JP2926996B2 - スルホ−ルメッキ用メッキ液組成物 - Google Patents

スルホ−ルメッキ用メッキ液組成物

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邦隆 清水
明良 村木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント配線基板のスル
−ホ−ル内壁面に電気メッキを施すに際して、あらかじ
めスル−ホ−ル内壁面に導電性を付与するためのメッキ
液組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は先に、プリント配線基板の
スル−ホ−ル内壁面に電気メッキを施すに際して、スル
−ホ−ル内壁面にあらかじめ導電性を付与する手段とし
て、従来のごとき無電解メッキによらず、酸重合タイプ
の導電性重合体を形成する導電性単量体又は導電性二量
体、溶媒又は可溶化剤を含むメッキ液組成物、たとえば
N−メチル−2−ピロリジノンとピロ−ル単量体との混
合液を用い、スル−ホ−ル内壁に露出しているエポキシ
表面のみに導電性を付与し、のちの電気メッキを可能と
する方法を提案した。
【0003】しかし、このピロ−ル単量体を用いたスル
−ホ−ル内の導電化において、ピロ−ル単量体の一部が
経時的に重合し、ピロ−ル単量体の濃度が低下し、その
結果、導電性付与力が低下し、スル−ホ−ルの導通抵抗
が高くなることが見出された。
【0004】そのため従来は、このようにピロ−ル単量
体の濃度が低下したとき、ピロ−ル単量体を再度追加し
て導電性付与力が低下を防止し、スル−ホ−ルの導通抵
抗を出来るだけ低く保つように配慮されていた。しか
し、ピロ−ルは高価であり、このような従来の方法は生
産コストの上昇を招くことになり、したがって、その対
策が求められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明はピ
ロ−ル等の導電性単量体または導電性二量体の経時的変
化による重合化を防止し、これによりスル−ホ−ル内壁
部の導電化のためのメッキ液組成物の安定化を図り、同
時に得られた導電膜の低抵抗化ならびに抵抗値のバラツ
キを小さくすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、ピロ−ル等の導電性単量体または導電性二
量体を含むメッキ液に適当量の水酸化ナトリウムを加え
メッキ液のpHをアルカリ性に保つという手段を講じ
た。
【0007】すなわち、本発明は絶縁性配線基板のスル
−ホ−ル内壁部を導電化させるためのメッキ液組成物で
あって、酸重合タイプの導電性重合体を形成する導電性
単量体又は導電性二量体5〜50容量%、溶媒又は可溶
化剤15〜95容量%、水酸化ナトリウム0.07g/
l以上からなるメッキ液組成物を提供するものである。
【0008】本発明において、水酸化ナトリウムの添加
量が0.07g/l以下であると十分な効果が得られな
い。なお、水酸化ナトリウムの添加量の上限については
特に制限はないが、その添加量が多すぎると次工程にお
ける酸洗に時間がかかりすぎるなどの理由からして、そ
の上限は実用上0.5g/l程度が好ましい。
【0009】なお、上記溶媒又は可溶化剤としては水、
メタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロ
パノ−ル、ポリアルコ−ル、ジメチルホルムアミド、ケ
トン、クメンスルホネ−ト、n−メチルピロリドン、ト
リグリメ、ジグリメ、トルエンスルホネ−トのアルカリ
金属塩、これらのエチルエステル、アルカリ性水溶液、
又はこれらの混合物から任意に選ぶことができる。
【0010】溶媒として、水のみを用いる場合、その割
合は50〜80容量%程度であることが好ましい。
【0011】酸重合タイプの導電性重合体を形成する導
電性単量体又は導電性二量体単量体の具体例としてはピ
ロ−ル、チオフェン、フラン、ポリアニリン等を挙げる
ことができる。
【0012】
【作用】上記の構成のメッキ液組成物において、水酸化
ナトリウムが適当量含まれているため、酸重合タイプの
導電性重合体を形成する導電性単量体又は導電性二量体
の貯蔵時における経時的重合化が防止され、そのためメ
ッキ液組成物の安定化が図られ、同時に得られた導電膜
の低抵抗化ならびに抵抗値のバラツキを小さくすること
が可能となる。
【0013】
【実施例】(実施例1) まず、表裏両面に銅箔(厚み10μm/10μm)を貼
着したガラス−エポキシ銅貼積層板(厚み1.6mm)
の所望位置をドリル加工により直径0.6mmのスル−
ホ−ルを形成した。ついで表面研磨によりバリを除去し
たのち、過マンガン酸カルウム40g/l、水酸化ナト
リウム40g/lからなる液で孔内のデスミヤ処理をお
こなった。
【0014】さらに基板を洗浄したのち、ピロ−ル10
%、n−メチルピロリドン25%、水65%、水酸化ナ
トリウム0.07g/lからなる液(pH=9.8)に
90秒間浸漬した。なお、この浸漬中はスル−ホ−ル内
に液が充分いきわたるように揺動をおこない、スルホ−
ル内壁に導電性単量体を被着させた。つづいて、5%硫
酸水溶液中で90秒間、攪拌をおこない導電性単量体を
重合してスル−ホ−ル内壁に導電層を形成させた。
【0015】この基板を硫酸銅メッキ液にて液温25
℃、電流密度3A/dm2 で40分間メッキをおこな
い、スル−ホ−ル内に20μm厚のメッキを形成した。
【0016】以上のようにして作成された配線板を用
い、半田ディップテスト(溶融半田中にプリント配線基
板を浸漬し、変質の有無を調べるテスト)、ヒ−トサイ
クルテスト(一定時間毎に加熱、冷却を繰り返した結
果、変質が生じるか否かを調べるテスト)、グリセリン
ディップテスト(高温グリセリン中にプリント配線基板
を浸漬し、変質の有無を調べるテスト)をおこなった
が、異常はまったく認められなかった。
【0017】さらに、1週間後および2週間後に上記の
導電性単量体を用いて、上記と同様の処理をおこない、
スル−ホ−ル内壁に導電層を形成させたのち、この基板
を硫酸銅メッキ液にて液温20℃、電流密度3A/dm
2 で40分間メッキをおこない、スル−ホ−ル内に20
μm厚のメッキを形成した。ついで、得られた配線板を
用い、上記同様に半田ディップテスト、ヒ−トサイクル
テスト、グリセリンディップテストをおこなったが、異
常はまったく認められなかった。
【0018】(実施例2) 多層プリント基板[インナ−層8層、厚み1.6mm、
外層銅(厚み50μm/50μm)]にドリル加工を行
ない、直径0.6mmのスル−ホ−ルを形成した。つい
でアルカリ性クリ−ナでクリ−ニングしたのち、孔内の
デスミア処理をおこなった。次にピロ−ル7%、n−メ
チルピロリドン20%、水73%、水酸化ナトリウム
0.5g/lからなる液(pH=10.5)に90秒間
浸漬した。なお、この浸漬中はスル−ホ−ル内に液が充
分いきわたるように揺動をおこない、スルホ−ル内壁に
導電性単量体を被着させた。つづいて、5%硫酸水溶液
中にてエアバブリングを行ないつつ90秒間、浸漬し、
導電性単量体を重合してスル−ホ−ル内壁に導電層を形
成させた。
【0019】この基板を硫酸銅メッキ液にて液温20
℃、電流密度2A/dm2 で40分間メッキをおこな
い、20μm厚の銅メッキを形成した。全てのスル−ホ
−ルを完全に閉塞させた。
【0020】以上のようにして作成された配線板を用
い、半田ディップテスト、ヒ−トサイクルテスト、グリ
セリンディップテストをおこなったが、異常はまったく
認められなかった。
【0021】さらに、1週間後および2週間後に上記の
導電性単量体を用いて、上記と同様の処理をおこない、
スル−ホ−ル内壁に導電層を形成させたのち、この基板
を硫酸銅メッキ液にて液温25℃、電流密度2A/dm
2 で40分間メッキをおこない、20μm厚の銅メッキ
を形成した。ついで、得られた配線板を用い、上記同様
に半田ディップテスト、ヒ−トサイクルテスト、グリセ
リンディップテストをおこなったが、異常はまったく認
められなかった。
【0022】(比較例) 実施例1と同様のガラス−エポキシ銅貼積層板(厚み
1.6mm)の所望位置をドリル加工により直径0.6
mmのスル−ホ−ルを形成した。ついで表面研磨により
バリを除去したのち、過マンガン酸カルウム40g/
l、水酸化ナトリウム40g/lからなる液で孔内のデ
スミア処理をおこなった。
【0023】さらに基板を洗浄したのち、ピロ−ル10
%、n−メチルピロリドン25%、水65%からなる液
(pH=7.1)に90秒間浸漬した。なお、この浸漬
中はスル−ホ−ル内に液が充分いきわたるように揺動を
おこない、スルホ−ル内壁に導電性単量体を被着させ
た。つづいて、5%硫酸水溶液中で90秒間、攪拌をお
こない導電性単量体を重合してスル−ホ−ル内壁に導電
層を形成させた。
【0024】この基板を硫酸銅メッキ液にて液温25
℃、電流密度2A/dm2 で40分間メッキをおこな
い、20μm厚の銅メッキを形成した。
【0025】さらに、1週間後および2週間後に上記の
導電性単量体を用いて、上記と同様の処理をおこない、
スル−ホ−ル内壁に導電層を形成させたのち、この基板
を硫酸銅メッキ液にて液温20℃、電流密度3A/dm
2 で3分間メッキをおこない、20μm厚の銅メッキを
形成した。
【0026】以上のようにして作成された配線板のスル
−ホ−ル導電抵抗を測定した結果を上記実施例1および
実施例2における測定結果とともに図1に示す。
【0027】この図1の結果から明らかなように、水酸
化ナトリウムを添加した実施例1および2のものは水酸
化ナトリウム無添加の比較例1のものと比較して低抵抗
化ならびに抵抗値のバラツキ(図中、矢線で示す範囲)
の縮小化が促進され、水酸化ナトリウムの添加により導
電性単量体又は導電性二量体の経時的重合化が防止さ
れ、そのためメッキ液組成物の安定化が図られることが
確認された。このような導電層の低抵抗化はスロ−イン
グパワ−の向上につながり、したがってハイアスペクト
基板に対しても適用にも有利となる。
【0028】さらに、配線板のスル−ホ−ル導電抵抗が
経時変化により200kΩに上昇するまでの時間、すな
わち可使時間も水酸化ナトリウム無添加の比較例1のも
のが約1日であるのに対し、本発明のものは可使時間が
少なくとも16日以上となり、4倍以上の浴寿命を達成
しうることが確認できた。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
ピロ−ル等の導電性単量体または導電性二量体の経時的
変化による重合化を防止することができ、これによりス
ル−ホ−ル内壁部の導電化のためのメッキ液組成物の安
定化が図られ、同時に得られた導電膜の低抵抗化ならび
に抵抗値のバラツキを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメッキ液組成物の特性を比較例と比較
して示す線図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C25D 7/00 - 13/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性配線基板のスルーホール内壁部を
    導電化させるためのメッキ液組成物であって、酸重合タ
    イプの導電性重合体を形成する導電性単量体または二量
    体5〜50容量%、溶媒又は可溶化剤15〜95容量
    %、水酸化ナトリウム0.07g/lないし0.5g/
    からなるメッキ液組成物。
  2. 【請求項2】 該溶媒または可溶化剤が水、メタノー
    ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
    ル、ポリアルコール、ジメチルホルムアミド、ケトン、
    クメンスルホネート、n−メチルピロリドン、トリグリ
    メ、ジグリメ、トルエンスルホネートのアルカリ金属
    塩、これらのエチルエステル、アルカリ性水溶液、又は
    これらの混合物から選ばれるものであることを特徴とす
    る請求項1記載のメッキ液組成物。
  3. 【請求項3】 該溶媒として水50〜80容量%含む請
    求項2記載のメッキ液組成物。
  4. 【請求項4】 該導電性単量体がピロール、チオフェ
    ン、フラン、ポリアニリンから選ばれるものである請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載のメッキ液組成
    物。
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