JP3886562B2 - 内燃機関駆動のポンプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関によりポンプを駆動するポンプ装置に関し、詳しくは、ポンプの吸気を内燃機関の吸気で補足する内燃機関駆動のポンプ装置に関する。
かかるポンプ装置は、吸気による真空吸引力の発生源として用いられる。例えば、地下埋設管の設置や補修などで土砂等を掘り取る際に既存の土中埋設物を損傷することなく土壌を掘り取るために真空吸引力を利用する土壌掘削装置などに用いられる。
【0002】
あるいは、震災等で管内に貯った土砂や泥水を除去するために管内差水を管外へ吸い出す場合や、管内へのシール施工に先立つクリーニングとして管内ダストを吸引する場合、管内にライニングする樹脂を吸引する場合、サンドブラストによる管継手・バルブ等の研磨後のケイ砂を回収して清掃する場合、管内除錆のためのショットブラスト後に管内でピグを吸引してケイ砂および錆を除去する場合、さらに管内でパラシュートおよびスポンジピグを吸引して水抜き・異物除去等のクリーニングを行う場合などに、真空吸引力を発揮する。
【0003】
なお、ここで、内燃機関駆動のポンプ装置が利用される土壌掘削の分野について詳述する。
アスファルト舗装面などを掘り崩したり掘り起こしたりするには、ハンマーを圧搾空気等で強引に打ち込む破砕機や、大きなバケットで強力にすくい上げるパワーショベルなどが一般に用いられる。しかし、これらは、強力で作業効率が良い反面、大きな衝撃音や騒音を発するというマイナス面がある。さらに、強力すぎて、地下に埋設管等が既設されていた場合にこれに誤って触れると直ちにその被接触部の破壊や極端な変形等の不都合を招来するという面もある。そこで、それほどの掘削能力がなくても間に合うような地中における掘り起こしには、埋設管等を壊すことが無いように、人手で持っての操作が可能な破砕機や、真空掘削機も併用されている。
【0004】
かかるハンディ型の破砕機としては、実開昭59−160174号公報記載のものが知られている。この破砕機は、ハンドル部から下方に延びる筒体の先端にノミ刃を設けると共に、コンプレッサから供給された圧搾空気をノミ刃先端まで送る通路を設け、上記ノミ刃の部分に圧搾空気の一部を噴射する噴射口を設けた構成のものである。そして、ノミ刃による機械的な破砕に加えて、ノミ刃の近くから噴射した圧搾空気での土砂の吹き飛ばしや細分化等によっても土壌の破砕が行なわれる。
【0005】
また、そのような真空掘削機としては、例えば特開昭58−222228号公報に記載されたものが知られている。この真空掘削機は、吸引用ブロワに連通されたバキュームホースの先端に土砂の吸い込み口を備えたものである。そして、作業者がそのホースの土砂吸い込み口を掘削対象の土壌面に向けて近接させると、ブロワからの吸引力でそこの土砂を吸い上げる。これにより、土中の埋設物を損傷・破壊することなく、土壌を掘り起こすことができる。
【0006】
そして、これらの破砕機及び真空吸引装置は同時に使用されることが多い。先ず破砕機で土壌を突き崩して吸引に適した状態にしておいて、それから真空掘削装置でその土壌を吸引移送すると、両者の長所が活きて効率よく作業をすることができるからである。さらに、例えば特願平3−123040号の実施例の如く破砕部と吸引移送部とが一体化された土壌掘削装置もある。これは、破砕部への圧搾空気の供給と吸引移送部からの真空吸引との両方を内燃機関駆動のポンプ装置で行って、土壌を掘り起こすものである。
【0007】
【従来の技術】
このような内燃機関駆動のポンプ装置は、エンジン(内燃機関)及びコンプレッサ(ポンプ)が同一筺体内に収められていて、エンジン駆動のコンプレッサで圧搾空気の供給と真空吸引とを行うようになっている。少なくとも、真空吸引力(負圧吸引力)を発生させる。すなわち、真空吸引力の発生源として機能するために、少なくとも1台のコンプレッサ又はブロワが備えられ、さらに受給電力の制約等のためモータではなくエンジンが具備され、このエンジンで回転力を発生してコンプレッサを駆動するようになっているのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
もっとも、このような従来の内燃機関駆動のポンプ装置では、組込のエンジンやコンプレッサが大型・大出力のものほど高価になることから、一定のコスト制約の下では、あまり大型のものを採用することができず、比較的小型のもので済まさざるを得ない。このため、真空吸引力が限定される。あるいは真空吸引力ばかりか圧力気体の供給量も限定される。そして、これに起因して土壌吸引移送作業や管内吸引作業などの効率を或るレベル以上に引き上げるのは困難であった。
【0009】
そこで、その解決を図るべく同一出願人により特願平7−82410号の発明がなされた。これは、エンジンの吸排気が有効利用されていない点に着目して工夫・案出されたものであり、要するに、真空吸引力の源としてコンプレッサの吸気に加えてエンジンの吸気も利用するようにして、真空吸引力の増強を達成している。具体的には、市販品である従来の内燃機関駆動のポンプ装置に対し、内燃機関の吸気をポンプの吸気に連通させる連通管路などを付加する改造を施したものである。
【0010】
ところで、このような連通管路には、配管容易性に加えて、負圧による潰れへの対抗力も必要とされることから、一般に、コイル状針金入りの可撓性配管などが用いられる。そして、その配管端部は、真空吸引力や振動などによって抜け落ちることがないように、溶接したり、ホースバンド等で締着したりして止着されることになる。
【0011】
しかしながら、かかる連通管路を付加して従来形のポンプ装置を上記発明のポンプ装置に改変するに際し、連通管路をポンプ装置の筺体外に設けたのでは、装置の運搬時等に邪魔になって不便である。さらには、土壌吸引ユニット等のセット時や土壌掘削の作業中等にも作業の邪魔になることがある。
このため、汎用のポンプ装置を改造して真空吸引力の増強を図るに際し、邪魔にならないように連通管路を付加することが課題となる。
【0012】
また、針金入り配管は、切断等が面倒なことから、従来形のポンプ装置を上記発明のポンプ装置に改造するに際し、かなり工数が掛かってしまう。
しかしながら、工数が掛かり過ぎると実質的なコストアップとなるので、小型の装置を改造して安価に真空吸引力の増強を図った意味が薄れてしまうので、不都合である。
そこで、あまり手間を掛けないで簡単に素早く改造できるような工夫を施すことも課題となる。
【0013】
さらに、ポンプ装置を用いた作業の内容によっては、上記発明のポンプ装置による大きな真空吸引力を必要とした作業の後に続けて、従来形のポンプ装置で他の用途に利用したいこともある。かかる場合は、従来形のポンプ装置を上記発明のポンプ装置に改変したり、逆に、上記発明のポンプ装置から従来形のポンプ装置に戻したりすることが、容易にできれば便利である。
しかしながら、連通管路を溶接やバンド締着したのでは、これらの改変作業が面倒である。
そこで、改変が容易な連通管路を案出して内燃機関駆動のポンプ装置の可用性を向上させることも、さらなる課題となる。
【0014】
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、連通管路を付加しても運搬や作業性を損なわない内燃機関駆動のポンプ装置を実現することを目的とする。
また、本発明は、汎用品からの改造が容易な内燃機関駆動のポンプ装置を実現することも目的とする。
さらに、本発明は、双方向の改変が容易な内燃機関駆動のポンプ装置を実現することをも目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために発明された第1乃至第3の解決手段について、その構成および作用効果を以下に説明する。
【0016】
[第1の解決手段]
第1の解決手段の内燃機関駆動のポンプ装置は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、
内燃機関と、この内燃機関によって駆動されるポンプと、これら内燃機関およびポンプを収納する筺体とを備え、このポンプの吸気によって真空吸引力を発生する内燃機関駆動のポンプ装置において、
前記内燃機関の吸気管路と前記ポンプの吸気管路とを連通させる連通管路を備え、この連通管路は、前記筺体内に配置して設けられたものである
ことを特徴とするものである。
【0017】
このような第1の解決手段の内燃機関駆動のポンプ装置にあっては、連通管路によって内燃機関の吸気がポンプの吸気に連通させられるので、真空吸引力の発生がポンプの吸気ばかりか内燃機関の吸気によってもなされる。
これにより、吸気量が増えて、真空吸引力が増強される。
【0018】
しかも、この連通管路が、内燃機関やポンプと共に同一筺体内に収納されている。これにより、連通管路をポンプ装置の筺体外に設けた場合の不都合は回避し得ることとなる。すなわち、連通管路が装置の運搬等の邪魔になることがなく、また、連通管路が土壌吸引ユニット等のセット時や土壌掘削の作業中等に作業の邪魔になることもない。
【0019】
したがって、この発明によれば、汎用のポンプ装置を改造して真空吸引力の増強を図るために連通管路を付加しても、この連通管路が運搬や作業性を損なわないような構成の内燃機関駆動のポンプ装置を実現することができる。
【0020】
[第2の解決手段]
第2の解決手段の内燃機関駆動のポンプ装置は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、第1の内燃機関駆動のポンプ装置であって、
前記連通管路は、全部が又は少なくとも端部が可撓性を有する非金属製の曲管部と、これに連結した非金属製で固形の直管部とを含むものである
ことを特徴とするものである。
【0021】
ここで、上記の「非金属製」とは、鋼等の金属よりも切断や成形等の容易な例えばプラスチック等の材料で出来ていることを意味し、加工等困難なコンクリート等まで含む訳ではない。
【0022】
このような第2の解決手段の内燃機関駆動のポンプ装置にあっては、連通管路が固形の直管部と可撓性の曲管部とを連結することで構成されるので、配管上制約の多い筺体内であっても内燃機関やポンプさらにはその付属品などの間隙を縫って配置することが比較的容易にできる。また、かかる構造上、連通管路の大部分を占めることとなる直管部が固形であり、圧力等で変形しやすい可撓性の曲管部は、局部的にしか必要とされないことから、管内に負圧吸引力が作用しても連通管路が潰れることがない。
【0023】
しかも、連通管路が非金属製で出来ていて、針金等が入っていないので、配管時における切断作業等が容易となる。これにより、従来形のポンプ装置を本発明のポンプ装置に改造等する場合でも、少ない工数で簡単に素早く行うことができる。
【0024】
したがって、この発明によれば、筺体内に連通管路を設けるに際し汎用品からの改造が容易な構成の内燃機関駆動のポンプ装置を実現することができる。
【0025】
[第3の解決手段]
第3の解決手段の内燃機関駆動のポンプ装置は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、第1の内燃機関駆動のポンプ装置であって、
前記連通管路は、全部が又は少なくとも端部が可撓性を有する曲管部と、これの端部に端部が嵌合している固形の直管部とを含むものであり、
前記曲管部は、前記直管部の嵌合側端面を当接させてさらなる移動を阻止する手段を有するものである
ことを特徴とするものである。
【0026】
このような第3の解決手段の内燃機関駆動のポンプ装置にあっては、連通管路が固形の直管部と可撓性の曲管部とを連結することで構成されるので、上述したように、配管上制約の多い筺体内であっても、配置が容易であり、且つ潰れることもない。
【0027】
しかも、その連結が曲管部の端部と直管部の端部とを嵌合させることでなされるが、これらを嵌合させると、直管部の嵌合側端面が曲管部における移動阻止のための手段に当接する。そして、直管部が曲管部側へそれを越えて移動することが阻止される。そこで、嵌合させての連結作業時や、その後の装置作動時に連通管路へ負圧吸引力が働いて、直管部と曲管部との嵌合を深めるような作用がなされようとした場合でも、嵌合状態は変化することなく維持される。
【0028】
これにより、連結部を溶接したり、ホースバンドで緊締したり、ということを行わなくても、単に嵌合させただけで、連通管路を設け且つ有効に機能させることができる。
また、逆に連通管路を外すときにも、ホースバンドでの締結等がないので、曲管部と直管部とを引き離すだけで、簡単に行うことができる。
【0029】
したがって、この発明によれば、汎用品から発明品への改変および発明品から汎用品への改変という双方向の改変が共に容易な内燃機関駆動のポンプ装置を実現することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
このような第1〜第3の解決手段で達成された本発明の内燃機関駆動のポンプ装置について、これを実施するための形態を説明する。
【0031】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施形態は、上述した解決手段を実施するために、前記曲管部は、前記直管部の径に対応した径の環状有底凹部が、端面に形成されたものであることを特徴とする。
これにより、直管部の端部を曲管部の環状凹部に挿入して凹部底に当接させるだけで、両者を嵌合させるとともに、その状態を越えての移動を阻止することができる。
【0032】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施形態は、上述した解決手段を実施するために、前記曲管部は、径が前記直管部の径に対応した固形の内側曲管と、この内側曲管が総て内腔に嵌合挿入された可撓性の外側曲管とからなるものであることを特徴とする。
これにより、直管部の端部を曲管部における外側曲管のはみ出し部分に挿入して内側曲管端面に当接させるだけで、両者を嵌合させるとともに、その状態を越えての移動を阻止することができる。しかも、内側曲管が固形なので、特に潰れ難い。
【0033】
【実施例】
[第1実施例]
本発明の内燃機関駆動のポンプ装置の第1実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、それを用いた土壌掘削装置の回路図であり、図2は、その全体模式図である。また、図3は、連通管路の外観図であり、図4は、その連通管路の接続部断面図である。
【0034】
この土壌掘削装置は、土壌破砕ユニット10と、土壌吸引ユニット20と、筺体100に収納されフレキシブルホース43を介して土壌破砕ユニット10へ圧力気体を供給すると共に管路53を介して土壌吸引ユニット20へ真空吸引力を供給する内燃機関駆動のポンプ装置(100)とからなるものである。
先ず、土壌破砕ユニット10と土壌吸引ユニット20とを説明してから、内燃機関駆動のポンプ装置を詳述する。
【0035】
土壌破砕ユニット10は、土壌の破砕機から圧搾空気の供給部を除いた部分であり、フレキシブルホース43を介して圧力気体を導入しこれをモータ駆動源及び噴気源として土壌を破砕するものである。このために、このユニット10は、手で掴むためのハンドル部11と、これから下方に延びる筒体12と、筒体12にその上方部位で接続され筒体12の内腔に圧力気体を導入する導入管13と、筒体12の先端に固設され筒体12から圧力気体を受けてこれを駆動源として回転軸15を回転させるエアモータ14と、回転軸15に中心位置で固着されて回転する回転板16とで構成される。そして、回転板16の回転に伴って、回転板16の下面に設けられた破砕刃17が周回運動すると共に、エアモータ14のドレインポートから回転軸15そして回転板16に至るように設けられた貫通孔を通って回転板16の下方に圧力気体が噴射されるものとなっている。
【0036】
土壌吸引ユニット20は、土壌の真空掘削機から真空吸引力の発生・伝達部を除いたものであり、管路53を介して真空吸引力を導入しこの力で土壌を吸引移送するものである。このために、このユニット20は、下方先端に土壌吸入口部21を持った吸引パイプ22と、内部の土砂収集室25aさらにはフィルタ室25bがバキュームダクト23を介して吸引パイプ22の上方先端に連通した集土収塵部25とで構成される。そして、フィルタ室25bの上部に設けられた真空吸引力導入口25cを介して真空吸引されると、土壌70の一部を巻き込んだ高速の空気流が、吸入口部21から吸引パイプ22の内腔さらにはバキュームダクト23を経て土砂収集室25aに至って減速し、さらにフィルタ室25bで細かな塵も除去されて清浄な空気流になるが、土砂収集室25aで減速された際にそこに土砂を置き去りにすることで吸引移送した排土を収集するものとなっている。
【0037】
内燃機関駆動のポンプ装置(100)は、内燃機関としてのエンジン30と、これによって駆動されるポンプとしてのコンプレッサ60と、コンプレッサ60の吐気にエンジン30の排気を加えて土壌破砕ユニット10へ供給するために連結させた高圧側管路41,42,43と、コンプレッサ60の吸気やエンジン30の吸気による真空吸引力を土壌吸引ユニット20へ供給するための負圧側管路51,52,53と、コンプレッサ60の吸気にエンジン30の吸気を連通させて真空吸引力を増強させるために管路51,52間に介挿接続された連通管路101,102,103とから構成されている。
【0038】
エンジン30は、作動して回転力を発生しこの回転力で回転駆動することによりコンプレッサ60を作動させるためのものであり、このために出力軸がコンプレッサ60の駆動軸にカップリングを介して連結されている。また、エンジン30は、吸気・排気の圧力変動に比較的強いディーゼルエンジンが好ましく、作動時には内部での燃焼のために吸気及び排気を伴うものである。
【0039】
コンプレッサ60は、吸気によって真空吸引力を発生すると共に吐気によって高圧空気も発生させるために、レシプロ型コンプレッサやスクリュー型コンプレッサなどが好適である。破砕ユニット10の破砕能力を十分に引き出すには5〜7kgf/cm2 (約0.5〜0.7MPa)程度の圧力気体が欲しいところ、これらのタイプのコンプレッサは吐出圧力がその圧力あるいはそれ以上に達するものだからである。もっとも、吐出圧力がそれ以下であってもそれに応じた駆動等が可能なので、要するに空気の吸入とこの吸入空気の圧縮とこの圧縮空気の吐出とを行えるものであればよく、他のタイプのコンプレッサ又はブロワの何れであってもよい。
【0040】
管路41,42,43は、コンプレッサ60からの圧縮空気に加えてエンジン30からの排気をも圧力気体として土壌破砕ユニット10に送給するためのものである。そこで、これらの管路は、エンジン30におけるマフラ32の先端すなわち排気口に一端が接続された管路41と、コンプレッサ60の吐出口に一端が接続された管路42と、一端が管路42の他端に接続されたフレキシブルホース43とで構成されている。そして、管路41の他端が延長されて管路42に連結され、さらにフレキシブルホース43の他端が土壌破砕ユニット10の導入管13に接続されて、コンプレッサ60の吐気に加えてエンジン30の排気も土壌破砕ユニット10へ供給するようになっている。なお、管路41の大気解放部には可変絞り弁が介挿されていて、その絞り量等に応じた流量を管路41から大気へバイパスさせることで、エンジン30の排気圧力がエンジン30の作動に重大な影響を及ぼさないように調整可能となっている。この値は、例えばディーゼルエンジンの場合、通常4〜7kgf/cm2 (約0.4〜0.7MPa)程度である。
【0041】
管路51,52,53は、コンプレッサ60の吸入空気に加えてエンジン30の吸入空気をも真空吸引力の源として土壌吸引ユニット20から流通させるためのものである。そこで、これらの管路は、エンジン30におけるエアクリーナ31の先端すなわち吸気口に一端が接続された管路51(内燃機関の吸気管路)と、コンプレッサ60の吸気口に一端が接続された管路52(ポンプの吸気管路)と、一端が集土収塵部25の真空吸引力導入口25cに接続された管路53(真空吸引力供給管路)とで構成されている。そして、管路51,52,53の他端が、その延長路、及び次に説明する連通管路101,102,103を介して連結しあっている。これにより、エンジン30の吸気がコンプレッサ60の吸気に連通するとともに、これらの吸気の合流した真空吸引力が集土収塵部25及びバキュームダクト23を経て土壌吸引ユニット20へ導入されるようになっている。
【0042】
連通管路101,102,103は、曲管部としてのゴム管101と、直管部としてのプラスチック管102と、曲管部としてのゴム管103とが、筺体100内において、エンジン30やコンプレッサ60あるいはその付属品の間隙を縫って曲折しながら、順次直列に連結されたものである(図2参照)。
【0043】
プラスチック管102は、針金等を含まないプラスチックで出来ており、適度な長さに切断されていて、非金属製で固形の直管となっている(図3参照)。
ゴム管101,103は、何れも、針金等を含まないゴムをマントル成形して作った曲がりホースであり、全部が可撓性を有する非金属製の曲管となっている(図3参照)。
【0044】
ゴム管101の端面には、環状に溝が掘られて、有底の凹部101aが形成されている。凹部101aの径はプラスチック管102の径に対応しており、その溝幅はプラスチック管102の厚さに対応している。これにより、プラスチック管102の端部をゴム管101の凹部101aに差し込むことで、ゴム管101の端部にゴム管101の端部が密着嵌合するものとなっている。また、プラスチック管102の端面をゴム管101の凹部101aの底に当接させると、それ以上の移動を阻止するものとなっている。ゴム管103も同様のものである。
【0045】
なお、図示や詳細な説明は割愛するが、エンジン30等の作動安定を簡易な機構で実現するために、連通管路101,102,103に、エンジン30側からコンプレッサ60側への流れを阻止する逆止弁や、外気を導入してエンジン30の吸気圧をその最小吸気圧以上に保つ圧力制御弁も、設けるのが望ましい。
【0046】
このような構成のこの実施例の装置について、使用時の動作を説明する。
【0047】
土壌70の上部のアスファルト等がパワーショベル等で排出されて、埋設管80を覆い隠している土壌70が露出したときが、この土壌掘削装置の出番である。そこで、パワーショベル等を退避させてから、不図示のトラック等で土壌掘削装置を掘削現場に運び込み、内燃機関駆動のポンプ装置(100)を掘削穴のそばに設置する。
【0048】
このとき、ゴム管101,プラスチック管102,ゴム管103が装着されていない場合には、先ず、管路51,52に対し延長管を連結し、管路51の延長管路の端部をゴム管101の一端凹部に差し込む。さらに、ゴム管101の他端凹部101aにプラスチック管102の一端を差し込み、プラスチック管102の他端をゴム管103の一端凹部に差し込み、最後にゴム管103の他端凹部に管路52の延長管路の端部を差し込む。これを、筺体100内における間隙を縫って行う。ゴム管101,103が可撓性を有しているので、差込み作業時の変形や、管長さ等の寸法誤差も、苦にならないで済む。こうして、速やかに、エンジン30の吸気をコンプレッサ60の吸気に加えるための準備が整う。
【0049】
次に、土壌掘削作業を行うために、すなわち土壌破砕と土壌吸引とを並行して行うために、一方の作業員が土壌破砕ユニット10のハンドル部11を持ってその破砕刃17を土壌70に向け、他方の作業員が土壌吸引ユニット20の吸引パイプ22を持ってその土壌吸入口部21を土壌70に向ける。
【0050】
そして、コンプレッサ60を作動させるためにエンジン30を始動させると、コンプレッサ60から圧縮空気が吐出されると共に、エンジン30からも排気が吐出される。そうすると、これらの圧縮空気と排気とを駆動源として土壌破砕ユニット10の破砕刃17が周回運動を行うと共に、やはりこれらの圧縮空気と排気とを噴気源として破砕刃17下方の土壌に向けて噴気が行われる。そこで、一方の作業員がハンドル部11を操って破砕刃17を土壌70に当接させると、その部分の土塊が、高温の排気を含んだ気体の噴射によって急速に乾燥させられると同時に破砕刃17によって機械的に砕かれ、あるいは破砕刃17によって機械的に砕かれると同時に排気等噴射によって細粒化され吹き飛ばされて、土壌が効率良く破砕される。このように駆動源及び噴気源としてコンプレッサ60からの圧縮空気ばかりでなくエンジン30の排気も用いられることから、従来よりも圧力気体の流量が増しており、土壌破砕の作業効率が向上している。
【0051】
また、エンジン30等の作動中は、コンプレッサ60で空気吸入がなされると共に、エンジン30でも吸気がなされる。そうすると、管路53を介して吸入された空気は、その一部が管路52を介してコンプレッサ60に吸入されると同時に、その残りが管路51を介してエンジン30に吸入される。そして、これらの吸気を源として土壌吸引ユニット20に真空吸引力が導入されて、土壌吸入口部21から外気吸入が行われる。そこで、土壌破砕ユニット10で破砕された土壌に対し他方の作業員が土壌吸引ユニット20の吸引パイプ22を操って土壌吸入口部21を近接させると、そこの土壌が土壌吸引ユニット20によって吸引移送されて、次々と土砂収集室25aに収集される。このように真空吸引力の源としてコンプレッサ60の吸入空気ばかりでなくエンジン30の吸気も用いられることから、従来よりも真空吸引力が増しており、土壌吸引移送の作業効率が向上している。
【0052】
こうして、常時、十分な真空吸引力が土壌吸引ユニット20に供給される。そこで、土壌破砕ユニット10と土壌吸引ユニット20とを適宜移動させながら、破砕・吸引後にその下から現れる土壌70をさらに堀り進めれば、やがて埋設管80の存在を確認することができるので、さらに埋設管80の周囲を掘り下げればよい。これにより埋設管80を傷めることなく露出させることができ、この土壌掘削装置の役目は終了する。
【0053】
最後に、エンジン30を停止してから、エンジン30やユニット20,30等をトラック等に載せて掘削現場から撤去する。これで、内燃機関駆動のポンプ装置を利用した土壌掘削装置による作業は総て完了する。
なお、内燃機関駆動のポンプ装置(100)を元に戻したいときには、ゴム管101及びゴム管103を引き抜いてから、管路51,52の端部あるいはその延長路端部に栓をすればよい。これだけで、簡単に復元される。
【0054】
[第2実施例]
本発明の内燃機関駆動のポンプ装置の第2実施例について、その特徴部である連通管路の他の構成例を説明する。図5は、その構造図であり、図6は、その組立方の説明図である。
【0055】
プラスチック管102は、上述したものと同じである。これに対し、ゴム管101相当の曲管部は、プラスチック管102と同径で同材質の内側曲管101bと、内径がプラスチック管102及び内側曲管101bの外径より僅かに小さく長さが内側曲管101bよりも長い外側曲管101cとからなる。外側曲管101cは、比較的柔軟なゴム製で、可撓性を有するとともに、内側曲管101bが概ね中央まで押し込められて、内側曲管101bが総て内腔に密着嵌合挿入されたものとなっている。ゴム管103相当の曲管部も、同様に、プラスチック製の内側曲管103bと、ゴム製の外側曲管103cとから構成される(図5参照)。これにより、曲管部は、少なくとも端部が可撓性を有する非金属製の曲管となっている。
【0056】
このような曲管部と直管部とを連結させるには、次の2つ割りされた治具104等を用いて行う(6図参照)。治具104は、先端部が少し細くて外側曲管101cに挿入可能となっており、後端部が太くて引き抜き用取っ手部が形成されており、内腔がテーパ状で後端側からプラスチック管102の挿入が可能となっている。この治具104の先端を外側曲管101cに挿入し、さらにプラスチック管102を治具104の後端から内腔に挿入し、プラスチック管102を外側曲管101cに当接するまで押し込む。そして、治具104を引き抜く。これだけで、ホースバンド等で締結しなくても容易に、曲管部の端部と直管部の端部とを密着嵌合させることができる。また、外側曲管101cの端面に端面が当接したプラスチック管102は、真空吸引力で引き込まれても、それ以上は移動できないので、連結が外れることもない。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の解決手段の内燃機関駆動のポンプ装置にあっては、連通管路を内燃機関等と同一筺体内に収納するようにしたことにより、連通管路を付加しても連通管路が運搬や作業性を損なわないような構成の内燃機関駆動のポンプ装置を実現することができたという有利な効果が有る。
【0058】
また、本発明の第2の解決手段の内燃機関駆動のポンプ装置にあっては、針金等が入っていなくても連通管路が潰れないようにしたことにより、筺体内に連通管路を設けるに際し汎用品からの改造が容易になったという有利な効果を奏する。
【0059】
さらに、本発明の第3の解決手段の内燃機関駆動のポンプ装置にあっては、連通管路のホースバンドでの締結等が不要な構造を採用したことにより、汎用品から発明品への改変および発明品から汎用品への改変という双方向の改変が共に容易になったという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内燃機関駆動のポンプ装置の一実施例として、それを用いた土壌掘削装置の回路図である。
【図2】 その全体模式図である。
【図3】 その連通管路の外観図である。
【図4】 その連通管路の接続部断面図である。
【図5】 他の連通管路の例である。
【図6】 その組立方の説明図である。
【符号の説明】
10 土壌破砕ユニット
20 土壌吸引ユニット
30 エンジン(原動機;内燃機関)
31 エアクリーナ(吸気口)
32 マフラ(排気口)
41 高圧側の管路
42 高圧側の管路
43 フレキシブルホースの管路
51 負圧側の管路(内燃機関の吸気管路)
52 負圧側の管路(ポンプの吸気管路)
53 負圧側の管路(真空吸引力供給管路)
60 コンプレッサ(圧縮送風機;ポンプ)
70 土壌
80 埋設管
100 筺体
101 ゴム管(可撓性曲管;連通管路)
102 プラスチック管(非金属製直管;連通管路)
103 ゴム管(可撓性曲管;連通管路)
101b 内側曲管
101c 外側曲管
103b 内側曲管
103c 外側曲管
104 連結用治具

Claims (3)

  1. 内燃機関と、この内燃機関によって駆動されるポンプと、これら内燃機関およびポンプを収納する筺体とを備え、このポンプの吸気によって真空吸引力を発生する内燃機関駆動のポンプ装置において、前記内燃機関の吸気管路と前記ポンプの吸気管路とを連通させる連通管路を備え、この連通管路は、前記筺体内に配置して設けられたものであることを特徴とする内燃機関駆動のポンプ装置。
  2. 前記連通管路は、全部が又は少なくとも端部が可撓性を有する非金属製の曲管部と、これに連結した非金属製で固形の直管部とを含むものであることを特徴とする請求項1記載の内燃機関駆動のポンプ装置。
  3. 前記連通管路は、全部が又は少なくとも端部が可撓性を有する曲管部と、これの端部に端部が嵌合している固形の直管部とを含むものであり、前記曲管部は、前記直管部の嵌合側端面を当接させて移動を阻止する手段を有するものであることを特徴とする請求項1記載の内燃機関駆動のポンプ装置。
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