JPH09221989A - パイプ圧入構造 - Google Patents
パイプ圧入構造Info
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- JPH09221989A JPH09221989A JP5394296A JP5394296A JPH09221989A JP H09221989 A JPH09221989 A JP H09221989A JP 5394296 A JP5394296 A JP 5394296A JP 5394296 A JP5394296 A JP 5394296A JP H09221989 A JPH09221989 A JP H09221989A
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- chamber
- jet water
- guide pipe
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は地山を掘削してパイプを圧入する工法
において、地山の掘削を容易にすることを課題とする。 【解決手段】地山G中に圧入されるパイプ1の先端に取
付けた先端パイプ2のガイドパイプ3に振動装置40を
取付け、記ガイドパイプ3を振動させつゝ掘削装置Dに
よって地山Gを掘削する。
において、地山の掘削を容易にすることを課題とする。 【解決手段】地山G中に圧入されるパイプ1の先端に取
付けた先端パイプ2のガイドパイプ3に振動装置40を
取付け、記ガイドパイプ3を振動させつゝ掘削装置Dに
よって地山Gを掘削する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばパイプを地山
中に圧入する際に適用されるパイプ圧入構造に関するも
のである。
中に圧入する際に適用されるパイプ圧入構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば土留め用パイプルーフ工法やパイ
プ推進工法等においては、パイプが地山中に圧入される
が、この場合には従来図9に示すようなパイプ圧入構造
が提供されている(特願平7−215438号)。図に
おいて地山G中に圧入されるパイプ(1) の先端には先導
パイプ(2) が取付けられ、該先導パイプ(2) の先端部分
は360°方向に首振り可能なガイドパイプ(3) とされ
ており、該ガイドパイプ(3) 内には遮水壁(4) が設けら
れ、該遮水壁(4) より前側にはチャンバー(5) が区画さ
れている。そしてチャンバー(5) 内には掘削装置Dとし
て複数個のジェット水噴射ノズル(6) を有する中空スポ
ーク(7) が配置され、該中空スポーク(7) の中空回転軸
(8) は遮水壁(4) に支持されており、該中空回転軸(8)
はモーター(9) によって回転せしめられ、更に該中空回
転軸(8) には地上からジェット水パイプ(10)が接続して
おり、そして該チャンバー(5) 内には地上から排泥管(1
1)が連絡している。
プ推進工法等においては、パイプが地山中に圧入される
が、この場合には従来図9に示すようなパイプ圧入構造
が提供されている(特願平7−215438号)。図に
おいて地山G中に圧入されるパイプ(1) の先端には先導
パイプ(2) が取付けられ、該先導パイプ(2) の先端部分
は360°方向に首振り可能なガイドパイプ(3) とされ
ており、該ガイドパイプ(3) 内には遮水壁(4) が設けら
れ、該遮水壁(4) より前側にはチャンバー(5) が区画さ
れている。そしてチャンバー(5) 内には掘削装置Dとし
て複数個のジェット水噴射ノズル(6) を有する中空スポ
ーク(7) が配置され、該中空スポーク(7) の中空回転軸
(8) は遮水壁(4) に支持されており、該中空回転軸(8)
はモーター(9) によって回転せしめられ、更に該中空回
転軸(8) には地上からジェット水パイプ(10)が接続して
おり、そして該チャンバー(5) 内には地上から排泥管(1
1)が連絡している。
【0003】上記パイプ圧入構造Pでは、パイプ(1) の
根端を油圧ジャッキ等の推進手段で押して該パイプ(1)
を地山G中に圧入し、チャンバー(5) 内へ圧密されつゝ
進入した地山Gはモーター(9) によって回転せしめられ
ている中空スポーク(7) のジェット水噴射ノズル(6) か
ら噴射したジェット水によって切削し、切削によって生
じた土砂スラリーは排泥管(11)より地上へ排出する。
根端を油圧ジャッキ等の推進手段で押して該パイプ(1)
を地山G中に圧入し、チャンバー(5) 内へ圧密されつゝ
進入した地山Gはモーター(9) によって回転せしめられ
ている中空スポーク(7) のジェット水噴射ノズル(6) か
ら噴射したジェット水によって切削し、切削によって生
じた土砂スラリーは排泥管(11)より地上へ排出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造では地山
Gが固い場合、あるいは地山G内に礫が混合されている
場合には該礫がガイドパイプ(3) の先端に当たって推進
の障害となり、パイプ(1) の推進抵抗が大きくなると云
う問題点がある。
Gが固い場合、あるいは地山G内に礫が混合されている
場合には該礫がガイドパイプ(3) の先端に当たって推進
の障害となり、パイプ(1) の推進抵抗が大きくなると云
う問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】地山G中に圧入されるパ
イプ(1) の先端に先導パイプ(2) を取付け、該先導パイ
プ(2) の先端部分を360°方向に首振り可能なガイド
パイプ(3) とし、該ガイドパイプ(3) 内に遮水壁(4) を
設けてその前側にチャンバー(5) を区画し、該チャンバ
ー(5) 内に掘削装置(16)を設置し、該ガイドパイプ(3)
には振動装置(41)を取付けたパイプ圧入構造を提供する
ものであり、該チャンバー内には地上から排泥管(34)が
連絡しており、また該排泥管(34)の前側には礫破砕装置
(41)が配置されているパイプ圧入構造を提供するもので
ある。
イプ(1) の先端に先導パイプ(2) を取付け、該先導パイ
プ(2) の先端部分を360°方向に首振り可能なガイド
パイプ(3) とし、該ガイドパイプ(3) 内に遮水壁(4) を
設けてその前側にチャンバー(5) を区画し、該チャンバ
ー(5) 内に掘削装置(16)を設置し、該ガイドパイプ(3)
には振動装置(41)を取付けたパイプ圧入構造を提供する
ものであり、該チャンバー内には地上から排泥管(34)が
連絡しており、また該排泥管(34)の前側には礫破砕装置
(41)が配置されているパイプ圧入構造を提供するもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の一つの具体例を図1〜図
4に示す。図1に示すパイプ(1) はヒューム管、FRP
管、鋼管、ボックス状のコンクリート管等であり、該パ
イプ(1) の先端には先導パイプ(2) が取付けられ、該先
導パイプ(2) の先端には360°方向に首振り可能なガ
イドパイプ(3) が取付けられており、該ガイドパイプ
(3) はリング(12)を介して該先導パイプ(2) の本体(2A)
に取付けられており、該ガイドパイプ(3) は該先導パイ
プ(2) の本体(2A)とガイドパイプ(3) との間に差渡され
ている油圧ジャッキ(13)および該油圧ジャッキ(13)に当
接する押圧板(14)によって上下左右に首振りせしめられ
てパイプ(1) の圧入方向を制御されるが、該方向を制御
するために該ガイドパイプ(3) にはターゲット(15)が垂
設され、該ターゲット(15)に光を照射してガイドパイプ
(3) の方向を検出する。
4に示す。図1に示すパイプ(1) はヒューム管、FRP
管、鋼管、ボックス状のコンクリート管等であり、該パ
イプ(1) の先端には先導パイプ(2) が取付けられ、該先
導パイプ(2) の先端には360°方向に首振り可能なガ
イドパイプ(3) が取付けられており、該ガイドパイプ
(3) はリング(12)を介して該先導パイプ(2) の本体(2A)
に取付けられており、該ガイドパイプ(3) は該先導パイ
プ(2) の本体(2A)とガイドパイプ(3) との間に差渡され
ている油圧ジャッキ(13)および該油圧ジャッキ(13)に当
接する押圧板(14)によって上下左右に首振りせしめられ
てパイプ(1) の圧入方向を制御されるが、該方向を制御
するために該ガイドパイプ(3) にはターゲット(15)が垂
設され、該ターゲット(15)に光を照射してガイドパイプ
(3) の方向を検出する。
【0007】該ガイドパイプ(3) 内には遮水壁(4) が設
けられており、該遮水壁(4) より前部にはチャンバー
(5) が区画されている。そして該遮水壁(4) には回転体
として先端部に掘削装置Dとしての回転円盤(16)が取付
けられている回転軸(17)を回転可能に支持している軸受
(18)が着脱可能に取付けられており、該回転軸(17)の前
面には切刃(19)が着脱可能に取付けられており、そして
該回転軸(17)は遮水壁(4) に支持されているモーター(2
0)によってギヤ(21,22) を介して回転せしめられる。
けられており、該遮水壁(4) より前部にはチャンバー
(5) が区画されている。そして該遮水壁(4) には回転体
として先端部に掘削装置Dとしての回転円盤(16)が取付
けられている回転軸(17)を回転可能に支持している軸受
(18)が着脱可能に取付けられており、該回転軸(17)の前
面には切刃(19)が着脱可能に取付けられており、そして
該回転軸(17)は遮水壁(4) に支持されているモーター(2
0)によってギヤ(21,22) を介して回転せしめられる。
【0008】該回転円盤(16)の前面には図2に示すよう
に複数個のジェット水噴射ノズル(23)がS字状に配設さ
れており、該ノズル(23)の近傍において回転円盤(16)の
回転方向に対して後側には土砂排出孔(24)が設けられて
おり、該回転円盤(16)の背面にはジェット水導入槽(25)
が該ノズル(23)配設箇所に沿って取付けられており、図
4に示すように該ジェット水導入槽(25)は各ノズル(23)
に連通し、かつ回転軸(17)内のジェット水路(26)に連絡
している。更に該ジェット水導入槽(25)の背面にも後方
に向けてジェット水噴射ノズル(27)が差出されている。
に複数個のジェット水噴射ノズル(23)がS字状に配設さ
れており、該ノズル(23)の近傍において回転円盤(16)の
回転方向に対して後側には土砂排出孔(24)が設けられて
おり、該回転円盤(16)の背面にはジェット水導入槽(25)
が該ノズル(23)配設箇所に沿って取付けられており、図
4に示すように該ジェット水導入槽(25)は各ノズル(23)
に連通し、かつ回転軸(17)内のジェット水路(26)に連絡
している。更に該ジェット水導入槽(25)の背面にも後方
に向けてジェット水噴射ノズル(27)が差出されている。
【0009】上記土砂排出孔(24)の総面積は該回転円盤
(16)の面積の40%以下の範囲に設定されていることが
望ましい。
(16)の面積の40%以下の範囲に設定されていることが
望ましい。
【0010】上記回転軸(17)の根端にはスイベル(31)を
介して地上からジェット水パイプ(32)が接続されてお
り、該ジェット水パイプ(32)にはバルブ(33)が介在す
る。更に地上からは排泥管(34)およびバイパス管(36)が
挿入され、該排泥管(34)およびバイパス管(36)は遮水壁
(4) に開口してチャンバー(5) 内に連絡し、該排泥管(3
4)にはバルブ(35)が介在しており、該排泥管(34)の先端
開口部に向けて地上から洗浄水が送られる洗浄ノズル(3
7)が配置されている。更に該先導パイプ(2) の根端部に
はカットリング(38)が取付けられ、ガイドパイプ(3) の
先端には超硬チップ(39)が取付けられている。更に該ガ
イドパイプ(3) にはモーター式振動器(40)が取り付けら
れており、また排泥管(34)の先端開口部の前側には油圧
シリンダー式の礫破砕装置(41)が配置されている。
介して地上からジェット水パイプ(32)が接続されてお
り、該ジェット水パイプ(32)にはバルブ(33)が介在す
る。更に地上からは排泥管(34)およびバイパス管(36)が
挿入され、該排泥管(34)およびバイパス管(36)は遮水壁
(4) に開口してチャンバー(5) 内に連絡し、該排泥管(3
4)にはバルブ(35)が介在しており、該排泥管(34)の先端
開口部に向けて地上から洗浄水が送られる洗浄ノズル(3
7)が配置されている。更に該先導パイプ(2) の根端部に
はカットリング(38)が取付けられ、ガイドパイプ(3) の
先端には超硬チップ(39)が取付けられている。更に該ガ
イドパイプ(3) にはモーター式振動器(40)が取り付けら
れており、また排泥管(34)の先端開口部の前側には油圧
シリンダー式の礫破砕装置(41)が配置されている。
【0011】上記構成において、パイプ(1) の推進圧入
に先立って推進装置のモーター(20)を駆動してギヤ(21,
22) 、回転軸(17)を介して回転円盤(16)を所定回転で回
転させると共にジェット水パイプ(32)のバルブ(33)を開
き、地上から該ジェット水パイプ(32)にジェット水を圧
送する。該回転円盤(16)の回転数は通常毎分1.5〜4
回とする。該ジェット水は該ジェット水パイプ(32)から
スイベル(31)を介して回転軸(17)のジェット水路(26)に
流入し、更に回転円盤(16)のジェット水導入槽(25)に流
入し、図4に示すようにノズル(23)から噴射される。更
にモーター式振動器(40)を作動させて該ガイドパイプ
(3) を振動させる。
に先立って推進装置のモーター(20)を駆動してギヤ(21,
22) 、回転軸(17)を介して回転円盤(16)を所定回転で回
転させると共にジェット水パイプ(32)のバルブ(33)を開
き、地上から該ジェット水パイプ(32)にジェット水を圧
送する。該回転円盤(16)の回転数は通常毎分1.5〜4
回とする。該ジェット水は該ジェット水パイプ(32)から
スイベル(31)を介して回転軸(17)のジェット水路(26)に
流入し、更に回転円盤(16)のジェット水導入槽(25)に流
入し、図4に示すようにノズル(23)から噴射される。更
にモーター式振動器(40)を作動させて該ガイドパイプ
(3) を振動させる。
【0012】次いでパイプ(1) の根端を油圧ジャッキ等
の推進手段によって押して、該パイプ(1) を先導パイプ
(2) およびガイドパイプ(3) を介して地山G中に圧入し
て行くと、該地山Gはチャンバー(5) 内に進入する。そ
こで該チャンバー(5) 内に進入した地山Gを掘削装置D
の回転円盤(16)のノズル(23)から噴射されるジェット水
により該地山Gを切削する。この際、地山Gはチャンバ
ー(5) 内に圧密されて進入するので自立しにくい軟弱な
地山Gであっても該チャンバー(5) 内で自立して崩壊が
防止される。そして該チャンバー(5) 内に進入した地山
Gは、振動するガイドパイプ(3) によってほぐされ、地
山Gが固い地盤である場合は軟化され、また礫を含んで
いる場合には礫が動き易くなってガイドパイプ(3) の先
端に当たった礫は該ガイドパイプ(3) の内側あるいは外
側にはねのけられ、したがってパイプ(1) 、先導パイプ
(2) およびガイドパイプ(3) は固い地盤や礫に干渉され
ることなく円滑に推進される。更にチャンバー(5) 内に
は地上からパイプ圧入位置における地下水の水頭+0.
2kg/cm2 圧の水圧をバイパス管(36)を介して及ぼすこ
とによって地山Gのチャンバー(5) や排泥管(34)内への
崩壊をより確実に防止する。
の推進手段によって押して、該パイプ(1) を先導パイプ
(2) およびガイドパイプ(3) を介して地山G中に圧入し
て行くと、該地山Gはチャンバー(5) 内に進入する。そ
こで該チャンバー(5) 内に進入した地山Gを掘削装置D
の回転円盤(16)のノズル(23)から噴射されるジェット水
により該地山Gを切削する。この際、地山Gはチャンバ
ー(5) 内に圧密されて進入するので自立しにくい軟弱な
地山Gであっても該チャンバー(5) 内で自立して崩壊が
防止される。そして該チャンバー(5) 内に進入した地山
Gは、振動するガイドパイプ(3) によってほぐされ、地
山Gが固い地盤である場合は軟化され、また礫を含んで
いる場合には礫が動き易くなってガイドパイプ(3) の先
端に当たった礫は該ガイドパイプ(3) の内側あるいは外
側にはねのけられ、したがってパイプ(1) 、先導パイプ
(2) およびガイドパイプ(3) は固い地盤や礫に干渉され
ることなく円滑に推進される。更にチャンバー(5) 内に
は地上からパイプ圧入位置における地下水の水頭+0.
2kg/cm2 圧の水圧をバイパス管(36)を介して及ぼすこ
とによって地山Gのチャンバー(5) や排泥管(34)内への
崩壊をより確実に防止する。
【0013】上記切削によって生じた土砂は噴射された
ジェット水と混合してスラリーとなり、該回転円盤(16)
の土砂排出孔(24)を図4矢印に示すように通り抜けて該
回転円盤(16)の後側に導入され、排泥管(34)のバルブ(3
5)を開いて地上から該土砂スラリーを該排泥管(34)に吸
引して排除する。この際礫が排泥管(34)に引掛った場合
には礫破砕装置(41)を作動させて礫を細かく破砕して該
排泥管(34)に導入する。このようにしてノズル(23)は回
転円盤(16)の回転に伴って回転しつゝ地山Gの切羽面を
切削して行くので、パイプ(1) が大口径であっても切羽
面において地山Gは少数のノズル(23)で切削残りがなく
均一に切削される。したがって大口径の坑を切削する場
合でも噴射されるジェット水使用量が少なくなり、それ
に応じて土砂スラリー発生量も少なくなって土砂スラリ
ーの地上への排除、後処理も容易になる。
ジェット水と混合してスラリーとなり、該回転円盤(16)
の土砂排出孔(24)を図4矢印に示すように通り抜けて該
回転円盤(16)の後側に導入され、排泥管(34)のバルブ(3
5)を開いて地上から該土砂スラリーを該排泥管(34)に吸
引して排除する。この際礫が排泥管(34)に引掛った場合
には礫破砕装置(41)を作動させて礫を細かく破砕して該
排泥管(34)に導入する。このようにしてノズル(23)は回
転円盤(16)の回転に伴って回転しつゝ地山Gの切羽面を
切削して行くので、パイプ(1) が大口径であっても切羽
面において地山Gは少数のノズル(23)で切削残りがなく
均一に切削される。したがって大口径の坑を切削する場
合でも噴射されるジェット水使用量が少なくなり、それ
に応じて土砂スラリー発生量も少なくなって土砂スラリ
ーの地上への排除、後処理も容易になる。
【0014】このようにしてガイドパイプ(3) および先
導パイプ(2) をパイプ(1) を介して推進しつゝ切羽面に
おいて地山Gを回転円盤(16)のノズル(23)から噴射され
るジェット水によって同時に切削して行くので、推進抵
抗は小さくなり推進エネルギーはそれに対応して小さく
なる。そして該掘削装置Dの切刃(19)は回転円盤(16)に
先行して地山G中に圧入され、そのドリル効果により地
山Gの掘削方向が正しく維持される。しかし該切刃(19)
は本発明にとって必須のものではなく、不要な時には回
転軸(17)前面から取りはずされてもよく、また切刃(19)
が取付けられないような構造のものでもよい。
導パイプ(2) をパイプ(1) を介して推進しつゝ切羽面に
おいて地山Gを回転円盤(16)のノズル(23)から噴射され
るジェット水によって同時に切削して行くので、推進抵
抗は小さくなり推進エネルギーはそれに対応して小さく
なる。そして該掘削装置Dの切刃(19)は回転円盤(16)に
先行して地山G中に圧入され、そのドリル効果により地
山Gの掘削方向が正しく維持される。しかし該切刃(19)
は本発明にとって必須のものではなく、不要な時には回
転軸(17)前面から取りはずされてもよく、また切刃(19)
が取付けられないような構造のものでもよい。
【0015】該ノズル(23)に供給されるジェット水やバ
イパス管(36)からチャンバー(5) 内に注入される水は清
水であってもよいし、また上記掘削によって発生した土
砂スラリーを地上で静置して粗な固形分を沈澱させ、そ
の上澄液を使用してもよい。該上澄液には微細な土砂が
分散しているから比重が清水よりも大きいので、チャン
バー(5) 内での地山Gの崩壊を防止する効果が清水より
も大きく、またジェット水として地山Gの切削面に吹付
けると、該上澄液に分散している微細な土砂が該地山G
の切削面に付着して緊密化せしめ、地山Gの自立を補助
する。
イパス管(36)からチャンバー(5) 内に注入される水は清
水であってもよいし、また上記掘削によって発生した土
砂スラリーを地上で静置して粗な固形分を沈澱させ、そ
の上澄液を使用してもよい。該上澄液には微細な土砂が
分散しているから比重が清水よりも大きいので、チャン
バー(5) 内での地山Gの崩壊を防止する効果が清水より
も大きく、またジェット水として地山Gの切削面に吹付
けると、該上澄液に分散している微細な土砂が該地山G
の切削面に付着して緊密化せしめ、地山Gの自立を補助
する。
【0016】上記掘削工事が中断された場合には回転円
盤(16)の面圧が地山Gの切羽面に及ぼされるので地山G
のチャンバー(5) および排泥管(34)内への崩壊は確実に
防止される。この場合回転円盤(16)に設けられている土
砂排出孔(24)の総面積が該回転円盤(16)の面積の40%
を越えると、該回転円盤(16)の面圧が有効に地山Gに及
ぼされなくなり、地山Gの崩壊を確実に防止出来なくな
る。そして該掘削工事が再開される時にはチャンバー
(5) の底部に土砂が沈澱しているので、そのまゝでは排
泥管(34)からのスラリー排出が妨害される。したがって
その場合には回転円盤(16)の後向きのジェット水噴射ノ
ズル(27)からもジェット水を噴射して該土砂を水で希釈
して円滑な排泥を確保する。同時に洗浄ノズル(37)に地
上から洗浄水を送って洗浄ノズル(37)から洗浄水を排泥
管(34)開口部に向けて噴射して該排泥管(34)開口部に蓄
積している土砂を排除する。また大きな礫が排泥管(34)
開口部に引掛っている場合には礫破砕装置(41)を作動さ
せて礫を細かく破砕する。
盤(16)の面圧が地山Gの切羽面に及ぼされるので地山G
のチャンバー(5) および排泥管(34)内への崩壊は確実に
防止される。この場合回転円盤(16)に設けられている土
砂排出孔(24)の総面積が該回転円盤(16)の面積の40%
を越えると、該回転円盤(16)の面圧が有効に地山Gに及
ぼされなくなり、地山Gの崩壊を確実に防止出来なくな
る。そして該掘削工事が再開される時にはチャンバー
(5) の底部に土砂が沈澱しているので、そのまゝでは排
泥管(34)からのスラリー排出が妨害される。したがって
その場合には回転円盤(16)の後向きのジェット水噴射ノ
ズル(27)からもジェット水を噴射して該土砂を水で希釈
して円滑な排泥を確保する。同時に洗浄ノズル(37)に地
上から洗浄水を送って洗浄ノズル(37)から洗浄水を排泥
管(34)開口部に向けて噴射して該排泥管(34)開口部に蓄
積している土砂を排除する。また大きな礫が排泥管(34)
開口部に引掛っている場合には礫破砕装置(41)を作動さ
せて礫を細かく破砕する。
【0017】地山Gに圧入するパイプの口径が変る場合
には遮水壁(4) から回転円盤(16)および回転軸(17)と共
に軸受(18)をはずして径の違った回転円盤(16)に取替え
る。
には遮水壁(4) から回転円盤(16)および回転軸(17)と共
に軸受(18)をはずして径の違った回転円盤(16)に取替え
る。
【0018】本発明の他の具体例を図5〜図8に示す。
本実施の形態では回転軸(17)の先端に二叉スポーク(16
A) が取付けられ、該スポーク(16A) の前側には回転円
盤(16B) が取付けられ、該スポーク(16A) には該回転円
盤(16B) を貫通するジェット水噴射ノズル(23A) が取付
けられており、また該ノズル(23A) のスポーク(16A) お
よび回転円盤(16B) の回転方向とは反対側には複数個の
土砂排出孔(24A) が列設され、更に該スポーク(16A) の
両側に直交して複数個の土砂排出孔(24A) が設けられ
る。図7に示すように該ノズル(23A) から噴射されるジ
ェット水のベクトルAは前向き方向成分Ax と、回転円
盤(16B) 回転逆方向成分(横向き方向成分)Ay と、径
方向成分Az との和となり、通常上向き角度αは0〜8
7°の範囲に設定され、横向き角度βは0〜85°の範
囲に設定される。図8に示すように各ノズル(23A) の前
方にはステー(23B) を介して反射コーン(23C) が相対せ
られる。かくして各ノズル(23A) から噴射されるジェッ
ト水は該反射コーン(23C) によって反射されて後向き円
錐状の水カーテンWCを形成し、地山Gは該水カーテン
WCのナイフ効果によって切削される。
本実施の形態では回転軸(17)の先端に二叉スポーク(16
A) が取付けられ、該スポーク(16A) の前側には回転円
盤(16B) が取付けられ、該スポーク(16A) には該回転円
盤(16B) を貫通するジェット水噴射ノズル(23A) が取付
けられており、また該ノズル(23A) のスポーク(16A) お
よび回転円盤(16B) の回転方向とは反対側には複数個の
土砂排出孔(24A) が列設され、更に該スポーク(16A) の
両側に直交して複数個の土砂排出孔(24A) が設けられ
る。図7に示すように該ノズル(23A) から噴射されるジ
ェット水のベクトルAは前向き方向成分Ax と、回転円
盤(16B) 回転逆方向成分(横向き方向成分)Ay と、径
方向成分Az との和となり、通常上向き角度αは0〜8
7°の範囲に設定され、横向き角度βは0〜85°の範
囲に設定される。図8に示すように各ノズル(23A) の前
方にはステー(23B) を介して反射コーン(23C) が相対せ
られる。かくして各ノズル(23A) から噴射されるジェッ
ト水は該反射コーン(23C) によって反射されて後向き円
錐状の水カーテンWCを形成し、地山Gは該水カーテン
WCのナイフ効果によって切削される。
【0019】本発明では上記二つの具体例以外、後者の
具体例の掘削装置Dとしてはジェット水噴射ノズルを取
付けたスポークの回転円盤はスポークの側面から両側に
差出されてもよいし、スポークの後ろ側に取付けられて
もよい。また該回転円盤は省略されてもよい。また掘削
装置Dとしては従来のようなカッタースポーク方式のも
のを使用してもよい。
具体例の掘削装置Dとしてはジェット水噴射ノズルを取
付けたスポークの回転円盤はスポークの側面から両側に
差出されてもよいし、スポークの後ろ側に取付けられて
もよい。また該回転円盤は省略されてもよい。また掘削
装置Dとしては従来のようなカッタースポーク方式のも
のを使用してもよい。
【0020】
【発明の効果】したがって本発明では、地山Gが固い場
合や礫を含んでいる場合でもパイプの推進が容易に出来
るようになる。
合や礫を含んでいる場合でもパイプの推進が容易に出来
るようになる。
図1〜図4は本発明の一実施の形態を示すものである。
【図1】パイプ圧入構造先端部分断面図
【図2】回転円盤正面図
【図3】回転円盤背面図
【図4】図3のS−S断面図 図5〜図8は本発明の他の実施の形態を示すものであ
る。
る。
【図5】回転円盤正面図
【図6】図5のS−S断面図
【図7】ジェット水噴射方向説明図
【図8】ジェット水噴射ノズル部分詳細断面図
【図9】従来例のパイプ圧入構造先端部分断面図
1 パイプ 2 先導パイプ 3 ガイドパイプ 4 遮水壁 5 チャンバー 16,16A 回転円盤(掘削装置) 17 回転軸 23,23A ジェット水噴射ノズル 24,24A 土砂排出孔 40 振動装置 41 礫破砕装置
Claims (3)
- 【請求項1】地山中に圧入されるパイプの先端に先導パ
イプを取付け、該先導パイプの先端部分を360°方向
に首振り可能なガイドパイプとし、該ガイドパイプ内に
遮水壁を設けてその前側にチャンバーを区画し、該チャ
ンバー内に掘削装置を設置し、該ガイドパイプには振動
装置を取付けたことを特徴とするパイプ圧入構造 - 【請求項2】該チャンバー内には地上から排泥管が連絡
している請求項1に記載のパイプ圧入構造 - 【請求項3】該排泥管の前側には礫破砕装置が配置され
ている請求項2に記載のパイプ圧入構造
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5394296A JPH09221989A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | パイプ圧入構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5394296A JPH09221989A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | パイプ圧入構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09221989A true JPH09221989A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12956793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5394296A Pending JPH09221989A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | パイプ圧入構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09221989A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017124431A1 (zh) * | 2016-01-22 | 2017-07-27 | 青岛静力工程股份有限公司 | 地下工程挤入装置 |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP5394296A patent/JPH09221989A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017124431A1 (zh) * | 2016-01-22 | 2017-07-27 | 青岛静力工程股份有限公司 | 地下工程挤入装置 |
US20190048718A1 (en) * | 2016-01-22 | 2019-02-14 | Qingdao Jingli Engineering Co,. Ltd. | Squeezing device for underground project |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050414 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050426 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050823 |