JP2920489B2 - 屋根の雨じまい構造 - Google Patents

屋根の雨じまい構造

Info

Publication number
JP2920489B2
JP2920489B2 JP1568896A JP1568896A JP2920489B2 JP 2920489 B2 JP2920489 B2 JP 2920489B2 JP 1568896 A JP1568896 A JP 1568896A JP 1568896 A JP1568896 A JP 1568896A JP 2920489 B2 JP2920489 B2 JP 2920489B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
sides
rainfall
panels
along
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1568896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09209513A (ja
Inventor
一敏 黒瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUROSE SHOTEN GOMEI
Original Assignee
KUROSE SHOTEN GOMEI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KUROSE SHOTEN GOMEI filed Critical KUROSE SHOTEN GOMEI
Priority to JP1568896A priority Critical patent/JP2920489B2/ja
Publication of JPH09209513A publication Critical patent/JPH09209513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2920489B2 publication Critical patent/JP2920489B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般的には屋根
における棟部や連棟軒部の雨じまい構造に関するもので
ある。さらに具体的には、両側の傾斜屋根部が、例えば
図7又は図11のように構成されている場合に好適する
屋根の雨じまい構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は屋根裾方向から見た組立中の傾斜
屋根部の部分概略図であり、図示しない母屋材又は垂木
材などの屋根下地には、棟方向に沿って横材1が平行に
取り付けられている。横材1には、両端基部にくびれ状
のスロット部11を有し、かつ、高さがほぼ均一で長さ
方向に沿う上向きの保持突起10がほぼ一定の間隔に多
数形成されている。横材1の隣接する保持突起10相互
におけるスロット部11の間には、両側部へ長さ方向に
沿って断面円弧状の湾曲部20,20が形成されたほぼ
チャンネル状の弾性を有する多数の上向きパネル2が挿
入定着され、各保持突起10には、両側部へ長さ方向に
沿って断面円弧状の湾曲部30が形成されたほぼチャン
ネル状の弾性を有する多数の下向きパネル3が、伏せた
状態に被せられている。図のパネル2,3は同じ寸法で
あるが、異なる寸法のパネル2,3を使用する場合もあ
る。
【0003】パネル2,3を前述の状態に効率的に取り
付けるには、既に横材1の相対するスロット部11,1
1の間に挿入されている上向きパネル2の湾曲部20
に、次に定着されるべき下向きパネル3の湾曲部30を
係止し、さらに次に挿入されるべき上向きパネル2の湾
曲部20を前記下向きパネル3の湾曲部30に係止させ
る。この状態で、下向きパネル3を次の保持突起10へ
伏せた状態に被せながら、次の上向きパネル2を次のス
ロッド部11,11の間に仰向け状に嵌め込む要領で挿
入する。
【0004】図7のような傾斜屋根部を有する従来の棟
部の雨じまい構造(棟包み構造)は、例えば図14で示
されているように、両側の傾斜屋根部a,aの上端部
に、樋状に形成された受け部材90,90を被せた状態
で多数のネジビスによって固定し、さらに前記受け部材
90,90の上面に、ほぼ樋状の雨じまい部材9(棟包
み部材)を伏せた状態で固定したものであった。前記雨
じまい部材9は、両側の脚部下端に形成されているフラ
ンジ91,91を、前記受け部材90,90に接触させ
た状態でネジ止めすることにより前記傾斜屋根部a,a
に固定している。
【0005】図7のような傾斜屋根部を有する従来の連
棟軒部における雨じまい構造は、例えば図15で示され
ているように、連棟の軒部における両側の傾斜屋根部
a,aの下面にまたがる状態にほぼ樋状の雨じまい部材
9(雨樋)を固定し、傾斜屋根部a,aの上面を流下す
る雨水を前記雨じまい部材9で受けるように構成したも
のであった。前記雨じまい部材9は、両側の脚部に形成
されているフランジ91,91を多数のネジビスでネジ
止めすることにより、前記傾斜屋根部a,aの軒部下面
に固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の棟部の雨じまい
構造では、雨じまいのための部材が雨じまい部材9と受
け部材90,90の三つの部材から構成されていて、部
品点数が多く製造コストが高くなるという課題があっ
た。また、前述のような各部材を多数のネジビスによっ
て固定するので、パネル3へのネジ孔の形成やネジ締め
のために施工に手間がかかるという課題があった。従来
の連棟軒部の雨じまい構造においても、雨じまい部材9
を多数のネジビスによってパネル2の下面へネジ止めす
るので、施工に手間がかかるという課題があった。この
発明の目的は、極めて簡単にかつ強固に施工することが
できる屋根の雨じまい構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による屋根の雨
じまい構造は、前述の課題を解決するために以下のよう
に構成したものである。すなわち、請求項1の屋根の雨
じまい構造は、後記(1) のとおりに構成された両側の傾
斜屋根部a,aが棟部に位置しており、後記(2) のとお
りに構成された雨じまい部材4の基板4aが上方より前
記両側の傾斜屋根部a,aへ棟方向に沿ってまたがる状
態に配置され、前記雨じまい部材4の各突起40が、前
記両側の傾斜屋根部a,aの隣合う下向きパネル3,3
相互の間に上方から押し込まれていることを特徴として
いる。 (1).両側の傾斜屋根部a,aは、基部両端にくびれ状の
スロット部11を有し、かつ、高さh1がほぼ均一で長
さ方向に沿う上向きの保持突起10がほぼ一定の間隔W
4で多数形成され、前記保持突起10が相互に重なるよ
うに所定の間隔でほぼ平行に設けられた棟方向に沿う横
材1と、両側部へ長さ方向に沿って断面円弧状の湾曲部
20,20が形成され、前記横材1の隣合う保持突起1
0,10相互のスロット部11,11の間へ仰向け状態
に挿入されたほぼチャンネル状の弾性を有する多数の上
向きパネル2と、両側部へ長さ方向に沿って断面円弧状
の湾曲部30が形成され、前記横材1の各保持突起10
へ伏せた状態に被せられたほぼチャンネル状の弾性を有
する多数の下向きパネル3と、を備え、前記各上向きパ
ネル2と各下向きパネル3は、下向きパネル3の前記湾
曲部30の先端部が隣の上向きパネル2の前記湾曲部2
0内へ重なる状態で組み合わされ、隣合う下向きパネル
3,3相互の間隔W1は、前記雨じまい部材4の突起4
0の幅W3よりもやや小さく設定されている。 (2).前記雨じまい部材4は、前記両側の傾斜屋根部a,
aへまたがる所定幅の長い基板4aと、前記基板4aの
両側辺へ長さ方向に沿ってほぼ一定の間隔W5で一定方
向へ起立していて、高さh2がほぼ均一で前記基板4a
の長さ方向に沿う幅W3がほぼ均一な多数の突起40
と、を備え、前記各突起40は、頂部両端に円弧状の突
出部42を有していて基部両端にくびれ状のスロット部
41を有している。
【0008】請求項2に記載の屋根の雨じまい構造は、
後記(3) のとおりに構成された両側の傾斜屋根部a,a
が連棟の軒部に位置しており、後記(4) のとおりに構成
された雨じまい部材4の基板4aが下方より前記両側の
傾斜屋根部a,aへ棟方向に沿ってまたがる状態に配置
され、前記雨じまい部材4の各突起40が、前記両側の
傾斜屋根部a,aの隣り合う上向きパネル2,2相互の
間に下方から押し込まれていることを特徴としている。 (3).両側の傾斜屋根部a,aは、基部両端にくびれ状の
スロット部11を有し、かつ、高さh1がほぼ均一で長
さ方向に沿う上向きの保持突起10がほぼ一定の間隔W
4で多数形成され、前記保持突起10が相互に重なるよ
うに所定の間隔でほぼ平行に設けられた棟方向に沿う横
材1と、両側部へ長さ方向に沿って断面円弧状の湾曲部
20,20が形成され、前記横材1の隣合う保持突起1
0,10相互のスロット部11,11の間へ仰向け状態
に挿入されたほぼチャンネル状の弾性を有する多数の上
向きパネル2と、両側部へ長さ方向に沿って断面円弧状
の湾曲部30が形成され、前記横材1の各保持突起10
へ伏せた状態に被せられたほぼチャンネル状の弾性を有
する多数の下向きパネル3と、を備え、前記各上向きパ
ネル2と各下向きパネル3は、下向きパネル3の前記湾
曲部30の先端部が隣の上向きパネル2の前記湾曲部2
0内へ重なる状態で組み合わされ、隣合う上向きパネル
2,2相互の間隔W1’は、前記雨じまい部材4の突起
40の幅W3よりもやや小さく設定されている。 (4).前記雨じまい部材4は、前記両側の傾斜屋根部a,
aへまたがる所定幅の長い基板4aと、前記基板4aの
両側辺へ長さ方向に沿ってほぼ一定の間隔W5で一定方
向へ起立していて、高さh2がほぼ均一で前記基板4a
の長さ方向に沿う幅W3がほぼ均一な多数の突起40
と、を備え、前記各突起40は、頂部両端に円弧状の突
出部42を有していて基部両端にくびれ状のスロット部
41を有している。
【0009】請求項3に記載の屋根の雨じまい構造は、
請求項1又は2に記載の屋根の雨じいまい構造におい
て、前記雨じまい部材4は、前記基板4aの両側辺にお
ける突起40相互が長さ方向においてほぼ同じ位置に形
成されていることを特徴としている。
【0010】請求項4に記載の屋根の雨じまい構造は、
請求項1又は2に記載の屋根の雨じまい構造において、
前記雨じまい部材4の基板4aが、両側の傾斜屋根部
a,aの傾斜に沿った断面形状に成形されていることを
特徴としている。
【0011】請求項5に記載の屋根の雨じまい構造は、
請求項1又は2に記載の屋根の雨じまい構造において、
前記雨じまい部材4における基板4aの両側辺には、長
さ方向に沿って一定方向へ曲げられた脚板43が形成さ
れ、前記突起40は前記脚板43へ一体に形成されてい
ることを特徴としている。
【0012】請求項6に記載の屋根の雨じまい構造は、
請求項1又は2に記載の屋根の雨仕舞い構造において、
前記雨じまい部材4の突起40には、頂部から当該突起
40の基部方向に沿って所定幅の切り欠き部44が形成
されていることを特徴としている。
【0013】請求項7に記載の屋根の雨じまい構造は、
請求項1に記載の屋根の雨じまい構造において、前記両
側の傾斜屋根部a,aの上部において、前記雨じまい部
材4の基板4aの両側下面側には、当該側部の突起40
と近接する状態でそれぞれ押え横材7,7が配置され、
各押え横材7,7は、当該各押え横材7,7の長さ方向
に沿って一定間隔に形成されている各押込み特記70が
隣合う下向きパネル3,3相互の間に押し込まれた状態
で前記傾斜屋根部aに固定されていることを特徴として
いる。
【0014】請求項8に記載の屋根の雨じまい構造は、
請求項7の屋根の雨じまい構造において、前記押え横材
7,7は、それぞれ対応する傾斜屋根部aの上流側に位
置する横材1と相対する状態に設けられていることを特
徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態の屋根の雨じ
まい構造に使用される雨じまい部材の一形態を示す部分
斜視図、図2は第1実施形態の屋根の雨じまい構造を示
す部分平面図、図3は図2の雨じまい構造を妻側から見
た部分拡大正面図、図4は図3の矢印A−Aに沿う部分
拡大断面図、図5は図4において雨じまい部材を棟部に
固定する前の部分分解断面図、図6は傾斜屋根部の横材
の断面図、図7は傾斜屋根部においてパネルを横材へ定
着させる要領を示す端面図、図8は第2実施形態及び第
3実施形態の屋根の雨じまい構造に使用される雨じまい
部材の他の形態を示す部分斜視図、図9は第2実施形態
の屋根の雨じまい構造を示す部分正面図、図10は第3
実施形態の屋根の雨じまい構造を示す部分正面図、図1
1は図10の矢印B−Bに沿う部分分解拡大断面図、図
12はこの発明に係る屋根の雨じまい構造で使用される
雨じまい部材のさらに他の形態を示す部分正面図、図1
3は傾斜屋根部の変形例を示す部分断面図である。
【0016】第1実施形態 第1実施形態の屋根の雨じまい構造で使用される示す雨
じまい部材4は、図1で示すように、アルミニウム合金
その他の金属板をプレスによって所定形状に切断すると
ともに曲げ加工したもの、あるいはポリカーボネートそ
の他の合成樹脂で図示の形状に成形したものであって、
同図に示されていない両側の傾斜屋根部の勾配に沿う断
面山形の長い基板4aを主体としている。この基板4a
の両側辺には、長さ方向に沿って下方に曲げられた脚板
43が形成されており、各脚板43には、先端部両側に
円弧状の突出部42を有し、基部の両端部にくびれ状の
スロット部41を有する突起40が、長さ方向に沿って
多数一方向へ起立するように形成されている。各突起4
0相互は、基板4aの長さ方向に沿う幅W3と間隔W5
及び高さh2がほぼ均一である。両側辺の突起40相互
は、基板4aの長さ方向のほぼ同じ位置に形成されてい
て、雨じまい部材4を側部から見た場合両側辺の突起4
0,40は互いに重なる状態になっている。各突起40
には、頂部から基部方向に沿って少なくとも当該突起4
0の基部レベルまで達するように切り欠き部44が形成
されており、突起40の前記両突出部42から前記切り
欠き部44に達するまでの間隔W3’はほぼ等しくなっ
ている。40aは端部に形成された補助突起で、その高
さは突起40の高さh2とほぼ同じである。
【0017】図2及び図3で示されているように、雨じ
まい部材4は基板4aが棟部にまたがる状態で両側の傾
斜屋根部a,aの上に固定される。この実施形態におけ
る傾斜屋根部a,aは、以下のように構成されている。
図3で示すように、金属製の垂木材5の上に固定された
母屋材6の上には、長さ方向に沿ってほぼU字状断面の
横材1が図示しないネジによって固定されている。この
横材1は、それぞれ後述の保持突起10が互いに重なる
ように、一方の傾斜屋根部aごとに棟方向に沿って平行
に複数設けられているが、図には一つの横材1のみが示
されている。
【0018】各横材1は、例えばアルミニウム合金板そ
の他の金属板を所定形状にプレスで裁断し、これを図6
のように断面ほぼU字状に曲げ成形することによって製
造されている。この横材1は、ポリカーボネートその他
の合成樹脂で成形することもできる。横材1の両側脚板
13,13の上部には、図5で示すように、先端部両側
に側方へ円弧状に突出する突出部12,12を有し、基
部両端へ円弧状にくびれたスロット部11を有する保持
突起10が、互いに重なるように一定の間隔W4で多数
形成されている。この間隔W4は、前記雨じまい部材4
における突起40相互の間隔W5とほぼ同じである。各
保持突起10の幅W2(一方の突出部12の突端から他
方の突出部12の突端までの幅)と高さh1はほぼ一定
であり、幅W2は雨じまい部材4における突起40の幅
W3と、高さh1は前記突起40の高さh2とそれぞれ
ほぼ同じである。
【0019】上向きパネル2は焼付け塗装されたアルミ
ニウム合金板、又はボリカーボネートその他の合成樹脂
からなり、その全体はほぼチャンネル状であって、両側
部には長さ方向に沿って断面円弧状の湾曲部20,20
が形成されている。上向きパネル2の幅W6(図4)
は、保持突起10,10相互の間隔W4よりもやや大き
く設計されている。
【0020】下向きパネル3も上向きパネル2と同様な
材質及び形状であり、その両側部には長さ方向に沿って
断面円弧状の湾曲部30,30が形成されている。下向
きパネル3の幅W7(図5)は、前述の雨じまい部材4
における突起40,40相互の間隔W5よりもやや大き
く設計されている。
【0021】前述のように、母屋材6に固定された各横
材1の保持突起10相互のスロット部11,11の間に
は、上向きパネル2が仰向に嵌め込まれた状態に挿入さ
れている。他方、各横材1の各保持突起10には、保持
突起10の幅W2より幅W7の広い下向きパネル3が伏
せた状態で嵌められている。各下向きパネル3は、その
湾曲部30の先端部が、隣合う上向きパネル2の湾曲部
20の内側へ重なる状態で上向きパネル2と組み合わさ
れている。前述の傾斜屋根部aを組み立てる場合、前述
した図7の要領で組み立てると施工が円滑に行われる。
【0022】前述のように組み立てられた傾斜屋根部
a,aにおいて、各上向きパネル2は、相対するスロッ
ト部11,11相互の間で幅を狭める方向へ僅かに突っ
張った状態になり、各下向きパネル3は、各保持突起1
0と両隣の上向きパネル2の湾曲部20,20に弾性係
止されることによって、幅を広げる方向へ僅かに突っ張
った状態になっている。したがって、パネル2,3が横
材1から離脱することはない。
【0023】なお、雨じまい部材4の各突起40は、そ
れらの幅W3が傾斜屋根部a,aにおける下向きパネル
3,3相互の間隔W1(図5)よりもやや大きく設定し
てあり、突起40,40相互の幅の中心間の間隔W9
(図4)は、前記傾斜屋根部aにおける上向きパネル2
相互の幅の中心間の間隔W8とほぼ一致するように設定
されている。
【0024】雨じまい部材4を、前述のように構成され
ている傾斜屋根部a,aの上に固定するには、図5のよ
うに、棟に沿って傾斜屋根部a,aの上側に雨じまい部
材4を位置させ、その各突起40を各傾斜屋根部aにお
ける下向きパネル3,3相互の間に押し込む要領で施工
する。この押込み施工は、打撃面にラバーを被せた図示
しないハンマで打ち込む要領で行うと、施工がより迅速
に行われる。施工終了状態は図4で示すとおうりであ
る。
【0025】なお、図3における符号7は、横材1とほ
ぼ同じ寸法に成形された押え横材で、この押え横材7
は、雨じまい部材4の突起40をパネル3,3相互の間
に押し込むのとほぼ同様な要領で、前もって傾斜屋根部
aの上に伏せた状態で固定されている。また、同図の符
号8は、傾斜屋根部a,aと基板4aとの間に介在させ
たバッックアップ材で、例えば発砲スチロールその他の
合成樹脂発泡体によって製造されており、雨じまい部材
4が肉薄である場合に、これが凹まないようにその補強
の作用を負担している。したがって、このバックアップ
材8は、雨じまい部材4が肉厚である場合には不要であ
る。
【0026】雨じまい部材4の突起40を下向きパネル
3,3相互の間に押し込む(ハンマで打ち込む)際、突
起40の幅W3と下向きパネル3,3相互の間隔W1の
差に応じて、下向きパネル3はその湾曲部30,30が
円弧を大きくする方向へ若干変形する。その変形量は、
パネル3の弾性によって突起40の押込み終了とともに
一部復元する。前述の実施形態のように、突起40に切
り欠き部44が形成されている場合には、突起40を隣
合うパネル3,3相互の間に打ち込むとき、突起40に
おける切り欠き部44の両側の片が図1の矢印イ,ロ又
はその逆方向へ若干変形(突起40の幅W3と下向きパ
ネル3,3相互の間隔W1との差に応じて変形)し、打
ち込み終了後復元する。したがって、突起40に切り欠
き部44が形成されていると、突起40の幅W3と下向
きパネル3,3相互の間隔W1との差がある程度大きく
ても、突起40を下向きパネル3,3相互の間に押し込
むことができる。図4の組立状態において、パネル2,
3の湾曲部20,30は、雨じまい部材4の突起40の
押し込みによって、保持突起10の方向へ押し付けられ
た状態になる。押え横材7の突起も雨じまい部材4の突
起40とほぼ同様に作用する。
【0027】前記実施形態の屋根の構造における雨じま
い部材4は、単一部材によって構成されているから生産
性よく製造することができる。前記雨じまい部材4は、
突起40を弾性を有する下向きパネル3,3の間に押し
込む(ないし打ち込む)だけでその施工(棟部の雨じま
い施工)が行われるから、非常に作業性よく施工するこ
とができる。前記雨じまい部材4は、基板4aの両側辺
に脚板43を有し、この脚板43へ前記突起40が形成
されているので、基板4aの両側辺から直接突起40が
下方へ突出している場合に比べて施工し易いとともに、
施工完了状態では基板4aが両側の傾斜屋根部a,aか
らやや浮き上がった状態にり、より好ましい外観とな
る。突起40には頂部から基部方向へ少なくとも基部レ
ベルまで達するように所定幅の切り欠き部44が形成さ
れているから、突起40の幅W3が下向きパネル3,3
相互の間隔W1よりある程度大きくても、各突起40を
下向きパネル3,3相互の間に押し込むことができる。
したがって、設計の自由度が高まる。また、突起40に
おいて、各突出部42と切り欠き部44までの間隔W
3’がほぼ等しいので、前記押し込み時に突起40の切
り欠き部44で隔てられた両片の変形量及び復元量が等
しくなり易い。したがって、突起40の両側のパネル
3,3に対する圧力も等しくなり易い。前記切り欠き部
44は、基板4aの側辺に対してほぼ垂直に形成されて
いるため、突起40をパネル3,3間に押し込んだとき
歪みが残り難い。
【0028】雨じまい部材4の突起40をパネル3,3
相互間に押し込む際のパネル3の弾性変形が、押し込み
終了後に復元方向への力として作用することにより、パ
ネル2,3は横材1に対してより強く保持されるととも
に、雨じまい部材4が傾斜屋根部a,aに対してより強
固に固定される。例えば、図3の状態で屋根に対して強
風が吹き付け、屋根の上方でつむじ風状態になるとその
部分が強い負圧になり、下向きパネル3を横材1から引
き剥がす方向へ強い力が作用する。しかしながらこの実
施形態では、前述のように上側から雨じまい部材4の各
突起40が、下向きパネル3,3相互の間に押し込まれ
ていて非常に強化されているので、下向きパネル3が風
の負圧によって引き剥がされることはない。
【0029】例えば、前述の雨じまい部材4がない従来
の屋根においては、強い風圧によりパネル2,3が部分
的に横材1から外れるおそれがあるので、一部のパネル
の適所に図示しない孔を開け、この孔に図示しないフッ
クを引っ掛けて、このフックを母屋材その他の屋根下地
に固定していた。しかしながら、この実施形態の棟の雨
じまい構造によれば、前述のように各パネル2,3は雨
じまい部材4によって横材1へより強固に固定されてい
るので、前述のようにフックによってパネル2,3を屋
根下地に止める必要はない。
【0030】下向きパネル3,3の間隔W1と、雨じま
い部材4の各突起40の幅W3との差をどの程度に設定
するかは、組立後に要求される組立強度、雨じまい部材
4の肉厚やパネル3の材質、突起40の切り欠き部44
の有無その他の諸条件によって異なる。一般に多く使用
されるような、例えばパネル2,3に肉厚約0.5〜
0.8mm程度のアルミニウム合金板を使用し、雨じまい
部材4に肉厚約0.8〜2.0mm程度のアルミニウム合
金板を使用すること、及び、パネル2,3が汎用されて
いるようなサイズ(パネル2,3の湾曲部の高さh3,
h4が15mm前後)であって、雨じまい部材4の突起4
0の高さh2が29mm前後であることを前提とすると、
要求される組立パネルの組立強度に応じて、前述の差を
ほぼ2.2〜4.5mmの範囲で設定するのが好ましい。
但し、突起40に切り欠き部44が形成されている場合
には、前述の差は4.5mmより大きくても差し支えな
い。
【0031】ちなみにこの実施形態では、横材1及び雨
じまい部材4は肉厚0.75〜1.5mmのアルミニウム
合金板で、脚板13,13の高さh5=43mm、脚板4
3(突起40を含む)の高さ=50mm、突起10,40
の高さh1=29mm、突起10,40の幅W2,W3=
76.2mm、突起10相互及び40相互の間隔W4,W
5=80.6mmである。上向きパネル2及び下向きパネ
ル3は、肉厚0.6mmのアルミニウム合金板であり、幅
W6,W7=84mm、高さh3,h4=16mm、隣接の
パネル3相互の間隔W1=72.4mmである。
【0032】第2実施形態 第2実施形態の屋根の雨じまい構造で使用される雨じま
い部材4は、基板4aが平板状であり、両側の脚板4
3,43の高さがほぼ75mmであるほかは、第1実施形
態の雨じまい部材とほぼ同様に構成されている。
【0033】この実施形態の屋根の雨じまい構造は、図
9で示されているように、押え横材7が使用されていな
いこと、及び、雨じまい部材4の基板4aが平板である
ことを除いては、図2,3の雨じまい構造とほぼ同じ構
成であり、その作用もほぼ同様であるのでそれらの説明
は省略する。
【0034】第3実施形態 図10及び図11は、図8の雨じまい部材4を連棟軒部
の樋に利用した雨じまい構造の実施形態を示している。
同図で示すように、雨じまい部材4は基板4aが連棟の
軒部にまたがる状態で両側の傾斜屋根部a,aの下面に
固定される。この実施形態における傾斜屋根部a,a
は、図3〜図5の傾斜屋根部a,aと比較すると、それ
らの傾斜方向が逆になっているのみで、他の構成は図3
〜図5の傾斜屋根部a,aとほぼ同様である。
【0035】すなわち、図3〜図5の傾斜屋根部a,a
と同様に、横材1の保持突起10へ図7のような要領で
各上向きパネル2と各下向きパネル3とを、交互に多数
保持させている。押え横材7は、横材1と同様にアルミ
ニウム合金板をほぼU字状断面に加工したもので、その
両脚板73,73には、横材1の保持突起10とほぼ同
様な押し込み突起70が一定の間隔で形成されている。
したがって、押し込み突起70は、図11のように、基
部両端へ円弧状にくびれたスロット部71,71が形成
され、頂部両端には円弧状の突出部72,72が形成さ
れている。押え横材7の押し込み突起70の幅W2’
は、隣合う下向きパネル3,3相互の間隔W1よりもや
や大きく設計されており、前記押し込み突起70を下向
きパネル3,3相互の間へ押し込んで(ないしは、打ち
込んで)固定している。押し込み突起70には、前記幅
W2’と間隔W1との差がある程度大きくても突起70
をパネル3,3相互の間に押し込み得るように、その頂
部から基部方向へ少なくとも基部レベルまで達する所定
幅の切り欠き部74が形成されている。
【0036】前述のように構成された軒部両側の傾斜屋
根部a,aにおいて、隣合う上向きパネル2,2の間隔
W1’は、雨じまい部材4の各突起40の幅W3よりも
やや小さく設計されている。したがって、傾斜屋根部
a,aの下方に、基板4aが軒部にまたがるように雨じ
まい部材4を上向きに配置し、上向きパネル2,2の間
に突起40を押し込む要領で、傾斜屋根部a,aの下面
に雨じまい部材4を固定することにより、連棟の軒部に
おける雨じまい施工を行う。この雨じまい構造により、
連棟の軒部に集中する雨水は部材4に流れ込み、妻側に
導かれて排水される。突起40を上向きパネル2,2相
互の間に押し込むときは、前述のようにラバー付きハン
マを使用して打ち込むのが施工上好ましい。
【0037】前記実施形態の屋根の雨じまい構造で使用
される雨じまい部材4は単一部材によって構成されてい
るので、生産性よく製造することができる。前記雨じま
い部材4は、突起40を弾性を有する上向きパネル2,
2の間に押し込むだけでその施工(軒部の雨じまい施
工)が行われるから、非常に作業性よく施工することが
できる。突起40には頂部から基部方向へ少なくとも基
部レベルまで達するように所定幅の切り欠き部44が形
成されているから、突起40の幅W3が上向きパネル
2,2相互の間隔W1’よりもある程度大きくても、各
突起40を下向きパネル3,3相互の間に押し込むこと
ができる。したがって、設計の自由度が高まる。雨じま
い部材4の突起40をパネル2,2相互間に押し込む際
のパネル2の弾性変形が、押し込み終了後に復元方向へ
の力として作用することにより、パネル2,3は横材1
に対してより強く保持されるとともに、雨じまい部材4
が傾斜屋根部a,aに対してより強固に固定される。図
10及び図11の実施形態の雨じまい構造の他の構成や
作用,効果は、図2〜図5の実施形態の雨じまい構造と
ほぼ同様であるから、それらの説明は省略する。
【0038】その他の実施形態 図12で示すように、雨じまい部材4の突起40の幅が
大きい場合には、切り欠き部44は、両側の突出部42
と各切り欠き部44までの間隔W3’が互いに等しくな
るように、両側の突出部42寄り位置に形成するのが好
ましい。その理由は、前記間隔W3’が広すぎると、突
起40を隣接のパネル3,3又はパネル2,2相互の間
に押し込むとき、当該突起40が変形しなくなるためで
ある。この実施形態において、図示の切り欠き部44,
44の中間部分40aを切除することにより、切り欠き
部44の幅を広くしても差し支えない。
【0039】この発明による雨じまい構造は、棟部又は
連棟軒部における両側の傾斜屋根部a,aの横材1が、
両側の突出部12に対して深いスロット部11が形成さ
れた保持突起10を有する場合にも、これを実施するこ
とができる。ただし、この実施形態の場合には、パネル
2,3を横材1へ取り付けるとき、各下向きパネル3を
保持突起10に被せ、各保持突起10,10相互の間に
上向きパネル2を屋根の軒方向又は棟部方向から差し込
む要領で挿入する要領で取り付ける。
【0040】前記各実施形態の雨じまい部材4は、基板
4aの両側辺に脚板43を形成し、この脚板43へ突起
40を形成しているが、基板4aが傾斜屋根部a,aの
勾配にそって曲げ加工されている場合には、前記脚板4
3を形成しないで突起40のみを形成することができ
る。前述の雨じまい部材4の基板4aは、山形断面形状
ないし平板状であるが、棟部両側の傾斜屋根部a,aに
またがる状態であれば、例えば円弧状その他の断面形状
であっても差支えない。第1実施形態の屋根の雨じまい
構造における雨じまい部材4を、連棟の軒部の雨樋とし
て利用することができることは勿論である。
【0041】前述の実施形態では、施工のときに選択す
る煩瑣を避けて作業性を向上させるため、横材1の保持
突起10の幅W2と雨じまい部材4の突起40の幅W
3、パネル2とパネル3の幅W6,W7をそれぞれ同じ
に設定したが、これらは異なっていても差し支えない。
図3の実施形態において、押え横材7を使用しない場合
には、バックアップ材8を雨じまい部材4の脚板43の
部分まで詰めるのが好ましい。
【0042】
【発明の効果】この発明に係る請求項1及び請求項2の
屋根の雨じまい構造によれば、雨じまい部材4の突起4
0を、弾性を有する隣合うパネル3,3相互又は2,2
の相互の間に押し込むだけでその設置施工が行われるか
ら、非常に作業性よく施工することができる。雨じまい
部材の突起をパネル相互間に押し込む際のパネルの弾性
変形が、押し込み終了後に復元方向への力として作用す
ることにより、各上向きパネル及び各下向きパネルは、
横材に対してより強く保持されるとともに、雨じまい部
材が傾斜屋根部に対してより強固に固定される。上向き
パネルと下向きパネルがそれぞれほぼ同形状,同寸法で
ある場合には、施工や保管,輸送に当たってこれらの部
材を選択する煩瑣がなく、非常に便利である。
【0043】請求項3の屋根雨じまい構造によれば、雨
じまい部材4は、基板4aの両側辺における突起40相
互が長さ方向においてほぼ同じ位置に形成されているの
で、施工時に、両側の傾斜屋根部a,aの下向きパネル
3と上向きパネル2とを、棟部両側で棟方向においてほ
ぼ同じ位置に配置しておけば、基板4aの一方の側辺の
突起40のみをパネル3,3相互又はパネル2,2相互
の間に合わせることによって、他方の側辺における突起
40を傾斜屋根部のパネル配置に合致させることができ
る。したがって、施工がさらに簡単になる。
【0044】請求項4の屋根の雨じまい構造によれば、
雨じまい部材4は、基板4aが傾斜屋根部a,aの勾配
に沿って曲げ加工されているので、基板4aの両側辺に
脚板がなくても実施することができる。
【0045】請求項5の屋根の雨じまい構造によれば、
雨じまい部材4が、基板4aの両側辺に長さ方向に沿っ
て一定方向へ脚板43が形成され、前記突起40が前記
脚板43へ一体に形成されているので、覆い板の両側辺
から直接突起が突出している場合に比べて施工し易い。
また、雨じまい部材4を棟包みとして利用する場合に
は、施工完了状態では基板4a両側の傾斜屋根部a,a
からやや浮き上がった状態にり、より好ましい外観とな
る。
【0046】請求項6の屋根の雨じまい構造によれば、
雨じまい部材4の突起40には、突起へ頂部から基部方
向へ少なくとも基部レベルまで達するように所定幅の切
り欠き部44が形成されているから、突起40の幅が下
向きパネル3,3相互の間隔又は上向きパネル2,2相
互の間隔よりもある程度大きくても、各突起40を下向
きパネル3,3相互の間、又は上向きパネル2,2相互
の間に容易に押し込むことができる。したがって、設計
の自由度が高まる。
【0047】請求項7の屋根の雨じまい構造によれば、
前記雨じまい部材4の基板4aの両側下面側には、当該
側部の突起40と近接する状態でそれぞれ押え横材7,
7が配置され、各押え横材7,7は、当該各押え横材
7,7の長さ方向に沿って一定間隔に形成されている各
押込み特記70が隣合う下向きパネル3,3相互の間に
上から押し込まれた状態で前記傾斜屋根部aに固定され
ているので、棟部における各パネルの固定状態がより強
固になる。
【0048】請求項7の屋根の雨じまい構造によれば、
前記押え横材7,7は、それぞれ対応する傾斜屋根部a
の上流側に位置する横材1と相対する状態に設けられて
いるので、棟部における各パネルの固定状態がさらに一
層強固になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による屋根の雨じまい構造の第1実施
形態に使用される雨じまい部材の一形態を示す部分斜視
図である。
【図2】この発明による第1実施形態の雨じまい構造を
示す部分平面図である。
【図3】図2の雨じまい構造を妻側から見た部分拡大正
面図である。
【図4】図3の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図であ
る。
【図5】図4において雨じまい部材を棟部に固定する前
の部分分解断面図である。
【図6】傾斜屋根部の横材の断面図である。
【図7】傾斜屋根部においてパネルを横材へ定着させる
要領を示す端面図である。
【図8】この発明による屋根雨じまい構造で使用される
雨じまい部材の他の形態を示す部分斜視図である。
【図9】第2実施形態の屋根の雨じまい構造を示す部分
正面図である。
【図10】第3実施形態の屋根の雨じまい構造を示す部
分正面図である。
【図11】図10の矢印A−Aに沿う部分拡大分解断面
図である。
【図12】この発明による雨じまい部材のさらに他の形
態を示す部分正面図である。
【図13】傾斜屋根部の変形例を示す部分断面図であ
る。
【図14】従来の棟部の雨じまい構造を示す部分正面図
である。
【図15】従来の連棟軒部の雨じまい構造を示す部分正
面図である。
【符号の説明】
a 傾斜屋根部 1 横材 10 保持突起 11 スロット部 12 突出部 13 脚板 2 上向きパネル 3 下向きパネル 20,30 湾曲部 4,9 雨じまい部材 4a 基板 40 突起 41 スロット部 42 突出部 43 脚板 44 切り欠き部 5 垂木部材 6 母屋部材 7 押え横材 70 押し込み突起 71 スロット部 72 突出部 8 バックアップ材 90 受け部材 91 フランジ h1 保持突起10の高さ h2 突起40の高さ h3 上向きパネル2の高さ h4 下向きパネル3の高さ W1 上向きパネル3相互の間隔 W1’ 下向きパネル2相互の間隔 W2 保持突起10の幅 W3 突起40の幅 W3’突起40の一方の突出部42から切り欠き部44
までの間隔 W4 保持突起10相互の間隔 W5 突起40相互の間隔 W6 上向きパネル2の幅 W7 下向きパネル3の幅 W8 上向きパネル2相互の幅の中心間の間隔 W9 突起40,40相互の幅の中心間の間隔

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後記(1) のとおりに構成された両側の傾
    斜屋根部a,aが棟部に位置しており、後記(2) のとお
    りに構成された雨じまい部材4の基板4aが上方より前
    記両側の傾斜屋根部a,aへ棟方向に沿ってまたがる状
    態に配置され、前記雨じまい部材4の各突起40が、前
    記両側の傾斜屋根部a,aの隣合う下向きパネル3,3
    相互の間に上方から押し込まれていることを特徴とす
    る、屋根の雨じまい構造。 (1).両側の傾斜屋根部a,aは、 基部両端にくびれ状のスロット部11を有し、かつ、高
    さh1がほぼ均一で長さ方向に沿う上向きの保持突起1
    0がほぼ一定の間隔W4で多数形成され、前記保持突起
    10が相互に重なるように所定の間隔でほぼ平行に設け
    られた棟方向に沿う横材1と、 両側部へ長さ方向に沿って断面円弧状の湾曲部20,2
    0が形成され、前記横材1の隣合う保持突起10,10
    相互のスロット部11,11の間へ仰向け状態に挿入さ
    れたほぼチャンネル状の弾性を有する多数の上向きパネ
    ル2と、 両側部へ長さ方向に沿って断面円弧状の湾曲部30が形
    成され、前記横材1の各保持突起10へ伏せた状態に被
    せられたほぼチャンネル状の弾性を有する多数の下向き
    パネル3と、を備え、 前記各上向きパネル2と各下向きパネル3は、下向きパ
    ネル3の前記湾曲部30の先端部が隣の上向きパネル2
    の前記湾曲部20内へ重なる状態で組み合わされ、 隣合う下向きパネル3,3相互の間隔W1は、前記雨じ
    まい部材4の突起40の幅W3よりもやや小さく設定さ
    れている。 (2).前記雨じまい部材4は、 前記両側の傾斜屋根部a,aへまたがる所定幅の長い基
    板4aと、 前記基板4aの両側辺へ長さ方向に沿ってほぼ一定の間
    隔W5で一定方向へ起立していて、高さh2がほぼ均一
    で前記基板4aの長さ方向に沿う幅W3がほぼ均一な多
    数の突起40と、を備え、 前記各突起40は、頂部両端に円弧状の突出部42を有
    していて基部両端にくびれ状のスロット部41を有して
    いる。
  2. 【請求項2】 後記(3) のとおりに構成された両側の傾
    斜屋根部a,aが連棟の軒部に位置しており、後記(4)
    のとおりに構成された雨じまい部材4の基板4aが下方
    より前記両側の傾斜屋根部a,aへ棟方向に沿ってまた
    がる状態に配置され、前記雨じまい部材4の各突起40
    が、前記両側の傾斜屋根部a,aの隣り合う上向きパネ
    ル2,2相互の間に下方から押し込まれていることを特
    徴とする、屋根の雨じまい構造。 (3).両側の傾斜屋根部a,aは、 基部両端にくびれ状のスロット部11を有し、かつ、高
    さh1がほぼ均一で長さ方向に沿う上向きの保持突起1
    0がほぼ一定の間隔W4で多数形成され、前記保持突起
    10が相互に重なるように所定の間隔でほぼ平行に設け
    られた棟方向に沿う横材1と、 両側部へ長さ方向に沿って断面円弧状の湾曲部20,2
    0が形成され、前記横材1の隣合う保持突起10,10
    相互のスロット部11,11の間へ仰向け状態に挿入さ
    れたほぼチャンネル状の弾性を有する多数の上向きパネ
    ル2と、 両側部へ長さ方向に沿って断面円弧状の湾曲部30が形
    成され、前記横材1の各保持突起10へ伏せた状態に被
    せられたほぼチャンネル状の弾性を有する多数の下向き
    パネル3と、を備え、 前記各上向きパネル2と各下向きパネル3は、下向きパ
    ネル3の前記湾曲部30の先端部が隣の上向きパネル2
    の前記湾曲部20内へ重なる状態で組み合わされ、 隣合う上向きパネル2,2相互の間隔W1’は、前記雨
    じまい部材4の突起40の幅W3よりもやや小さく設定
    されている。 (4).前記雨じまい部材4は、 前記両側の傾斜屋根部a,aへまたがる所定幅の長い基
    板4aと、 前記基板4aの両側辺へ長さ方向に沿ってほぼ一定の間
    隔W5で一定方向へ起立していて、高さh2がほぼ均一
    で前記基板4aの長さ方向に沿う幅W3がほぼ均一な多
    数の突起40と、を備え、 前記各突起40は、頂部両端に円弧状の突出部42を有
    していて基部両端にくびれ状のスロット部41を有して
    いる。
  3. 【請求項3】 前記雨じまい部材4は、前記基板4aの
    両側辺における突起40相互が長さ方向においてほぼ同
    じ位置に形成されている、請求項1又は2に記載の屋根
    の雨じまい構造。
  4. 【請求項4】 前記雨じまい部材4の基板4aは、両側
    の傾斜屋根部a,aの傾斜に沿った断面形状に成形され
    ている、請求項1又は2に記載の屋根の雨じまい構造。
  5. 【請求項5】 前記雨じまい部材4における基板4aの
    両側辺には、長さ方向に沿って一定方向へ曲げられた脚
    板43が形成され、前記突起40は前記脚板43へ一体
    に形成されている、請求項1又は2に記載の屋根の雨じ
    まい構造。
  6. 【請求項6】 前記雨じまい部材4の突起40には、頂
    部から当該突起40の基部方向に沿って所定幅の切り欠
    き部44が形成されている、請求項1又は2に記載の屋
    根の雨じまい構造。
  7. 【請求項7】 前記両側の傾斜屋根部a,aの上部にお
    いて、前記雨じまい部材4の基板4aの両側下面側に
    は、当該側部の突起40と近接する状態でそれぞれ押え
    横材7,7が配置され、各押え横材7,7は、当該各押
    え横材7,7の長さ方向に沿って一定間隔に形成されて
    いる各押込み特記70が隣合う下向きパネル3,3相互
    の間に押し込まれた状態で前記傾斜屋根部aに固定され
    ていることを特徴とする、請求項1に記載の屋根の雨じ
    まい構造。
  8. 【請求項8】 前記押え横材7,7は、それぞれ対応す
    る傾斜屋根部aの上流側に位置する横材1と相対する状
    態に設けられていることを特徴とする、請求項7に記載
    の屋根の雨じまい構造。
JP1568896A 1996-01-31 1996-01-31 屋根の雨じまい構造 Expired - Fee Related JP2920489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1568896A JP2920489B2 (ja) 1996-01-31 1996-01-31 屋根の雨じまい構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1568896A JP2920489B2 (ja) 1996-01-31 1996-01-31 屋根の雨じまい構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09209513A JPH09209513A (ja) 1997-08-12
JP2920489B2 true JP2920489B2 (ja) 1999-07-19

Family

ID=11895705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1568896A Expired - Fee Related JP2920489B2 (ja) 1996-01-31 1996-01-31 屋根の雨じまい構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2920489B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09209513A (ja) 1997-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6052961A (en) Roof mounting assembly
US5577360A (en) Slate mounting system
JP2920489B2 (ja) 屋根の雨じまい構造
JPS5922166Y2 (ja) 面構造材における連結カバ−
JPS59145858A (ja) 建物の外面構成用部材
JP2898244B2 (ja) 折版屋根の支持構造
JP3201976B2 (ja) 簡易建物と結合部品
EP0658664A1 (en) Flat roof and eave profile therefor
JP2766469B2 (ja) パネルの組立構造体
JP2661617B2 (ja) 補修屋根
JP3568492B2 (ja) 横葺型の屋根構造
JPS6219771Y2 (ja)
JPS6237457A (ja) 嵌合外囲体
JPS6332249Y2 (ja)
JPH0527617Y2 (ja)
JP2716616B2 (ja) 屋根瓦と該屋根瓦を用いた建物の屋根
JPS59177451A (ja) 湾曲状屋根の軒先用下地枠
JP2736951B2 (ja) 屋根構造
JP2001279874A (ja) 屋根補修構造及びクリップ
JPS59177452A (ja) 湾曲状屋根の軒先用下地枠
JPH10110509A (ja) 金属屋根板用軒先唐草
JPH06200594A (ja) 横葺き屋根構造
JPH0721863U (ja) 平板状屋根板の留付構造及び吊子
JPH11117462A (ja) 棟瓦または袖瓦の葺設構造
JPS6023544A (ja) 横葺外囲体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees