JP2920329B2 - レーザーリソグラフィを用いた模型の造形装置 - Google Patents

レーザーリソグラフィを用いた模型の造形装置

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JP2920329B2 JP3100279A JP10027991A JP2920329B2 JP 2920329 B2 JP2920329 B2 JP 2920329B2 JP 3100279 A JP3100279 A JP 3100279A JP 10027991 A JP10027991 A JP 10027991A JP 2920329 B2 JP2920329 B2 JP 2920329B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自由液面法を用いた
レーザーリソグラフィを実施するに際し、自由液面の凹
凸を考慮することなく、レーザー光を照射することがで
きるようにしたレーザーリソグラフィを用いた模型の造
形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自由液面法を用いたレーザーリソグラフ
ィによるXYプロッタータイプの立体造形装置は、レー
ザービームを空中から光硬化型の樹脂液表面に向かって
照射して光硬化型樹脂液表面を硬化させ、生成した薄層
状の造形物を順次積層させて立体を形成するものであ
る。
【0003】ここでリソグラフィーとは立体の断面形状
を積層して立体の形状を作りあげる方法をいい、レーザ
ーリソグラフィは、予めコンピュータで立体の断面形状
を計算しておき、レーザービームを断面形状にそって光
硬化型樹脂に照射し、立体の断面形状の膜状樹脂硬化物
を作らせ、さらにこの樹脂硬化物を樹脂液中の昇降テー
ブルに載せて、順次上記光硬化型樹脂を硬化させながら
前層樹脂硬化物に接着・積層させることにより立体形状
の樹脂成形品を得ようとするものである。
【0004】上記レーザーリソグラフィの代表的な例を
図4から図8に基いて説明する。図4は自由液面による
液面上昇法を示すもので、ベースプレート31上の光硬
化型樹脂液の液面にレーザー光32を露光させながら液
位33を上昇させることにより、順次樹脂硬化物34を
上方に積層してゆくものである。
【0005】図5は自由液面によるワーク沈下法を示す
もので、昇降自在のベースプレート41を液中に沈め、
ベースプレート41上の液面にレーザー光42を露光さ
せながらベースプレート41を降下させることにより、
順次樹脂硬化物43を下方に積層してゆくものである。
【0006】図6は規制液面によるワーク沈下法を示す
もので、昇降自在のベースプレート51上の液中に透明
プレート52を所定の間隔で保持し、透明プレート52
上からレーザー光53を露光させながらベースプレート
51を降下させることにより、順次樹脂硬化物54を下
方に積層してゆくものである。
【0007】図7は規制液面によるワーク上昇法を示す
もので、液中で昇降自在としたベースプレート61の下
部に透明プレート62を所定の間隔で保持し、透明プレ
ート62の下面からレーザー光63を露光させながらベ
ースプレート61を上昇させることにより、順次樹脂硬
化物64を上方に積層してゆくものである。
【0008】図8は規制液面による薄液層法を示すもの
で、昇降自在のベースプレート71の下部に透明プレー
ト72を所定の間隔で保持し、薄膜状に張った透明プレ
ート72の下面からレーザー光73を露光させながらベ
ースプレート71を上昇させることにより、順次樹脂硬
化物74を上方に積層してゆくものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自由液
面法を用いたレーザーリソグラフィによる立体造形装置
においては、積層を行なうためにステージを降下させる
必要があり、このとき樹脂液面に凹凸状の乱れが生ずる
ので、平滑な薄層を得るためには液面が安定するまでレ
ーザー光の照射を待たねばならず、作業能率が悪い欠点
があった。
【0010】また樹脂の表面張力により、特に立体物の
先端部分で加工精度か低下し易く、さらにXYステージ
の水平度や振動による液面の揺らぎ等による、ビームの
焦点ズレの影響を防ぐことが難しいという欠点もあっ
た。
【0011】次に規制液面法を用いたレーザーリソグラ
フィによる立体造形装置においては、透明プレートの操
作が面倒であって装置が大型化し、さらにレーザー光を
透明プレート越しに照射するためレーザー光の反射や散
乱による悪影響が出るという欠点があった。
【0012】さらに、レーザーリソグラフィでは、原理
上積層による段差が生じ、造形物の表面あらさと加工精
度を上げることが困難である。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は以上の欠点を
解決するためになされたもので、次の(1)〜(5)の
請求項により構成されている。 (1)レーザー光照射器のハウジング先端の照射口を光
硬化型樹脂液中もしくは液表面に接触配置し、樹脂液面
の高さが常にハウジングの最下位置になるようにハウジ
ングの内圧を調整しつつ、光硬化型樹脂液中もしくは液
表面からレーザー光を照射して液中の光硬化型樹脂を硬
化させることを特徴とするレーザーリソグラフィを用い
た模型の造形装置。 (2)レーザー光照射器のハウジング先端の照射口付近
を、光硬化型樹脂が接着し難い材質で形成したことを特
徴とする請求項1に記載のレーザーリソグラフィを用い
た模型の造形装置。 (3)レーザー光照射器のハウジング内に、レーザー光
の絞り装置、焦点距離およびピント調節装置を内蔵した
ことを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の造
形装置。 (4)レーザー光照射器を傾けて造形物の表面の法線方
向からの照射を可能にしたことを特徴とする上記(1)
乃至(3)の何れかに記載のレーザーリソグラフィを用
いた模型の造形装置。 (5)ベースプレートを傾けて造形物の表面の法線方向
からの照射を可能にしたことを特徴とする上記(1)乃
至(3)の何れかに記載のレーザーリソグラフィを用い
た模型の造形装置。
【0014】
【作用】この発明を以上のように構成した理由は、光照
射部を光硬化型樹脂液中に沈めることにより液面の揺ら
ぎや、表面張力の影響を全く受けずにレーザー光の照射
ができるようにするためである。
【0015】またレーザー光の照射器を光硬化型樹脂液
の中に挿入して使用するため、照射器の照射口付近を光
硬化型樹脂が接着し難い材質で形成し、場合により超音
波などの振動を加え照射器に樹脂が付着することを防止
するとともに、レーザー光の絞り装置、焦点距離および
ピント調節装置を内蔵させ、光密度を部分的に変えるこ
とができるようにして、光照射口付近での樹脂硬化物の
密着を防ぎ、適切な成形品形状を形成できるようにして
ある。
【0016】このように構成することにより、樹脂液面
の揺らぎや表面張力の影響を受けないので液面が安定す
るまでの無駄な待ち時間を必要とせず、安定した品質の
樹脂硬化物が得られる。
【0017】また造形物の表面の法線方向からレーザー
光の照射を行なうことにより、積層の段差がなくなり造
形物の表面あらさと加工精度を向上させることができ
る。
【0018】
【実施例】次にこの発明のレーザーリソグラフィを用い
た模型の造形装置の一実施例を図面に基いて述べる。
【0019】図1は光硬化型樹脂液中に内蔵する光照射
器を示すものである。図において1は光ファイバーで、
光源(図示せず)からのレーザー光を伝送するためのも
のであり、光照射器のハウジング2に挿入されている。
この光照射器のハウジング2には、光硬化型樹脂が接着
しないようにするためのシリコンゴムによるコーティン
グ材4が貼着されている。3はハウジング2内にセット
されたビームを絞るためのレンズである。このレンズ3
は、移動機構を設けられていて焦点距離やピント位置を
調節することにより樹脂の硬化物形状を変化させること
もできる。5は照射口付近に添着した光硬化型樹脂に対
する剥離性のよいポリプロピレンフィルムであり、6は
照射されたレーザー光、7は光の拡散を防いで光照射口
付近の樹脂の密着を防ぐピンホールである。
【0020】図2は本発明のレーザーリソグラフィを用
いた模型の造形装置による造形方法を示すもので、昇降
自在のベースプレート12上の光硬化型樹脂13の液中
に図示しないレーザー照射角度可変機構によりレーザー
光照射器11を首振自在に保持し、レーザー光14を露
光させながらベースプレート12を降下させることによ
り、順次樹脂硬化物15を下方に積層してゆくものであ
る。
【0021】図3はこの発明の他の実施例を示すもので
ある。
【0022】すなわち照射部分を光硬化型樹脂液中に位
置させた光照射器を示している。図において21は光源
(図示せず)からミラー(図示せず)を反射して垂直に
ハウジング22内に入射するようにしたレーザー光であ
る。レンズ23によりビームを絞り光硬化型樹脂に照射
する。レンズ23は、移動機構を設け、焦点距離やピン
ト位置を調節することにより樹脂の硬化物形状を変化さ
せることもできる。レーザー光21の照射位置はハウジ
ング22内の樹脂液面の高さで決まるが、常にハウジン
グ22の最下位置になるようにハウジング22の内圧を
窒素ガスの自動供給により調整する。この光照射器のハ
ウジング22には、光硬化型樹脂が接着しないようにす
るためのシリコンゴムによるコーティング材24が貼着
されている。造形装置による造形方法については上記と
同様である。
【0023】
【発明の効果】この発明に係るレーザーリソグラフィを
用いた模型の造形装置は以上のように構成したので、液
面の揺らぎや、表面張力の影響を全く受けずにレーザー
光の照射ができるという効果を有する。
【0024】またレーザー光の照射器を光硬化型樹脂液
の中に挿入して使用するため、照射器の照射口付近を光
硬化型樹脂が接着し難い材質で形成し、照射器に樹脂が
付着することを防止するとともに、レーザー光の絞り装
置、焦点距離およびピント調節装置等を内蔵させ、光密
度を部分的に変えることができるようにして、光照射口
付近での樹脂硬化物の密着を防ぎ、適切な成形品形状を
形成できるようにしてある。
【0025】このように構成することにより、樹脂液面
の揺らぎや表面張力の影響を受けないので液面が安定す
るまでの無駄な待ち時間を必要とせず、安定した品質の
樹脂硬化物が得られる。
【0026】また、造形物の表面の法線方向からレーザ
ー光の照射を行なうことにより、積層の段差がなくな
り、造形物の表面あらさと加工精度を上げることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明において使用される光照射器の断面図
である。
【図2】この発明のレーザーリソグラフィを用いた模型
の造形装置の概略図である。
【図3】この発明の他の実施例を示す光照射器の概略図
である。
【図4】従来のレーザーリソグラフィを用いた模型の造
形方法の概略図である。
【図5】従来の別のレーザーリソグラフィを用いた模型
の造形方法の概略図である。
【図6】従来の別のレーザーリソグラフィを用いた模型
の造形装置の概略図である。
【図7】従来の別のレーザーリソグラフィを用いた模型
の造形方法の概略図である。
【図8】従来の別のレーザーリソグラフィを用いた模型
の造形方法の概略図である。
【符号の説明】
1 光ファイバー 2 ハウジング 3 レンズ 4 コーティング材 5 ポリプロピレンフィルム 6 レーザー光 7 ピンホール 11 光照射器 12 ベースプレート 13 光硬化型樹脂 14 レーザー光 15 樹脂硬化物 21 レーザー光 22 ハウジング 23 レンズ 24 コーティング材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光照射器のハウジング先端の照
    射口を光硬化型樹脂液中もしくは液表面に接触配置し、
    樹脂液面の高さが常にハウジングの最下位置になるよう
    にハウジングの内圧を調整しつつ、光硬化型樹脂液中
    しくは液表面からレーザー光を照射して液中の光硬化型
    樹脂を硬化させることを特徴とするレーザーリソグラフ
    ィを用いた模型の造形装置。
  2. 【請求項2】 レーザー光照射器のハウジング先端の照
    射口付近を、光硬化型樹脂が接着し難い材質で形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザーリソグラフ
    ィを用いた模型の造形装置。
  3. 【請求項3】 レーザー光照射器のハウジング内に、レ
    ーザー光の絞り装置、焦点距離およびピント調節装置を
    内蔵したことを特徴とする、請求項1または2に記載の
    造形装置。
  4. 【請求項4】 レーザー光照射器を傾けて造形物の表面
    の法線方向からの照射を可能にしたことを特徴とする請
    求項1ないし3の何れかに記載のレーザーリソグラフィ
    を用いた模型の造形装置。
  5. 【請求項5】 ベースプレートを傾けて造形物の表面の
    法線方向からの照射を可能にしたことを特徴とする請求
    項1ないし3の何れかに記載のレーザーリソグラフィを
    用いた模型の造形装置。
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JP2561325B2 (ja) * 1988-10-01 1996-12-04 松下電工株式会社 三次元形状の形成方法
JP2665258B2 (ja) * 1989-07-24 1997-10-22 松下電工株式会社 三次元形状の形成方法
JPH07119064B2 (ja) * 1990-02-19 1995-12-20 三菱商事株式会社 立体モデル製造法

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