JP2925527B2 - 変電所構内用運搬兼用作業車 - Google Patents

変電所構内用運搬兼用作業車

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JP2925527B2
JP2925527B2 JP33825697A JP33825697A JP2925527B2 JP 2925527 B2 JP2925527 B2 JP 2925527B2 JP 33825697 A JP33825697 A JP 33825697A JP 33825697 A JP33825697 A JP 33825697A JP 2925527 B2 JP2925527 B2 JP 2925527B2
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horizontal
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孝志 飛知和
正之 平川
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Nippon Densetsu Kogyo Co Ltd
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TOOMASU ENJINIARINGU KK
Nippon Densetsu Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変電所構内におい
て、試験用変圧器およびその付属装置、設備部品等の運
搬に用いることができるとともに、高所作業に用いるこ
とができる変電所構内用運搬兼用作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】変電所構内は作業等に利用することがで
きる空間が狭いばかりでなく、それらの路面に砂利等が
敷かれて不安定であるため、車輪走行式の作業車を利用
することができない。このため、従来、一般的には、足
場を組んだり、梯子を立てかけるなどにより高所作業を
行っていた。しかしながら、このような足場、梯子を利
用しても、それらの設置面が砂利等により不安定である
ため、危険であった。
【0003】そこで、近年、小型の変電所構内用作業車
が提供されている。この変電所構内用作業車はクローラ
走行式台車に作業台を昇降可能に設け、作業台を昇降装
置の駆動により昇降させるように構成されている。そし
て、作業員が上記作業台に乗った状態で高所作業を行う
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような変電所構
内用作業車を用いれば、クローラ走行式台車であるの
で、不安定な路面でも安定走行させることができ、しか
も、このクローラ走行式台車に昇降可能に設けられた作
業台上で高所作業を行うので、安全性を向上させること
ができる。しかしながら、上記変電所構内用作業車は作
業台がクローラ走行式台車上で昇降のみ可能に設けら
れ、路面まで下降させることができないため、試験変圧
器およびその付属装置、設備部品等の運搬に用いること
ができない。このため、従来においては、上記各種の機
器類は人手によって運搬しているのが実状であり、特
に、大型の試験用変圧器等の移動には多くの人手を要す
るばかりでなく、危険を伴う。
【0005】本発明は、上記のような従来の問題を解決
しようとするものであり、変電所構内において高所作業
を安全に行うことができることは勿論のこと、各種機器
類を人手を要さず、簡単に、かつ安全に運搬することが
でき、更に、走行時等には走行姿勢をなるべく低くし、
上方に位置する障害物の影響を受け難くして円滑に走行
させることができるようにした変電所構内用運搬兼用作
業車を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の変電所構内用運搬兼用作業車は、クローラ走
行式台車と、このクローラ走行式台車に前後水平方向に
移動可能に支持される水平可動フレームと、この水平可
動フレームの垂直部に昇降可能に、かつ上記水平可動フ
レームと一体的に前後水平方向に移動可能に支持される
垂直可動フレームと、この垂直可動フレームに昇降可能
に、かつ上記垂直可動フレーム等と一体的に前後水平方
向に移動可能に支持される運搬兼用作業台と、上記水平
可動フレームを上記運搬兼用作業台が上記クローラ走行
式台車から外方に突出し、若しくは上記クローラ走行式
台車上に位置するように移動させる水平移動用駆動装置
と、上記運搬兼用作業台が上記クローラ走行式台車から
外方へ突出した位置で、上記運搬兼用作業台を上記突出
位置の高さと路面との間で昇降させることができ、上記
運搬兼用作業台が上記クローラ走行式台車上に移動した
位置で、上記垂直可動フレームと上記運搬兼用作業台を
二段階に昇降させることができる昇降用駆動装置とを備
えたものである。
【0007】そして、上記構成において、水平移動用駆
動装置として、クローラ走行式台車と水平可動フレーム
との間に複数段に伸縮可能に連結された複数本の油圧シ
リンダを備えることができる。
【0008】また、昇降用駆動装置が、水平可動フレー
ムの垂直部の下部に昇降可能に支持された第1の回転体
と、上記水平可動フレームの上部と上記第1の回転体と
の間に連結され、ピストンロッドの伸縮に伴って上記第
1の回転体を昇降させる第1の油圧シリンダと、垂直可
動フレームの上部に支持された第2の回転体と、上記垂
直可動フレームの上部と上記水平可動フレームとの間に
連結され、ピストンロッドの伸縮に伴って上記垂直可動
フレームおよび上記第2の回転体を昇降させる第2の油
圧シリンダと、一端が上記水平可動フレームの上部に連
結され、中間部が上記第1の回転体、上記第2の回転体
に掛けられ、他端が運搬兼用作業台に連結された索体と
を備えることができる。
【0009】上記のように構成された本発明によれば、
クローラ走行式台車により砂利等が敷かれた変電所構内
を安定状態で走行し、運搬兼用作業台の上昇によりこの
運搬兼用作業台上で高所作業を安定状態で行うことがで
きる。また、運搬兼用作業台をクローラ走行式台車の外
方へ突出させた位置で路面上等に下降させることができ
るので、この運搬兼用作業台上に所望の機器類を比較的
簡単に載せることができて変電所構内の所望の場所に運
搬することができる。更に、走行時には垂直可動フレー
ム、運搬兼用作業台の下降により走行姿勢をなるべく低
くすることができ、上方に位置する障害物の影響を受け
難くすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。図1ないし図9は本
発明の一実施の形態による変電所構内用運搬兼用作業車
を示し、図1は全体の概略側面図、図2は全体の概略平
面図、図3は全体の概略正面図、図4、図5、図6はそ
れぞれクローラ走行式台車、水平可動フレームおよび水
平移動駆動装置の一部破断拡大側面図、一部拡大平面
図、一部破断拡大背面図、図7、図8、図9はそれぞれ
水平可動フレーム、垂直可動フレーム、運搬兼用作業台
および昇降用駆動装置の一部破断拡大側面図、一部破断
拡大背面図、一部拡大平面図である。
【0011】図1ないし図3に示すように、本発明の変
電所構内用運搬兼用作業車は、クローラ走行式台車1、
水平可動フレーム2、垂直可動フレーム3、運搬兼用作
業台4、水平可動フレーム2等の水平移動用駆動装置5
(図4ないし図6参照)、運搬兼用作業台4等の昇降用
駆動装置6(図7ないし図9参照)、エンジンルーム
7、運転台8等から構成され、運転台8には各種の操作
レバー9が備えられている。
【0012】クローラ走行式台車1について説明する
と、フレーム10にクローラ装置11が備えられてい
る。クローラ装置11は駆動輪12と遊動輪13とに金
属製、若しくはゴム製の履帯14が掛けられ、油圧モー
タ15の駆動により駆動輪12が回転されることにより
履帯14が回動され、これにより走行し得るようになっ
ている。クローラ走行式台車1はその前側部の両側に転
倒防止用のアウトリガー16が備えられている。図4な
いし図9に示すように、フレーム10はI型鋼、溝型鋼
等の組み合わせにより構成され、フレーム10の両側部
には前後方向に水平方向にI型鋼が配され、このI型鋼
により前後方向で水平方向の溝状の案内部17が内側に
形成されている。フレーム10の後側部上には型鋼から
成るエンジン取付け台18が固定され、エンジン取付け
台18上にエンジンルーム7内においてエンジン(図示
省略)が搭載されている。
【0013】水平可動フレーム2について説明すると、
水平可動フレーム2はI型鋼、溝型鋼等の組み合わせに
より構成され、基部フレーム19の前端部にマストフレ
ーム20が垂直方向に連設されている。マストフレーム
20の両側部にはI型鋼が配され、このI型鋼により垂
直方向の溝状の案内部21が外側に形成されている。水
平可動フレーム2の基部フレーム19がフレーム10の
案内部17、17の内側に配置されている。特に、図4
ないし図6から明らかなように、基部フレーム19の前
後両側で外側方に突出するように取付けられた軸22に
案内ローラ23がベアリング24を介して回転可能に支
持され、各案内ローラ23が溝状の案内部17内に転動
可能に挿入されている。基部フレーム19の前後両側に
筒体25が外側方へ向かって突設され、各筒体25には
MCナイロン製の案内部材26が挿入されている。各案
内部材26の背方に位置してボルトとナットから成る調
整部材27が基部フレーム19に突出長さ調整可能に取
付けられ、各調整部材27により各案内部材26におけ
る各筒体25からの突出長さが調整され、各案内部材2
6の先端面をフレーム10の案内部17の奥壁に当接さ
せる際の接触圧が調整される。そして、水平可動フレー
ム2の前後両側の案内ローラ23と案内部材26がフレ
ーム10の案内部17に案内されることにより、水平可
動フレーム2がフレーム10の案内部17に沿って位置
規制された状態で前後水平方向に移動される。
【0014】垂直可動フレーム3について説明すると、
特に、図8、図9から明らかなように、垂直可動フレー
ム3はI型鋼、溝型鋼等の組み合わせにより構成されて
いる。垂直可動フレーム3の両側部にはI型鋼が配さ
れ、このI型鋼により垂直方向の案内部28が外側に形
成され、水平可動フレーム2のマストフレーム20の外
側に配置されている。垂直可動フレーム3の両側下部の
複数箇所で内側方に突出するように取付けられた軸29
に案内ローラ30がベアリング(図示省略)を介して回
転可能に支持され、各案内ローラ30が水平可動フレー
ム2の溝状の案内部21内に転動可能に挿入されてい
る。垂直可動フレーム3の両側下部の複数箇所で筒体3
1が内側方へ向かって突設され、各筒体31にはMCナ
イロン製の案内部材32が挿入されている。各案内部材
32の背方に位置して上記と同様にボルト、ナットから
成る調整部材(図示省略)が垂直可動フレーム3に突出
長さ調整可能に取付けられ、各調整部材により各案内部
材32における各筒体31からの突出長さが調整され、
各案内部材32の先端面を水平可動フレーム2の案内部
21の奥壁に当接させる際の接触圧が調整される。そし
て、垂直可動フレーム3の両側下部の案内ローラ30と
案内部材32が水平可動フレーム2の垂直方向の案内部
21に案内されることにより、垂直可動フレーム3が案
内部21に沿って位置規制された状態で昇降される。
【0015】運搬兼用作業台4について説明すると、特
に、図1ないし図3、図7ないし図9から明らかなよう
に、運搬兼用作業台4は鋼製角筒、鋼板等が組み合わさ
れて床面34の両側に側壁35が連設され、床面34の
背部に背面壁36が連設されている。側壁35の複数箇
所に筒体37が垂直方向に取付けられ、これらの筒体3
7にパイプから成る側方の安全柵38と前方の安全柵3
9が離脱可能に取付けられている。一方の側方の安全柵
38には出入口用のチェン40が離脱可能に取付けられ
ている。背面壁36の上下両側部において支持部材41
が背方に突設され、両側の支持部材41が垂直可動フレ
ーム3の外側に配置されている。各支持部材41の上下
複数箇所で内側方に突出するように取付けられた軸42
に案内ローラ43がベアリング(図示省略)を介して回
転可能に支持され、各案内ローラ43が垂直可動フレー
ム3の案内部28内に転動可能に挿入されている。各支
持部材41の複数箇所で筒体44が内側方へ向かって突
設され、各筒体44にはMCナイロン製の案内部材45
が挿入されている。各案内部材45の背方に位置して上
記と同様にボルト、ナットから成る調整部材(図示省
略)が支持部材41に突出長さ調整可能に取付けられ、
各調整部材により各案内部材45における各筒体44か
らの突出長さが調整され、各案内部材45の先端面を垂
直可動フレーム3の案内部28の奥壁に当接させる際の
接触圧が調整される。そして、両側の支持部材41の案
内ローラ43と案内部材45が垂直可動フレーム3の垂
直方向の案内部28に案内されることにより、運搬兼用
作業台4が案内部28に沿って位置規制された状態で昇
降される。
【0016】運搬兼用作業台4はその背部が後述するよ
うに昇降用駆動装置6により支持されるが、下降位置に
おいてはその前部両側がクローラ走行式台車1のフレー
ム10の両側前端部に回転可能に軸支された案内ローラ
46上に載せられている。そして、上記のように水平可
動フレーム2が前後水平方向に移動されることにより、
垂直可動フレーム3および運搬兼用作業台4が水平可動
フレーム2と共に前後水平方向に移動されるが、このと
き、運搬兼用作業台4が案内ローラ46により案内さ
れ、円滑に移動されるようになっている。
【0017】水平移動用駆動装置5について説明する
と、特に、図4ないし図6から明らかなように、水平移
動用駆動装置5として複数本(図示例では2本)の油圧
シリンダ47、48が用いられる。油圧シリンダ47、
48のチューブ49、50同士が軸心を平行とする並列
状態で固定されている。油圧シリンダ47のピストンロ
ッド51の先端部がクローラ走行式台車1のフレーム1
0における後端部上に固定された支持部材52に水平方
向の軸53により回転可能に連結され、油圧シリンダ4
8のピストンロッド54の先端部が水平可動フレーム2
の前端部下側の横桁55に固定された支持部材56に水
平方向の軸57により回転可能に連結されている。した
がって、油圧シリンダ47のピストンロッド51および
油圧シリンダ48のピストンロッド54を伸長させ、若
しくは縮めることにより、水平可動フレーム2、垂直可
動フレーム3および運搬兼用作業台4を上記のようにフ
レーム10の案内部17に沿って前進させ(図1の鎖線
参照)、若しくは後退させることができる(図1の実線
参照)。そして、上記のように油圧シリンダ47のピス
トンロッド51および油圧シリンダ48のピストンロッ
ド54を伸長させることにより、運搬兼用作業台4がク
ローラ走行式台車1の前方へ突出した位置に前進するこ
とができるように設定されている。
【0018】昇降用駆動装置6について説明すると、特
に、図7ないし図9から明らかなように、水平可動フレ
ーム2のマストフレーム20における両側部の下部内側
に垂直方向で案内レール58が固定されている。マスト
フレーム20の下部内側に昇降台59が昇降可能に設け
られ、昇降台59の両側に一体に設けられた抱持枠60
が案内レール58に係合され、抱持枠60が案内レール
58に案内されることにより、昇降台59が案内レール
58に沿って昇降される。昇降台59の両側部には抱持
枠60の内方において支持部材61が固定され、これら
抱持枠60、支持部材61間に回転体であるシーブ6
2、62が水平方向の軸63により回転可能に支持され
ている。マストフレーム20の上部の横桁64の中央部
下側に支持部材65が固定され、この支持部材65に垂
直方向に配置された油圧シリンダ66のチューブ67の
基部が軸68により連結され、油圧シリンダ66のピス
トンロッド69の先端部がシーブ62、62を支持する
軸63の中間部に連結されている。したがって、油圧シ
リンダ66のピストンロッド69を伸長させ、若しくは
縮めることにより、シーブ62、62等を昇降台59と
共に上記のように案内レール58に沿って下降させ、若
しくは上昇させることができる。
【0019】垂直可動フレーム3における上部の横桁7
0の両側部に支持部材71が固定され、水平可動フレー
ム2における前端部の下側中央部に支持部材72が固定
されている。各支持部材71には回転体であるシーブ7
3が水平方向の軸74により回転可能に支持されてい
る。垂直方向に配置された油圧シリンダ75のチューブ
76の基部が支持部材72に軸78により連結され、油
圧シリンダ75のピストンロッド77の先端部が軸74
の中間部に連結されている。したがって、油圧シリンダ
75のピストンロッド77を伸長させ、若しくは縮める
ことにより、垂直可動フレーム3およびシーブ73を上
記のように水平可動フレーム2の案内部21に沿って上
昇させ、若しくは下降させることができる。
【0020】水平可動フレーム2のマストフレーム20
における横桁64の両側部にはチェン連結具79が取付
けられている。運搬兼用作業台4の背面壁36の背面下
部の両側部に支持部材80が固定され、各支持部材80
にチェン連結具81が取付けられている。各チェン連結
具79には索体であるチェン82の一端が連結され、各
チェン82の中間部が各シーブ62、73に掛けられ、
各チェン82の他端がチェン連結具81に連結されてい
る。そして、上記のように運搬兼用作業台4がクローラ
走行式台車1の前方に突出した状態で油圧シリンダ66
のピストンロッド69を縮め、若しくは伸長してシーブ
62等を下降させ、若しくは上昇させることにより、チ
ェン82を繰り出し、若しくは引き戻し、運搬兼用作業
台4を自重により上記のように垂直可動フレーム3の案
内部28に沿って路面に下降させ(図1の鎖線参照)、
若しくは上記突出位置に上昇させることができる。ま
た、上記のように運搬兼用作業台4がクローラ走行式台
車1上に後退し、油圧シリンダ66のピストンロッド6
9を伸長してシーブ62を下降位置に保持した状態で油
圧シリンダ75のピストンロッド77の伸長することに
より、垂直可動フレーム3およびシーブ73を上昇さ
せ、上記のようにシーブ62が下降位置に保持されてい
るので、チェン82がシーブ62側へ引張られることに
なり、運搬兼用作業台4が上昇している垂直可動フレー
ム3に対して更に上昇する。これとは逆に、油圧シリン
ダ75のピストンロッド77を縮めることにより、垂直
可動フレーム3およびシーブ73を下降させ、チェン8
2におけるシーブ73の前方が運搬兼用作業台4の自重
により下方へ繰り出されることになり、運搬兼用作業台
4を垂直可動フレーム3の案内部28に沿ってクローラ
走行式台車1上に下降させることができる。
【0021】特に、図6から明らかなように、クローラ
走行式台車1のフレーム10上に設けられた通路83に
はケーブルベア84が導かれ、このケーブルベア84を
介して油圧シリンダ47、48、66、75に対して圧
油の給排が行われ、油圧シリンダ47、48、66、7
5が伸縮作動されるようになっている。クローラ走行式
台車1の側方の後側部と前側部には作業員が運転台8と
運搬兼用作業台4に対して乗降するためのステップ8
5、86が取付けられている。運搬兼用作業台4の床面
34の後側部上には図1ないし図3から明らかなよう
に、機器類を床面34上に搭載し、若しくは床面34か
ら降ろすためのウインチ87が備えられ、必要に応じて
クレーン(図示省略)が備えられる。運転兼用作業台4
の昇降動作は運転兼用作業台4に備えられた操作部(図
示省略)の操作により行われ、その他の動作は運転台8
の操作レバー9の操作により行われる。
【0022】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。まず、機器類の運搬動作について説明す
る。今、アウトリガー16を伸長させて作業車全体を安
定状態に支持し、油圧シリンダ47、48を縮めること
により、水平可動フレーム2、垂直可動フレーム3、運
搬兼用作業台4がクローラ走行式台車1上に後退し、油
圧シリンダ66を伸長し、油圧シリンダ75を縮めるこ
とにより、垂直可動フレーム3および運搬兼用作業台4
が下降しているとする。ここで、まず、上記のように2
本の油圧シリンダ47、48を伸長し、水平可動フレー
ム2、垂直可動フレーム3、運搬兼用作業台4を一体的
にクローラ走行式台車1のフレーム10の案内部17に
沿って前方水平方向に移動させ、図1に鎖線で示すよう
に、運搬兼用作業台4をクローラ走行式台車1の前方へ
突出させる。次に、上記のように油圧シリンダ66を縮
め、チェン82をシーブ73から前方へ繰り出して運搬
兼用作業台4を図1に鎖線で示すように、自重により垂
直可動フレーム3の案内部28に沿って路面まで下降さ
せる。したがって、ウインチ87等を利用して所望の機
器(図示省略)を運搬兼用作業台4の床面34上に搭載
することができる。
【0023】次に、油圧シリンダ66を伸長させ、チェ
ン82をシーブ73から後方へ引き込んで運搬兼用作業
台4を機器と共に垂直可動フレーム3の案内部28に沿
ってクラーラ走行式台車1の高さまで上昇させる。次
に、2本の油圧シリンダ47、48を縮め、水平可動フ
レーム2、垂直可動フレーム3、運搬兼用作業台4を図
1に実線で示すように、機器と共にフレーム10の案内
部17に沿って後方水平方向に移動させる。このように
して機器の搭載を完了すると、アウトリガー16を縮
め、クローラ走行式台車1の駆動により作業車を走行さ
せ、機器を変電所構内において所望場所に運搬すること
ができる。運搬後、上記と同様に、アウトリガー16の
伸長により作業車全体を安定させた状態で機器を搭載し
た運搬兼用作業台4をクローラ走行式台車1の前方へ突
出させ、更に路面上に下降させることにより機器を運搬
兼用作業台4から降ろすことができる。
【0024】次に、高所作業の動作について説明する。
今、上記と同様、アウトリガー16の伸長により作業車
全体を安定状態に支持し、水平可動フレーム2、垂直可
動フレーム3、運搬兼用作業台4がクローラ走行式台車
1上に後退し、垂直可動フレーム3および運搬兼用作業
台4が下降しているとする。ここで、上記のように油圧
シリンダ75を伸長させ、垂直可動フレーム3およびシ
ーブ73を水平可動フレーム2のマストフレーム20の
案内部21に沿って上昇させる。このとき、シーブ62
を下降位置に保持しているので、チェン82がシーブ6
2側へ引張られ、運搬兼用作業台4を図1に鎖線で示す
ように、垂直可動フレーム3の案内部28に沿って上昇
させることができる。したがって、運搬兼用作業台4上
に乗っている作業員が安定状態で変電所構内の高所作業
を行うことができる。
【0025】高所作業後、上記とは逆に油圧シリンダ7
5を縮めることにより、上記のように垂直可動フレーム
3およびシーブ73が下降し、チェン82におけるシー
ブ73の前方が運搬兼用作業台4等の重量により下方へ
引張られて運搬兼用作業台4が下降する。そして、作業
員が運搬兼用作業台4から降りることができる。
【0026】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、その基本的技術思想を逸脱しない範囲
で種々設計変更することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
ローラ走行式台車により砂利等が敷かれた変電所構内を
安定状態で走行し、運搬兼用作業台の上昇によりこの運
搬兼用作業台上で高所作業を安定状態で行うことができ
る。したがって、変電所構内において高所作業を安全に
行うことができる。また、運搬兼用作業台をクローラ走
行式台車の外方へ突出させた位置で路面上等に下降させ
ることができるので、この運搬兼用作業台上に所望の機
器類を比較的簡単に載せることができて変電所構内の所
望の場所に運搬することができる。したがって、所望の
機器類を人手を要さず、簡単に、かつ安全に運搬するこ
とができる。更に、走行時には垂直可動フレーム、運搬
兼用作業台の下降により走行姿勢をなるべく低くするこ
とができ、上方に位置する障害物の影響を受け難くする
ことができる。したがって、円滑に走行させることがで
きる。
【0028】また、水平移動用駆動装置がクローラ走行
式台車と水平可動フレームとの間に複数段に伸縮可能に
連結された複数本の油圧シリンダを備えることにより、
水平可動フレームを簡単な構成で確実に動作させること
ができる。
【0029】また、昇降用駆動装置が、水平可動フレー
ムの垂直部の下部に昇降可能に支持された第1の回転体
と、上記水平可動フレームの上部と上記第1の回転体と
の間に連結され、ピストンロッドの伸縮に伴って上記第
1の回転体を昇降させる第1の油圧シリンダと、垂直可
動フレームの上部に支持された第2の回転体と、上記垂
直可動フレームの上部と上記水平可動フレームとの間に
連結され、ピストンロッドの伸縮に伴って上記垂直可動
フレームおよび上記第2の回転体を昇降させる第2の油
圧シリンダと、一端が上記水平可動フレームの上部に連
結され、中間部が上記第1の回転体、上記第2の回転体
に掛けられ、他端が運搬兼用作業台に連結された索体と
を備えることにより、運搬兼用作業台を簡単な構成で確
実に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による変電所構内用運搬兼
用作業車を示す概略側面図である。
【図2】同作業車を示す概略平面図である。
【図3】同作業車を示す全体の概略正面図である。
【図4】同作業車に用いるクローラ走行式台車、水平可
動フレームおよび水平移動用駆動装置を示す一部破断拡
大側面図である。
【図5】同作業車に用いるクローラ走行式台車、水平可
動フレームおよび水平移動用駆動装置を示す一部拡大平
面図である。
【図6】同作業車に用いるクローラ走行式台車、水平可
動フレームおよび水平移動用駆動装置を示す一部破断拡
大背面図である。
【図7】同作業車に用いる水平可動フレーム、垂直可動
フレーム、運搬兼用作業台および昇降用駆動装置を示す
一部破断拡大側面図である。
【図8】同作業車に用いる水平可動フレーム、垂直可動
フレーム、運搬兼用作業台および昇降用駆動装置を示す
一部破断拡大背面図である。
【図9】同作業車に用いる水平可動フレーム、垂直可動
フレーム、運搬兼用作業台および昇降用駆動装置を示す
一部破断拡大平面図である。
【符号の説明】
1 クローラ走行式台車 2 水平可動フレーム 3 垂直可動フレーム 4 運搬兼用作業台 5 水平移動用駆動装置 6 昇降用駆動装置 19 基部フレーム 20 マストフレーム 47 油圧シリンダ 48 油圧シリンダ 62 シーブ(回転体) 66 油圧シリンダ 73 シーブ(回転体) 75 油圧シリンダ 82 チェン(索体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 隆好 東京都目黒区上目黒2丁目16番16号 ト ーマス・エンジニアリング株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66F 9/00 - 11/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クローラ走行式台車と、このクローラ走
    行式台車に前後水平方向に移動可能に支持される水平可
    動フレームと、この水平可動フレームの垂直部に昇降可
    能に、かつ上記水平可動フレームと一体的に前後水平方
    向に移動可能に支持される垂直可動フレームと、この垂
    直可動フレームに昇降可能に、かつ上記垂直可動フレー
    ム等と一体的に前後水平方向に移動可能に支持される運
    搬兼用作業台と、上記水平可動フレームを上記運搬兼用
    作業台が上記クローラ走行式台車から外方に突出し、若
    しくは上記クローラ走行式台車上に位置するように移動
    させる水平移動用駆動装置と、上記運搬兼用作業台が上
    記クローラ走行式台車から外方へ突出した位置で、上記
    運搬兼用作業台を上記突出位置の高さと路面との間で昇
    降させることができ、上記運搬兼用作業台が上記クロー
    ラ走行式台車上に移動した位置で、上記垂直可動フレー
    ムと上記運搬兼用作業台を二段階に昇降させることがで
    きる昇降用駆動装置とを備えた変電所構内用運搬兼用作
    業車。
  2. 【請求項2】 水平移動用駆動装置がクローラ走行式台
    車と水平可動フレームとの間に複数段に伸縮可能に連結
    された複数本の油圧シリンダを備えた請求項1記載の変
    電所構内用運搬兼用作業車。
  3. 【請求項3】 昇降用駆動装置が、水平可動フレームの
    垂直部の下部に昇降可能に支持された第1の回転体と、
    上記水平可動フレームの上部と上記第1の回転体との間
    に連結され、ピストンロッドの伸縮に伴って上記第1の
    回転体を昇降させる第1の油圧シリンダと、垂直可動フ
    レームの上部に支持された第2の回転体と、上記垂直可
    動フレームの上部と上記水平可動フレームとの間に連結
    され、ピストンロッドの伸縮に伴って上記垂直可動フレ
    ームおよび上記第2の回転体を昇降させる第2の油圧シ
    リンダと、一端が上記水平可動フレームの上部に連結さ
    れ、中間部が上記第1の回転体、上記第2の回転体に掛
    けられ、他端が運搬兼用作業台に連結された索体とを備
    えた請求項1または2記載の変電所構内用運搬兼用作業
    車。
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