JP2925785B2 - 土壌の掘削装置 - Google Patents

土壌の掘削装置

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JP2925785B2 JP12304391A JP12304391A JP2925785B2 JP 2925785 B2 JP2925785 B2 JP 2925785B2 JP 12304391 A JP12304391 A JP 12304391A JP 12304391 A JP12304391 A JP 12304391A JP 2925785 B2 JP2925785 B2 JP 2925785B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力空気を利用して土
壌面を空気破砕しつつ、その破砕土砂を真空吸引力によ
り吸い上げるように吸引排土する土壌の掘削装置に関
し、特に土壌面に直立した中空の掘削筒を介して土壌の
空気破砕作用と、破砕土砂の吸引排土作用とが同時的に
遂行できるようにした土壌の掘削装置において、吸気経
路に粒径の大きい土塊類が詰まることを防止できると共
に、吸引効率の良好な土壌の掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】道路下等の土壌掘削に際しては、通常、
その土中にガス配管,水道配管あるいはケ―ブル挿通管
路等の配管類が埋設されていることから、一般に知られ
ているショベル系掘削機のように機械力を利用してバケ
ットを土中に突き込む形式の掘削機では、その掘削作業
時に、土中に突き込まれるバケットが埋設物を押し潰し
て損傷したり、埋設物を掘り起して破壊する等の不都合
が起る。
【0003】このような土中の埋設物を損傷,破壊しな
い掘削機として、従来、例えば特開昭58−22222
8号公報に記載された先行技術に示す真空掘削機が知ら
れている。この真空掘削機は、吸引用ブロワに連通され
たバキュ―ムホ―スの先端に土砂の吸込み口を備え、作
業者がそのホ―スの土砂吸込み口を、掘削しようとする
土壌面に対向させてブロワからの吸引力により土砂を吸
い上げるように掘削するものであり、このような真空掘
削機によれば、真空吸引力を利用して土砂を吸い上げる
ように掘削が進行されるから、土中に敷設されている埋
設物を損傷したり破壊する等の問題は起らない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来より知ら
れている真空掘削機は、ブロワからの真空吸引力により
土砂を吸い上げる機能のみであり、掘削しようとする土
壌面の破砕機能は有していないことから、掘削作業にあ
たって、その掘削個所の土壌面を、別に用意した掘削棒
などで作業者が事前に突き崩し土砂を予め吸引排土でき
る状態に破砕しておく必要性がある。
【0005】このため掘削作業に際し、別の作業者を要
するばかりでなく、土壌面を事前に突き崩す作業工程を
連繋させる不便があり、また、その土壌面の突き崩し作
業はこれを人力で行なう関係から大変な重労働を伴う
上、人力による土壌の突崩し作業には能力的にも限界が
あり多大の時間を要する。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑み、埋設
物を損傷,破壊しない真空掘削方式を前提としつつも、
土壌面の突き崩し機能と、土砂の吸引排土機能とを同時
的に効率よく遂行できると共に、更に、吸引経路の入口
を絞って粒径の大きい土塊類が入って吸引経路を塞ぐこ
とを防止し、さらに土砂の吸込口部における真空吸引力
を強力化できる土壌の掘削装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、真空吸引用ブロワと、該ブロワの吸引経
路に連通して設けられ土砂収集室と、該土砂収集室にバ
キュームダクトを介して連通される中空筒状の掘削筒と
を有し、上記掘削筒は、支持部材により中空軸線を土壌
面に直立させた状態で上下昇降可能に支持し、該掘削筒
の下端筒口より圧力空気を噴気させて土壌面を空気破砕
しつつ、その破砕土砂をバキュームダクトに通じる掘削
筒の中空筒内に吸引して移送排土するように構成される
土壌の掘削装置において、前記中空の掘削筒は、その下
端部に、筒径を大きくした掘削筒口を有し、該掘削筒口
には、下端円周部に送風源と連通して圧力空気を土壌面
へ噴気させる噴気口と、該噴気口の外側で下端円周縁よ
り下方へ突出して固着した切削チップと、掘削筒を円周
方向の一方向または往復方向に回動させる手段とを備
え、且つ掘削筒口の内部開口は、上記噴気口と同一面で
該噴気口の内側に設けられ、上端が土砂の吸引通路とな
る掘削筒の中空筒内径と同径の円形であり、下端の吸込
口部が、上端の円形の径より小さな巾でもって掘削筒口
の半径方向に伸長する長円形に開口されていることを特
徴とする。また上記した掘削筒口の内部開口は、その下
端の吸込口部が、掘削筒口の半径方向に偏位した長円形
に開口されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】上述のように構成された掘削装置によると、土
壌面に直立された中空の掘削筒を介して、その掘削筒の
下端部に形成した掘削筒口の円周部からは、該筒口で囲
まれた区画領域の土壌面に向けて圧力空気が噴気され、
その空気圧により土壌面の突き崩しが図られる。またこ
の際に上述の掘削筒口の下端円周部には、噴気口と併設
して下方へ突出する切削チップが設けられ、且つ掘削筒
口を形成した掘削筒は、これが筒軸を軸線として円周方
向へ回動しているので、上述の切削チップが土中に介在
する石礫等を動かすように撹乱しつつ回動し、この撹乱
作用も相俟って空気圧による土壌の突き崩し作用が極め
て効果的に達成され、またその破砕土砂は気流搬送に容
易な細粒状態に突き崩すことができる。
【0009】この過程において、バキュームダクトに通
じる掘削筒の中空筒内を通して下端の掘削筒口内には負
圧吸引力が及ぶことより、上述の破砕された土砂は、掘
削筒口の内部開口より中空筒内に吸い上げられ、その上
端よりバキュームダクトを介して土砂収集室内に吸引排
土される。しかも、掘削筒口の内部開口と同一面でその
内部開口の外側に位置する噴気口から圧力空気が噴気さ
れるので、いわゆる、同一面で掘削筒口における土砂吸
引部と土壌破粋部とが隣り合っているので、破粋された
土砂を即座に土砂吸引部に取り込むことができる。これ
により、破粋土砂を吸い込むための負圧生成空間を特別
に準備して構成することなく効率よく破粋土砂を吸引排
除することができる。
【0010】この際に、掘削筒口の内部開口は、上端が
土砂の吸引通路となる掘削筒の中空筒内径と同径の円形
であり、下端の吸込口部が、上端の円形の径より小さな
巾でもって掘削筒口の半径方向に伸長する長円形に開口
されているので、土砂の吸引通路やバキュームダクトな
どの吸引経路に引掛るおそれのある粒径の大きい土塊類
を吸い込むことがない。また吸引のための負圧は、下端
の吸込口部が、上端の円形穴の径より小さな巾に形成さ
れていることにより増大され、吸込口部における吸引力
が強力となる。また下端の吸込口部は、掘削筒口の半径
方向に伸長する長円形の穴であるから掘削筒口の回動に
伴い広い範囲から土砂を吸引することができる。さらに
上記吸込口部の穴が、掘削筒口の半径方向に偏位した長
円形である場合には、その吸込口部の穴が掘削筒口の回
転中心の回りを公転するために、広い土砂の吸引面積を
有しながらも狭い開口面積とすることができるので、吸
引効率が更に一層良好で且つ粒径の大きい土塊類を吸い
込むこともない。この結果、破砕土砂の吸引移送作用が
円滑化され、土壌の突き崩し作用と破砕土砂の吸引排土
作用とが、土壌面に直立された掘削筒口により同時的に
効率よく進行されて掘削筒が土中に深く侵入し、土壌面
に所要深さの穴が形成されるように土壌掘削が行われ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、1は真空掘削機の本体となる低床
型トラックで、前部には運転席2が装備され、またトラ
ック1の車台3上には、エンジン4と、このエンジン4
により駆動される真空吸引用ブロワ5と、ブロワ5の吸
引経路上に設置された箱型のフィルタ室6と、これに連
通された土砂収集室7とが装備されており、これらの構
成は従来より公知のものである。
【0012】上記真空吸引用ブロワ5は、その吸引経路
に接続された連通管8を介してフィルタ室6と連通され
ている。フィルタ室6は、仕切板6cによりその上部に
排気室6aと、下部に吸引室6bとが上下に仕切られて
あり、上部に区画された排気室6aに前記連通管8が連
通されている。仕切板6cには、下部の吸引室6b内に
垂下して複数個の蛇腹状ホ−ス形状をなしたフィルタバ
ッグ9が吊設されており、このフィルタバッグ9はその
下端が支持板10に接続固着され、支持板10は引張コ
イルスプリング11を介してフィルタ室6の底部壁面に
弾性的に支持されている。そしてフィルタ室6内の吸引
気流が、矢印に示すように支持板10に設けた開口より
フィルタバッグ9内に入り、フィルタバッグ9の筒壁を
透過して上方の仕切板6cに設けた出口開口より上部排
気室6a内に流通する過程において気流中に混入する土
砂の細塵がフィルタ作用により除去される構成になって
おり、フィルタ室6の底部は、連通路12を介して土砂
収集室7の上部に連通されている。
【0013】土砂収集室7には、その後壁の高位置に土
砂の流入口7aが開口され、これに可撓性を有するバキ
ュ−ムダクト15が接続されている。上記土砂流入口7
aに対向して収集室7内に、斜めに配置された衝突板1
3が、その一端を支点に上下動可能に弾性枢支されてい
て、この衝突板13にバキュ−ムダクト15を介して土
砂流入口7aから吸引投入される土砂が衝突することに
より、比重の大きい土砂は下方に落下して収集室7内の
底部に溜り、軽い空気流は収集室7内の上部を迂回して
前記連通路12からフィルタ室6の底部へ流通するよう
にしている。なお土砂収集室7の底部には、開閉操作で
きる扉14を有し、これを開くことにより底部に溜る収
集土砂を外部に排出できるようにしている。
【0014】本発明においては、上記トラック1の車台
3の後部に、左右方向へ延びる断面コ字形の連結金具1
8が装備され、この連結金具18にヒッチピン19を介
して前後方向に延びるブ−ム20が連結される。上記ブ
−ム20は、伸縮できるように外筒20aに対し内筒2
0bが進退可能に嵌挿されており、内筒20bの端部に
は取付板21が固設され、この取付板21を介してブ−
ム20の端部に、掘削装置の支持架台22が着脱可能に
固着されている。上記支持架台22は、上記取付板21
に対して接合固着される取付板23を備えた垂直フレ−
ム24と、この垂直フレ−ム24の上下端に取り付けた
支持部材25,26を介して垂直に立設された昇降ガイ
ド支柱27と、垂直フレ−ム24の下部に油圧シリンダ
機構28を介して上下伸縮可能に装備した左右一対のア
ウトリガ−29と、移動車輪30とを有しており、油圧
シリンダ機構28を伸長して左右一対のアウトリガ−2
9を土壌面に当接させることにより、支持架台22がそ
の土壌面に接地固定できるようにしてある。
【0015】図2は本発明にかかる掘削装置の第1実施
例を示す断面図であって、支持架台22に備える昇降ガ
イド支柱27は、角パイプ材からなる支柱の一側面にラ
ック27aが形成されてあり、ガイド支柱27には、こ
れに沿って上下に昇降する昇降体35が、上記ラック2
7aに噛み合うピニオン32と、これに対向して設けた
一対のローラ33,34とにより支柱27を挾持して上
下昇降するように支持されている。上記ピニオン32の
軸にはその軸端に昇降用のハンドル36が設けられてい
て、このハンドル36を回動することにより昇降体35
をガイド支柱27に沿って上昇,下降操作でき、また図
示していないが昇降体35には上記ピニオン32の回動
を規制するロック機構を備えていて上昇位置の適所で昇
降体35を固定できるようにしている。上記昇降体35
には、これに備えた固定具35aを介して掘削筒40の
内部に挿通した中空筒42が、その筒体軸線を土壌面に
直立するよう垂直に固定されている。上記中空筒42
は、内壁42aと外壁42bの二重壁になっていて、両
壁42a,42bの間に環状の空気通路43が形成さ
れ、また内壁42aの筒内は上下に延びる中空の土砂吸
引通路42cとしてその上端に前記バキュ−ムダクト1
5の先端が接続されている。
【0016】上記中空筒42に対し、その外側に、掘削
筒40が回動可能に嵌合されてありこの掘削筒40は中
空筒42の軸線方向には抜け止めされ、その下端部には
筒径を大きくした大径の掘削筒口40aが形成されてい
る。この掘削筒口40aは、掘削筒40より大径とする
必要は必しもないが、大径とした方が、掘削中に掘削筒
40の周壁と土壌との接触面積が小さくなることで後述
する掘削筒口40aの回転も容易となり、さらに掘削後
の引き抜きも容易となるため好ましい。この掘削筒口4
0aは、図2のA−A矢視図である図3に示すようにそ
の下端内周部に、前記空気通路43と連通する圧力空気
の噴気口45が円周方向の4箇所に下方へ向けて開口さ
れてあり、また掘削筒口40aの下端外周縁には、所要
巾を有する撹乱刃体としての切削チップ46が上記噴気
口45と位相をずらして円周方向の4箇所に下方へ突出
して固定されている。また掘削筒口40aの中心部に
は、内部開口40bが開口されている。この内部開口4
0bは、その上端が、土砂の吸引通路42cとなる中空
筒42の内径と同径の円形穴であって、土砂の吸引通路
42cに対し滑らかに且つ回動可能に接続しており、下
端の吸込口部に至るに従って図示のように半径方向に伸
長する長円形の穴に変形している。長円形の穴(吸込口
部)の巾Wは、図3に示されるように土砂吸引通路42
cの通路径より小さく、その長さLは、土砂吸引通路4
2cの通路径より大きくする。そして土砂吸引通路42
cの断面積よりも、吸込口部の穴の面積をやや小さいも
のとする。そのようにすると、(断面積)×(流速)=
(一定)の関係から吸引部分における流速が速くなり、
吸引効率が向上する。さらに粒径の大きい土塊類は、吸
込口部の穴の巾Wで規制されるため、吸引経路に詰まる
おそれもなくなる。
【0017】そしてこの実施例では、上記昇降体35
に、支持金具47を介して固定された油圧モータ48を
備え、この油圧モータ48を前記トラック1に装備され
ている油圧系により駆動して、油圧モータ48の駆動軸
に取付けたピニオンギャ49とこれに噛み合う駆動ギャ
50とを介して掘削筒40を円周方向の一方向または往
復方向に減速回動させている。また前記中空筒42の内
壁42aと外壁42bとの間に形成した空気通路43に
連通して、中空筒42の上部に空気ホース51が接続さ
れ、図示の実施例ではその空気ホース51の先端が、ト
ラック1の車台3に搭載された前記真空吸引用ブロワ5
の排気系と接続されて、ブロワ5からの排気を、ホース
51により空気通路43に導き、これを圧力空気として
噴気口45から土壌面に噴気させるように送風手段が構
成されている。上記噴気口45と上記内部開口40bと
は、図2および図3に示されているように、掘削筒口4
0aの下端において同一面上にそれぞれ開口端が位置し
ており、さらに、噴気口45は、内部開口40bの外側
に位置している。これにより、噴気口45から噴気され
た圧力空気は噴気口45の内側で近接している内部開口
40bに向け即座に取り込まれることができるようにな
っている。
【0018】図4は本発明にかかる掘削装置の第2実施
例を示す断面図であり、図5は図4におけるB−B矢視
図を示している。この実施例では、掘削筒口40aの中
心部に設けてある内部開口40cが、その上端において
は土砂吸引通路42cと同径の円形であって、土砂吸引
通路42cと滑らかに且つ回動可能に連通しており、下
端の吸込口部に至るに従って変形して長円形の穴となっ
ており、さらに掘削筒口40aの半径方向に偏位して開
口されている。この第2実施例では、図2及び図3に示
す第1実施例に対して内部開口40bが傾斜しており、
下端の吸込口部の穴が偏位している点のみ相違し、他は
同一であるから、対応する構成には同一の符号を付して
説明は省略してある。この実施例において、内部開口4
0bは、その下端の吸込口部の穴が掘削筒口40aの半
径方向に偏位しているため、掘削筒口40の回動に伴っ
て回転中心の回りを公転する。従って、その公転軌跡上
に、内部開口40bの下端における吸込口部の穴が接し
て土砂を吸引する。そのために長円形の穴の長さL′が
短くても、土砂の吸引作用に関しては有効面積が減少せ
ず、掘削筒口40aの下端で囲まれた領域全体から土砂
を効率よく吸引できる。しかも第1実施例に比べて細長
い異物を吸引するおそれが少なくなり、吸引力は更に強
力なものとなる。
【0019】次に上述のように構成された掘削装置の使
用例および作用を説明する。掘削作業に際して、掘削し
ようとする場所にトラック1を移動し、まず掘削対象の
土壌面に対し、その上に掘削筒40が直立するよう、ブ
―ム20の端部に装備された支持架台22を、左右一対
のアウトリガ―29により土壌面に接地固定させる。こ
の状態では、ハンドル36の操作により昇降体35を、
昇降ガイド支柱27の上昇位置に持ち上げ、これにより
掘削筒40を上昇させてその下端部の掘削筒口40aが
土壌面レベルに接地する状態にセットする。このセット
時、掘削筒40は、これを支持する中空筒42,昇降体
35等の自重により、その下端の掘削筒口40aが、土
壌面に対し、所要の押付け力を有しつつガイド支柱27
に沿って自重降下する状態にある。上述の押付け力が重
量的に不足する場合は、別にウエイトを付加し、また土
壌の硬,軟により大きな押付け力を要する場合は、掘削
動作の進行時、必要に応じてハンドル36を回動操作し
て掘削筒口40aを下降方向に押圧付勢させてもよい。
【0020】上述のセット完了後、エンジン4を始動さ
せ、真空吸引用ブロワ5を作動させる同時に、油圧モー
タ48をトラック1に装備された油圧系により駆動して
掘削筒40を一方向または往復方向に減速回転させる。
これにより吸引用ブロワ5からの真空吸引力が、連通管
8→フイルタ室6→土砂収集室7→バキュ−ムダクト1
5→を介して掘削筒40を回動支持する中空筒42の筒
内の土砂吸引通路42cに作用し、その筒内に吸引上昇
気流が生起する。一方、これと同時に吸引用ブロワ5か
らの排気(圧力空気)がホース51を介して中空筒42
の、内壁42aと外壁42bとの間に形成された空気通
路43内に導入され、その圧力空気がこれに連通して開
口された掘削筒口40aの噴気口45より噴気される。
【0021】この際、上述の圧力空気は、掘削筒40下
端の掘削筒口40aで区画された土壌面に対して噴気さ
れ、その圧力空気の噴気が、掘削対象の土壌面に限定し
て集中噴気されるから、空気圧が効率よく土壌面の破砕
作用に寄与し、空気圧により土壌面が突き崩される。ま
たこの場合、掘削筒40はこれが円周方向に減速回転さ
れ、掘削筒口40aの下端外周縁に固定された切削チッ
プ46が、土中に介在する石礫等を動かすように攪乱し
つつ回動しているから、この攪乱作用も相俟って上述の
空気圧による土壌の突き崩しが効果的に行われる。そし
てこの空気破砕された土砂は、土壌面に噴気された圧力
空気流の反動により掘削筒口40aの内部開口40b内
で浮動し、この浮動過程で土砂の細粒化が助長されつ
つ、掘削筒40の中空筒42内の土砂吸引通路42cに
接続して回動する内部開口40bに生起された負圧吸引
力により直ちに吸い上げられるように流動すると共に、
土砂吸引通路42cやバキュームダクト15に詰まるお
それのある粒径の大きい土塊類は、下端の吸込口部が長
円形の穴とされていることよりその吸引が阻止されるか
ら、土砂の流動がスムーズに、且つ詰まることなく行な
われ、その吸引土砂は中空筒42の上部よりバキューム
ダクト15を通って土砂吸収室7内に収集排土される。
【0022】また内部開口40bが傾斜しており、下端
が偏位した長円形の穴とされている第2実施例の場合に
あっては、前述のように、内部開口40bの下端におけ
る吸込口部の穴の長さL′が短いにも拘らず、吸引作用
面積が広く、粒径の大きい土塊類を吸引して吸引経路を
詰まらせるおそれが更に少なくなり、しかも吸引力は向
上する。この結果、土壌面の突き崩し作用と、破砕土砂
の吸引排土作用とが、土壌面に直立された中空の掘削筒
40を介して同時的に進行され、この進行に伴って掘削
筒40は、昇降ガイド支柱27に沿って順次下降し、掘
削筒口40aが土壌中に深く侵入することで所要深さ穴
が形成されるように掘削作業が行われる。この掘削作業
の進行時、掘削対象の土壌中にガス管,水道管等の各種
配管類が埋設されている場合、掘削筒40は、これが昇
降体35を介してガイド支柱27に自重または人力で降
下する構成であり、埋設物に当接すると下降が止まる構
成であるので、埋設物を損傷,破壊する問題は起らな
い。
【0023】以上に説明したように、本発明による掘削
装置によれば、空気圧による土壌面の破砕(突き崩し)
機能と、真空力による破砕土砂の吸引排土機能とが、土
壌面に直立された掘削筒40を介して同時的に進行され
るから、掘削対象の土壌中に存在する埋設物を損傷,破
壊しない掘削機として従来使用されていた真空掘削機に
比し、その掘削作業を極めて能率的に遂行できる。
に、掘削筒口の内部開口と同一面でその内部開口の外側
に位置する噴気口から圧力空気が噴気されるので、いわ
ゆる、同一面で掘削筒口における土砂吸引部と土壌破粋
部とが隣り合っているので、破粋された土砂を即座に土
砂吸引部に取り込むことができる。これにより、破粋土
砂を吸い込むための負圧生成空間を特別に準備して構成
することなく効率よく破粋土砂を吸引排除することがで
きる。また掘削筒40には、上述の掘削筒口40aの下
端円周部に噴気口45と併設して下方へ突出する切削チ
ップ46が設けられ、且つ掘削筒口40aを形成した掘
削筒40は、これが筒軸を軸線として円周方向へ回動し
ているので、上述の切削チップ46が、土中に介在する
石礫等を動かすように撹乱しつつ回動し、この撹乱作用
も相俟って前述の空気圧による土壌の突き崩し作用が極
めて効果的に達成され、また撹乱作用により破砕土砂は
気流搬送に容易な細粒状態になるから前述の土砂の吸引
排土作用も円滑化できる。特に上述の掘削筒口40aの
内部開口40bにおける吸込口部は、これが長円形の穴
に形成してあるため、吸引経路中に詰まるおそれのある
粒径の大きい土塊類を吸い込むことがなく、さらに吸引
経路の吸込口部においてはその流路を狭くしているの
で、吸込口部における流速が大きくなって強力な負圧吸
引力が得られることより、破砕土砂の吸い込みが円滑化
し、更に吸引経路における土砂の移送が円滑化して、破
砕土砂の吸引排土作用が大幅に効率化される。さらに吸
込口部の穴が、掘削筒口の半径方向に偏位して開口され
ているものになあっては、吸込口部の穴の長さが短いに
も拘らず、吸引面積が減少せず、穴を小さくできる分だ
け粒径の大きい土塊類を吸引することが少なくなり、し
かも吸引力が一段と向上する利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による掘削装置の実施例を一部断面して
示した全体の側面図
【図2】土壌面の掘削装置の第1実施例を拡大しその一
部を断面で示す側面図
【図3】図2のA−A矢視図
【図4】土壌面の掘削装置の第2実施例を拡大しその一
部を断面で示す側面図
【図5】図4のB−B矢視図
【符号の説明】 1 トラック 2 運転席 3 車
台 4 エンジン 5 ブロワ 6 フ
ィルタ室 6a 上部の排気室 6b 下部の吸引室 6c
仕切板 7 土砂収集室 7a 土砂流入口 8 連
通管 9 フィルタバッグ 10 支持板 11
引張コイルスプリング 12 通路 13 衝突板 14
扉 15 バキュ―ムダクト 18
連結金具 19 ヒッチピン 20 ブ―ム 21,
23 取付板 22 支持架台 24 垂直フレ―ム 27
昇降ガイド支柱 27a ラック 28 油圧シリンダ機構 29 アウトリガ― 32 ピニオン 33,
34 ロ―ラ 35 昇降体 36 昇降ハンドル 40
掘削筒 40a 掘削筒口 40b 内部開口 42
中空筒 42c 土砂吸引通路 43 空気通路 45
噴気口 46 切削チップ 48 油圧モ―タ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21B 7/18 E21B 7/00 E21B 10/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空吸引用ブロワと、該ブロワの吸引経
    路に連通して設けられる土砂収集室と、該土砂収集室に
    バキュームダクトを介して連通される中空筒状の掘削筒
    とを有し、 上記掘削筒は、支持部材により中空軸線を土壌面に直立
    させた状態で上下昇降可能に支持し、該掘削筒の下端筒
    口より圧力空気を噴気させて土壌面を空気破砕しつつ、
    その破砕土砂をバキュームダクトに通じる掘削筒の中空
    筒内に吸引して移送排土するように構成される土壌の掘
    削装置において、 前記中空の掘削筒は、その下端部に、筒径を大きくした
    掘削筒口を有し、該掘削筒口には、下端円周部に送風源
    と連通して圧力空気を土壌面へ噴気させる噴気口と、
    噴気口の外側で下端円周縁より下方へ突出して固着した
    切削チップと、掘削筒を円周方向の一方向または往復方
    向に回動させる手段とを備え、 且つ掘削筒口の内部開口は、上記噴気口と同一面で該噴
    気口の内側に設けられ、上端が土砂の吸引通路となる掘
    削筒の中空筒内径と同径の円形であり、下端の吸込口部
    が、上端の円形の径より小さな巾でもって掘削筒口の半
    径方向に伸長する長円形に開口されていることを特徴と
    する土壌の掘削装置。
  2. 【請求項2】 掘削筒の下端部における掘削筒口を、掘
    削筒の中空筒径よりも大径に大きく形成していることを
    特徴とする請求項1記載の土壌の掘削装置。
  3. 【請求項3】 掘削筒は、少なくとも下端部の掘削筒口
    を中空軸線に対して偏心して回転させるように構成して
    なることを特徴とする請求項1または2記載の土壌の掘
    削装置
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