JP2976297B2 - パチンコ機の発射制御装置 - Google Patents

パチンコ機の発射制御装置

Info

Publication number
JP2976297B2
JP2976297B2 JP10374111A JP37411198A JP2976297B2 JP 2976297 B2 JP2976297 B2 JP 2976297B2 JP 10374111 A JP10374111 A JP 10374111A JP 37411198 A JP37411198 A JP 37411198A JP 2976297 B2 JP2976297 B2 JP 2976297B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
shooting
control circuit
timer
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10374111A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11239631A (ja
Inventor
健吉 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HEIWA KK
Original Assignee
HEIWA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HEIWA KK filed Critical HEIWA KK
Priority to JP10374111A priority Critical patent/JP2976297B2/ja
Publication of JPH11239631A publication Critical patent/JPH11239631A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2976297B2 publication Critical patent/JP2976297B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技球を前記遊技盤
に打ち出すために使用するパチンコ機の発射制御装置の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技はパチンコ機に設けられた
パチンコ機の発射制御装置を操作することによって、遊
技球を遊技盤に打ち出して行われる。そしてパチンコ遊
技はその遊技の性質上、狙打ちをすることから安定した
打球力を常時提供することが望まれている。つぎにパチ
ンコ機の発射制御装置の従来例を図19および図20に
基いて以下に説明する。
【0003】図19は従来のパチンコ機を示し、また図
20はカードを示しており、このカード1は図19のパ
チンコ機2に装着することによってパチンコ遊技が可能
になる。パチンコ機2は図21に示すように、管理装置
3に交信可能接続されている。カード1はたとえば磁気
ストライプからなる書込部4を有しており、この書込部
4には金額に応じて貸し出された遊技用のパチンコ球
(以下、「遊技球」という)数が遊技情報として書き込
まれ、その他にカード1の真正を確認することにより不
正防止をするためのID符号(ID−Indentification
)の各データが書き込まれている。書込部4に書き込
まれた上述した各データは、図21に示したカード発行
機5によって予め書き込まれている。このカード発行機
5は遊技球の貸出器に相当するものである。また、カー
ド発行機5は管理装置3に交信可能に接続されている。
6は装着部で、装着部6はパチンコ機2の前面下方に設
けられており、カード1を装着するためのものである。
なおカード式パチンコ機の詳細は特願平1−32475
7に出願された明細書を参照されたい。
【0004】パチンコ機の発射制御装置は打球装置7、
制御回路8、誘導バンド9、供給装置10および係止部
材11からなるものである。打球装置7は直進ソレノイ
ドからなり、制御回路8から入力されるパルス信号に基
いて、一定の周期(たとえば0.6秒間)で励磁または
解磁される。これにより打球装置7はプランジャ(後述
…図22参照)を吸引することによって、先端部に遊技
球を衝突させ、上記周期で遊技球を遊技盤12に発射す
ることができる。制御回路8はCPUおよびメモリを主
構成し、予めメモリに格納されたプログラムを順次実行
することによって、パチンコ機の各部を制御することが
できる。上記メモリには上記プログラムの実行時の演算
に使用するためのエリアが備えられている。
【0005】誘導バンド9は下端を打球装置7側に配置
し、上端を遊技盤12側に配置している。誘導バンド9
の下端と打球装置7との間には発射バンド13が設けて
あり、発射バンド13は誘導バンド9の一部を構成す
る。発射バンド13は打球装置7側に位置する下端部を
誘導バンド9の下端側に位置する上端部より下位になる
ように傾斜させている。
【0006】14はファウル球逃がし部で、ファウル球
逃がし部14にファウル球通路15が連結され、ファウ
ル球逃がし部14を設けるために、誘導バンド9の下端
と発射バンド13の上端部とを隔てて設けている。発射
バンド13の上端部の高さは図19に示すように誘導バ
ンド9の下端の高さとほぼ同じに定め、誘導バンド9の
下端における接線と発射バンド13の延長線とがほぼ平
行になるように設けている。
【0007】16は待機樋、17は打球循環通路で、待
機樋16および打球循環通路17はセーフ球通路18、
アウト球通路19およびファウル球通路15とともに循
環誘導装置を構成している(図23参照)。セーフ球通
路18、アウト球通路19およびファウル球通路15の
出口はすべて打球循環通路17に連結されている。そし
て、打球循環通路17の連絡孔20は連絡通路21の出
口22と連通し、打球循環通路17の下端部はこれらの
遊技球の出口になり、この下端部は待機樋16の上端部
に連結されている(図27参照)。
【0008】遊技盤12の裏側には図23に示すように
セーフ球ケース23とアウト球ケース24とが設けてあ
る。図19に示すように遊技盤12上に設けられたすべ
てのセーフ孔25の出口はセーフ球ケース23内に臨ん
でおり、すべてのセーフ球はセーフ球通路18に導出さ
れる。また、アウト孔26の出口はアウト球ケース24
に臨んでおり、すべてのアウト球はアウト球通路19に
導出される。これによりセーフ球、アウト球およびファ
ウル球のすべての遊技球は待機樋16に集合し、セーフ
球、アウト球およびファウル球はすべてが待機樋16の
下端部に流下する。待機樋16は下端部を発射バンド1
3の下端部近傍部であり、球送り杆27の一端部に臨ま
せている。このため、循環誘導装置15,16,17,
18,19は打球装置7によって打ち出された遊技球
(以下、発射球という)を遊技盤12から打球装置7に
誘導するとともに、打球装置7が打球可能な位置に待機
させることができる。
【0009】供給装置10は遊技球を打球装置7の動作
に同期して1発ずつ供給するためのもので、図22に示
すように球送り杆27、回動支軸28、球送り部29、
レバー30および連動杆31からなるものである。球送
り杆27はパチンコ機2側に回動支軸28を中心に回動
可能に支持され、待機樋16に併設してある。球送り杆
27の一端部は断面コの字形状に形成した球送り部29
を設け、コの字形状の凹所には遊技球を1球だけ保持で
きるようになっている。球送り部29は発射バンド13
の直上部の待機樋16側に位置し、球送り部29の底部
は一側端が他側端より下位になる斜面(図示省略)を形
成しているので、球送り部29に導かれた遊技球は他側
端側から一側端側に流下し、連通孔40を通過して発射
バンド13上に落下する。そして、供給装置10から発
射バンド13に供給された遊技球は上述した傾斜によっ
て誘導バンド9側から打球装置7側に流下する。
【0010】球送り杆27の他端部はレバー30の一端
にピン32を介して連結し、レバー30の他端はピン3
3を介し、ベース板85の長孔34を通して連動杆31
に連結してある。連動杆31は中央部を回動支軸35に
よって、球送り杆27と同様、パチンコ機2に対して回
動可能に支持され、連動杆31は一端部を打球装置7の
頭部に臨ませ、他端部をレバー30にピン33によっ
て、回動可能に連結させている。36は引張ばねで、引
張ばね36は連動杆31の他端部および回動支軸35間
とパチンコ機2側とを連結することにより連動杆31の
一端部を打球装置7の頭部に当接自在に設けている。ま
た、打球装置7のプランジャ37には復帰ばね38が介
装してあるが、復帰ばね38の弾性力は引張ばね36の
弾性力より大きく定めている。39はプランジャ37に
取付けた打球槌、40は待機樋16と発射バンド13と
を連通する連通孔である。
【0011】プランジャ37は打球装置7が解磁されて
いるとき、復帰ばね38によって引張ばね36の弾性力
に反して連動杆31を図22中、反時計方向に回動させ
る。このとき、レバー30は連動杆31によって図22
中、反時計方向に回動され、球送り部29の底部は待機
樋16の下端部から離れる位置にある。このとき、待機
樋16に待機している遊技球(以下、待機球という)は
図22に示すように球送り部29の上側に当接保持さ
れ、球送り部29の凹所に送り込まれることがない。
【0012】他方、打球装置7が励磁されているとき、
プランジャ37は復帰ばね38の弾性力に反して吸引さ
れ、レバー30および連動杆31を図22中、時計方向
に回動させる。このとき、球送り部29は底部(図22
破線参照)を待機樋16の下端部に近接させるため、待
機球は球送り部29に導かれる。また、上述した励磁と
ほぼ同時に、打球槌39は励磁時におけるプランジャ3
7の吸引力によって、発射バンド13上の遊技球を誘導
バンド9を経て遊技盤12に打ち出す。このような励磁
状態が解除されると、上述した解磁状態と同様に、レバ
ー30および連動杆31が反時計方向に回動され、球送
り部29に導かれた遊技球は連通孔40を経て発射バン
ド13上に落下する。これにより供給装置10は打球装
置7の励磁および解磁に基いて、球送り杆27により待
機球を1球ずつ、発射バンド13すなわち誘導バンド9
の下端部に順次送り込むことができる。
【0013】係止部材11は誘導バンド9とともに遊技
球を係止するためのもので、発射バンド13の下端部に
設けられている。発射バンド13は断面をV字形状の断
面を有し、直線形状に形成されたレール状のものであ
る。これにより供給装置10から発射バンド13に供給
された遊技球は打球装置7側に流下する。このとき遊技
球は発射バンド13によって2点で支持され、かつ係止
部材11によって1点で支持されることになるので、発
射バンド13の下端部すなわち打球装置7に遊技球を臨
ませて係止させることができる。以下、係止部材11に
よって支持された遊技球を係止球という。
【0014】なお図23および図24に示した41,4
1はファウル球通路15に設けられたファウル球セン
サ、42,42はセーフ球通路18に設けられたセーフ
球センサである。また発射バンド9には発射位置検知セ
ンサ43,43が設けてある。44,44は待機樋15
に設けた一対の待機球センサである。各センサ41〜4
4は発光素子と受光素子とから構成されている。
【0015】さらにまた、パチンコ機2は図25および
図26外枠45に前面枠46をヒンジ47によって回動
可能に軸支し、ガラス枠48は前面枠46に開閉可能に
軸支(図示省略)されている。収納枠49には開口部
(図27参照)50が設けてあり、遊技盤12を載置す
る載置台51および遊技盤12をロックするためのロッ
ク片52を備えている。載置台51には整列装置53を
取着するためのボス54と、発射バンド13と、打球装
置7と、集合枠55の連絡通路21を挿入する通孔56
とを設け、取着孔57を通したビスにより前面枠46に
取着される。集合枠55は取着孔58を通したビスによ
って、収納枠49の裏面に取着されている。
【0016】このように構成された従来のパチンコ機の
発射制御装置を使用するときには、まず打球装置7を起
動させると、発射球は発射バンド13の上端部から出射
される。このときファウル球逃がし部14を設けるため
に、誘導バンド9の下端と発射バンド13の上端部とは
隔てて設けてあるが、発射バンド13の上端部と誘導バ
ンド8の下端の高さとがほぼ同じに定め、誘導バンド9
の下端における接線と発射バンド13の延長線とをほぼ
平行に、しかも発射バンド13の延長線を誘導バンド9
の下端における接線より上位に配置している。いいかえ
れば、誘導バンド9の下端における接線と、発射バンド
13の延長線とは同一直線上に設けていない。このため
発射球は誘導バンド9の下端に打球したのち、誘導バン
ド9に沿って誘導され上端を経て遊技盤12に打ち出さ
れることになる。
【0017】これに対して打球装置7の起動操作が適切
に行われず、打球力の不足に起因して発射球を遊技盤1
2に打ち出すことができなかった場合、発射球は重力に
より誘導バンド9に沿って流下させられる。そして、流
下した発射球は誘導バンド9の下端から発射バンド13
の上端部に向って打球するが、この発射球はファウル球
逃がし部14の開口部周縁に衝突し、ファウル球として
ファウル球通路15に導かれ、待機樋16に回収され
る。また、両バンド9,13の相対位置はファウル球を
確実に回収するために、誘導バンド9の下端における接
線を発射バンド13の延長線より下位かつほぼ平行に定
めている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】これにより発射球は誘
導バンド9の下端に衝突することになり、発射球には誘
導バンド9から摩擦力を受けるため、発射球の打球力を
減衰させる一方、誘導バンド9には上記衝突時の衝撃に
よって僅かずつ変形させるとともに、上記摩擦力によっ
て表面に施されているめっき加工に損傷を招く。このこ
とから誘導バンド9に対する当りが微妙に変化し、誘導
バンド9から受ける上記摩擦力を不安定なものにするの
で、安定した打球力を得ることができないという問題が
発生していた。
【0019】また、上述したような変形および損傷は誘
導バンド9と発射バンド13とを一連状(連続状)に形
成し、発射球との衝突を避けることによって著しく改善
される。しかしながら発射球が遊技盤12に打ち出され
ずファウルになった場合、ファウル球逃がし部14は設
けられていないことから、このファウル球を回収するこ
とができず、誘導バンド9上または発射バンド13上に
滞留する。他方、打球装置7は周期的に発射球を打ち出
しているので、つぎに打ち出された発射球は滞留してい
るファウル球に衝突することから、所望打球力を得るこ
とができないだけでなく、滞留球が周期的に増加するこ
とによって遊技不能になる。従来技術は、上述した問題
点に対する発射球の打球状態の円滑化を図るという課題
を有する一方、供給装置の故障の適切な検出を図ること
が望まれている。
【0020】本発明は、上記要望に鑑みてなされたもの
で、供給装置の故障検出を適切に行えるパチンコ機の発
射制御装置を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
パチンコ機に投入された遊技球を遊技盤に発射するため
の打球装置と、遊技球を検知するための発射検知手段
と、時間計測を行い該発射検知手段が遊技球を検知する
とリセットされるタイマと制御する制御回路を備え、前
記タイマは前記打球装置への前記遊技球の供給毎に時間
の計測を開始し、前記タイマの計測する時間があらかじ
め定めた基準時間を超えた場合前記制御回路はエラー信
号を出力するようにしたことを特徴とする。請求項2記
載の発明は、請求項1記載の構成において、発射検知手
段は発射位置に設けられていることを特徴とする。請求
項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成におい
て、制御回路がエラー信号を出力した場合に、そのこと
を報知することを特徴とする。
【0022】請求項1記載の発明は、遊技球が供給され
るとタイマが時間計測を行い、この計測時間が基準時間
に達する前に発射検知手段が遊技球を検知すると、タイ
マがリセットされてエラー信号が出力されず、供給装置
が正常に作動されているとみなす一方、タイマの計測す
る時間が基準時間を超えた場合は、エラー信号が出力さ
れ、供給装置に何らかの故障(例えば待機樋内における
球詰まりや球送りソレノイドの故障)が発生していると
みなせる。請求項2記載の発明は、発射検知手段を発射
位置に設けており、供給装置の故障の有無をより精度高
く検出することが可能になる。即ち、仮に発射検知手段
を発射位置から離間させて配置した場合には、エラー信
号を出力するような状況になっても、この原因が当該離
間部分における故障であるのかあるいは供給装置の故障
であるのか定め難いが、発射検知手段を発射位置に設け
ることにより、打球装置の故障の有無がより明確なもの
になる。請求項3記載の発明は、制御回路がエラー信号
を出力した場合にはそのことを報知するので、この報知
により故障対策を迅速に図ることが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態を
図面に基いて、詳細に説明する。なお図19ないし図2
7に示したものと同じ部材には同符号を付し、その説明
は省略する。図1は本発明のパチンコ機の発射制御装置
の構成を示している。図1において59は制御回路を示
しており、制御回路59はCPUを中心として構成され
ている。パチンコ機の発射制御装置は制御回路59、打
球装置7、誘導バンド9、供給装置10および係止部材
11からなるものである。制御回路59はCPUを中心
として構成されている。60はメモリで、メモリ60に
はパチンコ機2を制御するためのデータおよびプログラ
ムを格納する不揮発性部分と、このプログラムの実行時
における演算に使用するための揮発性部分とが備えられ
ている。制御回路59は上記プログラムを順次実行する
ことによってカード式のパチンコ機2の各部を制御し、
かつ管理装置3および制御回路59間における各種デー
タの交信を可能にしている。
【0024】パチンコ機2の各部と制御回路59とはイ
ンターフェイスを介して図示を省略したバスラインに接
続されており、このバスラインはインターフェイスを介
して管理装置3に接続されている。制御回路59には発
射位置検知センサ(発射検知手段)61、一対の発射球
検知センサ62,63、通過球検知センサ64、係止球
タイマ65、戻り球タイマ66、不正球センサ68、ト
ラブル検知タイマ84(本発明のタイマを構成してい
る。)およびファウル球検知タイマ87がそれぞれ接続
されている。各センサはそれぞれ発光素子および受光素
子からなり、両素子間を遮光することに基いて遊技球を
検知する。
【0025】なお各センサは発光素子および受光素子か
らなることに限定されるものではなく、磁界の変位量、
マイクロスイッチなどによって各センサを構成してもよ
い。また本実施の形態におけるカード式のパチンコ機2
には遊技球が11球封入されている。さらに誘導バンド
9は図2の破線で示した部位すなわち誘導バンド9の下
端部近傍(発射バンド)をV字断面に形成し、上端に向
って徐々に平坦に形成することにより、遊技盤12の誘
導バンド9との連結部位を同一平面上に位置するように
設けている。
【0026】発射位置検知センサ61は図2に示すよう
に誘導バンド9の下端に設けられ、係止球すなわち遊技
球が係止部材11によって係止されたことを検知するた
めのものである。一対の発射球検知センサ62,63は
誘導バンド9の上端に発射球の発射方向に沿って設けら
れ、発射球検知センサ63は発射球検知センサ62より
遊技盤12寄りに位置している。誘導バンド9の上端は
発射球の通路に対向する側の面に鏡面仕上を施してお
り、各センサ62,63を構成する発光素子から照射さ
れた光を受光素子に反射するようにしている。
【0027】このため発射球は打球装置7に発射された
とき、各センサ62,63の発光素子および受光素子間
を順次遮光することになる。ここで、発射球が発射球検
知センサ62のつぎに発射球検知センサ63を遮光した
場合、一対の発射球検知センサ62,63は遊技盤12
に打ち出された発射球を検知する。
【0028】他方、発射球が発射球検知センサ63のつ
ぎに発射球検知センサ62を遮光した場合、一対の発射
球検知センサ62,63は遊技盤12に打ち出された発
射球が誘導バンド9に戻ったことを検知する。これによ
り制御回路59は一対の発射球検知センサ62,63の
遮光順序に基いて、発射球またはファウル球を検知する
ことができる。
【0029】通過球検知センサ64は誘導バンド9の発
射位置検知センサ61および発射球検知センサ62,6
3間に設けられている。通過球検知センサ64は係止球
が打球装置7によって打ち出されたことすなわち発射球
を検知するためのものである。
【0030】係止球タイマ65は供給装置(後述)10
から誘導バンド9に供給された遊技球を発射位置検知セ
ンサ61が検知したときに係止時間を計測するものであ
る。制御回路59は発射位置検知センサ61が遊技球を
検知したときにその旨を表わす信号を係止球タイマ65
に入力する。これにより係止球タイマ65は係止時間の
計測を開始することができる。他方、係止球タイマ65
は係止時間の計測を終了したときに、その旨を表わす信
号を制御回路59に入力する。
【0031】係止時間は供給装置10から誘導バンド9
に供給された遊技球が係止部材11によって係止される
のに充分な時間、いいかえれば供給装置10から誘導バ
ンド9に落下した遊技球が落ち着いて係止部材11に係
止され、発射待機状態になるために要する時間を設定し
ている。
【0032】戻り球タイマ66は発射球検知センサ6
2,63が遊技盤12から戻ったファウル球を検知し、
かつ発射球検知センサ64が該ファウル球を検知したと
きに、戻り時間を計測するためのものである。制御回路
59は発射球検知センサ62,63が遊技盤12から戻
ったファウル球を検知し、かつ通過球検知センサ64が
該ファウル球を検知したときに、その旨を表わす信号を
戻り球タイマ66に入力する。これにより戻り球タイマ
66は戻り時間の計測を開始することができる。他方、
戻り球タイマ66は戻り時間の計測を終了したときに、
その旨を表わす信号を制御回路59に入力する。
【0033】なお発射球検知センサ62,63が遊技盤
12から戻ったファウル球を検知したとき、戻り球タイ
マ66にその旨が表わされた信号を制御回路59によっ
て入力し、戻り時間の計測を開始するようにしてもよ
い。またファウル球には上述したように遊技盤12から
戻る場合と、打球力の不足に起因している場合とがあ
る。そして遊技盤12から戻ったファウル球を発射球検
知センサ62,63によって検知し、または通過球検知
センサ64が打球力の不足によるファウル球を検知した
いずれかの場合、戻り時間の計測を開始することによっ
て、計測時間が異なる2種類の戻り球タイマ66を設け
るようにしてもよい。さらにまたファウル球を発射位置
検知センサ61が検知したとき、戻り球タイマ66の戻
り時間の計測を開始するようにしてもよい。
【0034】戻り時間はファウル球が係止部材11によ
って係止されるのに充分な時間、いいかえれば誘導バン
ド9に沿って打球装置7の方向に流下したファウル球が
落ち着いて係止部材11に係止され、発射待機状態にな
るために要する時間を設定している。発射球検知センサ
62,63および係止部材11間の距離は供給装置10
および係止部材11間の距離より大きく、上記係止時に
生じる発射球の運動エネルギーは供給装置10から供給
される発射球よりファウル球の方が大きくなる。これに
より戻り時間は係止時間より長く定めてある。
【0035】発射球タイマ67(タイマ)は通過球検知
センサ64が発射球を検知したときに通過時間を計測す
るためのものである。通過時間は発射球が通過球検知セ
ンサ64および一対の発射球検知センサ62,63を通
過するまでに要する時間である。制御回路59は通過球
検知センサ64が遊技球を検知したときにその旨を表わ
す信号を発射球タイマ67に入力する。これにより発射
球タイマ67は通過時間の計測を開始することができ
る。他方、発射球タイマ67は通過時間の計測を終了し
たときに、その旨を表わす信号を制御回路59に入力す
る。また発射球タイマ67は通過時間の計測中に一対の
発射球検知センサ62,63が発射球を検知したときに
リセットされる。
【0036】制御回路59は係止球タイマ65および戻
り球タイマ66の作動時に打球装置7の動作を停止させ
る。さらに一対の発射球検知センサ62,63のいずれ
かが発射球を検知しておらず、かつ発射球タイマ67が
前記通過時間の計測を終了したとき、または一対の発射
球検知センサ62,63の両方が発射球を検知しておら
ず、かつ発射球タイマ67が前記通過時間の計測を終了
したとき、制御回路59は打球装置7および供給装置1
0の動作を停止させる。
【0037】不正球センサ68,68は図3に示すよう
に待機樋16の底部から遊技球径程度(たとえば、10
mm<d<11mm)上方に配置してある。なお待機樋
16の底部および不正球センサ68,68間の距離dは
遊技球径を越えることはない。これにより遊技球が供給
装置10の動作に伴なって1球ずつ、誘導バンド9に送
り込まれる度に、遊技球の外周部は一対の不正球センサ
68,68間を遮光することになる。そして遊技球径よ
り小さい径の不正球が、待機樋16の不正球センサ6
8,68を設けた部位を通過した場合には不正球センサ
68,68間が遮光されることはない。
【0038】なお本実施の形態では待機球センサ44が
待機樋16の下端部に位置する待機球から10球目に相
当する待機球を検知しうるように設けられている。
【0039】トラブル検知タイマ84は、球送りソレノ
イド69がONになったときに発射球の通過時間を計測
する(即ち、遊技球の供給毎に時間計測を行う。)ため
のもので、この通過時間には待機球が発射位置検知セン
サ61によって検知されるまでに要する時間(基準時
間)が設定されている。そして発射球の通過時間の計測
が完了したとき、トラブル検知タイマ84はその旨が表
わされた信号を制御回路59に入力する。制御回路59
は球送りソレノイド69がONになったときに、その旨
を表わす信号をトラブル検知タイマ84に入力するの
で、トラブル検知タイマ84は通過時間の計測を開始す
ることができる。
【0040】そしてトラブル検知タイマ84は通過時間
の計測中、待機球を発射位置検知センサ61によって検
知したときにはリセットされる。他方、トラブル検知タ
イマ84がタイムアップしたときには、待機球が良好な
状態で供給されておらず、供給装置にトラブルを発生し
たとみなして、その旨を表わす信号を発生する。これに
より制御回路59は音声および光などによってエラーを
報知するとともに、所定のエラー処理を施す。
【0041】ファウル球検知タイマ87は誘導バンド9
の遊技盤12側の端部まで到達した発射球のうち、遊技
盤12には打ち出されることなく、誘導バンド9の遊技
盤12側の端部に滞留したファウル球を検出するための
ものである。ファウル球検知タイマ87にはファウル時
間が設定されており、発射球検知センサ62が検知した
発射球を発射球検知センサ63によって検知した直後に
ファウル時間の計測を開始する。
【0042】ファウル時間は、誘導バンド9の遊技盤1
2側の端部まで到達した発射球が遊技盤12に打ち出さ
れるか否かを判定する時間、いいかえれば発射球検知セ
ンサ63によって検知された発射球が重力によって誘導
バンド9を流下するまでに要する最長時間に基いて設定
され、打球装置7の打球力および発射球検知センサ6
2,63の配置に依存する。そしてファウル球検知タイ
マ87はファウル時間の計測を完了したとき、その旨が
表わされた信号を制御回路59に入力する。ファウル球
検知タイマ87は誘導バンド9の遊技盤12側端部まで
到達した発射球のうち、遊技盤12には打ち出されるこ
となく、誘導バンド9に滞留したファウル球を検出する
ためのものである。
【0043】図2に示した69は球送りソレノイドで、
球送りソレノイド69は球送り杆27とともに供給装置
10を構成している。球送りソレノイド69は制御回路
59によって制御されるもので、制御回路59および球
送りソレノイド69はパルス信号を打球装置7に入力す
るためのソレノイドドライバ(図示省略)を介して接続
されている。このソレノイドドライバはパルス信号を打
球装置7に入力することにより打球装置7を起動する。
【0044】図4ないし図7において、70は球送りソ
レノイド69のプランジャ、71は連動レバーである。
連動レバー71はへの字形状に形成され、一端を回動支
軸72で支持することによって連動レバー71の他端を
回動支軸72を中心に回動可能に設けている。
【0045】球送り杆27は上側辺の中央部を回動支軸
28によって回動可能に支持させ、球送り杆27の一端
と整列装置(図5参照)85に設けられたバネ掛けボス
86との間に引張ばね36を張設している。また球送り
杆27はへの字形状の突出部位と、球送りソレノイド6
9の解磁時におけるプランジャ70の先端とが当接する
ように配置されている。これにより球送りソレノイド6
9の解磁時には引張ばね36の弾性力によって、球送り
杆27が回動支軸28を中心として図4中、時計方向に
付勢される。他方、打球装置7の励磁時にはプランジャ
70が引張ばね36の弾性力に反する力を球送り杆27
の上記突出部位に付与するため、球送り杆27は回動支
軸28を中心として図4中、反時計方向に付勢される。
したがって、供給装置10は待機樋16に待機している
遊技球を待機樋16から誘導バンド9に連通孔40を通
して1球ずつ供給することができる。
【0046】本実施の形態では連動レバー72を介して
球送り杆27を駆動することにより、待機球を供給する
場合を説明したがこれに限定されるものではない。例え
ばプランジャ70および球送り杆27を直接連結し、球
送り杆27を上下動させることによって待機球を供給す
るようにしてもよい。このようにすることにより連動レ
バー72および引張ばね36を省略して部品点数を減少
させることができる。
【0047】また図2に示した73は打球装置7を起動
させるための操作ハンドル、74は遊技情報などを表示
するための表示器、75は灰皿、76は打止ランプ、7
7は中断ランプ、そして78は賞球ランプをそれぞれ表
わしている。79は中断スイッチ、80は終了スイッチ
で、中断スイッチ79はパチンコ遊技を所定時間中断す
るためのもので、パチンコ遊技を終了させるためのもの
である。中断スイッチ79または終了スイッチ80の操
作に基いて、制御回路59は装着部6を駆動させること
により遊技情報をはじめとする各種データをカード1の
書込部4に書込む。
【0048】つぎにこのように構成したパチンコ機の発
射制御装置の動作を図8〜図12に基いて以下に説明す
る。またカード発行機5によって発行されたカード1が
パチンコ機2の装着部6に装着されると(s1)、カー
ド1は装着部6内に取り込まれ、リードライト可能位置
まで搬送される(s2)。ついで制御回路59は図示を
省略したリードライト部によって書込部4に書き込まれ
た固有データを読み取り(s3)、読み取られたデータ
は制御回路59に入力される。このとき制御回路59は
上記ID符号に基いてカード1の真正をチェックする
(s4)。
【0049】ついで制御回路59は当該カード1に書き
込まれている固有データと、管理装置3に格納されてい
る当該カード1の固有データとを比較し(s5)、両者
が一致しないときにはs6以降を実行する一方、両者が
一致したとき、制御回路59は当該カード1を所定の位
置に保持する(s8)。
【0050】s6においては制御回路59は上述したs
4またはs5で、当該カード1が不正なものである旨を
アラーム、ランプなどで報知表示する。このような報知
はその旨を表示部74および言語、発信音などの音声ま
たは光によって表示してもよい。こののち制御回路59
は当該カード1が不正なものである旨を表わす信号を管
理装置3に入力し、アラーム状態が遊技場側の操作等に
より解除されると、装着部6は制御回路59によって駆
動されて、当該カード1が遊技者に返却される(s
7)。
【0051】つぎにs9では当該カード1の遊技情報が
零か否かを判別し、遊技情報が零である場合には現カー
ド1の返却に係るステップを実行する(s10)。また
遊技情報が零でない場合、s11において制御回路59
は「0モード」「中断モード」「終了モード」および
「打止モード」のいずれかがセットされているか否かを
判定する。「0モード」とは遊技情報が零であること、
「中断モード」は現パチンコ遊技を遊技者の意志に基い
て所定時間中断すること、「終了モード」は現パチンコ
遊技を遊技者の意志に基いて終了させること、「打止モ
ード」は遊技中に払出された賞品球が予め定められた数
量に達したときに遊技場側から現パチンコ遊技を終了さ
せることをそれぞれ表わしている。
【0052】s11で各モードのうちいずれかがセット
されている場合にはs14にジャンプする。他方各モー
ドのうちいずれもセットされていない場合s12におい
て制御回路59は操作ハンドル73が操作されているか
否かを図示を省略したタッチ回路に基いて判定する。そ
して操作ハンドル73が操作されていない場合には制御
回路59はs13において打球装置7の動作を停止させ
る。そしてs14において後述する発射位置検出フラグ
がセットされているか否かを判定し、発射位置検出フラ
グがセットされている場合にはs25にジャンプし、そ
うでない場合にはs19にジャンプする。
【0053】他方s12で操作ハンドル73が操作され
ている場合、制御回路59は動作信号を遊技回路8に入
力することにより、打球装置7を動作させるとともに、
管理装置3に遊技動作が開始された旨を表わす信号を入
力し、打球装置7を打球可能状態にする(s15)。こ
れによりパチンコ機2の遊技動作が可能になる。
【0054】なお上記タッチ回路は操作ハンドル73を
把持したときに変動する静電容量の変位に基いて起動さ
れるものである。そして上記タッチ回路の起動時には図
示を省略したタッチスイッチの接点が閉鎖され、制御回
路59には操作ハンドル73の把持状態を表わす信号が
入力される。これにより制御回路59は操作ハンドル7
3が操作されているか否かを検知することができる。そ
して操作ハンドル73を操作することによって、図示を
省略した可変抵抗器を調整して所望打球力を得ることが
できる。
【0055】しかるのち制御回路59はs16において
発射位置検出フラグがセットされているか否かを判定
し、発射位置検出フラグがセットされている場合にはs
25にジャンプし、そうでない場合に制御回路59は球
送りソレノイド69をONする(s17)。これにより
待機球は待機樋16から連通孔40を通って発射バンド
13に1球だけ供給され、供給され待機球は発射バンド
13の傾斜によって流下される。他方トラブル検知タイ
マ84は球送りソレノイド69がONされたことに基い
て、通過時間の計測をスタートさせる(s18)。
【0056】s19では発射位置検知センサ61が誘導
バンド13上を係止部材11の方向に流下した発射球を
検知したか否かを制御回路59によって判定する。そし
て制御回路59によって、発射位置検知センサ61が発
射球を検知したと判定された場合、制御回路59は発射
位置検出フラグをセットするとほぼ同時に(s22)、
トラブル検知タイマ84をクリアしたのち(s23)、
係止球タイマ65にはその旨が表わされた信号が入力さ
れる。他方s19で、発射球が発射位置検知センサ61
によって検知されていないと判定された場合、s20で
トラブル検知タイマ84が通過時間の計測を終了したか
否かを判定する。s20ではトラブル検知タイマ84が
通過時間の計測を終了している場合にはs21を実行
し、そうでない場合にはs25にジャンプする。
【0057】s21において制御回路59は待機樋16
内における球詰まりおよび球送りソレノイド69の故障
などによって、供給装置10になんらかの不都合が発生
したと見なし、エラー処理を施す。このとき音声および
光などによって該エラーは報知され、これとほぼ同時に
制御回路59は管理装置3に上記エラーに係る信号を入
力する。なお上述した発射位置検出フラグ(旗)とは発
射球が打球装置7によって発射されうる位置にあるこ
と、すなわち発射位置検知センサ61によって検知され
たか否かを表わすものである。
【0058】つぎに係止球タイマ65はs24において
係止時間をセットするとほぼ同時に該時間の計測を開始
する。そしてs25では発射球検知センサ62,63が
発射球を検知したか否かの判定を行い、発射球が検知さ
れていない場合には、s26において係止球タイマ65
が係止時間の計測を終了したか否かを判定する。他方s
25で発射球検知センサ62,63が発射球を検知した
場合にはs42にジャンプする。s26において係止球
タイマ65が係止時間の計測を終了した場合、制御回路
59はs28で球送りソレノイド70を解磁させること
により、供給装置10の動作を停止させる一方、そうで
ない場合にはs30にジャンプする。
【0059】ついでs28では操作ハンドル73の操作
有無が上記タッチスイッチの接点の開閉に基いて判定さ
れ、操作ハンドル73が操作されている場合に制御回路
59はs29で打球装置7を起動させる一方、そうでな
い場合にはs30にジャンプする。
【0060】つぎにs30で、制御回路59は通過球検
知センサ64が発射球を検知したか否かを判定し、発射
球を検知したと判定した場合s31が実行され、そうで
ない場合にはs32にジャンプする。s31で、制御回
路59は通過球検知センサ64による発射球の検知に基
いて、発射球タイマ67にその旨を表わす信号を入力す
る。これにより発射球タイマ67は通過球検知センサ6
4の発射球検知に基いて、通過時間の計測を開始する
(s30)。
【0061】なお発射球タイマ67に設定される通過時
間は、発射球が打球装置7によって通過球検知センサ6
4から発射球検知センサ63まで到達するための最小打
球力に基いて設定されている。いいかえれば発射球が打
球装置7によって通過球検知センサ64から発射球検知
センサ63までに到達する最長時間を通過時間として発
射球タイマ67に設定している。またs31で発射球タ
イマ67は通過球検知センサ64の発射球検知に基い
て、通過時間の計測を開始しているがこれに限定される
ものではなく、s29における打球装置7の起動に基い
て通過時間の計測を開始するようにしてもよい。
【0062】ついで制御回路59は、s32で発射球検
知センサ62が発射球を検知したか否かを判定し、発射
球を検知した場合にはs33を実行し、そうでない場合
にはs49にジャンプする。つぎに制御回路59はs3
3で、発射球検知センサ63が発射球を検知したか否か
を判定し、発射球を検知していないと判定された場合に
はs49にジャンプする。他方s33で発射球が検知さ
れていると判定された場合には、s33aでファウル球
検知タイマ87がスタート(セット)済であるか否かの
判定を行い、セット済であることが判定された場合には
s33cにジャンプし、そうでない場合にはs33bに
おいてファウル球検知タイマ87はスタートされる。
【0063】このファウル球検知タイマ87には、発射
球が発射球検知センサ63まで到達、いいかえればON
したのち遊技盤12側に打ち出されるか、または打球力
不足などに起因して誘導バンド9の端部から遊技盤12
側に打ち出されることなく、発射球検知センサ63から
打球装置7側にふたたび戻るかを判定するのに充分な時
間を設定している。ついでs33cでは、発射球が発射
球検知センサ63を検知し、かつファウル球検知タイマ
87がタイムアップしたか否かに基いて、一旦打ち出さ
れた発射球がふたたび打球装置7側に戻るか否かを判定
する。そしてs33cで、一旦打ち出された発射球がふ
たたび打球装置7側に戻ったと判定された場合にはs4
2にジャンプする一方、そうでない場合にはs33dが
実行される。
【0064】s33dでは発射球検知センサ63がON
状態からOFF状態に変化したか否かを判定して、OF
F状態に変化している場合にはs34を実行する一方、
そうでない場合にはs41にジャンプする。また、s3
2,s33で、一対の発射球検知センサ62,63の少
なくとも一方が発射球を検知していないと判定された場
合s49において制御回路59は上述したs31でスタ
ートさせた発射球タイマ67がタイムアップしたか否か
を判定する。そしてs49で、発射球タイマ67がタイ
ムアップしたことを制御回路59によって判定された場
合にはs45が実行され、そうでない場合にはs41に
ジャンプする。
【0065】上述したs32,s33およびs49にお
けるステップによって、発射球が誘導バンド9から遊技
盤12に打ち出されたか否かの判定がなされる。すなわ
ちs31でスタートさせた発射球タイマ67がタイムア
ップするまでに、一対の発射球検知センサ62,63が
発射球をともに検知しない場合、いいかえれば発射球タ
イマ67がタイムアップし、かつ一対の発射球検知セン
サ62,63の少なくとも一方が検知しない場合には打
球力不足などに起因してファウル球が発生したと見なさ
れる。このファウル球の発生は発射球タイマ67のタイ
プアップとほぼ同時に制御回路59によって検知される
(後述)。
【0066】他方一対の発射球検知センサ62,63が
発射球タイマ67の作動中(s31参照)、すなわち通
過時間の計測中に発射球を順次検知したとき、制御回路
59は発射球が遊技盤12に達したことを検知する。そ
してs34では発射位置検出フラグセット中に「1」分
の遊技情報(遊技球数データ)があるか否かを判定し、
「1」分の遊技情報がある場合には現遊技情報から
「2」を減じる一方、そうでない場合にはs36にジャ
ンプする。上記s34は、発射球が発射位置検知センサ
61によって検知されているときに、遊技盤12に一旦
打ち出された発射球がふたたび誘導バンド9に戻ってき
た場合を想定したステップである。
【0067】またs34,s35のように2球分の発射
球を発射位置において検知した場合、操作ハンドル73
の操作により通常時よりも大きな打球力を手動で発生さ
せ、2球分の発射球を遊技盤12側に打ち出している
が、この代りに打球装置(ソレノイド)7への供給電流
を一時的に増大させることによって、自動的に2球分の
発射球を遊技盤12側に打ち出せば、上述したように操
作ハンドル73の操作により打球力を増大させたり、元
の打球力に戻す操作が不要になる。
【0068】そしてs36では遊技情報から「1」を減
算しs37でこの減算済の遊技情報を管理装置(図示省
略)に入力し、これとほぼ同時にs38において発射球
タイマ67およびファウル球検知タイマ87はリセット
される。つづいてs39では発射位置検出フラグがクリ
アされたのち、制御回路59はs40で図示を省略した
不正球検出タイマをスタートさせる(後述)。制御回路
59は、前記s25で一対の発射球センサ62,63が
発射球を検知したと判定された場合に、s29において
打球装置7により誘導バンド9から打ち出された遊技球
が一旦、一対の発射球検知センサ62,63に検知され
たのち、ふたたび誘導バンド9に戻ったのであり、すな
わち発射球がファウル球になったのである。そしてs2
5においていずれかのセンサ62,63がファウル球を
検出した場合にs42が実行される。
【0069】ところでファウル球には以下の4つの場合
がある。 .発射球が一対の発射球検知センサ62,63に検知
され、誘導バンド9の上端を経て遊技盤12に到達した
のち、図示を省略した障害釘などにより跳ね返され、誘
導バンド9上を打球装置7の方向に戻った場合 .発射球が一対の発射球検知センサ62,63に検知
され、遊技盤12に到達することなく誘導バンド9上を
打球装置7の方向に戻った場合 .発射球が一方の発射球検知センサ62に検知され、
他方の発射球検知センサ63には検知されることなく誘
導バンド9上を打球装置7の方向に戻った場合 .発射球がいずれの発射球検知センサ62にも検知さ
れることなく、誘導バンド9上を打球装置7の方向に戻
った場合
【0070】上記およびはs32,s33およびs
49におけるステップにおいて発生しうるものである。
【0071】上記の場合、発射球を通過球検知センサ
64、発射球検知センサ62および発射球検知センサ6
3の順序で検知したときに、制御回路59は発射球が遊
技盤12に到達したことを検知する。こののちs25で
制御回路59は発射球を上記と逆の順序すなわち発射球
検知センサ63、発射球検知センサ62の順序で検知し
たときに、発射球が遊技盤12に到達して遊技盤12か
ら打球装置7の方向に戻ったことを検知できる。つぎに
上記の場合、発射球が発射球検知センサ63によって
検知されたとき、s33bにおいてファウル球検知タイ
マ87はスタートされ、発射球が発射球検知センサ63
によって検知されつづけたときには、発射球検知センサ
63の位置に留まっている状態で発射球検知センサ63
はOFFにならないので、制御回路59は発射球が遊技
盤12に到達することなく打球装置7の方向に戻ったこ
とを検知できる。
【0072】上記およびは、発射球が通過球検知セ
ンサ64によって検知されたとき、発射球タイマ67は
スタートされる。そしてs49において発射球タイマ6
7のタイムアップに係る判定がなされ、発射球タイマ6
7がタイムアップしているとき、にあっては、制御回
路59は一対の発射球センサ62,63間まで発射球が
到達したことを検知することができる。同様ににあっ
ては、制御回路59は発射球検知センサ62および通過
球検知センサ64間まで発射球が到達したことを検知す
ることができる。そしてs42において球送りソレノイ
ド69をOFFして、供給装置10による球送りの動作
を停止する。このことにより戻り球のみを発射すること
ができる。またs43で、制御回路59はs24におい
てセットされた係止タイマ65をクリアするとともに、
s32aにおいてセットされたファウル球検知タイマ8
7をクリアする。
【0073】そしてs44においてファウル球の発生に
起因した遊技情報の補正のために、このファウル球分と
して「1」を現遊技情報に加算する。ついでs45で、
制御回路59は打球装置7および球送りソレノイド69
を停止させる。つぎにs46において通過球検知センサ
64がファウル球を検知すると、制御回路59はその旨
を表わす信号を戻り球タイマ66に入力し、これにより
戻り球タイマ66は戻り時間の計測を開始する(s4
7)。この戻り時間の計測中、制御回路59は打球装置
7および供給装置10の動作を停止させることによっ
て、ファウル球が係止部材11によって係止されること
を待つ。
【0074】このs47における戻り時間の計測は上述
した上記ないしのすべての場合に相当するファウル
球についてのものである。やがて戻り球タイマ66が戻
り時間の計測を終了すると(s48)、s28にジャン
プして操作ハンドル73が操作されているとき、制御回
路59は打球装置7を起動することにより(s29)、
係止されたファウル球を打球する。このとき制御回路5
9は供給装置10の停止動作を継続させているので、遊
技球の供給は停止されている。これにより打球装置7は
上述した上記ないしに係るすべてのファウル球を回
収することなく、ふたたび遊技盤12に発射することが
できる。また誘導バンド9上に複数の遊技球が滞留する
ことはない。上記s49における発射球タイマ67のタ
イムアップに係る判定のステップにおいて、タイムアッ
プしているときにはs45にジャンプしてs46ないし
s48を実行したのちs28にジャンプする。s41で
「0モード」のセット有無の判定を行い、「0モード」
がセットされている場合にはs59にジャンプし、そう
でなければs50にジャンプする。
【0075】しかるのち制御回路59はs50において
遊技情報が零であるか否かを判定したのち、遊技情報が
零である場合には、球送りソレノイド69をOFFにす
ることにより供給装置10による球送りの動作を停止す
る(s51)。ついでs52において制御回路59は
「0モード」をセットしたのち、s53で待機樋16上
に全ての発射球が待機しているか否かを待機球センサ4
4,44によって判定する。そして待機樋16上に全て
の発射球が待機している場合、遊技情報は変動しないと
みなされ、制御回路59はs54において打球装置7の
動作を停止させることによって発射不能化させ、しかる
のち所定のデータをカード1の書込部4に書き込む(s
55)。他方s53で待機樋16上に全ての発射球が待
機していないと判定された場合、遊技情報を帰零させた
発射球は遊技盤12上にあり入賞の可能性を有している
のでs25にジャンプして発射球に係る処理を施す。
【0076】s55でカード1の書込部4に遊技情報が
書き込まれると、S56において書き込み内容がチェッ
クされる。そして書き込み内容に不都合がなければS5
7でパチンコ機2の管理装置(図示省略)に同じデータ
を伝送したのち、カード1の返却処理を施す(s5
8)。他方s56で書き込み内容に不都合があった場
合、s55に戻ってふたたび書込部4に遊技情報を書き
込む。
【0077】またs50において制御回路59は遊技情
報が零でないと判定した場合、s59で不正球センサ6
8が遊技球を検知しているか否かを判定し、不正球セン
サ68が遊技球を検知していない場合s60において制
御回路59は上述したs40においてスタートさせた上
記不正球検出タイマがタイムアップしたか否かを判定す
る。
【0078】そしてこの不正球検出タイマがタイムアッ
プしている場合には不正球が遊技球に混入したと判定さ
れs61において制御回路59は打球装置7の動作を停
止させる。しかるのち、制御回路59は不正球が遊技球
に混入した旨をアラーム、ランプなどで報知表示する
(s62)。他方s59において不正球センサ68が遊
技球を検知している場合s63において上記不正球検出
タイマをクリアしたのちs64を実行する。またs60
において上記不正球検出タイマがタイムアップしていな
い場合にはs64を実行する。
【0079】ところで、遊技球が発射バンド13に送り
込まれるサイクルは打球装置7の動作に依存し、この励
磁および解磁を1サイクルとし、円滑な打球がなされて
いる場合、上記1サイクルに要する時間は一定である。
本実施の形態においては打球装置7の1サイクルに要す
る時間T1 を0.6秒程度に定めている(T1 =100
cycle/min=0.6s)。すなわち、遊技球は
両不正球センサ68,68間で授受されている光を0.
6秒毎に遮光する一方、上記不正球は上述したように不
正球センサ68,68間を遮光しない。このため、小径
の不正球が遊技球に混入している場合には両不正球セン
サ68,68間の上記遮光に係る1サイクル当りの時間
1 が0.6秒より大きい時間T2 になる(T1 =0.
6s<T 2 )。これにより制御回路59は不正球を検知
し、報知信号を発生するなど、所定の処理を施すことが
できる。
【0080】このような不正球検知に係る時間T1 ,T
2 の計測を行うものが上記不正球検知タイマである。こ
の不正球検知タイマは戻り球タイマ66に同期して動作
するもので、通常時にあっては遊技球の上記遮光に係る
1サイクル当りの時間T1 すなわち0.6秒がセットさ
れる。そして不正球検知タイマのスタートおよびタイム
アップ間に、両不正球センサ68,68間が遮光されな
い場合に、小径球が混入していたと判定する。
【0081】またファウル球が検出された場合、不正球
検知タイマは戻り球タイマ66がタイムアップしたとき
から時間T1 を計測する。なお不正球センサ68,68
と不正球検知タイマとは小径球を検知するのみでなく遊
技球の循環経路における球詰まり、たとえば遊技球が釘
間において葡萄の房のような形態で係止された状態など
を検知することができる。
【0082】また打球装置7の吸引力は発射球が少なく
とも通過球検知センサ64を越えるように発射力を予め
設定している。このように発射力を設定することによ
り、操作ハンドル73の操作による打球力を調整する技
術介入に係る遊技性を遊技者に対して付与することがで
きる。
【0083】s64ではセーフ球が検知されているか否
かが判定され、セーフ球が検知されている場合にはs6
5において現遊技情報に賞品球数として「+N」(たと
えば13球)を加算する。そしてこの演算結果を新たな
遊技情報としてメモリ60に書き込み、ほぼ同時にこの
新たな遊技情報を管理装置3に入力する(s66)。他
方s64でセーフ球が検知されてないと判定された場合
にはs70にジャンプする。
【0084】ついでs67において制御回路59は「0
モード」がセットされているか否かを判定し「0モー
ド」がセットされている場合s68で制御回路59は
「0モード」をクリアしたのちs69で球送りソレノイ
ド69による球送り動作を可能な状態にする。「0モー
ド」とは遊技情報が零であることを表わすものである。
【0085】またs67において「0モード」がセット
されていないと判定された場合、制御回路59はs67
において「0モード」がセットされていないと判定され
た場合、制御回路59はs71において現パチンコ機2
が打止であるか否かを判定する。そして打止であること
が判定されると、制御回路59はs72で球送りソレノ
イド69をOFFにして供給装置10による球送り動作
を停止し、s73で「打止モード」をセットする。他方
s71において現パチンコ機2が打止でないことが判定
された場合にはs74にジャンプする。「打止モード」
とは賞品球の払出が予定数に達したことを表わすための
ものである。
【0086】こののちs73において「打止モード」を
セットしたのちs74で制御回路59は待機球センサ4
4,44が遮光されているか否かを判定する。そして待
機球センサ44,44が遮光されていると判定された場
合には遊技球が待機樋16にすべて待機していると判定
される。そしてs75で制御回路59は打球装置7の動
作を停止させることにより発射不能状態にする。つぎに
s76でs18においてスタートさせたs20における
トラブル検知タイマ84をクリアする。他方s74で、
待機球センサ44,44が遮光されていないと判定され
た場合、障害釘に引っ掛かるなどすべての球種判定は未
だ完了していないとみなされs11にジャンプする。こ
のため、打止処理が施されることはない。
【0087】しかるのちs77では制御回路59は現時
点でメモリ60に格納されているパチンコ遊技に係る各
種データ(遊技情報)およびID符号を書込部4に書き
込む。そして制御回路59は書込部4にs77で書き込
まれたすべてのデータと、メモリ60内のデータとが一
致しているか否かを判定する(s78)。ここで両デー
タが一致している場合には不都合がないものとしてs7
7で書込部4に書き込まれた各種データおよびID符号
を管理装置3に入力する(s79)。これに対してs7
9で両データが一致していない場合にはs77が再度実
行される。しかるのちs80で、制御回路59は打止処
理を施したのち、装着部6が制御回路59によって駆動
され、カード1は遊技者に返却される(s81)。この
とき当該カード1のデータをプリンタ28でプリントア
ウトしても良い。つぎにs98では「0モード」がセッ
トしているか否かが判定され、「0モード」がセットし
ている場合にはs53にジャンプする一方、そうでない
場合にはs82にジャンプして「中断モード」の設定有
無が判定される。そして「中断モード」が設定されてい
る場合にはs90にジャンプし、そうでない場合にはs
83で「終了モード」の設定有無が判定される。そして
「終了モード」が設定されている場合にはs90にジャ
ンプし、そうでない場合にはs84で終了スイッチ80
の操作有無が判定される。そして終了スイッチ80が操
作(ON)されている場合、制御回路59はs85で球
送りソレノイド69をOFFにすることにより供給装置
10による球送りの動作を停止させる。こののち制御回
路59は「終了モード」をセットしてs90を実行す
る。
【0088】他方s84において終了スイッチ80が操
作されていない場合、s87で中断スイッチ79の操作
有無が判定される。そしてs87で中断スイッチ79が
操作されていないと判定された場合にはs11にジャン
プする一方、そうでない場合にはs88において制御回
路59は球送りソレノイド69をOFFにすることによ
り供給装置10による球送りの動作を停止させる。つい
で制御回路59は「中断モード」をセットしたのち(s
89)、s90では待機樋16上にすべての遊技球が待
機しているか否かの判定がなされる。なお以下に示した
s90ないしs97からなる処理は、上述したs74な
いしs81の各ステップと同様の処理がなされる。
【0089】上記実施の形態にあっては係止時間または
戻り時間の計測中、制御回路59は駆動源としての球送
りソレノイド69及び打球装置7の動作を直接停止させ
ていたがこれに限定されるものではない。打球装置7が
直進ソレノイドで構成され供給装置10を打球装置7と
連動させている場合(従来例図22参照)、図18に示
すように供給装置10の動作を停止させる供給停止手段
を設けてもよい。
【0090】図18に示した供給停止手段は停止ソレノ
イド81および凸片82によって構成されている。停止
ソレノイド81は制御回路59に制御される直進ソレノ
イドからなり、プランジャ83はレバー30と平行な軸
線に沿って起動される。凸片82はレバー30の上側辺
に設けられ、停止ソレノイド81の解磁時に凸片82は
プランジャ83と当接することはなく、励磁時には凸片
82はプランジャ83と当接することにより、レバー3
0を実線で示した状態に保持する。これにより供給装置
10は動作不能になるので、遊技球が待機樋16から誘
導バンド9に供給されることを禁止することができる。
【0091】また待機樋16に待機している遊技球の球
送り打球装置7に連動させることによって、図9のs1
7,s27における球送りソレノイド69のON−OF
Fに係るステップが省略されるが(図14参照)、これ
に伴なって図14のsAに示した停止ソレノイド81の
動作状態の判定に係るステップおよび図14のsBに示
した停止ソレノイド81の停止動作に係るステップが追
加される。さらにまた戻り球有無、遊技情報の帰零、遊
技の中断、遊技の終了および打止にあっては、図10〜
図12s42,s45,s51,s72,s85,s8
8に示した球送りソレノイド69をOFFするステップ
の代りに、停止ソレノイド81をONする(図15〜図
17s42,s45,s51,s72,s85,s88
参照)。そして全ての遊技球が待機樋16に揃った場合
には、停止ソレノイド81をOFFする処理が施される
(図16及び図17sC,sD,sE参照)。
【0092】ここで、前記説明と一部重複するが、本実
施の形態について、その構成及び作用を要約的に以下に
説明する。すなわち、本実施の形態は、大略、図1およ
び図2に示すように、誘導バンド9の下端に位置し係止
部材11によって係止された係止球を検知する発射位置
検知センサ61と、誘導バンド9の上端に発射球の発射
方向に沿って配置され打球装置7によって遊技盤12に
打ち出された発射球および遊技盤12から誘導バンド9
に戻ったファウル球を検知するための一対の発射球検知
センサ62,63と、誘導バンド9の発射球検知センサ
62,63および発射位置検知センサ61間に配置され
発射球を検知するための通過球検知センサ64と、発射
球検知センサ62,63が遊技盤12から戻ったファウ
ル球を検知したときに戻り時間を計測する戻り球タイマ
66と、通過球検知センサ64によって発射球を検知し
たときに該発射球が通過球検知センサ64および一対の
発射球検知センサ62,63間を通過するまでに要する
通過時間を計測し該通過時間の計測中に一対の発射球検
知センサ62,63が発射球を検知したときにリセット
される発射球タイマ67とを設け、制御回路59は少な
くとも戻り球タイマ66が作動しているとき、又は一対
の発射球検知センサ62,63の少なくとも一方が、発
射球を検知しておらずかつ発射球タイマ67が前記通過
時間の計測を終了したときに、打球装置7の動作を停止
させる構成を備えている。
【0093】本実施の形態は、このように構成したもの
であるから、発射球は一対の発射球検知センサ62,6
3によって順次検知されることによって誘導バンド9か
ら遊技盤12に達したことが制御回路59によって検知
される。つぎに一対の発射球検知センサ62,63が上
述した順序と逆の順序で発射球を検知した場合には発射
球が遊技盤12から誘導バンド9に戻ったこと、すなわ
ちファウル球を制御回路59によって検知することがで
きる。また、このファウル球が通過球検知センサ64に
検知された場合、戻り球タイマ66は前記戻り時間を計
測する。この戻り時間の計測中、制御回路59は打球装
置7および供給装置10の動作を停止させることによっ
てファウル球が係止部材11によって係止されることを
待つ。やがて戻り球タイマ66が前記戻り時間の計測を
終了すると、制御回路59は打球装置7を起動すること
により係止されたファウル球を打球する。このとき制御
回路59は供給装置10の停止動作を継続させることに
より遊技球の供給を停止させている。これにより打球装
置7はファウル球すなわち遊技盤12に一旦打ち出され
たのち、誘導バンド9に戻った遊技球をふたたび発射す
ることができる。
【0094】さらに発射球が一対の発射球検知センサ6
2,63の少なくとも一方に検知されたのち、通過球検
知センサ64に検知された場合、または発射球が一対の
発射球検知センサ62,63のいずれかに検知される以
前に、ふたたび通過球検知センサ64に検知された場
合、この発射球がファウル球と見なされるため、戻り球
タイマ66は前記戻り時間を計測する。この戻り時間の
計測中、制御回路59は打球装置7および供給装置10
の動作を停止させ、遊技球が係止部材11によって係止
されることを待つ。やがて戻り球タイマ66は前記戻り
時間の計測を終了すると、制御回路59は打球装置7を
起動することにより係止されたファウル球を打球する。
このとき制御回路59は供給装置10の停止動作を継続
させることにより遊技球の供給を停止させている。これ
により打球装置7はファウル球すなわち誘導バンド9に
一旦打ち出され、遊技盤12に達する以前に発射バンド
13に戻った遊技球をふたたび発射することができる。
【0095】また発射球タイマ67は通過球検知センサ
64の発射球検知に基いて、前記通過時間を計測する。
そして一対の発射球検知センサ62,63のいずれかが
発射球を検知しておらず、かつ発射球タイマ67が前記
通過時間の計測を終了したとき、または一対の発射球検
知センサ62,63の両方が発射球を検知しておらず、
かつ発射球タイマ67が前記通過時間の計測を終了した
とき、制御回路59は前記通過時間の計測を終了するの
とほぼ同時に、発射球が遊技盤12に達していないこと
すなわちファウル球を検知することができる。さらにま
た発射球タイマ67による前記通過時間の計測中、一対
の発射球検知センサ62,63が発射球を検知したと
き、発射球が遊技盤12に達したことは制御回路59に
よって検知され、これとほぼ同時に発射球タイマ67は
リセットされる。なお、本発明はファウル球を回収する
ためのファウル球樋を有するパチンコ機2に設けるよう
に構成してもよい。このような構成の場合にはファウル
球の検出に基いて打球装置7および供給装置10の動作
が停止されるので、当該ファウル球のつぎに供給された
発射球と当該ファウル球との衝突を防止することができ
る。これによりパチンコ遊技の流れが中断することはな
い。
【0096】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、遊技球が供給さ
れるとタイマが時間計測を行い、この計測時間が基準時
間に達する前に発射検知手段が遊技球を検知すると、タ
イマがリセットされてエラー信号が出力されず、供給装
置が正常に作動されているとみなす一方、タイマの計測
する時間が基準時間を超えた場合は、エラー信号が出力
され、供給装置に何らかの故障(例えば待機樋内におけ
る球詰まりや球送りソレノイドの故障)が発生している
とみなせる。このため、エラー信号の出力に基づく報知
等を行うことにより、供給装置の故障復旧を迅速に図る
ことができる。
【0097】請求項2記載の発明は、発射検知手段を発
射位置に設けており、供給装置の故障の有無をより精度
高く検出することが可能になり、この分、供給装置の故
障復旧をより迅速に行え、遊技者の遊技中断を必要最小
限に抑えることができる。請求項3記載の発明は、制御
回路がエラー信号を出力した場合にはそのことを報知す
るので、この報知により故障対策を迅速に図ることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示したブロック
図である。
【図2】図1の装置を設けたパチンコ機の正面図であ
る。
【図3】図1の不正球センサを示した正面図である。
【図4】図1の供給装置を示した正面図である。
【図5】図2のパチンコ機の構造を示した斜視図であ
る。
【図6】図4の供給装置の取り付けを示した正面図であ
る。
【図7】図6に示した供給装置の平面図である。
【図8】図1のメモリに格納されたプログラムの一部を
示した流れ図である。
【図9】図8に続くプログラムの一部を示す流れ図であ
る。
【図10】図9に続くプログラムの一部を示す流れ図で
ある。
【図11】図10に続くプログラムの一部を示す流れ図
である。
【図12】図11に続くプログラムの一部を示す流れ図
である。
【図13】図8〜図12のプログラムと異なるプログラ
ムの一部を示した流れ図である。
【図14】図13に続くプログラムの一部を示す流れ図
である。
【図15】図14に続くプログラムの一部を示す流れ図
である。
【図16】図15に続くプログラムの一部を示す流れ図
である。
【図17】図16に続くプログラムの一部を示す流れ図
である。
【図18】図4の供給装置と異なる構成を示した正面図
である。
【図19】従来例を示した正面図である。
【図20】図19のパチンコ機に使用するカードの平面
図である。
【図21】図19のパチンコ機および管理装置の接続を
示したブロック図である。
【図22】図19の供給装置を示した正面図である。
【図23】図22の供給装置の取り付けを示した正面図
である。
【図24】図23に示した供給装置の平面図である。
【図25】図19のパチンコ機の側面図である。
【図26】図19のパチンコ機の背面図である。
【図27】図19のパチンコ機の構造を示した斜視図で
ある。
【符号の説明】
7 打球装置 10 供給装置 59 制御回路 61 発射位置センサ(発射検知手段) 62,63 発射球検知センサ 64 通過球検知センサ 84 トラブル検知タイマ(タイマ)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ機に投入された遊技球を遊技盤
    に発射するための打球装置と、遊技球を検知するための
    発射検知手段と、時間計測を行い該発射検知手段が遊技
    球を検知するとリセットされるタイマと制御する制御回
    路を備え、前記タイマは前記打球装置への前記遊技球の
    供給毎に時間の計測を開始し、前記タイマの計測する時
    間があらかじめ定めた基準時間を超えた場合前記制御回
    路はエラー信号を出力するようにしたことを特徴とする
    パチンコ機の発射制御装置。
  2. 【請求項2】 前記発射検知手段は発射位置に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のパチンコ機の発
    射制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路がエラー信号を出力した場
    合に、そのことを報知することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のパチンコ機の発射制御装置。
JP10374111A 1998-12-28 1998-12-28 パチンコ機の発射制御装置 Expired - Lifetime JP2976297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10374111A JP2976297B2 (ja) 1998-12-28 1998-12-28 パチンコ機の発射制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10374111A JP2976297B2 (ja) 1998-12-28 1998-12-28 パチンコ機の発射制御装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17683390A Division JP2920408B2 (ja) 1990-07-04 1990-07-04 パチンコ機の発射制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11239631A JPH11239631A (ja) 1999-09-07
JP2976297B2 true JP2976297B2 (ja) 1999-11-10

Family

ID=18503282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10374111A Expired - Lifetime JP2976297B2 (ja) 1998-12-28 1998-12-28 パチンコ機の発射制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2976297B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11239631A (ja) 1999-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008054917A (ja) 遊技機
JP2007111199A (ja) 遊技機
JP4143960B2 (ja) 遊技機
JP6429646B2 (ja) 遊技機
JP2920408B2 (ja) パチンコ機の発射制御装置
JP3079428B2 (ja) パチンコ機
JP6744348B2 (ja) 遊技機
JP3252356B2 (ja) パチンコ機
JP2976297B2 (ja) パチンコ機の発射制御装置
JP2976298B2 (ja) パチンコ機の発射制御装置
JP6082482B2 (ja) 遊技機
JP2929208B2 (ja) カード式パチンコ機
JP4784061B2 (ja) 遊技機
JP3054715B2 (ja) カード式パチンコ機
JPH03228787A (ja) カード式パチンコ機
JP4752206B2 (ja) 遊技機
JP4752207B2 (ja) 遊技機
JP2929207B2 (ja) カード式パチンコ機
JP2873731B2 (ja) カード式遊枝機
JP2935121B2 (ja) カード式パチンコ機
JP2018126657A (ja) 遊技機
JP7258722B2 (ja) 遊技機
JP7258721B2 (ja) 遊技機
JP7258723B2 (ja) 遊技機
JP2007090106A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term