JP2010083035A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な機構で記録媒体を搬送路に沿って搬送して良好な画像を形成することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る画像形成装置は、インクジェット記録ヘッド14を有して記録用紙Pに画像を描画する描画部と、描画部へ記録用紙Pを搬送路44に吸着しつつ搬送する吸着搬送部42と、を備えている。吸着搬送部42には、搬送路裏面側から負圧吸引することにより記録用紙Pを搬送路44に吸着させる吸引ファン52、54、56が設けられている。吸引ファン52、54、56で吸引力分布が形成されていることにより、搬送路44には、搬送路44の搬入側では描画部12の真下よりも強く吸着する吸着力分布が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、特にインクジェット記録ヘッドで記録媒体に画像を形成するのに最適な画像形成装置に関する。
インクジェット記録ヘッドで記録用紙等の記録媒体に画像を形成する画像形成装置が広く知られている。この画像形成装置では、記録ヘッドの真下に記録媒体を搬送し、画像を描画している。
このような画像形成装置では、ヘッド面と記録媒体との距離が不均一であると描画が変形してしまう。最悪の場合には、記録ヘッドと記録媒体とが接触して、記録ヘッドの破損や記録媒体のJAMが発生することが考えられる。このため、記録媒体の形状を矯正することが従来から行われてきている。
特開2006−232500号公報
しかし、より簡素な機構で良好な画像を形成できるように記録媒体を搬送できると更に好ましい。
本発明は、上記事実を考慮して、簡素な機構で記録媒体を搬送路に沿って搬送して良好な画像を形成することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、記録媒体にインクジェットで画像を描画する描画部と、前記描画部へ前記記録媒体を搬送路に吸着しつつ搬送する吸着搬送部と、を備え、前記吸着搬送部は、前記搬送路の搬入側では前記描画部の真下よりも強く吸着する吸着力分布を形成している。
記録媒体としては、普通紙や、両面にインク吸収層を有するインクジェット記録用紙などが挙げられる。
請求項1に記載の発明では、このように、搬送路には、搬送路の搬入側では描画部の真下よりも強く吸着する吸着力分布が形成されている。従って、記録媒体の先端が浮き上がり易い搬送路の搬入側でこの浮き上がりを抑えることができ、しかも、描画部では、良好な画像形成をする上で妨げとなる強い空気流が生じることを防止できる。
このように、請求項1に記載の発明では、簡素な機構で記録媒体を搬送路に沿って搬送して良好な画像を形成することができる。
なお、吸着力は、負圧吸引による吸着力であっても静電吸着による吸着力であってもよく、吸着力の発生手段は特に限定しない。
請求項2に記載の発明は、前記吸着搬送部には、搬送路裏面側から負圧吸引することにより前記記録媒体を前記搬送路に吸着させる吸引部が設けられ、前記吸引部に吸引力分布が形成されていることにより前記吸着力分布が形成されている。
吸引力分布を形成する構成としては、複数箇所から負圧吸引する構成であってもよいし、1箇所から負圧吸引する構成であってもよい。
請求項3に記載の発明は、前記吸引部には、搬送路裏面側に形成された複数の空気室と、前記空気室をそれぞれ負圧吸引する複数の吸引ファンと、が設けられている。
請求項3に記載の発明では、設置する各吸引ファンの出力性能、回転数の調整などによって吸引力分布を形成することができる。
請求項4に記載の発明は、前記記録媒体の搬送位置に応じて複数の前記吸引ファンの各吸引力を制御する制御手段が設けられている。
これにより、記録媒体の搬送位置に応じて搬送路の吸着力分布を変化させることができる。
請求項5に記載の発明は、前記吸引部には、搬送路裏面側に形成された空気室と、前記空気室を負圧吸引する吸引ファンと、前記記録媒体の搬送方向に沿って往復移動可能とされ、移動位置によって前記搬送路の吸着力分布を変更するシャッターと、が設けられている。
これにより、吸引力分布を形成しなくても搬送路の吸着力分布を可変に設定することができる。
請求項6に記載の発明は、前記記録媒体の搬送位置に応じて前記シャッターの移動位置を制御する制御手段が設けられている。
これにより、記録媒体の搬送位置に応じて搬送路の吸着力分布を変化させることができる。
請求項7に記載の発明は、前記記録媒体を前記搬送路に対して凸となる向きにカールさせて前記搬送路上に供給する記録媒体供給機構を有する。
記録媒体を搬送路に対して凸になる向きにカールさせるとは、記録媒体の搬送方向先端を、記録媒体の搬送方向中央部に比べ、搬送路側に近づくようにカールさせることである。記録媒体はシート状であっても長尺状であってもよい。
本発明によれば、簡素な機構で記録媒体を搬送路に沿って搬送して良好な画像を形成することができる画像形成装置とすることができる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。なお、第2実施形態以下では、既に説明した構成要素と同様のものには同じ符号を付して、その説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。図1、図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、記録用紙に画像を描画する描画部12を備えている。描画部12は、記録用紙に向けてインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッド14と、インクジェット記録ヘッド14を保持するキャリッジ16とを有する。本実施形態では、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色で画像を形成するカラー式の画像形成装置10として説明するが、モノクロ式の画像形成装置であっても適用可能である。
また、画像形成装置10は、インクジェット記録ヘッド14で画像が形成された記録用紙面側に乾燥風を送給してインク滴を固化させるドライヤー18と、記録用紙を切断するカッター20と、記録用紙をインクジェット記録ヘッド14、ドライヤー18、カッター20へ順次搬送するメイン搬送部22と、を備えている。ドライヤー18には、送風するファンと、このファンの上流側あるいは下流側に配置されたヒーターとが設けられている。なお、図1ではカッター20には2枚の刃を描いているが、刃の枚数は1枚であってもよい。
また、画像形成装置10は、シート状の記録用紙を給紙するシート式給紙部24と、長尺状の記録用紙を給紙する第1ロール式給紙部26及び第2ロール式給紙部28と、を備えている。シート式給紙部24は、記録用紙の上面側が大気開放面側となるように記録用紙を収容する給紙カセット25を備えている。そして、シート式給紙部24、第1ロール式給紙部26、及び、第2ロール式給紙部から送り出された何れの記録用紙であっても、後述の副走査ローラ40によって反転されてメイン搬送部22に送給されるようになっている。
(搬送機構)
以下、画像形成装置10の搬送機構について、メイン搬送部22も含めて詳細に説明する。
画像形成装置10は、シート式給紙部24から送り出されたシート状の記録用紙PSを搬送するシート搬送部30と、第1ロール式給紙部26から巻き出された長尺状の記録用紙PR1を搬送する第1ロール搬送部32と、第2ロール式給紙部28から巻き出された長尺状の記録用紙PR2を搬送する第2ロール搬送部34と、を備えている(以下、説明の都合上、記録用紙PS、PR1、PR2の総称を記録用紙Pと記載して説明する)。
なお、記録用紙Pは、例えば写真プリントに用いるフォトプリント用の用紙や普通紙である。フォトプリント用の用紙では、吸水性のシリカ粒子を含有するコーティング層が両面に形成されている。従って、記録用紙Pの片面で乾燥が進むと、この片面側のコーティング層が収縮し、この片面が凹となるようにカールする。また、普通紙の場合でも、同様に、片面が大気面と接すると、この片面の乾燥が進んで紙繊維の収縮が進み、この片面が凹となるようにカールする。また、近年フォトブック用に両面に吸水性のシリカ粒子を含有するコーティング層を有する用紙についても同様の特性を持つ。
また、画像形成装置10は、シート式給紙部24、第1ロール式給紙部26及び第2ロール式給紙部28からの記録用紙をメイン搬送部22に送給するとともに後述のスイッチバック搬送路74からの記録用紙をデカール処理するデカール搬送部38を備えている。なお、デカール搬送部38は、シート式給紙部24から送給された記録用紙PSについても若干のデカール処理をする。
このデカール搬送部38は、シート搬送部30、第1ロール搬送部32及び第2ロール搬送部34から搬送されてきた何れの記録用紙Pであってもメイン搬送部22へ送給する副走査ローラ40を備えている。
副走査ローラ40は、シート式給紙部24から送給された記録用紙PSを搬送する際には、シート式給紙部24に収容された状態での記録用紙PSの上面側を巻付け側の面(すなわちローラ外周面に当接する面)としており、描画面が外周面となるように巻き付けている。また、副走査ローラ40は、第1ロール式給紙部26から巻き出された記録用紙PR1及び第2ロール式給紙部28から巻き出された記録用紙PR2を搬送する際には、巻き出し前の状態での内周面側を巻付け側の面としている。
メイン搬送部22には吸着搬送部42が設けられている。この吸着搬送部42は、副走査ローラ40から搬出された記録用紙Pを吸着しつつ描画部12で描画される領域(すなわちインクジェット記録ヘッド14の直下)に搬送し、更にドライヤー18からの乾燥風が当たる領域に吸着搬送するようになっている。また、メイン搬送部22は、吸着搬送部42から搬出される記録用紙Pをカッター20で切断される領域に搬送するカッター搬送部21を備えている。
吸着搬送部42は、上側に搬送路44を形成している搬送路形成部材46と、搬送路44の下側に搬送路形成部材46との間で空気室(チャンバー)48を形成する凹状の空気室形成部材50と、を備えている。搬送路形成部材46には、空気室48と搬送路44の上側とを連通させるための多数の開口部49が配置されている。
更に、吸着搬送部42は、空気室形成部材50の下方側に3つの吸引ファン52、54、56を吸着搬送部42の搬送方向Uに沿って順次備えている。そして、吸引ファン52、54、56がそれぞれ空気室48と連通するように、空気室形成部材50の底側にはそれぞれ開口62、64、66が形成されており、搬送する際に、吸引ファン52、54、56の負圧吸引によって記録用紙Pが搬送路44に吸着されつつ搬送されるようになっている。
本実施形態では、搬送路44の搬入側の吸引ファン52、すなわち副走査ローラ40に最も近い吸引ファン52の吸引力が強く、インクジェット記録ヘッド14の真下側を吸引する吸引ファン54の吸引力が弱く、搬送路44の搬出側の吸引ファン56、すなわちドライヤー18に最も近い吸引ファン56の吸引力が中程度とされている。このような吸引力分布を搬送路44の搬送方向Uに沿って形成することにより、搬送路44には搬送方向Uに沿って吸着力分布が形成されている。
また、画像形成装置10は、吸着搬送部42及びカッター搬送部21と並行するスイッチバック搬送路74を吸着搬送部42及びカッター搬送部21の下方に有する。スイッチバック搬送路74には、カッター搬送部21の下流側直後に配置された一対の搬送ローラ70A、70Bと、その下流側に配置された一対の搬送ローラ72A、72Bとの間に形成された分岐部76から分岐し、デカール搬送部38にまで到達している。そして、吸引ファン52、54、56から排気された空気がスイッチバック搬送路74で搬送中の記録用紙Pの上面側に送風されるようになっている。
(作用、効果)
以下、本実施形態の作用、効果について説明する。
給紙カセット25からデカール搬送部38に送り出されて副走査ローラ40から間欠搬送されて吸着搬送部42へ送り出された記録用紙PSは、デカール搬送部38で若干のデカール処理をされており、搬送路44に対して若干凸となる向きにカールして搬送路44上に送り出される。
そして、吸引ファン52による強吸引力によって記録用紙PSが記録用紙PSの先端PTから搬送路44に吸着保持されつつ搬送される。ここで、図3に示すように、吸着力が作用していないときでは記録用紙P(PS、PR1、PR2)は搬送路44に対して若干凸となる向きにカールしているので、吸着力が作用したときには、記録用紙PSは搬送路形状に沿った平坦形状にされて搬送される。従って、記録用紙PSが搬送路44に対して凹となる向きにカールしている場合のように先端PTが搬送路44から浮き上がることがない。すなわち、記録用紙が搬送路に対して凹となる向きにカールしている場合、記録用紙を梁として見ると、記録用紙の先端側の浮き上がり部と搬送路44との接触点と記録用紙先端との距離が小さくなるに連れて梁の長さが小さくなり、記録用紙の先端を搬送路に吸着するのに必要な吸着力が増大してしまうが、本実施形態ではこのようなことが回避される。
また、このようなカールにより、記録用紙PSの後端も搬送路44から浮き上がることがない。そして、このようなカールにより、インクジェット記録ヘッド14の直下の吸引ファン54の吸引力が弱くても、先端PT及び後端が搬送路44から浮き上がることがない。
記録用紙PSはこのように搬送路44を搬送され、描画部12でインクジェット記録ヘッド14からのインク吐出滴により記録用紙PSの上面側に画像が描画される。そして、インク吐出滴に含まれている溶媒が、記録用紙PSのコーティング層もしくは紙の繊維に吸収され、記録用紙PSの上面側が下面側よりも吸湿して伸長する。このため、記録用紙PSには、上面側に更に凸となるようにカールする力が作用する。
そして、ドライヤー18からの温風が当てられ、カッター搬送部21、分岐部76を順次通過した記録用紙PSは、片面にのみ描画する場合には一対の搬送ローラ72A、72Bから搬出されるが、両面に描画する場合には、搬送方向が逆方向に切り換えられてスイッチバック搬送路74上を搬送される。そして、スイッチバック搬送路74で搬送中に、吸引ファン52、54、56から排気された空気が記録用紙PSの上面側に当てられる。ここで、画像形成装置10のドライヤー18などの作用により装置内部の空気温度は上昇しており、大気に比べて湿度が相対的に低下している。従って、記録用紙PSの上面側では、吸湿度が低くなり、しかも昇温される。
更に、記録用紙PSはスイッチバック搬送路74からデカール搬送部38に搬送されてデカール処理をされる。このように、スイッチバック搬送路74で上面側の吸湿低下及び昇温が行われ、更にデカール搬送部38でデカール処理された記録用紙PSは、カール方向が反転する。すなわち、デカール搬送部38から搬出された状態では記録用紙PSは上に凸、すなわち搬送路44に対して凸にカールしている。従って、2回目の画像形成(反対面側への画像形成)で搬送路44を記録用紙PSが搬送される際、1回目の画像形成のときと同様、記録用紙PSは搬送路形状に沿った形状にされて搬送され、記録用紙の先端が搬送路44に対して凹となる向きにカールしている場合のように先端が搬送路44から浮き上がることがない。
記録用紙PSが搬送路44上でこのように搬送されつつ、インクジェット記録ヘッド14からのインク吐出滴により記録用紙PSの上面側に画像が描画される。そして、ドライヤー18からの温風で乾燥され、カッター搬送部21、一対の搬送ローラ70A、70B、分岐部76、一対の搬送ローラ72A、72Bを順次経由して搬出される。
以上説明したように、本実施形態では、片面側に画像形成する場合であっても、スイッチバック搬送路74を用いて両面に画像を形成する場合であっても、記録用紙PSは搬送路形状に沿った形状にされて搬送され、記録用紙の先端が搬送路44に対して凹となる向きにカールしている場合のように先端が搬送路44から浮き上がることがない。
また、インクジェット記録ヘッド14の真下には、3つの吸引ファン52、54、56のうち最も弱い吸引力で吸引する吸引ファン54が配置されている。従って、インクジェット記録ヘッド14の下方では、インク滴を意図する位置に着弾させる上で妨げとなる強い空気流が生じることを防止できる。このことは、記録用紙PSの先端縁まで画像を形成する場合(例えば、縁なしの写真プリントで画像形成する場合)に特に効果的である。
また、第1ロール式給紙部26から給紙された記録用紙PR1や第2ロール式給紙部28から給紙された記録用紙PR2は、給紙前からロールに巻かれているので巻き出された状態ではカール方向が既に決まっている。すなわち、搬送路44に供給された記録用紙PR1、PR2は搬送路44に対して予め凸となる向きにカールしている。よって、シート式給紙部24から供給されたシート状の記録用紙PSで両面に画像を形成するのと同等以上に搬送路44を良好に搬送でき、良好な画像を両面に形成することができる。
なお、本実施形態では、スイッチバック搬送路74で搬送中に、吸引ファン52、54、56から排気された空気を記録用紙Pの上面側に当てることにより、記録用紙Pの上面側の吸湿度を低くするとともに記録用紙Pの上面側を昇温しているが、描画部12から搬出直後の記録用紙Pに向けてドライヤー18から送風された温風を、吸引ファン52、54、56から排気された空気に導入してもよい。これにより、スイッチバック搬送路74で搬送中の記録用紙Pは、上面側が更に昇温されて乾燥が促進され、上に凹の形状に更に変形し易くなるので、デカール搬送部38を経由した後の記録用紙Pは、吸着搬送部42の搬送路44に対して更に凸になり易くなる。従って、デカール搬送部38のデカール処理能力をさほど高くしなくて済み、更には、デカール処理を有さなくて単に搬送路44へ搬送するだけの機構をデカール搬送部38に代えて設けることも可能である。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。図4に示すように、本実施形態に係る画像形成装置80では、第1実施形態に比べ、搬送路44上での記録用紙Pの搬送方向先端位置を検出するセンサ81と、センサ81から受信した信号に基づいて各吸引ファン52、54、56の吸引力を制御する制御部82とが設けられている。この構成により、制御部82によって、搬送方向Uに沿った吸引力分布が制御され、搬送方向Uに沿った搬送路44上の吸着力分布が制御されている。
本実施形態により、記録用紙Pの搬送位置に応じて吸着力分布を調整することができ、記録用紙Pの先端を浮き上がらせずに搬送する効果を更に顕著に奏することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。図5に示すように、本実施形態に係る画像形成装置では、第1実施形態に比べ、空気室形成部材50に代えて空気室形成部材90が設けられている。空気室形成部材90には、搬送路形成部材46との間に搬送方向Uの上流側から下流側にかけて3つの空気室92、94、96を形成するように、隔壁部98、100が設けられている。そして、吸引ファン52、54、56は、それぞれ、空気室92、94、96を負圧吸引するように設けられている。従って、吸引ファン52で強吸引(流量が高い吸引)をし、吸引ファン54で弱吸引(流量が低い吸引)をし、吸引ファン56で中吸引(流量が中程度の吸引)をする。
本実施形態により、第1実施形態で得られる効果をより顕著に奏することができる。
なお、図6に示すように、インクジェット記録ヘッド14の直下の空気室94を吸引しない構成にしてもよい。これにより、インクジェット記録ヘッド14の直下での空気流をより乱さない負圧吸引をすることができる。
また、図7に示すように、第2実施形態で説明したセンサ81及び制御部82を設けて、吸引ファン52、54、56の吸引力を制御してもよい。これにより、記録用紙Pの先端PTの位置をセンサ81で検出し、記録用紙Pの先端PTがインクジェット記録ヘッド14の直下(真下)を通過するまで対面する負圧吸引を行わない、すなわち、記録用紙Pの先端PTがインクジェット記録ヘッド14の直下を通過するまで吸引ファン54、56による負圧吸引を行わない、という制御をすることが可能である。従って、インクジェット記録ヘッド14の直下での空気流をより乱さない負圧吸引をすることができ、より良好な画像を形成することができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。図8に示すように、本実施形態に係る画像形成装置では、第2実施形態に比べ、搬送路形成部材46の下側を搬送方向Uに沿って往復移動可能とされたシャッター110が設けられている。そして、シャッター110の移動位置によって搬送路44の吸着力分布が変更可能とされている。
シャッター110の搬送方向長さは、搬送するシート状の記録用紙PSよりも短くされている。また、搬送路44で負圧吸引する領域が、記録用紙PSの幅方向両端(搬送方向Uに直交する方向の両端であり、図8での紙面直交方向の両端)よりも内側の領域となるように、搬送路44に形成された開口部49の配置位置が調整されている。
また、3つの吸引ファン52、54、56に代えて1つの吸引ファン112が設けられている。また、搬送路44の下側に1つの空気室114を形成する空気室形成部材120が空気室形成部材50に代えて設けられている。空気室形成部材120には、吸引ファン112と空気室114とを連通させる1つの開口118が形成されている。
インクジェット記録ヘッド14の近傍でのシャッター110の移動は制御部82によって制御されている。制御部82は、記録用紙Pの先端PT、後端PBの通過に同期してシャッター110を移動させて開口部118の開閉を制御する。
本実施形態では、記録用紙Pとしてシート状の記録用紙PSを搬送する場合、図8(A)に示すように、インクジェット記録ヘッド14の真下を記録用紙PSの先端PTが通過するときには、シャッター110は先端PTの周囲の真下を遮蔽するように位置制御されている。そして、図8(B)に示すように、インクジェット記録ヘッド14の真下を記録用紙PSの後端PBが通過するときには、シャッター110は後端PBの周囲の真下を遮蔽するように位置制御されている。
これにより、インクジェット記録ヘッド14の真下では、記録用紙PSの先端PT、後端PBの周囲における空気流を確実に乱さないで負圧吸引をすることができる。このことは、記録用紙PSの先端縁まで画像を形成する場合(例えば、縁なしの写真プリントで画像形成する場合)に特に効果的である。また、吸引ファンの設置数を低減させることができる。
なお、記録用紙Pとして長尺状の記録用紙PR1、PR2を搬送して描画する場合には、記録用紙PR1、PR2の先端PTがインクジェット記録ヘッド14の真下を通過するときに、シャッター110は先端PT及びその周囲の真下を遮蔽するように位置制御されていればよい。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。図9に示すように、本実施形態に係る画像形成装置130は、第1実施形態に比べ、描画部12から搬出直後の記録用紙に向けてドライヤー18から送風された温風をスイッチバック搬送路74から排気された空気に混入させ、給紙カセット25に収容されたシート状の記録用紙PSの上面側に送風するようにダクト132が設けられている。
従って、給紙カセット25の記録用紙PSのうち最上の記録用紙PSUでは、上面側である一方面で、吸湿度が下面側に比べて低くなっているとともに温度が下面側に比べて高くなっており、一方面の側へ凹となるようにカールし易い状態となっている。
よって、このような記録用紙PSUが給紙カセット25からデカール搬送部38に送り出されて副走査ローラ40から吸着搬送部42へ送り出される際には、一方面が搬送路側となっており、搬送路44に対して凸となる向きに充分にカールした状態で記録用紙PSUが送給される。
また、ドライヤー18の送風の温度は、常温でも調湿の効果があるが、70℃近傍の設定とすることで著しい調湿の効果を得ることが可能である。
このように、本実施形態では、描画部12から搬出直後の記録用紙に向けてドライヤー18から送風された温風と、記録用紙を搬送路44に吸着するために負圧吸引した空気と、を利用して給紙カセット25の記録用紙PSUの一方面の調湿を行っている。従って、調湿機構を簡素な構成とすることができるとともに記録用紙PSUの調湿をより短時間で効率的に行うことができ、省エネ効果が得られる。
また、たとえ第1実施形態のように吸着力分布が形成されていなくても、搬送路44で記録用紙PSUの先端が浮き上がることを充分に抑えて吸着搬送することができる。また、デカール搬送部38によるデカール処理の効果がたとえ大きくなくても、搬送路44で記録用紙PSUの先端が浮き上がることを充分に抑えて吸着搬送することができるので、デカール搬送部38の設計の自由度が大幅に広くなる。
また、ドライヤー18の送風温度を70℃近傍に設定することで、スイッチバック搬送路74での搬送で乾燥を促進させるとともに記録用紙の温度を上昇させ、デカール搬送部38でのデカール効果を充分に得ることができる。
なお、このような調湿によって記録用紙PSUの一方面が充分に凹となる場合には、デカール搬送部38に代えて、デカール処理を有さなくて単に搬送路44へ搬送するだけの機構を設けてもよい。これにより、装置の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、描画部12から搬出直後の記録用紙に向けてドライヤー18から送風された温風をスイッチバック搬送路74から排気された空気に混入させて給紙カセット25の記録用紙PSUの上面側に当てているが、ドライヤー18から送風された温風を給紙カセット25の記録用紙PSUの上面側に直接に当てても良い。これにより、給紙カセット25の記録用紙PSUは、上面側が更に昇温されて乾燥が促進され、上に凹(スイッチバック搬送路74に対して凹)の形状に更に変形し易くなる。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態を組み合わせた形態としてもよい。また、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示す側面図である。 第1実施形態に係る画像形成装置で記録用紙が吸着搬送されることを示す側面断面図である。 第1実施形態に係る画像形成装置で、記録用紙が搬送路から浮き上がらずに搬送されることを説明する側面断面図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の構成を示す側面図である。 図5(A)及び(B)は、それぞれ、第3実施形態に係る画像形成装置で記録用紙が吸着搬送されることを示す側面断面図である。 第3実施形態の画像形成装置の吸着搬送部の変形例を示す側面断面図である。 図7(A)及び(B)は、それぞれ、第3実施形態に係る画像形成装置で、記録用紙がインクジェット記録ヘッドの真下を通過し終える前、及び、記録用紙がインクジェット記録ヘッドの真下を通過し終えた後、を示す側面断面図である。 図8(A)及び(B)は、それぞれ、第4実施形態に係る画像形成装置のインクジェット記録ヘッドの真下で、記録用紙の搬送方向先端の真下にシャッターが位置すること、及び、記録用紙の搬送方向後端の真下にシャッターが位置することを示す側面断面図である。 第5実施形態に係る画像形成装置の構成を示す側面図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12 描画部
38 デカール搬送部(記録媒体供給機構)
42 吸着搬送部
44 搬送路
52 吸引ファン
54 吸引ファン
56 吸引ファン
48 空気室
P 記録用紙(記録媒体)
PS 記録用紙(記録媒体)
PR1 記録用紙(記録媒体)
PR2 記録用紙(記録媒体)
80 画像形成装置
81 センサ(制御手段)
82 制御部(制御手段)
92 空気室
94 空気室
96 空気室
110 シャッター
112 吸引ファン
114 空気室
130 画像形成装置
132 ダクト(記録媒体供給機構)

Claims (7)

  1. 記録媒体にインクジェットで画像を描画する描画部と、
    前記描画部へ前記記録媒体を搬送路に吸着しつつ搬送する吸着搬送部と、
    を備え、
    前記吸着搬送部は、前記搬送路の搬入側では前記描画部の真下よりも強く吸着する吸着力分布を形成している画像形成装置。
  2. 前記吸着搬送部には、搬送路裏面側から負圧吸引することにより前記記録媒体を前記搬送路に吸着させる吸引部が設けられ、
    前記吸引部に吸引力分布が形成されていることにより前記吸着力分布が形成されている、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記吸引部には、搬送路裏面側に形成された複数の空気室と、
    前記空気室をそれぞれ負圧吸引する複数の吸引ファンと、が設けられている、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記録媒体の搬送位置に応じて複数の前記吸引ファンの各吸引力を制御する制御手段が設けられている、請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記吸引部には、搬送路裏面側に形成された空気室と、
    前記空気室を負圧吸引する吸引ファンと、
    前記記録媒体の搬送方向に沿って往復移動可能とされ、移動位置によって前記搬送路の吸着力分布を変更するシャッターと、
    が設けられた、請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記記録媒体の搬送位置に応じて前記シャッターの移動位置を制御する制御手段が設けられた、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記記録媒体を前記搬送路に対して凸となる向きにカールさせて前記搬送路上に供給する記録媒体供給機構を有する、請求項1〜6のうち何れか1項に記載の画像形成装置。
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