JP3004436B2 - 水平掘削装置 - Google Patents
水平掘削装置Info
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- JP3004436B2 JP3004436B2 JP3348202A JP34820291A JP3004436B2 JP 3004436 B2 JP3004436 B2 JP 3004436B2 JP 3348202 A JP3348202 A JP 3348202A JP 34820291 A JP34820291 A JP 34820291A JP 3004436 B2 JP3004436 B2 JP 3004436B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力空気、真空吸引
力、回転する切削チップを用いて穴掘り掘削作業する空
気式土壌掘削方式を用いて、任意の長さの横穴を連続し
て掘る水平掘削装置に関する。
力、回転する切削チップを用いて穴掘り掘削作業する空
気式土壌掘削方式を用いて、任意の長さの横穴を連続し
て掘る水平掘削装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、住宅地や都市の地域環境の整備に
伴い、上下水道、ガスの設備以外に電気、通信等の設備
も地下配管される傾向にある。そしてこれらの地下配管
を土中に埋設する場合に、工事の迅速性、経済性、安全
性等を考慮して、土壌に直接横穴を掘って非開削で施工
する推進工法が各種開発されている。
伴い、上下水道、ガスの設備以外に電気、通信等の設備
も地下配管される傾向にある。そしてこれらの地下配管
を土中に埋設する場合に、工事の迅速性、経済性、安全
性等を考慮して、土壌に直接横穴を掘って非開削で施工
する推進工法が各種開発されている。
【０００３】従来この種の推進工法で使用される水平掘
削装置は、例えば推進機、貫孔機と称されている。この
うちの第１の従来例は、先端ジャッキと元押ジャッキを
有して、これらのジャッキの押圧力により先端ヘッドを
土中に圧入しながら進行して横穴を掘る。第２の従来例
は、圧縮空気をエアハンマに作用して先端ヘッドを打撃
し、これにより先端ヘッドを土中に同様に押込みながら
進行して横穴を掘る。第３の従来例は、作泥材を噴出し
ながら先端カッタを回転して掘削し、掘削された土砂を
スラリー化して後方に移送し、このスラリーを取込みな
がら進行して横穴を掘るものである。
削装置は、例えば推進機、貫孔機と称されている。この
うちの第１の従来例は、先端ジャッキと元押ジャッキを
有して、これらのジャッキの押圧力により先端ヘッドを
土中に圧入しながら進行して横穴を掘る。第２の従来例
は、圧縮空気をエアハンマに作用して先端ヘッドを打撃
し、これにより先端ヘッドを土中に同様に押込みながら
進行して横穴を掘る。第３の従来例は、作泥材を噴出し
ながら先端カッタを回転して掘削し、掘削された土砂を
スラリー化して後方に移送し、このスラリーを取込みな
がら進行して横穴を掘るものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
のジャッキやエアハンマによる押込み方式のものにあっ
ては、土質が軟らかい場合に限定され、先端ヘッド等の
押込みで周囲の土壌に悪影響を与えることがあり、直進
性に欠ける等の不具合がある。また、先端カッタを回転
して掘削する方式では、スラリー化した排土の処理が煩
雑であり、先端カッタにより土中の埋設物を損傷するお
それがあり、作泥材が周囲の土壌に悪影響を与えること
がある等の不具合がある。
のジャッキやエアハンマによる押込み方式のものにあっ
ては、土質が軟らかい場合に限定され、先端ヘッド等の
押込みで周囲の土壌に悪影響を与えることがあり、直進
性に欠ける等の不具合がある。また、先端カッタを回転
して掘削する方式では、スラリー化した排土の処理が煩
雑であり、先端カッタにより土中の埋設物を損傷するお
それがあり、作泥材が周囲の土壌に悪影響を与えること
がある等の不具合がある。
【０００５】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、正負の空気圧を利用して土壌を破砕すると共に破砕
土砂を排土する空気式土壌掘削方式を用いて、小口径の
横穴を安全、迅速、正確に掘ることを目的とする。
で、正負の空気圧を利用して土壌を破砕すると共に破砕
土砂を排土する空気式土壌掘削方式を用いて、小口径の
横穴を安全、迅速、正確に掘ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、真空吸引用ブロワと、このブロワの吸引
経路に連通して設けられる土砂収集室と、この土砂収集
室や高圧空気源の排気側と連通して土壌の発進立坑の内
部に据付けられる駆動部と、この駆動部に水平に装着さ
れる掘削部とを有して、この掘削部は駆動部に装着され
るベース部に対して先端掘削部が、掘削の進行に応じて
中間部を継ぎ足して順次水平に伸びるように構成され、
この先端掘削部の先端の掘削ヘッドに、圧力空気を土壌
に高速噴射して破砕する噴気口、破砕された土砂を真空
吸引力により吸引排土する筒口、及び回転して土壌を切
削する切削チップが設けられるものである。
め、本発明は、真空吸引用ブロワと、このブロワの吸引
経路に連通して設けられる土砂収集室と、この土砂収集
室や高圧空気源の排気側と連通して土壌の発進立坑の内
部に据付けられる駆動部と、この駆動部に水平に装着さ
れる掘削部とを有して、この掘削部は駆動部に装着され
るベース部に対して先端掘削部が、掘削の進行に応じて
中間部を継ぎ足して順次水平に伸びるように構成され、
この先端掘削部の先端の掘削ヘッドに、圧力空気を土壌
に高速噴射して破砕する噴気口、破砕された土砂を真空
吸引力により吸引排土する筒口、及び回転して土壌を切
削する切削チップが設けられるものである。
【０００７】
【作用】上記構成に基づき、土壌の発進立坑に据付けら
れる駆動部の水平な掘削部において、先端掘削部の掘削
ヘッドで噴気口から噴気する高圧、高速の空気力により
土壌を突き崩し、且つ切削チップにより円形に切削して
土壌が破砕され、同時にその破砕された土砂を真空吸引
力により吸引排土して、小口径の横穴が効率良く掘られ
る。そして掘削部は駆動部により掘削に応じて土壌中を
前進し、中間部の継ぎ足しにより順次水平に伸びて更に
土壌中を推進するようになり、こうして小口径の長い横
穴を連続して形成するように掘削される。
れる駆動部の水平な掘削部において、先端掘削部の掘削
ヘッドで噴気口から噴気する高圧、高速の空気力により
土壌を突き崩し、且つ切削チップにより円形に切削して
土壌が破砕され、同時にその破砕された土砂を真空吸引
力により吸引排土して、小口径の横穴が効率良く掘られ
る。そして掘削部は駆動部により掘削に応じて土壌中を
前進し、中間部の継ぎ足しにより順次水平に伸びて更に
土壌中を推進するようになり、こうして小口径の長い横
穴を連続して形成するように掘削される。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１において、運転席を有する低床型トラックに
空気式土壌掘削装置を装備した形態の全体の構成につい
て説明する。符号１はトラック、２は運転席、３は車台
であり、車台３上にエンジン４、エンジン４により駆動
される真空吸引用ブロワ５、ブロワ５の吸引経路上に設
置される箱形のフィルタ室６と土砂収集室７が装備され
ている。
する。図１において、運転席を有する低床型トラックに
空気式土壌掘削装置を装備した形態の全体の構成につい
て説明する。符号１はトラック、２は運転席、３は車台
であり、車台３上にエンジン４、エンジン４により駆動
される真空吸引用ブロワ５、ブロワ５の吸引経路上に設
置される箱形のフィルタ室６と土砂収集室７が装備され
ている。
【０００９】上記真空吸引用ブロワ５は、連通管８を介
してフィルタ室６の上部の排気室６ａに連通されてい
る。フィルタ室６は仕切板６ｃにより上部の排気室６ａ
と、下部の吸引室６ｂに区画される。仕切板６ｃから下
部の吸引室６ｂ内には、複数個の蛇腹状ホースのように
形成されるフィルタバッグ９が吊設され、このフィルタ
バッグ９はその下端が支持板１０に固着され、支持板１
０はコイルスプリング１１を介してフィルタ室６の底部
に弾性的に支持されている。そして、フィルタ室６内の
吸入気流が支持板１０の入口開口部からフィルタバッグ
９の内部に入り、フィルタバッグ９の筒壁を透過して仕
切板６ｃの出口開口部から排気室６ａに流れ、この過程
において気流中に混入する土砂の細塵をフィルタ作用で
除去するように構成され、フィルタ室６の底部が連通路
１２を介して土砂収集室７の上部に連通されている。
してフィルタ室６の上部の排気室６ａに連通されてい
る。フィルタ室６は仕切板６ｃにより上部の排気室６ａ
と、下部の吸引室６ｂに区画される。仕切板６ｃから下
部の吸引室６ｂ内には、複数個の蛇腹状ホースのように
形成されるフィルタバッグ９が吊設され、このフィルタ
バッグ９はその下端が支持板１０に固着され、支持板１
０はコイルスプリング１１を介してフィルタ室６の底部
に弾性的に支持されている。そして、フィルタ室６内の
吸入気流が支持板１０の入口開口部からフィルタバッグ
９の内部に入り、フィルタバッグ９の筒壁を透過して仕
切板６ｃの出口開口部から排気室６ａに流れ、この過程
において気流中に混入する土砂の細塵をフィルタ作用で
除去するように構成され、フィルタ室６の底部が連通路
１２を介して土砂収集室７の上部に連通されている。
【００１０】土砂収集室７は、後部の高位置に土砂の流
入口７ａが開口され、この流入口７ａの外に蛇腹状のバ
キュームダクト１５が接続されている。土砂収集室７の
内部において流入口７ａと対向する位置には、斜めに配
置される衝突板１３が一端を支点に上下動可能に設置さ
れ、流入口７ａから吸引投入される土砂を衝突板１３に
衝突して、比重の大きい土砂は下方の収集室７に落下し
て溜め、軽い空気流は衝突板１３を迂回して連通路１２
を介しフィルタ室６の底部に流入するように構成され
る。尚、土砂収集室７の底部には開閉操作される扉１４
を有し、この扉１４を開くことで底部の収集土砂を外部
に排出可能になっている。
入口７ａが開口され、この流入口７ａの外に蛇腹状のバ
キュームダクト１５が接続されている。土砂収集室７の
内部において流入口７ａと対向する位置には、斜めに配
置される衝突板１３が一端を支点に上下動可能に設置さ
れ、流入口７ａから吸引投入される土砂を衝突板１３に
衝突して、比重の大きい土砂は下方の収集室７に落下し
て溜め、軽い空気流は衝突板１３を迂回して連通路１２
を介しフィルタ室６の底部に流入するように構成され
る。尚、土砂収集室７の底部には開閉操作される扉１４
を有し、この扉１４を開くことで底部の収集土砂を外部
に排出可能になっている。
【００１１】一方、土壌には所定の大きさの発進立坑Ｄ
が設けられ、この立坑Ｄ内部に駆動部２１と掘削部３０
を備えた推進装置２０が装着される。駆動部２１は立坑
Ｄの底に水平に固定される支持架台２２を有し、この支
持架台２２のレール２３に元押し台車２４が油圧モータ
２５により往復移動可能に設置され、この元押し台車２
４に掘削部３０が装着されている。掘削部３０は元押し
台車２４に装着されるベース部３１と先端掘削部４０に
分割され、掘削の進行に応じて両者の間に連結部５０を
順次継ぎ足して連結するように構成される。
が設けられ、この立坑Ｄ内部に駆動部２１と掘削部３０
を備えた推進装置２０が装着される。駆動部２１は立坑
Ｄの底に水平に固定される支持架台２２を有し、この支
持架台２２のレール２３に元押し台車２４が油圧モータ
２５により往復移動可能に設置され、この元押し台車２
４に掘削部３０が装着されている。掘削部３０は元押し
台車２４に装着されるベース部３１と先端掘削部４０に
分割され、掘削の進行に応じて両者の間に連結部５０を
順次継ぎ足して連結するように構成される。
【００１２】図２において、掘削部３０について説明す
る。ベース部３１は、元押し台車２４に中空筒３２が水
平に固着され、この中空筒３２の内部の土砂吸引通路３
２ａがバキュームダクト１５に吸引排土することが可能
に接続される。中空筒３２の肉厚部には空気通路３２ｂ
が形成されて、この空気通路３２ｂに真空吸引用ブロワ
５の排気系からの空気ホース１６が、ブロワ排気を圧力
空気として導入するように接続される。また中空筒３２
の外側には掘削筒３３が回動可能に嵌合され、元押し台
車２４にはトルクリミッタ３４を備えた油圧モータ３５
が装着され、このトルクリミッタ３４の出力軸３６がギ
ヤ３７，３８を介して掘削筒３３に連結されて、油圧モ
ータ３５により掘削筒３３を所定の速度で回転し、土中
の埋設物等により過大な負荷がかかった場合には回転停
止するようになっている。
る。ベース部３１は、元押し台車２４に中空筒３２が水
平に固着され、この中空筒３２の内部の土砂吸引通路３
２ａがバキュームダクト１５に吸引排土することが可能
に接続される。中空筒３２の肉厚部には空気通路３２ｂ
が形成されて、この空気通路３２ｂに真空吸引用ブロワ
５の排気系からの空気ホース１６が、ブロワ排気を圧力
空気として導入するように接続される。また中空筒３２
の外側には掘削筒３３が回動可能に嵌合され、元押し台
車２４にはトルクリミッタ３４を備えた油圧モータ３５
が装着され、このトルクリミッタ３４の出力軸３６がギ
ヤ３７，３８を介して掘削筒３３に連結されて、油圧モ
ータ３５により掘削筒３３を所定の速度で回転し、土中
の埋設物等により過大な負荷がかかった場合には回転停
止するようになっている。
【００１３】先端掘削部４０は、上述と同様に土砂吸引
通路４２ａ、空気通路４２ｂを有する中空筒４２に掘削
筒４３が回動可能に嵌合されている。掘削筒４３は先端
に大径の掘削ヘッド４１が形成され、この掘削ヘッド４
１の内部に先広がり状に開口する筒口４４が、破砕され
た土砂を土砂吸引通路４２ａに円滑に導くように設けら
れる。また掘削ヘッド４１の先端周縁には、空気通路４
２ｂと連通する例えば４つの圧力空気の噴気口４５が開
口され、この噴気口４５から圧力空気を土壌に高速加圧
して噴射し、この空気力により土壌を破砕する。更に掘
削ヘッド４１の先端外周には、例えば４つの切削チップ
４６が、噴気口４５と位相をずらして突設され、この切
削チップ４６の回転により土壌を円形に掘って空気式の
土壌破砕機能を補助するように構成される。
通路４２ａ、空気通路４２ｂを有する中空筒４２に掘削
筒４３が回動可能に嵌合されている。掘削筒４３は先端
に大径の掘削ヘッド４１が形成され、この掘削ヘッド４
１の内部に先広がり状に開口する筒口４４が、破砕され
た土砂を土砂吸引通路４２ａに円滑に導くように設けら
れる。また掘削ヘッド４１の先端周縁には、空気通路４
２ｂと連通する例えば４つの圧力空気の噴気口４５が開
口され、この噴気口４５から圧力空気を土壌に高速加圧
して噴射し、この空気力により土壌を破砕する。更に掘
削ヘッド４１の先端外周には、例えば４つの切削チップ
４６が、噴気口４５と位相をずらして突設され、この切
削チップ４６の回転により土壌を円形に掘って空気式の
土壌破砕機能を補助するように構成される。
【００１４】中間部５０は、例えば先端掘削部４０と同
一の長さであって、上述と同様に土砂吸引通路５２ａ、
空気通路５２ｂを有する中空筒５２に掘削筒５３が回動
可能に嵌合され、圧力空気、真空吸引力及び回転を先端
掘削部４０に伝えるように構成される。
一の長さであって、上述と同様に土砂吸引通路５２ａ、
空気通路５２ｂを有する中空筒５２に掘削筒５３が回動
可能に嵌合され、圧力空気、真空吸引力及び回転を先端
掘削部４０に伝えるように構成される。
【００１５】更に上述のベース部３１、先端掘削部４
０、中間部５０の連結部６０について説明する。外側の
掘削筒３３，４３，５３は端部にフランジ６１が形成さ
れ、このフランジ６１同志を接合して締結具６２により
連結する。内側の中空筒３２，４２，５２は、端部の一
方の内周にスプライン６３が形成され、その他方には継
手６４により同様のスプライン６５が形成され、両スプ
ライン６３，６５により空気通路３２ｂ，４２ｂ，５２
ｂを連通するように位置決めして連結するように構成さ
れる。
０、中間部５０の連結部６０について説明する。外側の
掘削筒３３，４３，５３は端部にフランジ６１が形成さ
れ、このフランジ６１同志を接合して締結具６２により
連結する。内側の中空筒３２，４２，５２は、端部の一
方の内周にスプライン６３が形成され、その他方には継
手６４により同様のスプライン６５が形成され、両スプ
ライン６３，６５により空気通路３２ｂ，４２ｂ，５２
ｂを連通するように位置決めして連結するように構成さ
れる。
【００１６】次にこの実施例の作用を、図３を用いて説
明する。先ず発進立坑Ｄの付近にトラック１を走行して
停車し、その立坑Ｄの底に推進装置２０における駆動部
２１の支持架台２２を水平固定するように据付ける。ま
たバキュームダクト１５、空気ホース１６、油圧モータ
２５，３５を接続して、駆動可能にセットする。そこで
最初の横穴掘りでは、（ａ）のように立坑Ｄ内部で駆動
部２１の元押し台車２４を最も後退位置し、その元押し
台車２４のベース部３１に直接掘削部３０の先端掘削部
４０を連結部６０により連結して、掘削ヘッド４１を土
壌に水平に押付ける。そして真空吸引式ブロワ５を作動
し、同時に油圧モータ３５の作動によりベース部３１と
先端掘削部４０の掘削筒３３，４３を所定の速度で回転
して掘削作業を開始する。
明する。先ず発進立坑Ｄの付近にトラック１を走行して
停車し、その立坑Ｄの底に推進装置２０における駆動部
２１の支持架台２２を水平固定するように据付ける。ま
たバキュームダクト１５、空気ホース１６、油圧モータ
２５，３５を接続して、駆動可能にセットする。そこで
最初の横穴掘りでは、（ａ）のように立坑Ｄ内部で駆動
部２１の元押し台車２４を最も後退位置し、その元押し
台車２４のベース部３１に直接掘削部３０の先端掘削部
４０を連結部６０により連結して、掘削ヘッド４１を土
壌に水平に押付ける。そして真空吸引式ブロワ５を作動
し、同時に油圧モータ３５の作動によりベース部３１と
先端掘削部４０の掘削筒３３，４３を所定の速度で回転
して掘削作業を開始する。
【００１７】すると、例えば真空吸引用ブロワ５からの
排気による圧力空気Ａが、ホース１６を介してベース部
３１と先端掘削部４０の空気通路３２ｂ，４２ｂに導入
され、この圧力空気Ａが図２のように、掘削ヘッド４１
で噴気口４５から土壌Ｂに向かって高速で噴射される。
そこで、この高圧、高速の空気力により、土壌面の崩れ
易い土砂が効果的に突き崩され、これに伴い固い石土も
分離される。このとき掘削ヘッド４１の先端外周の切削
チップ４６が、掘削筒３３，４３の回転に伴い土壌Ｂを
切削し且つ岩石等を動かすのであり、このため上述の空
気圧による土壌Ｂの突き崩しが更に促進して略円形に掘
削される。
排気による圧力空気Ａが、ホース１６を介してベース部
３１と先端掘削部４０の空気通路３２ｂ，４２ｂに導入
され、この圧力空気Ａが図２のように、掘削ヘッド４１
で噴気口４５から土壌Ｂに向かって高速で噴射される。
そこで、この高圧、高速の空気力により、土壌面の崩れ
易い土砂が効果的に突き崩され、これに伴い固い石土も
分離される。このとき掘削ヘッド４１の先端外周の切削
チップ４６が、掘削筒３３，４３の回転に伴い土壌Ｂを
切削し且つ岩石等を動かすのであり、このため上述の空
気圧による土壌Ｂの突き崩しが更に促進して略円形に掘
削される。
【００１８】この掘削時に、真空吸引用ブロワ５からの
真空吸引力Ｆが、連通管８、フィルタ室６、土砂収集室
７、バキュームダクト１５、ベース部３１と先端掘削部
４０の土砂吸引通路３２ａ，４２ａ、掘削ヘッド４１の
筒口４４を介して土壌Ｂに強力に作用する。このため掘
削ヘッド４１により破砕された土砂Ｃは、この真空吸引
力Ｆにより直ちに吸引される。そこでその土砂Ｃは、容
易に浮動して土砂吸引通路３２ａ，４２ａからバキュー
ムダクト１５を介し土砂収集室７に順次連続して搬送さ
れ、その土砂収集室７内に自動的に排土される。
真空吸引力Ｆが、連通管８、フィルタ室６、土砂収集室
７、バキュームダクト１５、ベース部３１と先端掘削部
４０の土砂吸引通路３２ａ，４２ａ、掘削ヘッド４１の
筒口４４を介して土壌Ｂに強力に作用する。このため掘
削ヘッド４１により破砕された土砂Ｃは、この真空吸引
力Ｆにより直ちに吸引される。そこでその土砂Ｃは、容
易に浮動して土砂吸引通路３２ａ，４２ａからバキュー
ムダクト１５を介し土砂収集室７に順次連続して搬送さ
れ、その土砂収集室７内に自動的に排土される。
【００１９】こうして、掘削ヘッド４１において、圧力
空気Ａによる土壌面の突き崩し作用と真空吸引力Ｆによ
る破砕土砂Ｃの排土作用とが同時に進行されることで、
図３（ｂ）のように掘削ヘッド４１の形状に応じた小口
径の横穴Ｅが効率良く掘られる。またこのとき、掘削状
態に応じて油圧モータ２５により元押し台車２４と共に
掘削部３０が順次前進移動され、これにより先端掘削部
４０が所定の速度で土壌Ｂ中を掘削しながら前進して横
穴堀りが推進される。
空気Ａによる土壌面の突き崩し作用と真空吸引力Ｆによ
る破砕土砂Ｃの排土作用とが同時に進行されることで、
図３（ｂ）のように掘削ヘッド４１の形状に応じた小口
径の横穴Ｅが効率良く掘られる。またこのとき、掘削状
態に応じて油圧モータ２５により元押し台車２４と共に
掘削部３０が順次前進移動され、これにより先端掘削部
４０が所定の速度で土壌Ｂ中を掘削しながら前進して横
穴堀りが推進される。
【００２０】その後、先端掘削部４０の略全長が土壌Ｂ
中に入ると一旦掘削作業を中断し、掘削部３０のベース
部３１と先端掘削部４０の連結部６０を外し、元押し台
車２４を再び最も後退位置する。そして図３（ｃ）のよ
うにベース部３１と先端掘削部４０との間に、中間部５
０の中空筒５２と掘削筒５３を連結して継ぎ足し、この
状態で作業を再開する。すると先端掘削部４０の掘削ヘ
ッド４１は、上述と同様に中間部５０の空気通路５２ｂ
を介して圧力空気Ａが導入し、土砂吸引通路５２ａを介
して真空吸引力Ｆが作用し、掘削筒５３を介して切削チ
ップ４６が回転し、更に前進移動される。そこで掘削ヘ
ッド４１は、土壌Ｂを破砕すると共にその土砂Ｃを吸引
排土しながら更に土壌Ｂ中を水平に進んで、横穴掘りが
継続して推進される。そしてこれ以降は、中間部５０の
全長が送られる毎に他の中間部５０を連結して継ぎ足す
ことにより、横穴掘りが更に推進して小口径の長い横穴
Ｅが掘られる。
中に入ると一旦掘削作業を中断し、掘削部３０のベース
部３１と先端掘削部４０の連結部６０を外し、元押し台
車２４を再び最も後退位置する。そして図３（ｃ）のよ
うにベース部３１と先端掘削部４０との間に、中間部５
０の中空筒５２と掘削筒５３を連結して継ぎ足し、この
状態で作業を再開する。すると先端掘削部４０の掘削ヘ
ッド４１は、上述と同様に中間部５０の空気通路５２ｂ
を介して圧力空気Ａが導入し、土砂吸引通路５２ａを介
して真空吸引力Ｆが作用し、掘削筒５３を介して切削チ
ップ４６が回転し、更に前進移動される。そこで掘削ヘ
ッド４１は、土壌Ｂを破砕すると共にその土砂Ｃを吸引
排土しながら更に土壌Ｂ中を水平に進んで、横穴掘りが
継続して推進される。そしてこれ以降は、中間部５０の
全長が送られる毎に他の中間部５０を連結して継ぎ足す
ことにより、横穴掘りが更に推進して小口径の長い横穴
Ｅが掘られる。
【００２１】上述の横穴掘りの作業中において、先端の
掘削ヘッド４１の切削チップ４６が既設の埋設物等に当
たると、この場合の過大な負荷が掘削筒３３，４３等を
介してトルクリミッタ３４に作用して掘削筒３３，４３
の回転が停止する。そこで掘削部３０の推進が自動的に
止まって、埋設物の破壊や損傷が防止されることにな
る。
掘削ヘッド４１の切削チップ４６が既設の埋設物等に当
たると、この場合の過大な負荷が掘削筒３３，４３等を
介してトルクリミッタ３４に作用して掘削筒３３，４３
の回転が停止する。そこで掘削部３０の推進が自動的に
止まって、埋設物の破壊や損傷が防止されることにな
る。
【００２２】以上、本発明の実施例について説明した
が、これのみに限定されない。
が、これのみに限定されない。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空気式の土壌掘削方式を用いて小口径の横穴を効率良く
掘ることができるので、種々の地下管路の埋設作業に適
したものになる。圧力空気と切削チップにより土壌を破
砕し、この破砕された土砂を真空吸引力により排土しな
がら推進する構成であるから、騒音を発生したり、周囲
の土壌に悪影響を与えること無く迅速且つ確実に横穴を
掘削することができ、排土処理も確実、且つ円滑に行う
ことができる。このため横穴の推進が良くて、作業効率
を向上することができる。圧力空気と切削チップにより
土壌を積極的に破砕する構成であるから、土質が硬い場
合にも適応することができる。切削チップの駆動系には
トルクリミッタが装着されているので、既設の埋設物の
損傷を防止することができて、安全性が高い。
空気式の土壌掘削方式を用いて小口径の横穴を効率良く
掘ることができるので、種々の地下管路の埋設作業に適
したものになる。圧力空気と切削チップにより土壌を破
砕し、この破砕された土砂を真空吸引力により排土しな
がら推進する構成であるから、騒音を発生したり、周囲
の土壌に悪影響を与えること無く迅速且つ確実に横穴を
掘削することができ、排土処理も確実、且つ円滑に行う
ことができる。このため横穴の推進が良くて、作業効率
を向上することができる。圧力空気と切削チップにより
土壌を積極的に破砕する構成であるから、土質が硬い場
合にも適応することができる。切削チップの駆動系には
トルクリミッタが装着されているので、既設の埋設物の
損傷を防止することができて、安全性が高い。
【図１】本発明に係る水平掘削装置の実施例を一部断面
して示す側面図である。
して示す側面図である。
【図２】掘削部の構成を示す断面図である。
【図３】横穴の掘削推進状態を示す説明図である。
５ 真空吸引用ブロワ ７ 土砂収集室 ２０ 推進装置 ２１ 駆動部 ３０ 掘削部 ３１ ベース部 ４０ 先端掘削部 ４１ 掘削ヘッド ４４ 筒口 ４５ 噴気口 ５０ 中間部 ６０ 連結部 ３２，４２，５２ 中空筒 ３３，４３，５３ 掘削筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−39696（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−39695（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−327689（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−327687（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−327685（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−26365（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−7488（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−124896（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E21B 7/04 E21B 7/18
Claims (3)
- 【請求項１】 真空吸引用ブロワと、このブロワの吸引
経路に連通して設けられる土砂収集室と、この土砂収集
室や高圧空気源の排気側と連通して土壌の発進立坑の内
部に据付けられる駆動部と、この駆動部に水平に装着さ
れる掘削部とを有して、この掘削部は駆動部に装着され
るベース部に対して先端掘削部が、掘削の進行に応じて
中間部を継ぎ足して順次水平に伸びるように構成され、
この先端掘削部の先端の掘削ヘッドに、圧力空気を土壌
に高速噴射して破砕する噴気口、破砕された土砂を真空
吸引力により吸引排土する筒口、及び回転して土壌を切
削する切削チップが設けられることを特徴とする水平掘
削装置。 - 【請求項２】 上記駆動部は、発進立坑の内部に水平に
固定される支持架台に元押し台車が、掘削部を掘削の進
行に応じて順次前進させ、且つ中間部を継ぎ足すために
後退するように装着されることを特徴とする請求項１記
載の水平掘削装置。 - 【請求項３】 上記掘削部は、ベース部が中空筒を駆動
部に水平に固着し、この中空筒の土砂吸引通路を土砂収
集室に連通し、空気通路をブロワ排気側に連通し、中空
筒に掘削筒を回転可能に嵌合して構成され、先端掘削部
が土砂吸引通路と空気通路を有する中空筒に掘削筒を回
転可能に嵌合し、この掘削筒の先端の掘削ヘッドに噴気
口、筒口、切削チップを設けて構成され、中間部が土砂
吸引通路と空気通路を有する中空筒に掘削筒を回転可能
に嵌合して構成され、これらの中空筒と掘削筒が連結部
により一直線上に連結されることを特徴とする請求項１
記載の水平掘削装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3348202A JP3004436B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 水平掘削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3348202A JP3004436B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 水平掘削装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05156883A JPH05156883A (ja) | 1993-06-22 |
| JP3004436B2 true JP3004436B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=18395440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3348202A Expired - Fee Related JP3004436B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 水平掘削装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3004436B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2602172B2 (ja) * | 1993-07-27 | 1997-04-23 | 株式会社ダイリン | 穿孔機 |
| US5553680A (en) * | 1995-01-31 | 1996-09-10 | Hathaway; Michael D. | Horizontal drilling apparatus |
| KR101481459B1 (ko) * | 2014-03-07 | 2015-01-13 | 한국지질자원연구원 | 생물학적 처리법에 의한 오일샌드의 비투멘 채굴 방법 |
-
1991
- 1991-12-04 JP JP3348202A patent/JP3004436B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05156883A (ja) | 1993-06-22 |
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