JP2925676B2 - 鋳造用塗型剤組成物 - Google Patents

鋳造用塗型剤組成物

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鋳造用塗型剤組成物に関するものであり、特
に塗型剤の再分散性等のいわゆる塗工作業性を向上させ
得る鋳造用塗型剤組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
鋳物の製造に用いられる塗型剤は、溶融金属が接する
鋳型表面に塗布又は噴霧することにより、鋳型の表面を
溶融金属の熱から保護し、同時に溶融金属と鋳型表面と
の化学反応や鋳物の焼着欠陥の発生を防止するための被
膜剤である。
かかる塗型剤には、一般に、耐火骨材、粘結剤、溶剤
等が配合されている。耐火骨剤としては、ジルコン、マ
グネシア、黒鉛の粉末が用いられ、粘結剤としては、ベ
ントナイト、有機ベントナイト、粘土、レジンが通常用
いられる。
通常、耐火骨材、粘結剤、溶剤のみでは塗布作業性や
塗液の分散性に問題がある為、添加剤が配合される。
例えば増粘剤は、塗型剤に十分な塗布作業性を付与す
るために用いられるもので、塗型剤の粘性を高めること
を主目的として加える。更に、再分散性及び塗布作業性
を向上させる目的で、添加剤として界面活性剤及び分散
剤を配合したものが提案されている(特公昭62−51700
号公報)が、これらは限定された配合構成での効果であ
り、更に幅広い配合構成においても優れた効果を示す添
加剤が求められている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の界面活性剤等を配合された塗型剤スラリーは、
保存安定性が十分でなく、塗型剤スラリーを保存中に耐
火骨材が硬質の沈降層として沈降し易い為、これをハン
ドミキサー等で攪拌した場合、分散性に問題があった。
この為、塗型剤の塗工作業性が低下する原因にもなって
いた。
そこで本発明の目的は塗型剤スラリーの沈降を抑制
し、しかも沈降後も柔らかな沈降層を形成させ、再分散
性等のいわゆる塗工作業性に優れた塗型剤を提供するこ
とにある。
〔課題を解決する為の手段〕
本発明者らは、前記問題点を解決すべく種々検討した
結果、鋳造用塗型剤の添加剤として多価カルボン酸又は
その誘導体を用いることにより、塗工作業性、特に再分
散性に優れた塗型剤が得られることを見出し、本発明を
完成するに至った。
即ち本発明は、耐火骨材、粘結剤及び有機溶剤を必須
成分とする鋳造用塗型剤において、更に特定のα−オレ
フィン/マレイン酸系共重合体(以下、多価カルボン酸
又はその誘導体という場合もある)又はその誘導体を耐
火骨材100重量部に対して0.1〜5重量部含有させる事を
特徴とする鋳造用塗型剤組成物に係わるものである。
多価カルボン酸又はその誘導体としては、下記の一般
式で表される繰り返し単位を有するα−オレフィン/マ
レイン酸系共重合体が用いられる。
〔式中、R1は炭素数1〜50の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基、X,Yは同一又は異なって−OH、−OC2H4On2R2
−OR3、−OM又は−NHR4を表す(ここでn2は1〜20の整
数、R2はH又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐アルキ
ル基、R3,R4は炭素数1〜20の直鎖又は分岐アルキル
基、MはK,Na,Liのアルカリ金属の何れかを表す)。n1
は10〜3000の整数を表す。〕 本発明においては上記の如き多価カルボン酸又はその
誘導体の少なくとも一種を、耐火骨材100部に対して0.1
〜5.0部の割合で配合する。尚、本発明において部とは
重量部を示す(以下同じ)。更に好ましくは0.5〜3.0部
である。多価カルボン酸又はその誘導体の添加量が0.1
部を下回ると塗型スラリーの粘性構造、即ちチキソトロ
ピー性を損ない、再分散性及び耐沈降性が悪くなり、塗
型剤スラリーの保存安定性が悪化する。一方、5.0部を
超えると塗型剤スラリーのチキソトロピー性が大きくな
りすぎて塗布作業性が逆に悪化する。
本発明の塗型剤に用いられる耐火骨材としては、例え
ばジルコン、シリカ、シャモット、アルミナシリケー
ト、アルミナ、粘土鉱物、黒鉛等の粉末が挙げられ、通
常塗型剤に配合されているものならばいずれも使用でき
特に限定されない。このような耐火骨材は鉱物の焼着防
止を主目的として用いられている。
又、浸硫防止効果などを目的に、MgO、MnO2、CaOの如
き耐火骨材を併用することができる。
本発明の塗型剤に用いる粘結剤としては、通常塗型剤
に使用されるような粘結剤の使用が可能で、特に限定さ
れるものではない。例えば、常温で強い塗膜を形成でき
るフェノール、ロジン、石油樹脂のような有機粘結剤
と、鋳込み時において塗膜の熱間強度を上げるためのベ
ントナイト、エチルシリケート、ケイ酸ソーダのような
ものを併用してもよい。
本発明の塗型剤に用いる有機溶媒も通常塗型剤に使用
されるものが適宜使用される。例えばメタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、キ
シレン、トルエン等の芳香族溶剤、ヘキサン、ミネラル
スピリット等の炭化水素系溶剤が使用され、本発明にお
いて特に限定されないが、好ましくはメタノールであ
る。一般には、アルコール類が主溶剤として使用され、
芳香族溶剤及び炭化水素系溶剤は補助溶剤として使用さ
れる。これらの有機溶媒は組成物中で分散媒としても作
用する。
更に溶媒を増粘させ塗布作業において溶媒が鋳型へ浸
透するのを防止させる目的で、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルアルキル化セルロース、エ
チルセルロース、ポリビニルアルコール等の増粘剤を混
合して用いることもできる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発
明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例に示す各塗型剤について、塗
型剤スラリーの再分散性を評価するために以下のような
試験を行った。
塗型剤スラリーの再分散性試験 塗型剤スラリーの沈降層の再分散性のしやすさを定量
化するために、塗型剤を沈降管に7日間放置後、第1図
に示すようにしてガラス棒1を塗型剤2を含む沈降管3
内に落下させ、塗型層への針入深さbを測定し、塗型層
の深さをaとして以下の式により針入率を求めた。
針入率(%)=(b/a)×100 針入率が低下することは沈降層がより硬質であり、再
分散性が悪いことを意味する。
実施例1〜7 ジルコン系塗型剤、即ちジルコンフラワー、シリカフ
ラワー及び黒鉛粉からなる耐火骨材混合物100重量部に
対して、粘結剤である粘土2部及びフェノール樹脂1
部、増粘剤としてヒドロキシプロピルメチルセルロース
0.2部、溶媒としてメタノールを60部、及び第1表に示
す各種多価カルボン酸誘導体を0.5部又は2.0部を加えた
塗型剤組成物を調製した。
得られた塗型剤の再分散性について評価した。
結果を第1表に示す。
比較例1 添加剤として実施例1〜7で使用した多価カルボン酸
誘導体を使用せずに、第1表に示したような陰イオン系
界面活性剤を使用し、実施例1〜7と同様の重量割合で
耐火骨材混合物、粘結剤、増粘剤、溶媒を配合して塗型
剤を調製した。
得られた塗型剤の再分散性について評価した。
結果を第1表に示す。
実施例8〜12 マグネシア系塗型剤、即ちマグネシア、シリカフラワ
ー、黒鉛粉からなる耐火骨材混合物100重量部に対して
粘結剤である粘土2部及びフェノール樹脂1部、増粘剤
としてエチルセルロース0.3部、溶媒として水を70部、
及び第2表に示す各種多価カルボン酸誘導体を0.5又は
2.0部加えた塗型剤組成物を調製した。
得られた塗型剤の再分散性について評価した。
結果を第2表に示す。
比較例2 添加剤として実施例8〜12で使用した多価カルボン酸
誘導体を使用せずに、第2表に示したような陰イオン系
界面活性剤を使用し、実施例8〜12と同様の重量割合で
耐火骨材混合物、粘結剤、増粘剤、溶媒を配合して塗型
剤を調製した。
得られた塗型剤の再分散性について評価した。
結果を第2表に示す。
結 果 実施例1〜12及び比較例1〜2の塗型剤スラリーの再
分散性試験の結果からすれば、本発明の塗型剤スラリー
は従来の塗型剤に比べ極めて柔らかな沈降層を形成し、
再分散性において優れていることが明らかである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来の塗型剤の欠点である耐火骨材
の硬質の沈降層を形成することなく極めて柔らかな沈降
層を形成し、いわゆる塗工作業性、特に再分散性に優れ
た塗型剤組成物を得ることができる。
更に本発明の塗型剤組成物は、塗型剤スラリーの分散
媒であるアルコール等の有機溶媒に対する相溶性が良好
で、塗型剤スラリーとして必要とされる適度な構造粘性
を有する。
従って、本発明の塗型剤な鋳型による鋳物の製造に欠
かせないものであり、当業界における本発明の価値は極
めて高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、塗型剤スラリーの再分散性試験の針入率%測
定に使用する沈降管の断面図である。 〔参照番号〕 1……ガラス棒 2……塗型剤 3……沈降管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐火骨材、粘結剤及び有機溶剤を必須成分
    とする鋳造用塗型剤において、更に下記の一般式で表さ
    れる繰り返し単位を有するα−オレフィン/マレイン酸
    系共重合体を耐火骨材100重量部に対して0.1〜5重量部
    含有させる事を特徴とする鋳造用塗型剤組成物。 〔式中、R1は炭素数1〜50の直鎖又は分岐鎖のアルキル
    基、X,Yは同一又は異なって−OH、−OC2H4On2R2
    −OR3、−OM又は−NHR4を表す(ここでn2は1〜20の整
    数、R2はH又は炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐アルキ
    ル基、R3,R4は炭素数1〜20の直鎖又は分岐アルキル
    基、MはK,Na,又はLiである。)。n1は10〜3000の整数
    を表す。〕
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