JP2920500B2 - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JP2920500B2
JP2920500B2 JP21980196A JP21980196A JP2920500B2 JP 2920500 B2 JP2920500 B2 JP 2920500B2 JP 21980196 A JP21980196 A JP 21980196A JP 21980196 A JP21980196 A JP 21980196A JP 2920500 B2 JP2920500 B2 JP 2920500B2
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昌宏 中川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチツクフイ
ルム、ガラス繊維織布、金属箔又は紙等のシート材を浮
揚状態で支持しつつ、加熱ガスによる対流伝熱及び赤外
線による輻射伝熱で乾燥させる乾燥装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾燥装置としては、特開
昭63−202515号公報に記載のものがある。この
乾燥装置1は、図7に示す如く、前後方向(矢符A方
向)に沿つて延びるシート材通路Rで区画される両側
U,Dに、シート材通路Rの横断方向に延設した複数個
の正圧用ノズル箱2,2…を千鳥配置し、隣接するノズ
ル箱2,2の間にシート材通路Rに向かつて遠赤外線又
は赤外線を放射する赤外線放射具5が配置されている。
【0003】該ノズル箱2は、シート材通路Rと対面す
るガス案内面3を備えると共に、シート材通路Rを通過
するシート材Wと該ガス案内面3との間に正圧のガス層
を形成するように、ガス案内面3の前後両側縁に開設し
たスリツト状のガス噴出口4,4を備えている。赤外線
放射具5は、内蔵された電気ヒータ等の発熱具で加熱さ
れ、放射表面6から乾燥又は熱処理等に適した波長の遠
赤外線又は赤外線を放射するものである。
【0004】この乾燥装置1は、各ノズル箱2のガス噴
出口4,4から噴出する加熱ガスによりガス案内面3と
シート材Wとの間に正圧のガス層を形成し、これら正圧
のガス層でシート材Wを無接触状態で浮揚させつつ支持
すると共に、各ノズル箱2の加熱ガスによる対流伝熱及
び赤外線放射具5による輻射伝熱でシート材Wを乾燥又
は熱処理等する。
【0005】また、シート材Wに塗工形成された塗工面
が片面のときには、図8に示す乾燥装置7を用いること
がある。該乾燥装置7は、両側U,Dに、複数個の正圧
用ノズル箱2,2…を千鳥配置すると共に、シート材W
の塗工膜と対面する側にのみ赤外線放射具5,5…を配
置し、シート材Wの非塗工面側と対面する側に赤外線放
射具5,5…を配置しないものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シート材W
にアクリルエマルジヨン系の壁紙用塗工剤等を厚く塗工
して塗工膜を形成する場合には、塗工膜にクラツクや表
面荒れを生じさせないようにするために、乾燥初期の段
階では、各ノズル箱2による対流伝熱を抑制すると共に
赤外線放射具5による塗工膜内部の輻射加熱を促進させ
ることがある。上記乾燥装置1又は7において、各ノズ
ル箱2による対流伝熱を抑制するためには、塗工膜と対
面する各ノズル箱2のガス噴出口4,4から噴出する加
熱ガスの風速を遅くする必要がある。
【0007】しかし、塗工膜と対面する各ノズル箱2の
加熱ガスの風速を遅くすることは、ガス案内面3とシー
ト材Wとの間に形成される正圧のガス層の圧力が低下
し、ノズル箱2に塗工膜を接触させることがある。この
接触は、塗工膜の表面に擦り傷を発生させ、塗工製品の
歩留りを著しく低下させる原因となる。
【0008】この対策として、上記乾燥装置1又は7の
全てのノズル箱2,2…の加熱ガスの風速を遅くするこ
とも考えられる。しかし、両側U,Dのノズル箱2,2
…の加熱ガスの風速を遅くすることは、シート材Wの安
定した浮揚状態が得られず、結果的に塗工膜の表面に擦
り傷を発生させ、製品の歩留りを著しく低下させること
になる。
【0009】そこで、請求項1,2記載の発明は、ノズ
ル箱の加熱ガスの風速を遅くしても、シート材Wの安定
した浮揚が得られ乾燥装置の提供を目的とする。
【0010】更に、請求項3記載の発明は、乾燥装置の
内部をコンパクにして、取扱を容易にできる乾燥装置の
提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
要旨は、前後方向に沿つて延びるシート材通路の横断方
向に延設したノズル箱の複数個と、シート材通路に向か
つて赤外線を放射する赤外線放射具の複数個とが配置さ
れ、シート材通路を通過するシート材を、ノズル箱から
噴出するガスで浮揚させる乾燥装置において、前記ノズ
ル箱は、正圧用ノズル箱と負圧用ノズル箱との二種類か
らなり、該正圧用ノズル箱は、シート材通路と対面する
ガス案内面を備えると共に、該ガス案内面と前記シート
材との間に正圧のガス層を形成するガスを噴出するため
のガス噴出口を備え、該負圧用ノズル箱は、シート材通
路と対面するガス案内面を備えると共に、該ガス案内面
と前記シート材との間に負圧のガス層を形成するよう
に、該ガス案内面の前後方向へ沿う方向へ流すガスを噴
出するためのガス噴出口を備え、前記シート材通路で区
画される一方側に、複数個の上記正圧用ノズル箱及び複
数個の前記赤外線放射具が配置され、前記シート材通路
で区画される他方側に、複数個の上記負圧用ノズル箱が
配置されていることを特徴とする乾燥装置である。
【0012】請求項1の発明にあつては、シート材通路
で区画される他方側に配置した各負圧用ノズル箱が、シ
ート材通路を通過するシート材とガス案内面との間に形
成する負圧のガス層で、ガス案内面にシート材を引き寄
せてシート材を安定した状態で浮揚させるため、シート
材の塗工膜と対面する一方側の各正圧用ノズル箱から噴
出するガスの風速を遅くしても、各正圧用ノズル箱及び
赤外線放射具にシート材が接触することはない。更に、
加熱調節のためにシート材と各正圧用ノズル箱との距離
を離すことも可能である。
【0013】請求項2記載の本発明の要旨は、前後方向
に沿つて延びるシート材通路の横断方向に延設したノズ
ル箱の複数個と、シート材通路に向かつて赤外線を放射
する赤外線放射具の複数個とが配置され、シート材通路
を通過するシート材を、ノズル箱から噴出するガスで浮
揚させる乾燥装置において、前記ノズル箱は、正圧用ノ
ズル箱と負圧用ノズル箱との二種類からなり、該正圧用
ノズル箱は、シート材通路と対面するガス案内面を備え
ると共に、該ガス案内面と前記シート材との間に正圧の
ガス層を形成するガスを噴出するためのガス噴出口を備
え、該負圧用ノズル箱は、シート材通路と対面するガス
案内面を備えると共に、該ガス案内面と前記シート材と
の間に負圧のガス層を形成するように、該ガス案内面の
前後方向へ沿う方向へ流すガスを噴出するためのガス噴
出口を備え、前記シート材通路で区画される両側に、複
数個の上記正圧用ノズル箱が千鳥配置され、該両側又は
一方側に、シート材通路を介して上記正圧用ノズル箱と
対峙するように上記負圧用ノズル箱が配置され、該両側
又は他方側に、複数個の前記赤外線放射具が配置されて
いることを特徴とする乾燥装置である。
【0014】請求項2の発明にあつては、シート材通路
で区画される両側又は一方側に配置した各負圧用ノズル
箱が、シート材通路を通過するシート材とガス案内面と
の間に形成する負圧のガス層で、ガス案内面にシート材
を引き寄せてシート材を安定した状態で浮揚させるた
め、シート材の塗工膜と対面する各正圧用ノズル箱から
噴出するガスの風速を遅くしても、各正圧用ノズル箱及
び赤外線放射具にシート材が接触することはない。更
に、加熱調節のためにシート材と各正圧用ノズル箱との
距離を離すことも可能である。
【0015】請求項3記載の本発明の要旨は、前記正圧
用ノズル箱と前記赤外線放射具とが一体に形成され、正
圧用ノズル箱のガス案内面が赤外線の放射面となつてい
る請求項1又は2記載の乾燥装置である。
【0016】請求項3の発明にあつては、正圧用ノズル
箱と赤外線放射具との一体形成により、乾燥装置の内部
をコンパクにできると共に、正圧用ノズル箱の両側に大
きな還流ガス用空間を確保することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る乾燥装置を図
面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0018】(第1の実施の形態)図1乃至図3は第1
の実施の形態を示すものであり、図1は乾燥装置の内部
を示す側面図、図2は乾燥装置の内部を示す正面図、図
3はノズル箱を拡大断面して示す側面図である。
【0019】本実施の形態に係る乾燥装置11は、その
内部に、前後方向(矢符A方向)に沿つて延びるシート
材通路Rで区画される両側の一方側Uに正圧用ノズル箱
12の複数個を配置すると共に、他方側Dに負圧用ノズ
ル箱21の複数個を配置し、各正圧用ノズル箱12と赤
外線放射具15とを一体に形成してある。乾燥装置11
は、正圧用ノズル箱12と負圧用ノズル箱21とを千鳥
配置するか、図示は省略したが、シート材通路Rを介し
て正圧用ノズル箱12と負圧用ノズル箱21とが対峙す
るように配置する。
【0020】上記正圧用ノズル箱12は、図3に示す如
く、シート材通路Rと対面するようにシート材通路Rの
横断方向(図2の矢符B方向)に延設したガス案内面1
3と、ガス案内面13の前後両側縁に開設したスリツト
状のガス噴出口14,14とを備え、ガス噴出口14,
14から噴出したガスでガス案内面13とシート材通路
Rを通過するシート材Wとの間に正圧のガス層を形成す
るようにしてある。各ノズル箱12は、ダクト16に接
合され、ダクト16から箱内部に導いたガスをガス噴出
口14,14から噴出するようになつている。各ノズル
箱12は、ガス案内面13の裏面側に、シート材通路R
の横断方向に延設した赤外線放射具15が内蔵され、赤
外線放射具15に備えた電気ヒータ等の発熱具の加熱に
より乾燥に適した波長の遠赤外線又は赤外線をガス案内
面13から放射するようになつている。ノズル箱12と
しては、特開平2−26742号公報に記載の第1図乃
至第5図に示すエアフロートバーを用いることもでき
る。
【0021】前記負圧用ノズル箱21は、シート材通路
Rと対面するようにシート材通路Rの横断方向に延設し
たガス案内面22と、ガス案内面22の一方側縁に開設
したスリツト状のガス噴出口23とを備え、ガス噴出口
23からガス案内面22の前後方向(矢符A方向)へ沿
つた方向へ流すガスを噴出してガス案内面22とシート
材Wとの間に負圧のガス層を形成するようにしてある。
各ノズル箱21は、ダクト24に接合され、ダクト24
から箱内部に導いたガスをガス噴出口23から噴出する
ようになつている。ノズル箱21としては、特開昭55
−52851号公報に記載の第11図に示す単一スロツ
トの空気棒、特開昭58−2576号公報に記載の第1
図乃至第3図に示すエアフオイルノズルを用いることも
できる。乾燥装置11は、図1に示す如く、各正圧用ノ
ズル箱12に加熱ガスを供給する加熱ガス供給装置18
と、各負圧用ノズル箱21に加熱ガスを供給する加熱ガ
ス供給装置26とを備えている。加熱ガス供給装置18
は、乾燥装置内部の一方側Uの還流ガス及び装置外部の
新鮮ガスとを吸引する循環フアン19と、循環フアン1
9から供給されるガスを加熱する加熱器20とを備え、
ダクト16に設定温度のガスを供給するようにしてあ
る。加熱ガス供給装置26は、乾燥装置内部の他方側D
の還流ガス及び装置外部の新鮮ガスとを吸引する循環フ
アン19と、循環フアン19から供給されるガスを加熱
する加熱器20とを備え、ダクト24に設定温度のガス
を供給するようにしてある。加熱ガス供給装置18及び
加熱ガス供給装置26は、循環フアン19及び加熱器2
0を共用するように構成されることもある。
【0022】前記の如く構成した乾燥装置11は、図3
に示す如く、シート材通路Rで区画される他方側Dに配
置した各負圧用ノズル箱21が、シート材通路Rを通過
するシート材Wとガス案内面22との間に形成する負圧
のガス層で、ガス案内面22にシート材Wを引き寄せて
シート材Wを安定した状態で浮揚させる。そのため、乾
燥装置11は、一方側Uに配置した各正圧用ノズル箱1
2から噴出するガスの風速を遅くしても、各正圧用ノズ
ル箱12にシート材Wの塗工膜を接触させることがな
く、加熱調節のためにシート材Wと各正圧用ノズル箱1
2との距離を離すことも可能である。
【0023】(第2の実施の形態)図4は第2の実施の
形態を示すものであり、乾燥装置の内部を示す側面図で
ある。
【0024】本実施の形態に係る乾燥装置31は、前後
方向に沿つて延びるシート材通路Rで区画される両側の
一方側Uに正圧用ノズル箱2の複数個を配置すると共に
隣接するノズル箱2,2の間に赤外線放射具5を配置
し、他方側Dに負圧用ノズル箱21の複数個を配置して
ある。正圧用ノズル箱2及び赤外線放射具5は、図7に
示す従来のものと同様に構成される。負圧用ノズル箱2
1は、図3に示す第1の実施の形態と同様に構成され
る。
【0025】乾燥装置31は、正圧用ノズル箱2と負圧
用ノズル箱21とを千鳥配置するか、図示は省略した
が、シート材通路Rを介して正圧用ノズル箱2と負圧用
ノズル箱21とが対峙するように配置する。乾燥装置3
1は、図1に示す第1の実施の形態と同様に、各正圧用
ノズル箱2に加熱ガスを供給する加熱ガス供給装置18
と、各負圧用ノズル箱21に加熱ガスを供給する加熱ガ
ス供給装置26とを備えている。
【0026】乾燥装置31は、シート材通路Rで区画さ
れる他方側Dに配置した各負圧用ノズル箱21が、シー
ト材通路Rを通過するシート材Wとガス案内面22との
間に形成する負圧のガス層で、ガス案内面22にシート
材Wを引き寄せてシート材Wを安定した状態で浮揚させ
る。そのため、乾燥装置31は、一方側Uに配置した各
正圧用ノズル箱2から噴出するガスの風速を遅くして
も、各正圧用ノズル箱2にシート材Wの塗工膜を接触さ
せることがなく、加熱調節のためにシート材Wと各正圧
用ノズル箱2との距離を離すことも可能である。
【0027】(第3の実施の形態)図5は第3の実施の
形態を示すものであり、乾燥装置の内部を示す側面図で
ある。
【0028】本実施の形態に係る乾燥装置41は、前後
方向(矢符A方向)に沿つて延びるシート材通路Rで区
画される両側U,Dに、複数個の正圧用ノズル箱2,1
2…が千鳥配置されると共に、シート材通路Rを介して
各正圧用ノズル箱12と対峙するように負圧用ノズル箱
21が他方側Dに配置されている。赤外線放射具15を
一体形成した正圧用ノズル箱12及び負圧用ノズル箱2
1は、図3に示す第1の実施の形態と同様に構成され、
正圧用ノズル箱2は、図7に示す従来のものと同様に構
成される。
【0029】乾燥装置41は、一方側Uに配置される各
正圧用ノズル箱12がダクト16に接合され、他方側D
に配置される各正圧用ノズル箱2及び各負圧用ノズル箱
21がダクト24に接合されている。乾燥装置41は、
図1に示す第1の実施の形態と同様に、一方側Uのダク
ト16に加熱ガスを供給する加熱ガス供給装置18と、
他方側Dのダクト24に加熱ガスを供給する加熱ガス供
給装置26とを備えている。
【0030】他方側Dに配置される各正圧用ノズル箱2
及び/又は各負圧用ノズル箱21は、箱内部に風量調節
ダンパー(実開平2−70739号公報参照)を内蔵
し、両ノズル箱2,21の噴出するガスに速度差をもた
せるようにすることも可能である。更に、他方側Dに各
正圧用ノズル箱2又は各負圧用ノズル箱21は、ダクト
24に対する距離を調節できるように蛇腹等で接合し、
両ノズル箱2,21とシート材Wとの距離に差をもたせ
るようにすることも可能である。
【0031】前記の如く構成した乾燥装置41は、シー
ト材通路Rで区画される両側の他方側Dに配置した各負
圧用ノズル箱21が、シート材通路Rを通過するシート
材Wとガス案内面22との間に形成する負圧のガス層
で、ガス案内面22にシート材Wを引き寄せてシート材
Wを安定した状態で浮揚させる。そのため、乾燥装置4
1は、両側U,Dに配置した各正圧用ノズル箱12,2
から噴出するガスの風速を遅くしても、各正圧用ノズル
箱12,2にシート材Wを接触させることがない。更
に、乾燥装置41は、加熱調節のためにシート材Wと各
正圧用ノズル箱12,2との距離を離すことも可能であ
る。
【0032】(第4の実施の形態)図6は第4の実施の
形態を示すものであり、乾燥装置の内部を示す側面図で
ある。
【0033】本実施の形態に係る乾燥装置51は、前後
方向(矢符A方向)に沿つて延びるシート材通路Rで区
画される両側U,Dに、複数個の正圧用ノズル箱12,
12…が千鳥配置されると共に、シート材通路Rを介し
て正圧用ノズル箱12と対峙する負圧用ノズル箱21が
両側U,Dに配置されている。赤外線放射具15を一体
形成した正圧用ノズル箱12及び負圧用ノズル箱21
は、図3に示す第1の実施の形態と同様に構成される。
【0034】乾燥装置51は、一方側Uに配置される各
正圧用ノズル箱12及び各負圧用ノズル箱21がダクト
16に接合され、他方側Dに配置される各正圧用ノズル
箱12及び各負圧用ノズル箱21がダクト24に接合さ
れている。乾燥装置51は、図1に示す第1の実施の形
態と同様に、一方側Uのダクト16に加熱ガスを供給す
る加熱ガス供給装置18と、他方側Dのダクト24に加
熱ガスを供給する加熱ガス供給装置26とを備えてい
る。
【0035】各正圧用ノズル箱12及び/又は各負圧用
ノズル箱21は、箱内部に風量調節ダンパー(実開平2
−70739号公報参照)を内蔵し、両ノズル箱12,
21の噴出するガスに速度差をもたせるようにすること
も可能である。更に、各正圧用ノズル箱12又は各負圧
用ノズル箱21は、ダクト24に対する距離を調節でき
るように蛇腹等で接合し、両ノズル箱12,21とシー
ト材Wとの距離に差をもたせるようにすることも可能で
ある。
【0036】前記の如く構成した乾燥装置51は、シー
ト材通路Rで区画される両側に配置した各負圧用ノズル
箱21が、シート材通路Rを通過するシート材Wとガス
案内面22との間に形成する負圧のガス層で、ガス案内
面22にシート材Wを引き寄せてシート材Wを安定した
状態で浮揚させる。そのため、乾燥装置51は、両側
U,Dに配置した各正圧用ノズル箱12から噴出するガ
スの風速を遅くしても、各正圧用ノズル箱12にシート
材Wを接触させることがない。更に、乾燥装置51は、
加熱調節のためにシート材Wと各正圧用ノズル箱12と
の距離を離すことも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明に係る乾燥装置
は、次の如き優れた効果を有する。
【0038】請求項1及び2記載の本発明は、負圧用ノ
ズル箱がガス案内面にシート材を引き寄せてシート材を
安定した状態で浮揚させるため、シート材の塗工膜と対
面する正圧用ノズル箱の加熱ガスの風速を遅くしても、
シート材Wの安定した浮揚が得られると共に、加熱調節
のためにシート材と各正圧用ノズル箱との距離を離すこ
ともできる。その結果、本発明は、各正圧用ノズル箱及
び赤外線放射具にシート材を接触させることがなく、更
にシート材と各正圧用ノズル箱との距離を最適乾燥状態
に設定できるため、塗工製品の品質と歩留りを著しく向
上させることができる。
【0039】請求項3記載の本発明は、乾燥装置の内部
をコンパクにして、正圧用ノズル箱の両側に大きな還流
ガス用空間を確保することができる。その結果、本発明
は、乾燥装置にシート材を最初に通すときの取扱を容易
にできると共に、安定した浮揚が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すものであり、
乾燥装置の内部を示す側面図である。
【図2】同実施の形態の乾燥装置の内部を示す正面図で
ある。
【図3】同実施の形態のノズル箱を拡大して示す側面図
である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すものであり、
乾燥装置の内部を示す側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示すものであり、
乾燥装置の内部を示す側面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示すものであり、
乾燥装置の内部を示す側面図である。
【図7】従来の乾燥装置の内部を示す側面図である。
【図8】従来の別態様の乾燥装置の内部を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
2,12…正圧用ノズル箱 14,23…ガス噴出口 13,22…ガス案内面 15…赤外線放射具 21…負圧用ノズル箱 R…シート材通路 W…シート材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−69447(JP,A) 特開 昭63−202515(JP,A) 特開 平2−26742(JP,A) 特開 昭55−52851(JP,A) 特開 昭58−2576(JP,A) 実開 昭61−21292(JP,U) 実開 昭63−43098(JP,U) 実開 平2−70739(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F26B 13/20 B65G 51/03 F26B 13/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に沿つて延びるシート材通路の
    横断方向に延設したノズル箱の複数個と、シート材通路
    に向かつて赤外線を放射する赤外線放射具の複数個とが
    配置され、シート材通路を通過するシート材を、ノズル
    箱から噴出するガスで浮揚させる乾燥装置において、前
    記ノズル箱は、正圧用ノズル箱と負圧用ノズル箱との二
    種類からなり、該正圧用ノズル箱は、シート材通路と対
    面するガス案内面を備えると共に、該ガス案内面と前記
    シート材との間に正圧のガス層を形成するガスを噴出す
    るためのガス噴出口を備え、該負圧用ノズル箱は、シー
    ト材通路と対面するガス案内面を備えると共に、該ガス
    案内面と前記シート材との間に負圧のガス層を形成する
    ように、該ガス案内面の前後方向へ沿う方向へ流すガス
    を噴出するためのガス噴出口を備え、前記シート材通路
    で区画される一方側に、複数個の上記正圧用ノズル箱及
    び複数個の前記赤外線放射具が配置され、前記シート材
    通路で区画される他方側に、複数個の上記負圧用ノズル
    箱が配置されていることを特徴とする乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前後方向に沿つて延びるシート材通路の
    横断方向に延設したノズル箱の複数個と、シート材通路
    に向かつて赤外線を放射する赤外線放射具の複数個とが
    配置され、シート材通路を通過するシート材を、ノズル
    箱から噴出するガスで浮揚させる乾燥装置において、前
    記ノズル箱は、正圧用ノズル箱と負圧用ノズル箱との二
    種類からなり、該正圧用ノズル箱は、シート材通路と対
    面するガス案内面を備えると共に、該ガス案内面と前記
    シート材との間に正圧のガス層を形成するガスを噴出す
    るためのガス噴出口を備え、該負圧用ノズル箱は、シー
    ト材通路と対面するガス案内面を備えると共に、該ガス
    案内面と前記シート材との間に負圧のガス層を形成する
    ように、該ガス案内面の前後方向へ沿う方向へ流すガス
    を噴出するためのガス噴出口を備え、前記シート材通路
    で区画される両側に、複数個の上記正圧用ノズル箱が千
    鳥配置され、該両側又は一方側に、シート材通路を介し
    て上記正圧用ノズル箱と対峙するように上記負圧用ノズ
    ル箱が配置され、該両側又は他方側に、複数個の前記赤
    外線放射具が配置されていることを特徴とする乾燥装
    置。
  3. 【請求項3】 前記正圧用ノズル箱と前記赤外線放射具
    とが一体に形成され、正圧用ノズル箱のガス案内面が赤
    外線の放射面となつている請求項1又は2記載の乾燥装
    置。
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