JP2583794B2 - 電気光学装置およびその製造方法 - Google Patents
電気光学装置およびその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パーソナルコンピュータ用ディスプレイ,
ハンドヘルドコンピュータ用ディスプレイ,各種計測機
のディスプレイ,テレビ,プリンタ用シャッタなどに使
用される多数の画素を有する電気光学装置に関する。
ハンドヘルドコンピュータ用ディスプレイ,各種計測機
のディスプレイ,テレビ,プリンタ用シャッタなどに使
用される多数の画素を有する電気光学装置に関する。
本発明はa−Siをベース材料とする非線形抵抗素子や
TFTなどのスイッチング素子を有する電気光学装置にお
いて、そのa−Si膜中に実質的にHを含ませないことに
より、光電効果のない極めて安定な信頼性の高い電気光
学装置を提供しようというものである。
TFTなどのスイッチング素子を有する電気光学装置にお
いて、そのa−Si膜中に実質的にHを含ませないことに
より、光電効果のない極めて安定な信頼性の高い電気光
学装置を提供しようというものである。
我々は、非線形抵抗薄膜としてシリコン窒化膜,シリ
コン酸化膜,シリコン窒化酸化膜あるいはシリコン炭化
膜を用いた電気光学装置用非線形抵抗素子又はa−SiTF
Tを開発してきた。これは例えば、特開昭61−90192号公
報、特開昭61−94086号公報に開示されている。
コン酸化膜,シリコン窒化酸化膜あるいはシリコン炭化
膜を用いた電気光学装置用非線形抵抗素子又はa−SiTF
Tを開発してきた。これは例えば、特開昭61−90192号公
報、特開昭61−94086号公報に開示されている。
それらのa−Siをベース材料とした電気光学用スイッ
チング素子では、プラズマCVD装置を用いてガスとガス
とを化学反応させて膜を堆積させて作製するために、ど
うしてもベースa−Si膜中にHが混入してしまうことに
なる。例えばSiNX(H/Si=0.4〜0.8)の非線形抵抗素子
を作製するものでは、SiH4ガスとN2ガスもしくはN3ガス
とを化学反応させて成膜させるために、SiH4ガスの分解
したH成分もしくはNH3のH成分がSiNX膜中に10〜20%
混入してしまうことになる。またSiOXの非線形抵抗素子
を作製するものにおいても同様にSiH4ガスを使用するた
めに、SiH4ガスの分解したH成分がSiOX膜中に10〜20%
混入してしまうことになる。
チング素子では、プラズマCVD装置を用いてガスとガス
とを化学反応させて膜を堆積させて作製するために、ど
うしてもベースa−Si膜中にHが混入してしまうことに
なる。例えばSiNX(H/Si=0.4〜0.8)の非線形抵抗素子
を作製するものでは、SiH4ガスとN2ガスもしくはN3ガス
とを化学反応させて成膜させるために、SiH4ガスの分解
したH成分もしくはNH3のH成分がSiNX膜中に10〜20%
混入してしまうことになる。またSiOXの非線形抵抗素子
を作製するものにおいても同様にSiH4ガスを使用するた
めに、SiH4ガスの分解したH成分がSiOX膜中に10〜20%
混入してしまうことになる。
Hを含んだアモルファスシリコン(以下、a−Si:H)
をベース材料とするスイッチング素子では、a−Si:H特
有の光電効果を示すために、素子周りの雰囲気(明暗)
で素子の電気特性が変化することになる。例えば、透明
画素電極と配線電極およびそれらの間にa−Si:Hをベー
ス材料とする非線形抵抗膜からなる改造をもつ非線形抵
抗素子(第1図,第2図参照)において、配線電極と透
明画素電間の電圧−電流特性が第3図に示すように、素
子周りの明暗で違いが生じてくる。このような非線形抵
抗素子を第6図のような液晶表示装置に用いると、明る
い雰囲気と暗い雰囲気でのコントラストに差が生じてく
る。この理由を次に述べる。
をベース材料とするスイッチング素子では、a−Si:H特
有の光電効果を示すために、素子周りの雰囲気(明暗)
で素子の電気特性が変化することになる。例えば、透明
画素電極と配線電極およびそれらの間にa−Si:Hをベー
ス材料とする非線形抵抗膜からなる改造をもつ非線形抵
抗素子(第1図,第2図参照)において、配線電極と透
明画素電間の電圧−電流特性が第3図に示すように、素
子周りの明暗で違いが生じてくる。このような非線形抵
抗素子を第6図のような液晶表示装置に用いると、明る
い雰囲気と暗い雰囲気でのコントラストに差が生じてく
る。この理由を次に述べる。
第7図は非線形抵抗素子を用いた液晶表示装置の回路
図であり、13は金属等で形成された配線電極、17は透明
電極、16は液晶、15は非線形抵抗素子を示している。
又、第8図は一画素の等価回路図であり、CI,RIは各々
非線形抵抗素子のコンデンサ容量,抵抗を示し、CLC,R
LCは各々液晶のコンデンサ容量、抵抗を示している。第
7図に示したようなマトリックス液晶パネルにおける駆
動波形は、第9図(A),第10図(A)に一例として示
したような時分割駆動波形となる。第8図におけるA−
C間つまり非線形抵抗素子と液晶画素間にT0間V0P電圧
が印加された時、液晶のコンデンサCLCに電荷が蓄積さ
れ、その後、T−T0間はRIとRLCの抵抗分割でA−B間
とB−C間に電圧は印加される。T−T0間にRIの抵抗が
低ければT0間にCLCが蓄積された電荷はBからAへ、つ
まり非線形抵抗素子を通ってリークしてしまうことにな
る。要するに第9図(B),第10図(B)の下段図にお
ける斜線部の面積がRIによって変動し、RIが小さければ
斜線部の面積が小さくなり、B−C間つまり液晶に印加
される電圧が小さくなることを示している。従って、非
線形抵抗素子が第3図に示すような電気特性をもってい
る液晶表示装置の場合、T−T0間の低電圧領域で明暗雰
囲気下での抵抗値RIが変化するために、液晶に印加され
る電圧値が変わってしまいコントラストに差が生じてく
ることになる。最悪の場合では、暗い雰囲気下で表示し
ていた文字が急に明るい雰囲気下に変わった時に文字が
消えて見えなくなることになる。また、第10図(A),
(B)にはOFF時におけるA−C間に印加される波形と
B−C間電圧の一例を示した。
図であり、13は金属等で形成された配線電極、17は透明
電極、16は液晶、15は非線形抵抗素子を示している。
又、第8図は一画素の等価回路図であり、CI,RIは各々
非線形抵抗素子のコンデンサ容量,抵抗を示し、CLC,R
LCは各々液晶のコンデンサ容量、抵抗を示している。第
7図に示したようなマトリックス液晶パネルにおける駆
動波形は、第9図(A),第10図(A)に一例として示
したような時分割駆動波形となる。第8図におけるA−
C間つまり非線形抵抗素子と液晶画素間にT0間V0P電圧
が印加された時、液晶のコンデンサCLCに電荷が蓄積さ
れ、その後、T−T0間はRIとRLCの抵抗分割でA−B間
とB−C間に電圧は印加される。T−T0間にRIの抵抗が
低ければT0間にCLCが蓄積された電荷はBからAへ、つ
まり非線形抵抗素子を通ってリークしてしまうことにな
る。要するに第9図(B),第10図(B)の下段図にお
ける斜線部の面積がRIによって変動し、RIが小さければ
斜線部の面積が小さくなり、B−C間つまり液晶に印加
される電圧が小さくなることを示している。従って、非
線形抵抗素子が第3図に示すような電気特性をもってい
る液晶表示装置の場合、T−T0間の低電圧領域で明暗雰
囲気下での抵抗値RIが変化するために、液晶に印加され
る電圧値が変わってしまいコントラストに差が生じてく
ることになる。最悪の場合では、暗い雰囲気下で表示し
ていた文字が急に明るい雰囲気下に変わった時に文字が
消えて見えなくなることになる。また、第10図(A),
(B)にはOFF時におけるA−C間に印加される波形と
B−C間電圧の一例を示した。
本発明は、a−Siをベース材料とするスイッチング素
子を有する電気光学装置において、ベースa−Si膜中に
実質的にHを含まないようにすることにより、光電効果
をなくし(第4図参照)、明るい所での電気光学装置の
コントラスト低下を防止したものである。
子を有する電気光学装置において、ベースa−Si膜中に
実質的にHを含まないようにすることにより、光電効果
をなくし(第4図参照)、明るい所での電気光学装置の
コントラスト低下を防止したものである。
本発明の電気光学装置は上記問題点を解決するもので
あり、a−Siをベース材料とするスイッチング素子を用
いた電気光学装置において、ベースa−Si膜中に実質的
にHを含ませないようにしたものである。
あり、a−Siをベース材料とするスイッチング素子を用
いた電気光学装置において、ベースa−Si膜中に実質的
にHを含ませないようにしたものである。
上記のようにa−Siをベース材料とするスイッチング
素子を用いた電気光学装置において、ベースa−Si膜中
に実質的にHを含ませないことにより、光電効果がなく
明るい所でのコントラスト低下を防止すると共に、長時
間駆動させた場合にHが原因と考えられる電気特性の変
化が防止できる、極めて安定な高信頼性の電気光学装置
となる。
素子を用いた電気光学装置において、ベースa−Si膜中
に実質的にHを含ませないことにより、光電効果がなく
明るい所でのコントラスト低下を防止すると共に、長時
間駆動させた場合にHが原因と考えられる電気特性の変
化が防止できる、極めて安定な高信頼性の電気光学装置
となる。
以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図は、この発明を適用した実施例の画素電極構
造の平面図であり、第2図は、非線形抵抗素子の断面図
である。
る。第1図は、この発明を適用した実施例の画素電極構
造の平面図であり、第2図は、非線形抵抗素子の断面図
である。
第5図は、本発明による液晶表示装置の非線形抵抗素
子を形成した基板の一実施例を示す斜視図であり、一画
素のみを拡大して示すもので、液晶層,液晶を封入する
ための対向側基板、偏光板等は説明を簡単にするために
省略した。第6図は、本発明による液晶表示装置の縦断
面構造の一画素について明示した図である。第5図にお
いて、11は透明基板であり、ソーダガラス,パイレック
スガラスなど通常のガラスで作られている。12は透明画
素電極であり、インジウムスズ酸化膜(ITO)をマグネ
トロンスパッタリング,蒸着等の手段によって透明基板
61の全面に約100Åから500Åデポジションし、次にフォ
トエッチングによって所定形状にパターニングしたもの
である。14はシリコンを主成分とするアモルファス材料
であり、シリコン単結晶もしくはシリコン多結晶のター
ゲットを用いて、チッソガス約5〜15%含んだアルゴン
ガスを使用し、マゲネトロンスパッタリング装置等によ
って反応性スパッタリング法で約750Å〜1500Åの水素
をほとんど含まないシリコン窒化膜をデポジションし
た。またシリコン酸化膜(SiO2)に関しては、シリコン
単結晶,シリコン多結晶もしくは酸化シリコンのターゲ
ットを用いて、酸素ガス約1〜10%を含んだアルゴンガ
スを使用し、反応性スパッタリングによって約750Åか
ら1500Åのほぼ水素を含まないアモルファスシリコン酸
化膜(SiO2)をデポジションした。13は配線電極で行列
電極の一方を構成する。本実施例においてはアルミニウ
ムシリコンもしくはクロム金属を非線形抵抗薄膜14上に
同一チャンバー内もしくは別のチャンバー内で、連続し
てマグネトロンスパッタリング法によって約1000から80
00Åデポジションした。次にフォトエッチングによって
金属配線電極13が所定形状にパターニングされる。その
後、非線形抵抗薄膜14がフォトエッチングによって所定
形状にパターニングされた。又、本実施例ではフォトエ
ッチングによって金属配線電極13を選択的に除去し、次
に感光性樹脂(フォトレジスト)を除去せずに、非線形
抵抗薄膜63を選択的にエッチング除去した。つまり2枚
のフォトマスクを使用し、3回のエッチング工程によっ
て作成した。上記工程をブロック図に示したのが第11図
であり、第12図には従来のa−Si:H(Hを含むa−Si)
をベース材料とする、非線形抵抗素子を形成する工程を
比較してブロック図として示した。第12図のように従来
のプラズマCVD装置を用いてa−Si:Hベース非線形抵抗
素子を作製する工程は、透明画素電極をマグネトロンス
パッタリングもしくは蒸着によってデポジションし、フ
ォトエッチングでパターニングする第1の工程、次にプ
ラズマCVD装置内で基板温度を300℃以上にし、シランガ
スとチッソガスもしくはアンモニアガスを用いてシリコ
ン窒化膜の非線形抵抗薄膜をデポジションする。第2の
工程、その後プラズマCVD装置から基板を取り出し、基
板を洗浄する第3の工程、この基板上に金属配線電極を
マグネトロンスパッタリングによってデポジションする
第4の工程、およびデポジションされた金属配線電極と
非線形抵抗薄膜をフォトエッチングによってパターニン
グする第5の工程とから構成される。このように、非接
形抵抗薄膜形成のためにプラズマCVDを用いると、H成
分が非線形抵抗薄膜に混入することが避けられず、その
結果、電気特性の悪い素子しか得られない。しかし、本
発明の工程においては、非線形抵抗膜14を反応性スパッ
タリングによって形成するため、シリコン含有量が化学
量論比より多く、かつ水素含有量を1重量%以下にする
ことができる。また、第11図に示されているように透明
画素電極をマグネトロンスパッタリング,蒸着等によっ
てデポジションし、フォトエッチングでパターニングす
る第1の工程の後に、スパッタリング装置でシリコンか
らなるターゲットに窒素又は酸素ガスを含むアルゴンガ
スを用いて、反応性スパッタリングを行い、非線形抵抗
薄膜をデポジションし、連続して金属配線電極もマグネ
トロンスパッタリングによってデポジションすることが
可能となった。このことにより、従来のa−Si:Hベース
非線形抵抗薄膜をデポジションした後に基板をプラズマ
CVD装置から取り出す工程、取り出した後の洗浄工程又
配線電極をデポジションするためにスパッタ装置に基板
とセットし真空引きする工程が、本発明の工程では不用
となることになり、製造時間が大幅に削減されることに
なった。又、そのことによりゴミなどの不純物が付着す
る確率が大幅に減少するために、欠陥数の減少と歩留ま
り向上にもつながることになった。又、配線電極と非線
形抵抗薄膜を同一形状とする場合には、同一の露光マス
ク・感光性樹脂を用いて配線電極と非線形抵抗薄膜を連
続エッチングすることが可能であり、そのようにすれば
第12図に示した非線形抵抗膜デポジション工程から配線
電極,非線形抵抗膜パターニングまでの工程が、従来は
7,8時間要したのが約4,5時間で完了することになり、工
程時間の短縮にもつながることになった。
子を形成した基板の一実施例を示す斜視図であり、一画
素のみを拡大して示すもので、液晶層,液晶を封入する
ための対向側基板、偏光板等は説明を簡単にするために
省略した。第6図は、本発明による液晶表示装置の縦断
面構造の一画素について明示した図である。第5図にお
いて、11は透明基板であり、ソーダガラス,パイレック
スガラスなど通常のガラスで作られている。12は透明画
素電極であり、インジウムスズ酸化膜(ITO)をマグネ
トロンスパッタリング,蒸着等の手段によって透明基板
61の全面に約100Åから500Åデポジションし、次にフォ
トエッチングによって所定形状にパターニングしたもの
である。14はシリコンを主成分とするアモルファス材料
であり、シリコン単結晶もしくはシリコン多結晶のター
ゲットを用いて、チッソガス約5〜15%含んだアルゴン
ガスを使用し、マゲネトロンスパッタリング装置等によ
って反応性スパッタリング法で約750Å〜1500Åの水素
をほとんど含まないシリコン窒化膜をデポジションし
た。またシリコン酸化膜(SiO2)に関しては、シリコン
単結晶,シリコン多結晶もしくは酸化シリコンのターゲ
ットを用いて、酸素ガス約1〜10%を含んだアルゴンガ
スを使用し、反応性スパッタリングによって約750Åか
ら1500Åのほぼ水素を含まないアモルファスシリコン酸
化膜(SiO2)をデポジションした。13は配線電極で行列
電極の一方を構成する。本実施例においてはアルミニウ
ムシリコンもしくはクロム金属を非線形抵抗薄膜14上に
同一チャンバー内もしくは別のチャンバー内で、連続し
てマグネトロンスパッタリング法によって約1000から80
00Åデポジションした。次にフォトエッチングによって
金属配線電極13が所定形状にパターニングされる。その
後、非線形抵抗薄膜14がフォトエッチングによって所定
形状にパターニングされた。又、本実施例ではフォトエ
ッチングによって金属配線電極13を選択的に除去し、次
に感光性樹脂(フォトレジスト)を除去せずに、非線形
抵抗薄膜63を選択的にエッチング除去した。つまり2枚
のフォトマスクを使用し、3回のエッチング工程によっ
て作成した。上記工程をブロック図に示したのが第11図
であり、第12図には従来のa−Si:H(Hを含むa−Si)
をベース材料とする、非線形抵抗素子を形成する工程を
比較してブロック図として示した。第12図のように従来
のプラズマCVD装置を用いてa−Si:Hベース非線形抵抗
素子を作製する工程は、透明画素電極をマグネトロンス
パッタリングもしくは蒸着によってデポジションし、フ
ォトエッチングでパターニングする第1の工程、次にプ
ラズマCVD装置内で基板温度を300℃以上にし、シランガ
スとチッソガスもしくはアンモニアガスを用いてシリコ
ン窒化膜の非線形抵抗薄膜をデポジションする。第2の
工程、その後プラズマCVD装置から基板を取り出し、基
板を洗浄する第3の工程、この基板上に金属配線電極を
マグネトロンスパッタリングによってデポジションする
第4の工程、およびデポジションされた金属配線電極と
非線形抵抗薄膜をフォトエッチングによってパターニン
グする第5の工程とから構成される。このように、非接
形抵抗薄膜形成のためにプラズマCVDを用いると、H成
分が非線形抵抗薄膜に混入することが避けられず、その
結果、電気特性の悪い素子しか得られない。しかし、本
発明の工程においては、非線形抵抗膜14を反応性スパッ
タリングによって形成するため、シリコン含有量が化学
量論比より多く、かつ水素含有量を1重量%以下にする
ことができる。また、第11図に示されているように透明
画素電極をマグネトロンスパッタリング,蒸着等によっ
てデポジションし、フォトエッチングでパターニングす
る第1の工程の後に、スパッタリング装置でシリコンか
らなるターゲットに窒素又は酸素ガスを含むアルゴンガ
スを用いて、反応性スパッタリングを行い、非線形抵抗
薄膜をデポジションし、連続して金属配線電極もマグネ
トロンスパッタリングによってデポジションすることが
可能となった。このことにより、従来のa−Si:Hベース
非線形抵抗薄膜をデポジションした後に基板をプラズマ
CVD装置から取り出す工程、取り出した後の洗浄工程又
配線電極をデポジションするためにスパッタ装置に基板
とセットし真空引きする工程が、本発明の工程では不用
となることになり、製造時間が大幅に削減されることに
なった。又、そのことによりゴミなどの不純物が付着す
る確率が大幅に減少するために、欠陥数の減少と歩留ま
り向上にもつながることになった。又、配線電極と非線
形抵抗薄膜を同一形状とする場合には、同一の露光マス
ク・感光性樹脂を用いて配線電極と非線形抵抗薄膜を連
続エッチングすることが可能であり、そのようにすれば
第12図に示した非線形抵抗膜デポジション工程から配線
電極,非線形抵抗膜パターニングまでの工程が、従来は
7,8時間要したのが約4,5時間で完了することになり、工
程時間の短縮にもつながることになった。
第6図は本発明による液晶表示装置の縦断面図であ
る。16は液晶層であり、厚さは5〜7μmでありツイス
トネマテック材料を使用した。18は配向膜であり誘電
率,抵抗を考慮したポリイミド材料を使用し、12は透明
導電膜(ITO)であり行列電極の一方の電極群を構成し
ている。また、19は上側透明基板であり、下側透明基板
11と同一の種類のガラスを使用している。また20,21は
偏光板であり、上側偏光板20と下側偏光板21の偏光軸は
約90゜ずれるように設置してある。
る。16は液晶層であり、厚さは5〜7μmでありツイス
トネマテック材料を使用した。18は配向膜であり誘電
率,抵抗を考慮したポリイミド材料を使用し、12は透明
導電膜(ITO)であり行列電極の一方の電極群を構成し
ている。また、19は上側透明基板であり、下側透明基板
11と同一の種類のガラスを使用している。また20,21は
偏光板であり、上側偏光板20と下側偏光板21の偏光軸は
約90゜ずれるように設置してある。
第4図は、透明画素電極としてITO,非線形抵抗薄膜と
して水素を実質的に含まないシリコン窒化膜また配線電
極としてアルミニウムシリコンまたはクロムを積層させ
た本発明の方法により形成させた非線形抵抗素子におい
て、ITOをアースにし、金属配線電極に電圧を印加して
いった時の電圧−電流を特性を示す図であり、また第3
図は同様な構造をシランガスとチッソガスまたはアンモ
ニアガスを用いてプラズマCVDでシリコン窒化膜を作製
した非線形抵抗素子の電圧−電流特性を示すグラフであ
る。両グラフでは、縦軸は電流を対数目盛りで示してい
る。両グラフから明らかなようにプラズマCVDで作製し
た水素含有のa−Siをベース材料とする非線形抵抗素子
の場合、低電圧領域では光電効果により、明るい雰囲気
で抵抗が下がる現象が生じてくるが、反応性スパッタリ
ングで作製したほぼ水素を含有しない非線形抵抗素子の
場合には、そのような現象が生じない。水素含有量が1
重量%以下であれば、上記の光電効果はほとんどあらわ
れない。このことは非線形抵抗薄膜としてシリコン酸化
膜を用いた場合も同様の結果が得られた。すなわち、反
応性スパッタリングにより、水素をほとんど含まないア
モルファスSiOX非線形抵抗薄膜を形成し、これをスイッ
チング素子として電気光学装置に用いた場合にも光電効
果による悪影響はほとんどあらわれなかった。
して水素を実質的に含まないシリコン窒化膜また配線電
極としてアルミニウムシリコンまたはクロムを積層させ
た本発明の方法により形成させた非線形抵抗素子におい
て、ITOをアースにし、金属配線電極に電圧を印加して
いった時の電圧−電流を特性を示す図であり、また第3
図は同様な構造をシランガスとチッソガスまたはアンモ
ニアガスを用いてプラズマCVDでシリコン窒化膜を作製
した非線形抵抗素子の電圧−電流特性を示すグラフであ
る。両グラフでは、縦軸は電流を対数目盛りで示してい
る。両グラフから明らかなようにプラズマCVDで作製し
た水素含有のa−Siをベース材料とする非線形抵抗素子
の場合、低電圧領域では光電効果により、明るい雰囲気
で抵抗が下がる現象が生じてくるが、反応性スパッタリ
ングで作製したほぼ水素を含有しない非線形抵抗素子の
場合には、そのような現象が生じない。水素含有量が1
重量%以下であれば、上記の光電効果はほとんどあらわ
れない。このことは非線形抵抗薄膜としてシリコン酸化
膜を用いた場合も同様の結果が得られた。すなわち、反
応性スパッタリングにより、水素をほとんど含まないア
モルファスSiOX非線形抵抗薄膜を形成し、これをスイッ
チング素子として電気光学装置に用いた場合にも光電効
果による悪影響はほとんどあらわれなかった。
従って、第6図のような液晶表示装置に第3図のよう
な特性の非線形抵抗素子を用いると、明るい雰囲気と暗
い雰囲気でのコントラストに差が生じてきたが、第4図
のような特性の非線形抵抗素子を用いた場合、そのよう
なコントラスト差が生じ少し安定した表示状態を保っ
た。
な特性の非線形抵抗素子を用いると、明るい雰囲気と暗
い雰囲気でのコントラストに差が生じてきたが、第4図
のような特性の非線形抵抗素子を用いた場合、そのよう
なコントラスト差が生じ少し安定した表示状態を保っ
た。
又、従来のようにプラズマCVDを用いてa−Si:Hベー
ス非線形抵抗膜をデポジションした場合、画素電極金属
−非線形抵抗膜の界面と非線形抵抗膜−配線電極の界面
とでの密着力などの違いにより、電気特性に差が生じ、
電圧−電流特性に非対称が生じてくる。(第13図参照)
つまり、導電圧を画素電極金属と配線電極に印加させて
もプラズマかマイナスかによって非線形抵抗素子を流れ
る電流値が変わってしまう。このような非線形抵抗素子
を液晶表示装置に使用すると、かたよった直流成分が液
晶表示装置内に残りやすくなり、チャージアップなどの
表示ムラが発生する原因となる。しかし、本実施例のよ
うに反応性スパッタリングを用いてHをほとんど含まな
い(H<1%)a−Siベース非線形抵抗膜をデポジショ
ンすると、第13図のような電圧−電流特性における非対
称性を全くなくすことができる(|V+|=|V-|)。このた
め、チャージアップなどの表示ムラが発生しなくなり、
表示状態が極めて良好な液晶表示装置を得ることができ
る。
ス非線形抵抗膜をデポジションした場合、画素電極金属
−非線形抵抗膜の界面と非線形抵抗膜−配線電極の界面
とでの密着力などの違いにより、電気特性に差が生じ、
電圧−電流特性に非対称が生じてくる。(第13図参照)
つまり、導電圧を画素電極金属と配線電極に印加させて
もプラズマかマイナスかによって非線形抵抗素子を流れ
る電流値が変わってしまう。このような非線形抵抗素子
を液晶表示装置に使用すると、かたよった直流成分が液
晶表示装置内に残りやすくなり、チャージアップなどの
表示ムラが発生する原因となる。しかし、本実施例のよ
うに反応性スパッタリングを用いてHをほとんど含まな
い(H<1%)a−Siベース非線形抵抗膜をデポジショ
ンすると、第13図のような電圧−電流特性における非対
称性を全くなくすことができる(|V+|=|V-|)。このた
め、チャージアップなどの表示ムラが発生しなくなり、
表示状態が極めて良好な液晶表示装置を得ることができ
る。
又、第14図はシリコンをターゲットとし1〜10%をN2
ガスを含んだAr+N2ガスを用いた反応性スパッタリング
によってシリコン窒化膜を形成し、それをITOとCrとで
はさんだ非線形抵抗素子において、高周波(rf)パワー
を一定にしてAr+N2ガスの流量を変えていった時の電圧
−電流特性を示したものである。又、第15図は、同様な
非線形抵抗素子を形成する場合に、Ar+N2ガスの流量を
一定にして、rfパワーを変えていった時の電圧−電流特
性を示したものである。第14図からわかるように、Ar+
N2ガスの流量を変えることによって、形成された非線形
抵抗素子の抵抗を変えることが可能であり、流量が少な
いほどシリコンリッチになり抵抗が低くなる。また、第
15図からわかるように、rfとパワーを変えることによっ
て非線形抵抗素子の電流を流れを指数関数的に増加させ
ることができ、非線形抵抗素子の特性を自由に変えるこ
とができ、非線形抵抗素子の特性を自由に変えることが
できる。rfパワーが大きいほどシリコンターゲットのス
パッタリング率が増加し、シリコンリッチな非線形抵抗
素子となる。しかし、rfパワーに関しては、大きくして
いくほどシリコン窒化膜内の応力が大きくなり、膜ハガ
レや電流集中などの問題が生じてくるので限度がある。
ガスを含んだAr+N2ガスを用いた反応性スパッタリング
によってシリコン窒化膜を形成し、それをITOとCrとで
はさんだ非線形抵抗素子において、高周波(rf)パワー
を一定にしてAr+N2ガスの流量を変えていった時の電圧
−電流特性を示したものである。又、第15図は、同様な
非線形抵抗素子を形成する場合に、Ar+N2ガスの流量を
一定にして、rfパワーを変えていった時の電圧−電流特
性を示したものである。第14図からわかるように、Ar+
N2ガスの流量を変えることによって、形成された非線形
抵抗素子の抵抗を変えることが可能であり、流量が少な
いほどシリコンリッチになり抵抗が低くなる。また、第
15図からわかるように、rfとパワーを変えることによっ
て非線形抵抗素子の電流を流れを指数関数的に増加させ
ることができ、非線形抵抗素子の特性を自由に変えるこ
とができ、非線形抵抗素子の特性を自由に変えることが
できる。rfパワーが大きいほどシリコンターゲットのス
パッタリング率が増加し、シリコンリッチな非線形抵抗
素子となる。しかし、rfパワーに関しては、大きくして
いくほどシリコン窒化膜内の応力が大きくなり、膜ハガ
レや電流集中などの問題が生じてくるので限度がある。
第16図には、シリコンをターゲットとし1〜10%のN2
ガスを含んだアルゴンガを用いた反応性スパッタリング
を行い非線形抵抗薄膜をデポジションし、画素電極とし
てITOまた金属配線電極としてアルミニウムシリコンか
らなる非線形抵抗素子を用いた液晶表示装置の電圧−透
過率特性を示した。バイアス比は1/6〜1/10バイアス
で、バイアス比が小さくなるほどVon(50%)とVoff(1
0%)の差つまりマージンが大きくなるが、第9図
(A)におけるT−T0間の電圧レベルも大きくなるため
に第8図におけるRIの抵抗値が下がりCLCに蓄積された
電荷のリーク量が増えることになる。従ってバイアス比
が1/5バイアス以下になると、多分割(例えば400分割以
上)の場合T−T0の幅が長くなるために、T0間にCLCに
蓄積された電荷が非線形抵抗素子を通ってリークする量
が多くなる。このため、VoP電圧を上昇させても液晶のV
sat電圧に達しなくなってしまう。本実施例では、最適
バイアスは1/7バイアスであり、マージンは5〜6Vとな
った。また液晶の立上がり・立下がり応答速度は30〜40
msecで、通常のTN,STN液晶パネルの応答速度よりかなり
速くなっている。
ガスを含んだアルゴンガを用いた反応性スパッタリング
を行い非線形抵抗薄膜をデポジションし、画素電極とし
てITOまた金属配線電極としてアルミニウムシリコンか
らなる非線形抵抗素子を用いた液晶表示装置の電圧−透
過率特性を示した。バイアス比は1/6〜1/10バイアス
で、バイアス比が小さくなるほどVon(50%)とVoff(1
0%)の差つまりマージンが大きくなるが、第9図
(A)におけるT−T0間の電圧レベルも大きくなるため
に第8図におけるRIの抵抗値が下がりCLCに蓄積された
電荷のリーク量が増えることになる。従ってバイアス比
が1/5バイアス以下になると、多分割(例えば400分割以
上)の場合T−T0の幅が長くなるために、T0間にCLCに
蓄積された電荷が非線形抵抗素子を通ってリークする量
が多くなる。このため、VoP電圧を上昇させても液晶のV
sat電圧に達しなくなってしまう。本実施例では、最適
バイアスは1/7バイアスであり、マージンは5〜6Vとな
った。また液晶の立上がり・立下がり応答速度は30〜40
msecで、通常のTN,STN液晶パネルの応答速度よりかなり
速くなっている。
第17図には本実施例において作製した液晶表示装置の
Von(50%)のシフト量が時間と共にどのように変化し
ていくかを示した。ほぼ700時間で−0.4〜−0.5Vシフト
して飽和している。この電特シフトは非線形抵抗素子の
電圧−電流特性のシフト量と一致したが、液晶表示装置
のVon(50%)とVoff(10%)のマージン5〜6Vで十分
にカバーできるので経済的表示状態の劣化は全く見られ
なかった。
Von(50%)のシフト量が時間と共にどのように変化し
ていくかを示した。ほぼ700時間で−0.4〜−0.5Vシフト
して飽和している。この電特シフトは非線形抵抗素子の
電圧−電流特性のシフト量と一致したが、液晶表示装置
のVon(50%)とVoff(10%)のマージン5〜6Vで十分
にカバーできるので経済的表示状態の劣化は全く見られ
なかった。
以上説明したように、本発明による電気光学装置で
は、a−Siベース膜中に含まれるHが極めて少ない(H
<1%)ために、光電効果による悪影響をなくすことが
できる。また電圧−電流特性における極性の非対称がな
くすことができ、さらに電特のシフトが少ないことなど
の理由で、明暗雰囲気でのコントラスト差が生じなく、
かつ表示ムラが少なく経済劣化が少ない極めて表示状態
の良好な電気光学装置が得られた。
は、a−Siベース膜中に含まれるHが極めて少ない(H
<1%)ために、光電効果による悪影響をなくすことが
できる。また電圧−電流特性における極性の非対称がな
くすことができ、さらに電特のシフトが少ないことなど
の理由で、明暗雰囲気でのコントラスト差が生じなく、
かつ表示ムラが少なく経済劣化が少ない極めて表示状態
の良好な電気光学装置が得られた。
さらに製造の面では、シランガスなどの有毒ガスを使
用しないので安全であり、かつ非線形抵抗膜と配線電極
が連続でデポジションできることにより、工程時間の短
縮かつ歩留まり向上につながり、欠陥数の少ないあるい
は全くない電気光学装置を提供できるという効果があ
る。
用しないので安全であり、かつ非線形抵抗膜と配線電極
が連続でデポジションできることにより、工程時間の短
縮かつ歩留まり向上につながり、欠陥数の少ないあるい
は全くない電気光学装置を提供できるという効果があ
る。
なお、上記実施例ではスイッチング素子として、a−
SiNX,a−SiO2等の二端子素子について説明してきたが、
a−SiCY,a−SiNPOQ等、他の二端子素子、TFT等、a−S
iをベース材料とするものであれば、H含有量を少なく
(<1%)することによって同様の効果が得られる。
SiNX,a−SiO2等の二端子素子について説明してきたが、
a−SiCY,a−SiNPOQ等、他の二端子素子、TFT等、a−S
iをベース材料とするものであれば、H含有量を少なく
(<1%)することによって同様の効果が得られる。
第1図は本発明の実施例を示す画素電極の平面図、第2
図は非線形抵抗素子の断面図、第3図は従来のa−Si:H
をベースとした非線形抵抗膜のI−V特性図、第4図は
Hフリーa−Siをベースとした非線形抵抗膜のI−V特
性図、第5図,第6図はそれぞれの基板の電極構成斜視
図と液晶表示装置の縦断面図、第7図は非線形抵抗素子
を用いた液晶表示装置の回路図、第8図は一画素の等価
回路図、第9図(A),(B)はON時に液晶と非線形抵
抗素子間ACに印加される波形とその時に液晶BC間に印加
される電圧の一例を示す図、第10図(A),(B)はOF
F時にAC間およびBC間に印加される電圧の一例を示す
図、第11図は本発明の実施例を示す製造工程ブロック
図、第12図は従来の製造工程の一例を示すブロック図、
第13図は非線形抵抗素子の電圧−電流特性の非対称性を
示す図、第14図はAr+N2ガス流量を変化させた時の非線
形抵抗素子の電圧−電流特性を示す図、第15図はrfパワ
ーを変化させた時の非線形抵抗素子の電圧−電流特性を
示す図、第16図は本実施例において作製した液晶表示装
置の電圧−透過率特性図、第17図は本実施例において作
製した液晶表示装置の電特シフト推移を示す図である。 11,19……透明基板 12……透明画素電極 13……配線電極 14……非線形抵抗膜 15……非線形抵抗素子 16……液晶 17……透明電極 18……配向膜 20,21……偏光板
図は非線形抵抗素子の断面図、第3図は従来のa−Si:H
をベースとした非線形抵抗膜のI−V特性図、第4図は
Hフリーa−Siをベースとした非線形抵抗膜のI−V特
性図、第5図,第6図はそれぞれの基板の電極構成斜視
図と液晶表示装置の縦断面図、第7図は非線形抵抗素子
を用いた液晶表示装置の回路図、第8図は一画素の等価
回路図、第9図(A),(B)はON時に液晶と非線形抵
抗素子間ACに印加される波形とその時に液晶BC間に印加
される電圧の一例を示す図、第10図(A),(B)はOF
F時にAC間およびBC間に印加される電圧の一例を示す
図、第11図は本発明の実施例を示す製造工程ブロック
図、第12図は従来の製造工程の一例を示すブロック図、
第13図は非線形抵抗素子の電圧−電流特性の非対称性を
示す図、第14図はAr+N2ガス流量を変化させた時の非線
形抵抗素子の電圧−電流特性を示す図、第15図はrfパワ
ーを変化させた時の非線形抵抗素子の電圧−電流特性を
示す図、第16図は本実施例において作製した液晶表示装
置の電圧−透過率特性図、第17図は本実施例において作
製した液晶表示装置の電特シフト推移を示す図である。 11,19……透明基板 12……透明画素電極 13……配線電極 14……非線形抵抗膜 15……非線形抵抗素子 16……液晶 17……透明電極 18……配向膜 20,21……偏光板
Claims (3)
- 【請求項1】多数の行電極群および列電極群をそれぞれ
形成した2枚の対向する基板と、前記基板間に挟持した
液晶層とからなり、少なくとも一方の基板に画素電極と
非線形抵抗素子からなる画素を構成した電気光学装置の
製造方法において、 前記非線形抵抗素子を形成する工程が、第1の導体薄膜
を形成しパターニングする工程と、シリコンを含むター
ゲットを用いる反応性スパッタリング法により、シリコ
ン含有量が化学量論比より多く、かつ水素含有量が1重
量%以下の、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコ
ン炭化膜のうち少なくとも一つを含む非線形抵抗膜を形
成する工程と、第2の導体薄膜を形成し、パターニング
する工程を含むことを特徴とする電気光学装置の製造方
法。 - 【請求項2】前記非線形抵抗膜を形成する工程におい
て、少なくとも窒素ガスまたは酸素ガスを用いて反応性
スパッタリングを行うことを特徴とする請求項1記載の
電気光学装置の製造方法。 - 【請求項3】多数の行電極群および列電極群をそれぞれ
形成した2枚の対向する基板と、前記基板間に挟持した
液晶層とからなり、少なくとも一方の基板に画素電極と
前記画素電極と電気的に直列接続する非線形抵抗素子か
らなる画素を構成した電気光学装置において、 前記非線形抵抗素子は、第1の導体薄膜と第2の導体薄
膜との間に反応性スパッタリング法により形成された非
線形抵抗膜からなり、前記非線抵抗膜は化学量論比より
もシリコン含有量の多いシリコン酸化膜、シリコン窒化
膜、シリコン炭化膜のいずれか、またはこれらの複合物
からなり、かつ、前記非線形抵抗膜の水素含有量が1重
量%以下であることを特徴とする電気光学装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1341589A JP2583794B2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 電気光学装置およびその製造方法 |
DE68922518T DE68922518T2 (de) | 1988-03-17 | 1989-03-10 | Elektrooptische Vorrichtung. |
EP89302408A EP0333392B1 (en) | 1988-03-17 | 1989-03-10 | Electro-optical device |
KR1019890003158A KR0146292B1 (ko) | 1988-03-17 | 1989-03-15 | 전기광학 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1341589A JP2583794B2 (ja) | 1989-01-23 | 1989-01-23 | 電気光学装置およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02193123A JPH02193123A (ja) | 1990-07-30 |
JP2583794B2 true JP2583794B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=11832502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1341589A Expired - Fee Related JP2583794B2 (ja) | 1988-03-17 | 1989-01-23 | 電気光学装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583794B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04152640A (ja) * | 1990-10-17 | 1992-05-26 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法 |
JPH0534716A (ja) * | 1991-02-06 | 1993-02-12 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 液晶電気光学装置 |
WO2011114666A1 (ja) | 2010-03-18 | 2011-09-22 | パナソニック株式会社 | 電流制御素子、記憶素子、記憶装置および電流制御素子の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0617957B2 (ja) * | 1985-05-15 | 1994-03-09 | セイコー電子工業株式会社 | 液晶表示装置 |
JPS63229483A (ja) * | 1987-03-18 | 1988-09-26 | 松下電器産業株式会社 | マトリクス型表示装置 |
-
1989
- 1989-01-23 JP JP1341589A patent/JP2583794B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02193123A (ja) | 1990-07-30 |
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