JP3356506B2 - 水性塗料組成物 - Google Patents
水性塗料組成物Info
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Description
よび物理的性能などを低下させることなく、耐酸性およ
び耐擦傷性などが顕著に改良された塗膜を形成する水性
塗料組成物に関し、このものは自動車用上塗塗料に適し
ている。
水酸基含有アクリル樹脂とメラミン樹脂を主成分とする
有機溶剤型熱硬化性塗料が広く使用されており、平滑
性、光沢および鮮映性などの仕上り外観、耐候性および
物理的性能のすぐれた塗膜を形成する。しかしながら、
該塗膜は、耐酸性および耐擦傷性などが十分でないとい
う欠陥を有している。
酸化物や硫黄酸化物などに基づく酸性雨によって、森林
の樹木が枯死するなどの被害が発生し深刻な社会問題に
なっている。なかでも、上記有機溶剤型熱硬化性上塗り
塗料で塗装された自動車外板などは、この酸性雨によっ
て塗膜がエッチングされたり、白化やシミなどが発生す
るという欠陥があり、そのために塗膜外観などが低下す
るので、耐酸性にすぐれた塗膜を形成する自動車用上塗
り塗料の開発が強く要望されている。
リッシング剤などによってスリキズがつきやすく、しか
も該塗料には有機溶剤が多量に含まれているので大気汚
染防止や省資源などの観点から好ましくない。
欠陥の解消を目的とするもので、その特徴は、スチレン
を特定量含有させたアクリル樹脂に架橋剤を配合してな
る組成物を主成分とする水性組成物がその目的を達成で
きることを見い出し本発明を完成した。
合性不飽和モノマー、水酸基含有重合性不飽和モノマ
ー、スチレン系モノマーおよびその他の重合性不飽和モ
ノマーを有機溶剤溶液中で重合させ、ついでこれを水溶
液に変換してなり、酸価が5〜100、水酸基価が60
〜140および重量平均分子量が3,000〜50,0
00で、かつスチレン系モノマー含有率が40〜60重
量%であるアクリル樹脂水溶液、(B)酸性基含有重合
性不飽和モノマー、水酸基含有重合性不飽和モノマー、
スチレン系モノマーおよびその他の重合性不飽和モノマ
ーをエマルジョン重合させてなり、酸価が5〜100、
水酸基価が60〜140および重量平均分子量が10,
000以上で、かつスチレン系モノマー含有率が40〜
60重量%であるアクリル樹脂水分散液および(C)架
橋剤からなる熱硬化性樹脂組成物を主成分とし、(A)
成分と(B)成分との比率は該両成分の合計重量に基づ
いて(A)成分は1〜99重量%、(B)成分は99〜
1重量%であり、(C)成分は(A)成分、(B)成分
および(C)成分の合計重量に基づいて10〜50重量
%である水性塗料組成物に関する。
についてさらに具体的に説明する。
り、酸価が5〜100、水酸基価が60〜140および
重量平均分子量が3,000〜50,000で、かち
(A−3)スチレン系モノマー含有率が40〜60重量
%であるアクリル樹脂の水溶液。
重結合および酸性基をそれぞれ1個以上有する化合物で
あって、酸性基としては例えばカルボキシル基、スルホ
ン酸基およびリン酸基などから選ばれた1種もしくは2
種以上が好ましい。
を有する不飽和モノマー(A−1−a)としては、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、エタクリル
酸、プロピルアクリル酸、イソプロピルアクリル酸、イ
タコン酸、無水マレイン酸およびフマール酸などが、ス
ルホン酸基を有する不飽和モノマー(A−1−b)とし
ては、例えばt−ブチルアクリルアミドスルホン酸など
が、リン酸基を有する不飽和モノマー(A−1−c)と
しては、例えばライトエステルPM(ライトエステル社
製)などがあげられる。これらは1種もしくは2種以上
が使用できる。
および水酸基をそれぞれ1個以上有する化合物であっ
て、例えば、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸
ヒドロキシブチル、メタクリル酸ヒドロキシブチル、N
−メチロールアクリルアミド、アリルアルコール、ε−
カプロラクトン変性アクリルモノマーなどがあげられ
る。これらは1種もしくは2種以上が使用できる。ま
た、該ε−カプロラクトン変性アクリルモノマーとして
は、CH2 =CH−CO OCH2 −CH2 O(COC
5 H10O)n H(式中n=0.5〜5)で示されるモノ
マーがあげられ、市販品としては例えば「プラクセルF
A−1」、「プラクセルFA−2」、「プラクセルFA
−3」、「プラクセルFA−4」、「プラクセルFA−
5」、「プラクセルFM−1」、「プラクセルFM−
2」、「プラクセルFM−3」、「プラクセルFM−
4」および「プラクセルFM−5」などがあげられる
(これらはいずれもダイセル化学社製、商品名)。
て、例えばスチレン、α−メチルスチレンなどがあげら
れる。
性二重結合を有する化合物で、上記(A−1)〜(A−
3)以外のモノマーである。具体的には、炭素数4〜2
4の1価アルコールとアクリル酸またはメタクリル酸と
のモノエステルが好ましく、例えばn−ブチル(メタ)
アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert
−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレ
ート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メ
タ)アクリレートおよびステアリル(メタ)アクリレー
トなどがあげられる。炭素数が4より小さい1価アルコ
ールのモノエステルでは、本発明の目的を達成させるこ
とが困難になることがある。
比率は目的に応じて任意に選択できるが、例えば(A−
1)〜(A−4)の合計重量に基づいて、(A−1)は
0.5〜10重量%、特に1〜7重量%、(A−2)は
12〜40重量%、特に18〜30重量%、(A−3)
は40〜60重量%、特に45〜55重量%、そして、
(A−4)は5〜50重量%、特に10〜40重量%で
あることがそれぞれ適している。
〜140mgKOH/g 樹脂、好ましくは90〜120mgKOH/
g 樹脂、酸価が5〜100mgKOH/g 樹脂、好ましくは3
0〜50mgKOH/g 樹脂、そして重量平均分子量が3,0
00〜50,000、好ましくは5,000〜20,0
00である。
4)を有機溶剤溶液重合により得られるが、不飽和モノ
マーとしてさらにアクリロニトリルなどを全不飽和モノ
マー中で5重量%以下の範囲内で併用できる。
量%より少なくなると耐酸性、表面硬度などの塗膜性能
が劣り、一方60重量%より多くなると耐候性などの塗
膜性能が劣るので好ましくない。酸価が5より小さくな
ると分散安定性や貯蔵安定性などが劣り、一方100よ
り大きくなると塗膜の耐水性や耐酸性などが低下するの
で好ましくない。また、水酸基価が60より小さくなる
と塗膜の耐酸性や耐スリキズ性などが劣り、一方140
より大きくなると架橋剤との相溶性、塗膜の耐水性など
が低下するので好ましくない。また、重量平均分子量が
3,000より小さくなると塗膜の耐酸性および耐候性
などが劣り、一方50,000より大きくなると塗膜の
仕上り外観が低下するので好ましくない。
(A−1)〜(A−4)などを通常のアクリル樹脂また
はビニル樹脂などの合成に採用されている有機溶剤溶液
重合方法によって共重合させる。例えば、上記成分を有
機溶剤に溶解し、ラジカル重合開始剤の存在下で60〜
180℃程度の温度で、撹拌しながら加熱することによ
り実施できる。反応時間は1〜10時間程度が好まし
い。
n−ブチル、酢酸イソブチル、メチルセロソルブアセテ
ートおよびブチルカルビトールアセテートなどのエステ
ル系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、sec −ブタノールおよびイソブタ
ノールなどのアルコール系溶剤、n−ブチルエーテル、
ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテルお
よびエチレングリコールモノエチルエーテルなどのエー
テル系溶剤などが使用できる。
使用でき、例えば過酸化ベンゾイルおよびtert−ブチル
パーオキシ−2−エトキシヘキサノエートなどの過酸化
物、アゾビスイソブチロニトリルおよびアゾビスジメチ
ルバレロニトリルなどのアゾ系化合物などを示すことが
できる。
の水溶液への変換は常法によって行われる。具体的に
は、該(A)成分中に含まれる酸性基を塩基性化合物で
中和し、ついで水を加えて該(A)成分を水中に溶解せ
しめることによって行われる。
例えば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチ
ルアミン、モノエチルアミン、トリエチルアミン、モノ
イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノール
アミン、ジメチルエタノールアミン、2−アミノメチル
プロパノール、モルホリン、メチルモルホリン、ピペラ
ジン、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
および水酸化リチウムなどが好ましい。
酸基価が60〜140および重量平均分子量が10,0
00以上で、かつ(B−3)スチレン系モノマー含有率
が40〜60重量%であるアクリル樹脂粒子(粒径0.
01μ以上)が水中に分散してなる水性分散体液。
ーは前記(A)成分の調製に例示したモノマーから選ば
れる1種もしくは2種以上が使用できる。すなわち、
(B−1)は前記(A−1)から、(B−2)は前記
(A−2)から、(B−3)は前記(A−3)から、そ
して(B−4)は前記(A−4)からそれぞれ選ばれた
ものが使用できる。そして、該(B−1)〜(B−4)
成分の構成比率も上記成分で説明したのと同じ範囲内で
あればよい。
び(B−3)成分の含有率も上記(A)成分で説明した
のと同じ範囲内であればよいが、重量平均分子量は1
0,000以上、好ましくは25,000〜500,0
00、特に好ましくは30,000〜200,000で
ある。(B)成分の重量平均分子量が10,000より
小さくなると塗膜性能が劣化するので好ましくない。
−4)成分を水中で、フリーラジカル重合開始剤の存在
下でエマルジョン重合させることによって行われる。こ
のエマルジョン重合は通常、乳化剤、連鎖移動剤および
重合開始剤を用いて行うことが好ましい。
子を有する炭化水素基(疎水性部分)とカルボン酸塩、
スルホン酸塩または硫酸塩部分エステルなどの親水性部
分を同一分子中に有するミセル形成化合物から選ばれる
アニオン系または非イオン系の乳化剤が用いられる。こ
のうちアニオン系乳化剤としては、アルキルフェノール
類または高級アルコール類の硫酸半エステルのアルカリ
金属塩またはアンモニウム塩:アルキルまたはアリルス
ルホケートのアルカリ金属塩またはアンモニウム塩:ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルまたはポリオキシエチレン
アリルエーテルの硫酸半エステルのアルカリ金属塩また
はアンモニウム塩:などがあげられる。また非イオン系
の乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルまた
はポリオキシエチレンアリルエーテルなどがあげられ
る。
移動剤を使用することができる。具体的には、ドデカン
チオール、ベンゼンチオール、1−オクタンチオール、
ペンタンチオールおよびブタンチオールなどのメルカプ
タンが好適である。
過ほう酸、過酢酸、過炭酸、およびこれらのナトリウム
塩、カリウム塩またはアンモニウム塩などの水溶性フリ
ーラジカル生成体が好ましい。
の温度は、通常50℃〜還流温度で行うことが好まし
く、この反応系において必要ならば、亜硫酸塩やチオ亜
硫酸塩のような還元剤および遷移金属イオンのごとき酸
化還元促進剤を併用すると重合温度を低くすることがで
きる。
化せしめるためのもので、アミノ樹脂およびブロックポ
リイソシアネートなどが用いられる。
尿素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、スピログ
アナミン、ジシアンジアミド等のアミノ成分とアルデヒ
ドとの反応によって得られる公知の部分もしくは完全メ
チロール化アミノ樹脂が挙げられる。
パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアル
デヒド等が挙げられる。
なアルコールによってエーテル化したものも使用でき、
エーテル化に用いられるアルコールの例としてはメチル
アルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
イソブチルアルコール、2−エチルブタノール、2−エ
チルヘキサノール等が挙げられる。
チルメラミンやそのメトキシ基の一部又は全部をC4 以
上のアルコールで置換したエーテル化メラミン樹脂を用
いることが好ましい。この場合パラトルエンスルホン
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸のような通常の硬化触
媒を添加するのが好ましい。
ばブチル化メラミン樹脂(三井東圧製ユーバン20SE
−60、ユーバン225、大日本インキ製スーパーベッ
カミンG840、スーパーベッカミンG821等)、メ
チル化メラミン樹脂(三井サイアナミド(株)製サイメ
ル303、住友化学製スミマールM−100、スミマー
ルM−40S等)、メチルエーテル化メラミン樹脂(三
井サイアナミド(株)製サイメル303、サイメル32
5、サイメル327、サイメル350、サイメル37
0、三和ケミカル製ニカラックMS17、ニカラックM
S15、モンサント社製レジミン741、住友化学
(株)製スミマールM55等)、メチル化、ブチル化混
合エーテル化メラミン樹脂(三井サイアナミド(株)製
サイメル235、サイメル202、サイメル238、サ
イメル254、サイメル272、サイメル1130、住
友化学製スミマールM66B等)、メチル化、イソブチ
ル化混合エーテル化メラミン樹脂(三井サイアナミド
(株)製サイメルXV805、三和ケミカル製ニカラッ
クMS95等)等のメラミン樹脂を用いることができ
る。
に遊離イソシアネート基を2個以上有するポリイソシア
ネートの該イソシアネート基のすべてにブロック剤を反
応させてなるもので、これは解離温度以上に加熱すると
イソシアネート基が再生し、(A)および(B)成分と
架橋反応する。
ばヘキサメチレンジイソシアネート、もしくはトリメチ
ルヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシ
アネート類、キシレンジイソシアネート、もしくはイソ
ホロンジイソシアネート等の環状脂肪族ジイソシアネー
ト類、トリレンジイソシアネートもしくは4,4´−ジ
フェニルメタンジイソシアネート等の芳香族ジイソシア
ネート類等の有機ジイソシアネートそれ自体、又はこれ
らの各有機ジイソシアネートの過剰量と多価アルコー
ル、低分子量ポリエステル樹脂もしくは水等との付加
物、あるいは上掲した各有機ジイソシアネート同志の重
合体、更にはイソシアネート・ビウレット体等が挙げら
れる。
系、ラクタム系、活性メチレン系、アルコール系、メル
カプタン系、酸アミド系、イミド系、アミン系、イミダ
ゾール系、尿素系、カルバミン酸エステル系、イミン
系、オキシム系、あるいは亜硫酸塩系などのブロック剤
がいずれも使用されうるが、とりわけフェノール系、ラ
クタム系、アルコール系、オキシム系のブロック剤が有
利に使用される。
販品の例としては「バーノックD−550」(大日本イ
ンキ化学工業(株)製品)、「タケネートB−815−
N」(武田薬品工業(株)製品)、「アディトールVX
L−80」(西ドイツ国ヘキスト社製品)又は「コロネ
ート2507」〔(日本ポリウレタン工業(株)製
品)〕等が挙げられる。
(B)成分および(C)成分からなる熱硬化性樹脂組成
物を主成分としており、これらの成分の構成比率は特に
限定されず目的に応じて任意に選択できるが、例えば、
(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計重量に
基づいて、(C)成分は10〜50重量%、特に20〜
40重量%が好ましく、(A)成分と(B)成分との合
計量は90〜50重量%、特に80〜60重量%が好ま
しい。
併用することにより本発明の目的が達成でき、該両成分
の比率は、該両成分の合計重量に基づいて、(A)成分
は1〜99重量%、特に30〜70重量%、(B)成分
は99〜1重量%、特に70〜30重量%である。
ているが、さらに必要に応じてセルロースアセテート、
エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂および
アクリル樹脂などを配合することができる。また、さら
に有機溶剤、顔料、硬化触媒、紫外線吸収剤、光安定
剤、塗面調整剤、酸化防止剤、流動性調整剤、顔料分散
剤、シランカップリング剤等の添加剤等を配合せしめる
ことができる。
n−ブチル、酢酸イソブチル、メチルセロソルブアセテ
ート、ブチルカルビトールアセテート等のエステル系溶
媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−
ブタノール、sec −ブタノール、イソブタノール等のア
ルコール系溶媒、n−ブチルエーテル、ジオキサン、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル等のエーテル系、などの水溶性
もしくは親水性溶剤が好ましい。
としては、例えば有機顔料(例えばキナクリドン等のキ
ナクリドン系、ピグメントレッド等のアゾ系、フタロシ
アニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシア
ニン系等)、無機顔料(例えば、酸化チタン、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、バリタ、クレー、シリカ等)、
炭素系顔料(カーボンブラック)、メタリック粉末(例
えばアルミニウム、雲母状酸化鉄、ステンレススチール
等)、防錆顔料(例えば、ベンガラ、ストロンチューム
クロメート等)が使用できる。
ポリイソシアネート化合物である場合にはジブチル錫ジ
アセテート、ジブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ラウ
レート、トリエチルアミン、又はジエタノールアミン等
が挙げられる。
表面処理鋼板等)、プラスチック等の被塗物素材に直接
又は被塗物素材にプライマーもしくはプライマー/中塗
りを施した塗膜面に塗布できる。また、自動車用塗料と
して使用する場合には、例えば、2コート1ベーク、2
コート2ベーク等の上塗りベース塗料(メタリック塗料
又はソリッドカラー塗料)及びクリヤートップコート用
塗料、1コート1ベーク等のソリッドカラー塗料として
使用できる。
ル型等)、エアースプレー塗装等の手段により、乾燥膜
厚10〜60μm 程度に塗装し、120〜180℃程度
の温度で10〜60分間程度加熱を行うことによって塗
膜を形成することができる。
ク、2コート2ベーク等のクリヤートップコート用塗料
として用いる場合には、特に紫外線吸収剤、紫外線安定
剤等の添加剤を配合することが好ましい。
添加することなく用いられるがこのものに着色ベース塗
膜が隠蔽しない程度の着色顔料を配合することができ
る。
のクリヤートップコートに使用した塗装系について説明
する。
ースコート用塗料組成物を塗布し、焼付けることなく次
いで前記クリヤートップコート用塗料を塗装し、焼き付
けることによって実施できる。着色ベース及びクリヤー
トップコート用塗料組成物の塗装は、通常の塗装方式、
例えば静電塗装もしくは非静電塗装機を用いて行える。
着色ベースコートの膜厚は10〜50μm 程度(硬化
後)が好ましい。該塗料を塗装後、数分間室温に放置す
るか、50〜80℃位で数分間強制乾燥した後、クリヤ
ーコート塗料組成物を塗装する。クリヤー塗膜の厚さは
10〜60μm (硬化後)が好ましい。必要ならば50
〜80℃で数分間強制乾燥してから、120〜180℃
程度の温度で20〜40分間程度加熱が行われる。
ましくは金属フレーク粉末及び/又はマイカ粉末を含有
してなる架橋硬化形塗料組成物であって、このような着
色ベース塗料自体はすでに公知であり、具体的にはアク
リル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル・ポリエステル
樹脂等を基体樹脂とし、アミノ樹脂、(ブロック)ポリ
イソシアネート等を架橋剤とし、更に必要に応じて、セ
ルロースアセテートブチレート、着色顔料、体質顔料、
有機重合体微粒子、沈降防止剤、タレ止め防止剤、顔料
分散剤、紫外線吸収剤及びその他塗料用添加剤等を配合
してなる有機溶剤系もしくは水系の塗料が使用できる。
ミニウムフレーク、ニッケルフレーク、銅フレーク、ス
テンレスフレーク、真鍮フレーク及びクロムフレーク等
が挙げられ、また、マイカ粉末としては、例えばパール
マイカ、着色パールマイカ等が挙げられる。
ル樹脂とし、しかもスチレン系モノマーを特定量有せし
めることによって、形成塗膜の耐候性および耐酸性など
を格別顕著に改良することができた。その理由について
十分に解明されていないが、スチレン系モノマーのスチ
リル基とアクリル系モノマーの(メタ)アクリロイル基
とのラジカル共重合反応性がすぐれているので、スチレ
ン系モノマーのホモポリマーの副生がほとんどなくな
り、しかもスチレンモノマー自体化学的に安定であるた
めと推測している。
ー塗膜の屈折率が高く、そのために塗面ツヤ感が向上し
た。
てε−カプロラクトン変性アクリレートモノマーを水酸
基含有重合性不飽和モノマーとして使用し、かつ架橋剤
(C)成分としてヘキサメトキシメチルメラミン樹脂や
該メトキシ基の一部または全部をブタノールなどの他の
アルコールに置換してエーテル化したメラミン樹脂を用
いるとその形成塗膜の架橋密度が上昇し、耐擦傷性(耐
スリキズ性)にすぐれた硬化塗膜が形成できる。
について説明する。特に断らない限り、「部」および
「%」は、いずれも重量を基準にしている。
クリル樹脂反応槽にジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル50部を仕込み、加熱撹拌して120℃に達して
から、下記単量体混合物を3時間を要して滴下した。
20℃で1時間保持してから、α,α´−アゾビスイソ
ブチロニトリル0.5部とジエチレングリコールモノエ
チルエーテル10部との混合物を1時間を要して滴下し
た。その後、120℃で1時間保持してから冷却し、固
形分含有率62.5%のアクリル樹脂有機溶剤溶液A−
を得た。
価は39、アクリル樹脂中のベンゼン環濃度(単量体成
分の合計量に対するベンゼン環濃度)は37%であっ
た。該樹脂のベンゼン環濃度(%)は下記式によっても
とめた。
〜 を製造した。これらの固形分含有率はいずれも6
2.5%であった。該樹脂を調製するための重合性不飽
和モノマー組成および得られたアクリル樹脂の特性値な
どは表1に示した。
クリル樹脂反応槽に脱イオン水67部、ニューコール5
60SF(日本乳化剤(株)社製)0.2部を仕込み、
加熱撹拌して80〜85℃に達してから、下記単量体予
備混合物の3部と予め過硫酸アンモニウム0.15部を
脱イオン水2.5部に溶かした溶液とを投入し、20分
撹拌する。ついで下記予備混合物の残部を3時間を要し
て滴下し、80〜85℃で2時間保持した後、40℃に
冷却する。そこで、脱イオン水15部とジメチルアミノ
エタノール1部との混合液を投入し、固形分含有率40
%のアクリル樹脂水性分散体B−を得た。
〜 を製造した。これらの固形分含有率はいずれも40
%であった。該樹脂を調製するための重合性不飽和モノ
マー組成および得られたアクリル樹脂の特性値などは表
2に示した。
5部)を常法に従ってジメチルアミノエタノールで中和
したのち、サイメル266(注1)30部、ネイキュア
5543(注2)4部(固形分で1部)、表面調整剤
(注3)0.3部、紫外線吸収剤(注4)2部および製
造例7で得たアクリル樹脂水性分散体B−87.5部
(固形分で35部)を順次撹拌しながら混合し、ついで
脱イオン水を加えて塗料粘度35秒(フォードカップ#
4/25℃)に調整して試験に供した。
ド(株)製、商品名、固形分100%のメチルブチル混
合エーテル化モノメリックメラミン樹脂。 (注2)ネイキュア5543:アメリカ キングインダ
スリイズ社製、商品名、有効成分含有率約25%のドデ
シルベンゼンスルホン酸アミン中和物。 (注3)表面調整剤:ヘキスト社製、商品名、水溶性シ
リコン樹脂溶液。 (注4)紫外線吸収剤:チバガイギー社製、商品名、チ
ヌビン1130。
調製した。表3における配合割合は固形分量および有効
成分量に換算したものである。
にエポキシ系カチオン電着塗料を乾燥塗膜約20μm と
なるように電着塗装し、焼き付けた電着塗膜上に自動車
中塗りサーフェーサーを乾燥塗膜厚約20μm となるよ
うに塗装焼き付けした後、#400のサンドペーパーで
水研ぎし、水切り乾燥し試験用の素材とした。
0−2(関西ペイント社製、水性メタリック塗料、商品
名)をエアースプレーガンF5(明治機械製作所製、商
品名)を用いて硬化膜厚で15μmとなるように塗装
し、60℃で10分間強制乾燥後、実施例1〜4の塗料
を、前記エアースプレーガンF5を用いて硬化膜厚で約
40μmの厚さになるように塗装した後、約10分間室
温に放置セッティングした。次いで60℃で10分間強
制乾燥した後、このものを電気熱風乾燥機で140℃、
30分間加熱硬化せしめた。
〜4をブリキ板に硬化膜厚が約40μmの厚さになるよ
うに塗装した。
種々の試験を行った。その試験結果を表4に示す。
て行った。
の基準で評価した。 ◎:非常に良好、○:良好、×:不良。
た。
筆引っ掻き値を表示した。
し、85℃に加熱したホットプレート上で、15分間加
熱した後、水洗し、塗面を観察し、次の基準で評価し
た。 ○:全く変化のないもの、 △:塗面に異常はないが、滴下部と非滴下部の境界にわ
ずかに段差が認められるもの、 ×:塗面が白化したもの。
19.6g、KNO3 1mg/g溶液を5.2g、CaCl
2 ・2H2 O 1mg/g溶液を3.7g、MgSO4 ・7
H2O 1mg/g溶液を8.2g、(NH4)2 SO4 1mg/
g溶液を73.3g、0.1N H2 SO4 を30.0
g、0.1N HNO3 を20.0g、0.05N HCl
を10.0g及びNaF 1mg/g溶液を4.7g配合
し、pHをH2 SO4 で1に調整したものを使用した。
た後、水洗し、塗面を観察し、次の基準で評価した。 ○:全く変化のないもの、 △:わずかにツヤ引けするもの。
ゼで塗面を10回払拭した後、塗面を観察し、次の基準
で評価した。 ○:全く変化のないもの、 △:塗面にキズが目立つもの、 ×:塗面が膨潤し、白化傾向にあるもの。
けた自動車を洗車機で5回洗車した後の該塗板の塗面状
態を観察した。洗車機はヤスイ産業製「PO 20FW
RC」を用いた。評価基準は次の通りである。 ◎:目視観察でほとんど擦り傷が見つからず、合格、 ○:少し擦り傷が見つかるが、その程度は軽い、 △:目視観察で擦り傷が目立ち、不合格、 ×:目視観察ではっきりと著しい擦り傷が判り、不合
格。
1,600時間曝露した後の塗膜を観察し、次のように
評価した。 ○:異常なし、 △:小さいひび割れが少し発生、 ×:ひび割れ。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)酸性基含有重合性不飽和モノマー、
水酸基含有重合性不飽和モノマー、スチレン系モノマー
およびその他の重合性不飽和モノマーを有機溶剤溶液中
で重合させ、ついでこれを水溶液に変換してなり、酸価
が5〜100、水酸基価が60〜140および重量平均
分子量が3,000〜50,000で、かつスチレン系
モノマー含有率が40〜60重量%であるアクリル樹脂
水溶液、(B)酸性基含有重合性不飽和モノマー、水酸
基含有重合性不飽和モノマー、スチレン系モノマーおよ
びその他の重合性不飽和モノマーをエマルジョン重合さ
せてなり、酸価が5〜100、水酸基価が60〜140
および重量平均分子量が10,000以上で、かつスチ
レン系モノマー含有率が40〜60重量%であるアクリ
ル樹脂水分散液および(C)架橋剤からなる熱硬化性樹
脂組成物を主成分とし、(A)成分と(B)成分との比
率は該両成分の合計重量に基づいて(A)成分は1〜9
9重量%、(B)成分は99〜1重量%であり、(C)
成分は(A)成分、(B)成分および(C)成分の合計
重量に基づいて10〜50重量%である水性塗料組成
物。
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JP26981293A JP3356506B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 水性塗料組成物 |
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JPH07102206A JPH07102206A (ja) | 1995-04-18 |
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-
1993
- 1993-09-30 JP JP26981293A patent/JP3356506B2/ja not_active Expired - Lifetime
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