JP2921225B2 - 圧電素子駆動回路 - Google Patents

圧電素子駆動回路

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JP2921225B2
JP2921225B2 JP3311005A JP31100591A JP2921225B2 JP 2921225 B2 JP2921225 B2 JP 2921225B2 JP 3311005 A JP3311005 A JP 3311005A JP 31100591 A JP31100591 A JP 31100591A JP 2921225 B2 JP2921225 B2 JP 2921225B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電素子駆動回路に係
り、特に圧電セラミックスを用いた圧電素子を駆動する
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の圧電素子駆動回路の一例の
回路図を示す。同図中、直流電圧源1はDC−DCコン
バータ2を介して電源用コンデンサ3に接続されてい
る。電源用コンデンサ3の一端はチョークコイル4、サ
イリスタ5のアノード、カソード及び圧電素子8を介し
て電源用コンデンサ3の他端に接続されている。圧電素
子8はまたサイリスタ6及びチョークコイル7よりなる
直列回路が並列に接続されている。
【0003】この従来の圧電素子駆動回路の作動につい
て説明する。直流電圧源1の出力直流電圧ViはDC−
DCコンバータ2に印加され、ここで高圧V0 に変換さ
れた後、電源用コンデンサ3に印加され、これを充電す
る。一方、サイリスタ5及び6はゲートに接続された図
示しない点弧回路によってスイッチング制御される構成
とされており、一方がオンのときは他方がオフとされ、
かつ、交互にオンとオフを繰り返すようにスイッチング
制御される。
【0004】サイリスタ5がオンのときは、電源用コン
デンサ3の充電電荷がチョークコイル4及びサイリスタ
5を通して圧電素子8に印加される。すなわち、サイリ
スタ5がオンの時には図示の向きに電流I1 が流れ、共
振により容量性負荷である圧電素子8にV0 より高い電
圧VP が蓄えられる。
【0005】その後、サイリスタ6がオンとされると、
圧電素子8の充電負荷がサイリスタ6及びチョークコイ
ル7を通して放電される。従って、サイリスタ6がオン
のときは図示の向きに放電電流I2 がサイリスタ6及び
チョークコイル7に流れ、オーバーシュートにより圧電
素子8の端子電圧VP は負電圧まで低下する。
【0006】上記電圧V0 が320Vのとき、図10
(B)に示す如くサイリスタ5のオンタイミングaのと
きに波高値6Aの電流I1 が流れ、また同図(C)に示
す如くサイリスタ6のオンタイミングbのときに波高値
6Aの電流が流れ、これにより圧電素子8の端子電圧V
P は同図(A)に示す如く正側の波高値が600V、負
側の波高値が−200Vのパルス状波形となる。
【0007】ここで、圧電素子8の端子電圧VP が−2
00Vもの大きな負電圧になると、圧電素子8の伸縮量
が小さくなると共に分極劣化が生じる。従って、圧電素
子8の端子電圧VP が大きな負電圧とならないようにし
なければならず、耐久性などを考慮すると端子電圧VP
は700V〜−100V程度が望ましい。
【0008】そこで、従来より圧電素子の放電の途中
で、圧電素子の両端を抵抗を介して短絡することによ
り、圧電素子の端子電圧の負電圧を抑制する圧電素子駆
動回路が知られている(実開昭62−117250号公
報)。この従来の圧電素子駆動回路は、原理的には図1
1に示す回路と等価である。同図中、図9と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0009】図11において、圧電素子8はサイリスタ
6、チョークコイル7及び定電圧負荷9よりなる直列回
路が並列に接続されている。定電圧負荷9は一定電圧V
L になるとオフとなり、これによって圧電素子8の放電
経路を開路する。すなわち、この従来回路では圧電素子
8の放電時に、圧電素子8の充電電荷がサイリスタ6、
チョークコイル7及び定電圧負荷9を通して放電され、
それに伴い圧電素子8の端子電圧VP が低下していき、
かつ、定電圧負荷9の端子電圧も低下して一定電圧VL
以下となった時点で圧電素子8の放電経路がオフとな
り、放電が停止され、その結果端子電圧VP の低下も抑
制される。
【0010】これにより、電圧VL を100V程度、高
圧電圧V0 を350V程度とすることにより、圧電素子
8の端子電圧VP を700V〜−100V程度とするこ
とができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の圧電素子駆動回路では、定電圧負荷9内のパワートラ
ンジスタでエネルギーを吸収する回路構成であるため、
パワーの損失が大であり、また極めて大型の大パワーの
パワートランジスタが必要であり、更に定電圧負荷9で
エネルギーの吸収をしているだけなのでエネルギーの無
駄が多い等の問題がある。
【0012】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、簡単な回路構成で圧電素子の端子電圧の負電圧の抑
制ができる圧電素子駆動回路を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の圧電素子駆動回路は、直流電圧源からの直
流電圧を圧電素子に印加して圧電素子を充電した後、圧
電素子、第1のスイッチング素子及び第1のインダクタ
ンス素子よりなる閉ループ回路に、第1のスイッチング
素子をオン状態とすることにより圧電素子の充電電荷を
放電する圧電素子駆動回路において、前記圧電素子の両
端間の端子電圧を検出する検出手段と、前記第1のイン
ダクタンス素子に並列に接続された、第2のスイッチン
グ素子及び負荷素子よりなる直列回路とを具備し、前記
検出手段により前記端子電圧が所定値以下となったこと
が検出された時に、検出手段の検出出力により前記第2
のスイッチング素子をオン状態とする。
【0014】また、前記第1のインダクタンス素子と誘
導結合された第2のインダクタンス素子を設け、第2の
インダクタンス素子と前記第2のスイッチング素子とよ
りなる直列回路を、前記直流電圧源に並列接続する。
【0015】更に前記第1のインダクタンス素子と誘導
結合された第2のインダクタンス素子とダイオードとよ
りなる直列回路を、前記直流電圧源に並列接続する。
【0016】
【作用】請求項1及び2記載の発明では、前記検出手段
により前記圧電素子の端子電圧が所定値以下となったこ
とが検出された時は、前記第2のスイッチング素子がオ
ン状態とされるため、上記端子電圧が所定値以下となっ
た後は圧電素子の放電電流は第2のスイッチング素子を
介して流される。また、第2のスイッチング素子は放電
電流を流すために用いられるため、パワートランジスタ
は不要であり、また前記検出手段は前記圧電素子の端子
電圧を検出し、その検出結果に応じてスイッチング信号
を生成する回路であるから、パワートランジスタが不要
な回路構成である。
【0017】また、請求項3記載の発明では、前記第1
のインダクタンス素子に圧電素子の放電電流が流れるこ
とにより、前記第2のインダクタンス素子にも放電電流
が流れるため、第1のインダクタンス素子側から見たイ
ンダクタンスが減少し、圧電素子の端子電圧の負電圧が
減少する。本発明では圧電素子の端子電圧の検出手段も
不要にすることができる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の回路図を示す。
同図中、図9と同一構成部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。図1において、サイリスタ11、抵抗
12及びサイリスタ制御回路13が図9の従来回路に付
加されている。サイリスタ11はカソードがサイリスタ
6のカソードとチョークコイル7の一端との接続点に接
続され、アノードが抵抗12を介して接地ラインに接続
され、更にゲートとカソードはサイリスタ制御回路13
に接続されている。圧電素子8は圧電セラミックスを用
いた圧電共振子である。
【0019】圧電素子8、第1のスイッチング素子であ
るサイリスタ6及び第1のインダクタンス素子であるチ
ョークコイル7よりなる閉ループ回路に、圧電素子8の
放電電流I2 が流されるが、この閉ループ回路を構成す
るチョークコイル7に対して、第2のスイッチング素子
であるサイリスタ11と負荷素子である抵抗12とより
なる直列回路が並列接続されている。
【0020】サイリスタ制御回路13は圧電素子8の両
端間の端子電圧VPを検出し、その検出結果に応じたス
イッチング信号を生成する回路で、例えば図2に示す如
き回路構成とされている。同図において、圧電素子8の
一端は抵抗R1 を介して演算増幅器21の反転入力端子
に接続されている。また、圧電素子8の他端は抵抗R 2
及びR3 よりなる抵抗分圧回路を介して演算増幅器21
の非反転入力端子に接続されている。演算増幅器21は
帰還抵抗R4 を有し、抵抗R1 〜R3と共に差動増幅器
を構成している。
【0021】演算増幅器21の出力端子は演算増幅器に
よるコンパレータ22の反転入力端子に接続されてい
る。このコンパレータ22の非反転入力端子には、抵抗
5 及びR6 により抵抗分圧して得られた基準電圧VR
が印加されている。コンパレータ22の出力側には例え
ば単安定マルチバイブレータで構成されたパルス発生回
路23、公知の構成のサイリスタ点弧回路24が設けら
れている。サイリスタ点弧回路24はサイリスタのゲー
ト電流をオン/オフするだけなので、大型のパワートラ
ンジスタは設けられておらず、従ってサイリスタ制御回
路13全体でも大型のパワートランジスタが不要な構成
である。
【0022】次にこのサイリスタ制御回路13の作動に
ついて説明する。圧電素子8の端子電圧VP は演算増幅
器21及び抵抗R1 〜R4 よりなる差動増幅器により検
出された後コンパレータ22の反転入力端子に印加さ
れ、ここで基準電圧VR とレベル比較される。コンパレ
ータ22は端子電圧VP が基準電圧VR より大レベルの
ときにはローレベルの信号を出力し、端子電圧VP が基
準電圧VR以下のときにはハイレベルの信号を出力す
る。
【0023】パルス発生回路23はコンパレータ22よ
りハイレベルの信号が入力されたときのみパルスを発生
してサイリスタ点弧回路24に供給し、サイリスタ点弧
回路24よりサイリスタ11へゲート電流を流させて、
サイリスタ11をオンとする。一方、パルス発生回路2
3はコンパレータ22よりローレベルの信号が入力され
たときはパルスを発生せず、サイリスタ点弧回路24よ
りサイリスタ11へゲート電流を供給しないようにさ
せ、これによりサイリスタ11をオフとする。従って、
サイリスタ制御回路13は端子電圧VP が基準電圧VR
以下のときにのみサイリスタ11をオンとする。基準電
圧VR の値は例えば−100Vとされている。
【0024】再び図1に戻って説明する。サイリスタ5
及び6のうちサイリスタ5がオンとされる期間は、電源
用コンデンサ3からチョークコイル4及びサイリスタ5
を通して圧電素子8に充電電流I1 が流れることにより
圧電素子8が充電され、圧電素子8の端子電圧VP は6
00V程度まで上昇する。従って、サイリスタ11はこ
の期間ずっとオフとされている。
【0025】その後、サイリスタ5がオフされ、かつ、
サイリスタ6がオンされると、圧電素子8の充電電荷は
サイリスタ6を通ってチョークコイル7へ放電され、圧
電素子8、サイリスタ6及びチョーク7よりなる閉ルー
プ回路に放電電流I2 が流れる。上記の放電により圧電
素子8の端子電圧VP は600V付近から徐々に低下
し、−100Vまで低下するとサイリスタ制御回路13
がこの−100Vの端子電圧を検出してサイリスタ11
をオンとする。
【0026】これにより、サイリスタ11、チョークコ
イル7及び抵抗12よりなる閉ループ回路に電流I3
流れ始め、エネルギーが抵抗12により消費される。こ
のため、圧電素子8の端子電圧VP の低下は−100V
程度までで抑えられ、以後圧電素子8の充電電荷の放電
エネルギーは抵抗12で消費される。
【0027】このように、本実施例によれば、エネルギ
ー吸収用に大型のパワートランジスタを用いなくともよ
いので、安価な構成で圧電素子8の端子電圧の低下を所
要値以下に抑えることができる。
【0028】次に本発明の第2実施例について図3の回
路図と共に説明する。同図中、図1と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。図3において、
サイリスタ11及びトランスT1 の1次巻線14の直列
回路がチョークコイル7に並列接続されている。第2の
インダクタンス素子であるトランスT1 の2次巻線15
は整流回路16を介して直流電圧源1に並列接続されて
いる。チョークコイル7とトランスT1 とはコスト的に
大差ないため、少しのコストアップで本実施例は構成で
きる。
【0029】次に本実施例の作動について説明する。サ
イリスタ5をオフ、サイリスタ6をオンとした圧電素子
8の放電期間において、圧電素子8の端子電圧VP が−
100Vに低下するまではサイリスタ11がオフで放電
電流I2 が流れる。その後圧電素子8の端子電圧VP
−100Vに達すると、サイリスタ制御回路13により
サイリスタ11がオンとされ、その結果サイリスタ1
1、チョークコイル7及び1次巻線14よりなる閉ルー
プ回路に放電電流I4 が流される。
【0030】この放電電流I4 の発生によりトランスT
1 の2次巻線15に電圧が誘起され、この電圧は整流回
路16で直流電圧に変換された後直流電圧源1に印加さ
れる。従って、本実施例によれば、大型のパワートラン
ジスタを用いることなく圧電素子8の端子電圧VP の低
下を−100V程度で抑えることができる点は第1実施
例と同じであるが、更に本実施例では第1実施例では抵
抗12により無駄に消費していたエネルギーを、トラン
スT1 の2次巻線15及び整流回路16を介して直流電
圧源1に戻しているので、発熱が殆どなく効率を大幅に
改善することができる。
【0031】次に本発明の第3実施例について図4の回
路図と共に説明する。同図中、図1と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。図4において、
サイリスタ6のカソードはトランスT2 の1次巻線17
を介して接地端子に接続されている。トランスT2 の2
次巻線18の一端はサイリスタ19のアノード、カソー
ドを介して直流電圧源1の正側端子に接続され、2次巻
線18の他端は接地端子に接続される。サイリスタ19
はサイリスタ制御回路13によってスイッチング制御さ
れる。
【0032】本実施例は図3に示した第2実施例のチョ
ークコイル7とトランスT1 とを1つのトランスT2
構成し、サイリスタ19で整流回路16による整流作用
をも行なわせることにより、第2実施例の回路構成をよ
り簡略化したものである。
【0033】本実施例の作動について説明するに、サイ
リスタ5をオフ、サイリスタ6をオンとした圧電素子8
の放電期間において、圧電素子8の端子電圧VP が−1
00Vに低下するまではサイリスタ19がオフで、図4
に示す如く圧電素子8、サイリスタ6及びトランスT2
の1次巻線17よりなる閉ループ回路に放電電流I2
流れる。その後、圧電素子8の端子電圧VP が−100
Vにまで低下すると、サイリスタ制御回路13によりサ
イリスタ19がオンとされる。
【0034】その結果、トランスT2 の1次巻線17に
流れる放電電流I2 によってトランスT2 の2次巻線1
8に生じた電圧が、サイリスタ19により整流された後
直流電圧源1の正側端子に戻される。トランスT2 の2
次巻線18に電流が流れることにより、トランスT2
1次側インダクタンスが減少するため、圧電素子8に加
わる負電圧が−100V程度に抑えられる。
【0035】このように、本実施例によれば、第2実施
例よりも簡単な回路構成で、圧電素子8の端子電圧VP
の低下を−100V程度に抑えることができると共に、
エネルギーを直流電源1に戻すことにより効率を大幅に
改善することができる。
【0036】次に本発明の第4実施例について説明す
る。図5は本発明の第4実施例の回路図を示す。同図
中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。図5において、サイリスタ6とトランスT
3 の1次巻線21よりなる直列回路が圧電素子8に並列
接続されている。1次巻線21は前記チョークコイル7
に相当する。トランスT3 の2次巻線22の一端はダイ
オード23のアノードに接続され、他端は接地端子(直
流電圧源1の負側端子)に接続されている。ダイオード
23のカソードは直流電圧源1の正側端子に接続されて
いる。トランスT3 の1次巻線21と2次巻線22との
巻数比は1:Nに設定されている。
【0037】次に本実施例の作動について説明する。サ
イリスタ5をオフ、サイリスタ6をオンとしたときの圧
電素子8の放電期間において、圧電素子8、サイリスタ
6及びトランスT3 の1次巻線21よりなる閉ループ回
路に、放電電流I2 が流れ、直列共振によって圧電素子
8の端子電圧VP は負電圧まで変化する。このとき、上
記放電電流I2 によってトランスT3 の2次巻線22に
電圧V3 が誘起される。ここで仮にトランスT3 の2次
側がオープンであるものとすると、上記放電電流I2
図6(A)に示す如き波形となり、2次巻線22に生ず
る電圧V3 の反転波形(−V3 )は同図(B)に示す如
く、サイリスタ6のオン時刻t1 直後で大きくレベル変
化し、以後時間の経過と共に漸次変化する。
【0038】しかして、本実施例では2次巻線22の一
端はダイオード23を介して直流電圧源1に接続されて
いるため、サイリスタ6がオンとなった時刻t1 より図
7(A)に示す如き放電電流I2 が流れ、これによりト
ランスT3 の2次巻線22に発生した電圧V3 が時刻t
2 で直流電圧源1の電圧V1 よりも高くなると、ダイオ
ード23が導電状態となり、ダイオード23を通じて電
流I5 が流れる。
【0039】従って、2次側電圧V3 は図7(B)に示
す如く時刻t2 以降電圧V1 で振幅制限され、2次側電
流I5 が図7(D)に示す如くに生じる。この2次側電
流I 5 によって直流電圧源1が充電されるが、直流電圧
源1は例えばバッテリであって、過電圧が加わっても定
電圧効果があるため、直流電圧源1の電圧V1 は図7
(C)に示す如く殆ど変化しない。
【0040】また、上記の2次側電流I5 が流れること
により、トランスT3 の1次側から見たインダクタンス
が減少するため、圧電素子8に加わる負電圧が減少す
る。この圧電素子8に加わる負電圧は、トランスT3
1次巻線21と2次巻線22との巻線比によって自由に
決定することができる。このため、上記トランスT3
巻線比を設定することによって、図8(A)に実線で示
す如く、圧電素子8の端子電圧VP をサイリスタ6がオ
ンの時刻t10の直後からサイリスタ6がオフとされる時
刻t11までの期間、−100Vにすることができる。
【0041】なお、図8(A)中、一点鎖線は圧電素子
8に流れる電流IPを示す。また図8(B)は図9に示
した従来回路の圧電素子8の端子電圧VP (実線で示
す)と電流IP (一点鎖線で示す)を示し、端子電圧V
P は−200V程度まで低下している。
【0042】本実施例によれば、図9に示した従来回路
に比し、2次巻線22とダイオード23の追加のみで構
成できるため、回路構成が簡単かつ安価であり、また圧
電素子8の負電圧を決めるのがトランスT3 の巻線比の
みなので温度ドリフト要素がなく、信頼性が高いという
利点がある。
【0043】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、圧電素子の放電電流を圧電素子の端子電圧が所定の
負電圧となった時点で第2のスイッチング素子を介して
流すため、圧電素子の端子電圧の負電圧を所定値に制御
することができ、大型のパワートランジスタが不要なた
め簡単で安価の構成にできる。
【0044】また、請求項2記載の発明によれば、誘導
結合されたインダクタンス素子を用いて直流電圧源にエ
ネルギーを戻すようにしたため、圧電素子の端子電圧を
所定値に設定できると共に、簡単で、かつ、安価な回路
構成により効率を大幅に向上することができ、またエネ
ルギーを無駄にすることなく発熱を殆ど無くすことがで
きる。
【0045】更に、請求項3記載の発明によれば、圧電
素子の端子電圧の検出手段を用いることなく、圧電素子
の端子電圧の所定値の抑制と電力の回収とができ、信頼
性を向上することができる等の特長を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路図である。
【図2】サイリスタ制御回路の一実施例の構成図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例の回路図である。
【図4】本発明の第3実施例の回路図である。
【図5】本発明の第4実施例の回路図である。
【図6】図5の実施例中、トランスの2次側をオープン
としたときの放電電流及びトランス2次電圧波形を示す
図である。
【図7】図5の実施例の各部の信号波形を示すタイムチ
ャートである。
【図8】図5の実施例と図9の従来回路の圧電素子の端
子電圧等を示す波形図である。
【図9】従来回路の一例の回路図である。
【図10】図9の動作説明用タイムチャートである。
【図11】従来回路の他の一例の回路図である。
【符号の説明】
3 電源用コンデンサ 6 サイリスタ(第1のスイッチング素子) 7 チョークコイル(第1のインダクタンス素子) 8 圧電素子 11,19 サイリスタ(第2のスイッチング素子) 12 抵抗 13 サイリスタ制御回路 14,17 トランス1次巻線 15 トランス2次巻線 18 トランス2次巻線(第2のインダクタンス素子)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧源からの直流電圧を圧電素子に
    印加して該圧電素子を充電した後、該圧電素子、第1の
    スイッチング素子及び第1のインダクタンス素子よりな
    る閉ループ回路に、該第1のスイッチング素子をオン状
    態とすることにより該圧電素子の充電電荷を放電する圧
    電素子駆動回路において、 前記圧電素子の両端間の端子電圧を検出する検出手段
    と、 前記第1のインダクタンス素子に並列に接続された、第
    2のスイッチング素子及び負荷素子よりなる直列回路と
    を具備し、前記検出手段により前記端子電圧が所定値以
    下となったことが検出された時に、該検出手段の検出出
    力により前記第2のスイッチング素子をオン状態とする
    ことを特徴とする圧電素子駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のインダクタンス素子と誘導結
    合された第2のインダクタンス素子を設け、該第2のイ
    ンダクタンス素子と前記第2のスイッチング素子とより
    なる直列回路を、前記直流電圧源に並列接続したことを
    特徴とする請求項1記載の圧電素子駆動回路。
  3. 【請求項3】 直流電圧源からの直流電圧を圧電素子に
    印加して該圧電素子を充電した後、該圧電素子、前記第
    1のスイッチング素子及び第1のインダクタンス素子よ
    りなる閉ループ回路に、該第1のスイッチング素子をオ
    ン状態とすることにより該圧電素子の充電電荷を放電す
    る圧電素子駆動回路において、 前記第1のインダクタンス素子と誘導結合された第2の
    インダクタンス素子とダイオードとよりなる直列回路
    を、前記直流電圧源に並列接続したことを特徴とする圧
    電素子駆動回路。
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