JP2920058B2 - コイル条取り出し方法 - Google Patents
コイル条取り出し方法Info
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Description
り、特には複数のコイルにおける条の端部を相互に接続
し連続的に任意の長さの連続条を取り出せるようにした
連続コイルからの条材の取り出し方法に関するものであ
る。
延加工と熱処理を繰り返し施すことにより所望の特性と
厚みを有するものに加工される。さらに各種の表面処理
などが施されるものもあるが、最終的には所望の幅にス
リッターにより裁断される。そして、条の幅方向をコイ
ルの中心軸と平行に、かつスリットエッジを揃えて巻き
取られた金属条のコイルが作製される。この巻き取られ
た金属条は金属素材として、その後めっきや塗装などの
表面処理、プレスによる塑性加工などの加工設備で加工
される。そして、これらの後の加工工程では金属条の連
続的に巻きほぐし、条を取り出すことが不可欠である。
したがって、この条の取り出しは金属条の加工工程にお
ける生産性および品質に影響する重要な工程である。
は、 縦型アンコイラー方式 横積式アンコイラー方式 トラバース方式 連続コイル方式 が代表的な方式として実施されていた。上記縦型アンコ
イラー方式は、1コイルずつコイルをアンコイラーに映
写機のリールのように縦型にセットし、コイルを回転さ
せることによりコイル条を取り出す方法である。この方
式は、1コイル使用後に、1コイルずつ次のコイルをセ
ットしなければならないため、通常パレット(架台)上
に横にして積み上げてあるコイルを作業者が一つづつ縦
型に姿勢を直してセットするのに時間がかかり、プレス
機械等の加工設備の稼働率を著しく低いものとしてい
た。また重量のあるコイルを水平状態から立て、そして
セットする作業は危険でもあった。1コイル毎に、加工
設備の作業を停止して、コイル始端部を加工設備にその
作動を停止してセットする必要があるため、加工設備の
稼働率の低下を招き、さらには1コイルの長さしか加工
設備にて処理できず、製品長さに限界があった。
ト(架台)上に横にして積み上げてあるコイルをパレッ
トごとアンコイラーのターンテーブル上に置き、ターン
テーブルを回転させながらコイル条を外側(或いは内
側)より上から下へと1コイルずつ取り出す方法であ
る。この方式は、上記縦型方式と異なり、パレット上に
横にして積み上げてあるコイルをパレットごとにそのま
まアンコイラーのターンテーブル上に設置すればよい点
で、作業性を大幅に改善はしたが、基本的には縦型方式
の欠点が依然として残っている。すなわち、1コイル巻
き出し終了毎に加工設備を停止して、次のコイルの始端
部を装置にセットするか、或いは1コイルの巻き出しが
終に近付いたとき、その末端部をその下の次のコイルの
始端部と溶接することが必要であった。
条を溶接して長い条を作り、これを糸巻き状にリールに
例えば左端から右端へそして右端から左端へと繰り返し
重ねて連続的に巻いたものをリールを回転させながら1
リール分を巻き出す方式である。この方式は連続長の条
を取扱える点で有利であるが、反面リールに条を巻き付
ける作業が面倒であり、手間がかかる。また、リールへ
の条の巻き付け条件が悪いと、輸送中条がずれて、表面
に傷が付いたり、条の取り出しができなくなったり、条
の表面にその上に巻かれた条のエッジがかならず重なる
ため、微小な傷が発生するため表面の要求特性が厳しい
用途では使用できないという欠点があった。
うにパレット7上に横向きにされ、1コイル毎に巻き方
向を異にする複数のコイル1,2,3,・・・を隣合う
コイルの内側端同志あるいは外側端同志を順番に接合し
て積み重ねた状態でアンコイラーのターンテーブル8に
載置し、このターンテーブル8を一方向に回転させなが
ら、上部コイルから下部コイルへと前記接合された隣合
うコイルの内側端あるいは外側端を順次経由して連続的
に条を取り出すことを特徴としている。そしてこのコイ
ル条取り出し方法によって接合部の段差がなく傷や歪み
が発生せずに連続したコイル条の取り出しがスムーズに
でき、加工作業の中断が全く必要でなくなるなどの効果
を有するものであるが、連続コイルでは条の取り出しが
コイルの内側からの取り出しと外側からの取り出しが1
コイル毎に、しかも連続的に変化するために金属条のバ
ネ性により巻き緩んだり、また薄くて軟らかい材料など
では条が挫屈するなどの異常の発生を抑えることが難し
く、異常なく条を取り出すことは非常に困難であった。
このようにいずれの方法も作業性、生産性、金属条の品
質、条の歩留(有効利用度)等の面でそれぞれ多くの欠
点を有しており、これらの方法では、金属条のアンコイ
ラーに要求される性能を満足しているとは言えない。
コイルの軸が垂直あるいは水平に係わらず、コイルの取
り出しにおいては、ダンサーロールにより条に掛かる力
あるいは変位を検知し、これにより、コイルを回転させ
て送り出していた。しかしながら、従来のこの方法で
は、センサーからの信号によるコイル回転のON−OF
F制御であるためコイルの巻きほぐしが急激に大きな巻
きだし速度の変化が生じる。このために、例えば、横型
アンコイラー方式では、水平コイルの外側から条を巻き
ほぐす方法であるから金属条のバネ性により巻き緩んだ
り、逆に内側から取り出す場合には、薄くて柔らかい材
料などでは条が挫屈するなどの異常が生じることがあ
る。また、金属条のサイズや機械的特性は様々であるか
ら、それらに合わせてアンコイラーの調整が必要であっ
た。特に、動作時のコイルの回転速度が一定であると条
を取り出すにしたがって取り出しの半径が変化するため
に、コイルの先端部と終端部では条の巻きほぐしの速度
が変化する。これにより、条の巻き緩みや挫屈等の異常
は一層発生しやすくなる。したがって、最近条の巻き緩
みや挫屈等の異常が発生しないコイル条の取り出し方法
の開発が待望されていた。
であり、送りロールをコイルと加工設備との間に設置
し、加工設備側では条の送りが一定速度になるようにす
るとともに、コイル巻きほぐし側では条のねじれが一定
の範囲内になるように制御することにより条の巻き緩み
や挫屈等の異常が発生しないコイル条の取り出し方法を
提供することを目的としている。
成するために、ターンテーブル上に横置きされた金属条
コイルからのコイル条取り出し方法、または横置きにさ
れた1コイル毎に巻き方向を異にする複数の金属条コイ
ルを隣合うコイルの内側端同志あるいは外側同志を接合
し、かつコイルの回転軸を一致させた状態で順に積み重
ねた形態の連続コイルからのコイル条取り出し方法にお
いて、コイルと加工設備との間に送りロールを配置し、
かつ該送りロールとコイルとの間に非接触変位センサー
を配置して同部の条のねじれを検出して、同部の条のね
じれが一定の範囲内になるようにターンテーブルの回転
速度を制御し、かつ前記送りロールと加工設備との間に
非接触変位センサーを配置して同部の条の変位を検知
し、該条の変位より加工設備への条の通入速度が一定に
なるように送りロールの回転速度を制御することを特徴
としている。
ンテーブル上に横置きされた金属条コイルからのコイル
条取り出し方法の場合、または横置きにされた1コイル
毎に巻き方向を異にする複数の金属条コイルを隣合うコ
イルの内側端同志あるいは外側同志を接合し、かつコイ
ルの回転軸を一致させた状態で順に積み重ねた形態の連
続コイルからのコイル条取り出し方法の場合において、
コイルと加工設備との間に送りロールを配置し、かつそ
の送りロールとコイルとの間に光学的な非接触変位セン
サーを配置しておき、この非接触式変位センサーがその
部分の条のねじれを検出するから、その検出されたねじ
れ変動を検知して、同部の条のねじれが一定の範囲にな
るようにターンテーブルの回転速度を制御し、かつ前記
送りロールと加工設備との間に非接触変位センサーを配
置して同部の条の変位を検知し、その条の検知された変
位に基づいて条の通入速度を算出し、この算出値によっ
て加工設備への条の通入速度が一定になるように前記送
りロールの回転速度を制御することによってコイル条の
取り出しの際に、条の巻き緩みや挫屈等の異常が発生し
ないコイル条の取り出しが可能である。
について図面を参照して一実施例を説明する。図1にお
いて本実施例は、横型アンコイラー方式のコイル外側か
ら条を取り出す方法を示している。コイル1はターンテ
ーブル8上に横置きされ、条Pはコイル1の外側から取
り出され、矢印X方向からプレス機等に送られる。プレ
ス機等の加工には一定速度で条Pが供給されることが必
要であり、図示していない加工機と送りロール9の間に
赤外線式やレーザー式の非接触のセンサー10を設置
し、この非接触のセンサー10により条Pの垂れ量L
(変位)を検知し、その条Pの検知された変位に基づい
て条Pの同部の通入速度を算出し、この算出値によって
加工設備への条の通入速度が一定になるように送りロー
ル9を制御して条Pを加工設備に送る。
し、モータ12によって条を送るのに必要な回転を行な
う。コイル1と送りロール9の間には非接触式のセンサ
ー13を設置し、フリースパンの条のねじれを検出す
る。この非接触式のセンサー13は、例えば図2に示す
ように条Pをはさんでレーザー投光部13aと受光部1
3bを設置し、このねじれを光路の変化により検出する
ようなレーザー式のセンサーなどにより条のねじれを検
出する。適当にフリースパンを設けると、送りロール9
により条Pが引き出される応力により条Pにねじれが生
じるが、このねじれに対しては従来の検出方法よりレー
ザー式のセンサーの方が条に掛かる応力の変動に対して
極めて感度よく検出できる。したがって、この検出され
たねじれが一定の範囲になるようにターンテーブルによ
りコイルを回転させ、条を送り出す。
工機側の速度に同調するように送りロール9によって送
り出し速度を定めてあるからその変位は極めて少なく、
かつ加工機側の張力変動のコイル側への伝達を送りロー
ル9と抑えロール11とで一度断っているから、巻き緩
みや、条の挫屈などの異常の原因となる巻き出し条の抵
抗はコイル1と送りロール9との間の条Pの張力の変化
となって表われるが、本実施例ではコイル側の条のねじ
れの程度により条の張力を制御することになるために、
条Pの張力を送りロール9とターンテーブル8の回転速
度の制御により安定的に一定の範囲内に制御することが
でき、条の金属の種類、サイズ、加工速度等に全く影響
されずに巻き緩みや、条の挫屈などの異常事態の発生を
完全に防止できる。
ールとコイルとの間に設けた非接触変位センサーにより
条のねじれを検知して、送りロールとコイルとの間の条
のねじれが一定の範囲になるようにターンテーブルの回
転速度を制御し、かつ送りロールと加工設備との間に設
けた非接触変位センサーにより送りロールと加工設備と
の間の条の変位を検出して、加工設備への条の通入速度
が一定になるように送りロールの回転速度を制御するか
ら、金属条の各種形態のコイルから条を取り出す際に金
属条のバネ性によって起こる巻き緩みや、逆に内側から
取り出す場合には薄くて軟らかい材料などで生じるねじ
れにより条が挫屈するなどの異常の発生を完全に抑える
ことができる。
相互に接続して連続的に任意の長さの連続条を取り出せ
るようにした連続コイルからのコイル条の取り出しの場
合にも、コイルの内側からと外側から順次連続的に取り
出しても同様に巻き緩んだり、ねじれにより条が挫屈す
るなどのトラブルが著しく低減され、そのためにコイル
条の取り出し作業の操業性が格段に向上できる。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 ターンテーブル上に横置きされた金属条
のコイルの取り出し方法において、コイルと加工設備と
の間に送りロールを配置し、かつ該送りロールとコイル
との間に非接触変位センサーを配置して同部の条のねじ
れを検出して、条のねじれが一定の範囲内になるように
ターンテーブルの回転速度を制御し、かつ前記送りロー
ルと加工設備との間に非接触変位センサーを配置して同
部の条の変位を検知し、該条の変位より加工設備への条
の通入速度が一定になるように送りロールの回転速度を
制御することを特徴とする金属条コイルからのコイル条
取り出し方法。 - 【請求項2】 横置きにされた1コイル毎に巻き方向を
異にする複数の金属条のコイルを隣合うコイルの内側端
同志あるいは外側端同志を接合し、かつコイルの回転軸
を一致させた状態で順に積み重ねた形態の連続コイルか
らのコイル条取り出し方法において、コイルと加工設備
との間に送りロールを配置し、該送りロールとコイルと
の間に非接触光学式センサーを配置して同部の条のねじ
れを検出して、条のねじれが一定の範囲内になるように
ターンテーブルの回転速度を制御し、かつ前記送りロー
ルと加工設備との間に非接触変位センサーを配置して同
部の条の変位を検知し、該条の変位より加工設備への条
の通入速度が一定になるように送りロールの回転速度を
制御することを特徴とする金属条コイルからのコイル条
取り出し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34633193A JP2920058B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | コイル条取り出し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34633193A JP2920058B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | コイル条取り出し方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07178451A JPH07178451A (ja) | 1995-07-18 |
JP2920058B2 true JP2920058B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=18382691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34633193A Expired - Fee Related JP2920058B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | コイル条取り出し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2920058B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008308294A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Sekisui Chem Co Ltd | 帯状部材結束体の施工装置 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP34633193A patent/JP2920058B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07178451A (ja) | 1995-07-18 |
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