JP2922915B2 - 熱硬化性塗料組成物 - Google Patents
熱硬化性塗料組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱硬化性塗料組成物、更に詳しくは、特に耐
酸性および耐スリ傷性に優れた塗膜を与える熱硬化性塗
料組成物に関する。
酸性および耐スリ傷性に優れた塗膜を与える熱硬化性塗
料組成物に関する。
(従来の技術及びその課題) 従来、平滑性、光沢および鮮映性などの塗装仕上がり
外観が強く要求される自動車外板などの塗装には、水酸
基含有樹脂とアミノ樹脂とを主成分とする熱硬化性塗料
が広く用いられている。
外観が強く要求される自動車外板などの塗装には、水酸
基含有樹脂とアミノ樹脂とを主成分とする熱硬化性塗料
が広く用いられている。
ところが、近年、大気汚染が進み、森林が枯れる等
酸性雨(一般にpHが4以下の雨をいう)による被害が深
刻な社会問題となっており、自動車外板に塗装した塗膜
もこの酸性雨によってエッチングされたり、白化、シミ
等の発生がみられ、さらに、自動車外板の上塗り塗膜
面は走行中の砂やホコリとの衝突あるいは洗車ブラシに
よる摩擦等によってスリキズがつき易いなどの欠陥を有
しており、塗装仕上がり外観低下の原因となっており、
これらの欠陥が解消されることを強く望まれている。
酸性雨(一般にpHが4以下の雨をいう)による被害が深
刻な社会問題となっており、自動車外板に塗装した塗膜
もこの酸性雨によってエッチングされたり、白化、シミ
等の発生がみられ、さらに、自動車外板の上塗り塗膜
面は走行中の砂やホコリとの衝突あるいは洗車ブラシに
よる摩擦等によってスリキズがつき易いなどの欠陥を有
しており、塗装仕上がり外観低下の原因となっており、
これらの欠陥が解消されることを強く望まれている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、自動車外板部の上塗り塗膜の耐候性、耐
溶剤性、機械的性質及び塗膜外観を損なうことなく、耐
酸性と耐スリ傷性の飛躍的向上を実現することを目的と
して鋭意研究を行なった。その結果、(A)水酸基含有
樹脂と(B)アミノ樹脂を主成分とする熱硬化性塗料に
(C)ブロック化ポリイソシアネート化合物を添加する
と、(B)成分との硬化反応においてとり残された
(A)成分中の水酸基がブロック剤が解離したポリイソ
シアネート化合物と反応することにより、(又、(B)
成分中の未反応のメチロール基又はイミノ基もポリイソ
シアネート化合物が反応することにより)、硬化した塗
膜中の水酸基を全くもしくは殆ど消失させるとともに、
架橋密度の高い塗膜の形成ができ、その結果、前記した
欠陥をすべて解消されることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
溶剤性、機械的性質及び塗膜外観を損なうことなく、耐
酸性と耐スリ傷性の飛躍的向上を実現することを目的と
して鋭意研究を行なった。その結果、(A)水酸基含有
樹脂と(B)アミノ樹脂を主成分とする熱硬化性塗料に
(C)ブロック化ポリイソシアネート化合物を添加する
と、(B)成分との硬化反応においてとり残された
(A)成分中の水酸基がブロック剤が解離したポリイソ
シアネート化合物と反応することにより、(又、(B)
成分中の未反応のメチロール基又はイミノ基もポリイソ
シアネート化合物が反応することにより)、硬化した塗
膜中の水酸基を全くもしくは殆ど消失させるとともに、
架橋密度の高い塗膜の形成ができ、その結果、前記した
欠陥をすべて解消されることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
また、このように架橋密度の高い塗膜を得るために、
上記(C)成分として、活性水素との反応開始温度が、
(A)成分と(B)成分との反応開始温度を基準として
−20℃〜+50℃の間にあることが必要であることも判明
した。
上記(C)成分として、活性水素との反応開始温度が、
(A)成分と(B)成分との反応開始温度を基準として
−20℃〜+50℃の間にあることが必要であることも判明
した。
すなわち、本発明は、(A)水酸基価が20〜150の水
酸基含有アクリル樹脂および水酸基含有ポリエステル樹
脂から選ばれた水酸基含有樹脂、(B)アミノ樹脂およ
び(C)ブロック化ポリイソシアネート化合物を主成分
とし、かつ、該(C)成分と(A)成分との反応開始温
度が、該(A)成分と(B)成分との反応開始温度を基
準にして−20〜+50℃の範囲内に含まれていることを特
徴とする自動車外板用上塗り熱硬化性塗料組成物に関す
る。
酸基含有アクリル樹脂および水酸基含有ポリエステル樹
脂から選ばれた水酸基含有樹脂、(B)アミノ樹脂およ
び(C)ブロック化ポリイソシアネート化合物を主成分
とし、かつ、該(C)成分と(A)成分との反応開始温
度が、該(A)成分と(B)成分との反応開始温度を基
準にして−20〜+50℃の範囲内に含まれていることを特
徴とする自動車外板用上塗り熱硬化性塗料組成物に関す
る。
次に、本発明の組成物における上記(A)〜(C)成
分について具体的に説明する。
分について具体的に説明する。
(A)成分:水酸基含有樹脂 水酸基含有樹脂は少なくとも1分子中に2個以上の水
酸基を有する樹脂であり、水酸基価が20〜150の水酸基
含有アクリル樹脂および水酸基含有ポリエステル樹脂か
ら選ばれた水酸基含有樹脂を使用する。中でも好ましい
のは耐候性に優れた塗膜が得られるアクリル系樹脂であ
る。
酸基を有する樹脂であり、水酸基価が20〜150の水酸基
含有アクリル樹脂および水酸基含有ポリエステル樹脂か
ら選ばれた水酸基含有樹脂を使用する。中でも好ましい
のは耐候性に優れた塗膜が得られるアクリル系樹脂であ
る。
このうち、アクリル系樹脂は、水酸基含有ビニルモノ
マーとその他のビニルモノマーとの共重合体であること
ができる。水酸基含有ビニルモノマーとしては、例え
ば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
トエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、ヒドロキシプロピルメタクリレートなどの如きア
クリル酸またはメタクリル酸のC2〜C24ヒドロキシアル
キルエステル;N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリ
ルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N,
N−ジヒドロキシエチルアクリルアミド、N,N−ジヒドロ
キシエチルメタクリルアミドなどの如きアクリル酸また
はメタクリル酸のモノ−もしくはジ−C1〜C12ヒドロキ
シアルキルアミド;などがあげられる。その他のビニル
モノマーとしては、例えば、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルア
クリレート、iso−ブチルアクリレート、3−ペンチル
アクリレート、ヘキシルアクリレート、2−ヘプチルア
クリレート、オクチルアクリレート、2−オクチルアク
リレート、ノニルアクリレート、ラウリルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルブチ
ルアクリレートなどのアクリル酸のC1〜24アルキルエス
テル;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、
iso−ブチルメタクリレート、ペンチルメタクリレー
ト、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、デシルメタクリレート、ラウリルメタクリ
レート、ステアリルメタクリレートなどのメタクリル酸
のC1〜24アルキルエステル;アクリル酸、メタアクリル
酸などのカルボキシル基含有ビニルモノマー;スチレ
ン、ビニルトルエン、グリシジルメタアクリレートな
ど;があげられる。
マーとその他のビニルモノマーとの共重合体であること
ができる。水酸基含有ビニルモノマーとしては、例え
ば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
トエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、ヒドロキシプロピルメタクリレートなどの如きア
クリル酸またはメタクリル酸のC2〜C24ヒドロキシアル
キルエステル;N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリ
ルアミド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N,
N−ジヒドロキシエチルアクリルアミド、N,N−ジヒドロ
キシエチルメタクリルアミドなどの如きアクリル酸また
はメタクリル酸のモノ−もしくはジ−C1〜C12ヒドロキ
シアルキルアミド;などがあげられる。その他のビニル
モノマーとしては、例えば、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルア
クリレート、iso−ブチルアクリレート、3−ペンチル
アクリレート、ヘキシルアクリレート、2−ヘプチルア
クリレート、オクチルアクリレート、2−オクチルアク
リレート、ノニルアクリレート、ラウリルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルブチ
ルアクリレートなどのアクリル酸のC1〜24アルキルエス
テル;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、
iso−ブチルメタクリレート、ペンチルメタクリレー
ト、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、デシルメタクリレート、ラウリルメタクリ
レート、ステアリルメタクリレートなどのメタクリル酸
のC1〜24アルキルエステル;アクリル酸、メタアクリル
酸などのカルボキシル基含有ビニルモノマー;スチレ
ン、ビニルトルエン、グリシジルメタアクリレートな
ど;があげられる。
そして該水酸基含有アクリル系樹脂は、重合法により
溶液型又は、分散液型にすることができる。又、該水酸
基含有アクリル樹脂は、水酸基価が20〜150、好ましく
は30〜80、酸価が0〜50、好ましくは5〜20、重量平均
分子量が3000〜100000、好ましくは5000〜30000の範囲
であることが望ましい。
溶液型又は、分散液型にすることができる。又、該水酸
基含有アクリル樹脂は、水酸基価が20〜150、好ましく
は30〜80、酸価が0〜50、好ましくは5〜20、重量平均
分子量が3000〜100000、好ましくは5000〜30000の範囲
であることが望ましい。
水酸基含有ポリエステル系樹脂は、フタル酸およびそ
の酸無水物、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリッ
ト酸およびその酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸および
その酸無水物、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、セ
バシン酸、ブラシリン酸などの多塩基酸成分と、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオ
ール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエ
リスリトール、トリシクロデカンジメタノールなどのポ
リオール成分とを常法に従い縮合重合させることにより
製造することができるものである。その際末端封鎖剤と
して、例えば安息香酸、p−t−ブチル安息香酸などを
使用して分子量を調節してもよい。又、上記酸成分の一
部としてヤシ油脂肪酸、トール油脂肪酸、ヒマシ油脂肪
酸などの脂肪酸を使用し、油変性したものでもかまわな
い。
の酸無水物、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリッ
ト酸およびその酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸および
その酸無水物、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、セ
バシン酸、ブラシリン酸などの多塩基酸成分と、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオ
ール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエ
リスリトール、トリシクロデカンジメタノールなどのポ
リオール成分とを常法に従い縮合重合させることにより
製造することができるものである。その際末端封鎖剤と
して、例えば安息香酸、p−t−ブチル安息香酸などを
使用して分子量を調節してもよい。又、上記酸成分の一
部としてヤシ油脂肪酸、トール油脂肪酸、ヒマシ油脂肪
酸などの脂肪酸を使用し、油変性したものでもかまわな
い。
また1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂
肪族ポリイソシアネートやε−カプロラクトンなどで鎖
延長して変性したポリエステル系樹脂でもかまわない。
これらのポリエステル系樹脂は架橋硬化するに水酸基価
を有していることが必要で、水酸基価に基づいて20〜15
0、好ましくは30〜130の範囲に包含されていることが適
しており、酸価は50以下、好ましくは5〜30が好まし
い。
肪族ポリイソシアネートやε−カプロラクトンなどで鎖
延長して変性したポリエステル系樹脂でもかまわない。
これらのポリエステル系樹脂は架橋硬化するに水酸基価
を有していることが必要で、水酸基価に基づいて20〜15
0、好ましくは30〜130の範囲に包含されていることが適
しており、酸価は50以下、好ましくは5〜30が好まし
い。
(B)成分:アミノ樹脂 具体的には、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、ア
セトグアナミン、ステログアナミン、スピログアナミ
ン、ジシアンジアミド等のアミノ成分とアルデヒドとの
反応によって得られるメチロール化アミノ樹脂があげら
れる。アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンツアルデヒド
等がある。また、このメチロール化アミノ樹脂を適当な
アルコールによってエーテル化したものも使用でき、変
性に用いられるアルコールの例としてはメチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、i−ブチ
ルアルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキ
サノールなどがあげられる。アミノ樹脂としてヘキサメ
トキシメチルメラミンやそのメトキシ基の一部をC4以上
のアルコールで置換したメラミン樹脂を用いるときは、
例えばパラトルエンスルホン酸やドデシルベンゼンスル
ホン酸もしくはそれらのアミン中和物のような常用の硬
化触媒を添加することが好ましい。
セトグアナミン、ステログアナミン、スピログアナミ
ン、ジシアンジアミド等のアミノ成分とアルデヒドとの
反応によって得られるメチロール化アミノ樹脂があげら
れる。アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンツアルデヒド
等がある。また、このメチロール化アミノ樹脂を適当な
アルコールによってエーテル化したものも使用でき、変
性に用いられるアルコールの例としてはメチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、i−ブチ
ルアルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキ
サノールなどがあげられる。アミノ樹脂としてヘキサメ
トキシメチルメラミンやそのメトキシ基の一部をC4以上
のアルコールで置換したメラミン樹脂を用いるときは、
例えばパラトルエンスルホン酸やドデシルベンゼンスル
ホン酸もしくはそれらのアミン中和物のような常用の硬
化触媒を添加することが好ましい。
(C)成分:ブロック化ポリイソシアネート化合物 これは、1分子中に少なくとも平均2個のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネート化合物を、ブロック
化剤でイソシアネート基をブロック化したものである。
ート基を有するポリイソシアネート化合物を、ブロック
化剤でイソシアネート基をブロック化したものである。
該ポリイソシアネート化合物としては、例えばm−ま
たはp−キシリレンジイソシアネート、2,4−または2,6
−トリレンジイソシアネート、m−またはp−フェニレ
ンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート等の芳香族ジイソシアネート化合物;4,4′−
メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチ
ルシクロヘキサン2,4(2,6)ジイソシアネート、1,3−
(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
ダイマー酸ジイソシアネート等の脂肪族(脂環族)ジイ
ソシアネート化合物;前記ジイソシアネート化合物とポ
リオール(エチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン等)との付加体;前記ジイソシアネート化合物の重合
体及びビュレット型ポリイソシアネート化合物等が挙げ
られる。
たはp−キシリレンジイソシアネート、2,4−または2,6
−トリレンジイソシアネート、m−またはp−フェニレ
ンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソ
シアネート等の芳香族ジイソシアネート化合物;4,4′−
メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチ
ルシクロヘキサン2,4(2,6)ジイソシアネート、1,3−
(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
ダイマー酸ジイソシアネート等の脂肪族(脂環族)ジイ
ソシアネート化合物;前記ジイソシアネート化合物とポ
リオール(エチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン等)との付加体;前記ジイソシアネート化合物の重合
体及びビュレット型ポリイソシアネート化合物等が挙げ
られる。
ポリイソシアネートのブロック剤としては揮発性の低
分子活性水素化合物が用いられ、これらの例としてはメ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘ
キサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコー
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル(以下セロ
ソルブと略記する)、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル(以下ブチルセロソルブと略記する)のような脂
肪族または芳香族モノアルコール、ジメチル−またはジ
エチルアミノエタノールのようなヒドロキシ第3級アミ
ン、アセトキシム、メチルエチルケトンオキシムのよう
なオキシム、アセチルアセトン、アセト酢酸エステル、
マロン酸エステルのような活性メチレン化合物、ε−カ
プロラクタムのようなラクタム、フェノール等を挙げる
ことができる。これらのうち脂肪族モノアルコール、オ
キシム、カプロラクタムが特に好ましい。
分子活性水素化合物が用いられ、これらの例としてはメ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘ
キサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコー
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル(以下セロ
ソルブと略記する)、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル(以下ブチルセロソルブと略記する)のような脂
肪族または芳香族モノアルコール、ジメチル−またはジ
エチルアミノエタノールのようなヒドロキシ第3級アミ
ン、アセトキシム、メチルエチルケトンオキシムのよう
なオキシム、アセチルアセトン、アセト酢酸エステル、
マロン酸エステルのような活性メチレン化合物、ε−カ
プロラクタムのようなラクタム、フェノール等を挙げる
ことができる。これらのうち脂肪族モノアルコール、オ
キシム、カプロラクタムが特に好ましい。
本発明の組成物は前記(A)〜(C)成分を有機溶剤
に溶解もしくは分散することにより得ることができる。
に溶解もしくは分散することにより得ることができる。
本発明において、前記「反応開始温度」の測定は、剛
体振り子型粘弾性測定器(株式会社、オリエンテック
製、MODEL DDV−OPA)による振動周期の変曲点を反応開
始温度とし、具体的には、大きさ25×50×0.5mmのブリ
キ板に測定用塗料を乾燥膜厚が約50μになるようにエア
スプレーにより塗装し、これを室温から200℃まで3℃/
minのスピードで昇温させ、30秒間隔で測定した。
体振り子型粘弾性測定器(株式会社、オリエンテック
製、MODEL DDV−OPA)による振動周期の変曲点を反応開
始温度とし、具体的には、大きさ25×50×0.5mmのブリ
キ板に測定用塗料を乾燥膜厚が約50μになるようにエア
スプレーにより塗装し、これを室温から200℃まで3℃/
minのスピードで昇温させ、30秒間隔で測定した。
(C)成分の(A)成分に対する反応開始温度が、
(A)成分と(B)成分との反応開始温度を基準にし
て、−20℃より低くなると(A)成分と(C)成分との
硬化反応が先行し、(A)成分と(B)成分との硬化反
応が阻害されて塗膜の物理的性能が低下し、一方、+50
℃よりも高くなると(A)成分と(B)成分との反応が
先行し、(C)成分のブロック剤が解離しない状態で塗
膜中に残存しやすくなるため塗膜の物理的性能が不十分
となるので、いずれも好ましくない。
(A)成分と(B)成分との反応開始温度を基準にし
て、−20℃より低くなると(A)成分と(C)成分との
硬化反応が先行し、(A)成分と(B)成分との硬化反
応が阻害されて塗膜の物理的性能が低下し、一方、+50
℃よりも高くなると(A)成分と(B)成分との反応が
先行し、(C)成分のブロック剤が解離しない状態で塗
膜中に残存しやすくなるため塗膜の物理的性能が不十分
となるので、いずれも好ましくない。
本発明において、上記(A)〜(C)成分の構成割合
に関し、(A)成分と(B)成分との合計固形分重量%
に基づいて、(A)成分は50〜90%、(B)成分は50〜
10重量%の範囲が好ましい。(C)成分は、同様にし
て、(A)成分と(B)成分との合計量に対して1〜40
重量%、特に5〜20重量%が適している。
に関し、(A)成分と(B)成分との合計固形分重量%
に基づいて、(A)成分は50〜90%、(B)成分は50〜
10重量%の範囲が好ましい。(C)成分は、同様にし
て、(A)成分と(B)成分との合計量に対して1〜40
重量%、特に5〜20重量%が適している。
(A)〜(C)成分を溶解もしくは分散させる前記有
機溶剤としては、例えばキシレン、トルエン等の芳香族
炭化水素系;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等
のエステル系;アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン系;エチレングリコール、セロソルブ、ブチルセロソ
ルブ、セロソルブアセテート等のエーテル系等が挙げら
れる。該有機溶剤は1種もしくは2種以上混合して使用
できる。また、硬化性の点からは沸点が150℃程度以下
のものが好ましいが、これに限定されるものではない。
機溶剤としては、例えばキシレン、トルエン等の芳香族
炭化水素系;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等
のエステル系;アセトン、メチルエチルケトン等のケト
ン系;エチレングリコール、セロソルブ、ブチルセロソ
ルブ、セロソルブアセテート等のエーテル系等が挙げら
れる。該有機溶剤は1種もしくは2種以上混合して使用
できる。また、硬化性の点からは沸点が150℃程度以下
のものが好ましいが、これに限定されるものではない。
該有機溶剤は、塗料原液(塗装粘度に調整される前の
塗料)として、固形分換算で30〜60重量%になるように
配合することができる。
塗料)として、固形分換算で30〜60重量%になるように
配合することができる。
本発明組成物には、例えば有機顔料(例えばキナクリ
ドン系等のキナクリドン系、ピグメントレット等のアゾ
系、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等
のフタロシアニン系等)、無機顔料(例えば酸化チタ
ン、硫酸バリゥム、炭酸カルシゥム、バリタ、クレー、
シリカ等)、炭素系顔料(カーボンブラック)、鱗片状
メタリック粉末(例えばアルミニゥム、雲母状酸化鉄、
ステンレススチール等)、防錆顔料(例えばベンガラ、
ストロンチゥムクロメート等)が使用できる。
ドン系等のキナクリドン系、ピグメントレット等のアゾ
系、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等
のフタロシアニン系等)、無機顔料(例えば酸化チタ
ン、硫酸バリゥム、炭酸カルシゥム、バリタ、クレー、
シリカ等)、炭素系顔料(カーボンブラック)、鱗片状
メタリック粉末(例えばアルミニゥム、雲母状酸化鉄、
ステンレススチール等)、防錆顔料(例えばベンガラ、
ストロンチゥムクロメート等)が使用できる。
また、本発明組成物には、上記した顔料以外にも紫外
線吸収剤、塗面調整剤、硬化触媒、顔料分散剤等の添加
剤を使用することができる。
線吸収剤、塗面調整剤、硬化触媒、顔料分散剤等の添加
剤を使用することができる。
本発明の塗料組成物は、自動車用の金属(例えば鋼
板、表面処理鋼板等)やプラスチック等の被塗物に直
接、又はプライマーもしくはプライマー/中塗りを施し
た塗面に、上塗り塗料として使用する。例えば2コート
1ベーク方式、2コート2ベーク方式等のベースコート
用ソリットカラー塗料もしくはメタリック塗料及びトッ
プコート用クリヤー塗料;1コート1ベーク方式等のソリ
ットカラー塗料として使用できる。また、2コート1ベ
ークもしくは2コート2ベーク方式で仕上げたクリヤー
塗膜面に本発明の組成物を塗装する。
板、表面処理鋼板等)やプラスチック等の被塗物に直
接、又はプライマーもしくはプライマー/中塗りを施し
た塗面に、上塗り塗料として使用する。例えば2コート
1ベーク方式、2コート2ベーク方式等のベースコート
用ソリットカラー塗料もしくはメタリック塗料及びトッ
プコート用クリヤー塗料;1コート1ベーク方式等のソリ
ットカラー塗料として使用できる。また、2コート1ベ
ークもしくは2コート2ベーク方式で仕上げたクリヤー
塗膜面に本発明の組成物を塗装する。
自動車上塗用塗料として使用する場合の塗装方法につ
いて例示すると、例えば本発明の塗料組成物を12〜30秒
程度(フォードカップNo.4、20℃)の塗装粘度に調整し
たのち、静電塗装(ベル型、REA型等)、エアースプレ
ー塗装等の手段により、乾燥膜厚で10〜60μ程度に塗装
することにより実施できる。
いて例示すると、例えば本発明の塗料組成物を12〜30秒
程度(フォードカップNo.4、20℃)の塗装粘度に調整し
たのち、静電塗装(ベル型、REA型等)、エアースプレ
ー塗装等の手段により、乾燥膜厚で10〜60μ程度に塗装
することにより実施できる。
塗料の焼付条件としては、120〜180℃程度で、10〜30
分間程度である。
分間程度である。
(作用及び発明の効果) 本発明の塗料組成物は、(A)成分と(B)成分とを
ビヒクル成分とする有機溶剤型塗料に(C)成分として
ブロック化ポリイソシアネート化合物を補助架橋剤とし
て用いるところに特徴があり、その結果、(B)成分と
の反応でとり残されていた(A)成分中の水酸基が
(C)成分と反応し、該水酸基を減少させることにより
耐水性、耐酸性に優れた塗膜が形成される。また、水酸
基とブロック化ポリイソシアネート化合物との反応で生
じるウレタン結合は化学的に安定なことから耐薬品性、
耐水性等に優れ、しかも機械的特性、塗面状態(タレ、
流れ)に優れた塗膜が形成される。更に、ブロック化ポ
リイソシアネート化合物による架橋により架橋密度の高
い硬化塗膜が形成されるので耐溶剤性、耐スリ傷性に優
れた性質を発現することができる。
ビヒクル成分とする有機溶剤型塗料に(C)成分として
ブロック化ポリイソシアネート化合物を補助架橋剤とし
て用いるところに特徴があり、その結果、(B)成分と
の反応でとり残されていた(A)成分中の水酸基が
(C)成分と反応し、該水酸基を減少させることにより
耐水性、耐酸性に優れた塗膜が形成される。また、水酸
基とブロック化ポリイソシアネート化合物との反応で生
じるウレタン結合は化学的に安定なことから耐薬品性、
耐水性等に優れ、しかも機械的特性、塗面状態(タレ、
流れ)に優れた塗膜が形成される。更に、ブロック化ポ
リイソシアネート化合物による架橋により架橋密度の高
い硬化塗膜が形成されるので耐溶剤性、耐スリ傷性に優
れた性質を発現することができる。
(実施例) 本発明を実施例を挙げて、更に詳しく説明する。実施
例及び比較例中の「部」及び「%」は重量基準である。
例及び比較例中の「部」及び「%」は重量基準である。
I.(A)成分の製造例 (A−1): キシロール85部、n−ブタノール15部の有機溶剤中で
スチレン30部、n−ブチルメタクリレート40部、2−エ
チルヘキシルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチル
アクリレート18部、アクリル酸2部のモノマーを反応さ
せて、重量平均分子量12000、水酸基価87、樹脂固形分5
0%、ガードナー泡粘度Jの水酸基含有アクリル系樹脂
溶液(A−1)を得た。
スチレン30部、n−ブチルメタクリレート40部、2−エ
チルヘキシルアクリレート10部、2−ヒドロキシエチル
アクリレート18部、アクリル酸2部のモノマーを反応さ
せて、重量平均分子量12000、水酸基価87、樹脂固形分5
0%、ガードナー泡粘度Jの水酸基含有アクリル系樹脂
溶液(A−1)を得た。
(A−2): キシロール85部、n−ブタノール15部の有機溶剤中
で、スチレン30部、n−ブチルメタクリレート30部、2
−エチルヘキシルアクリレート15部、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート25部のモノマーを反応させて、重量平
均分子量10000、水酸基価121、樹脂固形分50%、ガード
ナー泡粘度Bの水酸基含有アクリル系樹脂溶液(A−
2)を得た。
で、スチレン30部、n−ブチルメタクリレート30部、2
−エチルヘキシルアクリレート15部、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート25部のモノマーを反応させて、重量平
均分子量10000、水酸基価121、樹脂固形分50%、ガード
ナー泡粘度Bの水酸基含有アクリル系樹脂溶液(A−
2)を得た。
(A−3): イソフタル酸0.29モル、フタル酸0.23モル、ヘキサヒ
ドロフタル酸0.43モル、トリメチロールプロパン0.4モ
ル、ネオペンチルグリコール0.6モル、ヤシ油脂肪酸0.1
モルを反応容器に加え200〜230℃で縮合重合により酸価
8、水酸基価72のヤシ油変性ポリエステル樹脂を得た。
該ポリエステル樹脂100部にキシレン43部を加え60%溶
液(A−3)とした。粘度はY−(25℃、ガードナー気
泡粘度)であった。
ドロフタル酸0.43モル、トリメチロールプロパン0.4モ
ル、ネオペンチルグリコール0.6モル、ヤシ油脂肪酸0.1
モルを反応容器に加え200〜230℃で縮合重合により酸価
8、水酸基価72のヤシ油変性ポリエステル樹脂を得た。
該ポリエステル樹脂100部にキシレン43部を加え60%溶
液(A−3)とした。粘度はY−(25℃、ガードナー気
泡粘度)であった。
II.実施例および比較例 実施例1 (A−1)70部、60%ユーバン20SE(注2)30部、80%
コロネート#2513(注3)15部、及び1%レイボー#3
(注4)0.01部の混合物を撹拌した後、ソルベッソ100
を加えてフォードカップNo.4で粘度25秒に調整して塗料
組成物を得た。
コロネート#2513(注3)15部、及び1%レイボー#3
(注4)0.01部の混合物を撹拌した後、ソルベッソ100
を加えてフォードカップNo.4で粘度25秒に調整して塗料
組成物を得た。
(注2)三井東圧化学社製、商品名、ブチル化メラミン
樹脂 (注3)日本ポリウレタン工業社製、商品名、無黄変型
ブロックイソシアネート(低温解離タイプ)。
樹脂 (注3)日本ポリウレタン工業社製、商品名、無黄変型
ブロックイソシアネート(低温解離タイプ)。
(注4)レイボーケミカル(株)製シリコン添加剤 実施例2 (A−3)70部、60%ユーバン20SE30部、75%デスモ
ジュールBL−3175*8)15部及び1%レイボー#3 0.
01部の混合物を撹拌した後、ソルベッソ100を配合し
て、フォードカップNo.4で25秒に粘度調整して塗料組成
物を得た。
ジュールBL−3175*8)15部及び1%レイボー#3 0.
01部の混合物を撹拌した後、ソルベッソ100を配合し
て、フォードカップNo.4で25秒に粘度調整して塗料組成
物を得た。
実施例3 (A−2)70部、100%サイメル−303(注5)30部、
80%コロネート251315部、NACURE5225(注6)1部及び
1%レイボー#3 0.01部の混合物を撹拌した後、ソル
ベッソ100を加えて、フォードカップNo.4で25秒に粘度
調整して塗料組成物を得た。
80%コロネート251315部、NACURE5225(注6)1部及び
1%レイボー#3 0.01部の混合物を撹拌した後、ソル
ベッソ100を加えて、フォードカップNo.4で25秒に粘度
調整して塗料組成物を得た。
(注5)三井サイアナミド社製、商品名、ヘキサメトキ
シメチロールメラミン (注6)KING INDUSTRIES.INC.社製、商品名、ドデシル
ベンゼンスルフォン酸のアミン中和物、有効成分25%品 比較例1 (A−1)70部、60%ユーバン20SE30部、及び1%レ
イボー#3 0.01部の混合物を撹拌した後、ソルベッソ
100を加えてフォードカップNo.4で25秒に粘度調整し比
較用塗料を得た。
シメチロールメラミン (注6)KING INDUSTRIES.INC.社製、商品名、ドデシル
ベンゼンスルフォン酸のアミン中和物、有効成分25%品 比較例1 (A−1)70部、60%ユーバン20SE30部、及び1%レ
イボー#3 0.01部の混合物を撹拌した後、ソルベッソ
100を加えてフォードカップNo.4で25秒に粘度調整し比
較用塗料を得た。
比較例2 (A−3)70部、60%ユーバン20SE30部、及び1%レ
イボー#3 0.01部の混合物を撹拌した後、ソルベッソ
100を加えてフォードカップ#4で25秒に粘度調整して
比較用塗料を得た。
イボー#3 0.01部の混合物を撹拌した後、ソルベッソ
100を加えてフォードカップ#4で25秒に粘度調整して
比較用塗料を得た。
比較例3 (A−2)70部、100%樹脂サイメル303 30部、NACU
RE5225 1部及び1%レイボー#3 0.01部の混合物を
撹拌した後、ソルベッソ100を加えてフォードカップ#
4で25秒に粘度調整して比較用途料を得た。
RE5225 1部及び1%レイボー#3 0.01部の混合物を
撹拌した後、ソルベッソ100を加えてフォードカップ#
4で25秒に粘度調整して比較用途料を得た。
比較例4 (A−1)70部、60%ユーバン20SE30部、80%コロネ
ート2515*7)15部及び1%レイボー#3 0.01部の混
合物を撹拌した後、ソルベッソ100を加えてフォードカ
ップNo.4で粘度25秒に調整して比較用途料を得た。
ート2515*7)15部及び1%レイボー#3 0.01部の混
合物を撹拌した後、ソルベッソ100を加えてフォードカ
ップNo.4で粘度25秒に調整して比較用途料を得た。
*7)日本ポリウレタン工業社製、商品名、無黄変型ブ
ロックイソシアネート *8)住友バイエルウレタン社製、商品名、無黄変型ブ
ロックイソシアネート 上記実施例及び比較例の樹脂配合割合は、それぞれ固
形分に換算した量(部)である。
ロックイソシアネート *8)住友バイエルウレタン社製、商品名、無黄変型ブ
ロックイソシアネート 上記実施例及び比較例の樹脂配合割合は、それぞれ固
形分に換算した量(部)である。
(塗膜作成条件) 前記実施例及び比較例で得た塗料を用いて、塗装及び
硬化塗膜の作成を行なった。
硬化塗膜の作成を行なった。
リン酸亜鉛化成処理を施した厚さ0.8mmのダル鋼板上
にエポキシ系カチオン電着塗料を乾燥塗膜約20μとなる
ように電着塗装し、170℃で20分間焼き付けた後#400の
サンドペーパーで研ぎ、石油ベンジンで拭いた。次いで
自動車中塗りサーフェーサーを乾燥塗膜厚約25μとなる
ようにエアースプレー塗装し、140℃で30分間焼き付け
た後、#400のサンドペーパーで水研ぎし、水切り乾燥
し、次いで石油ベンジンで脱脂し試験用の素材とした。
にエポキシ系カチオン電着塗料を乾燥塗膜約20μとなる
ように電着塗装し、170℃で20分間焼き付けた後#400の
サンドペーパーで研ぎ、石油ベンジンで拭いた。次いで
自動車中塗りサーフェーサーを乾燥塗膜厚約25μとなる
ようにエアースプレー塗装し、140℃で30分間焼き付け
た後、#400のサンドペーパーで水研ぎし、水切り乾燥
し、次いで石油ベンジンで脱脂し試験用の素材とした。
この素材上にマジクロンメタリックベースコートHM−
22(関西ペイント社製、商品名)をエァスプレーガンF5
(明治機械製作所製、商品名)を用いて硬化膜厚で約15
μとなるように塗装し、室温で約3分間放置後、該塗面
に実施例1〜3及び比較例1〜4の塗料組成物(クリヤ
ーコート)を、前記エァースプレーガンF5を用いて硬化
膜厚で約40μの厚さにそれぞれ塗装した後、約10分間室
温に放置セッティングした。次いで、このものを電気熱
風乾燥機で140℃30分間加熱して両塗膜を硬化せしめ
た。
22(関西ペイント社製、商品名)をエァスプレーガンF5
(明治機械製作所製、商品名)を用いて硬化膜厚で約15
μとなるように塗装し、室温で約3分間放置後、該塗面
に実施例1〜3及び比較例1〜4の塗料組成物(クリヤ
ーコート)を、前記エァースプレーガンF5を用いて硬化
膜厚で約40μの厚さにそれぞれ塗装した後、約10分間室
温に放置セッティングした。次いで、このものを電気熱
風乾燥機で140℃30分間加熱して両塗膜を硬化せしめ
た。
これらの塗板を用いた塗膜の性能試験結果をまとめて
表−1に示す。
表−1に示す。
試験方法 塗膜外観 :塗膜の仕上り外観をツヤ感、肉持感から次
ぎの基準で評価した。
ぎの基準で評価した。
60゜光沢 :60゜で鏡面反射率を測定した。
鉛筆硬度 :JIS K5400で測定した。
耐 酸 性:40%硫酸溶液に、試験塗板を1/2浸漬し、50
℃で5時間放置した後、水洗し塗面を観察し次の基準で
評価した。
℃で5時間放置した後、水洗し塗面を観察し次の基準で
評価した。
◎:全く変化のないもの ○:塗面に異常はないが、浸漬部と非浸漬 部の境界にわずかに段差が認められる もの ×:塗面が白化したもの 耐 水 性:40℃の温水に240時間浸漬した後、水洗し塗
面を観察し次の基準で評価した。
面を観察し次の基準で評価した。
耐溶剤性 :キシロールを浸みこませたガーゼで、塗面
を10回払拭した後、塗面を観察し、次の基準で評価し
た。
を10回払拭した後、塗面を観察し、次の基準で評価し
た。
耐スリキズ性:ルーフに試験用塗板を貼りつけた自動車
を洗車機で5回洗車した後の該塗板の塗面状態を観察し
た。洗車機はヤスイ産業製「PO20FWRC」を用いた。評価
基準は次の通りである。
を洗車機で5回洗車した後の該塗板の塗面状態を観察し
た。洗車機はヤスイ産業製「PO20FWRC」を用いた。評価
基準は次の通りである。
◎:目視観察で殆んどスリキズが見つから ず、合格。
○:少しスリキズが見つかるが、その程度 は極く軽微である。
△:目視観察でスリキズが目立ち、不合 格。
×:目視観察ではっきりと著しいスリキズ が判り不合格。
架橋間分子量:キシレン膨潤法により測定した。
[架橋間分子量の測定方法] クリヤー塗料を被塗物がブリキ板であることを除い
て本来の塗装工程と全く同じ方法により塗装し、加熱硬
化せしめる。
て本来の塗装工程と全く同じ方法により塗装し、加熱硬
化せしめる。
水銀アマルガム法によりクリヤー塗膜をブリキ板に
より剥がして、約4cm×4cmの大きさの遊離のクリヤー塗
膜を得る。
より剥がして、約4cm×4cmの大きさの遊離のクリヤー塗
膜を得る。
デシケーター内にキシレンを張り、まず液面上にフ
ィルムを置き、キシレン蒸気でゆるやかに膨潤させる。
ィルムを置き、キシレン蒸気でゆるやかに膨潤させる。
次いでフィルムをキシレン中に浸漬し、25℃で24時
間浸漬し、膨潤平衡に至らしめる。
間浸漬し、膨潤平衡に至らしめる。
フィルムをキシレン中より取り出し、濾紙間にはさ
んで素早くフィルム表面のキシレンを取り除く。
んで素早くフィルム表面のキシレンを取り除く。
予め秤量済みの秤量ビン中にフィルムを入れ秤量す
る(膨潤フィルムの重量をWsとする)。
る(膨潤フィルムの重量をWsとする)。
秤量ビンのフタを取り、減圧乾燥器中で、10mgHg以
下で100℃で3時間乾燥する(乾燥塗膜の重量をWdとす
る)。
下で100℃で3時間乾燥する(乾燥塗膜の重量をWdとす
る)。
尚、フィルムがキシレン中で割れ易いときは、フィル
ムをステンレス製金網やポリエステル製ネットや多孔性
の紙袋内に入れて浸漬するとよい。
ムをステンレス製金網やポリエステル製ネットや多孔性
の紙袋内に入れて浸漬するとよい。
下記の式(Flory−Rinerの式)により架橋間分子量
(c)を計算する。
(c)を計算する。
ただし、ここで、VRは膨潤塗膜中での樹脂分の体積分
率であり、下記の式で計算される。
率であり、下記の式で計算される。
ここで、ψRはクリヤー塗膜の密度(g/cm3)、ψS
はキシレンの密度(0.8637g/cm3)(25℃)を表わす。
はキシレンの密度(0.8637g/cm3)(25℃)を表わす。
VS Oはキシレンのモル体積(123cc/mole)を表わす。
Xはキシレンとクリヤー塗膜樹脂間のFlory−Hugginsの
相互作用定数であり、ここでは0.4と仮定する。
Xはキシレンとクリヤー塗膜樹脂間のFlory−Hugginsの
相互作用定数であり、ここでは0.4と仮定する。
ゲル分率:上記の、の方法で遊離のクリヤーフィル
ムを作製し、300メッシュのステンレススチール製の網
状容器に入れソックスレー抽出器でアセトン/メタノー
ル=1/1溶媒を用いて6時間抽出させた後、次式に従っ
てゲル分率の算出を行なった。
ムを作製し、300メッシュのステンレススチール製の網
状容器に入れソックスレー抽出器でアセトン/メタノー
ル=1/1溶媒を用いて6時間抽出させた後、次式に従っ
てゲル分率の算出を行なった。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 133/06 - 133/12 C09D 161/20 - 161/32 C09D 167/02 C09D 175/04 - 175/12
Claims (1)
- 【請求項1】(A)水酸基価が20〜150の水酸基含有ア
クリル樹脂および水酸基含有ポリエステル樹脂から選ば
れた水酸基含有樹脂、(B)アミノ樹脂および(C)ブ
ロック化ポリイソシアネート化合物を主成分とし、か
つ、該(C)成分と(A)成分との反応開始温度が、該
(A)成分と(B)成分との反応開始温度を基準にして
−20〜+50℃の範囲内に含まれていることを特徴とする
自動車外板用上塗り熱硬化性塗料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6293689A JP2922915B2 (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 熱硬化性塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6293689A JP2922915B2 (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 熱硬化性塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02242867A JPH02242867A (ja) | 1990-09-27 |
JP2922915B2 true JP2922915B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=13214682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6293689A Expired - Lifetime JP2922915B2 (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 熱硬化性塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2922915B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104312410A (zh) * | 2014-07-01 | 2015-01-28 | 廊坊立邦涂料有限公司 | 一种具有自清洁功能的氨基烤漆组合物及其制备方法 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4204518A1 (de) * | 1992-02-15 | 1993-08-19 | Basf Lacke & Farben | Verfahren zur herstellung einer zweischichtigen lackierung und fuer dieses verfahren geeignete nicht-waessrige lacke |
JPH09125000A (ja) * | 1995-11-01 | 1997-05-13 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 上塗り塗料及び塗装方法 |
ES2330437T3 (es) | 2003-04-24 | 2009-12-10 | Nuplex Resins B.V. | Composicion de recubrimiento. |
JP2009084381A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Toppan Printing Co Ltd | 熱硬化性樹脂、これを含む感光性樹脂組成物、この感光性樹脂組成物を用いたカラーフィルタ、及びこのカラーフィルタを備える液晶表示装置 |
JP2014118430A (ja) * | 2012-12-13 | 2014-06-30 | Sumika Bayer Urethane Kk | 熱硬化性塗料組成物およびその塗膜 |
-
1989
- 1989-03-15 JP JP6293689A patent/JP2922915B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104312410A (zh) * | 2014-07-01 | 2015-01-28 | 廊坊立邦涂料有限公司 | 一种具有自清洁功能的氨基烤漆组合物及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02242867A (ja) | 1990-09-27 |
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