔13の出口はアウト球ケース34に臨んでい
る。35はセーフ球ケース33から導出されたセーフ球通
路、36はアウト球ケース34導出されたアウト球通路であ
り、全てのセーフ球は必ずセーフ球通路35を通過し、全
てのアウト球は必ずアウト球通路36を通過しうるように
なっている。37は発射バンドであり、この発射バンド37
の上端部と誘導バンド31の下端部とは、ファウル球逃が
し部38を形成しており、ファウル球逃がし部38にはファ
ウル球通路39が連結されている。
40は待機樋、41は打球循環通路で、セーフ球通路35、
アウト球通路36およびファウル球通路39の出口は、全て
打球循環通路41に連結されている。そして、打球循環通
路41の下端部はこれらの遊技球の出口になり、この下端
部は待機樋40の上端部に連結されている。これにより、
セーフ球、アウト球およびファウル球の全ての遊技球は
待機樋40に集合し、これらは待機樋40の下端部に流下す
る。待機樋40の下端部は、発射バンド37の下端近傍部
と、球送り杆43の一端部に臨ませてある。
球送り杆43はパチンコ機2側に回動支軸42を中心に回
動自在に支持され、待機樋40に併設してある。球送り杆
43の一端部は、第9図に示すように断面コの字形状に形
成した球送り部44を設け、コの字形状の凹所には遊技球
を1球だけ保持できるようになっている。球送り部44は
発射バンド37の直上部に位置し、球送り部44の底部は一
側端が他側端より下位になる斜面(図示省略)を形成し
ているので、球送り部44に導かれた遊技球は、他側端側
から一側端側に流下して発射バンド37上に落下する。
球送り杆43の他端部はレバー45の一端にピンを介して
連結し、レバー45の他端はピンを介して連動杆46に連結
してある。連動杆46は中央部を回動支軸42によって、球
送り杆43と同様、パチンコ機2に対して回動自在に支持
され、連動杆46は一端部を発射ソレノイド9の頭部に臨
ませ、他端部をレバー45にピンによって回動自在に連結
させている。47は引張ぱねで、引張ばね47は、連動杆46
の他端部および回動支軸42間とパチンコ機2側とを連結
することにより、連動杆46の一端部を発射ソレノイド9
の頭部に当接自在に設けている。また、発射ソレノイド
9のプランジャ48には、復帰ばね49が介装してあるが、
復帰ばね49の弾性力は、引張ばね47の弾性力より大きく
定めている。50はプランジャ48に取付けた打球槌、51は
待機樋40と発射バンド37とを連通する連通孔である。
プランジャ48は復帰ばね49により、発射ソレノイド9
が解磁されているとき、引張ばね47の弾性力に反して連
動杆46を第9図中、反時計方向に回動させる。このと
き、レバー45は連動杆46によって第9図中、反時計方向
に回動され、球送り部44は待機樋40の下端部から離れる
位置にあり、待機樋40に待機している遊技球は、第9図
に示すように球送り部44の上側に当接保持され、球送り
部44の凹所に送り込まれることがない。
他方、発射ソレノイド9が励磁されているとき、プラ
ンジャ48は復帰ばね49の弾性力に反して吸引され、レバ
ー45および連動杆46を第9図中、時計方向に回動させ
る。このとき、球送り部44は底部(第9図破線部参照)
を待機樋40の下端部に近接させるため、待機樋40に待機
している遊技球は球送り部44に導かれる。また、上述し
た励磁と同時に、打球槌50は励磁時におけるプランジャ
48の吸引力によって、発射バンド37上の遊技球を誘導バ
ンド31を経て遊技盤11に打出す。このような励磁状態が
解除されると、上述した解磁状態と同様に、レバー45お
よび連動杆46が反時計方向に回動され、球送り部44に導
かれた遊技球は、連通孔51を経て発射バンド37上に落下
する。これにより、球送り杆43は発射ソレノイド9の励
磁および解磁によって、待機樋40内の遊技球を1球づ
つ、発射バンド37に順次送り込み、かつ遊技盤11に発射
することができる。
ファウル球通路39には第1図および第4図に示すよう
に、一対のファウル球センサ(スイッチ)52,52が、セ
ーフ球通路35には一対のセーフ球センサ53,53が、待機
樋40には一対の不正球センサ56,56、そして発射球通路
には一対の発射球センサ55,55が設けてある。各対の球
センサ52,53,55,56はそれぞれ発光素子および受光素子
からなり、遊技球が通過する道筋の両側に対向させて配
置している。これにより、各対の球センサ52,53,55,56
は両者間に授受されている光が遮られたときに、遊技球
が通過したことを検知することができ、このように遊技
球を検知時したときには、各検知信号がMPU10に入力さ
れる。
また各対の球センサ52〜56とMPU10との間には、ファ
ウル球検出回路57、セーフ球検出回路58、発射球検出回
路60、および不正球検出回路61が夫々設けてある。そし
て、各回路57〜61は各対の各対の球センサ52,53,55,56
から発生された各検知信号を増幅し、インターフェイス
を介してMPU10に入力する。なお、本実施例において、
セーフ孔12には遊技球を検知する手段は設けていない。
不正球センサ56,56は第10図に示すように、待機樋40
の底部から遊技球径程度(たとえば、10mm<d<11mm)
上方に配置してある。なお、待機樋40の底部および不正
球センサ56,56間の距離dは遊技球径を越えることはな
い。これにより、遊技球が発射ソレノイド9の励磁およ
び解磁に伴なって、上述したように1球づつ、発射バン
ド37に送り込まれる度に、遊技球の外周部は一対の不正
球センサ56,56間を遮ることになる。そして、遊技球径
より小さい径の不正球が待機樋40の不正球センサ56,56
が設けられた部位を通過した場合には、不正球センサ5
6,56間が遮光されることはない。
ところで、遊技球が発射バンド37に送り込まれるサイ
クルは発射ソレノイド9の励磁および解磁に依存し、こ
の励磁および解磁を1サイクルとすれば、一般に1サイ
クルに要する時間は一定である。本実施例においては、
発射ソレノイド9の1サイクルに要する時間T1を0.6秒
程度に定めている(T1=100cycle/min=0.6s)。すなわ
ち、遊技球は両不正球センサ56,56間で授受されている
光を0.6秒毎に遮光する一方、上記不正球は上述したよ
うに不正球センサ56,56間を遮光しない。このため、上
記不正球が遊技球に混入している場合には、両不正球セ
ンサ56,56間の上記遮光に係る1サイクル当りの時間T1
が0.6秒より大きい時間T2になる(T1=0.6s<T2)。に
なる。これにより、MPU10は不正球を検知し、報知信号
を発生するなど、所定の処理を施すことができる。
なお、上述した不正球検出に係る時間T1,T2の計測は
図示を省略した不正球検出タイマによって計測される
(第12図s21〜s31参照)。この不正球検出タイマは、遊
技球の上記遮光に係る1サイクル当りの時間T1、すなわ
ち0.6秒がセットされ、不正球検出タイマのスタートお
よびタイムアップ間に、両不正球センサ56,56間が遮光
されない場合に、小径球が混入していたと判定する。な
お、この不正球センサ56および不正球検出タイマは、小
径球を検出するのみではなく、遊技球の循環経路におけ
る球詰まり、たとえば遊技球が釘間において、葡萄の房
のような形態で係止された状態などを検出することがで
きる。
さらにまた、MPU10には図示を省略した残存球タイマ
と確認タイマとが内蔵されている。この残存球タイマは
打止の処理が施されるとき、および、中断スイッチ18と
終了スイッチ19とが操作されたときに動作するもので
(第12図s43〜s45、第13図s75〜s77、s108〜s110参
照)、発射された全ての遊技球がセーフ球、ファール
球、またはアウト球であることが確定したことを、MPU1
0によって判定するのに充分な時間を設定している。
他方、確認タイマは、中断スイッチ18および終了スイ
ッチ19の操作を確認するためのもので、確認タイマには
MPU10が両スイッチ18,19の操作を有効か否かの確認する
ために要する時間を設定している。この確認タイマは、
中断スイッチ18および終了スイッチ19が操作されたとき
に動作する(第13図s64〜s102参照)。
第11図は装着部6の構造を示し、装着部6には駆動部
30、ローラ24、出入検出センサ27、プリンタ28、リード
ライト部7、および廃棄用カードケース22のほか、一対
のリードライト位置検出センサ62と一対の停止位置検出
センサ63とを設けている。駆動部30はモータ23と、第1
図に示した回転方向切換回路64と、タイミング信号発生
器65とからなるもので、駆動部30の動作はMPU10によっ
て制御され、モータ23のプーリ(図示省略)に巻回され
たベルト25を介して、各ローラ24を第11図中、時計方向
または反時計方向に回転させる。
リードライト位置検出センサ62は装着部6に装着され
たカード1(とくに書込部4)とリードライト部7との
相対位置が適正であるか否かを判定するもので、この検
出信号はリードライト位置検出回路66に入力される。停
止位置検出センサ63はカード1のリードライト部7に対
する適正な停止位置を検出するもので、この検出信号は
停止位置検出回路67に入力される。また、68は出入検出
センサ27とMPU10との間に介装された出入検出回路であ
る。これらの各回路66,67,68は各対の検出センサ27,62,
63から発生された各検知信号を増幅し、増幅した各検知
信号をインターフェイスを介してMPU10に入力する。
回転方向切換回路64はモータ23の回転方向を切り替え
るためのもので、MPU10によって制御される。タイミン
グ信号発生器65はモータ23の回転と、リードライト部7
との動作タイミングを図り、リードライト部7が書込部
4から各種データを良好に読み込み、または書込部4に
各種データを良好に書き込むためのものである。タイミ
ング信号発生器65の出力信号はDA変換器69に入力されて
おり、タイミング信号発生器65はモータ23の回転速度に
比例したパルスを出力する。これにより、リードライト
部7はカード1の搬送速度に応じて各種データを書き込
み、かつ読み取る。
また、回転方向切換回路64には図示を省略した計測回
路が内蔵され、この計測回路は遊技回路8の動作中にカ
ード1の遊技可能度数が零になり、かつ遊技者が遊技動
作を停止させた場合に予め設定された時間の計測を開始
し、この計測終了時には取込部21を駆動させ、装着部6
に装着されているカード1を取り込むための回収信号を
発生させる。回収信号が発生すると、モータ23は回転軸
を第11図中、反時計方向に回転させることにより、取込
部21を駆動させてカード1を回収する。
装着部6は挿入口26の右側にセットスイッチ70とリセ
ットスイッチ71とを上下方向に設け、挿入口26の左側に
変換スイッチ72を設けている(第3図参照)。セットス
イッチ70は、中断スイッチ18および終了スイッチ19のい
ずれかの機能を有効にするためのものである。また、リ
セットスイッチ71は、中断スイッチ18および終了スイッ
チ19のいずれかの操作(機能)を初期化するためのもの
である。変換スイッチ72はカード1の書込部4、または
パチンコ機2のRAM(第1図参照)73に書き込まれてい
るデータを、金額球数設定器78により設定された換算率
で球数データ(貸出球数)に換算するためのものであ
る。
この変換スイッチ72の操作によって換算された球数デ
ータまたは金額データは、第1図に示した表示部74に表
示される。表示部74は管理装置3およびパチンコ機2の
各種処理内容、パチンコ遊技場からの告知などを表示す
るためのもので、遊技者が表示内容を見易いように傾斜
を設けている。表示部74の表示素子は、LED、LCDなどか
らなり、LCDを使用する場合にはバックライトを内蔵し
うるようになっている。
86はセットスイッチ70とMPU10との間に介装されたセ
ットスイッチ検出回路、87はリセットスイッチ71とMPU1
0との間に介装されたリセットスイッチ検出回路、88は
変換スイッチ72とMPU10との間に介装された変換スイッ
チ検出回路で、各検出回路86,87,88は各スイッチ70,71,
72の動作を検出し、各動作の検出信号をMPU10に入力す
る。
また、第1図に示した75はROMで、ROM75にはパチンコ
機2の制御に係るプログラム、および各種データ類が格
納され、MPU10はROM75に格納されているプログラムおよ
び各種データを読み出して、一旦RAM73に格納したの
ち、管理装置3との交信および上記プログラムに基いて
適宜処理を施す。さらに、76はID符号を設定するための
ID符号設定器、77は1入賞当りに払出される賞品球数を
設定するための賞品球数設定器、78は単位金額当りの遊
技球貸出数(レート)を設定するための金額球数設定
器、そして79は、中断スイッチ18の操作に基いて、他の
カード1による遊技を所定時間禁止させる中断信号を発
生するための中断信号発生器である。この中断信号発生
器79には、中断信号を発生させるための中断タイマ(図
示省略)が内蔵されている。各設定器76〜79は管理装置
3に接続され、これらに設定された各種データは、一
旦、管理装置3のメモリに格納され、メモリに格納され
たものと同様なデータが管理装置3からカード発行機
5、パチンコ機2、およびカード精算器に入力される。
管理装置3は時計およびカレンダ機能を備えており、
各パチンコ機2の賞品球払出数、貸出金額などのデータ
を、時刻および日付とともに処理することができる。こ
の時計およびカレンダの設定、および上述の各設定器76
〜79への設定作業は、キーボードからなる図示を省略し
た入力装置によって行われ、上記入力装置の操作内容を
確認するために表示装置(図示省略)を設けている。そ
して、上述した賞品球数設定器77に設定される1入賞当
りの賞品球払出数、金額球数設定器78に設定される単位
金額当りの貸出球数、および中断信号発生器79に設定さ
れる中断信号発生時間は、上記入力装置によって入力さ
れる。なお、これらの各設定データを入力する際には、
カード1の使用限度回数を同時に設定する。また、管理
装置3にはデータを一時的に格納し、かつ上記被管理装
置を管理するためのプログラムが格納されたメモリ(図
示省略)を設けている。
ID符号設定器76は上記店番号日付などのデータの他
に、これらのデータに基いて乱数を発生させ、この乱数
をID符号として各パチンコ機2のRAM73と、賞品球数設
定器77は遊技中に発生する所定の入賞条件に応じた入賞
球数を複数種設定することができ、この設定入賞球数を
各RAM73に入力する。このようなID符号の作成手順は、
予めID符号設定器76に予め格納され、ID符号設定器76
は、カード発行機5が操作されたことを、管理装置3と
カード発行機5との交信によって検知し、発行時にはカ
ード1毎に個別のID符号を自動的に作成する。
また、ID符号は管理装置3の上記入力装置から入力さ
れたキーワード、数字などに基いて作成してもよい。作
成されたID符号は管理装置3からカード発行機5、パチ
ンコ機2、およびカード精算器に入力される。これによ
り、カード発行機5はカード1の書込部4にID符号を書
き込むことができ、パチンコ機2、およびカード精算器
は、書込部4から読出したID符号と、管理装置3から入
力されたID符号とを照合することにより、カード1の真
正判定、いいかえればカード1が公正なものであるか否
かを確認することができる。
さらに第3図において、パチンコ機2の前面側で、装
着部6の左側には灰皿80が、パチンコ機2の左側端部の
上方および下方にはヒンジ81,81が設けてある。さらに
また、パチンコ機2の上方左側には打止めを表示するた
めの打止ランプ82、同右側にはパチンコ機2のパチンコ
遊技の中断を表示するための中断ランプ83、そして、遊
技盤11の上方右側には打球された遊技球が入賞したこ
と、または賞品球の払出を表示するための賞球ランプ84
が各々設けてあり、各ランプ82,83,84とMPU10との間に
はランプドライバとしてのランプ回路85が介装してあ
る。また、ハンドル15にはタッチスイッチ(第1図参
照)89が内蔵され、タッチスイッチ89はタッチスイッチ
検出回路14に接続されている。また、ハンドル15にはタ
ッチスイッチ(第1図参照)89が内蔵され、タッチスイ
ッチ89はタッチスイッチ検出回路14に接続されている。
つぎに、このように構成したカード式パチンコ機の動
作を、第12図ないし第15図に基いて以下に説明する。ま
ず、カード発行機5によって発行されたカード1が挿入
口26に装着されると(s1)、出入検出センサ27がカード
1の装着を検知してこの検知信号をMPU10に入力する。
つぎに、MPU10は駆動部30を動作させることにより取込
部21を駆動させ、モータ23の回転軸を第11図中、反時計
方向に回転させる。そして、カード1はリードライト可
能位置まで搬送される(s2)。ついで、リードライト部
7はカード1の書込部4に書き込まれた固有データを読
み取り(s3)、読み取られたデータはMPU10に入力され
る。このとき、MPU10はID符号をRAM73に入力し、s4で、
MPU10はカード1の真正をチェックする。
そして、当該カード1が公正なものであると判定され
た場合、MPU10は当該カード1の使用回数データをRAM87
に一旦格納したのち、管理装置3から入力された使用限
度回数データと、書込部4に書き込まれた当該カード1
の使用回数データとを比較する(s5)。そして、MPU10
は、当該カード1の使用回数データが使用限度回数に達
しているときには使用不能であると判定し、表示部74に
その旨を表示する。これと同時に、駆動部30はMPU10に
よって取込部21を駆動させるため、モータ23の回転軸が
第11図中、時計方向に回転させて当該カード1を挿入口
26から遊技者に返却する(s6)。
他方、当該カード1の使用回数データが使用限度回数
に達していないときには使用可能であることが判定さ
れ、MPU10は当該使用回数データに「1」を加算する(s
7)。そして、この加算された数値を管理装置3に入力
する(s8)。ついで、MPU10は当該カード1に書き込ま
れている固有データと管理装置3に格納されている当該
カード1の固有データとを比較し(s9)、両者が一致し
ないときにはs10以降を実行する一方、両者が一致した
とき、MPU10は当該カード1を所定の位置に保持する(s
12)。
s10において、MPU10は、上述したs4またはs9で当該カ
ード1が不正なものである旨をアラーム、ランプなどで
報知表示する。このような報知はその旨を表示部74や、
言葉、発信音などの音声、および光によって表示しても
よい。こののち、MPU10は、当該カード1が不正なもの
である旨を表わす信号を管理装置3に入力し、アラーム
状態が遊技場側の操作などにより解除されると、駆動部
30はMPU10によって取込部21を駆動させて、モータ23の
回転軸は第11図中、時計方向に回転され当該カード1を
挿入口26から遊技者に返却する(s11)。
つぎに、s13では当該カード1の球数データが零か否
かを判別し、球数データが零である場合には、第15図に
示したs144を実行し(後述)、球数データが零でない場
合、s14においてMPU10は、「0モード」、「中断モー
ド」、「終了モード」および「打止モード」のいずれか
がセットされているか否かを判定する。「0モード」と
は球数データが零であることを表わし、他のモードは後
述することにする。
s14で各モードのうちいずれかがセットされている場
合にはs18にジャンプする一方、各モードのうちいずれ
もセットされていない場合、s15においてMPU10はタッチ
スイッチ89がON(またはハンドル8が操作)されている
か否かを判定する。そして、タッチスイッチ89がONされ
ていない場合には、MPU10はs16において、停止信号を遊
技回路8に入力することにより、打球装置9の動作を停
止させる。他方、タッチスイッチ89がONされている場
合、MPU10は動作信号を遊技回路8に入力することによ
り、打球装置9を動作させるとともに、管理装置3に遊
技動作が開始された旨を表わす信号を入力し、発射ソレ
ノイド9を打球可能状態にする(s17)。これにより、
パチンコ機2の遊技動作が可能になる。
しかるのち、MPU10は、s18において、発射球センサ55
が発射ソレノイド9により打出された遊技球を検出した
か否かを判定する。そして、遊技球を検出した場合、s1
9でMPU10は現球数データを「−1」することによって、
この演算結果を新たな球数データとしてRAM73に書き込
み、同時にこの新たな球数データを管理装置3に入力す
る(s20)。そして、s21では上記不正球検出タイマをス
タートさせ、s22においてMPU10は、球数データが零であ
るか否かを判定したのち、球数データが零である場合、
s23で「0モード」がセットされているか否かを判定す
る。
ついで、s23では「0モード」がセットされていない
場合、MPU10は停止信号を遊技回路8に入力することに
より、打球装置9の動作を停止させ(s24)、これと同
時に当該カード1の球数データが零である旨を表示部74
に表示する。しかるのち、MPU10はs25において、「0モ
ード」をセットしたのち、第15図に示したs120を実行す
る(後述)。他方、s23で「0モード」がセットされて
いる場合、s120にジャンプする。
また、s22においてMPU10は、球数データが零でないと
判定した場合、s26で球数データが「10」以下であるか
否かを判定する。そして球数データが「10」以下である
場合、s120にジャンプする一方、「10」より大きい場合
にはs27が実行される。s27で、MPU10は、不正球センサ5
6がONされているか否かを判定し、不正球センサ56がON
されていない場合には、s28においてMPU10は、上記不正
球検出タイマがタイムアップしたか否かを判定する。
そして、上記不正球検出タイマがタイムアップしてい
る場合には、不正球が遊技球に混入したと判定され、s2
9においてMPU10は停止信号を遊技回路8に入力すること
により、打球装置9の動作を停止させる。しかるのち、
MPU10は不正球が遊技球に混入した旨をアラーム、ラン
プなどで報知表示する(s30)。他方、s27において不正
球センサ56がONされている場合、s31において上記不正
球検出タイマをクリアしたのち、s32を実行する。ま
た、s28において上記不正球検出タイマがタイムアップ
していない場合にはs32を実行する。
s32では、セーフ球センサ53がONされているか否かが
判定され、セーフ球センサ53がONされていると判定され
た場合には、s33において、現球数データに賞品球数と
して「+N」(たとえば、13球)を加算する。そして、
この演算結果を新たな球数データとしてRAM73に書き込
み、同時にこの新たな球数データを管理装置3に入力す
る(s34)。他方、s32でセーフ球センサ53がONされてな
いと判定された場合には、s51にジャンプする。
ついでs35において、MPU10は「0モード」がセットさ
れているか否かを判定し、「0モード」がセットされて
いる場合、s36でMPU10は「0モード」をクリアしたの
ち、s37で「Eモード」(第15図s124参照)をクリア
し、さらに発射ソレノイド9を打球可能状態にする(s3
8)。「Eモード」とは、球数データと金額データとが
ともに零、すなわち遊技可能度数が零であることを表わ
すものである。
またs35において、「0モード」がセットされていな
いと判定された場合、MPU10は、s39において現パチンコ
機2が打止であるか否かを判定する。そして、打止であ
ることが判定されると、s40でMPU10は「打止モード」が
セットされているか否かを判定し、「打止モード」がセ
ットされていないと判定した場合、s41でMPU10は発射ソ
レノイド9が打球不能状態にする。他方、s39におい
て、現パチンコ機2が打止でないことが判定された場合
には、s51にジャンプする。
こののち、s42において「打止モード」をセットした
のち、上記残存球タイマをスタートさせ(s43)、つづ
いてs44を実行する。また、MPU10は、s40で「打止モー
ド」がセットされていると判定した場合、s44を実行す
る。s44にあっては、s43でスタートさせた上記残存球タ
イマがタイムアップしたか否かが判定され、タイムアッ
プしていないと判定された場合にはs14にジャンプす
る。他方、s44で上記残存球タイマがタイムアップした
と判定された場合には、s45でMPU10は上記残存球タイマ
をクリアする。
しかるのち、s46では、MPU10は現時点でRAM73に格納
されているパチンコ遊技に係る各種データ(主に遊技可
能度数)およびID符号を書込部4に書き込む。そしてMP
U10は、書込部4にs46で書き込まれた全てのデータと、
RAM73内のデータとが一致しているか否かを判定する(s
47)。ここで両データが一致している場合には不都合が
ないものとして、s46で書込部4に書き込まれた各種デ
ータおよびID符号を管理装置3に入力する(s48)。こ
れに対して、s47で、両データが一致していない場合に
は、s46が再度実行される。しかるのちs49で、MPU10は
打止処理を施したのち、駆動部30はMPU10によって取込
部21を駆動させるため、モータ23の回転軸が第11図中、
時計方向に回転して、カード1を挿入口26から遊技者に
返却する(s50)。このとき当該カード1のデータをプ
リンタ28でプリントアウトしても良い。
また、上述したs32およびs39からs51にジャンプした
場合、MPU10はファウル球センサ52がONしたか否かを判
定する。そして、ファウル球センサ52がONしたと判定さ
れた場合、MPU10は、s53で現球数データにファウル球分
を「+1」し、この演算結果を新たな球数データとして
RAM73に書き込んだのち、この新たな球数データを管理
装置3に入力する ついでs54において、MPU10は「0モード」がセットさ
れているか否かを判定し、「0モード」がセットされて
いる場合、s55で、MPU10は「0モード」をクリアしたの
ち、s56で「Eモード」をクリアし、さらに発射ソレノ
イド9を打球可能状態にする(s57)。またs54におい
て、「0モード」がセットされていないと判定された場
合、s58にジャンプする。つぎに、s58では「打止モー
ド」がセットされているか否かが判定され、「打止モー
ド」がセットされていないと判定された場合、第13図に
示したs59にジャンプする一方、s58で「打止モード」が
セットされていると判定された場合、s44にジャンプす
る。
第13図に示したs59で、MPU10は「中断モード」がセッ
トされているか否かを判定する。中断モードとは、中断
信号が発生されていることを表わすものである。s59に
おいて「中断モード」がセットされていない場合、MPU1
0はs60で「確認モードA」(中断スイッチ18の操作有無
に係る確認)がセットされているか否かを判定する一
方、「中断モード」がセットされていると判定した場
合、s76にジャンプする。そして、s60で「確認モード
A」がセットされていない場合、MPU10は「確認モード
B」(終了スイッチ19の操作有無に係る確認)がセット
されているか否かを判定する(s61)。他方、s60で「確
認モードA」がセットされている場合、s66にジャンプ
する。
また、s61において、「確認モードB」がセットされ
ていない場合、MPU10はs62で中断スイッチ18の操作有無
を判定し、「確認モードB」がセットされている場合、
s99にジャンプする。s62では、中断スイッチ18が操作さ
れていると判定された場合、MPU10はs63で「確認モード
A」をセットしたのち、上記確認タイマをスタートさせ
(s64)、s65でアラーム(音、光および表示部74による
表示)をセットする。また、s62で中断スイッチ18が操
作されていないと判定された場合、s94にジャンプす
る。
つぎに、MPU10はs66でセットスイッチ70の操作有無を
判定し、セットスイッチ70が操作されていないと判定さ
れた場合には、リセットスイッチ71の操作有無を判定す
る一方(s67)、セットスイッチ70が操作されていると
判定された場合には、MPU10はs72において「0モード」
がセットされているか否かを判定する。そして、s67で
セットスイッチ71が操作されていないと判定された場合
には、MPU10は、s64においてスタートさせた上記確認タ
イマがタイムアップしたか否かを判定する(s68)。そ
して、上記確認タイマがタイムアップしていないと判定
された場合、s14にジャンプする一方、上記確認タイマ
がタイムアップしていると判定された場合には、s69を
実行する。s69では、上記確認タイマをクリアし、この
のち、s63でセットした「確認モードA」をクリアし(s
70)、s71ではs65においてセットしたアラームをクリア
する。
s72において、「0モード」がセットされていないと
判定された場合、s73でMPU10は発射ソレノイド9を打球
不能状態にしたのち、s74を実行する。他方、s72におい
て、「0モード」がセットされていると判定された場
合、s74にジャンプする。s74では「中断モード」をセッ
トし、しかるのち上記残存球タイマをスタートさせる
(s75)。そして、MPU10は、上記残存球タイマがタイム
アップしたか否かを判定し(s76)、上記残存球タイマ
がタイムアップしていないと判定された場合、s14にジ
ャンプする一方、上記残存球タイマがタイムアップして
いると判定された場合には、s77において上記残存球タ
イマをクリアする。
ついで、MPU10はs78で、「Eモード」がセットされて
いるか否かを判定し、「Eモード」がセットされている
と判定された場合、第14図に示したs117にジャンプす
る。他方、s78で「Eモード」がセットされていないと
判定された場合、MPU10はリードライト部7を動作させ
ることにより、現時点でRAM73に格納されているパチン
コ遊技に係る各種データおよびID符号を書込部4に書き
込む(s79)。そしてMPU10は、s79で書込部4に書き込
まれた全てのデータと、RAM73内のデータとが一致して
いるか否かを判定する(s80)。
ここで両データが一致している場合には、不都合がな
いものとして、s79で書込部4に書き込まれた各種デー
タおよびID符号を管理装置3に入力する(s81)。これ
に対して、s80で、両データが一致していない場合に
は、s79が再度実行される。しかるのち、駆動部30はMPU
10によって取込部21を駆動させるため、モータ23の回転
軸が第11図中、時計方向に回転することにより、カード
1を挿入口26から遊技者に返却する(s82)。このと
き、当該カード1のデータをプリンタ28でプリントアウ
トしても良い(s82)。
つぎに、s83において上記中断タイマをスタートさ
せ、MPU10はs84で、この中断タイマがタイムアップした
か否かが判定される。そして、上記中断タイマがタイム
アップしていないと判定された場合、MPU10は、カード
1が装着部6に装着されているか否かを判定する(s8
5)。また、s84で上記中断タイマがタイムアップしてい
ると判定された場合、s88にジャンプする。s85におい
て、カード1が装着部6に装着されていない場合には、
当該カード(以下、中断カードという)1が他のパチン
コ機2の装着部6に装着されているか否かを判定する
(s86)。他方、s85において、カード1が装着部6に装
着されている場合には、s90にジャンプする。
そして、s86では中断カード1が他のパチンコ機2の
装着部6に装着されていると判定された場合にはs88に
ジャンプし、そうでない場合にはs87を実行する。s87で
は、中断カード1が精算済であるか否か、すなわち球数
データと金額データの全てとが精算されたか否かが判定
され、精算済でないと判定された場合にはs84にジャン
プし、精算済であると判定された場合にはs88が実行さ
れる。s88では、s83においてスタートさせた上記中断タ
イマがクリアされたのち、当該パチンコ機2は初期状態
に復帰される。
s90において、MPU10は、装着部6に中断カード1が装
着されているか否かを判定し、上記中断カード1である
と判定した場合には、s91で上記中断タイマをクリアし
たのち、「中断モード」をクリアする(s92)。これに
対してs90において、MPU10が装着部6に装着されたカー
ド1を中断カード1と異る他のカード1であると判定し
た場合、駆動部30はMPU10によって取込部21を駆動させ
るため、モータ23の回転軸が第11図中、時計方向に回転
することにより、カード1を挿入口26から遊技者に返却
し(s93)、こののちs84にジャンプする。
さらにまた、s94にあっては、MPU10は、現パチンコ遊
技の終了を表わす「終了モード」がセットされているか
否かを判定し、「終了モード」がセットされている場合
にはs109にジャンプする一方、そうでない場合にはs95
において終了スイッチ19の操作有無を判定する。s95で
は、終了スイッチ19が操作されていると判定された場
合、MPU10はs96において「確認モードB」をセットする
一方、そうでない場合には、s14にジャンプする。な
お、「確認モードB」とは、終了スイッチ19が操作され
ているか否かを判定するためのものである。
つぎに、s64〜s84における「中断モード」に係る処理
を、「終了モード」に置き換えてs97〜s115について施
す。すなわち、MPU10はs97で、上記確認タイマをスター
トさせたのち、s98でアラームをセットし、s99において
セットスイッチ70の操作有無を判定し、セットスイッチ
70が操作されていない場合、リセットスイッチ71の操作
有無を判定する一方(s100)、セットスイッチ70が操作
されている場合、MPU10はs105において「0モード」が
セットされているか否かを判定する。
そして、s100でリセットスイッチ71が操作されていな
い場合、MPU10は、上記確認タイマがタイムアップした
か否かを判定する(s101)。そして、上記確認タイマが
タイムアップしていない場合、s14にジャンプする一
方、上記確認タイマがタイムアップしている場合、s102
を実行する。s102では、上記確認タイマをクリアしたの
ち、「確認モードB」をクリアし(s103)、s98でセッ
トしたアラームをクリアする(s104)。
s105において、「0モード」がセットされていない場
合、s106でMPU10は発射ソレノイド9を打球不能状態に
し、こののちs107を実行する。他方、s105において、
「0モード」がセットされていると判定された場合、s1
07にジャンプする。s107では「終了モード」をセットし
たのち、上記残存球タイマをスタートさせる(s108)。
そして、MPU10は、上記残存球タイマがタイムアップし
たか否かを判定し(s109)、上記残存球タイマがタイム
アップしていない場合、s14にジャンプする一方、上記
残存球タイマがタイムアップしている場合、s110におい
て上記残存球タイマをクリアする。
ついで、MPU10はs111で、「Eモード」がセットされ
ているか否かを判定し、「Eモード」がセットされてい
ると判定された場合、第14図に示したs117にジャンプ
し、そうでない場合、MPU10はリードライト部7を動作
させ、現時点のRAM73内の各種データおよびID符号を書
込部4に書き込む(s112)。そしてMPU10は、s112で書
込部4に書き込まれた全てのデータと、RAM73内のデー
タとが一致しているか否かを判定する(s113)。
ここで両データが一致している場合には、s112で書込
部4に書き込まれた各種データおよびID符号を管理装置
3に入力し(s114)、そうでない場合には、s112が再度
実行される。しかるのち、MPU10はカード1を挿入口26
から遊技者に返却する(s115)。しかるのち、s116で当
該パチンコ機2は初期状態に復帰される。
つぎに、第14図に示したs117では、s78またはs111時
点の「Eモード」データを管理装置3に入力したのち、
駆動部30はMPU10によって取込部21を駆動させるため、
モータ23の回転軸が第11図中、反時計方向に回転するこ
とにより、当該カード1をリードライト可能位置から廃
棄用カードケース22の方向に搬送する。これにより、該
カード1は廃棄用カードケース22内に落下回収されるた
め、カード1の回収が行なわれ(s118)、こののち当該
パチンコ機2は、s119において初期状態に復帰される。
ところで、s78が実行されたのちにs117にジャンプし
た場合には、s62において中断スイッチ18の操作が確認
されており、他方s111が実行されたのちにs117にジャン
プした場合には、s95において終了スイッチ19の操作が
確認されている。このような中断スイッチ18または終了
スイッチ19の操作は、遊技者によってなされるため、s1
18におけるカード1の取り込みは遊技者の意志によって
なされることになる。換言すれば、MPU10は、当該カー
ド1によるパチンコ遊技が継続されないことを、中断ス
イッチ18または終了スイッチ19の操作によって検知でき
るので、カード1の取り込みは回転方向切換回路64の内
蔵タイマによってタイミングを図っていない。
つぎに、第12図に示したs23またはs25から第15図に示
すs120にジャンプした場合、s120では、当該カード1の
貸出金額データが零であるか否かが判定され、零である
場合にはs121が実行される一方、零でない場合にはs144
にジャンプする。s121において、MPU10は新たなカード
1の追加挿入を有効にしたのち、s122において「Eモー
ド」がセットされているか否かが判定される。そして、
「Eモード」がセットされていると判定された場合には
第16図に示したs150にジャンプし、そうでない場合には
s123が実行される。
s123では「0モード」がセットされているか否かが判
定され、「0モード」がセットされていると判定された
場合にはs124で「Eモード」をセットしたのちs150にジ
ャンプし、そうでない場合にはs125が実行される。s125
においては、新たなカード1が追加挿入されたか否かが
判定され、追加挿入されたと判定された場合、s126で駆
動部30はMPU10によって取込部21を駆動させるため、モ
ータ23の回転軸が第11図中、反時計方向に回転すること
により、追加挿入された新たなカード1をリードライト
可能な位置に搬送したのち、s127を実行する。このと
き、カード1は廃棄用カードケース22側のローラ24に保
持されている。これに対して、s125で新たなカード1を
追加挿入されないと判定された場合、第12図のs27にジ
ャンプする。この場合も、カード1はローラ24に保持さ
れている。
s127で、MPU10は新たなカード1の各種データを読み
込んだのち、s128で当該カード1が公正なものであるか
否かを判定し、公正なものであると判定した場合にはs1
29を実行し、そうでない場合にはs136にはジャンプす
る。s129で、MPU10は当該カード1の書込部4に書き込
まれた使用回数データと使用限度回数とを比較し、使用
限度回数に達している場合、s130において表示部74にそ
の旨を表示すると同時に、駆動部30はMPU10によって取
込部21を駆動させるため、モータ23の回転軸が第11図
中、時計方向に回転して当該カード1を挿入口26から遊
技者に返却する。他方、当該カード1の使用回数データ
が使用限度回数に達していないときには使用可能である
ことが判定され、MPU10は当該使用回数データに「1」
を加算する(s131)。
そして、この加算された数値を当該カード1の書込部
4に新たな使用回数データとして書き込むとともに、当
該カード1の固有データを管理装置3に入力する(s13
2)。ついで、MPU10は当該カード1の固有データと管理
装置3に格納したものとを比較し(s133)、両者が一致
しないときにはs136にジャンプする一方、両者が一致し
たときにはs134を実行する。s136において、MPU10は当
該カード1に不都合がある旨をアラーム、ランプなどで
報知表示したのち、追加挿入された新たなカード1を返
却し(s137)、s27にジャンプする。またs134では、MPU
10は前カード1のデータを新たなカード1のデータに加
算して、新たなカード1のデータを更新し、該更新デー
タを管理装置3に入力する(s135)。
しかるのち、駆動部30はMPU10によって取込部21を駆
動させるため、モータ23の回転軸が第11図中、反時計方
向に回転することにより、新たなカード1をさらに奥方
向に搬送し、前カード1を廃棄用カードケース22に取り
込む(s138)。これにより、新たなカード1が挿入され
ると、駆動部30はMPU10によって取込部21を駆動させる
ため、前カード1は回収されることになる。
ついでs139において、MPU10は「0モード」がセット
されているか否かを判定し、「0モード」がセットされ
ている場合、s140で球数データが零であるか否かを判定
する一方、「0モード」がセットされていない場合、s2
7にジャンプする。s140では、球数データが零である場
合、s144にジャンプする一方、そうでない場合にはs141
で、MPU10は「0モード」をクリアしたのち、s142で
「Eモード」をクリアし、さらに発射ソレノイド9を打
球可能状態にして、パチンコ遊技を継続させ(s143)、
こののちs27にジャンプする。
第16図に示したs150においては、「カード取り込みモ
ード」がセットされているか否かが判定され、カード1
を取り込むための「カード取り込みモード」がセットさ
れている場合にはs151を実行する一方、そうでない場合
にはs159にジャンプする。つぎに、s151でMPU10は、タ
ッチスイッチ89がONされているか否か、いいかえれば遊
技者が遊技動作を停止しているか否かを判定し、遊技者
が遊技動作を停止していなければ(タッチスイッチ89が
ONされていれば)第15図に示したs125にジャンプする。
他方、s151で遊技者が遊技動作を停止していれば(タ
ッチスイッチ89がONされていなければ)s152において
「カード取り込みモード」がセットされる。しかるの
ち、MPU10は回転方向切換回路64の内蔵タイマをスター
トさせ、予め設定された時間の計測を開始したのち(s1
53)、s154を実行する。
また、s150において「カード取り込みモード」がセッ
トされている場合には、s159において遊技者が遊技動作
を停止しているか否かを判定し、遊技者が遊技動作を停
止していなければ、s160にジャンプして、MPU10は回転
方向切換回路64の内蔵タイマをクリアしたのち、「カー
ド取り込みモード」をクリアし(s161)、s125にジャン
プする。他方、s159において遊技者が遊技動作を停止し
ていれば、MPU10は、s154において回転方向切換回路64
の内蔵タイマがタイムアップしたか否かを判定し、タイ
ムアップした場合にはs155を実行する一方、そうでない
場合にはs125にジャンプする。
s155において、MPU10は現カード1のデータを管理装
置3に入力したのち、駆動部30はMPU10によって取込部2
1を駆動させるため、モータ23の回転軸が第11図中、反
時計方向に回転することにより、カード1をさらに奥方
向に搬送して廃棄用カードケース22に取り込む(s15
7)。こののち当該パチンコ機2は、s158において初期
状態に復帰される。
なお、s157におけるカード1の取り込みは、駆動部30
が所定時間の計測を完了した時点、すなわち回転方向切
換回路64の内蔵タイマがタイムアップした時点が行わ
れ、同内蔵タイマはカード1の球数データが零になり、
かつ遊技者が遊技動作を停止させた場合にのみスタート
される。このため、遊技者が遊技動作を継続させている
場合、および上記内蔵タイマの動作中はカード1は回収
されることがない。
また、上記実施例に第17図に示したs151−2およびs1
59−2の処理を実行させることにより、上述した係員呼
出し用スイッチが操作された場合に、MPU10は、遊技盤1
1に打出された遊技球が障害釘などに引っ掛かるなど、
遊技中、パチンコ機2に不都合が生じて遊技者がタッチ
スイッチ89を操作していない場合においても、遊技動作
中であり、換言すれば遊技動作を停止させていないと見
なすことができる。これにより、遊技盤11に打出された
遊技球によって球数データが零になり、かつタッチスイ
ッチ89を操作していない場合においても、カード1は装
着部6に待機され、当該遊技球のセーフ球またはアウト
球の判定以前に、当該カード1が駆動部30および取込部
21によって取り込まれることはない。
(発明の効果) 本発明は以上説明したように、駆動部はパチンコ遊技
中にカードの遊技可能度数が零になり、かつ遊技者が遊
技動作を停止させたときのみ所定時間の計測を開始し、
所定時間の計測を終了させたときに取込部を駆動させ装
着部に装着されているカードを取り込む。これにより、
零カードは遊技者が遊技動作を停止していないにも関わ
らず、カードが回収されるという不都合は皆無になり、
このような不都合に起因した遊技意欲の減退を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を表わしたブロック
図、第2図は第1図のカードの平面図、第3図は第1図
のパチンコ機の正面図、第4図は第3図の一部を示す正
面図、第5図は第4図の平面図、第6図は第3図の側面
図、第7図は第3図の背面図、第8図は第3図の枠体の
構成を示す斜視図、第9図は第3図の打球装置の構成を
示す正面図、第10図は第1図の不正球センサを示す正面
図、第11図は第1図の装着部の構成を示す側面図、第12
図は第1図のパチンコ機を制御するための手順の一部を
示す流れ図、第13図は第12図と異る部分を示す流れ図、
第14図は第13図と異る部分を示す流れ図、第15図は第14
図と異る部分を示す流れ図、第16図は第15図と異る部分
を示す流れ図、第17図は第16図と異る部分を示す流れ
図、第18図は従来例の構成を示すブロック図、第19図は
第18図のパチンコ機を示す正面図、第20図は第19図の装
着部を示した側面図、第21図は第18図の詳細図である。 1…カード 2…パチンコ機 4…書込部 6…装着部 7…リードライト部 8…遊技回路 21…取込部 30…駆動部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも遊技用パチンコ球の球数データ
    を書き込む書込部を有する遊技用カードと、 該カードを装着する装着部、該装着部に設けられ前記カ
    ードの少なくとも前記球数データを前記書込部から読み
    出しかつ少なくとも球数データを前記書込部に書き込む
    機能を有するリードライト部、該リードライト部に読み
    出された前記球数データに基づいて遊技動作を可能にす
    る遊技回路、および前記装着部に設けられ前記遊技動作
    中に前記球数データが零になった場合に該零カードを取
    り込む取込部を設けたパチンコ機とからなるカード式パ
    チンコ機において、 遊技者が遊技動作を停止したことを検出する遊技動作検
    出手段と、 前記遊技回路の動作中に前記カードの球数データが零に
    なりかつ前記遊技動作停止検出手段により遊技者が遊技
    動作を停止したことが検出された場合に予め設定された
    時間の計測を開始し、該計測終了時に前記取込部を駆動
    させ前記装着部に装着されている前記零カードを取り込
    む駆動部と、 を設けたことを特徴とするカード式パチンコ機。
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