JP2921942B2 - 蓄積同報装置 - Google Patents

蓄積同報装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光学認識用シートにより宛先等を指示して
原稿を送信する時のエラーをファクシミリ端末に通知す
ることのできる蓄積同報装置に関する。
従来の技術 ファクシミリ装置では原稿の宛先指定などをOMRシー
トにより行うことがで多い。OMRシートとは発信元,宛
先,送信時刻などの指定事項を表すマークを黒く塗り潰
したシートで、これを光学マーク読み取り装置(Optica
l Mark Reader)で読み取ることにより指示を認識す
る。このようにして読み取られたOMRシート情報および
原稿がファクシミリ端末から送信されてくると、これを
蓄積し、指定された宛先に指定された時刻に送信する蓄
積同報装置が用いられている。この一例を第5図,第6
図を用いて説明する。
第5図は蓄積同報装置の構成を示すブロック図で、各
回線ごとに通信制御部1が設けられ、この通信制御部1
にはOMRシート情報を認識するOMR認識回路16が設けられ
ている。各通信制御部1はインタフェース4を介して制
御部2と接続し、制御部2は各回線より入出力する原稿
のメモリ3への格納を制御する。
第6図は、この蓄積同報装置とファクシミリ端末との
交信を示す図である。この交信はCCITT(国際電信電話
諮問委員会)の勧告T.30に基づいている。第6図におい
て、ファクシミリ端末よりダイヤリングすると蓄積同報
装置からCED信号(被呼対象認識別記号)を返信し、続
いてNSF信号(非標準機能識別信号)を送信する。NSF信
号はTシリーズ勧告の範囲外にある特定の利用者の要求
を識別するもので当事者間で定める信号であり、これに
対し相手側はNSS信号で応答する。NSS信号と共にトレー
ニング・TCF(トレーニングチェック)信号を送る。こ
れはフェーズBに該当する。フェーズBとは、前処理の
過程で端末,伝送路などの状態確認および端末制御のた
めのシーケンスである。このフェーズBの次に原稿が送
られ、最後にファクシミリ原稿のページの終了を示すマ
ルチページ記号MPSが送られる。しかし、ファクシミリ
端末が原稿入力時、OMRシートによって自局と宛先を指
定して送信を行う際にOMRシート入力エラーが発生した
場合、蓄積同報装置の通信制御部1に設けられたOMR認
識回路16でエラーを検出すると回線を強制切断してい
た。
発明が解決しようとする課題 しかし、このように強制的に回線を切断する場合、送
信側のファクシミリ端末においては、OMRシート入力時
に認識エラーが発生したのか、この通信システムにおけ
る通信エラーが発生したのか判断することができなかっ
た。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであ
り、ファクシミリ端末でOMRシート入力エラーが発生し
た場合、ファクシミリ端末側でそのエラーを認識するこ
とのできる蓄積同報装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、各回線ごとに設けられこ
の回線より入出力する画像データの通信を制御する通信
制御部と、この通信制御部を介して入出力する画像デー
タを格納するメモリと、このメモリを制御する制御部と
を備えた蓄積同報装置であって、前記通信制御部に光学
認識用シートを読み取って得た信号を認識する認識部
と、この認識部が光学認識用シートの認識エラーを検出
したときエラーを検出したことを示す音声メッセージを
出力する音声応答部と、前記音声メッセージとともにG3
ファクシミリ手順のインフォメーションフィールドを用
いてエラーを通知する信号を出力するエラー通知信号出
力部とを備えたものである。
作用 上記構成により、認識部がファクシミリ端末から送信
されてくる光学認識用シートより入力エラーを検出する
と、音声応答部によりエラーを検出したことを示す音声
メッセージを送信するとともにG3ファクシミリ手順のイ
ンフォメーションフィールドを用いてエラーを通知する
信号を出力するようにしたので、ファクシミリ端末にお
いては光学認識用シートの認識エラーを把握し、修正措
置を講ずることが可能となる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の実施例の概略構成を示すブロック図で
ある。同図において1は各回線ごとに設けられOMRシー
ト情報を認識するOMR認識回路14とOMR認識回路14で検出
したOMRシートの認識エラー信号によりエラー検出を音
声で応答する音声応答回路15とを有し、回線に接続され
たファクシミリ端末からの画像データの入出力通信を制
御する通信制御部であり、2は通信制御部1を介して入
出力する画像データのメモリ3へのアクセスを制御する
制御部である。4は通信制御部1と制御部2とのインタ
フェースである。
第2図は通信制御部1の構成を示すブロック図であ
る。同図において10は網制御(NCU)回路であり、電話
回線との接続制御,復旧,選択信号の送出,呼び出し信
号の検出などを行う。11は入出力ポートでNCU回路10の
制御を行う。12は変復調回路でNCU回路10から受信ライ
ン(RXL)により入力した信号を復調し、送信ライン(T
XL)より送信する信号を変調する。13は圧縮/復元回路
で入力された信号を復元し、送信する信号を圧縮する。
14はOMR認識回路で圧縮/復元回路13で復元されたOMRシ
ート情報を認識し入力エラーを検出する。15は音声応答
回路でOMR認識回路で認識した入力エラーを音声でファ
クシミリ端末に知らせる音声応答信号を出力する。リレ
ー16は音声応答回路15の入切りを行う。17は画像メモリ
で入出力する画像データを一旦格納する。18はCPUでROM
19に格納された制御ソフトにより送受信制御を行う。20
は制御部インタフェース回路でマルチバスよりなるイン
タフェース4を制御する。
第3図はG3ファクシミリ手順(勧告T.30)の自社モー
ド方式(Tシリーズ勧告の範囲外にある特定利用者間で
定めた手順)のPIN信号(手順中断否定信号)に付加し
たインフォーメーションフィールドを示した図であり、
インフォーメーションフィールドは4バイトのエラーコ
ードと5〜16バイトのエラーメッセージから構成され
る。
次に本実施例の動作を第4図を用いて説明する。第4
図は本実施例の蓄積同報装置とファクシミリ端末の交信
を示す図である。まず、ファクシミリ端末に自局および
宛先を指定したOMRシートと同報対象の原稿をセット
し、第4図に示すようにダイヤリングをする。以降第6
図で説明した交信が行われる。ここでOMRシートが正し
ければ、続いて同報対象の原稿の入力が可能となるが、
蓄積同報装置の通信制御部1に設けられたOMR認識回路1
4がOMRシートが傾いてセットされる等のために発生した
エラーを検出すると、PIN信号で第3図で説明したエラ
ーインフォーメーションを送出する。ファクシミリ端末
側でこのPIN信号に対し、PRI−Q信号(取扱者の介在を
示す信号)を返信してきたらオペレータの立ち会いが確
立したことを示すので再度PIN信号を送出し、続いてリ
レー16を作動して音声応答回路15よりエラー内容をファ
クシミリ端末に送信してオペレータにエラー内容を認識
させ回線を切断し、受け付けを終了する。
なお、自社モードでない場合は、T.30に基づくPINを
送出し、ファクシミリ端末でのオペレータの立ち会いを
待つ。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は各回線ごと
に設けられこの回線より入出力する画像データの通信を
制御する通信制御部と、この通信制御部を介して入出力
する画像データを格納するメモリと、このメモリを制御
する制御部とを備えた蓄積同報装置であって、前記通信
制御部に光学認識用シートを読み取って得た信号を認識
する認識部と、この認識部が光学認識用シートの認識エ
ラーを検出したときエラーを検出したことを示す音声メ
ッセージを出力する音声応答部と、前記音声メッセージ
とともにG3ファクシミリ手順のインフォメーションフィ
ールドを用いてエラーを通知する信号を出力するエラー
通知信号出力部とを備えたことにより、各回線ごとに設
けられこの回線より入出力する画像データの通信を制御
する通信制御部と、この通信制御部を介して入出力する
画像データを格納するメモリと、このメモリを制御する
制御部とを備えた蓄積同報装置であって、前記通信制御
部に光学認識用シートを読み取って得た信号を認識する
認識部と、この認識部が光学認識用シートの認識エラー
を検出したときエラーを検出したことを示す音声メッセ
ージを出力する音声応答部とを備え、前記音声メッセー
ジとともにG3ファクシミリ手順のインフォメーションフ
ィールドを用いてエラーを通知する信号を出力するエラ
ー通知信号出力部とを備えたことにより、ファクシミリ
端末においては光学認識用シートの認識エラーを把握
し、修正措置を即座に講ずることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の構成を示すブロック図、第2
図は通信制御部の構成を示すブロック図、第3図はイン
フォーメーション付PINフレームフォーマット図、第4
図は本実施例とファクシミリ端末との交信を示す図、第
5図は従来例の構成を示すブロック図、第6図は第5図
に示す装置とファクシミリ端末との交信を示す図であ
る。 1……通信制御部、2……制御部、3……メモリ、4…
…インタフェース、10……NCU回路、12……MODEM、13…
…圧縮/復元回路、14……OMR認識回路、15……音声応
答回路、16……リレー、17……画像メモリ、18……CP
U、19……ROM、20……制御部I/F回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各回線ごとに設けられこの回線より入出力
    する画像データの通信を制御する通信制御部と、この通
    信制御部を介して入出力する画像データを格納するメモ
    リと、このメモリを制御する制御部とを備えた蓄積同報
    装置であって、前記通信制御部に光学認識用シートを読
    み取って得た信号を認識する認識部と、この認識部が光
    学認識用シートの認識エラーを検出したときエラーを検
    出したことを示す音声メッセージを出力する音声応答部
    と、前記音声メッセージとともにG3ファクシミリ手順の
    インフォメーションフィールドを用いてエラーを通知す
    る信号を出力するエラー通知信号出力部とを具備した蓄
    積同報装置。
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