JPH09130936A - 掘削装置 - Google Patents

掘削装置

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JPH09130936A
JPH09130936A JP28167695A JP28167695A JPH09130936A JP H09130936 A JPH09130936 A JP H09130936A JP 28167695 A JP28167695 A JP 28167695A JP 28167695 A JP28167695 A JP 28167695A JP H09130936 A JPH09130936 A JP H09130936A
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幸明 永田
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雅則 金三津
Koichi Ito
光一 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削屑と排水の連続排出が難しく、掘削屑の
排出作業が低能率になり、作業者の負担が大きくなって
いたし、掘削穴もしくは管内に掘削屑が残り、全体水量
が多くなっていた。 【解決手段】 高出力水圧モータ4により掘削刃機構部
5の掘削刃31を回転してこの掘削刃31で被掘削物を
掘削し、推進機構2で推進シャフト3に推進力を付与し
て前記掘削刃機構部5および高出力水圧モータ4を推進
し、この高出力水圧モータ4からの排水により掘削屑を
後方に流し出して、ジェットポンプ6Aにより加速され
たジェット流によって生じる負圧を利用して掘削屑を吸
引し、圧力を上げて吐出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地中管内部のケーブ
ル除去をはじめとして化学工場内の熱交換器掘削洗浄及
び輸送管掘削洗浄、下水管内掘削洗浄あるいは管や電線
の埋没穴の掘削等に用いられる掘削装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば地中管内の古くなったケーブル等
の硬質廃物や、熱交換器のチューブや各種配管内に付着
堆積したスケールを物理的並びに機械的に除去するにあ
たっては、従来、カッタを取付けたシャフトを管内に挿
入し管外部からシャフトに回転と推力を与え掘削する装
置やジエットドリル等が用いられていた。
【0003】しかし、カッタやドリルによる掘削後の管
内硬質廃物は管が長くなればなるほど管内からの排出が
困難になり、そのため従来の排出手段がない掘削装置を
用いた作業では、管内硬質廃物を一定量掘削する毎に先
端のカッタービットを管内から引き抜いて掘削屑を管内
から排出する必要があった。
【0004】また、ジエットドリルの場合は管外部から
シャフトに回転を与えており、管内へ挿入する回転シャ
フト部が長くなればなるほど、シャフトの撓み等に起因
して作業性が悪くなり従事する作業者を増やさなければ
ならないという問題があった。
【0005】また掘削の対象が曲管である場合、管が長
くなればなるほどカッタービットへ回転トルクを伝え難
くなり、管が深くなればなるほど掘削作業が困難に成る
問題があった。
【0006】このような問題点を解消するものとして特
開平7−75228号に開示された掘削装置がある。こ
の掘削装置にあっては、掘削刃に回転力を与える高出力
水圧モータを備え且つ掘削により生じた掘削屑を高出力
水圧モータからの排水と、高出力水圧モータに配置した
高水圧噴射ノズルによって掘削穴内に水流を発生させる
ことにより排出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−75228号に開示された掘削装置によれば、掘削
穴内の排出水の流速は噴射ノズルより離れるにしたがっ
て、緩やかになるが、比重の大きな掘削屑の場合、沈殿
して掘削穴内で詰まるおそれがあった。また、掘削穴内
には、高出力水圧モータに接続された推進シャフトや高
圧水ホースが挿入されているが、排出水の流速が遅い
と、掘削屑がそれらに絡んで詰まりの原因になってい
た。
【0008】また、樹脂等の廃物を掘削した場合に発生
する長く連なった形状の掘削屑は詰まりやすいため、掘
削の送りを断続的に行ったり、掘削速度を遅くするなど
掘削効率を落とす必要があった。
【0009】また、穴や管の曲りや傾斜がある場合は、
内部に水が溜まりやすく、掘削後に水抜きを行う必要が
あった。また、送りねじ軸が1本である送り装置がラッ
クピニオン式の場合、取付方向に制限があったし、ま
た、通常のねじ送り装置の場合は可動部の共回りを防ぐ
ためガイド機構が必要になるなど構造が複雑であり、ま
た重量も大きくなって、可搬性が悪くなるという問題点
があった。
【0010】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、掘削屑と排
水の連続排出が可能になり、掘削屑の排出作業が省ける
ために、作業が高能率になると共に、作業者の負担が小
さくなるばかりか、掘削穴もしくは管内にはほとんど掘
削屑と排水を残すことなく回収し排出することができ
て、水をリサイクル使用した場合の全体水量を少なくす
ることができる掘削装置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係わる掘削装置は、回転作動に
より被掘削物を掘削する掘削刃を有する掘削刃機構部
と、前記掘削刃機構部の前記掘削刃に回転を付与する水
圧回転力付与手段と、前記掘削刃機構部および水圧回転
力付与手段を推進する推進シャフトと、前記推進シャフ
トに推進力を付与する推進機構と、前記水圧回転力付与
手段からの排水により掘削屑を後方に流し出す排水手段
と、前記排水手段により排出される掘削屑を、加速され
たジェット流によって生じる負圧を利用して吸引し、圧
力を上げて吐出する強制掘削屑排出手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0012】したがって、前記水圧回転力付与手段によ
り掘削刃機構部の掘削刃を回転してこの掘削刃で被掘削
物を掘削し、推進機構で推進シャフトに推進力を付与し
て前記掘削刃機構部および水圧回転力付与手段を推進
し、前記水圧回転力付与手段からの排水により掘削屑を
後方に流し出して、強制掘削屑排出手段により加速され
たジェット流によって生じる負圧を利用して掘削屑を吸
引し、圧力を上げて吐出することができる。
【0013】このために、掘削屑と排水の連続排出が可
能になり、掘削屑の排出作業が省けるために、作業が高
能率になると共に、作業者の負担が小さくなる。また、
掘削穴もしくは管内にはほとんど掘削屑と排水を残すこ
となく回収し排出することができるために、水をリサイ
クル使用した場合の全体水量を少なくすることができ
る。
【0014】また、上記の目的を達成するために、請求
項2の発明に係わる掘削装置は、請求項1記載の掘削装
置において、前記強制掘削屑排出手段がジェットポンプ
である。
【0015】したがって、上記した請求項1の発明に係
わる掘削装置の作用と同じ作用を奏し得る。
【0016】また、上記の目的を達成するために、請求
項3の発明に係わる掘削装置は、請求項1記載の掘削装
置において、前記強制掘削屑排出手段が、ジェットポン
プと、このジェットポンプのジェット水流にエアを混合
するエア混合手段とを有する。
【0017】したがって、上記した請求項1の発明に係
わる掘削装置の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、ジ
ェットポンプのジェット水流にエアを混合することで、
掘削屑の排出能力をより向上させることができる。
【0018】また、上記の目的を達成するために、請求
項4の発明に係わる掘削装置は、請求項1又は請求項2
記載の掘削装置において、前記掘削刃機構部が、回転作
動により被掘削物を掘削する掘削刃と、この掘削刃と共
に回転して固定刃との間で掘削屑を剪断する回転刃を有
する細断用切刃とを備えた。
【0019】したがって、上記した請求項1の発明に係
わる掘削装置の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、樹
脂等の掘削により発生する長さの長い掘削屑を細断し得
て、掘削屑の詰まりが生じ難くなる。
【0020】また、上記の目的を達成するために、請求
項5の発明に係わる掘削装置は、請求項1又は請求項2
又は請求項3又は請求項4記載の掘削装置において、前
記推進機構が、複数の送りねじ軸を有して、これらの送
りねじ軸のねじ送りによりスライダーを移動して推進シ
ャフトを推進させる構成を有する。
【0021】したがって、上記した請求項1の発明に係
わる掘削装置の作用と同じ作用を奏し得るばかりか、複
数の送りねじ軸のねじ送りによりスライダーを移動する
ために、推進機構の小形化、軽量化が可能になり、この
推進機構を使用するために狭い場所、例えばマンホール
内での掘削作業を可能にすることができる。
【0022】また、上記の目的を達成するために、請求
項6の発明に係わる掘削装置は、請求項1又は請求項2
又は請求項3又は請求項4又は請求項5記載の掘削装置
において、前記水圧回転力付与手段が高圧水の圧力によ
り回転する高出力水圧モータであり、前記排出手段が噴
射ノズルである。
【0023】したがって、上記した請求項1又は請求項
2又は請求項3又は請求項4又は請求項5の発明に係わ
る掘削装置の作用と同じ作用を奏し得る。
【0024】
【実施の形態】以下に本発明に係わる掘削装置の一実施
の形態について説明する。図1は本発明の掘削装置の縦
断面図、図2は同掘削装置における推進機構の縦断面図
である。
【0025】本発明に係わる掘削装置1は、推進機構2
と、推進シャフト3と、この推進シャフト3の先端に取
り付けられた水圧駆動手段としての高出力水圧モータ4
と、この高出力水圧モータ4に駆動連結された掘削手段
として掘削刃機構部5と、掘削屑排出手段としてのジェ
ットポンプ6Aを含む削屑排出機構部6とから大略構成
されている。
【0026】前記推進機構2は、図2に示すように前後
の保持部材7、8を連結部材9で連結したフレーム10
を有しており、このフレーム10には、一対の送りねじ
軸11、12が、その前、後端部を保持部材7、8に回
転自在に保持されて取り付けてあり、これらの送りねじ
軸11、12の後端部は保持部材8を貫通していて、こ
の貫通端にはギヤ13、14が固着してある。また、後
側の保持部材8の中央部には送りハンドル15が回転可
能に設けてあり、この送りハンドル15の軸部15Aに
は駆動ギヤ16が固着してある。そして、この駆動ギヤ
16は保持部材8に軸支されたアイドルギヤ17、18
を介して前記ギヤ13、14に連係してある。なお、送
りねじ軸11、12と推進シャフト3との配置関係を図
3の(2)に示すようにしても良い。
【0027】前記送りねじ軸11、12には、スライダ
19に固着されたナット部材20、21が螺合してお
り、このスライダ19の前面部の中央にはジョイント部
材22を介して前記推進シャフト3の後端部が連結され
ている。この推進シャフト3は、複数のシャフト要素3
Aに分割されていて、隣り合うシャフト要素3A間はユ
ニバーサルジョイントのような自在継手23を介して互
いに連結されており、この自在継手23の部分で折れ曲
がることができる。そして、前記推進シャフト3の前端
部は前記高出力水圧モータ4のケーシング24の後面部
中央に固着されている。
【0028】また、前記推進シャフト3のシャフト要素
3Aの外周部には、図5に示すようにローラー機構25
が設けてある。このローラー機構25は、シャフト部3
Aの外周部に周方向に間隔をおいて設けられたローラー
支持ブラケット26に合成樹脂製のローラー27を軸支
して構成されている。ローラー27の配置およびローラ
ー径は、前記高出力水圧モータ4に高圧水を供給する高
圧水ホース28と、この高圧水ホース28より呼び径の
大きい低圧排水ホース29を通すスペースa、bを確保
するよう下側のローラー27のローラー径を上側のロー
ラー27のローラー径より大きくしている。
【0029】前記高出力水圧モータ4はタービンと減速
機(図示省略)を内蔵しており、前記高出力水圧モータ
4のケーシング24の後面部には高圧水ホース28が挿
通されていて、この高圧水ホース28はタービンの入口
側に接続されている。この高圧水ホース28は上側のロ
ーラー27間のスペースaを通過して前記推進シャフト
3とほぼ平行しており、高圧水ホース28には図示しな
い高圧水供給装置から高圧水が供給されるようになって
いる。
【0030】前記高出力水圧モータ4には、排水手段と
しての低圧噴射ノズル29および高圧噴射ノズル30が
取り付けられている。
【0031】また、高出力水圧モータ4のケーシング2
4の前端部には前記掘削刃機構部5が装着してある。こ
の掘削刃機構部5は、図4に示すように掘削刃31と、
細断用切刃32とを備えており、この細断用切刃32は
固定刃33と回転刃34とから構成されている。
【0032】掘削刃31は、その前面に刃部35を有す
るばかりか、その後面に前記回転刃34を有していて、
前記高出力水圧モータ4のタービンに連結された出力シ
ャフト55に連結されている。また、前記固定刃33は
ケーシング24の前部に固定された固定刃保持部材56
に保持されていて、この固定刃33は回転刃34に所定
の隙間を存して対向している。なお、前記固定刃33を
前後方向に可動式にしてばね等により回転刃34との間
の隙間を保てるようにすることで、剪断できないような
硬質屑が挟まった場合に前記固定刃33を逃がし、トラ
ブルを回避する安全装置を設けることもできる。
【0033】前記削屑排出機構部6はジェットポンプ6
Aを備えており、このジェットポンプ6Aは、加速され
たジェット流によって生じる負圧を利用して流体を吸収
し、圧力を上げて吐出するポンプである。このジェット
ポンプ6Aは、図6に示すようにポンプ本体36を有し
ており、このポンプ本体36の上部には、その前面36
aから後面36bに抜ける主通路37が、また、下部に
はハウジング装着孔38がそれぞれ設けてあり、また、
ポンプ本体36にはハウジング装着孔38と同心の環状
のチャンバ40が形成してある。そして、このチャンバ
40は連通路41を介して前記主通路37に連通してお
り、また、チャンバ40には後方に傾斜させて前記ハウ
ジング装着孔38に開口する複数の水ノズル42が形成
してある。
【0034】そして、前記ポンプ本体36のハウジング
装着孔38には、ポンプハウジング44が、その直管部
44Aの部分で装着してある。このポンプハウジング4
4は、直管部44Aの前端側に連なる漏斗状の吸込管部
45と、直管部44Aの後端側に連なる漏斗状の吐出管
部46とから構成してある。そして、前記直管部44A
には、前記水ノズル42の噴射方向に位置させて複数の
噴射孔48が形成してある。なお、掘削屑の回収をより
確実に行うためには漏斗状の吸込管部45の口部45A
を図1に仮想線で示すように管51一杯に広げても良
い。
【0035】そして、前記高圧水ホース28は、その途
中において前後に分割されており、この高圧水ホース2
8の前側ホース部28Aが、前記ジェットポンプ6Aの
主通路37の前端部に接続してあり、主通路37の後端
部に高圧水ホース28の後側ホース部28Bが接続して
あって、ジェットポンプ6Aは前記高出力水圧モータ4
の後方に、その吸込管部45を位置させて配置してあ
り、前記吐出管部46には低圧排水ホース49が接続し
てある。
【0036】次に、上記のように構成された掘削装置に
より管51内の掘削が行われる。前記推進機構2におい
て、送りハンドル15を回転操作することにより駆動ギ
ヤ16を回転させて、アイドルギヤ17、18を介して
ギヤ13、14を回転し、送りねじ軸11、12を回転
してナット部材20、21の送り機能によりスライダ1
9を前進させて、推進シャフト3を介して高出力水圧モ
ータ4を前進させる。
【0037】そして、高圧水供給装置から高圧水ホース
28を介して高圧水が高出力水圧モータ4に供給され、
その水圧で高出力水圧モータ4に内蔵されたモータすな
わちタービン及び減速機が駆動され、それにより出力シ
ャフト55の先端に取り付けられた掘削刃31が回転さ
れ管51内を閉塞した硬質廃物52の機械的切削が行わ
れる。また、長くつながった掘削屑が生じた場合には、
固定刃33と回転刃34による剪断作用により掘削屑を
細断し、排出性の良い細かい掘削屑になる。これと同時
に、高圧噴射ノズル30から噴射される水圧によって掘
削刃31による切削部分が洗浄される。
【0038】さらに洗浄液のドレイン水は高圧噴射ノズ
ル30及び低圧噴射ノズル29から噴射される水圧によ
って後方に排出され、それによりドレイン水と共に切削
屑は後方へ強力に押しやられる。特に、後方に噴射する
高圧噴射ノズル30及び低圧噴射ノズル29は切削屑等
の排出作用を強化する機能を有し、除去物を後方へ強力
に押しやる。
【0039】このようにして、後方へ押しやられた切削
屑等は、前記ジェットポンプ6Aが発生する負圧によっ
て吸込管部45に吸込まれて、吐出管部46より吐出さ
れて低圧排水ホース49により外部に排出される。この
場合、管51内に直接排出される場合と異なり、低圧排
水ホース49内の流速が早いことと、低圧排水ホース4
9の内面が滑らかなため、切削屑等が排水中に沈殿せ
ず、確実に外部に切削屑等が排出される。
【0040】すなわち、このジェットポンプ6Aにおい
ては、高圧水ホース28側から高圧水が連通路41を介
してチャンバ40に供給されて、複数の水ノズル42か
ら加速されたジェット流となって直管部44A内に噴射
される。したがって、加速されたジェット流によって生
じる負圧が発生して切削屑等とドレイン水を吸込管部4
5から吸込み、吐出管部46より低圧排水ホース49に
吐出される。
【0041】そして、低圧排水ホース49により排出さ
れた切削屑または硬質廃物は図示しない廃棄装置によっ
て地上へ排出される。
【0042】前記削屑排出機構部6の他の実施態様を図
7に示す。この削屑排出機構部6は、ジェットポンプ6
Aを備えており、このジェットポンプ6Aは、加速され
たジェット流によって生じる負圧を利用して流体を吸収
し、圧力を上げて吐出するポンプである。このジェット
ポンプ6Aはポンプ本体36を有しており、このポンプ
本体36の上部には、その前面36aから後面36bに
抜ける主通路37が、また、下部にはハウジング装着孔
38がそれぞれ設けてあり、このハウジング装着孔38
の周面部には環状凹部39が形成してあり、また、ポン
プ本体36には環状凹部39と同心の環状のチャンバ4
0が形成してある。そして、このチャンバ40は連通路
41を介して前記主通路37に連通しており、また、チ
ャンバ40には後方に傾斜させて前記環状凹部39に開
口する複数の水ノズル42が形成してあり、また、前記
ポンプ本体36には、これの後面36bから前記環状凹
部39に抜けるエア通路43が設けてある。
【0043】そして、前記ポンプ本体36のハウジング
装着孔38には、ポンプハウジング44が、その直管部
44Aの部分で装着してある。このポンプハウジング4
4は、直管部44Aの前端側に連なる漏斗状の吸込管部
45と、直管部44Aの後端側に連なる漏斗状の吐出管
部46とから構成してある。そして、前記直管部44A
と前記環状凹部39とでエア混合室47を構成してお
り、このエア混合室47の内周面、すなわち、直管部4
4Aには、前記水ノズル42の噴射方向に位置させて複
数の噴射孔48が形成してある。
【0044】そして、このジェットポンプ6Aにおいて
は、高圧水ホース28側から高圧水が連通路41を介し
てチャンバ40に供給されて、複数の水ノズル42から
加速されたジェット流となって、エア混合室47を経て
噴出孔から直管部44A内に噴射される。したがって、
加速されたジェット流によって生じる負圧が発生して切
削屑等とドレイン水を吸込管部45から吸込み、吐出管
部46より低圧排水ホース49に吐出される。
【0045】一方、前記エアホース50からエア通路4
3を介して前記エア混合室47にエアが供給される。し
たがって、エアはエア混合室47で高圧噴射水と混合さ
れる。高圧水は周囲のエアを巻き込みながら噴射される
が、水中に直接噴射する場合に比較して抵抗が少ないた
め噴射エネルギーが減衰しにくく、また、エアによる押
し退け効果(容積効果)によって、より強力なジェット
ポンプ6Aを構成している。
【0046】また、混合されたエアは高圧水により微細
化され、ジェットポンプ6Aにより掘削屑、排水と共
に、排出されるが、エアの混合により排出水の平均比重
が減少するため、より長距離の排出(深孔での排出)を
可能にすることができる。
【0047】なお、上記した掘削装置は、地中の管51
内部のケーブル除去用のものとして説明したが本発明の
掘削装置の用途はこれに限られず本発明の掘削装置は他
に化学工場内の熱交換器(特にスケールで閉塞)の掘削
及び輸送管掘削、下水管内掘削等に利用できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係わる掘削装置によれば、回転作動により被掘削物を掘
削する掘削刃を有する掘削刃機構部と、前記掘削刃機構
部の前記掘削刃に回転を付与する水圧回転力付与手段
と、前記掘削刃機構部および水圧回転力付与手段を推進
する推進シャフトと、前記推進シャフトに推進力を付与
する推進機構と、前記水圧回転力付与手段からの排水に
より掘削屑を後方に流し出す排水手段と、前記排水手段
により排出される掘削屑を、加速されたジェット流によ
って生じる負圧を利用して吸引し、圧力を上げて吐出す
る強制掘削屑排出手段とを備えたことにより、前記水圧
回転力付与手段により掘削刃機構部の掘削刃を回転して
この掘削刃で被掘削物を掘削し、推進機構で推進シャフ
トに推進力を付与して前記掘削刃機構部および水圧回転
力付与手段を推進し、前記水圧回転力付与手段からの排
水により掘削屑を後方に流し出して、強制掘削屑排出手
段により加速されたジェット流によって生じる負圧を利
用して掘削屑を吸引し、圧力を上げて吐出することがで
きる。
【0049】このために、掘削屑と排水の連続排出が可
能になり、掘削屑の排出作業が省けるために、作業が高
能率になると共に、作業者の負担が小さくなる。また、
掘削穴もしくは管内にはほとんど掘削屑と排水を残すこ
となく回収し排出することができるために、水をリサイ
クル使用した場合の全体水量を少なくすることができ
る。
【0050】また、請求項2の発明に係わる掘削装置に
よれば、請求項1記載の掘削装置において、前記強制掘
削屑排出手段がジェットポンプであることにより、上記
した請求項1の発明に係わる掘削装置の効果と同じ効果
を奏し得る。
【0051】また、請求項3の発明に係わる掘削装置に
よれば、請求項1記載の掘削装置において、前記強制掘
削屑排出手段が、ジェットポンプと、このジェットポン
プのジェット水流にエアを混合するエア混合手段とを有
することにより、上記した請求項1の発明に係わる掘削
装置の効果と同じ効果を奏し得るばかりか、ジェットポ
ンプのジェット水流にエアを混合することで、掘削屑の
排出能力をより向上させることができる。
【0052】また、請求項4の発明に係わる掘削装置に
よれば、請求項1又は請求項2記載の掘削装置におい
て、前記掘削刃機構部が、回転作動により被掘削物を掘
削する掘削刃と、この掘削刃と共に回転して固定刃との
間で掘削屑を剪断する回転刃を有する細断用切刃とを備
えたことにより、上記した請求項1の発明に係わる掘削
装置の効果と同じ効果を奏し得るばかりか、樹脂等の掘
削により発生する長さの長い掘削屑を細断し得て、掘削
屑の詰まりが生じ難くなる。
【0053】また、請求項5の発明に係わる掘削装置に
よれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項
4記載の掘削装置において、前記推進機構が、複数の送
りねじ軸を有して、これらの送りねじ軸のねじ送りによ
りスライダーを移動して推進シャフトを推進させる構成
を有することにより、上記した請求項1の発明に係わる
掘削装置の効果と同じ効果を奏し得るばかりか、推進機
構の小形化、軽量化が可能になり、この推進機構を使用
するために狭い場所、例えばマンホール内での掘削作業
を可能にすることができる。
【0054】また、請求項6の発明に係わる掘削装置に
よれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項
4又は請求項5記載の掘削装置において、前記水圧回転
力付与手段が高圧水の圧力により回転する高出力水圧モ
ータであり、前記排出手段が噴射ノズルであることによ
り、上記した請求項1の発明に係わる掘削装置の効果と
同じ効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘削装置の縦断面図である。
【図2】同掘削装置における推進機構の縦断面図であ
る。
【図3】(1)は同推進機構の送りねじ軸と推進シャフ
トとの配置関係を示す説明図である。(2)は同推進機
構の送りねじ軸と推進シャフトとの他の配置関係を示す
説明図である。
【図4】(1)は同掘削装置における掘削刃機構部の側
面図である。(2)は同掘削装置における掘削刃機構部
の平面図である。
【図5】ローラー機構の断面図である。
【図6】図1のA部の拡大詳細図である。
【図7】削屑排出機構部の他の実施態様の断面図であ
る。
【符号の説明】
2 推進機構 3 推進シャフト 4 高出力水圧モータ 5 掘削刃機構部 6A ジェットポンプ 31 掘削刃

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転作動により被掘削物を掘削する掘削
    刃を有する掘削刃機構部と、 前記掘削刃機構部の前記掘削刃に回転を付与する水圧回
    転力付与手段と、 前記掘削刃機構部および水圧回転力付与手段を推進する
    推進シャフトと、 前記推進シャフトに推進力を付与する推進機構と、 前記水圧回転力付与手段からの排水により掘削屑を後方
    に流し出す排水手段と、 前記排水手段により排出され
    る掘削屑を、加速されたジェット流によって生じる負圧
    を利用して吸引し、圧力を上げて吐出する強制掘削屑排
    出手段とを備えたことを特徴とする掘削装置。
  2. 【請求項2】 前記強制掘削屑排出手段がジェットポン
    プである請求項1記載の掘削装置。
  3. 【請求項3】 前記強制掘削屑排出手段が、ジェットポ
    ンプと、このジェットポンプのジェット水流にエアを混
    合するエア混合手段とを有する請求項1記載の掘削装
    置。
  4. 【請求項4】 前記掘削刃機構部が、回転作動により被
    掘削物を掘削する掘削刃と、この掘削刃と共に回転して
    固定刃との間で掘削屑を剪断する回転刃を有する細断用
    切刃とを備えた請求項1又は請求項2又は請求項3記載
    の掘削装置。
  5. 【請求項5】 前記推進機構が、複数の送りねじ軸を有
    して、これらの送りねじ軸のねじ送りによりスライダー
    を移動して推進シャフトを推進させる構成を有する請求
    項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載の掘削
    装置。
  6. 【請求項6】 前記水圧回転力付与手段が高圧水の圧力
    により回転する高出力水圧モータであり、前記排出手段
    が噴射ノズルである請求項1又は請求項2又は請求項3
    又は請求項4又は請求項5記載の掘削装置。
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