JP2516033B2 - ファクシミリ通信方式 - Google Patents

ファクシミリ通信方式

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JP2516033B2 JP62265144A JP26514487A JP2516033B2 JP 2516033 B2 JP2516033 B2 JP 2516033B2 JP 62265144 A JP62265144 A JP 62265144A JP 26514487 A JP26514487 A JP 26514487A JP 2516033 B2 JP2516033 B2 JP 2516033B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はファクシミリにおける通信方式に関するもの
である。
〔従来の技術〕
通常のファクシミリ通信は、送信側から原稿をファク
シミリ信号として受信側に送信するものである。この通
信方法では当然のことながら送信側に通信料金がかかる
ことになるので、受信側の通信料金で原稿を送信するに
は、ファクシミリ装置のポーリング機能を利用する方法
がある。
ポーリング機能とは受信側(発呼側)が、送信側(被
呼側)のファクシミリにあらかじめセットされている原
稿を自動的に受信するものである。この機能により、送
信側は受信側の通信料金で原稿を送信することができ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら上述した方法では、送信側(被呼側)か
らポーリング送信を要求するために、あらかじめ一般電
話を用いて受信側(発呼側)に連絡する必要があり、例
えば受信側においてオペレータが不在の際にはポーリン
グ送信が不可能となる。また、受信側のタイマーにより
オペレータ不在の際でも、ある所定時刻にポーリング送
信が行なえるものもあるが、任意な時あるいは緊急時の
ポーリング送信の要求は不可能であった。
従って本発明は上記事情を考慮してなされたもので、
受信側の通信料金で送信側の原稿を任意な時に送信する
ことが可能なファクシミリ通信方式を得ることを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記した目的を達成するために、ポーリング
を行うファクシミリ通信方式であって、送信側が、受信
側からの信号に基づいて、受信側がポーリング機能を有
するか否かを判別し、受信側がポーリング機能を有しな
い場合には、送信側が回線を切断することなく原稿を受
信側に送信し、受信側がポーリング機能を有する場合に
は、送信側が、その電話番号をT.30の手順により受信側
へ送信するとともに受信側に対してポーリング要求を行
った後、一旦回線を切断し、その後、受信側が上記電話
番号及びポーリング要求に基づいて送信側に対してオー
トダイヤルし、送信側の原稿をポーリング受信するよう
にしたものである。
[作用] 本発明では送信側(被呼側)から受信側(発呼側)に
対し、ポーリング送信の要求を行い、受信側ではオート
ダイヤル装置の作動により送信側にセットされている原
稿を自動的にポーリング受信する。
〔実施例〕
以下、本発明のファクシミリ通信方式の好適一実施例
を添付図面に基づいて説明する。
第3図は本発明を実施するためのファクシミリ装置を
示している。
(1)はCPU、(2)は本ファクシミリの動作プログ
ラムを記憶したROM、(3)は該プログラムの進行に伴
って生じる各種のデータを記憶するRAM、(4)はRAMか
らなる画信号メモリである。(5)は送受信指令等の各
種入力操作を行うための操作パネル、(6)はモデム、
(7)は網制御装置即ちNCUであり、該NCU(7)を介し
てモデム(6)が回線(9)と接続されている。(8)
はオートダイヤル装置で、該オートダイヤル装置(8)
はRAM(3)に外部より入力されているダイヤル番号
(相手先電話番号)をロードし、該ダイヤル番号に応じ
たパルス信号をNCU(7)に出力し、NCU(7)は該パル
ス信号を回線(9)上に出力することで、回線接続を行
うものである。(10)は原稿の画データを走査して読取
り白または黒を示す2値の電気信号に変換して出力する
読取装置、(11)は受信した画データを記録紙上にプリ
ントアウトするための記録装置である。(12)(13)
(14)(15)(16)は夫々インターフェースである。
通常、送信側のファクシミリ即ち送信機において、CP
U(1)は読取装置(10)に原稿がセットされたことを
検出すると、該送信機の主電源をオンし、操作パネル
(5)または図示しない電話機からの相手先ダイヤル番
号の入力および送信指令入力を待って、読取装置(10)
に上記原稿の読取り開始を指示する。読取り装置(10)
で読取られ白または黒を示す画信号は、インターフェー
ス(15)でシリアルからパラレルに変換され、更にCPU
(1)または図示しない公知のカウンタ回路によって、
ランレングスコードに変換されて画信号メモリ(4)に
記憶される。一旦記憶された画信号は取出され、更にCP
U(1)でMHまたはMRのコードに変換された後、インタ
ーフェース(13)でパラレルからシリアルに変換され、
モデム(6)で変調されてNCU(7)を介して回線
(9)上に送出される。
受信側のファクシミリ即ち受信機において、回線
(9)上を送信されて来た画信号はNCU(7)を経てモ
デム(6)で復調され、インターフェース(13)でシリ
アルからパラレルに変換された後RAM(3)に一時的に
供給され、またこれと並行して該RAM(3)内の画信号
がCPU(1)に順次取込まれてMHコードまたはMRコード
からランレングスコードに変換されて、画信号メモリ
(4)に一旦記憶される。CPU(1)は画信号メモリ
(4)の画信号を順次取り込み、CPU(1)または前記
カウンタ回路によってランレングスコードから白または
黒を示す画信号に変換され、更にインターフェース(1
6)を介して記録装置(11)に供給されて、受信画とし
て記録紙上にプリントアウトされる。
次に、上記ファクシミリ装置による本発明の動作につ
いて説明する。
第1a図・第1b図および第2a図・第2b図は本実施例の動
作手順を説明するためのフローチャート、第4図はCCIT
TのGIIIモードに基づく送受信機(T)(R)間の交信
と本発明による交信との関係について示す説明図であ
る。
まず、送信機(T)の読取装置(10)に原稿をセット
し、操作パネル(5)によりポーリング送信の要求およ
び相手先ダイヤル番号を入力し送信前のハンドシェイク
を指示すると(ステップ)、送信機(T)から呼出し
信号(CNG)が(ステップ)、受信機(R)から回線
が接続された(ステップ)ことを表示する被呼局識別
信号(CED)(ステップ)が送出され、更にオプショ
ン機能を表示する非標準機能識別信号(NSF)・電話番
号等を表示する被呼局識別信号(CSI)・CCITT規格を表
示するディジタル識別信号(DIS)が受信機(R)から
夫々送出される(ステップ)。送信機(T)では上記
信号(NSF)中にポーリング機能を有していることを示
す信号があれば(ステップ)、オプション機能を表示
する非標準機能設定信号(NSS)中にポーリング送信要
求のビットを立てて(例えば特定のビットを1にす
る)、電話番号等を表示する送信局識別信号(TSI)と
共に(ステップ)(ステップ)受信機(R)へ送出
される。受信機(R)では上記信号(NSS)中のポーリ
ング送信要求のビットを検出し(ステップ)、上記信
号(TSI)に入っている送信機(T)側の電話番号を取
り込みRAM(3)に記憶し(ステップ)、受信準備確
認信号(CFR)を送出する(ステップ)。以上のハン
ドシェイク手順が終了した段階で、送信機(T)から回
線切断命令(DCN)が送出されて一旦交信が終了する
(ステップ)(ステップ)。
なお、受信機(R)がポーリング機能を有していない
場合は、送信機(T)側では(ステップ)から通常送
信へ進み(ステップ)、受信機(R)側では(ステッ
プ)から通常受信へ進み(ステップ)、通常のファ
クシミリ送信が行われる。
上記の如く一旦回線が切断されたのち、受信機(R)
のCPU(1)はRAM(3)に記憶されている送信機(T)
側の電話番号を取込んでオートダイヤル装置(8)に供
給し、オートダイヤル装置(8)は上記電話番号に応じ
たパルス信号をNCU(7)に出力する。NCU(7)は該パ
ルス信号を回線(9)上に出力し、指定された送信先フ
ァクシミリ(送信機(T))との回線接続を行う(ステ
ップ)(ステップ)。
受信機(R)から呼出し信号(CNG)が、送信機
(T)から被呼局識別信号(CED)が送出さ(ステップ
)、更に非標準機能識別信号(NSF)・被呼局識別信
号(CSI)・ディジタル識別信号(DIS)が送信機(T)
から夫々送出される(ステップ)。次に受信機(R)
から非標準機能命令信号(NSC)・発呼端末識別信号(C
IG)・送信要求のディジタル送信命令信号(DTC)が夫
々送出される(ステップ)(ステップ)。送信機
(R)から送信局識別信号(TSI)・CCITT規格を表示す
るディジタル命令信号(DCS)・トレーニング信号およ
び回線チェック信号(TCF)が(ステップ)、受信機
(R)から受信準備確認信号(CFR)が夫々送出された
(ステップ)後、原稿1枚目の画信号がポーリング送
信される(ステップ)(ステップ)。受信機(R)
では該画信号を受信画像として記録紙上にプリントアウ
トされる(ステップ)。該1枚目の画信号送信がなさ
れた時点で送信機(T)から画信号終了信号(RTC)が
送出され、その後上記原稿が複数枚あるときは送信機
(T)からマルチページ信号(MPS)が送出され(ステ
ップ)、これに対し受信機(R)からメッセージ確認
信号(MCF)が送出され、次いで2枚目の原稿の画信号
交信が行われる。上記画信号の送信が終了すると、送信
機(T)から手順終了信号(EOP)が発せられ(ステッ
プ)(ステップ)、受信機(R)からメッセージ確
認信号(MCF)が、送信機(T)から回線切断命令(DC
N)が夫々送出されて(ステップ)全交信が終了する
(ステップ)。
このように上記実施例によれば、送信機(T)側から
受信機(R)側への原稿送信に関し、通信料金は最初の
ポーリング送信要求の交信(ハンドシェイク手順)のみ
を送信機(T)側が負担すれば、原稿送信時の通信料金
は受信機(R)側が負担することになり、送信機(T)
側では通信料金を節約することができる。また、送信機
(T)側では任意な時あるいは緊急時、および受信機
(R)側にオペレータが不在のときであっても、送信機
(T)側の操作により直ちにポーリング送信ができるの
で能率が良い。
なお、ポーリング送信においては、予め送信機(T)
側と受信機(R)側にIDコード等を設けて、送信側では
第三者からの情報の盗難を防止するようにし、受信側で
は第三者からの不必要なポーリング要求を拒否するなど
の通信制御を行うことにより、ファクシミリのデータ通
信をより一層確実なものにできる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように本発明によれば、送信側で
は任意な時あるいは緊急時、および受信側にオペレータ
が不在であっても直ちにポーリング送信ができ、原稿送
信における通信料金は受信側が負担することとなり、送
信側では通信料金を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
第1a図・第1b図は送信機の動作手順を示すフローチャー
ト、第2a図・第2b図は受信機の動作手順を示すフローチ
ャート、第3図は本発明を実施するファクシミリ装置の
ブロック図、第4図はファクシミリの送受信機間の交信
手順を概略的に説明する図である。 (1)……CPU、(3)……RAM、(8)……オートダイ
ヤル装置、(T)……送信機、(R)……受信機。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポーリングを行うファクシミリ通信方式で
    あって、送信側が、受信側からの信号に基づいて、受信
    側がポーリング機能を有するか否かを判別し、受信側が
    ポーリング機能を有しない場合には、送信側が回線を切
    断することなく原稿を受信側に送信し、受信側がポーリ
    ング機能を有する場合には、送信側が、その電話番号を
    T.30の手順により受信側へ送信するとともに受信側に対
    してポーリング要求を行った後、一旦回線を切断し、そ
    の後、受信側が上記電話番号及びポーリング要求に基づ
    いて送信側に対してオートダイヤルし、送信側の原稿を
    ポーリング受信するようにしたことを特徴とするファク
    シミリ通信方式。
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