JP2926340B2 - 電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パーソナルコンピュータ用ディスプレイ、
ハンドヘルドコンピュータ用ディスプレイ各種計測機の
ディスプレイ、テレビ、プリンタ用シャッタなどに使用
される多数の画素を有する電位光学装置に関する。
〔発明の概要〕
本発明は非線形抵抗薄膜としてa−SiNxを有する電気
光学装置において、そのa−SiNx膜中に実質的に水素を
含ませないとともに、N/Si=0.6〜0.8とすることによ
り、光電効果がなく駆動マージンが充分に大きくかつ、
極めて安定な信頼性の高い電気光学装置に提供しようと
いうものである。
〔従来の技術〕
我々は、非線形抵抗薄膜としてa−SiNxを用いた電気
光学装置用非線形抵抗素子を開発してきた。これは例え
ば、特開昭61−90192号公報、特開昭61−94086号公報に
開示されている。
それらのa−SiNxを用いて電気光学装置用非線形素子
では、プラズマCVD装置を用いてガスとガスとを化学反
応させて膜を堆積させて作製していたために、どうして
もa−SiNx膜中にHが混入してしまうことになる。例え
ばSiNx(N/Si=0.4〜0.8)の非線形抵抗素子を作製する
ものでは、SiH4ガスとN2ガスもしくはNH3ガスとを化学
反応させて成膜させるために、SiH4ガスの分解したH成
分もしくはNH3のH成分がSiNx膜中に10〜20%混入して
しまうことになる。
〔発明を解決しようとする課題〕
Hを含んだa−SiNx(以下a−SiNx:H)を非線形抵抗
薄膜とする非線形抵抗素子では、a−SiNx:H特有の光電
光効果を示すために、素子回りの雰囲気(明暗)で素子
の電気特性が変化することになる。例えば、透明画素電
極と配線電極およびそれらの間にa−SiNx:H非線形抵抗
薄膜からなる構造をもつ非線形抵抗素子(第1図、第2
図参照)において、配線電極と透明画素電極間の電圧−
電流特性が第3図に示すように、素子周りの明暗で違い
が生じてくる。このような非線形抵抗素子を第6図のよ
うな液晶表示装置を用いると、明るい雰囲気と暗い雰囲
気でのコントラストに差が生じてくることになる。最悪
の場合では、暗い雰囲気下で表示していた文字が急に明
るい雰囲気下に変わった時に文字が消えて見えなくなる
ことになる。
本発明は、非線形抵抗薄膜としてa−SiNxを用いた電
気光学装置用非線形抵抗素子において、a−SiNx膜中に
実質的にHを含まないようにすることにより、光電効果
をなくし、明るい所での電気光学装置のコントラスト低
下を防止するとともに、N/Si=0.6〜0.8とすることによ
り、駆動マージンが充分に大きい電気光学装置を提供す
ることを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の電気光学装置は上記問題点を解決するもので
あり、非線形抵抗薄膜としてaa−SiNxを用いて電気光学
装置用非線形抵抗素子において、a−SiNx膜中に実質的
にHを含ませないとともにN/Si=0.6〜0.8とすることに
より、光電効果をなくし、駆動マージンを充分に大きく
とれるようにしたものである。
〔作用〕
上記のように、非線形抵抗薄膜としてa−SiNxを用い
た電気光学装置用非線形抵抗素子において、a−SiNx膜
中に実質的にHを含まないようにすることにより、光電
効果をなくし、明るい所で電気光学装置のコントラスト
低下を防止するとともに、N/Si=0.6〜0.8とすることに
より、駆動マージンが充分に大きい電気光学装置とな
り、また長時間駆動させた場合にHが原因と考えられる
電気特性の変化が防止できる、極めて安定な高信頼性の
電気光学装置となる。
〔実施例〕
以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図は、この発明を適用した実施例の画素電極構
造の平面図であり、第2図は、第1図における非常線形
抵抗素子の断面図である。
第5図は、本発明による液晶表示装置の非線形抵抗素
子を形成した基板の一実施例を示す斜視図であり、一画
素のみを拡大して示すもので、液晶層、液晶を封入する
ための対向側基板、偏光板等は説明を簡単にするために
省略した。第6図は、本発明による液晶表示装置の縦断
面構造の一画素について明示した図である。第5図にお
いて、11は透明基板であり、ソーダガラス、パイレック
スガラスなど通常のガラスで作られている。12は透明画
素電極であり、インジウムスズ酸化膜(ITO)をマグネ
トロンスパッタリング、蒸着等の手段によって透明基板
61の全面に約100Åから500Åデポジションし、次にフォ
トエッチングによって所定形状にターニングしたもので
ある。14はa−SiNxの非線形抵抗薄膜であり、シリコン
単結晶もしくはシリコン多結晶のターゲットを用いて、
チッソガス約1〜15%含んだアルゴンガスを使用し、マ
グネトロンスパッタリング装置等によって反応性スパッ
タリング法で約750Å〜1500Åの水素をほとんど含まな
いシリコン窒化膜をデポジションした。
13は配線電極で行列電極の一方を構成する。本実施例
においてはアルミニウムシリコンもしくはクロム金属を
非線形異抵抗薄膜14上に同一チャンバー内もしくは別の
チャンバー内で、連続してマグネトロンスパッタリング
法によって約1000から8000Åデポジションした。次にフ
ォトエッチングによって金属配線電極13が所定形状にパ
ターニングされる。その後、非線形抵抗薄膜14がフォト
エッチングによって所定形状にパターニングされた。
又、本実施例ではフォトエッチングによって金属配線電
極13を選択的に除去し、次に感光性樹脂(フォトレジス
ト)を除去せずに、非線形抵抗薄膜63を選択的にエッチ
ング除去した。つまり2枚のフォトマスクを使用し、3
回のエッチング工程によって作成した。
第6図は本発明による液晶表示装置の縦断面図であ
る。16は液晶層であり、厚さは5〜7μmでありツイス
トネマテック材料を使用した。18は配向膜であり誘電
率、抵抗を考慮したポリイミド材料を使用し、12は透明
導電膜(ITO)であり行列電極の一方の電極群を構成し
ている。また、19は上側透明基板であり、下側透明基板
11と同一の種類のガラスを使用している。また20、21は
偏光板であり、上側偏光板20と下側偏光板21の偏光軸は
約90゜ずれるように設定してある。
第4図は、透明画素電極としてITO、非線形抵抗薄膜
として水素を実質的に含まないシリコン窒化膜または配
線電極としてアルミニウムシリコンまたはクロムを積層
させた本発明の方法により形成させた非線形抵抗素子に
おいて、ITOをアースにし、金属配線電極に電圧を印加
していった時の電圧−電流特性を示す図であり、また第
3図は同様な構造をシランガスとチッソガスまたはアン
モニアガスを用いてプラズマCVDでシリコン窒化膜を作
成した非線形抵抗素子の電圧−電流特性を示すグラフで
ある。両グラフでは、縦軸は電流を対数目盛で示してい
る。両グラフから明らかなようにプラズマCVDで作製し
たa−SiNx:H非線形抵抗薄膜の場合、低電圧領域では光
電効果により、明るい雰囲気で抵抗が下がる現象が生じ
てくるが、スパッタリングで作製したほぼ水素を含有し
ない非線形抵抗素子の場合には、そのような現象が生じ
ない。水素含有量が1重量%以下であれば、上記の光電
効果ほとんどあらわれない。
従って、第6図のような液晶表示装置に第3図のよう
な特性の非線形抵抗素子を用いると、明るい雰囲気と暗
い雰囲気でのコントラストに差が生じてきたが、第4図
のような特性の非線形抵抗素子を用いた場合、そのよう
なコントラスト差が生じ少し安定した表示状態を保っ
た。
第7図には、シリコンをターゲットとし1〜15%のN2
ガスを含んだアルゴンガスを用いた反応性スパッタリン
グを行いN/Si=0.6〜0.8のa−SiNx非線形抵抗薄膜をデ
ポジションし、透明画素電極としてITOまたは金属配線
電極としてアルミニウムもしくはクロムからなる非線形
抵抗素子を用いた液晶表示装置の電圧−透過率特性を示
した。Von(50%)とVoff(10%)の差(駆動マージ
ン)は1/6バイアスで7〜10V、1/10バイアスで2〜4Vと
なった。N/Si>0.8のa−SiNx非線形抵抗薄膜では、駆
動マージンは大きくなるが、駆動電圧が30V以上になる
ため好ましくない。またN/Si<0.6のa−SiNx非線形抵
抗薄膜では、駆動マージンが小さくなるとともにコント
ラスト比も小さくなるので好ましくない。従って、a−
SiNx非線形抵抗薄膜からなる液晶表示装置用非線形抵抗
素子においては、実質的に水素成分を含まず、かつN/Si
=0.6〜0.8であるものが、最も問題なく安定した表示状
態を示した。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明による電気光学装置で
は、a−SiNx非線形抵抗薄膜中で実質的にH成分を含ま
ないことにより、光電効果がなく、明るい所での電気光
学装置のコントラスト低下を防止できるとともに、N/Si
=0.6〜0.8とすることにより、駆動マージンが充分に大
きい電気光学装置となり、また長時間駆動させた場合に
H成分が原因と考えられる電気特性の変化が防止でき
る、極めて安定な高信頼性の電気光学装置となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した画素電極の平面図、第2図は
第1図における非線形抵抗素子の断面図、第3図は従来
のa−SiNx:H非線形抵抗膜のI−V特性図、第4図はH
フリーa−SiNx非線形抵抗膜のI−V特性図、第5図、
第6図はそれぞれ本発明を適用した基板の電極構成斜視
図と液晶表示装置の縦断面図、第7図は本実施例におい
て作製した液晶表示装置の電圧−透過率特性図である。 11、19……透明基板 12……透明画素電極 13……配線電極 14……非線形抵抗膜 15……非線形抵抗素子 16……液晶 17……透明電極 18……配向膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配線電極と、画素電極と、前記配線電極か
    らなる第1の導体と前記画素電極からなる第2の導体と
    該導体間に形成されたa−SiNx薄膜からなる非線形抵抗
    素子と、を少なくとも一方の基板に内面に備える電気光
    学装置において、 前記a−SiNx薄膜が水素を含まない原料から形成される
    とともに、前記a−SiNx薄膜の水素含有量が1重量%以
    下であることを特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】前記a−SiNx薄膜のN/Siが0.6〜0.8である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
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