JP2920432B2 - 食品着色用パプリカ色素製剤 - Google Patents
食品着色用パプリカ色素製剤Info
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Description
素製剤に関し、詳細には、各種混練食品を赤色系に着色
するために利用する、食品着色用パプリカ色素製剤に関
する。
実から有機溶媒で抽出した溶媒を除去した、いわゆるパ
プリカオレオレジンは、食品着色剤として利用されてい
る。
ば、アルコール抽出や水蒸気蒸留によって香味成分を除
去し、更に、アルカリ処理や超臨界流体炭酸処理するこ
とでパプリカ色素の精製が行なわれている。
練食品を着色する際には、パプリカ色素特有のオレンジ
色のため、必ずしも加工食品で計画している色調に合致
しない場合がある。
られ、該色調に着色することが可能なパプリカ色素製剤
が望まれている。
には、例えば、より赤味の強いパプリカオレオレジンに
よって製造されたパプリカ色素製剤を使用することが考
えられる。
原料産地や産出年次によって変動するため、常により赤
味の強い同一色調のパプリカオレオレジンを得ることは
困難である。
レジンを、毎年多量に収穫することは困難なので、その
供給量にも限度がある。
ジンを使用したとしても、混練食品の色調はあくまでも
パプリカオレオレジン自体の色調に依存しているので、
赤色の強さには限度がある。
レジン自体の色調に依存されることなく、食品を強い赤
色味に着色できるような食品着色用パプリカ色素製剤を
提供することにある。
オレオレジン自体の色調に依存していたので、特定の色
調のパプリカオレオレジンによって製造されたものを使
用した場合には、特定の色調にしか着色することができ
ず、色調を調節することができなかった。
のパプリカオレオレジンによって製造されたものを使用
しても、食品に着色する色調を任意に調節することがで
きるような食品着色用パプリカ色素製剤を提供すること
にある。
プリカオレオレジンに植物樹脂を加えたものとし、しか
も、該乳化粒子の平均サイズを、3〜40ミクロンの範
囲とすることで、混練食品により強い赤味を付与できる
ことを見いだした。
分と植物樹脂成分を含有した、食品着色用パプリカ色素
製剤である。
を含有した乳化粒子が、乳化剤を含有する水性系中に分
散した、食品着色用パプリカ色素製剤である。
剤について、乳化粒子の平均粒子サイズを、着色の色調
に応じて選択したものである。
剤について、乳化粒子の平均粒子サイズが、3〜40ミ
クロンであるものである。
とを含有した乳化粒子が、乳化剤を含有する水性系中に
分散した、パプリカ色素製剤であり、植物樹脂がパプリ
カオレオレジンに対して0.01〜2重量部添加され、
植物樹脂とパプリカオレオレジンとを含有した乳化粒子
が5〜50%含まれ、乳化粒子の平均粒子が3〜40ミ
クロンである、食品着色用パプリカ色素製剤である。
プリカオレオレジン及びパプリカオレオレジンから各種
処理によってパプリカ臭を除去したものを使用できる。
カプサンチンと黄色色素であるβ−カロチンとから成る
もので、例えば、超臨界流体炭酸処理によって、この二
つの色素を分離し、より赤色の強いオレオレジンを得る
ことができるが、本発明に用いるオレオレジンは、この
ような処理は必ずしも必要としない。
リカオレオレジンを、植物樹脂と混合するが、植物樹脂
の具体例としては、ガムロジン、チクル樹脂、ジェルト
ン樹脂、キャンデリラワックスを例示できる。
も、または複数種を併用して用いることもできる。
に影響を与えることになる。そして、その量は、植物樹
脂の種類によっても多少異なるが、パプリカオレオレジ
ンを1重量部とすると、0.01〜2重量部となるように
するのが好ましい。
例えば、約1〜3ミクロンのときはオレンジ色、40ミ
クロンのときは赤紫色、これらの中間粒子径ではその中
間の色調のものがそれぞれ得られることになるので、目
的とする色調に応じて乳化物の粒子径を選択し、それに
応じた量の植物樹脂を添加する。
混合物の乳化液の形成には、乳化剤及び増粘物質が利用
される。
レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、アラビアガム、デキストリン、サイクロデキス
トリン等が例示できる。
み合わせて使用することができる。
る。
適当に選択できるが、例えば、水溶液が、0.1〜50
重量%の濃度範囲になるようにする。
リウム、寒天、カラギーナン、ローカストビーンガム、
グアーガム、キサンタンガム、ペクチン、CMCなどの
ような多糖類が好ましくは利用できる。
を組み合わせて使用することができる。
用する乳化剤の種類、量などによって適当に選択でき
る。
物重量に対し0.5〜30重量%、より好ましくは0.5
〜5重量%程度の範囲になるようにする。
脂との混合物の使用量としては、乳化剤及び増粘物質を
含有する水性系の重量に対し、1〜50%程度の範囲に
なるようにする。
の混合物の乳化混合は、例えば、混合した系を50〜9
0℃程度に加温したのちに、乳化機を使用して行なう。
特に、パプリカオレオレジンの精製を必要としないが、
例えば、パプリカオレオレジンの希釈剤として、或は、
乳化操作をより容易にするため、必要に応じ他の添加剤
を併用してもよい。
植物油脂、脂肪酸トリグリセライド、ソルビトール、グ
リセリン、プロピレングリコールなどが例示できる。
によって、安定かつ良好な赤色系着色を付与できる混練
食品としては、広い範囲のものがあげられるが、例え
ば、かまぼこ、かにあしかまぼこ、はんぺん、ちくわ、
ハム、ソーセージ、あん、アイスクリーム、マヨネーズ
などを例示できる。
の植物樹脂を添加することで、乳化粒子の強度を高める
ことができ、混練食品に添加したとき練り上げの工程で
乳化粒子の破壊がなく、着色が安定である。
製剤は、きわめて安易な手段で製造でき、また、粉末状
に形成することもできる。
プリカ色素製剤について説明する。
を超臨界流体炭酸によって脱臭処理し、その一部に対
し、チクル樹脂1部(重量比)を添加して混合後、30
%濃度のアラビアガム溶液7部、プロピレングリコール
1部の混合液に添加して混合して、平均粒子径が10ミ
クロンになるまで乳化機で乳化して、本発明品である食
品着色用パプリカ色素製剤を得た。
のすり身に1%添加し、よく混練りしたところ、すり身
は赤味のあるオリンジ色を呈し、かにあしかまぼこの着
色に用いられているモナス色素を添加したものとほぼ同
じ色調のものが得られた。
ろ、本発明品を添加したものは、ほとんど退色しなかっ
たが、モナス色素を添加したものは3日後にはほとんど
無色になってしまった。
を超臨界流体炭酸によって脱臭処理し、その一部に対
し、チクル樹脂2部(重量比)を添加して混合後、30
%濃度のアラビアガム溶液6部、プロピレングリコール
1部の混合液に添加して混合して、平均粒子径が30ミ
クロンになるまで乳化機で乳化して、本発明品である食
品着色用パプリカ色素製剤を得た。
りしたところ、サラミソーセージ様の着色が得られた。
パプリカオレオレジンとを含有した乳化粒子の平均粒子
径が、3ミクロン(No.1)、10ミクロン(No.2)、
20ミクロン(No.3)、30ミクロン(No.4)とした
以外は、実施例1と同様の条件下で、たらのすり身の着
色を行なった。
径を光学顕微鏡で測定し、また、各々着色後のたらのす
り身の色調を肉眼で観察すると共に、日本電色工業
(株)製Z−1001DP型色差計を用いて、L,a,
b値を測定し、(b/a)の値を求めた。
れば、パプリカオレオレジン自体の色調に依存されるこ
となく、食品を強い赤色味に着色できる。
剤によれば、特定の色調のパプリカオレオレジンによっ
て製造されたものを使用しても、食品に着色する色調を
調節することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 パプリカ色素成分と植物樹脂成分を含有
した、食品着色用パプリカ色素製剤。 - 【請求項2】 植物樹脂とパプリカオレオレジンとを含
有した乳化粒子が、乳化剤を含有する水性系中に分散し
た、食品着色用パプリカ色素製剤。 - 【請求項3】 乳化粒子の平均粒子サイズを、着色の色
調に応じて選択した、請求項2記載の食品着色用パプリ
カ色素製剤。 - 【請求項4】 乳化粒子の平均粒子サイズが、3〜40
ミクロンである、請求項2記載の食品着色用パプリカ色
素製剤。 - 【請求項5】 植物樹脂とパプリカオレオレジンとを含
有した乳化粒子が、乳化剤を含有する水性系中に分散し
た、パプリカ色素製剤であり、植物樹脂がパプリカオレ
オレジンに対して0.01〜2重量部添加され、植物樹
脂とパプリカオレオレジンとを含有した乳化粒子が5〜
50%含まれ、乳化粒子の平均粒子が3〜40ミクロン
である、食品着色用パプリカ色素製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3065312A JP2920432B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 食品着色用パプリカ色素製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3065312A JP2920432B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 食品着色用パプリカ色素製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05316995A JPH05316995A (ja) | 1993-12-03 |
JP2920432B2 true JP2920432B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=13283265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3065312A Expired - Lifetime JP2920432B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 食品着色用パプリカ色素製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920432B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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JP6170231B1 (ja) * | 2016-12-22 | 2017-07-26 | 株式会社タイショーテクノス | 色素製剤及びその製造方法、並びに加工製品及びその製造方法 |
WO2021230353A1 (ja) * | 2020-05-15 | 2021-11-18 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | パプリカ乳化色素製剤及びその製造方法 |
CN115024460B (zh) * | 2022-07-21 | 2023-05-16 | 晨光生物科技集团股份有限公司 | 一种辣椒红色素的精制方法 |
-
1991
- 1991-03-07 JP JP3065312A patent/JP2920432B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05316995A (ja) | 1993-12-03 |
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