JP2926658B2

JP2926658B2 - 電子写真装置の現像器

Info

Publication number: JP2926658B2
Application number: JP9708990A
Authority: JP
Inventors: 浩吉芳賀
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1990-04-12
Filing date: 1990-04-12
Publication date: 1999-07-28
Anticipated expiration: 2014-07-28
Also published as: JPH03293688A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、レーザを用いたプリンタ・複写機・ファ
クシミリなど、帯電・書込み・現像・転写・クリーニン
グの電子写真プロセスを繰り返すことにより用紙等の記
録媒体に記録を行う電子写真装置に適用しうる。詳しく
は、そのような電子写真装置において、現像ローラで感
光体にトナーを付着し、その感光体上の潜像を可視像化
する現像器に関する。

従来の技術従来、この種の現像器では、たとえば第８図に示すよ
うに、現像ケース１の現像室２内に現像ローラ３、薄層
ブレード４などを収納する。該現像ローラ３には、第７
図に示すように薄層ブレード４を軸方向に配置してその
先端を押し当てるとともに、その軸方向端面にシール部
材５を前記現像ケース１の側板1aで支持して押し当て、
かつ、そのシール部材５の周面にも前記薄層ブレード４
の端部4aを押し当てていた。

そして、第８図に示すように現像ローラ３を矢示方向
に回転してその表面に付着したトナー６を前記薄層ブレ
ード４で均一に薄層化し、その現像ローラ３を前記現像
ケース１の開口1bを通して矢示方向に回転する感光体７
に押し当て、感光体７にトナー６を付着してその表面の
潜像を可視像化していた。一方、前記薄層ブレード４の
端部4aにより、その薄層ブレード４の両端をまわり込ん
でトナー６が現像ローラ３の回転方向へ漏れ出ることを
阻止するとともに、前記シール部材５により、トナー６
が現像ローラ３の軸方向端部から漏れ出ることを阻止し
ていた。

発明が解決しようとする課題しかしながら、従来の現像器では、第６図に示すよう
に薄層ブレード４が摩耗して端部4aが下がると、その端
部4aでシール部材５を押し下げ、その結果、シール部材
５が変形して現像ローラ３の軸方向端面から離れ、現像
ローラ３との間にすき間８ができる。そのすき間８にト
ナー６が少しづつ入り込み次第にその量が増えると、そ
のトナー６が現像ローラ３の回転方向に運ばれ、それら
現像ローラ３及びシール部材５の接合部から漏れ出て現
像ケース１上に落ちる。その現像ケース１上に落ちたト
ナー６は、現像ローラ３側ではその現像ローラ３の回転
で前記現像室２の奥へ回収されるが、シール部材５側で
は回収されず、現像ケース１との間に積もる。そして、
経時ではあふれて現像ケース１の開口1bから外部に飛散
し、装置本体内を汚すこと及び記録品質を低下すること
の問題があった。

そこで、この発明の目的は、現像ローラ及びシール部
材の結合部から落ちるトナーが現像器外部に飛散するこ
とを防ぎ、トナー飛散による装置本体の汚れ及びトナー
飛散による記録品質の低下を防止することにある。

課題を解決するための手段上記目的を達成させるため、この発明は、電子写真装
置の現像器において、現像ケース内に回転自在に収納
し、回転とともにトナーを付着して感光体上の潜像を可
視像化する現像ローラと、現像ケースに取り付けて該現
像ローラの軸方向端面に押し当て、軸方向両端からのト
ナー漏れを阻止するシール部材と、現像ローラの軸方向
に配置し、ばね付勢して先端を現像ローラおよびシール
部材の周面に押し当てる薄層ブレードと、現像ケースで
支持して現像ローラとシール部材との間に押し当て、現
像ローラの回転とともに、現像ローラとシール部材との
間から漏れるトナーを現像ローラ軸方向中央側へと案内
する傾斜面を設けるトナー案内部材とを備えてなること
を特徴とする。

作用そして、現像ローラとシール部材との接合部から漏れ
出るトナーを、トナー案内部材の傾斜面で案内して、シ
ール部材側から現像ローラの軸方向中央寄りへと戻す。

実施例以下、図面を参照しつつ、この発明の一実施例につい
て説明する。

第５図は、この発明の現像器を備えるレーザプリンタ
で、その内部機構の全体概略構成を示す。同図におい
て、符号10で示すものは、装置本体である。該装置本体
10の外側には、図中右側に給紙トイレ11を着脱自在に装
填し、そこに記録媒体である用紙12を収納する。また、
装置本体10は、その外装ケース13内に、ドラム状の感光
体14、帯電器15、光書込み器16、この発明による現像器
17、転写器18、クリーニング器19、および定着器20など
を備える。そして、感光体14の回転にともない、その表
面を帯電器15で一様に帯電し、光書込み器16で外部から
送られてきたビデオ信号を電子変換し、レーザ光を用い
露光走査して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像器
17で顕像化してトナー像とする。

他方、給紙トレイ11内の用紙12は、給紙ローラ21で繰
り出してレジストローラ22により感光体14へと送り出
す。しかして、転写器18で前記トナー像を用紙12に転写
して、図示しない分離部でその用紙12を感光体14から分
離し、搬送して定着器20へと送る。そして、定着器20で
ホットローラ23と加圧ローラ24により熱と圧力を加えて
定着した後、排紙ローラ25・26により排紙トレイ27また
は28へと選択的に送り出して積載する。

他方、可視像転写後の感光体14は、クリーニング器19
のクリーニングブレード29で残留トナーを除去し、その
後さらに図示しない除電ブラシで除電する。そして、感
光体14から除去されたトナーは、回収ローラ30によって
回収タンク31内に送り、そこに回収する。

ところで、この発明の現像器17は、現像器本体32上に
トナー容器33を交換自在に備え、そのトナー容器33を交
換することにより現像器本体32内にトナーを補給する。
現像器本体32は、現像ケース34内に第４図に示すように
トナー供給室36と現像室37を形成する。前記トナー供給
室36内には、トナー38を収納するとともに、そのトナー
38を撹拌するアジテータ39、撹拌したトナー38を給送す
るトナー補給ローラ40を収納配置する。一方、前記現像
室37内には、現像ローラ41および薄層ブレード42を収納
配置する。その薄層ブレード42は、ホルダ43で支持して
前記現像ローラ41の軸方向に配置し、ばね付勢してその
先端を現像ローラ41に押し当てる。

しかして、前記アジテータ39を矢示する時計回りに回
転してトナー38を撹拌しながらトナー補給ローラ40に給
送する。その給送されたトナー38を互いに反時計回りに
回転する前記トナー補給ローラ40と現像ローラ41との間
で摩擦帯電して現像ローラ41に付着する。そして、現像
ローラ41に付着したトナー38の厚さを前記薄層ブレード
42で規制して均一に薄層化しつつ、より強く摩擦帯電す
る。そして、現像ローラ41を現像ケース34の開口34aを
通して感光体14に押し当て、それら現像ローラ41および
感光体14を矢示方向に回転して感光体14表面にトナー38
を付着し、その感光体14上の潜像を現像して可視像化す
る。

さて、上述した現像器17において前記現像ローラ41の
軸方向端面には、第１図に示すようにシール部材45を押
し当てる。そのシール部材45は、前記現像ケース34の側
板34bに接着して取り付ける。トナー案内部材47は、第
２図に示すように、発泡ポリウレタン等の弾性体48にポ
リエステルフィルム等のフィルム状シート49を貼り合わ
せた二重構造で、たとえば平面三角形状として傾斜面47
aを備えてなる。

そして、第４図に示すように、現像ケース34の開口34
aの下側であって、現像ケース34と、現像ローラ41及び
シール部材45との間に、トナー案内部材47を設ける。ト
ナー案内部材47は、第３図に示すように、弾性体48を現
像ケース34上に接着し、フィルムシート49を現像ローラ
41とシール部材45との接合部に押し当てる。そして、第
１図に示すように、トナー案内部材47の傾斜面47aを、
現像ローラ41の図中矢示する回転方向に対して、シール
部材45側から現像ローラ41側へ結合部を斜めに横切って
現像ローラ41側に向けて傾けて設ける。

これにより、現像ローラ41とシール部材45との接合部
に入り込んだトナー38が、経時、現像ローラ41の回転方
向へ運ばれてその接合部から漏れ出すと、トナー案内部
材47の傾斜面47aで案内して、漏れ出したトナー38aを現
像ローラ41の軸方向中央寄りへと戻し、現像ローラ41の
回転とともに現像室37の奥へと回収する。

発明の効果以上のことから、この発明に係る現像器によれば、現
像ローラとシール部材との接合部から漏れ出るトナーを
トナー案内部材で現像ローラの軸方向中央側へと案内す
るので、トナーがシール部材と現像ケースとの間に入り
込んだ堆積することを防ぎ、したがって経時あふれて現
像器外部に飛散することを防止できる。よって、トナー
飛散による装置本体内の汚れ及び、記録品質の低下を防
止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の現像器における要部の概略構成図、
第２図はそのトナー案内部材の斜視図、第３図はそのト
ナー案内部材を現像ローラの接合部に押し当てた斜視
図、第４図はその現像器全体の概略構成図、第５図はそ
の現像器を備えるレーザプリンタにおける内部機構全体
の概略構成図、第６図乃至第８図は従来例で、第６図は
従来の現像器において現像ローラとシール部材との間に
すき間ができることを説明する説明図、第７図はその現
像器の一部の概略構成図、第８図はその現像器の全体の
概略構成図である。 14……感光体 17……現像器 34……現像ケース 34a……開口 41……現像ローラ 45……シール部材 47……トナー案内部材 47a……傾斜面

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】現像ケース内に回転自在に収納し、回転と
ともにトナーを付着して感光体上の潜像を可視像化する
現像ローラと、前記現像ケースに取り付けて該現像ローラの軸方向端面
に押し当て、軸方向両端からのトナー漏れを阻止するシ
ール部材と、前記現像ローラの軸方向に配置し、ばね付勢して先端を
前記現像ローラおよび前記シール部材の周面に押し当て
る薄層ブレードと、前記現像ケースで支持して前記現像ローラと前記シール
部材との間に押し当て、前記現像ローラの回転ととも
に、前記現像ローラと前記シール部材との間から漏れる
トナーを現像ローラ軸方向中央側へと案内する傾斜面を
設けるトナー案内部材と、を備えてなる、電子写真装置の現像器。